JPH11280874A - プーリユニット - Google Patents
プーリユニットInfo
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- JPH11280874A JPH11280874A JP10080997A JP8099798A JPH11280874A JP H11280874 A JPH11280874 A JP H11280874A JP 10080997 A JP10080997 A JP 10080997A JP 8099798 A JP8099798 A JP 8099798A JP H11280874 A JPH11280874 A JP H11280874A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- way clutch
- inner ring
- pulley unit
- annular space
- outer ring
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
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Abstract
(57)【要約】
【課題】一方向クラッチを内蔵するプーリユニットにお
いて、一方向クラッチのロック時における一方向クラッ
チの内輪のクリープの発生を防止し、伝達トルクの安定
化を図ること。 【解決手段】一方向クラッチ３の内輪を、内側環体２で
兼用させるようにして、省略している。これにより、従
来発生していた一方向クラッチ３の内輪のクリープが発
生せずに済む。
いて、一方向クラッチのロック時における一方向クラッ
チの内輪のクリープの発生を防止し、伝達トルクの安定
化を図ること。 【解決手段】一方向クラッチ３の内輪を、内側環体２で
兼用させるようにして、省略している。これにより、従
来発生していた一方向クラッチ３の内輪のクリープが発
生せずに済む。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、一方向クラッチを
内蔵したプーリユニットに関する。このプーリユニット
は、例えば自動車などにおけるエンジンのクランクシャ
フトからベルトを介して駆動される補機などに装備する
ことができる。補機としては、例えば自動車のエアコン
ディショナ用コンプレッサ、ウォーターポンプ、オルタ
ネータ、冷却ファンなどが挙げられる。
内蔵したプーリユニットに関する。このプーリユニット
は、例えば自動車などにおけるエンジンのクランクシャ
フトからベルトを介して駆動される補機などに装備する
ことができる。補機としては、例えば自動車のエアコン
ディショナ用コンプレッサ、ウォーターポンプ、オルタ
ネータ、冷却ファンなどが挙げられる。
【０００２】
【従来の技術】従来のこの種のプーリユニットの一例と
して、本願出願人は、図５に示すようなものを提案して
いる。
して、本願出願人は、図５に示すようなものを提案して
いる。
【０００３】このプーリユニットＢは、ベルト３６によ
り回転駆動される外側環体３１と、上記補機などの入力
軸に連結される内側環体３２とが同心状に配設され、両
環体３１，３２の間の環状空間に、一方向クラッチ３３
と、２つの転がり軸受３４とが配設されている。動作と
しては、外側環体３１と内側環体３２との回転差に応じ
て、一方向クラッチ３３がフリー状態とロック状態とに
切り換わり、外側環体３１から内側環体３２への回転動
力を遮断したり伝達したりする。
り回転駆動される外側環体３１と、上記補機などの入力
軸に連結される内側環体３２とが同心状に配設され、両
環体３１，３２の間の環状空間に、一方向クラッチ３３
と、２つの転がり軸受３４とが配設されている。動作と
しては、外側環体３１と内側環体３２との回転差に応じ
て、一方向クラッチ３３がフリー状態とロック状態とに
切り換わり、外側環体３１から内側環体３２への回転動
力を遮断したり伝達したりする。
【０００４】前述の一方向クラッチ３３は、複数のころ
３７と、各ころ３７を収納するポケット３９を円周数カ
所に有する環状の保持器３８と、保持器３８の外周に配
設される外輪４０と、保持器３８の内周に配設される内
輪４２と、各ころ３７をロック側に弾発付勢する図示し
ないバネとを含む構造になっている。
３７と、各ころ３７を収納するポケット３９を円周数カ
所に有する環状の保持器３８と、保持器３８の外周に配
設される外輪４０と、保持器３８の内周に配設される内
輪４２と、各ころ３７をロック側に弾発付勢する図示し
ないバネとを含む構造になっている。
【０００５】なお、内輪４２の外周面の円周数カ所に、
外輪４０の内周面とでくさび状空間を形成するカム面
（図示省略）が形成されている。
外輪４０の内周面とでくさび状空間を形成するカム面
（図示省略）が形成されている。
【０００６】そして、一方向クラッチ３３の外輪４０の
軸方向両側に薄肉の延長部分４０ａ，４０ｂを設け、こ
の延長部分４０ａ，４０ｂの内周に両転がり軸受３４，
３４を圧入嵌合させるように構成し、一方向クラッチ３
３と２つの転がり軸受３４，３４とを一体的に取り扱え
るようにしている。
軸方向両側に薄肉の延長部分４０ａ，４０ｂを設け、こ
の延長部分４０ａ，４０ｂの内周に両転がり軸受３４，
３４を圧入嵌合させるように構成し、一方向クラッチ３
３と２つの転がり軸受３４，３４とを一体的に取り扱え
るようにしている。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
プーリユニットＢでは、内側環体３２に対して一方向ク
ラッチ３３の内輪４２を圧入しているけれども、一方向
クラッチ３３がロック状態になっているとき、内輪４２
が内側環体３２に対してすべって回転する、いわゆるク
リープが発生することがあり、トルク変動の発生を余儀
なくされる。
プーリユニットＢでは、内側環体３２に対して一方向ク
ラッチ３３の内輪４２を圧入しているけれども、一方向
クラッチ３３がロック状態になっているとき、内輪４２
が内側環体３２に対してすべって回転する、いわゆるク
リープが発生することがあり、トルク変動の発生を余儀
なくされる。
【０００８】したがって、本発明は、一方向クラッチを
内蔵するプーリユニットにおいて、一方向クラッチのロ
ック時における一方向クラッチの内輪のクリープの発生
を防止し、伝達トルクの安定化を図ることを目的とす
る。
内蔵するプーリユニットにおいて、一方向クラッチのロ
ック時における一方向クラッチの内輪のクリープの発生
を防止し、伝達トルクの安定化を図ることを目的とす
る。
【０００９】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項１に係る
プーリユニットは、同心状に配設される内外２つの環体
と、両環体の間の環状空間に介装される一方向クラッチ
と、前記環状空間において一方向クラッチの両側に設け
られる転がり軸受とを含むもので、前記内側環体が、一
方向クラッチの内輪とされている。
プーリユニットは、同心状に配設される内外２つの環体
と、両環体の間の環状空間に介装される一方向クラッチ
と、前記環状空間において一方向クラッチの両側に設け
られる転がり軸受とを含むもので、前記内側環体が、一
方向クラッチの内輪とされている。
【００１０】本発明の請求項２に係るプーリユニット
は、同心状に配設される内外２つの環体と、両環体の間
の環状空間に介装される一方向クラッチと、前記環状空
間において一方向クラッチの両側に設けられる転がり軸
受とを含むもので、前記内側環体の外周面において一方
向クラッチ配置領域に、その両側の転がり軸受配置領域
よりも径大とされた膨出部が設けられ、この膨出部が一
方向クラッチの内輪とされている、ことを特徴とするプ
ーリユニット。
は、同心状に配設される内外２つの環体と、両環体の間
の環状空間に介装される一方向クラッチと、前記環状空
間において一方向クラッチの両側に設けられる転がり軸
受とを含むもので、前記内側環体の外周面において一方
向クラッチ配置領域に、その両側の転がり軸受配置領域
よりも径大とされた膨出部が設けられ、この膨出部が一
方向クラッチの内輪とされている、ことを特徴とするプ
ーリユニット。
【００１１】本発明の請求項３に係るプーリユニット
は、上記請求項１または２において、前記内側環体の外
周面において一方向クラッチ配置領域の円周数カ所に、
一方向クラッチのくさび状空間を形成するカム面が設け
られている。
は、上記請求項１または２において、前記内側環体の外
周面において一方向クラッチ配置領域の円周数カ所に、
一方向クラッチのくさび状空間を形成するカム面が設け
られている。
【００１２】、ことを特徴とするプーリユニット。
【００１３】本発明の請求項４に係るプーリユニット
は、上記請求項１または２において、一方向クラッチ
が、前記内側環体の外周に所要間隔を介する状態で前記
外側環体の内周に嵌合固定される外輪と、内側環体また
は外輪のいずれかの周面の円周数カ所に設けられかつ該
内側環体と外輪との間の環状空間の円周数カ所にくさび
状空間を形成するためのカム面と、前記内側環体と外輪
との間の環状空間に配設されかつ前記カム面に対応する
円周数カ所に径方向内外に貫通するポケットが設けられ
る保持器と、この保持器のポケットに周方向転動可能に
１つずつ収納される複数のころと、前記保持器のポケッ
トに前記ころと共に１つずつ収納されて各ころを前記各
くさび状空間の狭い側に弾発付勢する弾発付勢手段とを
含む。
は、上記請求項１または２において、一方向クラッチ
が、前記内側環体の外周に所要間隔を介する状態で前記
外側環体の内周に嵌合固定される外輪と、内側環体また
は外輪のいずれかの周面の円周数カ所に設けられかつ該
内側環体と外輪との間の環状空間の円周数カ所にくさび
状空間を形成するためのカム面と、前記内側環体と外輪
との間の環状空間に配設されかつ前記カム面に対応する
円周数カ所に径方向内外に貫通するポケットが設けられ
る保持器と、この保持器のポケットに周方向転動可能に
１つずつ収納される複数のころと、前記保持器のポケッ
トに前記ころと共に１つずつ収納されて各ころを前記各
くさび状空間の狭い側に弾発付勢する弾発付勢手段とを
含む。
【００１４】以上、本発明では、要するに、内側環体に
一方向クラッチの内輪を兼用させるようにして一方向ク
ラッチの内輪を省略しているから、従来発生していた一
方向クラッチの内輪のクリープが発生せずに済む。ま
た、当然ながら部品点数および組立工数を減らせるよう
になる。
一方向クラッチの内輪を兼用させるようにして一方向ク
ラッチの内輪を省略しているから、従来発生していた一
方向クラッチの内輪のクリープが発生せずに済む。ま
た、当然ながら部品点数および組立工数を減らせるよう
になる。
【００１５】さらに、請求項２のように、内側環体に一
方向クラッチの内輪に相当する膨出部を設ければ、一方
向クラッチの構成要素について従来利用していたものを
そのまま寸法を変えることなく、流用できるようにな
る。
方向クラッチの内輪に相当する膨出部を設ければ、一方
向クラッチの構成要素について従来利用していたものを
そのまま寸法を変えることなく、流用できるようにな
る。
【００１６】
【発明の実施の形態】以下、本発明の詳細を図１ないし
図４に示す実施形態に基づいて説明する。
図４に示す実施形態に基づいて説明する。
【００１７】図１ないし図３は本発明の一実施形態にか
かり、図１は、プーリユニットの上半分を示す縦断側面
図、図２は、図１の（２）−（２）線断面の矢視図、図
３は、一方クラッチにおける保持器ところの展開平面図
である。
かり、図１は、プーリユニットの上半分を示す縦断側面
図、図２は、図１の（２）−（２）線断面の矢視図、図
３は、一方クラッチにおける保持器ところの展開平面図
である。
【００１８】図例のプーリユニットＡは、同心状に配設
される内外２つの環体１，２と、両環体１，２の間の環
状空間に介装される一方向クラッチ３と、前記環状空間
において一方向クラッチ３の軸方向両側に配設される２
つの転がり軸受４とを備えている。動作としては、外側
環体１と内側環体２との回転差に応じて、一方向クラッ
チ３がフリー状態とロック状態とに切り換わり、外側環
体１から内側環体２への回転動力を遮断したり伝達した
りする。
される内外２つの環体１，２と、両環体１，２の間の環
状空間に介装される一方向クラッチ３と、前記環状空間
において一方向クラッチ３の軸方向両側に配設される２
つの転がり軸受４とを備えている。動作としては、外側
環体１と内側環体２との回転差に応じて、一方向クラッ
チ３がフリー状態とロック状態とに切り換わり、外側環
体１から内側環体２への回転動力を遮断したり伝達した
りする。
【００１９】以下、上記各構成要素を詳細に説明する。
【００２０】外側環体１の外周にはベルト巻き掛け用の
周溝が波状に形成されており、この外側環体１が、例え
ば自動車のクランクシャフトにより多連形のＶベルト５
を介して回転駆動されるようになっている。また、内側
環体２は、スリーブ状の部材からなり、図示しないが自
動車の補機の入力軸（例えばオルタネータのロータ）に
外嵌固定される。
周溝が波状に形成されており、この外側環体１が、例え
ば自動車のクランクシャフトにより多連形のＶベルト５
を介して回転駆動されるようになっている。また、内側
環体２は、スリーブ状の部材からなり、図示しないが自
動車の補機の入力軸（例えばオルタネータのロータ）に
外嵌固定される。
【００２１】前述の内側環体２は、その外周面において
一方向クラッチ配置領域に、その両側の転がり軸受配置
領域よりも径大とされた膨出部２ａが設けられ、この膨
出部２ａが一方向クラッチ３の内輪とされている。つま
り、膨出部２ａの外周面の円周数カ所に平坦なキー状の
カム面２ｂが設けられており、外周面がほぼ八角形に形
成されている。
一方向クラッチ配置領域に、その両側の転がり軸受配置
領域よりも径大とされた膨出部２ａが設けられ、この膨
出部２ａが一方向クラッチ３の内輪とされている。つま
り、膨出部２ａの外周面の円周数カ所に平坦なキー状の
カム面２ｂが設けられており、外周面がほぼ八角形に形
成されている。
【００２２】一方向クラッチ３は、前述した内側環体２
を内輪として用いたもので、外輪１１、保持器１２、複
数のころ１３、コイルバネ１４を備えている。これらの
詳細は後で説明する。
を内輪として用いたもので、外輪１１、保持器１２、複
数のころ１３、コイルバネ１４を備えている。これらの
詳細は後で説明する。
【００２３】２つの転がり軸受４，４は、一般的な深溝
型玉軸受からなり、内輪２０、外輪２１、複数の玉から
なる転動体２２、冠形保持器２３を備えている。
型玉軸受からなり、内輪２０、外輪２１、複数の玉から
なる転動体２２、冠形保持器２３を備えている。
【００２４】次に、上述した一方向クラッチ３の各構成
要素を説明する。
要素を説明する。
【００２５】外輪１１は、円筒形に形成されており、そ
の内周面と前述の内側環体２のカム面２ｂとでくさび状
空間を形成する。この外輪１１の軸方向両端には、薄肉
の延長部分１１ａ，１１ｂが設けられており、この延長
部分１１ａ，１１ｂの内周に両転がり軸受４，４が圧入
嵌合されて一方向クラッチ３と２つの転がり軸受４，４
とを一体的に取り扱えるようになっている。
の内周面と前述の内側環体２のカム面２ｂとでくさび状
空間を形成する。この外輪１１の軸方向両端には、薄肉
の延長部分１１ａ，１１ｂが設けられており、この延長
部分１１ａ，１１ｂの内周に両転がり軸受４，４が圧入
嵌合されて一方向クラッチ３と２つの転がり軸受４，４
とを一体的に取り扱えるようになっている。
【００２６】保持器１２は、内側環体２と外輪１１との
間の径方向対向隙間に介装されかつカム面２ｂに対応す
る位置に径方向内外に貫通するポケット１２ａが設けら
れている。この保持器１２は、内側環体２に対して周方
向ならびに軸方向への動きが封じられた状態で固定され
ている。つまり、内側環体２の周方向一端面の１８０度
対向する２カ所には、軸端に向けて開放されるとともに
径方向内外に開放するスリット状の凹部２ｃが、また、
保持器１２の軸方向一端側の外周には、前記凹部２ｃに
軸方向から圧入嵌合される一対の凸部１２ｂがそれぞれ
設けられており、これらの嵌合によって保持器１２が内
側環体２に固定されている。
間の径方向対向隙間に介装されかつカム面２ｂに対応す
る位置に径方向内外に貫通するポケット１２ａが設けら
れている。この保持器１２は、内側環体２に対して周方
向ならびに軸方向への動きが封じられた状態で固定され
ている。つまり、内側環体２の周方向一端面の１８０度
対向する２カ所には、軸端に向けて開放されるとともに
径方向内外に開放するスリット状の凹部２ｃが、また、
保持器１２の軸方向一端側の外周には、前記凹部２ｃに
軸方向から圧入嵌合される一対の凸部１２ｂがそれぞれ
設けられており、これらの嵌合によって保持器１２が内
側環体２に固定されている。
【００２７】ころ１３およびコイルバネ１４は、保持器
１２の各ポケット１２ａに周方向隣り合わせに各々１つ
ずつ収納されている。コイルバネ１４は、圧縮状態で収
納されていて、その伸張復元力でころ１３を前記くさび
状空間の狭い側（ロック側）へ弾発付勢するようになっ
ている。なお、コイルバネ１４は、バネ線材を長方形に
巻回した角巻きバネが用いられ、保持器１２のポケット
１２ａの内面に一体形成される突起１２ｃに対して外嵌
装着されている。
１２の各ポケット１２ａに周方向隣り合わせに各々１つ
ずつ収納されている。コイルバネ１４は、圧縮状態で収
納されていて、その伸張復元力でころ１３を前記くさび
状空間の狭い側（ロック側）へ弾発付勢するようになっ
ている。なお、コイルバネ１４は、バネ線材を長方形に
巻回した角巻きバネが用いられ、保持器１２のポケット
１２ａの内面に一体形成される突起１２ｃに対して外嵌
装着されている。
【００２８】以上説明したように、本発明では、一方向
クラッチ３の内輪を内側環体２で兼用させるようにして
省略している。このように、一方向クラッチ３の内輪を
省略すれば、従来発生していた一方向クラッチ３の内輪
のクリープの発生を防止できるようになり、伝達トルク
を一定に保つことができる。しかも、部品点数および組
立工数を減らすことができるようになり、コスト低減に
貢献できる。特に、上記実施形態のように、内側環体２
に一方向クラッチ３の内輪に相当する膨出部２ａを設け
ていれば、一方向クラッチ３の構成要素について従来利
用していたものをそのまま寸法を変えることなく、流用
できるようになり、一方向クラッチ３のサイズを変更す
るといった無駄がなく、コスト削減に有利になる。
クラッチ３の内輪を内側環体２で兼用させるようにして
省略している。このように、一方向クラッチ３の内輪を
省略すれば、従来発生していた一方向クラッチ３の内輪
のクリープの発生を防止できるようになり、伝達トルク
を一定に保つことができる。しかも、部品点数および組
立工数を減らすことができるようになり、コスト低減に
貢献できる。特に、上記実施形態のように、内側環体２
に一方向クラッチ３の内輪に相当する膨出部２ａを設け
ていれば、一方向クラッチ３の構成要素について従来利
用していたものをそのまま寸法を変えることなく、流用
できるようになり、一方向クラッチ３のサイズを変更す
るといった無駄がなく、コスト削減に有利になる。
【００２９】なお、本発明は上記実施形態にのみ限定さ
れるものではなく、種々な応用や変形が考えられる。
れるものではなく、種々な応用や変形が考えられる。
【００３０】（１） 上記実施形態において、転がり軸
受４，４は、玉軸受の他、ころ軸受などとすることがで
きる。
受４，４は、玉軸受の他、ころ軸受などとすることがで
きる。
【００３１】（２） 上記実施形態では、内側環体２の
外周面にカム面２ｂを設けた例を挙げているが、外輪１
１の内周面にカム面を設けたものも本発明に含まれる。
外周面にカム面２ｂを設けた例を挙げているが、外輪１
１の内周面にカム面を設けたものも本発明に含まれる。
【００３２】（３） 上記実施形態では、一方向クラッ
チ３の外輪１１に延長部分１１ａ，１１ｂを設けて、そ
の内周に転がり軸受４，４を圧入嵌合させるようにした
構造を例に挙げているが、図４に示すように、外輪１１
に延長部分１１ａ，１１ｂを設けないようにし、転がり
軸受４，４を外側環体１に直接的に圧入嵌合するような
構造としたものも本発明に含まれる。
チ３の外輪１１に延長部分１１ａ，１１ｂを設けて、そ
の内周に転がり軸受４，４を圧入嵌合させるようにした
構造を例に挙げているが、図４に示すように、外輪１１
に延長部分１１ａ，１１ｂを設けないようにし、転がり
軸受４，４を外側環体１に直接的に圧入嵌合するような
構造としたものも本発明に含まれる。
【００３３】
【発明の効果】請求項１ないし４に係る発明では、内側
環体に一方向クラッチの内輪を兼用させるようにして一
方向クラッチの内輪を省略しているから、従来発生して
いた一方向クラッチの内輪のクリープの発生を防止でき
るようになり、伝達トルクの安定化ならびに信頼性向上
に貢献できるようになる。しかも、当然ながら部品点数
および組立工数を減らせるようになるから、生産性向上
ならびにコスト低減を図ることができる。
環体に一方向クラッチの内輪を兼用させるようにして一
方向クラッチの内輪を省略しているから、従来発生して
いた一方向クラッチの内輪のクリープの発生を防止でき
るようになり、伝達トルクの安定化ならびに信頼性向上
に貢献できるようになる。しかも、当然ながら部品点数
および組立工数を減らせるようになるから、生産性向上
ならびにコスト低減を図ることができる。
【００３４】特に、請求項２の発明のように、内側環体
に一方向クラッチの内輪に相当する膨出部を設ければ、
一方向クラッチの構成要素について従来利用していたも
のをそのまま寸法を変えることなく、流用できるように
なり、一方向クラッチのサイズを変更するといった無駄
がなく、コスト削減に有利になる。
に一方向クラッチの内輪に相当する膨出部を設ければ、
一方向クラッチの構成要素について従来利用していたも
のをそのまま寸法を変えることなく、流用できるように
なり、一方向クラッチのサイズを変更するといった無駄
がなく、コスト削減に有利になる。
【図１】本発明の一実施形態のプーリユニットの上半分
を示す縦断側面図
を示す縦断側面図
【図２】図１の（２）−（２）線断面の矢視図
【図３】図１の一方クラッチにおける保持器ところの展
開平面図
開平面図
【図４】本発明の他の実施形態のプーリユニットの上半
分を示す縦断側面図
分を示す縦断側面図
【図５】従来のプーリユニットの上半部を示す縦断側面
図
図
Ａ プーリユニット １ 外側環体 ２ 内側環体 ２ａ 内側環体の膨出部 ２ｂ 膨出部のカム面 ３ 一方向クラッチ ４ 転がり軸受 ５ ベルト １１ 一方向クラッチの外輪 １２ 一方向クラッチの保持器 １２ａ 保持器のポケット １３ 一方向クラッチのころ １４ 一方向クラッチのコイルバネ
Claims (4)
- 【請求項１】 同心状に配設される内外２つの環体と、
両環体の間の環状空間に介装される一方向クラッチと、
前記環状空間において一方向クラッチの両側に設けられ
る転がり軸受とを含むプーリユニットであって、 前記内側環体が、一方向クラッチの内輪として用いられ
ている、ことを特徴とするプーリユニット。 - 【請求項２】 同心状に配設される内外２つの環体と、
両環体の間の環状空間に介装される一方向クラッチと、
前記環状空間において一方向クラッチの両側に設けられ
る転がり軸受とを含むプーリユニットであって、 前記内側環体の外周面において一方向クラッチ配置領域
に、その両側の転がり軸受配置領域よりも径大とされた
膨出部が設けられ、この膨出部が一方向クラッチの内輪
とされている、ことを特徴とするプーリユニット。 - 【請求項３】 請求項１または２に記載のプーリユニッ
トにおいて、前記内側環体の外周面において一方向クラ
ッチ配置領域の円周数カ所に、一方向クラッチのくさび
状空間を形成するカム面が設けられている、ことを特徴
とするプーリユニット。 - 【請求項４】 請求項１または２に記載のプーリユニッ
トにおいて、一方向クラッチが、前記内側環体の外周に
所要間隔を介する状態で前記外側環体の内周に嵌合固定
される外輪と、内側環体または外輪のいずれかの周面の
円周数カ所に設けられかつ該内側環体と外輪との間の環
状空間の円周数カ所にくさび状空間を形成するためのカ
ム面と、前記内側環体と外輪との間の環状空間に配設さ
れかつ前記カム面に対応する円周数カ所に径方向内外に
貫通するポケットが設けられる保持器と、この保持器の
ポケットに周方向転動可能に１つずつ収納される複数の
ころと、前記保持器のポケットに前記ころと共に１つず
つ収納されて各ころを前記各くさび状空間の狭い側に弾
発付勢する弾発付勢手段とを含む、ことを特徴とするプ
ーリユニット。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10080997A JPH11280874A (ja) | 1998-03-27 | 1998-03-27 | プーリユニット |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10080997A JPH11280874A (ja) | 1998-03-27 | 1998-03-27 | プーリユニット |
Related Child Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2002194576A Division JP2003042268A (ja) | 2002-07-03 | 2002-07-03 | プーリユニット |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11280874A true JPH11280874A (ja) | 1999-10-15 |
Family
ID=13734138
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10080997A Pending JPH11280874A (ja) | 1998-03-27 | 1998-03-27 | プーリユニット |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11280874A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN105387176A (zh) * | 2015-12-25 | 2016-03-09 | 宁波市洋通汽车配件有限公司 | 一种单向缓冲皮带轮 |
Citations (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH03249435A (ja) * | 1990-02-28 | 1991-11-07 | Ntn Corp | クラッチ |
| JPH05149353A (ja) * | 1991-11-29 | 1993-06-15 | Ntn Corp | 回転伝達装置 |
| JPH0610964A (ja) * | 1992-02-24 | 1994-01-21 | Eaton Corp | 位相変更装置 |
| JPH09100846A (ja) * | 1995-04-25 | 1997-04-15 | Timken Co:The | クラッチ |
| JPH09229097A (ja) * | 1996-02-22 | 1997-09-02 | Koyo Seiko Co Ltd | 軸受装置およびそれを備える補機駆動用プーリ装置 |
-
1998
- 1998-03-27 JP JP10080997A patent/JPH11280874A/ja active Pending
Patent Citations (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH03249435A (ja) * | 1990-02-28 | 1991-11-07 | Ntn Corp | クラッチ |
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