JP2003042268A - プーリユニット - Google Patents

プーリユニット

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JP2003042268A
JP2003042268A JP2002194576A JP2002194576A JP2003042268A JP 2003042268 A JP2003042268 A JP 2003042268A JP 2002194576 A JP2002194576 A JP 2002194576A JP 2002194576 A JP2002194576 A JP 2002194576A JP 2003042268 A JP2003042268 A JP 2003042268A
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JP
Japan
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way clutch
outer ring
inner ring
ring body
pulley unit
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Application number
JP2002194576A
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English (en)
Inventor
Hideki Fujiwara
英樹 藤原
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Koyo Seiko Co Ltd
Original Assignee
Koyo Seiko Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】一方向クラッチを内蔵するプーリユニットにお
いて、一方向クラッチのサイズを変更することなく、コ
スト削減を図る。 【解決手段】内側環体2の外周面において一方向クラッ
チ3の配置領域に、その両側の転がり軸受4,4の配置
領域よりも径大とされた膨出部2aが設けられている。
転がり軸受4,4の内輪20,20は、膨出部2aの両
側に配置されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一方向クラッチを
内蔵したプーリユニットに関する。このプーリユニット
は、例えば自動車などにおけるエンジンのクランクシャ
フトからベルトを介して駆動される補機などに装備する
ことができる。補機としては、例えば自動車のエアコン
ディショナ用コンプレッサ、ウォーターポンプ、オルタ
ネータ、冷却ファンなどが挙げられる。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種のプーリユニットの一例と
して、本願出願人は、図5に示すようなものを提案して
いる。
【0003】このプーリユニットBは、ベルト36によ
り回転駆動される外側環体31と、上記補機などの入力
軸に連結される内側環体32とが同心状に配設され、両
環体31,32の間の環状空間に、一方向クラッチ33
と、2つの転がり軸受34とが配設されている。動作と
しては、外側環体31と内側環体32との回転差に応じ
て、一方向クラッチ33がフリー状態とロック状態とに
切り換わり、外側環体31から内側環体32への回転動
力を遮断したり伝達したりする。
【0004】前述の一方向クラッチ33は、複数のころ
37と、各ころ37を収納するポケット39を円周数カ
所に有する環状の保持器38と、保持器38の外周に配
設される外輪40と、保持器38の内周に配設される内
輪42と、各ころ37をロック側に弾発付勢する図示し
ないバネとを含む構造になっている。
【0005】なお、内輪42の外周面の円周数カ所に、
外輪40の内周面とでくさび状空間を形成するカム面
(図示省略)が形成されている。
【0006】そして、一方向クラッチ33の外輪40の
軸方向両側に薄肉の延長部分40a,40bを設け、こ
の延長部分40a,40bの内周に両転がり軸受34,
34を圧入嵌合させるように構成し、一方向クラッチ3
3と2つの転がり軸受34,34とを一体的に取り扱え
るようにしている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述したプ
ーリユニットBについて、一方向クラッチ33のサイズ
を変更することなく、コスト削減に有利になる構成を提
供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
プーリユニットは、外周にベルト巻き掛け用の周溝が形
成された外側環体と、自動車補機の入力軸に固定される
内側環体と、両環体の間の環状空間に介装される一方向
クラッチと、前記環状空間において一方向クラッチの両
側に設けられかつ内輪、外輪および複数の玉を有する転
がり軸受とを含み、前記内側環体の外周面において一方
向クラッチ配置領域に、その両側の転がり軸受配置領域
よりも径大とされた膨出部が設けられ、前記転がり軸受
の内輪が前記膨出部の両側に配置される。
【0009】また、前記転がり軸受の外輪は外側環体に
直接的に圧入嵌合されるものとすることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の詳細を図1ないし
図4に示す実施形態に基づいて説明する。
【0011】図1ないし図3は本発明の一実施形態にか
かり、図1は、プーリユニットの上半分を示す縦断側面
図、図2は、図1の(2)−(2)線断面の矢視図、図
3は、一方クラッチにおける保持器ところの展開平面図
である。
【0012】図例のプーリユニットAは、同心状に配設
される内外2つの環体1,2と、両環体1,2の間の環
状空間に介装される一方向クラッチ3と、前記環状空間
において一方向クラッチ3の軸方向両側に配設される2
つの転がり軸受4とを備えている。動作としては、外側
環体1と内側環体2との回転差に応じて、一方向クラッ
チ3がフリー状態とロック状態とに切り換わり、外側環
体1から内側環体2への回転動力を遮断したり伝達した
りする。
【0013】以下、上記各構成要素を詳細に説明する。
【0014】外側環体1の外周にはベルト巻き掛け用の
周溝が波状に形成されており、この外側環体1が、例え
ば自動車のクランクシャフトにより多連形のVベルト5
を介して回転駆動されるようになっている。また、内側
環体2は、スリーブ状の部材からなり、図示しないが自
動車の補機の入力軸(例えばオルタネータのロータ)に
外嵌固定される。
【0015】前述の内側環体2は、その外周面において
一方向クラッチ配置領域に、その両側の転がり軸受配置
領域よりも径大とされた膨出部2aが設けられ、この膨
出部2aが一方向クラッチ3の内輪とされている。つま
り、膨出部2aの外周面の円周数カ所に平坦なキー状の
カム面2bが設けられており、外周面がほぼ八角形に形
成されている。
【0016】一方向クラッチ3は、前述した内側環体2
を内輪として用いたもので、外輪11、保持器12、複
数のころ13、コイルバネ14を備えている。これらの
詳細は後で説明する。
【0017】2つの転がり軸受4,4は、一般的な深溝
型玉軸受からなり、内輪20、外輪21、複数の玉から
なる転動体22、冠形保持器23を備えている。
【0018】次に、上述した一方向クラッチ3の各構成
要素を説明する。
【0019】外輪11は、円筒形に形成されており、そ
の内周面と前述の内側環体2のカム面2bとでくさび状
空間を形成する。この外輪11の軸方向両端には、薄肉
の延長部分11a,11bが設けられており、この延長
部分11a,11bの内周に両転がり軸受4,4が圧入
嵌合されて一方向クラッチ3と2つの転がり軸受4,4
とを一体的に取り扱えるようになっている。
【0020】保持器12は、内側環体2と外輪11との
間の径方向対向隙間に介装されかつカム面2bに対応す
る位置に径方向内外に貫通するポケット12aが設けら
れている。この保持器12は、内側環体2に対して周方
向ならびに軸方向への動きが封じられた状態で固定され
ている。つまり、内側環体2の周方向一端面の180度
対向する2カ所には、軸端に向けて開放されるとともに
径方向内外に開放するスリット状の凹部2cが、また、
保持器12の軸方向一端側の外周には、前記凹部2cに
軸方向から圧入嵌合される一対の凸部12bがそれぞれ
設けられており、これらの嵌合によって保持器12が内
側環体2に固定されている。
【0021】ころ13およびコイルバネ14は、保持器
12の各ポケット12aに周方向隣り合わせに各々1つ
ずつ収納されている。コイルバネ14は、圧縮状態で収
納されていて、その伸張復元力でころ13を前記くさび
状空間の狭い側(ロック側)へ弾発付勢するようになっ
ている。なお、コイルバネ14は、バネ線材を長方形に
巻回した角巻きバネが用いられ、保持器12のポケット
12aの内面に一体形成される突起12cに対して外嵌
装着されている。
【0022】以上説明したように、本実施形態では、一
方向クラッチ3の内輪を内側環体2で兼用させるように
して省略している。このように、一方向クラッチ3の内
輪を省略すれば、従来発生していた一方向クラッチ3の
内輪のクリープの発生を防止できるようになり、伝達ト
ルクを一定に保つことができる。しかも、部品点数およ
び組立工数を減らすことができるようになり、コスト低
減に貢献できる。特に、上記実施形態のように、内側環
体2に膨出部2aを設けていれば、一方向クラッチ3の
構成要素について従来利用していたものをそのまま寸法
を変えることなく、流用できるようになり、一方向クラ
ッチ3のサイズを変更するといった無駄がなく、コスト
削減に有利になる。
【0023】なお、本発明は上記実施形態にのみ限定さ
れるものではなく、種々な応用や変形が考えられる。
【0024】(1)上記実施形態において、転がり軸受
4,4は、玉軸受の他、ころ軸受などとすることができ
る。
【0025】(2)上記実施形態では、内側環体2の外
周面にカム面2bを設けた例を挙げているが、外輪11
の内周面にカム面を設けたものも本発明に含まれる。
【0026】(3)上記実施形態では、一方向クラッチ
3の外輪11に延長部分11a,11bを設けて、その
内周に転がり軸受4,4を圧入嵌合させるようにした構
造を例に挙げているが、図4に示すように、外輪11に
延長部分11a,11bを設けないようにし、転がり軸
受4,4を外側環体1に直接的に圧入嵌合するような構
造としたものも本発明に含まれる。
【0027】
【発明の効果】本発明では、一方向クラッチの構成要素
について従来利用していたものをそのまま寸法を変える
ことなく、流用できるようになり、一方向クラッチのサ
イズを変更するといった無駄がなく、コスト削減に有利
になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態のプーリユニットの上半分
を示す縦断側面図
【図2】図1の(2)−(2)線断面の矢視図
【図3】図1の一方クラッチにおける保持器ところの展
開平面図
【図4】本発明の他の実施形態のプーリユニットの上半
分を示す縦断側面図
【図5】従来のプーリユニットの上半部を示す縦断側面
【符号の説明】
A プーリユニット 1 外側環体 2 内側環体 2a 内側環体の膨出部 2b 膨出部のカム面 3 一方向クラッチ 4 転がり軸受 5 ベルト 11 一方向クラッチの外輪 12 一方向クラッチの保持器 12a 保持器のポケット 13 一方向クラッチのころ 14 一方向クラッチのコイルバネ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】外周にベルト巻き掛け用の周溝が形成され
    た外側環体と、自動車補機の入力軸に固定される内側環
    体と、両環体の間の環状空間に介装される一方向クラッ
    チと、前記環状空間において一方向クラッチの両側に設
    けられかつ内輪、外輪および複数の玉を有する転がり軸
    受とを含み、 前記内側環体の外周面において一方向クラッチ配置領域
    に、その両側の転がり軸受配置領域よりも径大とされた
    膨出部が設けられ、前記転がり軸受の内輪が前記膨出部
    の両側に配置される、ことを特徴とするプーリユニッ
    ト。
  2. 【請求項2】前記転がり軸受の外輪は外側環体に直接的
    に圧入嵌合されることを特徴とする請求項1に記載のプ
    ーリユニット。
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Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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JPH09229097A (ja) * 1996-02-22 1997-09-02 Koyo Seiko Co Ltd 軸受装置およびそれを備える補機駆動用プーリ装置

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