JP2003040894A - (メタ)アクリル酸5−オキソ−4,8−ジオキサトリシクロ[4.2.1.03,7]ノナン−2−イルの製造方法 - Google Patents
(メタ)アクリル酸5−オキソ−4,8−ジオキサトリシクロ[4.2.1.03,7]ノナン−2−イルの製造方法Info
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- JP2003040894A JP2003040894A JP2001222562A JP2001222562A JP2003040894A JP 2003040894 A JP2003040894 A JP 2003040894A JP 2001222562 A JP2001222562 A JP 2001222562A JP 2001222562 A JP2001222562 A JP 2001222562A JP 2003040894 A JP2003040894 A JP 2003040894A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 (メタ)アクリル酸5−オキソ−4,8−ジ
オキサトリシクロ[4.2.1.03,7]ノナン−2
−イルを収率よく製造し得る工業的に有利な方法を提供
すること。 【解決手段】 酸触媒およびエントレーナの存在下に、
2−ヒドロキシ−4,8−ジオキサトリシクロ[4.
2.1.03,7]ノナン−5−オンと(メタ)アクリ
ル酸とのエステル化反応を行うことを特徴とする(メ
タ)アクリル酸5−オキソ−4,8−ジオキサトリシク
ロ[4.2.1.03,7]ノナン−2−イルの製造方
法。
オキサトリシクロ[4.2.1.03,7]ノナン−2
−イルを収率よく製造し得る工業的に有利な方法を提供
すること。 【解決手段】 酸触媒およびエントレーナの存在下に、
2−ヒドロキシ−4,8−ジオキサトリシクロ[4.
2.1.03,7]ノナン−5−オンと(メタ)アクリ
ル酸とのエステル化反応を行うことを特徴とする(メ
タ)アクリル酸5−オキソ−4,8−ジオキサトリシク
ロ[4.2.1.03,7]ノナン−2−イルの製造方
法。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一般式(I)
【0002】
【化1】
【0003】(式中、Rは水素原子またはメチル基を表
す。)で示される(メタ)アクリル酸5−オキソ−4,
8−ジオキサトリシクロ[4.2.1.03,7]ノナ
ン−2−イルの製造方法に関する。本発明により得られ
る(メタ)アクリル酸5−オキソ−4,8−ジオキサト
リシクロ[4.2.1.03,7]ノナン−2−イル
は、アルゴン−フッ素レーザー用レジスト材料の合成原
料として有用である。
す。)で示される(メタ)アクリル酸5−オキソ−4,
8−ジオキサトリシクロ[4.2.1.03,7]ノナ
ン−2−イルの製造方法に関する。本発明により得られ
る(メタ)アクリル酸5−オキソ−4,8−ジオキサト
リシクロ[4.2.1.03,7]ノナン−2−イル
は、アルゴン−フッ素レーザー用レジスト材料の合成原
料として有用である。
【0004】
【従来の技術】従来、(メタ)アクリル酸5−オキソ−
4,8−ジオキサトリシクロ[4.2.1.03,7]
ノナン−2−イルの製造方法として、式(II)
4,8−ジオキサトリシクロ[4.2.1.03,7]
ノナン−2−イルの製造方法として、式(II)
【0005】
【化2】
【0006】で示される2−ヒドロキシ−4,8−ジオ
キサトリシクロ[4.2.1.03, 7]ノナン−5−
オンを(メタ)アクリル酸ハライドと反応させてエステ
ル化する方法(特開2000−159758号公報参
照)が知られている。
キサトリシクロ[4.2.1.03, 7]ノナン−5−
オンを(メタ)アクリル酸ハライドと反応させてエステ
ル化する方法(特開2000−159758号公報参
照)が知られている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記の方法は、反応に
伴う発熱が激しいため、工業的スケールでの実施に際し
ては除熱が律速となり、除熱を効率的に行うために、
(メタ)アクリル酸ハライドの投入時間を長くすれば、
反応系内で大量に生成する難溶性の塩のために反応効率
が著しく低下する。また、(メタ)アクリル酸ハライド
は刺激性・催涙性のある有害な化合物であり、さらに
(メタ)アクリル酸ハライドを合成する際に生じる副生
物には発ガン性の危険も疑われており、工業的スケール
での合成および取り扱いが困難である。
伴う発熱が激しいため、工業的スケールでの実施に際し
ては除熱が律速となり、除熱を効率的に行うために、
(メタ)アクリル酸ハライドの投入時間を長くすれば、
反応系内で大量に生成する難溶性の塩のために反応効率
が著しく低下する。また、(メタ)アクリル酸ハライド
は刺激性・催涙性のある有害な化合物であり、さらに
(メタ)アクリル酸ハライドを合成する際に生じる副生
物には発ガン性の危険も疑われており、工業的スケール
での合成および取り扱いが困難である。
【0008】しかして、本発明の目的は、(メタ)アク
リル酸5−オキソ−4,8−ジオキサトリシクロ[4.
2.1.03,7]ノナン−2−イルを収率よく製造し
得る工業的に有利な方法を提供することにある。
リル酸5−オキソ−4,8−ジオキサトリシクロ[4.
2.1.03,7]ノナン−2−イルを収率よく製造し
得る工業的に有利な方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するために、(メタ)アクリル酸5−オキソ−
4,8−ジオキサトリシクロ[4.2.1.03,7]
ノナン−2−イルの製造方法につき、鋭意検討した結
果、反応温度を制御することにより副反応(主として熱
重合)を抑制することが可能であることを見出し、本発
明を完成させるに至った。
を解決するために、(メタ)アクリル酸5−オキソ−
4,8−ジオキサトリシクロ[4.2.1.03,7]
ノナン−2−イルの製造方法につき、鋭意検討した結
果、反応温度を制御することにより副反応(主として熱
重合)を抑制することが可能であることを見出し、本発
明を完成させるに至った。
【0010】本発明は、酸触媒およびエントレーナの存
在下に、2−ヒドロキシ−4,8−ジオキサトリシクロ
[4.2.1.03,7]ノナン−5−オンと(メタ)
アクリル酸のエステル化反応を行うことを特徴とする
(メタ)アクリル酸5−オキソ−4,8−ジオキサトリ
シクロ[4.2.1.03,7]ノナン−2−イルの製
造方法である。
在下に、2−ヒドロキシ−4,8−ジオキサトリシクロ
[4.2.1.03,7]ノナン−5−オンと(メタ)
アクリル酸のエステル化反応を行うことを特徴とする
(メタ)アクリル酸5−オキソ−4,8−ジオキサトリ
シクロ[4.2.1.03,7]ノナン−2−イルの製
造方法である。
【0011】好ましい実施態様において、酸触媒として
p−トルエンスルホン酸を使用し、エントレーナとして
トルエンを使用し、かつエステル化反応を50〜120
℃の温度で行う。
p−トルエンスルホン酸を使用し、エントレーナとして
トルエンを使用し、かつエステル化反応を50〜120
℃の温度で行う。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明において使用される酸触媒
としては、通常のエステル化に用いられる酸触媒であれ
ば特に制限はなく、例えば硫酸、塩酸、硝酸などの鉱
酸;メタンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、カン
ファスルホン酸などの有機酸;アンバーリスト15(東
京有機化学工業株式会社製)、アンバーライトIR−1
18(東京有機化学工業株式会社製)などの酸型イオン
交換樹脂;フッ化ホウ素ジエチルエーテラートなどのル
イス酸などが挙げられる。これらの酸触媒は、単独で用
いてもよいし、2種以上を混合して用いてもよい。これ
らの中でも、反応温度、溶解性などを考慮すれば、p−
トルエンスルホン酸を使用するのが好ましい。
としては、通常のエステル化に用いられる酸触媒であれ
ば特に制限はなく、例えば硫酸、塩酸、硝酸などの鉱
酸;メタンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、カン
ファスルホン酸などの有機酸;アンバーリスト15(東
京有機化学工業株式会社製)、アンバーライトIR−1
18(東京有機化学工業株式会社製)などの酸型イオン
交換樹脂;フッ化ホウ素ジエチルエーテラートなどのル
イス酸などが挙げられる。これらの酸触媒は、単独で用
いてもよいし、2種以上を混合して用いてもよい。これ
らの中でも、反応温度、溶解性などを考慮すれば、p−
トルエンスルホン酸を使用するのが好ましい。
【0013】酸触媒の使用量は、2−ヒドロキシ−4,
8−ジオキサトリシクロ[4.2.1.03,7]ノナ
ン−5−オン1モルに対して0.001〜100モルの
範囲であるのが好ましく、反応の効率を考慮すれば0.
1〜20モルの範囲であるのがより好ましい。
8−ジオキサトリシクロ[4.2.1.03,7]ノナ
ン−5−オン1モルに対して0.001〜100モルの
範囲であるのが好ましく、反応の効率を考慮すれば0.
1〜20モルの範囲であるのがより好ましい。
【0014】本明細書において、エントレーナとは、水
と共沸する溶剤を意味する。すなわち、エントレーナを
用いることにより、エステル化反応により生成する反応
生成水を効率よく共沸除去することができる。かかるエ
ントレーナとしては、反応を行う蒸気圧において、水と
の共沸温度が、2−ヒドロキシ−4,8−ジオキサトリ
シクロ[4.2.1.03,7]ノナン−5−オンおよ
び(メタ)アクリル酸より低沸点であれば特に制限はな
く、例えばペンタン、ヘキサン、ヘプタン、オクタン、
ノナン、デカン、シクロヘキサンなどの脂肪族炭化水
素;ベンゼン、トルエン、キシレン、メシチレンなどの
芳香族炭化水素;塩化メチレン、クロロホルム、四塩化
炭素、1,2−ジクロロエタン、クロロベンゼンなどの
ハロゲン化炭化水素などが使用される。これらのエント
レーナは単独で用いてもよいし、2種以上を混合して用
いてもよい。これらの中でも、反応温度、溶解性などを
考慮すれば、トルエンを使用するのが好ましい。
と共沸する溶剤を意味する。すなわち、エントレーナを
用いることにより、エステル化反応により生成する反応
生成水を効率よく共沸除去することができる。かかるエ
ントレーナとしては、反応を行う蒸気圧において、水と
の共沸温度が、2−ヒドロキシ−4,8−ジオキサトリ
シクロ[4.2.1.03,7]ノナン−5−オンおよ
び(メタ)アクリル酸より低沸点であれば特に制限はな
く、例えばペンタン、ヘキサン、ヘプタン、オクタン、
ノナン、デカン、シクロヘキサンなどの脂肪族炭化水
素;ベンゼン、トルエン、キシレン、メシチレンなどの
芳香族炭化水素;塩化メチレン、クロロホルム、四塩化
炭素、1,2−ジクロロエタン、クロロベンゼンなどの
ハロゲン化炭化水素などが使用される。これらのエント
レーナは単独で用いてもよいし、2種以上を混合して用
いてもよい。これらの中でも、反応温度、溶解性などを
考慮すれば、トルエンを使用するのが好ましい。
【0015】エントレーナの使用量は特に限定されない
が、反応の効率、操作性、経済性などを考慮すれば、2
−ヒドロキシ−4,8−ジオキサトリシクロ[4.2.
1.03,7]ノナン−5−オンに対して1〜20倍重
量の範囲であるのが好ましい。また、共沸により留出し
たエントレーナは、水と分離した後に反応系内に戻して
もよいし、不足分のみ随時新しいエントレーナを系内に
加えてもよい。反応当初より、共沸脱水するために十分
な量のエントレーナが仕込まれている場合には、反応終
了までエントレーナは加えなくてもよい。
が、反応の効率、操作性、経済性などを考慮すれば、2
−ヒドロキシ−4,8−ジオキサトリシクロ[4.2.
1.03,7]ノナン−5−オンに対して1〜20倍重
量の範囲であるのが好ましい。また、共沸により留出し
たエントレーナは、水と分離した後に反応系内に戻して
もよいし、不足分のみ随時新しいエントレーナを系内に
加えてもよい。反応当初より、共沸脱水するために十分
な量のエントレーナが仕込まれている場合には、反応終
了までエントレーナは加えなくてもよい。
【0016】反応温度は、20〜130℃の範囲である
のが好ましく、50〜120℃の範囲であるのがより好
ましい。反応温度が20℃未満の場合には、反応の進行
が極めて遅くなり、滞留時間が長くなるため、反応効率
が悪くなる傾向にあり、反応温度が130℃を超える場
合には、原料の(メタ)アクリル酸、生成物のエステル
化物またはこれらの混合物が重合して、高沸点を有する
化合物を副生する傾向にあり、いずれの場合も好ましく
ない。
のが好ましく、50〜120℃の範囲であるのがより好
ましい。反応温度が20℃未満の場合には、反応の進行
が極めて遅くなり、滞留時間が長くなるため、反応効率
が悪くなる傾向にあり、反応温度が130℃を超える場
合には、原料の(メタ)アクリル酸、生成物のエステル
化物またはこれらの混合物が重合して、高沸点を有する
化合物を副生する傾向にあり、いずれの場合も好ましく
ない。
【0017】反応時間は、0.1〜50時間の範囲であ
るのが好ましく、10〜30時間の範囲であるのがより
好ましい。滞留時間が0.1時間未満の場合には、反応
が十分に進行せず、反応効率が低くなる傾向にあり、ま
た50時間を超える場合には、抑制すべき高沸点を有す
る化合物が副生する傾向にあり、いずれの場合も好まし
くない。
るのが好ましく、10〜30時間の範囲であるのがより
好ましい。滞留時間が0.1時間未満の場合には、反応
が十分に進行せず、反応効率が低くなる傾向にあり、ま
た50時間を超える場合には、抑制すべき高沸点を有す
る化合物が副生する傾向にあり、いずれの場合も好まし
くない。
【0018】反応は、常圧下または減圧下のいずれで行
ってもよいが、使用するエントレーナと水の共沸点が、
反応を行う蒸気圧において、130℃を超える場合に
は、反応温度が高くなり副生物の生成が懸念されるた
め、減圧下で行うことが好ましい。
ってもよいが、使用するエントレーナと水の共沸点が、
反応を行う蒸気圧において、130℃を超える場合に
は、反応温度が高くなり副生物の生成が懸念されるた
め、減圧下で行うことが好ましい。
【0019】反応は、重合禁止剤の存在下に行うことが
好ましい。すなわち、重合禁止剤を用いることにより、
原料の(メタ)アクリル酸、生成物のエステル化物また
はこれらの混合物の重合を防止することができる。重合
禁止剤としては、公知の重合禁止剤が使用可能であり、
例えばヒドロキノン、ヒドロキノンモノメチルエーテ
ル、tert−ブチルカテコール、フェノチアジン、p
−フェニレンジアミン、ベンジジンなどを使用すること
ができる。また、反応系内気相部などでの重合を抑制す
るため、反応系に空気または酸素を吹き込みながら反応
を行うことが好ましい。
好ましい。すなわち、重合禁止剤を用いることにより、
原料の(メタ)アクリル酸、生成物のエステル化物また
はこれらの混合物の重合を防止することができる。重合
禁止剤としては、公知の重合禁止剤が使用可能であり、
例えばヒドロキノン、ヒドロキノンモノメチルエーテ
ル、tert−ブチルカテコール、フェノチアジン、p
−フェニレンジアミン、ベンジジンなどを使用すること
ができる。また、反応系内気相部などでの重合を抑制す
るため、反応系に空気または酸素を吹き込みながら反応
を行うことが好ましい。
【0020】反応は、反応系内に塩基性物質を添加する
ことにより停止される。かかる塩基性物質としては、例
えばアンモニア、メチルアミン、エチルアミン、プロピ
ルアミン、ブチルアミン、ペンチルアミン、イソアミル
アミン、オクチルアミン、アニリン、ジメチルアミン、
ジエチルアミン、ジブチルアミン、トリメチルアミン、
トリエチルアミン、トリブチルアミン、ピリジンなどの
有機塩基;水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化
マグネシウム、水酸化カルシウムなどの無機塩基を使用
することができる。これらの中でも、操作性を考慮すれ
ば、アンモニア、トリエチルアミンを使用することが好
ましい。反応の停止はpHで制御し、pH7を維持する
ように塩基性物質を添加して行う。
ことにより停止される。かかる塩基性物質としては、例
えばアンモニア、メチルアミン、エチルアミン、プロピ
ルアミン、ブチルアミン、ペンチルアミン、イソアミル
アミン、オクチルアミン、アニリン、ジメチルアミン、
ジエチルアミン、ジブチルアミン、トリメチルアミン、
トリエチルアミン、トリブチルアミン、ピリジンなどの
有機塩基;水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化
マグネシウム、水酸化カルシウムなどの無機塩基を使用
することができる。これらの中でも、操作性を考慮すれ
ば、アンモニア、トリエチルアミンを使用することが好
ましい。反応の停止はpHで制御し、pH7を維持する
ように塩基性物質を添加して行う。
【0021】
【実施例】以下、本発明を実施例により具体的に説明す
るが、本発明はこれらの実施例により何ら制限されるも
のではない。
るが、本発明はこれらの実施例により何ら制限されるも
のではない。
【0022】実施例1
攪拌器、蒸留塔、冷却管、滴下ロートおよび温度計を装
着した内容積500mLの四ツ口フラスコに、2−ヒド
ロキシ−4,8−ジオキサトリシクロ[4.2.1.0
3,7]ノナン−5−オン31.2g(200mmo
l)、トルエン124.8g、p−メトキシフェノール
0.264g(2.13mmol)、メタクリル酸2
0.66g(240mmol)およびp−トルエンスル
ホン酸・一水和物2.28g(12mmol)を仕込
み、攪拌した。系内圧力を500Torrに減圧し、温
度を100℃に昇温した。蒸留塔内部に少量の空気を吹
き込みながら反応系内を攪拌し、同温度で29時間保持
した。この間、p−トルエンスルホン酸・一水和物2.
28g(12mmol)を追加するとともに、トルエン
と水の混合物470mlを留去した。また随時、トルエ
ンを反応系内に添加し、総量で350gを添加した。冷
却後、トルエン100mLで希釈し、次いで、反応系内
を25%アンモニア水で中和した。酢酸エチル100m
Lを添加し、蒸留水70mLを加えて攪拌、静置した
後、有機層を分離した。分離した有機層を高速液体クロ
マトグラフィー(カラム:関東化学株式会社製Hibe
r RT 250−4,キャリア溶媒:アセトニトリ
ル:水=4:6(容積比)、流量:1ml/min、検
出:240nm)で分析したところ、メタクリル酸5−
オキソ−4,8−ジオキサトリシクロ[4.2.1.0
3,7]ノナン−2−イルの収率は80.5%であっ
た。
着した内容積500mLの四ツ口フラスコに、2−ヒド
ロキシ−4,8−ジオキサトリシクロ[4.2.1.0
3,7]ノナン−5−オン31.2g(200mmo
l)、トルエン124.8g、p−メトキシフェノール
0.264g(2.13mmol)、メタクリル酸2
0.66g(240mmol)およびp−トルエンスル
ホン酸・一水和物2.28g(12mmol)を仕込
み、攪拌した。系内圧力を500Torrに減圧し、温
度を100℃に昇温した。蒸留塔内部に少量の空気を吹
き込みながら反応系内を攪拌し、同温度で29時間保持
した。この間、p−トルエンスルホン酸・一水和物2.
28g(12mmol)を追加するとともに、トルエン
と水の混合物470mlを留去した。また随時、トルエ
ンを反応系内に添加し、総量で350gを添加した。冷
却後、トルエン100mLで希釈し、次いで、反応系内
を25%アンモニア水で中和した。酢酸エチル100m
Lを添加し、蒸留水70mLを加えて攪拌、静置した
後、有機層を分離した。分離した有機層を高速液体クロ
マトグラフィー(カラム:関東化学株式会社製Hibe
r RT 250−4,キャリア溶媒:アセトニトリ
ル:水=4:6(容積比)、流量:1ml/min、検
出:240nm)で分析したところ、メタクリル酸5−
オキソ−4,8−ジオキサトリシクロ[4.2.1.0
3,7]ノナン−2−イルの収率は80.5%であっ
た。
【0023】実施例2
攪拌器、蒸留塔、冷却管、滴下ロートおよび温度計を装
着した内容積500mLの四ツ口フラスコに、2−ヒド
ロキシ−4,8−ジオキサトリシクロ[4.2.1.0
3,7]ノナン−5−オン31.2g(200mmo
l)、トルエン124.8g、p−メトキシフェノール
0.264g(2.13mmol)、メタクリル酸2
0.66g(240mmol)および硫酸1.176g
(12mmol)を仕込み、攪拌した。系内圧力を44
0Torrに減圧し、温度を95℃に昇温した。蒸留塔
内部に少量の空気を吹き込みながら反応系内を攪拌し、
同温度で8時間保持した。この間、トルエンと水の混合
物200mlを留去した。また随時、留出量と同量のト
ルエンを反応系内に添加した。冷却後、トルエン200
mLで希釈し、次いで、反応系内を25%アンモニア水
で中和した。蒸留水50mLを加えて攪拌、静置した
後、有機層を分離した。この有機層に酢酸エチル100
mLを添加し、蒸留水50gを加えて攪拌、静置した
後、有機層を分離した。この有機層に酢酸エチル50m
Lを添加し、蒸留水70gを加えて攪拌、静置した後、
有機層を分離した。この有機層を高速液体クロマトグラ
フィー(前記のとおり)で分析したところ、メタクリル
酸5−オキソ−4,8−ジオキサトリシクロ[4.2.
1.03,7]ノナン−2−イルの収率は54.9%で
あった。
着した内容積500mLの四ツ口フラスコに、2−ヒド
ロキシ−4,8−ジオキサトリシクロ[4.2.1.0
3,7]ノナン−5−オン31.2g(200mmo
l)、トルエン124.8g、p−メトキシフェノール
0.264g(2.13mmol)、メタクリル酸2
0.66g(240mmol)および硫酸1.176g
(12mmol)を仕込み、攪拌した。系内圧力を44
0Torrに減圧し、温度を95℃に昇温した。蒸留塔
内部に少量の空気を吹き込みながら反応系内を攪拌し、
同温度で8時間保持した。この間、トルエンと水の混合
物200mlを留去した。また随時、留出量と同量のト
ルエンを反応系内に添加した。冷却後、トルエン200
mLで希釈し、次いで、反応系内を25%アンモニア水
で中和した。蒸留水50mLを加えて攪拌、静置した
後、有機層を分離した。この有機層に酢酸エチル100
mLを添加し、蒸留水50gを加えて攪拌、静置した
後、有機層を分離した。この有機層に酢酸エチル50m
Lを添加し、蒸留水70gを加えて攪拌、静置した後、
有機層を分離した。この有機層を高速液体クロマトグラ
フィー(前記のとおり)で分析したところ、メタクリル
酸5−オキソ−4,8−ジオキサトリシクロ[4.2.
1.03,7]ノナン−2−イルの収率は54.9%で
あった。
【0024】実施例3
攪拌器、蒸留塔、冷却管、滴下ロートおよび温度計を装
着した内容積200mLの四ツ口フラスコに、2−ヒド
ロキシ−4,8−ジオキサトリシクロ[4.2.1.0
3,7 ]ノナン−5−オン15.6g(100mmo
l)、トルエン50g、p−メトキシフェノール0.1
32g(1.07mmol)、アクリル酸8.65g
(120mmol)およびp−トルエンスルホン酸・一
水和物2.28g(12mmol)を仕込み、攪拌し
た。系内圧力を500Torrに減圧し、温度を100
℃に昇温した。蒸留塔内部に少量の空気を吹き込みなが
ら反応系内を攪拌し、同温度で19時間保持した。この
間、トルエンと水の混合物27mlを留去した。また随
時、トルエンを反応系内に添加し、総量で10mlを添
加した。冷却後、トルエン17mLで希釈した後、反応
系内を25%アンモニア水で中和した。酢酸エチル11
5mLを添加し、蒸留水31.2mLを加えて攪拌、静
置した後、有機層を分離した。この有機層を蒸留水3
1.2mLで更に2回洗浄した後、分離した有機層を高
速液体クロマトグラフィー(カラム:関東化学株式会社
製Hiber RT 250−4,キャリア溶媒:アセ
トニトリル:水=4:6(容積比)、流量:1ml/m
in、検出:240nm)で分析したところ、アクリル
酸5−オキソ−4,8−ジオキサトリシクロ[4.2.
1.0 3,7 ]ノナン−2−イルの収率は75.5%
であった。
着した内容積200mLの四ツ口フラスコに、2−ヒド
ロキシ−4,8−ジオキサトリシクロ[4.2.1.0
3,7 ]ノナン−5−オン15.6g(100mmo
l)、トルエン50g、p−メトキシフェノール0.1
32g(1.07mmol)、アクリル酸8.65g
(120mmol)およびp−トルエンスルホン酸・一
水和物2.28g(12mmol)を仕込み、攪拌し
た。系内圧力を500Torrに減圧し、温度を100
℃に昇温した。蒸留塔内部に少量の空気を吹き込みなが
ら反応系内を攪拌し、同温度で19時間保持した。この
間、トルエンと水の混合物27mlを留去した。また随
時、トルエンを反応系内に添加し、総量で10mlを添
加した。冷却後、トルエン17mLで希釈した後、反応
系内を25%アンモニア水で中和した。酢酸エチル11
5mLを添加し、蒸留水31.2mLを加えて攪拌、静
置した後、有機層を分離した。この有機層を蒸留水3
1.2mLで更に2回洗浄した後、分離した有機層を高
速液体クロマトグラフィー(カラム:関東化学株式会社
製Hiber RT 250−4,キャリア溶媒:アセ
トニトリル:水=4:6(容積比)、流量:1ml/m
in、検出:240nm)で分析したところ、アクリル
酸5−オキソ−4,8−ジオキサトリシクロ[4.2.
1.0 3,7 ]ノナン−2−イルの収率は75.5%
であった。
【0025】
【発明の効果】本発明によれば、(メタ)アクリル酸5
−オキソ−4,8−ジオキサトリシクロ[4.2.1.
03,7]ノナン−2−イルを収率よく工業的に有利に
製造することができる。
−オキソ−4,8−ジオキサトリシクロ[4.2.1.
03,7]ノナン−2−イルを収率よく工業的に有利に
製造することができる。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(72)発明者 岩崎 秀治
岡山県倉敷市酒津2045番地の1 株式会社
クラレ内
Fターム(参考) 4C071 AA03 BB02 CC12 DD08 EE05
FF15 HH05 HH09 KK11 LL05
4H039 CA66 CL25
Claims (2)
- 【請求項1】 酸触媒およびエントレーナの存在下に、
2−ヒドロキシ−4,8−ジオキサトリシクロ[4.
2.1.03,7]ノナン−5−オンと(メタ)アクリ
ル酸のエステル化反応を行うことを特徴とする(メタ)
アクリル酸5−オキソ−4,8−ジオキサトリシクロ
[4.2.1.03,7]ノナン−2−イルの製造方
法。 - 【請求項2】 酸触媒としてp−トルエンスルホン酸を
使用し、エントレーナとしてトルエンを使用し、かつエ
ステル化反応を50〜120℃の温度で行う請求項1に
記載の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001222562A JP2003040894A (ja) | 2001-07-24 | 2001-07-24 | (メタ)アクリル酸5−オキソ−4,8−ジオキサトリシクロ[4.2.1.03,7]ノナン−2−イルの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001222562A JP2003040894A (ja) | 2001-07-24 | 2001-07-24 | (メタ)アクリル酸5−オキソ−4,8−ジオキサトリシクロ[4.2.1.03,7]ノナン−2−イルの製造方法 |
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Family
ID=19056025
Family Applications (1)
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JP2001222562A Pending JP2003040894A (ja) | 2001-07-24 | 2001-07-24 | (メタ)アクリル酸5−オキソ−4,8−ジオキサトリシクロ[4.2.1.03,7]ノナン−2−イルの製造方法 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2003040894A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006169147A (ja) * | 2004-12-14 | 2006-06-29 | Daicel Chem Ind Ltd | 重合性不飽和カルボン酸エステル、高分子化合物、フォトレジスト用樹脂組成物及び半導体の製造法 |
JP2007182488A (ja) * | 2006-01-06 | 2007-07-19 | Shin Etsu Chem Co Ltd | ラクトン含有化合物、高分子化合物、レジスト材料及びパターン形成方法 |
-
2001
- 2001-07-24 JP JP2001222562A patent/JP2003040894A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006169147A (ja) * | 2004-12-14 | 2006-06-29 | Daicel Chem Ind Ltd | 重合性不飽和カルボン酸エステル、高分子化合物、フォトレジスト用樹脂組成物及び半導体の製造法 |
JP2007182488A (ja) * | 2006-01-06 | 2007-07-19 | Shin Etsu Chem Co Ltd | ラクトン含有化合物、高分子化合物、レジスト材料及びパターン形成方法 |
JP4539865B2 (ja) * | 2006-01-06 | 2010-09-08 | 信越化学工業株式会社 | ラクトン含有化合物、高分子化合物、レジスト材料及びパターン形成方法 |
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