JP2003040438A - 物品詰替装置 - Google Patents

物品詰替装置

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JP2003040438A
JP2003040438A JP2001232689A JP2001232689A JP2003040438A JP 2003040438 A JP2003040438 A JP 2003040438A JP 2001232689 A JP2001232689 A JP 2001232689A JP 2001232689 A JP2001232689 A JP 2001232689A JP 2003040438 A JP2003040438 A JP 2003040438A
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Haruo Kita
治雄 喜多
Koji Okazaki
浩二 岡崎
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NGK Spark Plug Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 物品収容配列の仕様が異なる容器間の物品詰
替を、極めて高能率にて行なうことができる物品詰替装
置を提供する。 【解決手段】 物品詰替装置1は複数のコマ7を用いる
ものであり、以下のような機構を備える; ・第一ワーク移載機構9:第一配列状態PASにて収容
された各ワークWを、第一方向HD1に密接配置された
状態PCSのコマ7に、該第一配列状態PASを保った
形で移載する。 ・配列変換機構11:状態PCSのコマ7を、物品収容
状態にて第二方向HD2に密接配置された状態SCSに
配列変換する。 ・第二ワーク移載機構13:状態SCSに配列変換され
たコマ7内の各ワークWを、第二配列状態SASを保っ
た形で第二トレー5に移載する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、生産現場等にお
いて、工業製品あるいは中間製品(ワーク)などの物品
を一定の配列にて容器詰する際に、配列個数や配列間隔
あるいは配列方向などの仕様が異なる2つの容器間にて
詰替を行なうための物品詰替装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば電子部品やその中間製品となる基
板など、小型の物品を工場にて生産する場合、トレーや
バスケットなどの容器に物品を詰めた状態で出荷や工程
間移動が行なわれる。図12はそのような容器の一例と
して、電子部品用基板を収容するトレー200を示して
いる。該トレー200は例えばプラスチック製であり、
物品としての基板を所定の配列にて収容するための収容
部201が多数形成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】例えば同一工場内での
工程間移動や製品検査時に上記のようなトレー200を
用いる場合は、仕様の統一されたものを用いることがで
き、特に問題は生じない。しかしながら、製品をトレー
詰した状態で出荷する場合は、出荷先の要望により、出
荷元が使用しているのとは異なる仕様のトレー250へ
の詰替を求められることがある。図12に示すように、
このような小型基板のトレー間の詰替は、従来全て手作
業で行なわれてきた。具体的には、ピンセットPにより
詰替元のトレー200の各収容部201から製品Wを摘
み上げては、詰替先のトレー250の収容部251へと
1個ずつ詰替えてゆく。膨大な数の小さな製品を傷つけ
ないように摘んでは移し変えてゆく作業は、気の遠くな
る根気と体力を要する。
【0004】従って、こうしたトレー詰替作業に関して
も、ロボット等を用いた自動化の要望は非常に強い。こ
うしたロボットを使用する場合、能率向上のためにはあ
る程度まとまった数の製品を一括して詰替えできること
が望ましい。しかし、詰替先のトレー251の仕様は千
差万別であり、製品の配列間隔や方向及び配列数なども
多岐に渡る。従って、結局のところ、詰替元のトレーと
詰替先のトレーの各製品位置を記憶しておき、製品チャ
ックをX−Y駆動して1個ずつ詰替える、いわば手作業
をそのまま移植したような非能率なロボット機構を採用
せざるを得ない。
【0005】本発明は、物品収容配列の仕様が異なる容
器間の物品詰替を、極めて高能率にて行なうことができ
る物品詰替装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段及び作用・効果】本発明の
物品詰替装置は、第一物品容器内にて第一配列状態にて
収容された複数の物品を、第二物品容器に対し、第一配
列状態とは異なる第二配列状態にて収容された状態とな
るように詰め替える装置であって、上記の課題を解決す
るために、個々に物品収容部を有するとともに、第一方
向に互いに密接配置されたとき第一配列状態と等価な物
品配列状態が得られ、他方、第一方向と異なる第二方向
に密接配列されたとき第二配列状態と等価な物品配列状
態が得られる複数の詰替ホルダと、第一物品容器に第一
配列状態にて収容された各物品を、第一方向に密接配置
された状態(以下、第一密接配置状態という)の詰替ホ
ルダに、該第一配列状態を保った形で移載する第一物品
移載機構と、第一密接配置状態の詰替ホルダを、物品収
容状態にて第二方向に密接配置された状態(以下、第二
密接配置状態という)に配列変換する配列変換機構と、
該第二密接配置状態に配列変換された詰替ホルダ内の各
物品を、第二配列状態を保った形で第二物品容器に移載
する第二物品移載機構と、を有することを特徴とする。
【0007】なお、「配列状態」とは、物品の配列数、
配列間隔、及び配列される個々の物品の、配列方向に対
する相対的な向きにより規定されるものであり、その少
なくともいずれかが異なるとき、「配列状態が異なる」
ものとして定義する。
【0008】この発明の装置においては、第一物品容器
に配列収容した物品を一旦、複数の詰替ホルダに移載
し、それら詰替ホルダから第二物品容器に物品を移載す
ることにより詰替を完了する。該複数の詰替ホルダは、
ホルダを密接配列したときの物品収容部の配列状態を、
その密接配列の向きを変えることにより、詰替元である
第一物品容器側の物品配列状態(第一配列状態)と、詰
替先である第二物品容器側の物品配列状態(第二配列状
態)とのいずれにも対応させることができるようになっ
ている。その第一配列状態に対応した第一密接配置状態
に詰替ホルダを配置すれば、第一物品移載機構により第
一物品容器から第一配列状態の物品を一括して詰替ホル
ダに移載することができる。そして、その状態で配列変
換機構により物品移載状態の詰替ホルダを配列変換し
て、第二配列状態を与える第二密接配置状態とすれば、
該第二配列状態の物品を一括して第二物品容器に移載す
ることができる。このように、上記詰替ホルダを経由す
ることにより、物品配列仕様の異なる容器間にて、複数
個単位で物品の詰替を行なうことができ、詰替の能率を
大幅に向上させることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面を用いて説明する。図1は、本発明の物品詰替装置の
一実施形態であるワーク詰替装置1の全体平面図を示す
ものである。該ワーク詰替装置1は、第一トレー(第一
物品容器)3内にて、第一配列状態PASにて収容され
た複数の物品たるワークWを、第二トレー(第二物品容
器)5に対し、第一配列状態PASとは異なる第二配列
状態SASにて収容された状態となるように詰め替える
装置である。ワークWは、電子部品基板であり、小板状
の形態を有するものである。
【0010】ワーク詰替装置1は、図3に示すように、
個々にワーク収容部(物品収容部)43を有するととも
に、第一方向HD1に密接配置されたとき第一配列状態
PASと等価なワーク配列状態(物品配列状態)が得ら
れ、他方、第一方向HD1と異なる第二方向HD2に密
接配列されたとき第二配列状態SASと等価なワーク配
列状態が得られる複数のコマ(詰替ホルダ)7を有す
る。そして、図1に示すように、このコマ7を用いて第
一トレー3内のワークWを第二トレー5内に詰替えるた
めに、図4において示されるような以下の機構を備え
る: ・第一ワーク移載機構(第一物品移載機構)9:第一配
列状態PASにて収容された各ワークWを、第一方向H
D1(図2(b)参照)に密接配置された状態(第一密
接配置状態PCS)のコマ7に、該第一配列状態PAS
を保った形で移載する。 ・配列変換機構11:第一密接配置状態PCSのコマ7
を、物品収容状態にて第二方向HD2(図2(b)参
照)に密接配置された状態(第二密接配置状態SCS)
に配列変換する。 ・第二ワーク移載機構(第二物品移載機構)13:該第
二密接配置状態SCSに配列変換されたコマ7内の各ワ
ークWを、第二配列状態SASを保った形で第二トレー
5に移載する。
【0011】図2に示すように、コマ7は直方体状の外
観を有するものであり、その1つの面に板状のワークW
を収容するための凹状のワーク収容部43が形成されて
いる。他方、第一トレー3及び第二トレー5にも、それ
ぞれ凹状のワーク収容部2(図4)及びワーク収容部4
(図5)が形成されている。いずれも、ワークWの平面
形態にほぼ対応するとともに、ワークWの外周面と自身
の内周面との間に適度な隙間が形成されるように寸法調
整されている。また、図2に示すように、コマ7のワー
ク収容部43の開口周縁部には、ワークWの収容を補助
するためにテーパ状の拡径部44が形成されている。
【0012】なお、ワークWのワーク収容部43へのス
ムーズな出し入れを実現するためには、ワーク収容部4
3の寸法調整が重要であり、特に開口部側の表面は、比
較的高い加工仕上げ精度が求められる。そこで、本実施
形態では、コマ7の厚さ方向のうち前記開口部が形成さ
れる側の部分43aが、残余の部分43bよりも加工性
の良好な金属にて構成されている。ここでは、部分43
aをオーステナイト系ステンレス鋼(例えばSUS30
4)により、部分44aをそれよりも安価な炭素鋼(例
えばS45C)により、それぞれ構成し、両部分は例え
ばロウ付けにより接合されている。なお、コマ7の全体
を同一材質の金属(たとえばアルミニウム)により、ロ
ストワックス法やダイキャスト法等の精密鋳造により製
造してもよいし、プラスチック射出成形により製造して
もよい。
【0013】本実施形態においては、ワークWが長方形
状の平面形態を有し、ワーク収容部43もこれに対応す
る長方形状の開口形態を有するものである。そして、ワ
ーク収容部43は、その長辺方向及び/又は短辺方向に
複数個所定の間隔で配列する形態にて形成されている。
本実施形態では、短辺方向に複数個(具体的には3
個)、長辺方向に1個が配列し、コマ7全体が細長いバ
ー状に形成されているが、コマ7の形態はこれに限られ
るものではなく、例えば長辺方向と短辺方向のいずれに
おいても複数個のワーク収容部43をマトリックス状に
配列してもよいし、例えば図8(b)に示すように、逆
に、最も単純にはワーク収容部43を1個のみ形成する
形でも、後述する詰替時に必要な機能を実現可能であ
る。さらに、ワークW及びワーク収容部43の平面形態
は長方形状のものに限らず、図8(a)に示すように正
方形状のものであってもよい。
【0014】図2に戻り、該図に示したコマ7において
は、第一方向HD1は、ワーク収容部43の短辺方向に
沿う形で定められ、第二方向HD2はこれと直交する向
き、つまりワーク収容部43の長辺方向に沿う形で定め
られている。図3は、各方向にコマ7を密接配置した状
態を示している。
【0015】ワーク詰替装置1は、さらに図4、図5に
示されるような、以下の構成要素を含んでいる。 ・第一搬送機構17:複数のコマ7を第一方向HD1に
対応した第一搬送経路15に沿って順次搬送する。 ・第一コマ保持機構(第一ホルダ保持機構)19(図
4):第一ワーク移載機構9により第一トレー3からコ
マ7にワークWを移載するために、第一搬送経路15上
の所定位置にてコマ7を第一密接配置状態PCSとなる
ように保持する。 ・方向転換機構11:第一搬送経路15からの各コマ7
を受け入れて、第二方向HD2に対応した第二搬送経路
21に向けて方向転換しつつ送り出す。前記した配列変
換機構11を構成するものである。 ・第二搬送機構23:その方向転換された各コマ7を第
二搬送経路21に沿って順次搬送する。 ・第二ホルダ保持機構(第二コマ保持機構)25(図
5):第二ワーク移載機構13によりコマ7から第二ト
レー5にワークWを移載するために、第二搬送経路21
上の所定位置にてコマ7を第二密接配置状態SCSとな
るように保持する。
【0016】上記の構成によると、コマ7の前記した第
一方向HD1に対応する第一搬送経路15と、第二方向
HD2に対応する第二搬送経路21に沿ってコマ7を搬
送し、第一搬送経路15から第二搬送経路21に方向転
換する際にコマ7の第一方向HD1から第二方向HD2
への配列転換を行なうようにしたので、前記した2つの
密接配置状態間のコマ7の配列変換をきわめて容易に行
なうことができる。また、第一コマ保持機構19及び第
二コマ保持機構25を設けたことにより、密接配置状態
のコマ7を停止させることができ、トレー3ないし5と
の間のワークWの移載をより容易に行なうことができ
る。
【0017】なお、搬送経路上に配置するコマ7の数
は、搬送を行なうための必要最小限の隙間をのぞいて、
すべてのコマ7が密接配置されるように設定することも
可能である。しかし、本実施形態では、図3に示すよう
に、搬送経路上にて複数のコマ7を、所定の隙間をもっ
て搬送するようにしている。これにより、以下のような
効果が得られる。 ・コマ7の数を削減できるので装置を安価に構成でき
る。 ・詰替の段取り変更、つまり、詰替元(一次側)となる
第一トレー3と、詰替先(二次側)となる第二トレー5
との仕様が変更されれば、コマ7もその仕様に適合した
ものに交換しなければならない。このコマ7の仕様変更
時に、搬送の隙間分だけコマ7の寸法マージンが生じ、
設計上の制約が少なくて済む。
【0018】図4及び図5に示すように、第一コマ保持
機構19(図4)及び第二コマ保持機構25(図5)
は、第一搬送経路15上及び第二搬送経路21上を搬送
されるコマ7の搬送流れを一時的にせき止めて、順次到
来する一定数のコマ7を第一密接配置状態PCS及び第
二密接配置状態SCSとなるように保持するせき止め機
構をそれぞれ有するものである。このようにすると、搬
送されるコマ7の、密接保持すべきものの先頭のものを
せき止めることにより、後続のコマ7がせき止められた
コマ7に次々と当接して、密接配置状態PCSあるいは
SCSを簡単に形成できる。
【0019】この場合、第一搬送機構17及び第二搬送
機構23は、それぞれ可動搬送媒体27上の搬送面にコ
マ7を支持した状態で可動搬送媒体27を搬送方向に駆
動することにより搬送を行なうものとすることでができ
る。図6は、このような可動搬送媒体27として無端巡
回部材、すなわちベルト27を用いた例であり、いわゆ
るベルトコンベアにより搬送機構を構成した例である
(この図では、第二搬送機構21により代表させて示し
ているが、他の搬送機構も設計寸法等を除いてこれと全
く同様に構成される)。
【0020】具体的には、搬送されるコマ7の両側にガ
イド部材21a,21bが配置され、ベルト27ととも
に、凹状断面の搬送経路21が形成されている。また、
搬送経路をなす区間にてベルト27の下側には、ベルト
27の滑り移動を許容した形で支持プレート27aが配
置されている。ベルト27は、複数のロール28に巻き
回され、そのうちの1以上のものをモータ30により回
転駆動することにより、コマ7の搬送方向に沿って巡回
駆動される。なお、可動搬送媒体は、搬送経路に沿って
一定間隔で配置された搬送ロールとすることもできる。
【0021】図4及び図5に示すように、せき止め機構
(コマ保持機構)19は、搬送経路上を搬送されるコマ
7と搬送方向前方側にて当接し、ベルト(可動搬送媒
体)27との間で滑りを生じさせながらコマ7をせき止
め保持するせき止め位置と、搬送経路上を搬送されるコ
マ7と干渉しない退避位置との間で移動可能とされた可
動ストッパ29を含む。このような可動ストッパの進退
駆動により、コマ7のせき止め及び解除を極めて容易に
行なうことができる。本実施形態では、可動ストッパ2
9は、ストッパシリンダ32a,32b(詰替元(一
次)側が32aであり、詰替先(二次)側が32bであ
る)により進退駆動するようにしている。
【0022】また、図4及び図5に示すように、第一搬
送経路15と第二搬送経路21とは、各々その入り口位
置に、コマ7が第一搬送機構17及び第二搬送機構23
による搬送駆動力を受けない第一滞留部31及び第二滞
留部33が設けられている。こうした滞留部31,33
を設けることで、例えば必要十分な数のコマ7により密
接配置状態PCSあるいはSCSが既に形成されている
ときに、後続のコマ7を滞留させて待機状態とすること
ができる。例えば図4に示すように、滞留部31,33
に到来するコマ7は、その搬送経路の延長上に配置され
るストッパ12により、搬送を阻止され滞留させること
ができる。該ストッパ12は、例えば方向転換後の搬送
経路を構成するガイド部をそれら滞留部31,33側に
延長する形で形成することができる。
【0023】そして、第一滞留部31に滞留するコマ7
は、第一送出機構35を設けることにより、第一搬送経
路15上において第一搬送機構17による搬送駆動力を
受ける第一駆動搬送区間(つまり、ベルトによる駆動区
間である;第二駆動搬送区間も同じ)に向けて送出する
ことができる。つまり、第一送出機構35の動作によ
り、第一滞留部31におけるコマ7の滞留状態が解除さ
れ、第一搬送経路15上に方向転換しつつ送出されて、
以降は第一搬送機構17により搬送を継続される。ま
た、第一搬送機構17により第二滞留部33に運ばれて
滞留するコマ7も、第二送出機構11により同様に、第
二搬送経路21上において第二搬送機構23による搬送
駆動力を受ける第二駆動搬送区間に向けて送出される。
この第二送出機構11は、前記した方向転換機構11と
して機能するものである。
【0024】また、第一及び第二の各コマ保持機構1
9,25が保持するコマ7の数が予め定められたコマ設
定数(ホルダ設定数;一次側をコマ設定数Cpとし、二
次側をコマ設定数Csとする)に到達するに伴い、第一
送出機構35及び第二送出機構11のコマ7の送出動作
を停止させる送出機構制御機構が設けられる。これによ
り、第一及び第二の各コマ保持機構19,25に必要十
分な数のコマ7を保持させる制御を合理的に行なうこと
ができる。送出機構制御機構は、図9に示すコンピュー
タ100により構成されるものである。また、本実施形
態では、第一送出機構35及び第二送出機構11は、そ
れぞれ第一駆動搬送区間及び第二駆動搬送区間をなす搬
送面上にコマ7を押し出すプッシャ−37とされてお
り、それぞれ一次側送りシリンダ38a及び二次側送り
シリンダ38bにより進退駆動される。
【0025】さらに、本実施形態では、第一及び第二の
各コマ保持機構19,25が保持するコマ7の数を、一
次側送りシリンダ38a及び二次側送りシリンダ38b
の送出ストロークにより検出するようにしているが、空
ストロークによる誤カウントを防止するために、滞留部
31及び33には、コマ7の検出センサ、具体的には一
次側及び二次側送りコマセンサ10a,10b(近接ス
イッチ、リミットスイッチ、光電センサなど)が設けら
れており、これらセンサ10a,10bがコマ7を検出
しているときにのみ、一次側送りシリンダ38a及び二
次側送りシリンダ38bが作動するように制御される。
【0026】図1に戻り、ワーク詰替装置1には、ワー
クWの移載が完了した後、第二搬送経路21の末端まで
搬送されたコマ7を、第一搬送経路15に戻して循環さ
せるための循環搬送機構39が設けられている。このよ
うにすることで、詰替が終了して用済みとなったコマ7
を再び第一搬送経路15に戻して再利用でき、能率的で
あるほか、必要なコマ7の数も少なくて済む。本実施形
態では、循環搬送機構39は、第一搬送経路15及び第
二搬送経路17と全く同様の搬送経路設定及び機構(図
6のようなコンベア21及びプッシャ−37)により構
成されている。
【0027】次に、第一トレー3及び第二トレー5は、
互いに直交する第一配列方向AD1と第二配列方向AD
2とにおいてそれぞれ複数個ずつ、ワークWを格子状配
列にて収容するものである。また、第一搬送経路15と
第二搬送経路21とが互いに直交する形に設定されてな
り、図3に示すように、コマ7の、第一密接配置状態P
CSに係る第一方向HD1と、同じく第二密接配置状態
SCSに係る第二方向HD2とが互いに直交する形で定
められている。
【0028】そして、図4に示すように、一次側の第一
トレー3は、第一配列方向AD1において第一配列状態
PASにてワークWを収容するとともに、当該第一配列
方向AD1が第一搬送経路15に沿うように配置され
る。第一トレー3の第一配列方向AD1のワーク(物
品)列を第一単位ワーク列(第一単位物品列)WA1と
して、第一ワーク移載機構9は、該第一単位ワーク列W
A1を、第一コマ保持機構19により第一密接配置状態
PCSとされたコマ7に順次移載するものである。本実
施形態では、図2及び図3に示すように、コマ7の第二
方向HD2に複数(具体的には3つ)のコマ収容部43
が形成されており、第一ワーク移載機構9は、第一密接
配置状態PCSとされたコマ7に対し、複数列(3列)
の第一単位物品列WA1を一括して移載するものとさ
れ、能率の向上が図られている。
【0029】また、図5に示すように、二次側の第二ト
レー5は、第二配列方向AD2において第二配列状態S
ASにてワークWを収容するとともに、当該第二配列方
向AD2が第二搬送経路21に沿うように配置されてい
る。そして、第二搬送経路21上にて第二コマ保持機構
25により第二密接配置状態SCSとされたコマ7にお
ける、第二配列方向AD2のワーク(物品)列を第二単
位ワーク列(第二単位物品列)WA2として、第二ワー
ク移載機構13は該第二単位ワーク列WA2を、第二ト
レー5に順次移載するものとされている。なお、2次側
の第二単位ワーク列WA2の移載単位は1列であるが、
コマ7の第一方向にワーク収容部43を複数列形成すれ
ば、この移載単位も2列以上の複数とすることができ
る。
【0030】上記の構成によると、縦横複数個の格子状
にワークWが収容されるトレーであって、たとえば縦横
の配列ピッチは配列数あるいは配列の向きが相違するト
レー3,5同士であっても、ワークWの移載を単位ワー
ク列による複数個単位で行なうことができ、詰替を極め
て能率的に行なうことができる。
【0031】第一ワーク移載機構9と第二ワーク移載機
構13とは、ワーク保持チャック(物品保持チャック)
41を有してなる。図7に示すように、本実施形態にお
いて該ワーク保持チャック41は、ポンプ41aにより
吸引駆動される公知の吸引式エアチャックとされてい
る。そして、一次側においてワーク保持チャック41、
第一搬送経路15上にて第一密接配置状態PCSとされ
たコマ7と、該第一搬送経路15の側方に配置された第
一トレー3との間にて往復動可能であり、第一トレー3
内の第一単位ワーク列WA1を一括保持して、コマ7内
の収容先となる位置決め位置へ移動し、そこで保持解除
することにより該第一単位ワーク列WA1の移載を行な
うものである。
【0032】他方、二次側においてワーク保持チャック
41、第二搬送経路21上にて第二密接配置状態SCS
とされたコマ7と、該第二搬送経路21の側方に配置さ
れた第二トレー5との間にて往復動可能であり、コマ7
内の第二単位ワーク列WA2を一括保持して、第二トレ
ー5内の収容先となる位置決め位置へ移動し、そこで保
持解除することにより該第二単位ワーク列WA2の移載
を行なうものである。そして、第二トレー5内において
第二単位ワーク列WA2を第一配列方向AD1に順次載
置するために、往復動の1周期毎に、ワーク保持チャッ
ク41の往復動のストロークが、第一配列方向AD1に
おける第二単位ワーク列WA2の配置間隔を単位として
順次増加または減少するようになっている。
【0033】上記の構成によると、トレー3からの、あ
るいはトレー5に向けた単位ワーク列の移載を、トレー
側を固定した状態でワーク保持チャック41の移動スト
ロークを変更することにより行なうことができるので、
機構が簡単である。例えば、該ストロークを一定とし
て、トレー側の移動によりワーク移載の位置決め位置を
変更することもできるが、この場合はトレー側の移動機
構が新たに必要となる。
【0034】図7は、二次側の第二ワーク移載機構13
の構成例を示すものである。すなわち、搬送経路に沿っ
てタイミングベルト(チェーンでもよい)63が、タイ
ミングプーリ(スプロケットでもよい)61,62に巻
き回され、これに取り付けられたベース68にワーク保
持チャック41及びその昇降シリンダ67bが結合され
る。そして、タイミングプーリ(スプロケットでもよ
い)61,62の一方が、二次側搬送モータ64bによ
り双方向に回転駆動される。これにより、タイミングベ
ルト63が双方向に巡回駆動され、ワーク保持チャック
41及び昇降シリンダ67bをコマ7とトレー5との間
で往復動させる。また、ワークを着脱するためのワーク
保持チャック41の昇降は、二次側チャック昇降シリン
ダ67bが行なう。
【0035】二次側搬送モータ64bはPG(パルスジ
ェネレータ;例えばロータリエンコーダである)65b
により回転数及び回転位置(すなわち、ワーク保持チャ
ック41の搬送方向位置である)が検出され、サーボコ
ントローラ66b(図9参照)がその検出信号を参照し
て回転制御及び位置決め制御を行なうことにより、サー
ボモータとして動作する。なお、一次側の第一ワーク移
載機構9については、構造は基本的には同じなので詳細
な説明は省略するが、後述する作動説明のため、一次側
搬送モータ、PG、サーボコントローラ及び一次側チャ
ック昇降シリンダには、それぞれ64a,65a,66
a,67aの符号を付与する(図9参照)。
【0036】上記のような格子状配列のトレー3,5を
用いる場合、第一密接配置状態PCSから第二密接配置
状態SCSへのコマ7の配列変換により間隔を変更でき
るのは、2つある配列方向の一方のみ、ここでは長方形
状のワークWの短辺方向(第二方向HD2)のみであ
る。第二トレー5において、この配列方向は第一配列方
向AD1である。この場合、他方の配列方向、すなわち
ワークWの長辺方向(第一方向HD1)の間隔は、ワー
ク保持チャック41の、前記往復動のストローク増減単
位に応じて変更が可能となる。そこで、第二ワーク移載
機構13において、ワーク保持チャック41の往復動の
ストローク増減単位を、第二トレー5の第一配列方向A
D1における第二単位ワーク列WA2の配置間隔に応じ
て可変設定できるようにしておけば、コマ7の配列変換
により間隔変更できない側の配列方向においても、詰め
替え後のワークWの配列間隔を自由に設定することがで
き、ひいては一層多種類のトレーに対応できるようにな
る。
【0037】次に、図3に示すように、第二トレー5に
おける第二配列状態SASは、物品Wの配列間隔が特定
位置Jにて他の位置Kよりも広く設定されている。具体
的には、第二配列方向AD2において、位置Kでの間隔
t1’が互いに等しく設定された複数(具体的には3
つ)のワークWを一組とし、該組が位置Jにおいて、よ
り広い間隔t2’にて結び付けられた、一種の不等間隔
配列となっている。他方、コマ7には第二方向HD2に
複数個のワーク収容部43が形成されている。具体的に
は、コマ7の第二方向HD2におけるワーク収容部43
の配列数は、上記組となるワーク数(3つ)に対応して
設定されている。そして、それらワーク収容部43間の
間隔をコマ内収容部間隔(ホルダ内収容部間隔)t1と
し、他方、該第二方向HD2に密接配置された2つのコ
マ7の、隣接するワーク収容部43,43間の間隔をコ
マ間収容部間隔(ホルダ間収容部間隔)t2としたと
き、該コマ間収容部間隔t2が特定位置JでのワークW
の配列間隔t2’に対応して設定されてなり、コマ内収
容部間隔t1が他の位置KでのワークWの配列間隔t
1’に対応して設定されている。このようにすること
で、第二トレー5が、第二配列方向AD2において上記
のような不等間隔にてワークWが配列されている場合で
も、詰め替えを問題なく行なうことができる。本実施形
態では、コマ内収容部間隔t1は、第二方向HD2にお
いて互いに隣接するワーク収容部43間のコマの壁厚に
相当し、コマ間収容部間隔t2は第二方向HD2の最外
位置でのコマの壁厚を、隣接するコマ同士にて合計した
ものに相当する。
【0038】また、こうした不等間隔ワーク配列に対処
するための別の方法として、以下に説明するようなダミ
ーコマ(ダミーホルダ)を用いる方法がある。図1に示
すように、第二トレー5における第二配列状態SAS
は、ワークWの配列間隔が特定位置Qにて他の位置より
も広く設定されている。具体的には、第二トレー5は第
二配列方向AD2に一定の間隔を空けて2枚のものが並
列配置されており、位置Qは、そのトレー間の隙間位置
に相当し、ここだけが他の位置よりもワークWの配列間
隔が大幅に大きくなっている。そこで、図1及び図5に
示すように、第二密接配置状態SCSにあるコマ7の配
列中において、ワーク(物品)配列間隔を広くすべき特
定位置Qに対応する2つのコマ7,7の間に、形成すべ
き間隔に対応した寸法を有するダミーホルダ47を挿入
すれば、上記位置Qのように、配列間隔の不規則性が特
に大きくなる場合においても、詰め替えを問題なく行な
うことができる。
【0039】ダミーコマ47を挿入するための具体的な
機構としては、図5に示すようなものを例示できる。ま
ず、第二コマ保持機構25によるコマ7の保持位置より
も上流側において、第二搬送経路21から分岐する形で
ダミーホルダ挿入経路49を設定する。また、同じく下
流側において、第二搬送経路21から分岐する形でダミ
ーホルダ排出経路51を設定する。そして、第二コマ保
持機構25をなすせき止め機構(稼動ストッパ29)が
保持するコマ7の数が、ダミーホルダ47を挿入すべき
位置まで増加したとき、ダミーホルダ挿入経路49を経
て第二搬送経路21にダミーホルダ47を送出・供給す
るダミーホルダ供給機構53を設ける。他方、せき止め
機構によるせき止め状態が解除されたときに、第二搬送
機構23により搬出されるコマ7及びダミーホルダ47
の列から、ダミーホルダ47を、ダミーホルダ排出経路
51を経て排出させるダミーホルダ排出機構55を設け
る。このようにすると、第二コマ保持機構25によりコ
マ7を順次せき止め保持する一連の工程においてダミー
コマの挿入を組み込むことができ、ダミーコマ挿入に伴
う詰め替え能率の低下もほとんど生じない。
【0040】なお、本実施形態においては、ダミーホル
ダ排出経路51へ排出されたダミーホルダ47を、ダミ
ーホルダ挿入経路49へ戻して循環させるダミーホルダ
循環機構57が設けられている。具体的には、ダミーホ
ルダ循環機構57は、ダミーホルダ排出経路51とダミ
ーホルダ挿入経路49とをつなぐダミー戻し経路60に
沿って設けられたダミー戻しコンベア62を含む。ダミ
ーホルダ排出機構55は、第二搬送経路21上のダミー
コマ7を、ダミー戻し経路60に向けて押し出すダミー
コマ排出プッシャー46(ダミーコマ排出シリンダ48
により進退駆動される)にて構成される。また、ダミー
ホルダ供給機構53は、ダミー戻し経路60の末端に到
来したダミーコマ47を、第二搬送経路21に向けて押
し出すダミーコマセットプッシャー56(ダミーコマセ
ットシリンダ58により進退駆動される)により構成さ
れる。
【0041】図9は、ワーク詰め替え装置1の制御系の
構成例を示すブロック図である。外制御系は前記したコ
ンピュータ100を主体に構成される。コンピュータ1
00は、入出力インターフェース101と、これに接続
された処理主体であるCPU102、制御プログラムを
格納したROM103、該制御プログラムをCPU10
2が実行するための作業領域となるRAM104、及び
トレー変更時における制御パラメータ書き換えのための
入力部105を有する。
【0042】なお、装置1の前記した種々の駆動部及び
センサ(38a,32a,66a,67a,38b,3
2b,66b,67b,58,48,10a,10b)
は、入出力インターフェース101に接続されている
(なお、図示が無意味に複雑となることを避けるため、
アナログ信号とデジタル信号との変換部や、各機器のド
ライバ部分は、それぞれ各機器に属するものとして図示
を省略している)。また、RAM104には、以下の動
作制御処理にて使用される種々のソフトカウンタ及びパ
ラメータの格納領域が形成されている。
【0043】上記コンピュータ100による詰替元(一
次側)の処理の流れは、図10に示す通りである(図
4,図9も参照のこと)。まず、P1において、RAM
104の一次側コマセット数メモリに、第一トレー3の
第一配列方向AD1のワーク配列数Cpをセットし、一
次側コマカウンタNpをリセットし、さらに、一次側ワ
ーク受入れ位置Xp(第一トレー3内にて、移載すべき
第一単位ワーク列WA1をチャック保持するための位置
決め位置)を初期値に設定する。P2では、一次側の可
動ストッパ29を一次側ストッパシリンダ32aにより
阻止位置、すなわちせき止め位置に移動させる。これで
コマ7の第一密接配置状態PCS形成のための準備が完
了する。
【0044】P3では、一次側送りコマセンサ10aが
コマ7を検出しているかどうかを確認し、Noであれば
P4に進んで一定時間待機し、P3に戻る。他方、Ye
sであればP5に進み、一次側送りシリンダ38aを動
作させてコマ7を送出する。また、P6で一次側コマカ
ウンタNpをインクリメントする。
【0045】P7では、そのインクリメント後の一次側
コマカウンタNpが一次側コマセット数Cpを超えたか
否かを確認し、NoであればP3に戻って以下の処理
を、送出するコマ7の数(つまり、せき止め保持される
コマ7の数)が、一次側コマセット数Cpに到達するま
で繰り返される。他方、P7でYesとなれば、P8で
Npをリセットし、P9でワーク保持チャック41を一
次側ワーク受入れ位置Xpへ移動させる。そして、P1
0で一次側チャック昇降シリンダ67aの動作により、
ワーク保持チャック41を下降してワーク保持させ、再
び上昇することにより第一トレー3からワークWを受け
入れる。P11では、RAM104に予め固定的に記憶
されている一次側ワークロード位置Yp(第一密接保持
状態PCSにあるコマ7へのワークWの装着位置であ
る)へワーク保持チャック41を移動させ、P12でワ
ーク保持チャック41の下降/ワーク保持解除/再上昇
により、コマ7へワークWをセットする。これにより、
1回分の第一単位ワーク列WA1の移載を完了する。
【0046】P13では、一次側ワーク受入れ位置Xp
をRAM104に予め記憶されている一次側ワーク受入
れ位置増分値(ワーク保持チャック41の往復動のスト
ローク増減単位)ΔXを加算し、第一トレー3の次に移
載すべき第一単位ワーク列WA1の保持位置に変更す
る。このΔXの値は、使用する第一トレー3の仕様によ
り、入力部105を用いて変更設定可能である。P14
では、一次側の可動ストッパ29を退避位置へ移動さ
せ、P15でワークWの移載が終わったコマ7の下流側
への排出完了まで待機する。P16ではXpの値を確認
し、最後の第一単位ワーク列WA1の保持位置を規定す
るXmaxを超えた値になっていなければ、P2へ戻り、
以下の工程を同様に繰り返す。すると、同じ第一トレー
3内の次の第一単位ワーク列WA1の移載が行われる。
他方、P16でXpがXmaxを超えていれば、次に移載
すべきワークWはもう残っていないので、P17に進ん
で第一トレー3を次に処理すべきものに交換し、P18
でトレー交換が完了したかどうかを確認する。Yesで
あればP1に戻り、新しい第一トレー3について以下の
工程を全く同様に繰り返す。他方、NoであればP19
に進み、装置全体の処理終了が指令されていれば終了と
なる。
【0047】次に、詰替先(二次側)の処理の流れは、
図11に示す通りである。まず、S1において、RAM
104の二次側コマセット数メモリに、第二トレー5の
第二配列方向AD2のワーク配列数Csをセットし、二
次側コマカウンタNsをリセットし、さらに、二次側ワ
ークロード位置Ys(第二トレー5内において、第二単
位ワーク列WA2を移載するための位置決め位置)を初
期値に設定する。S2では、二次側の可動ストッパ29
を二次側ストッパシリンダ32bにより阻止位置、すな
わちせき止め位置に移動させる。これでコマ7の第二密
接配置状態SCS形成のための準備が完了する。
【0048】S3では、二次側送りコマセンサ10bが
コマ7を検出しているかどうかを確認し、Noであれば
S4に進んで一定時間待機し、S3に戻る。他方、Ye
sであればS5に進み、二次側送りシリンダ38bを動
作させてコマ7を送出する。また、S6で二次側コマカ
ウンタNsをインクリメントする。
【0049】S7では、そのインクリメント後の二次側
コマカウンタNsがダミーコマ47の挿入位置に対応す
るものになったか否かを確認する。YesであればS8
に進み、ダミーコマセットシリンダ58を動作させて、
プッシャー56によりダミーコマ47を送出・セットす
る。他方、Noの場合はS8をスキップしてS9に進
む。
【0050】S9では、二次側コマカウンタNsが二次
側コマセット数Csを超えたか否かを確認し、Noであ
ればS3に戻って以下の処理を、送出するコマ7の数
が、二次側コマセット数Csに到達するまで繰り返され
る。他方、S9でYesとなれば、S10でNsをリセ
ットし、S11でワーク保持チャック41を、第二密接
配置状態SCSとされたコマ7の位置、つまり、RAM
104に予め固定的に記憶されている二次側ワーク受入
れ位置Xsへ移動させる。そして、S12で二次側チャ
ック昇降シリンダ67bの動作により、ワーク保持チャ
ック41を下降してワーク保持させ、再び上昇すること
によりコマ7からワークWを受け入れる。S13では、
二次側ワークロード位置Ys(第二トレー5へのワーク
Wの装填位置である)へワーク保持チャック41を移動
させ、S14においてワーク保持チャック41の下降/
ワーク保持解除/再上昇により、第二トレー5へワーク
Wをセットする。これにより、1回分の第二単位ワーク
列WA2の移載を完了する。
【0051】S15では、二次側ワークロード位置Ys
をRAM104に予め記憶されている二次側ワークロー
ド位置増分値(ワーク保持チャック41の往復動のスト
ローク増減単位)ΔYを加算し、第二トレー5への次に
移載すべき第二単位ワーク列WA2の装填位置に変更す
る。このΔYの値は、使用する第二トレー5の仕様によ
り、入力部105を用いて変更設定可能である。また、
S16では、二次側の可動ストッパ29を退避位置へ移
動させ、S17で排出されるコマ列内のダミーコマ47
の検出を行なう。ダミーコマ47が検出されればS18
へ進み、ダミーコマ排出シリンダ48を作動させてダミ
ーコマ47を第二搬送経路21から排出・回収する。
【0052】S19では、ワークWの移載が終わったコ
マ7の下流側への排出完了まで待機する。S20ではY
sの値を確認し、最後の第二単位ワーク列WA2の装填
位置を規定するYmaxを超えた値になっていなければ、
S2へ戻り、以下の工程を同様に繰り返す。すると、同
じ第二トレー5内に、次の第二単位ワーク列WA2の移
載が行われる。他方、S20でYsがYmaxを超えてい
れば、次に移載すべきワークWはもう残っていないの
で、S21に進んで第二トレー5を次に処理すべきもの
に交換し、S22でトレー交換が完了したかどうかを確
認する。YesであればS1に戻り、新しい第二トレー
5について以下の工程を全く同様に繰り返す。他方、N
oであればS23に進み、装置全体の処理終了が指令さ
れていれば終了となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の物品詰替え装置の一実施例を示す全体
平面図。
【図2】コマの一実施例を示す説明図。
【図3】コマの密接配列方向によりワークの配列変換が
なされる様子を説明する図。
【図4】第一トレー側の装置の詳細を示す部分平面図。
【図5】第二トレー側の装置の詳細を示す部分平面図。
【図6】搬送機構をベルトコンベアにて構成した例を示
す説明図。
【図7】ワーク移載機構の構成例を示す模式図。
【図8】コマのいくつかの変形例を示す図。
【図9】図1の装置の制御系の構成例を示すブロック
図。
【図10】第一トレー側の処理の流れを示すフローチャ
ート。
【図11】第二トレー側の処理の流れを示すフローチャ
ート。
【図12】従来のトレー詰替え方法を説明する斜視図。
【符号の説明】
1 ワーク詰替装置(物品詰替装置) 3 第一トレー(第一物品容器) PAS 第一配列状態 W ワーク(物品) 5 第二トレー(第二物品容器) 7 コマ(詰替ホルダ) 9 第一ワーク移載機構(第一物品移載機構) 11 配列変換機構 13 第二ワーク移載機構(第二物品移載機構) SAS 第二配列状態 43 ワーク収容部(物品収容部) HD1 第一方向 HD2 第二方向
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3E054 AA02 BA10 CA05 DB02 DB04 DB08 DC01 DC03 DC13 DC16 DD01 DD11 DE04 EA03 FA05 FA06 FA07 FE10 GA01 GA03 GA04 GA06 GB01 GB02 GB05 GC01 GC07 HA04 HA07 JA10 3F072 AA14 GA03 GA09 GA10 GC01 GD01 GD03 GE05 GG11 KA01 KD03 KD11 KD27 KE01 3F081 AA22 BC11 BD17 BF04 BF06 CC08 CE04 CE13 CE14 EA03 EA04 EA08 EA09 EA10

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第一物品容器内にて第一配列状態にて収
    容された複数の物品を、第二物品容器に対し、前記第一
    配列状態とは異なる第二配列状態にて収容された状態と
    なるように詰め替える物品詰替装置であって、 個々に物品収容部を有するとともに、第一方向に互いに
    密接配置されたとき前記第一配列状態に対応した物品配
    列状態が得られ、他方、前記第一方向と異なる第二方向
    に密接配列されたとき前記第二配列状態に対応する物品
    配列状態が得られる複数の詰替ホルダと、 前記第一物品容器に前記第一配列状態にて収容された各
    物品を、前記第一方向に密接配置された状態(以下、第
    一密接配置状態という)の前記詰替ホルダに、該第一配
    列状態を保った形で移載する第一物品移載機構と、 前記第一密接配置状態の前記詰替ホルダを、物品収容状
    態にて前記第二方向に密接配置された状態(以下、第二
    密接配置状態という)に配列変換する配列変換機構と、 該第二密接配置状態に配列変換された詰替ホルダ内の各
    物品を、前記第二配列状態を保った形で前記第二物品容
    器に移載する第二物品移載機構と、 を有することを特徴とする物品詰替装置。
  2. 【請求項2】 複数の前記詰替ホルダを前記第一方向に
    対応した第一搬送経路に沿って順次搬送する第一搬送機
    構と、 前記第一物品移載機構により前記第一物品容器から前記
    詰替ホルダに前記物品を移載するために、前記第一搬送
    経路上の所定位置にて前記詰替ホルダを前記第一密接配
    置状態となるように保持する第一ホルダ保持機構と、 前記第一搬送経路からの各詰替ホルダを受け入れて、前
    記第二方向に対応した第二搬送経路に向けて方向転換し
    つつ送り出す前記配列変換機構をなす方向転換機構と、 その方向転換された各詰替ホルダを前記第二搬送経路に
    沿って順次搬送する第二搬送機構と、 前記第二物品移載機構により前記詰替ホルダから前記第
    二物品容器から前記物品を移載するために、前記第二搬
    送経路上の所定位置にて前記詰替ホルダを前記第二密接
    配置状態となるように保持する第二ホルダ保持機構と、 を備える請求項1記載の物品詰替装置。
  3. 【請求項3】 前記物品の移載が完了した後、前記第二
    搬送経路の末端まで搬送された前記詰替ホルダを、前記
    第一搬送経路に戻して循環させるための循環搬送機構が
    設けられている請求項2記載の物品詰替装置。
  4. 【請求項4】 前記第一物品容器及び前記第二物品容器
    は、互いに直交する第一配列方向と第二配列方向とにお
    いてそれぞれ複数個ずつ、前記物品を格子状配列にて収
    容するものであり、 また、前記第一搬送経路と前記第二搬送経路とが互いに
    直交する形に設定されてなり、前記詰替ホルダの、前記
    第一密接配置状態に係る前記第一方向と、同じく前記第
    二密接配列状態に係る前記第二方向とが互いに直交する
    形で定められ、 前記第一物品容器は、前記第一配列方向において前記第
    一配列状態にて前記物品を収容するとともに、当該第一
    配列方向が前記第一搬送経路に沿うように配置され、 前記第一物品容器の前記第一配列方向の物品列を第一単
    位物品列として、前記第一物品移載機構は、該第一単位
    物品列を、前記第一ホルダ保持機構により前記第一密接
    配置状態とされた詰替ホルダに順次移載するものであ
    り、 前記第二物品容器は、前記第二配列方向において前記第
    二配列状態にて前記物品を収容するとともに、当該第二
    配列方向が前記第二搬送経路に沿うように配置され、 前記第二搬送経路上にて前記第二ホルダ保持機構により
    前記第二密接配置状態とされた詰替ホルダにおける、前
    記第二配列方向の物品列を第二単位物品列として、前記
    第二物品移載機構は該第二単位物品列を、前記第二物品
    容器に順次移載するものである請求項2又は3に記載の
    物品詰替装置。
  5. 【請求項5】 前記第二物品移載機構は、前記第二搬送
    経路上にて前記第二密接配置状態とされた詰替ホルダ
    と、該第二搬送経路の側方に配置された前記第二物品容
    器との間にて往復動可能であり、前記詰替ホルダ内の前
    記第二単位物品列を一括保持して、前記第二物品容器内
    の収容先となる位置決め位置へ移動し、そこで保持解除
    することにより該第二単位物品列の移載を行なう物品保
    持チャックを有してなり、前記第二物品容器内において
    前記第二単位物品列を前記第一配列方向に順次載置する
    ために、前記往復動の1周期毎に、前記物品保持チャッ
    クの前記往復動のストロークが、前記第一配列方向にお
    ける前記第二単位物品列の配置間隔を単位として順次増
    加または減少するようになっている請求項4記載の物品
    詰替装置。
  6. 【請求項6】 前記物品保持チャックの前記往復動のス
    トローク増減単位が、前記第二物品容器の前記第一配列
    方向における前記第二単位物品列の配置間隔に応じて可
    変設定できるようになっている請求項5記載の物品詰替
    装置。
  7. 【請求項7】 前記第二物品容器における前記第二配列
    状態は、前記物品の配列間隔が特定位置にて他の位置よ
    りも広く設定されたものであり、 前記第二密接配置状態にある前記詰替ホルダの配列中に
    おいて、前記物品配列間隔を広くすべき前記特定位置に
    対応する2つの詰替ホルダの間に、形成すべき間隔に対
    応した寸法を有するダミーホルダを挿入する請求項1な
    いし6のいずれか一項に記載の物品詰替装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010132300A (ja) * 2008-12-03 2010-06-17 Asahi Breweries Ltd 包装方法及び払い出し部材
JP2019131277A (ja) * 2018-02-02 2019-08-08 富士電機株式会社 搬送装置及び搬送方法
JP2019131276A (ja) * 2018-02-02 2019-08-08 富士電機株式会社 搬送装置及び搬送方法

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JP7130971B2 (ja) 2018-02-02 2022-09-06 富士電機株式会社 搬送装置及び搬送方法
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