JP2003041229A - 光学部材表面保護フィルム用感圧接着剤組成物 - Google Patents

光学部材表面保護フィルム用感圧接着剤組成物

Info

Publication number
JP2003041229A
JP2003041229A JP2001231184A JP2001231184A JP2003041229A JP 2003041229 A JP2003041229 A JP 2003041229A JP 2001231184 A JP2001231184 A JP 2001231184A JP 2001231184 A JP2001231184 A JP 2001231184A JP 2003041229 A JP2003041229 A JP 2003041229A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pressure
sensitive adhesive
weight
adhesive composition
acrylic copolymer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001231184A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4437632B2 (ja
Inventor
Hideki Miyazaki
英樹 宮崎
Norimitsu Ebata
範充 江端
Nobuo Nakagawa
信夫 中川
Masami Uemae
昌巳 上前
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Carbide Industries Co Inc
Original Assignee
Nippon Carbide Industries Co Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Carbide Industries Co Inc filed Critical Nippon Carbide Industries Co Inc
Priority to JP2001231184A priority Critical patent/JP4437632B2/ja
Publication of JP2003041229A publication Critical patent/JP2003041229A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4437632B2 publication Critical patent/JP4437632B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Adhesive Tapes (AREA)
  • Polyurethanes Or Polyureas (AREA)
  • Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】高度な表面保護性及びフクレ、トンネリング、
ハガレなどの接着剤層欠陥のなさ、並びに剥離の容易性
を兼備した光学部材表面保護フィルム用感圧接着剤組成
物の提供。 【解決手段】反応性官能基として少なくともヒドロキシ
ル基を含有する、ガラス転移温度(Tg)−30℃以下で
あるアクリル系共重合体(A)、及び一般式1の2官能性
イソシアネート化合物(b1)を含む、2種以上の脂肪族イ
ソシアネートに由来するポリイソシアネート化合物(B)
を必須成分として含んでなる光学部材表面保護フィルム
用感圧接着剤組成物。 (R1はC4〜8のアルキレン基を表す)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶表示板など光
学部材表面の一次保護のために使用される保護フィルム
用感圧接着剤組成物に関するものであり、詳しくは、反
応性官能基として少なくともヒドロキシル基を含有す
る、特定ガラス転移温度(Tg)範囲のアクリル系共重合
体(A)、及び特定の化学構造式を有する2官能性イソシ
アネート化合物(b1)を含む、2種以上の脂肪族イソシア
ネートに由来するポリイソシアネート化合物(B)を必須
成分として含む光学部材表面保護フィルム用感圧接着剤
組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】液晶表示板は、薄型軽量であること、消
費電力が少なくて済むことなどから、近年、各種の情報
関連機器、例えばワープロやノート型パソコンなどの画
面表示装置として利用されている。このような液晶表示
板には、本体である液晶を内包したガラスセル(液晶セ
ル)と共に偏光板や位相差板などの光学部材が用いられ
ている。これらの光学部材のうち、例えば偏光板は、通
常、ポリビニルアルコール(PVA)フィルムからなる偏
光素子と、その機械的強度を保持するため該偏光素子の
両面に貼り合わされている鹸化されたトリアセチルセル
ロース(TAC)フィルムからなる保護層により構成さ
れ、また該偏光板の液晶表示板正面となる側の表面に
は、偏光板を傷や汚染から守り、さらにその用途に応じ
ての機能を付与するために機能層が形成されることが多
い。この機能層には、偏光板への蛍光灯などの写り込み
像を拡散してその表示を見やすくするために表面に微細
な凹凸を形成するアンチグレア層;偏光板の表面硬度を
高くして耐擦傷性を付与するハードコート層;偏光板の
表面での外光反射を抑制して表示を見やすくするアンチ
リフレクション層;などがある。そして偏光板は、感圧
接着剤を介して液晶セルに貼着されている。
【0003】これらの光学部材は、通常、打抜加工、検
査、輸送、液晶表示板の組立などの各工程を経る間にそ
の表面が汚染されたり損傷したりしないように、さらに
表面保護フィルムで接着被覆されて長尺の光学部材積層
体として形成され、それらの工程の後、その表面保護フ
ィルムは表面保護が不要となった段階で光学部材から剥
離除去される。なお、液晶表示板の組立工程などでは、
光学部材と液晶セルとの接着状態の安定化を目的に、オ
ートクレーブ処理といわれる加熱加圧処理が施されるこ
ともしばしばであり、さらに必要に応じて、該オートク
レーブ処理において生じる歪みを解除するために、例え
ば90℃など、ある程度の高温で数時間エージング処理さ
れる。
【0004】このような表面保護フィルムには、光学部
材の表面保護が必要とされる間は、該部材の表面上でず
れを生じたり表面から脱落したりすることがない程度に
その表面に接着していると共に、液晶の性能など各種の
検査に支障を来さないように、高度に透明であること及
びフクレ、トンネリング、ハガレなど接着剤層内及び該
接着剤層と光学部材との界面に欠陥がないことが要求さ
れる。このような欠陥部分が存在するときの、その部分
の光学部材の表面にはクモリや汚染が発生していること
が多い。そして光学部材からの該フィルムの剥離に際し
ては、剥離に伴う歪みによって光学部材や液晶セルを損
傷することがないように、また液晶セルから光学部材が
剥離してしまうなどの不都合が生じないように、容易に
剥離できることが必要である。
【0005】上記のフクレ、トンネリング、ハガレなど
の発生は、液晶表示板の組立工程などにおける加熱によ
り、吸湿性や透湿性を有する偏光板などの内部からのガ
スや表面の水分などに起因し、或いは表面保護ベースフ
ィルムの収縮などにも起因するものであるが、特に表面
にアンチグレア層など微細な凹凸を有する層を設けた偏
光板の場合には、表面保護フィルムの感圧接着剤層の、
該アンチグレア層などの表面への濡れの度合が問題にな
る。この濡れが不十分な場合には、内包された空気がオ
ートクレーブ処理などにより膨脹して偏光板のアンチグ
レア層と表面保護フィルムの感圧接着剤層との間にフク
レを生じ、また加圧下のオートクレーブ処理ではフクレ
が視認されない程度には感圧接着剤が濡れていたとして
も、引き続いての高温エージング処理で、圧縮されてい
た空気の微小泡が圧力の解除と加熱とによって膨脹して
フクレとなって現れることもしばしばである。またフク
レ、トンネリング、ハガレなどは、該接着剤層の光学部
材への接着力が弱すぎる場合に特に生じやすい。
【0006】また従来の表面保護フィルムの多くは、上
記の加工工程で光学部材の表面保護のために十分な程度
の接着性を有している場合、経時的にその光学部材に対
する接着力を上昇させて剥離する際の接着力が高くなり
過ぎる傾向があり、剥離のための作業効率が悪く、その
上剥離に伴う歪みによって光学部材や液晶セルの配向の
乱れ、セルギャップの拡大などの不都合さえ生じること
がある。特に上記のアンチグレア層などを設けた偏光板
では接着力が上昇しやすく、中でもエージング処理など
によってもフクレが生じない程度に濡れが十分である場
合には、接着力が高くなりすぎる傾向にあり、さらに表
面保護フィルムの剥離に際しては、手剥離で行われるこ
とが多く、例えば300mm/分など通常の試験に用いられる
剥離速度におけるよりは、一般に大きな剥離力が掛かる
ことになる。
【0007】これらの問題点の1つ又は幾つかを解消す
るため、従来から幾多の提案が知られている。例えば、
特開平9-208910号公報には、適度の粘着力と優れた再剥
離性を有すると共に、フクレやトンネリングが生じない
ことを目的にした粘着剤組成物及びそれを用いた表面保
護フィルムが開示されている。この提案における粘着剤
は、アルキル基の炭素数が1〜9のアクリル酸アルキル
エステルを主成分とし、これに水酸基及び/又はカルボ
キシル基を含有する共重合可能な不飽和モノマー、アル
キル基の炭素数が16〜22の(メタ)アクリル酸アルキルエ
ステル及び反応性乳化剤をそれぞれ特定量共重合してな
るアクリル系共重合体に、イソシアネート系などの架橋
剤を特定量配合してなるものである。
【0008】しかしながら上記提案の粘着剤を用いた表
面保護フィルムでは、確かにフクレやトンネリングの発
生を抑制することは可能であったが、再剥離性はまだ必
ずしも十分とはいいがたく、特に被着体としてアンチグ
レア層を有する偏光板を用いた場合にはその剥離力が実
用に供し得ないほど大きなものとなることが判明した。
【0009】さらに、例えば、特開2001-33624号公報に
は、温度や湿度等の環境変化によっても光学部材から剥
離することがなく、且つ剥離時には糊残りなく光学部材
から剥離分離できるという基本的性能を満足させつつ、
エージング等の加熱処理後においても光学部材の損傷や
液晶セルからの剥離なしに容易に剥離分離できる表面保
護フィルムを得ることを目的とした表面保護フィルムで
あって、剥離速度300mm/分で180゜剥離において、80℃放
置の接着力が常温放置の接着力の1.3倍以内である表面
保護フィルムが開示されている。この第2の提案の具体
例には、2-エチルヘキシルアクリレート/酢酸ビニル/
アクリル酸=54.1/43.2/2.7(重量%)のアクリル系共
重合体100重量部に対して四官能性エポキシ系架橋剤3
重量部からなるアクリル系粘着剤が記載されている。
【0010】しかしながら上記第2の提案の粘着剤は、
本発明者等の追試の結果によれば、確かに被着体として
ステンレス鋼板を用いた接着力試験では、80℃放置の接
着力が常温放置の接着力の1.3倍以内となってはいた
が、被着体として、例えば表面にアンチグレア層を有す
る偏光板を用いたときには、オートクレーブ処理後に90
℃で2時間エージング処理を行ったところ、偏光板表面
と表面保護フィルムとの間に多数のフクレが発生するな
どの問題があることが判明した。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明者等は、前記従
来の光学部材表面保護フィルム用の感圧接着剤組成物が
有している問題点を解決するために、アクリル系感圧接
着剤の改良研究を行ってきた。その結果、例えば、2-エ
チルヘキシルアクリレートを主体にしてこれに4-ヒドロ
キシブチルアクリレート及びアクリル酸を共重合した、
重量平均分子量(Mw)約60万、重量平均分子量(Mw)と
数平均分子量(Mn)との比Mw/Mn約10である分子量分布
を有するアクリル系共重合体に、特定の分子構造を有す
る二官能性イソシアネート化合物(b1)を含む、2種以上
の脂肪族イソシアネートに由来するポリイソシアネート
化合物を配合することによって得られるアクリル系感圧
接着剤組成物が、前記の課題をことごとく解決すること
のできる優れた感圧接着剤組成物であることを見いだ
し、さらに研究を進めて本発明を完成した。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明に従えば、下記
(A)及び(B): (A) 反応性官能基として少なくともヒドロキシル基を含
有し、ガラス転移温度(Tg)−30℃以下であるアクリル
系共重合体;及び
【0013】(B) 下記構造式(1)、
【0014】
【化2】 (ここでR1は炭素数4〜8のアルキレン基を表す)
【0015】を有する二官能性イソシアネート化合物(b
1)を含む、2種以上の脂肪族イソシアネートに由来する
ポリイソシアネート化合物;を必須成分として含んでな
ることを特徴とする光学部材表面保護フィルム用感圧接
着剤組成物が提供される。
【0016】以下本発明を詳細に説明する。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明に用いられるアクリル系共
重合体(A)は、アクリル酸エステル又は、アクリル酸エ
ステル及びメタクリル酸エステルを主成分量、例えば該
アクリル系共重合体(A)の重量に基づいて合計50重量%
以上共重合されてなり、且つ分子内にヒドロキシル基を
含有するものである。また該アクリル系共重合体(A)
は、必要に応じて、その分子内にさらにヒドロキシル基
以外の官能基、例えばカルボキシル基を含有することも
できる。
【0018】本発明に特に好適に用いられるアクリル系
共重合体(A)は、具体的には、必須成分として、下記単
量体(a1)及び(a2)、
【0019】(a1) 下記一般式(2)、 H2C=CHCOOR1 (2) (ここでR1は、炭素数4〜10の直鎖又は分枝鎖アルキル
基を表す)で示され、その単独重合体のガラス転移温度
(Tg)が−50℃以下であるアクリル酸エステル〔以下、
アクリル酸エステル(a1)又は単に単量体(a1)ということ
がある〕、及び
【0020】(a2) 分子内にヒドロキシル基を有する単
量体〔以下、ヒドロキシル基含有単量体(a2)又は単に単
量体(a2)ということがある〕を共重合してなり、さらに
必要に応じてこれら単量体(a1)及び(a2)と共に、下記単
量体(a3)及び/又は(a4)
【0021】(a3) 分子内にカルボキシル基を有する単
量体〔以下、カルボキシル基含有単量体(a3)又は単に単
量体(a3)ということがある〕、及び/又は
【0022】(a4) 上記単量体(a1)〜(a3)と共重合可能
で、該単量体(a1)〜(a3)以外の共単量体〔以下、共単量
体(a4)又は単に単量体(a4)ということがある〕を共重合
してなるものであることが好ましい。
【0023】上記一般式(2)のアクリル酸エステル(a1)
は、炭素数4〜10の直鎖又は分枝鎖アルキル基を有し、
その単独重合体のガラス転移温度(Tg)が−50℃以下で
あるアクリル酸エステルであるが、その具体例は、n-ブ
チルアクリレート、2-エチルヘキシルアクリレート、n-
オクチルアクリレート、イソオクチルアクリレート、n-
ノニルアクリレート、イソノニルアクリレートなどが挙
げられ、これらの中でも、n-ブチルアクリレート、2-エ
チルヘキシルアクリレート、イソオクチルアクリレート
が好ましい。これらのアクリル酸エステルは、それぞれ
単独で使用してもよく、また2種以上組み合わせて用い
てもよい。
【0024】なお、ここでいう「単独重合体のガラス転
移温度(Tg)」には、L. E. ニールセン著、小野木宣治
訳「高分子の力学的性質」第11〜35頁に記載されている
単量体のガラス転移温度が適用される。
【0025】前記のアクリル酸エステル(a1)の共重合量
は、アクリル酸共重合体(A)を構成する前記単量体成分
(a1)〜(a4)の合計100重量%に基づいて、一般に50〜99.
5重量%、好ましくは70〜99重量%、さらに好ましくは8
0〜97.9重量%の範囲であるのがよい。アクリル酸エス
テル(a1)の共重合量が該上限値以下であれば、再剥離時
の接着力が大きくなりすぎることがなく、特に加熱処理
などを行った場合でも光学部材の損傷や液晶セルからの
光学部材の剥離などの不都合を生じることなく表面保護
フィルムを容易に剥離することができるので好ましく、
一方該下限値以上であれば、オートクレーブ処理やエー
ジング処理によっても偏光板表面と表面保護フィルムの
感圧接着剤層との間にフクレを生じることがないので好
ましい。
【0026】前記ヒドロキシル基含有単量体(a2)の具体
例としては、2-ヒドロキシエチルアクリレート、2-ヒド
ロキシプロピルアクリレート、3-ヒドロキシプロピルア
クリレート、4-ヒドロキシブチルアクリレート、ポリエ
チレングリコールモノアクリレート、2-ヒドロキシエチ
ルメタクリレート、2-ヒドロキシプロピルメタクリレー
ト、3-ヒドロキシプロピルメタクリレート、4-ヒドロキ
シブチルメタクリレート、ポリエチレングリコールモノ
メタクリレート、アリルアルコール、メタリルアルコー
ルなどを挙げることができ、これらの中でも、単量体(a
1)との共重合性の観点からヒドロキシル基含有(メタ)ア
クリル酸エステルを用いるのが好ましく、特に4-ヒドロ
キシブチルアクリレートの使用が好ましい。これら単量
体(a2)は、それぞれ単独で使用してもよく、また2種以
上組み合わせて用いてもよい。
【0027】これらヒドロキシル基含有単量体(a2)の共
重合量は、前記単量体成分(a1)〜(a4)の合計100重量%
に基づいて、一般に0.5〜10重量%、好ましくは1〜7
重量%、さらに好ましくは2〜5重量%の範囲であるの
がよい。単量体(a2)の共重合量が該下限値以上であれ
ば、再剥離時の接着力が大きくなりすぎることがなく、
特に加熱処理などを行った場合でも光学部材の損傷や液
晶セルからの光学部材の剥離などの不都合を生じること
なく表面保護フィルムを容易に剥離することができるの
で好ましく、一方該上限値以下であれば、オートクレー
ブ処理やエージング処理によっても偏光板表面と表面保
護フィルムの感圧接着剤層との間にフクレを生じること
がないので好ましい。
【0028】本発明においてこれら単量体(a1)及び(a2)
と共に、必要に応じて用いられる、前記カルボキシル基
含有単量体(a3)の具体例としては、アクリル酸、メタク
リル酸、イタコン酸、マレイン酸、フマル酸、クロトン
酸、シトラコン酸、無水マレイン酸など、炭素数3〜5
のα,β−不飽和モノ−又はジ−カルボン酸を挙げるこ
とができ、これらの中でも、アクリル酸、メタクリル酸
の使用が好ましい。これら単量体(a3)は、それぞれ単独
で使用してもよく、また2種以上組み合わせて用いても
よい。
【0029】これらカルボキシル基含有単量体(a3)の共
重合量は、前記単量体成分(a1)〜(a4)の合計100重量%
に基づいて、一般に0〜5重量%、好ましくは0.1〜3
重量%、さらに好ましくは0.1〜2重量%の範囲である
のがよい。単量体(a3)の共重合量が該上限値以下であれ
ば、ポリイソシアネート化合物を配合した後の感圧接着
剤組成物のポットライフが使用に耐える程度に十分であ
るので好ましく、一方該下限値以上であれば、再剥離時
の接着力が大きくなりすぎることがなく、特に加熱処理
などを行った場合でも光学部材の損傷や液晶セルからの
光学部材の剥離などの不都合を生じることなく表面保護
フィルムを容易に剥離することができるので好ましい。
【0030】本発明においてこれら単量体(a1)及び(a2)
と共に、又は単量体(a1)〜(a3)と共に必要に応じて用い
られる、前記共単量体(a4)の具体例としては、前記(a1)
以外のアクリル酸エステル、例えば、メチルアクリレー
ト、エチルアクリレート、n-プロピルアクリレート、i-
プロピルアクリレート、i-ブチルアクリレート、t-ブチ
ルアクリレート、トリデシルアクリレート、ステアリル
アクリレート、オレイルアクリレート等(好ましくはメ
チルアクリレート);メタクリル酸エステル、例えば、
エチルメタクリレート、n-プロピルメタクリレート、n-
ブチルメタクリレート、i-ブチルメタクリレート、t-ブ
チルメタクリレート、n-オクチルメタクリレート、2-エ
チルヘキシルメタクリレート、シクロヘキシルメタクリ
レート、ベンジルメタクリレート等(好ましくはメチル
メタクリレート);飽和脂肪酸ビニルエステル、例え
ば、蟻酸ビニル、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、
「バーサチック酸ビニル」(商品名)等(好ましくは酢
酸ビニル);芳香族ビニル単量体、例えば、スチレン、
α-メチルスチレン、ビニルトルエン等;及びシアン化
ビニル単量体、例えば、アクリロニトリル、メタクリロ
ニトリル等;を挙げることができる。
【0031】また共単量体(a4)としては、例えば、ジメ
チルマレート、ジ-n-ブチルマレート、ジ-2-エチルヘキ
シルマレート、ジ-n-オクチルマレート、ジメチルフマ
レート、ジ-n-ブチルフマレート、ジ-2-エチルヘキシル
フマレート、ジ-n-オクチルフマレート等のマレイン酸
もしくはフマル酸のジエステル;も使用可能である。
【0032】さらに共単量体(a4)としては、必要に応じ
て、分子内に1個のラジカル重合性不飽和基の他に少な
くとも1個の官能基を有する単量体であって、上記単量
体(a2)及び(a3)以外の単量体(以下、官能性共単量体と
いうことがある)を共重合することもできる。
【0033】このような官能性共単量体としては、官能
基として、例えば、アミド基もしくは置換アミド基、ア
ミノ基もしくは置換アミノ基、低級アルコキシル基又は
エポキシ基等を有する単量体を挙げることができ、ま
た、分子内にラジカル重合性不飽和基を2個以上有する
単量体も使用できる。
【0034】これら官能性共単量体の具体例としては、
アクリルアミド、メタクリルアミド、ジアセトンアクリ
ルアミド、N-メチロールアクリルアミド、N-メチロール
メタクリルアミド、N-n-ブトキシメチルアクリルアミ
ド、N-i-ブトキシメチルアクリルアミド、N,N-ジメチル
アクリルアミド、N-メチルアクリルアミド(好ましくは
アクリルアミド、メタクリルアミド)等のアミド基もし
くは置換アミド基含有単量体;例えば、アミノエチルア
クリレート、N,N-ジメチルアミノエチルアクリレート、
N,N-ジエチルアミノエチルアクリレート、N,N-ジメチル
アミノエチルメタクリレート、N,N-ジエチルアミノエチ
ルメタクリレート等のアミノ基もしくは置換アミノ基含
有単量体;
【0035】例えば、2-メトキシエチルアクリレート、
2-エトキシエチルアクリレート、2-n-ブトキシエチルア
クリレート、2-メトキシエトキシエチルアクリレート、
2-エトキシエトキシエチルアクリレート、2-n-ブトキシ
エトキシエチルアクリレート、2-メトキシエチルメタク
リレート、2-エトキシエチルメタクリレート、2-n-ブト
キシエチルメタクリレート、2-メトキシエトキシエチル
メタクリレート、2-エトキシエトキシエチルメタクリレ
ート、2-n-ブトキシエトキシエチルメタクリレート、メ
トキシポリエチレングリコールモノアクリレート、メト
キシポリエチレングリコールモノメタクリレート等の低
級アルコキシル基含有単量体;例えば、グリシジルアク
リレート、グリシジルメタクリレート、グリシジルアリ
ルエーテル、グリシジルメタリルエーテル等のエポキシ
基含有単量体;
【0036】例えば、ジビニルベンゼン、ジアリルフタ
レート、トリアリルシアヌレート、トリアリルイソシア
ヌレート、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、
1,2-プロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、1,3-
プロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、1,4-ブタ
ンジオールジ(メタ)アクリレート、1,6-ヘキサンジオー
ルジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ
(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メ
タ)アクリレート、アリル(メタ)アクリレート等の2個
以上のラジカル重合性不飽和基を有する単量体;等の単
量体群を挙げることができる。
【0037】これら共単量体(a4)の共重合量は、前記単
量体成分(a1)〜(a4)の合計100重量%に基づいて、一般
に0〜49.5重量%、好ましくは0〜30重量%、さらに好
ましくは0〜20重量%の範囲であるのがよい。単量体(a
4)の共重合量が該上限値以下であれば、オートクレーブ
処理やエージング処理によっても偏光板表面と表面保護
フィルムの感圧接着剤層との間にフクレを生じることが
ないので好ましい。
【0038】本発明に用いられるアクリル系共重合体は
また、そのガラス転移温度(Tg)が−30℃以下であるこ
とが必要であり、好ましくは−40℃以下、さらに好まし
くは−50℃以下であるのがよい。Tgが該温度を超えて高
すぎては、感圧接着剤層が硬く流動しにくくなり、特に
表面にアンチグレア層などを有する偏光板に用いたと
き、感圧接着剤がアンチグレア層の凹凸を十分に濡らす
ことができず、そのためオートクレーブ処理やエージン
グ処理によって、感圧接着剤層とアンチグレア層との間
にわずかに残存する空気が膨脹して偏光板表面と表面保
護フィルムの感圧接着剤層との間にフクレを生じること
があるので好ましくない。
【0039】なお本発明において、アクリル系共重合体
のガラス転移温度(Tg)は下記により測定決定された値
である。
【0040】ガラス転移温度(Tg) 下記(1)〜(3)に従って測定する。 (1) アクリル系共重合体溶液を剥離紙に塗布し、100℃
で1分間乾燥し、フィルム状のアクリル系共重合体を得
る。 (2) 厚さ約0.05mmアルミニウム箔製の、内径約5mm、
深さ約5mmの円筒型のセルに、(1)で得た試料約10mgを
秤量したものを測定試料とする。 (3) セイコー電子工業(株)製SSC-5000型示差走査熱量
計(Differential Scanning Calorimeter)を用い、−1
50℃から昇温速度10℃/minで測定する。
【0041】本発明に用いられるアクリル系共重合体
は、その重量平均分子量(Mw)が、一般に30万以上、好
ましくは35万以上、さらに好ましくは40〜80万であるの
がよい。該重量平均分子量(Mw)が該下限値以上であれ
ば、再剥離時の接着力が大きくなりすぎることがなく、
特に加熱処理などを行っても光学部材の損傷や液晶セル
からの光学部材の剥離などの不都合を生じることなしに
表面保護フィルムを容易に剥離することができるので好
ましい。一方該上限値以下であれば、得られる感圧接着
剤層の流動性が優れており、表面に微小の凹凸を有する
偏光板に用いたときでも、感圧接着剤が偏光板表面を十
分に濡らすことができるため、オートクレーブ処理やエ
ージング処理によっても偏光板表面と表面保護フィルム
の感圧接着剤層との間にフクレを生じることがないので
好ましい。
【0042】また本発明に好適に用いられるアクリル系
共重合体は、重量平均分子量(Mw)と数平均分子量(M
n)との比Mw/Mnで表される分子量分布が、一般に15以
下、好ましくは2〜12の範囲であるのがよい。Mw/Mnの
値が該上限値以下であれば、再剥離時の接着力が大きく
なりすぎることがなく、特に加熱処理などを行っても光
学部材の損傷や液晶セルからの光学部材の剥離などの不
都合を生じることなしに表面保護フィルムを容易に剥離
することができるので好ましい。
【0043】なお本明細書における上記重量平均分子量
(Mw)及び数平均分子量(Mn)の値には、ゲルパーミエ
ーションクロマトグラフィー(GPC)法により、定法に
従って測定された値が用いられる。
【0044】本発明に用いられるアクリル系共重合体
(A)の重合方法は、特に制限されるものではなく、溶液
重合、乳化重合、懸濁重合などの公知の方法により重合
できるが、重合により得られた共重合体の混合物を用い
て本発明の感圧接着剤組成物を製造するに当り、処理工
程が比較的簡単で且つ短時間で行えることから溶液重合
により重合することが好ましい。
【0045】溶液重合は、一般に、重合槽内に所定の有
機溶媒、単量体、重合開始剤、及び、必要に応じて用い
られる連鎖移動剤を仕込み、窒素気流中又は有機溶媒の
還流温度で、撹拌しながら数時間加熱反応させることに
より行われる。この場合に有機溶媒、単量体及び/又は
重合開始剤の少なくとも一部を逐次添加してもよい。
【0046】上記の重合用有機溶媒としては、例えば、
ベンゼン、トルエン、エチルベンゼン、n-プロピルベン
ゼン、t-ブチルベンゼン、o-キシレン、m-キシレン、p-
キシレン、テトラリン、デカリン、芳香族ナフサなどの
芳香族炭化水素類;例えば、n-ヘキサン、n-ヘプタン、
n-オクタン、i-オクタン、n-デカン、ジペンテン、石油
スピリット、石油ナフサ、テレピン油などの脂肪系もし
くは脂環族系炭化水素類;例えば、酢酸エチル、酢酸n-
ブチル、酢酸n-アミル、酢酸2-ヒドロキシエチル、酢酸
2-ブトキシエチル、酢酸3-メトキシブチル、安息香酸メ
チルなどのエステル類;例えば、アセトン、メチルエチ
ルケトン、メチル-i-ブチルケトン、イソホロン、シク
ロヘキサノン、メチルシクロヘキサノンなどのケトン
類;例えば、エチレングリコールモノメチルエーテル、
エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリ
コールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノ
メチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエー
テル、ジエチレングリコールモノブチルエーテルなどの
グリコールエーテル類;例えば、メチルアルコール、エ
チルアルコール、n-プロピルアルコール、i-プロピルア
ルコール、n-ブチルアルコール、i-ブチルアルコール、
s-ブチルアルコール、t-ブチルアルコールなどのアルコ
ール類;などを挙げることができる。これらの有機溶媒
はそれぞれ単独で、又は2種以上混合して用いることが
できる。
【0047】これら重合用有機溶媒のうち、前記アクリ
ル系共重合体(A)の重合に際しては、重合反応中に連鎖
移動を生じにくい有機溶媒、例えば、エステル類、ケト
ン類を使用することが好ましく、特に、アクリル系共重
合体(A)の溶解性、重合反応の容易さなどの点から、酢
酸エチル、メチルエチルケトン、アセトンなどの使用が
好ましい。
【0048】前記の重合開始剤としては、通常の溶液重
合で使用できる有機過酸化物、アゾ化合物などを使用す
ることが可能である。
【0049】このような有機過酸化物としては、例え
ば、t-ブチルハイドロパーオキサイド、クメンハイドロ
オキサイド、ジクミルパーオキサイド、ベンゾイルパー
オキシド、ラウロイルパーオキシド、カプロイルパーオ
キシド、ジ-i-プロピルパーオキシジカーボネート、ジ-
2-エチルヘキシルパーオキシジカーボネート、t-ブチル
パーオキシビバレート、2,2-ビス(4,4-ジ-t-ブチルパー
オキシシクロヘキシル)プロパン、2,2-ビス(4,4-ジ-t-
アミルパーオキシシクロヘキシル)プロパン、2,2-ビス
(4,4-ジ-t-オクチルパーオキシシクロヘキシル)プロパ
ン、2,2-ビス(4,4-ジ-α-クミルパーオキシシクロヘキ
シル)プロパン、2,2-ビス(4,4-ジ-t-ブチルパーオキシ
シクロヘキシル)ブタン、2,2-ビス(4,4-ジ-t-オクチル
パーオキシシクロヘキシル)ブタンなどが挙げられ、ア
ゾ化合物としては、例えば、2,2’-アゾビス-i-ブチロ
ニトリル、2,2’-アゾビス-2,4-ジメチルバレロニトリ
ル、2,2’-アゾビス-4-メトキシ-2,4-ジメチルバレロニ
トリルなどを挙げることができる。
【0050】これら有機過酸化物のうち、前記アクリル
系共重合体(A)の重合に際しては、重合反応中にグラフ
ト反応を起こさない重合開始剤が好ましく、特にアゾビ
ス系が好ましい。その使用量は、通常、単量体合計100
重量部に対して0.01〜2重量部、好ましくは0.1〜1.0重
量部である。
【0051】また、本発明発明に用いられるアクリル系
共重合体(A)の製造に際しては、連鎖移動剤は使用しな
いのが普通であるが、本発明の目的及び効果を損なわな
い範囲で、必要に応じて使用することは可能である。
【0052】このような連鎖移動剤としては、例えば、
シアノ酢酸;シアノ酢酸の炭素数1〜8のアルキルエス
テル類;ブロモ酢酸;ブロモ酢酸の炭素数1〜8のアル
キルエステル類;アントラセン、フェナントレン、フル
オレン、9-フェニルフルオレンなどの芳香族化合物類;
p-ニトロアニリン、ニトロベンゼン、ジニトロベンゼ
ン、p-ニトロ安息香酸、p-ニトロフェノール、p-ニトロ
トルエンなどの芳香族ニトロ化合物類;ベンゾキノン、
2,3,5,6-テトラメチル-p-ベンゾキノンなどのベンゾキ
ノン誘導体類;トリブチルボランなどのボラン誘導体;
四臭化炭素、四塩化炭素、1,1,2,2-テトラブロモエタ
ン、トリブロモエチレン、トリクロロエチレン、ブロモ
トリクロロメタン、トリブロモメタン、3-クロロ-1-プ
ロペンなどのハロゲン化炭化水素類;クロラール、フラ
ルデヒドなどのアルデヒド類:炭素数1〜18のアルキル
メルカプタン類;チオフェノール、トルエンメルカプタ
ンなどの芳香族メルカプタン類;メルカプト酢酸、メル
カプト酢酸の炭素数1〜10のアルキルエステル類;炭素
数1〜12のヒドロキシアルキルメルカプタン類;ビネ
ン、ターピノレンなどのテルペン類;などを挙げること
ができる。
【0053】重合温度としては、一般に約30〜180℃、
好ましくは40〜150℃、より好ましくは50〜90℃の範囲
である。
【0054】なお、溶液重合法などで得られた重合物中
に未反応の単量体が含まれる場合は、該単量体を除くた
めに、メタノールなどによる再沈澱法で精製することも
可能である。
【0055】本発明の光学部材表面保護フィルム用感圧
接着剤組成物は、必須成分として、以上述べたアクリル
系共重合体(A)と共に、下記構造式(1)、
【0056】
【化3】 (ここでR1は炭素数4〜8のアルキレン基を表す)
【0057】を有する二官能性イソシアネート化合物(b
1)を含む、2種以上の脂肪族イソシアネートに由来する
ポリイソシアネート化合物(B)を必須成分として含有す
ることを特徴とするものである。
【0058】本発明者等は、光学部材表面保護フィルム
用感圧接着剤組成物の最も重要な性質である偏光板など
の光学部材からの再剥離性、特に光学部材と共にオート
クレーブ処理や高温エージング処理などの熱履歴を受け
た後の再剥離性の改善について研究を行ってきた。その
結果、上記構造式(1)で示されるポリイソシアネート化
合物を含む2種以上の脂肪族イソシアネートに由来する
ポリイソシアネート化合物を用いることによって、再剥
離性を格段に改善しうることを見出した。
【0059】本発明で使用することのできる前記構造式
(1)で示されるウレトジオン構造を有するポリイソシア
ネート化合物(b1)としては、例えばヘキサメチレンジイ
ソシアネート(HMDI)の2量体に基づくポリイソシアネ
ート化合物を挙げることができ、この化合物は、例えば
「デスモジュールN3400」〔住化バイエルウレタン(株)
製〕として販売されている。
【0060】本発明において、前記構造式(1)で示され
るポリイソシアネート化合物(b1)と共に使用される、脂
肪族イソシアネートに由来するポリイソシアネート化合
物(b2)としては、HMDIの3量体に基づくイソシアヌレー
ト構造を有するもの、例えば、「コロネートHX」、「コ
ロネートHK」、「コロネート2096」、「コロネート223
0」、「コロネート2092」〔以上日本ポリウレタン(株)
製〕、「タケネートD-170N」、「タケネートD-170H
N」、「タケネートD-172N」、「タケネートD-175HN」、
「タケネートD-177N」〔以上武田薬品工業(株)製〕、
「デュラネートTPA-100」、「デュラネートTHA-100」、
「デュラネートTSA-100」〔以上旭化成工業(株)製〕、
「スミジュールN3390EA」、「スミジュールN3300」〔以
上住化バイエルウレタン(株)製〕;HMDIに基づくビウレ
ット構造を有するもの、例えば、「タケネートD-165N90
PX」〔武田薬品工業(株)製〕、「デュラネート24A-10
0」、「デュラネート22A-75PX」〔以上旭化成工業(株)
製〕、「デスモジュールN100」、「デスモジュールN7
5」、「デスモジュールN3200」〔以上住化バイエルウレ
タン(株)製〕;HMDIとトリメチロールプロパン(TMP)
との付加物、例えば、「コロネートHL」、「コロネート
2094」、「コロネートHL-S」〔以上日本ポリウレタン
(株)製〕、「タケネートD-160N」〔武田薬品工業(株)
製〕、「デュラネートP301-75E」〔旭化成工業(株)
製〕、「スミジュールHT」〔住化バイエルウレタン(株)
製〕;HMDIに基づくプレポリマー構造を有するもの、例
えば、「デスモジュールTPLS2010/1」、「デスモジュー
ルE-3265」〔以上住化バイエルウレタン(株)製〕;HMDI
に基づくオキサジアジントリオン構造を有するもの、例
えば、「タケネートD-190N」〔武田薬品工業(株)製〕な
どの二官能性及び/又は三官能性ポリイソシアネート化
合物を挙げることができる。
【0061】これらのポリイソシアネート化合物(B)の
使用量〔ポリイソシアネート化合物(b1)及び(b2)の合
計〕は、アクリル系共重合体(A)中の反応性官能基1当
量に対して、一般に0.1〜6当量、好ましくは0.3〜4、
特に好ましくは0.5〜2の範囲であるのがよい。該使用
量が該下限値以上であれば、再剥離時の接着力が大きく
なりすぎることがなく、特に加熱処理などを行っても光
学部材の損傷や液晶セルからの光学部材の剥離などの不
都合を生じることなしに表面保護フィルムを容易に剥離
することができるので好ましく、また該上限値以下であ
れば、オートクレーブ処理やエージング処理によっても
偏光板表面と表面保護フィルムの感圧接着剤層との間に
フクレを生じることがないので好ましい。
【0062】また、用いられる二官能性イソシアネート
化合物(b1)と脂肪族ポリイソシアネート化合物(b2)との
当量比(b1/b2)は、一般に0.01〜10、好ましくは0.05〜
5、特に好ましくは0.1〜3の範囲であることが望まし
い。該当量比が該上限値以下であれば、再剥離時の接着
力が大きくなりすぎることがなく、特に加熱処理などを
行っても光学部材の損傷や液晶セルからの光学部材の剥
離などの不都合を生じることなしに表面保護フィルムを
容易に剥離することができるので好ましく、一方該下限
値以上であれば、オートクレーブ処理やエージング処理
によっても偏光板表面と表面保護フィルムの感圧接着剤
層との間にフクレを生じることがないので好ましい。
【0063】本発明の光学部材表面保護フィルム用感圧
接着剤組成物には、以上述べたアクリル系共重合体(A)
及びポリイソシアネート化合物(B)の他に、必要に応じ
て、保護フィルム用感圧接着剤組成物に通常配合される
配合物、例えば、耐候性安定剤、タッキファイヤー、可
塑剤、軟化剤、染料、顔料、無機充填剤などを適宜配合
することができる。
【0064】かくして得られる本発明の光学部材表面保
護フィルム用感圧接着剤組成物は、光学部材表面保護フ
ィルムを作製するため、適宜の透明な表面保護ベースフ
ィルムの少なくとも一方の面に、従来公知の方法によっ
て感圧接着剤層を形成するために用いられる。
【0065】上記表面保護ベースフィルムとしては、特
に限定されるものではないが、透視による光学部材の検
査や管理の観点から、例えば、ポリエステル系樹脂、ア
セテート系樹脂、ポリエーテルサルホン系樹脂、ポリカ
ーボネート系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリイミド系樹
脂、ポリオレフィン系樹脂、アクリル系樹脂などからな
るフィルムを挙げることができる。ベースフィルムの厚
さもまた特に限定されないが、一般には500μm以下、好
ましくは5〜300μm、さらに好ましくは10〜200μm程度
の厚さを例示することができる。これらベースフィルム
の片面又は両面には、剥離時の帯電防止を目的に、帯電
防止層が設けられていてもよい。また該ベースフィルム
の、感圧接着剤層が設けられる側の表面には、感圧接着
剤層との密着性を向上させるためにコロナ放電処理等が
施されていてもよい。
【0066】形成される感圧接着剤層の厚さは、保護フ
ィルムの求められる接着力や光学部材表面粗さなどに応
じて適宜設定することができ、一般に1〜500μm、好ま
しくは5〜200μm、さらに好ましくは10〜100μm程度の
厚さを例示することができる。
【0067】感圧接着剤層の形成方法としては、本発明
の感圧接着剤組成物を、そのまま又は、必要に応じて適
宜の溶媒で希釈し、これを表面保護ベースフィルムに直
接塗布・乾燥して溶媒を除去する方法を採用することが
できる。また、先ずシリコーン樹脂等により離型処理が
施された紙やポリエステルフィルム等の適宜のフィルム
からなる剥離シート上に、本発明の感圧接着剤組成物を
塗布し、加熱乾燥して感圧接着剤層を形成させ、次に該
剥離シートの接着剤層側を表面保護ベースフィルムに圧
接して該接着剤層を該保護フィルムに転写させることも
できる。
【0068】かくして得られる保護フィルムは、光学部
材の表面に積層されて、その光学部材の表面が汚染され
たり損傷したりしないよう保護し、該光学部材が液晶表
示板などに加工される際には、該保護フィルムが光学部
材に積層された状態のまま、打抜加工、検査、輸送、液
晶表示板の組立などの各工程に供され、必要に応じて、
オートクレーブ処理や高温エージング処理などの加熱加
圧処理が施され、表面保護が不要となった段階で光学部
材から剥離除去される。
【0069】次に、本発明における表面保護フィルム及
びそれが用いられる光学部材について説明する。
【0070】本発明における表面保護フィルムが用いら
れる光学部材には、一般に、偏光板及び位相差板が含ま
れる。
【0071】上記偏光板の具体例としては、その主要部
分である偏光子が、通常、ポリビニルアルコール系フィ
ルム、部分ホルマール化ポリビニルアルコール系フィル
ム、エチレン・酢酸ビニル共重合体部分鹸化物フィルム
などの親水性高分子フィルムにヨウ素及び/又は二色性
染料を吸着させて延伸したもの、ポリビニルアルコール
の脱水処理物、ポリ塩化ビニルの脱塩酸処理物などのポ
リエン配向フィルムなどによって形成されており、必要
に応じて、その偏光子の一方又は両方の表面に、例えば
前記表面保護ベースフィルムに用いられているものと同
様の透明保護層が設けられていてもよい。透明保護層の
厚さは、特に限定されるものではないが、一般には500
μm以下、好ましくは5〜300μm、さらに好ましくは10
〜200μm程度の厚さを例示することができる。
【0072】また透明保護層の視認側の表面には、必要
に応じて、光の拡散性や防眩性などを付与するために、
0.5〜20μm程度の透明微小粒子を含有させて、表面に微
細凹凸構造を形成されていてもよく、さらに該透明保護
層の視認側の表面をバフ処理等によって粗面化されてい
てもよい。さらにまた、該透明保護層の視認側の表面
に、表面に微細凹凸構造を有するか又は表面が粗面化さ
れた防眩層がさらに積層されていてもよい。
【0073】前記位相差板の具体例としては、ポリカー
ボネート、ポリビニルアルコール、ポリスチレン、ポリ
メチルメタクリレート、ポリプロピレンなどのポリオレ
フィン、ポリアリレート、ポリアミドなどのフィルムを
延伸処理してなる複屈折フィルム、液晶ポリマーの配向
フィルムなどを挙げることができる。
【0074】位相差板は、例えば1/2、1/4などの各種波
長板や、液晶層の複屈折による着色又は視覚などの補償
を目的としたものなどの使用目的に応じた適宜の位相差
を有するものであってよく、厚さ方向の屈折率を制御し
た傾斜配向フィルムであってもよい。また2種以上の位
相差板を積層したものであってもよい。
【0075】本発明における表面保護フィルムは、上述
の本発明の感圧接着剤組成物からなる感圧接着剤層が、
表面保護ベースフィルムの光学部材と接する側(視認側
の反対側)の表面に形成されているものであり、表面保
護フィルムを光学部材の表面に貼着するための感圧接着
剤層が、上述の本発明の感圧接着剤組成物で形成されて
いる以外は、従来の表面保護フィルムと同様に構成され
ているものである。すなわち、例えば図1に示すよう
に、本発明における表面保護フィルム1は、表面保護ベ
ースフィルム2と、該ベースフィルムの表面に形成され
た感圧接着剤層3とから構成されている。
【0076】上記感圧接着剤層3は、その厚さが、乾燥
厚で10〜50μm、特に15〜30μmであることが好ましい。
【0077】表面保護フィルムは感圧接着剤層3によっ
て光学部材4に貼付され、光学部材4は感圧接着剤層5
により液晶セルなどのガラスセル(図示せず)に接合さ
れるが、ガラスセルと接合される前は、感圧接着剤層5
は、通常、剥離紙6によってその表面が保護されてい
る。
【0078】
【実施例】以下に実施例及び比較例を挙げ、本発明の効
果を具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に制
限されるものではない。なお、実施例及び比較例におい
て用いた、試験片の作成、並びに各種の試験方法及び評
価方法は以下のとおりである。
【0079】(1) 試験用感圧接着シートの作成 シリコーン系離型剤で表面処理された離型紙上に、乾燥
後の塗工量が25g/m2となるように、感圧接着剤組成物を
塗布し、100℃で60秒間熱風循環式乾燥機にて乾燥して
感圧接着剤層を形成した後、ポリエチレンテレフタレー
ト(PET)フィルム〔商品名;E5001;東洋紡績(株)製〕
上に該感圧接着剤層面が接するように載置し、加圧ニッ
プロールを通して圧着して貼り合わせた後、23℃、65%
RHで10日間養生を行って試験用表面保護フィルムを得
た。
【0080】(2) 初期接着力の測定 前(1)項により作製した試験用表面保護フィルムを25mm
×150mmにカットしたのち、この表面保護フィルム片
を、卓上ラミネート機を用いて、アンチグレア処理され
た偏光フィルム〔商品名;SQ-1852AP-AG6;住友化学工
業(株)製〕(AG)及びアンチグレア処理のない偏光フィ
ルム〔商品名;SQ-1852AP-HC;住友化学工業(株)製〕
(HC)に圧着して試験サンプルとした。このサンプルを
23℃、65%RHの条件下で24時間放置(コンディショニン
グ処理)した後、180゜剥離における接着力(剥離速度:
300mm/min)を測定した。
【0081】表面保護フィルムの両偏光フィルムに対す
る初期接着力は、何れも、例えば0.3N/25mm以下、さら
には0.25N/25mm以下、特には0.1〜0.2N/25mmであること
が好ましい。
【0082】(3) 接着力経時変化の測定及び剥離後の偏
光フィルムの表面状態の観察 前(2)項と同様に作製した試験サンプルを40℃で1週間
加熱処理を行い、次いでこれを23℃、65%RH条件下で約
1時間放置した後、180゜剥離における接着力(剥離速
度:300mm/min)を測定した。
【0083】表面保護フィルムの両偏光フィルムに対す
る熱履歴後の接着力は、例えば0.3N以下、さらには0.25
N/25mm以下、特には0.1〜0.2N/25mmであることが好ま
しい。
【0084】また、剥離後の偏光フィルム表面の状態を
目視により観察して、次の基準に従って評価した。
【0085】(評価基準) ○:剥離面に汚染及び糊残りが見られない。 ×:剥離面に汚染又は糊残りが見られる。
【0086】(4) オートクレーブ適性の評価 前(1)項により作製した試験用表面保護フィルムを60mm
×80mmにカットしたのち、この表面保護フィルム片を、
前(2)項と同様にして同じ2種の偏光フィルムに圧着し
た。次に、市販の感圧接着剤組成物〔ニッセツQ-1851:
日本カーバイド工業(株)製〕を用いて前(1)項と同様に
して離型紙上に厚さ約25μmの感圧接着剤層を形成し、
この感圧接着剤層をそれぞれの偏光フィルムの背面に転
写させた後、これらを、卓上ラミネート機を用いて厚さ
約2mmのガラス板に圧着して試験サンプルとした。この
サンプルを、23℃、65%RHの条件下で1週間放置した
後、オートクレーブ処理(70℃、490kPa 、30分)を行
い、この試験サンプルの表面保護フィルム側の表面から
目視観察により、表面保護フィルムの感圧接着剤層の、
気泡の発生、剥がれの状態を評価した。評価基準は次の
通りである。
【0087】(評価基準) ◎ :気泡の発生が全く認められない。 ○ :試験サンプルのワク部分(幅約5mm)に気泡発生
が僅かに認められる。 △ :試験サンプルのワク部分(幅約5mm)に気泡発生
が多数認められる。 × :試験サンプルの全面に少量の気泡発生が認められ
る。 ××:試験サンプルの全面に多量の気泡発生又はトンネ
リングが多数認められる。
【0088】(5) 耐熱性の評価 前(4)項と同様にして作製した試験サンプルをオートク
レーブ処理した後、さらに90℃で2時間加熱処理して、
この試験サンプルの表面保護フィルム側の表面から目視
観察により、表面保護フィルムの感圧接着剤層の、気泡
の発生、剥がれの状態を評価した。評価基準は次の通り
である。
【0089】(評価基準) ◎ :気泡の発生が全く認められない。 ○ :試験サンプルのワク部分(幅約5mm)に気泡発生
が僅かに認められる。 △ :試験サンプルのワク部分(幅約5mm)に気泡発生
が多数認められる。 × :試験サンプルの全面に少量の気泡発生が認められ
る。 ××:試験サンプルの全面に多量の気泡発生又はトンネ
リングが多数認められる。
【0090】アクリル系共重合体(A)の製造 製造例1 温度計、攪拌機、窒素導入管及び還流冷却器を備えた反
応器内に、酢酸エチル32.5重量部を入れ、また別の容器
に、単量体(a1)として2-エチルヘキシルアクリレート
(EHA)96.5重量部、単量体(a2)として4-ヒドロキシブ
チルアクリレート(HBA)3.0重量部及び単量体(a3)とし
てアクリル酸(AA)0.5重量部を入れ混合して単量体混
合物とし、その中の25重量部を反応容器中に加え、次い
で該反応容器の空気を窒素ガスで置換した後、重合開始
剤として1,1’-アゾビス-1-シクロヘキサンカルボニト
リル(ACHN)0.0125重量部を添加して、攪拌下に窒素雰
囲気中で該反応容器内の混合物温度を80℃に昇温させて
初期反応を開始させた。初期反応がほぼ終了した後、残
りの単量体混合物75重量部、並びに酢酸エチル25重量部
及びACHN 0.2重量部の混合物をそれぞれ逐次添加しなが
ら約1.5時間環流下で反応させ、引き続いてさらに2時
間反応させた。その後、トルエン25重量部にアゾビスイ
ソブチロニトリル(AIBN)0.25重量部を溶解させた溶液
を1時間かけて滴下し、さらに1.5時間反応させた。反
応終了後、反応混合物をトルエン57.5重量部及びt-ブチ
ルアルコール37.5重量部で希釈して、固形分35.4重量%
のアクリル系共重合体溶液を得た。
【0091】得られたアクリル系共重合体溶液の粘度は
760mPa・sであり、またアクリル系共重合体は、ガラス転
移温度(Tg)約−75℃、重量平均分子量(Mw)約53万及
び重量平均分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)との比Mw
/Mn約9.8を有していた。
【0092】製造例2〜4 製造例1において、単量体(a1)としてEHAを96.5重量部
用いる代わりに、表1に示すように、単量体(a1)と共に
単量体(a4)を用い、且つ単量体(a1)及び/又は単量体(a
4)の種類及び/又は使用量を変えて、ガラス転移温度
(Tg)を変える以外は製造例1と同様にして、アクリル
系共重合体溶液を得た。得られたアクリル系共重合体溶
液の粘度、固形分、Tg、Mw及びMw/Mnを表1に示す。
【0093】製造例5〜6 製造例1において、使用する重合開始剤の量を変え、ま
た必要に応じて溶媒の添加時期を変える以外は製造例1
と同様にして、Mw及び/又はMw/Mnの異なるアクリル系
共重合体溶液を得た。得られたアクリル系共重合体溶液
の粘度、固形分、Tg、Mw及びMw/Mnを表1に示す。
【0094】製造例7〜10 製造例1において、表1に示すように、単量体(a2)とし
てHBAを3.0重量部用いる代わりに、その使用量を変え、
もしくはこれを用いず又は単量体(a2)の種類を変え、必
要に応じて単量体(a1)のEHAの使用量を変える以外は製
造例1と同様にしてアクリル系共重合体溶液を得た。得
られたアクリル系共重合体溶液の粘度、固形分、Tg、Mw
及びMw/Mnを表1に示す。
【0095】製造例11〜12 製造例1において、表1に示すように、単量体(a3)とし
てAAを0.5重量部用いる代わりに、その使用量を変え又
はこれを用いず、必要に応じて単量体(a1)のEHAの使用
量を変える以外は製造例1と同様にしてアクリル系共重
合体溶液を得た。得られたアクリル系共重合体溶液の粘
度、固形分、Tg、Mw及びMw/Mnを表1に示す。
【0096】製造例13 製造例1において、単量体(a1)としてEHA 96.5重量部、
単量体(a2)としてHBA3.0重量部及び単量体(a3)としてAA
0.5重量部を用いる代わりに、単量体(a1)としてEHA 5
4.1重量部、単量体(a3)としてAAを2.7重量部及び単量体
(a4)として酢酸ビニル(VAc)43.2重量部を用い、単量
体(a2)を用いず、さらに酢酸エチルを用いる代わりにト
ルエンを用いる以外は製造例1と同様にしてアクリル系
共重合体溶液を得た。得られたアクリル系共重合体溶液
の粘度、固形分、Tg、Mw及びMw/Mnを表1に示す。
【0097】製造例14 製造例1に用いたと同様な反応器に、単量体(a1)として
EHA 44.0重量部及びBA43.0重量部、単量体(a2)としてHE
A 5.0重量部、単量体(a4)としてステアリルアクリレー
ト(StA)5.0重量部及び反応性界面活性剤「アデカリア
ソープSE-10N」〔1-アリル-2-ノニルフェニル-3-ポリオ
キシエチレン(n=10)硫酸エステルアンモニウム塩;旭電
化(株)製〕3.0重量部、酢酸エチル150重量部並びにアゾ
ビスイソブチロニトリル(AIBN)0.2重量部を仕込み窒
素ガス気流中68℃で8時間重合反応を行った。反応終了
後、反応混合物をt-ブチルアルコール35.5重量部で希釈
してアクリル系共重合体溶液を得た。得られたアクリル
系共重合体溶液の粘度、固形分、Tg、Mw及びMw/Mnを表
1に示す。
【0098】なお表1における単量体の略号は以下のと
おりである。 EHA:2-エチルヘキシルアクリレート BA:ブチルアクリレート MA:メチルアクリレート StA:ステアリルアクリレート MMA:メチルメタクリレート VAc:酢酸ビニル AA:アクリル酸 HBA:4-ヒドロキシブチルアクリレート HEA:2-ヒドロキシエチルアクリレート Surf*:反応性界面活性剤「アデカリアソープSE-10N」1
-アリル-2-ノニルフェニル-3-ポリオキシエチレン(n=1
0)硫酸エステルアンモニウム塩〔旭電化(株)製〕
【0099】
【表1】
【0100】表面保護フィルム用感圧接着剤組成物の作
実施例1 アクリル系共重合体(A)として、製造例1のアクリル系
共重合体溶液284重量部(共重合体として約100重量部;
ヒドロキシル基0.02083当量部+カルボキシル基0.00694
当量部:ここで「当量部」とは「重量部」を「g」と読
み替えたときの「当量」に相当する値である)を用い、
これに脂肪族イソシアネートに由来するポリイソシアネ
ート化合物(B)として二官能性イソシアネート化合物
(b1)〔商品名:デスモジュールN3400;HMDIウレトジオ
ン型、有効成分100重量%、イソシアネート(NCO)含有
量21.8重量%;住化バイエルウレタン(株)製〕(N340
0)を1.41重量部(NCO 0.00732当量部)、及び脂肪族ポ
リイソシアネート化合物(b2)〔商品名:スミジュールN3
300;HMDIトリマー型、有効成分100重量%、NCO含有量2
1.8重量%;住化バイエルウレタン(株)製〕(N3300)を
4.24重量部(NCO 0.0220当量部)添加し、十分に攪拌し
て光学部材表面保護フィルム用感圧接着剤組成物の溶液
を得た。得られた感圧接着剤組成物は固形分約36.7重量
%、粘度780mPa・sであり、アクリル系共重合体(A)の反
応性官能基1当量に対して、ポリイソシアネート(B)
〔(b1)+(b2)〕約1.06当量を含んでおり、二官能性イソ
シアネート化合物(b1)と脂肪族ポリイソシアネート化合
物(b2)との当量比〔(b1)/(b2)〕は約0.333であった。
【0101】この感圧接着剤組成物を用い、前記の試験
用感圧接着シートの作成方法に従って試験用表面保護フ
ィルムを作成し、前記の各種物性試験を行った。得られ
た結果を表3に示す。
【0102】実施例2〜6及び比較例1〜2 実施例1において、二官能性イソシアネート化合物(b1)
と脂肪族ポリイソシアネート化合物(b2)の使用割合を表
2に示すように変え、又はこれらポリイソシアネート化
合物(b1)及び(b2)の何れか一方を用いない以外は実施例
1と同様にして光学部材表面保護フィルム用感圧接着剤
組成物の溶液を得た。得られた感圧接着剤組成物の配合
組成、並びにそれらの固形分及び粘度などの特性値を表
2に示す。
【0103】この感圧接着剤組成物を用い、前記の試験
用感圧接着シートの作成方法に従って試験用表面保護フ
ィルムを作成し、前記の各種物性試験を行った。得られ
た結果を表3に示す。
【0104】実施例7〜8 実施例1において、脂肪族ポリイソシアネート化合物(b
2)として「N3300」を4.24重量部〔NCO 0.0220当量部〕
を用いる代わりに、「デュラネート24A-100」〔HMDIビ
ウレット型、有効成分100重量%、NCO含有量23.5重量
%;旭化成工業(株)製〕(24A100)を3.93重量部(NCO
0.0220当量部)又は「デスモジュールTPLS2010/1」〔HM
DIプレポリマー型、有効成分100重量%、NCO含有量10.9
重量%;住化バイエルウレタン(株)製〕(2010/1)を8.
48重量部(NCO 0.0220当量部)をそれぞれ用いる以外は
実施例1と同様にして光学部材表面保護フィルム用感圧
接着剤組成物の溶液を得た。得られた感圧接着剤組成物
の配合組成、並びにそれらの固形分及び粘度などの特性
値を表2に示す。
【0105】この感圧接着剤組成物を用い、前記の試験
用感圧接着シートの作成方法に従って試験用表面保護フ
ィルムを作成し、前記の各種物性試験を行った。得られ
た結果を表3に示す。
【0106】実施例9〜17及び比較例3〜4 実施例1において、アクリル系共重合体(A)として製造
例1のアクリル系共重合体溶液を用いる代わりに、製造
例2〜12の何れかのアクリル系共重合体溶液を用い、製
造例8を用いる場合にはアクリル系共重合体(A)の官能
基1当量に対してポリイソシアネート化合物(B)の使用
量を4.0当量に変え、また製造例9を用いる場合にはア
クリル系共重合体(A)の官能基1当量に対してポリイソ
シアネート化合物(B)の使用量を0.5当量に変えることを
除いて、それ以外の製造例についてはアクリル系共重合
体(A)の官能基の当量に対するポリイソシアネート化合
物(B)の当量を変えず、且つ二官能性イソシアネート化
合物(b1)と脂肪族ポリイソシアネート化合物(b2)との当
量比〔(b1)/(b2)〕を変えないようにこれらポリイソシ
アネート化合物の使用量を変える以外は実施例1と同様
にして光学部材表面保護フィルム用感圧接着剤組成物の
溶液を得た。得られた感圧接着剤組成物の配合組成、並
びにそれらの固形分及び粘度などの特性値を表2に示
す。
【0107】この感圧接着剤組成物を用い、前記の試験
用感圧接着シートの作成方法に従って試験用表面保護フ
ィルムを作成し、前記の各種物性試験を行った。但し、
製造例11を用いた実施例16の試験用感圧接着シートにつ
いては、前記試験用感圧接着シートの作成方法のうち、
23℃、65%RHで10日間養生を行う代わりに、35℃、65%
RHで20日間養生を行った。得られた結果を表3に示す。
【0108】なお表2におけるポリイソシアネート化合
物(B)及び比較に用いられるその他の多官能性化合物の
略号は以下のとおりである。 N3400:「デスモジュールN3400」HMDIウレトジオン型ポ
リイソシアネート、有効成分100重量%、NCO含有量21.8
重量%〔住化バイエルウレタン(株)製〕 N3300:「スミジュールN3300」HMDIトリマー型ポリイソ
シアネート、有効成分100重量%、NCO含有量21.8重量%
〔住化バイエルウレタン(株)製〕 24A100:「デュラネート24A-100」HMDIビウレット型ポ
リイソシアネート、有効成分100重量%、NCO含有量23.5
重量%〔旭化成工業(株)製〕 2010/1:「デスモジュールTPLS2010/1」HMDIプレポリマ
ー型ポリイソシアネート、有効成分100重量%、NCO含有
量10.9重量%〔住化バイエルウレタン(株)製〕 C-L:「コロネートL」トリレンジイソシアネート・ト
リメチロールプロパンアダクト、有効成分75重量%、NC
O含有量13.2重量%〔日本ポリウレタン(株)製〕 TET-C:「TETRAD-C」1,3-ビス(N,N-ジグリシジルアミノ
メチル)シクロヘキサン、有効成分100重量%、エポキシ
当量100〔三菱瓦斯化学(株)製〕
【0109】
【表2】
【0110】
【表3】
【0111】
【発明の効果】本発明の光学部材表面保護フィルム用感
圧接着剤組成物は、反応性官能基として少なくともヒド
ロキシル基を含有する、特定ガラス転移温度(Tg)範囲
のアクリル系共重合体(A)、及び特定の化学構造式を有
する2官能性イソシアネート化合物(b1)を含む、2種以
上の脂肪族イソシアネートに由来するポリイソシアネー
ト化合物(B)を必須成分として含んでなるものである。
【0112】このように構成されることによって本発明
の表面保護フィルムは、必須の性質である光学部材の表
面保護性及び高度な透明性を有すると共に、例えば、表
面にアンチグレア層など微細な凹凸を有する層を設けた
偏光板などの光学部材に使用する場合でも、オートクレ
ーブ処理やその後の作業上及び使用上の熱履歴を経た後
にも、フクレ、トンネリング、ハガレなどの接着剤層欠
陥の発生が見られず、さらにこのような光学部材からの
該フィルムの剥離に際しても、該光学部材や液晶セルの
配向の乱れや、セルギャップの拡大、液晶セルからの光
学部材の剥離などの不都合を生じさせることなく容易に
剥離することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の感圧接着剤組成物により形成
される感圧接着剤層を有する表面保護フィルムで保護さ
れた、偏光フィルムの一例を示す模式断面図である。
【符号の説明】
1 :表面保護フィルム 2 :表面保護ベースフィルム 3 :感圧接着剤層 4 :光学部材 5 :感圧接着剤層 6 :剥離材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 上前 昌巳 栃木県佐野市米山南町53 日本カーバイド 工業株式会社社宅3−204 Fターム(参考) 4J004 AA14 AB01 CA03 CA05 CA06 CC02 FA04 GA01 4J034 AA03 AA04 BA03 DA01 DB03 DB07 DC50 DQ15 HA01 HA06 HA07 HA08 HA13 HB08 HD05 QA03 RA08 4J040 EF181 EF291 EF321 GA07 JA09 JB09 LA01 LA02 NA17

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記(A)及び(B): (A) 反応性官能基として少なくともヒドロキシル基を含
    有し、ガラス転移温度(Tg)−30℃以下であるアクリル
    系共重合体;及び (B) 下記構造式(1)、 【化1】 (ここでR1は炭素数4〜8のアルキレン基を表す)を有
    する二官能性イソシアネート化合物(b1)を含む、2種以
    上の脂肪族イソシアネートに由来するポリイソシアネー
    ト化合物;を必須成分として含んでなることを特徴とす
    る光学部材表面保護フィルム用感圧接着剤組成物。
  2. 【請求項2】アクリル系共重合体(A)が、アクリル酸エ
    ステル又は、アクリル酸エステル及びメタクリル酸エス
    テルを、該アクリル系共重合体(A)の重量に基づいて合
    計50重量%以上共重合してなるものである請求項1に記
    載の感圧接着剤組成物。
  3. 【請求項3】アクリル系共重合体(A)の重量平均分子量
    (Mw)が30万以上で、且つ重量平均分子量(Mw)と数平
    均分子量(Mn)との比Mw/Mnで表される分子量分布が15
    以下である請求項1に記載の感圧接着剤組成物。
  4. 【請求項4】アクリル系共重合体(A)がさらにカルボキ
    シル基を含有する請求項1に記載の感圧接着剤組成物。
  5. 【請求項5】アクリル系共重合体(A)が、下記単量体(a
    1)〜(a4)、 (a1) 下記一般式(2)、 H2C=CHCOOR1 (2) (ここでR1は、炭素数4〜10の直鎖又は分枝鎖アルキル
    基を表す)で示され、その単独重合体のガラス転移温度
    (Tg)が−50℃以下であるアクリル酸エステル 50〜9
    9.5重量%、 (a2) 分子内にヒドロキシル基を有する単量体 0.5〜10
    重量%、 (a3) 分子内にカルボキシル基を有する単量体 0〜5
    重量%、 (a4) 上記単量体(a1)〜(a3)と共重合可能で、該単量体
    (a1)〜(a3)以外の共単量体 0〜49.5重量%、 〔但し、単量体(a1)〜(a4)の合計を100重量%とする〕
    を共重合してなるものである請求項1に記載の感圧接着
    剤組成物。
  6. 【請求項6】ヒドロキシル基を含有する単量体(a2)が、
    ヒドロキシル基含有(メタ)アクリル酸エステルである請
    求項5に記載の感圧接着剤組成物。
  7. 【請求項7】ヒドロキシル基含有アクリル酸エステルが
    4-ヒドロキシブチルアクリレートである請求項6に記載
    の感圧接着剤組成物。
  8. 【請求項8】カルボキシル基を含有する単量体(a3)が、
    炭素数3〜5のα,β−不飽和モノ−又はジ−カルボン
    酸である請求項5に記載の感圧接着剤組成物。
  9. 【請求項9】ポリイソシアネート化合物(B)の含有量
    が、アクリル系共重合体(A)中の反応性官能基1当量に
    対して0.1〜6当量の範囲である請求項1に記載の感圧
    接着剤組成物。
  10. 【請求項10】ポリイソシアネート化合物(B)における
    二官能性イソシアネート化合物(b1)以外の脂肪族ポリイ
    ソシアネート化合物(b2)が、1種以上の二官能性及び/
    又は三官能性ポリイソシアネート化合物である請求項1
    に記載の感圧接着剤組成物。
  11. 【請求項11】用いられる二官能性イソシアネート化合
    物(b1)と脂肪族ポリイソシアネート化合物(b2)との当量
    比(b1/b2)が0.01〜10の範囲である請求項10に記載の
    感圧接着剤組成物。
JP2001231184A 2001-07-31 2001-07-31 光学部材表面保護フィルム用感圧接着剤組成物 Expired - Lifetime JP4437632B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001231184A JP4437632B2 (ja) 2001-07-31 2001-07-31 光学部材表面保護フィルム用感圧接着剤組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001231184A JP4437632B2 (ja) 2001-07-31 2001-07-31 光学部材表面保護フィルム用感圧接着剤組成物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003041229A true JP2003041229A (ja) 2003-02-13
JP4437632B2 JP4437632B2 (ja) 2010-03-24

Family

ID=19063271

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001231184A Expired - Lifetime JP4437632B2 (ja) 2001-07-31 2001-07-31 光学部材表面保護フィルム用感圧接着剤組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4437632B2 (ja)

Cited By (24)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005023143A (ja) * 2003-06-30 2005-01-27 Soken Chem & Eng Co Ltd 表面保護フィルム用粘着剤および表面保護フィルム
JP2005097451A (ja) * 2003-09-26 2005-04-14 Nippon Carbide Ind Co Inc 光学部材表面保護フィルム用感圧接着剤組成物及び光学部材表面保護フィルム
JP2005206776A (ja) * 2003-12-26 2005-08-04 Toyo Ink Mfg Co Ltd 帯電防止アクリル粘着剤
JP2005275053A (ja) * 2004-03-25 2005-10-06 Dainippon Ink & Chem Inc 再剥離型両面粘着テープ
JP2006022313A (ja) * 2004-06-11 2006-01-26 Toyo Ink Mfg Co Ltd 粘着剤組成物及びこれを用いた粘着シート
JP2006036843A (ja) * 2004-07-23 2006-02-09 Diatex Co Ltd 耐熱湿粘着剤及び粘着シート
JP2006143858A (ja) * 2004-11-18 2006-06-08 Nitto Denko Corp 光学部材用粘着剤組成物、光学部材用粘着剤層およびその製造方法、粘着剤付光学部材、ならびに画像表示装置
JP2007002024A (ja) * 2005-06-21 2007-01-11 Lintec Corp 血液バック用粘着シート
JP2007009076A (ja) * 2005-06-30 2007-01-18 Riken Technos Corp 粘着剤組成物およびそれを用いた粘着シート部材
JP2007297446A (ja) * 2006-04-28 2007-11-15 Nippon Carbide Ind Co Inc 光学部材表面保護フィルム用感圧接着剤組成物及び光学部材表面保護フィルム
US7435779B2 (en) * 2004-12-02 2008-10-14 Nitto Denko Corporation Pressure sensitive adhesives for optical film, manufacturing methods for pressure sensitive adhesive layer for optical film, pressure sensitive adhesive layers for optical film, pressure sensitive adhesion type optical films and image displays
JP2009091406A (ja) * 2007-10-04 2009-04-30 Nippon Carbide Ind Co Inc 感圧接着剤組成物及び表面保護フィルム
JP2011178903A (ja) * 2010-03-02 2011-09-15 Nippon Carbide Ind Co Inc 粘着剤組成物、光学フィルムおよび液晶表示装置
JP2011208153A (ja) * 2011-06-15 2011-10-20 Nitto Denko Corp 粘着剤組成物、および粘着シート類
JP2011236268A (ja) * 2010-05-06 2011-11-24 Nippon Carbide Ind Co Inc 光学部材の表面保護フィルム用アクリル系粘着剤組成物、およびこれを用いた光学部材の表面保護フィルム。
JP2011236266A (ja) * 2010-05-06 2011-11-24 Nippon Carbide Ind Co Inc 表面保護フィルム用粘着剤組成物およびこれを用いた表面保護フィルム
JP2014009341A (ja) * 2012-07-02 2014-01-20 Soken Chem & Eng Co Ltd 樹脂組成物および重合体の製造方法
US8653200B2 (en) 2006-10-31 2014-02-18 Hitachi Chemical Co., Ltd. Optical resin composition, optical resin material using the same, optical filter for image display device, and image display device
US8664326B2 (en) 2005-11-24 2014-03-04 Lg Chem, Ltd. Acrylic pressure-sensitive adhesive composition
JP2014058679A (ja) * 2003-12-26 2014-04-03 Toyo Ink Sc Holdings Co Ltd 帯電防止アクリル粘着剤
JP2015028134A (ja) * 2013-06-25 2015-02-12 日東電工株式会社 粘着剤組成物、表面保護フィルム、及び、光学部材
US9050774B2 (en) 2010-04-30 2015-06-09 Fujifilm Corporation Antistatic laminate, optical film, polarizing plate, and image display device
JP2016028166A (ja) * 2011-03-23 2016-02-25 エルジー・ケム・リミテッド 光学フィルム用感圧粘着剤組成物
US9328264B2 (en) 2009-02-27 2016-05-03 Nitto Denko Corporation Pressure-sensitive adhesive composition, pressure-sensitive adhesive layer, and pressure-sensitive adhesive sheet

Cited By (32)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4686960B2 (ja) * 2003-06-30 2011-05-25 綜研化学株式会社 表面保護フィルム用粘着剤および表面保護フィルム
KR101095383B1 (ko) * 2003-06-30 2011-12-16 소켄 케미칼 앤드 엔지니어링 캄파니, 리미티드 표면 보호 필름용 점착제 및 표면 보호 필름
JP2005023143A (ja) * 2003-06-30 2005-01-27 Soken Chem & Eng Co Ltd 表面保護フィルム用粘着剤および表面保護フィルム
JP2005097451A (ja) * 2003-09-26 2005-04-14 Nippon Carbide Ind Co Inc 光学部材表面保護フィルム用感圧接着剤組成物及び光学部材表面保護フィルム
JP4498711B2 (ja) * 2003-09-26 2010-07-07 日本カーバイド工業株式会社 光学部材表面保護フィルム用感圧接着剤組成物及び光学部材表面保護フィルム
JP2014058679A (ja) * 2003-12-26 2014-04-03 Toyo Ink Sc Holdings Co Ltd 帯電防止アクリル粘着剤
JP2005206776A (ja) * 2003-12-26 2005-08-04 Toyo Ink Mfg Co Ltd 帯電防止アクリル粘着剤
JP2005275053A (ja) * 2004-03-25 2005-10-06 Dainippon Ink & Chem Inc 再剥離型両面粘着テープ
JP4517696B2 (ja) * 2004-03-25 2010-08-04 Dic株式会社 再剥離型両面粘着テープ
JP2006022313A (ja) * 2004-06-11 2006-01-26 Toyo Ink Mfg Co Ltd 粘着剤組成物及びこれを用いた粘着シート
JP2006036843A (ja) * 2004-07-23 2006-02-09 Diatex Co Ltd 耐熱湿粘着剤及び粘着シート
JP4485329B2 (ja) * 2004-11-18 2010-06-23 日東電工株式会社 光学部材用粘着剤組成物、光学部材用粘着剤層およびその製造方法、粘着剤付光学部材、ならびに画像表示装置
JP2006143858A (ja) * 2004-11-18 2006-06-08 Nitto Denko Corp 光学部材用粘着剤組成物、光学部材用粘着剤層およびその製造方法、粘着剤付光学部材、ならびに画像表示装置
US7435779B2 (en) * 2004-12-02 2008-10-14 Nitto Denko Corporation Pressure sensitive adhesives for optical film, manufacturing methods for pressure sensitive adhesive layer for optical film, pressure sensitive adhesive layers for optical film, pressure sensitive adhesion type optical films and image displays
US7923120B2 (en) 2004-12-02 2011-04-12 Nitto Denko Corporation Adhesive of (meth)acrylate polymer, peroxide and isocyanate laminated on optical film
JP2007002024A (ja) * 2005-06-21 2007-01-11 Lintec Corp 血液バック用粘着シート
JP2007009076A (ja) * 2005-06-30 2007-01-18 Riken Technos Corp 粘着剤組成物およびそれを用いた粘着シート部材
US8664326B2 (en) 2005-11-24 2014-03-04 Lg Chem, Ltd. Acrylic pressure-sensitive adhesive composition
JP2007297446A (ja) * 2006-04-28 2007-11-15 Nippon Carbide Ind Co Inc 光学部材表面保護フィルム用感圧接着剤組成物及び光学部材表面保護フィルム
US8859683B2 (en) 2006-10-31 2014-10-14 Hitachi Chemical Company, Ltd. Optical resin composition, optical resin material using the same, optical filter for image display device, and image display device
US8653200B2 (en) 2006-10-31 2014-02-18 Hitachi Chemical Co., Ltd. Optical resin composition, optical resin material using the same, optical filter for image display device, and image display device
US9012028B2 (en) 2006-10-31 2015-04-21 Hitachi Chemical Company, Ltd. Optical resin composition, optical resin material using the same, optical
JP2009091406A (ja) * 2007-10-04 2009-04-30 Nippon Carbide Ind Co Inc 感圧接着剤組成物及び表面保護フィルム
US9328264B2 (en) 2009-02-27 2016-05-03 Nitto Denko Corporation Pressure-sensitive adhesive composition, pressure-sensitive adhesive layer, and pressure-sensitive adhesive sheet
JP2011178903A (ja) * 2010-03-02 2011-09-15 Nippon Carbide Ind Co Inc 粘着剤組成物、光学フィルムおよび液晶表示装置
US9050774B2 (en) 2010-04-30 2015-06-09 Fujifilm Corporation Antistatic laminate, optical film, polarizing plate, and image display device
JP2011236266A (ja) * 2010-05-06 2011-11-24 Nippon Carbide Ind Co Inc 表面保護フィルム用粘着剤組成物およびこれを用いた表面保護フィルム
JP2011236268A (ja) * 2010-05-06 2011-11-24 Nippon Carbide Ind Co Inc 光学部材の表面保護フィルム用アクリル系粘着剤組成物、およびこれを用いた光学部材の表面保護フィルム。
JP2016028166A (ja) * 2011-03-23 2016-02-25 エルジー・ケム・リミテッド 光学フィルム用感圧粘着剤組成物
JP2011208153A (ja) * 2011-06-15 2011-10-20 Nitto Denko Corp 粘着剤組成物、および粘着シート類
JP2014009341A (ja) * 2012-07-02 2014-01-20 Soken Chem & Eng Co Ltd 樹脂組成物および重合体の製造方法
JP2015028134A (ja) * 2013-06-25 2015-02-12 日東電工株式会社 粘着剤組成物、表面保護フィルム、及び、光学部材

Also Published As

Publication number Publication date
JP4437632B2 (ja) 2010-03-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4437632B2 (ja) 光学部材表面保護フィルム用感圧接着剤組成物
JP5091440B2 (ja) 光学部材表面保護フィルム用感圧接着剤組成物及び光学部材表面保護フィルム
JP4498711B2 (ja) 光学部材表面保護フィルム用感圧接着剤組成物及び光学部材表面保護フィルム
JP5091434B2 (ja) 感圧接着剤組成物及び光学部材表面保護フィルム
JP2008069202A (ja) 光学部材表面保護フィルム用感圧接着剤組成物及び光学部材表面保護フィルム
JP4690344B2 (ja) 偏光板用アクリル系粘着剤組成物
JP5015648B2 (ja) 光学用粘着剤組成物および光学機能性フィルム
JP2009091406A (ja) 感圧接着剤組成物及び表面保護フィルム
JP3921017B2 (ja) 感圧接着剤シート
JP2010217227A (ja) 感圧接着剤組成物及び光学部材表面保護フィルム
JP5072260B2 (ja) 光学部材表面保護フィルム用感圧接着剤組成物及び光学部材表面保護フィルム
JP2004224873A (ja) 偏光フィルム用感圧接着剤組成物
JP6943726B2 (ja) 光学フィルム用粘着剤組成物、粘着剤層、光学部材、および画像表示装置
JP2008260813A (ja) 光学機能性フィルム用の粘着剤、粘着剤付き光学機能性フィルム及びその製造方法
JP5091443B2 (ja) 光学部材表面保護フィルム用感圧接着剤組成物及び光学部材表面保護フィルム
JP3989245B2 (ja) 感圧性接着剤組成物、感圧性接着シート及び光学フィルム
JPH08253749A (ja) 有機溶媒溶解型感圧性接着剤
JP7275462B2 (ja) 粘着剤組成物及び粘着シート
KR20020056447A (ko) 편광판용 아크릴계 점착제 조성물
KR20200057656A (ko) 보호 필름용 점착제 조성물 및 보호 필름
JP7376408B2 (ja) 粘着剤組成物及び粘着剤層付き光学部材
KR20190066527A (ko) 광학 필름용 점착제 조성물, 점착제층, 광학 부재 및 화상표시장치
JP6125636B2 (ja) 光学部材用粘着剤組成物、粘着シートおよび積層体
JP7275463B2 (ja) 粘着剤組成物及び粘着シート
JP7291475B2 (ja) 光学フィルム用粘着剤、粘着剤層、光学部材、および画像表示装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20051215

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090901

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20091027

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20091117

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20091130

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20091222

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20091224

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130115

Year of fee payment: 3

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 4437632

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130115

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130115

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140115

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term