JP2003040330A

JP2003040330A - 歯ブラシ用ブリスターパッケージ

Info

Publication number: JP2003040330A
Application number: JP2001232343A
Authority: JP
Inventors: Yusuke Hakamata; 祐輔袴田; Takashi Sakaguchi; 孝士阪口
Original assignee: Lion Corp
Current assignee: Lion Corp
Priority date: 2001-07-31
Filing date: 2001-07-31
Publication date: 2003-02-13

Abstract

(57)【要約】【課題】それほど強い力を必要とすることなしに簡単
に開封することができ、幼児や子供、お年寄りであって
も簡単に歯ブラシを取り出すことができる歯ブラシ用ブ
リスターパッケージを提供する。【解決手段】台紙２と、歯ブラシを収容するためのド
ーム部４を形成された外装体１とからなり、ドーム部４
に歯ブラシを収容した状態で外装体１を台紙２上に固着
した歯ブラシ用ブリスターパッケージにおいて、パッケ
ージの端部に形成された吊下用フック部６の幅の狭くな
った部分に位置して、外装体１にミシン目、半切れ線な
どからなる切り離し可能な開封部７を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、ドーム部に歯ブラ
シを収容した状態で外装体を台紙上に固着してなる歯ブ
ラシ用ブリスターパッケージに関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、歯ブラシ用ブリスターパッケージ
としては、例えば図８に示すように、台紙５１と外装体
５２の熱溶着部分の一部に非溶着部５３を作り、この部
分から台紙５１を引き剥がして開封するもの、外装体を
固着される台紙の対向する長辺に沿って平行に２本の切
り離し部を設けたもの（実用新案登録第２５４４１２７
号公報）、外装体を固着される台紙に山形形状をした半
切り線を設けたもの（実開昭６４−３９２６９号公報）
などが知られている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来のパッケージは、台紙を引き剥がす際に強い力が
必要であり、簡単に開封することが難しく、開封時に爪
を傷めたり、指先に切り傷を負わせてしまうことがあっ
た。特に、幼児や子供、お年寄りにとってはこの傾向が
大であった。

【０００４】本発明は、上記のような問題を解決するた
めになされたもので、それほど強い力を必要とすること
なしに簡単に開封することができ、幼児や子供、お年寄
りであっても簡単に歯ブラシを取り出すことができる歯
ブラシ用ブリスターパッケージを提供することを目的と
する。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、台紙と、歯ブラシを収容するためのドー
ム部を形成された外装体とからなり、ドーム部に歯ブラ
シを収容した状態で外装体を台紙上に固着した歯ブラシ
用ブリスターパッケージにおいて、パッケージの端部に
形成された吊下用フック部の幅の狭くなった部分に位置
して、外装体にミシン目、半切れ線などからなる切り離
し可能な開封部を設け、あるいは、歯ブラシヘッド部が
収容されたドーム部位置であって、該ドーム部を覆う台
紙の対向する長辺から長辺にかけて、ミシン目、半切り
線などからなる切り離し可能な開封部を長辺と直交する
最短距離の直線で設けたものである。

【０００６】本発明の歯ブラシ用ブリスターパッケージ
は、ミシン目、半切れ線などからなる切り離し可能な開
封部を、パッケージの端部に形成された吊下用フック部
の幅の狭くなった部分や、歯ブラシヘッド部が収容され
たドーム部位置であって、該ドーム部を覆う台紙の対向
する長辺から長辺にかけて、長辺と直交する最短距離の
直線で設けているため、該開封部の位置で外装体あるい
は台紙を小さな力で簡単に折り曲げて切り離すことがで
きる。このため、従来のように開封時に爪を傷めたり、
指先に切り傷を負わせてしまうようなことがなくなり、
幼児や子供、お年寄りでも簡単かつ安全に開封すること
ができる。

【０００７】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。図１〜図３に本発明に係る
歯ブラシ用ブリスターパッケージの第１の実施の形態を
示す。図１（ａ）は第１の実施の形態に係る歯ブラシ用
ブリスターパッケージの平面図、図１（ｂ）はその背面
図、図１（ｃ）は（ａ）中のＩ−Ｉ線断面図、図２は斜
視図、図３（ａ）（ｂ）は開封動作の説明図である。

【０００８】図１および図２において、１は透明プラス
チック樹脂などからなるブリスタータイプの外装体、２
は外装体を固着される紙、合成樹脂シート、ラミネート
紙などからなる台紙である。外装体１にはその内部に収
容される歯ブラシ３の形状に合わせたドーム部４が形成
されており、外装体１はこのドーム部４内に歯ブラシ３
を収容した状態で、その周縁部５を台紙２上に熱溶着な
どの手段で固着されている。また、歯ブラシヘッド側の
端部には、店頭陳列時などにパッケージを陳列棚の吊り
下げ金具などに吊り下げるためのＬ字形をした吊下用フ
ック部６が形成されている。

【０００９】第１の実施の形態に係る歯ブラシ用ブリス
ターパッケージは、上記構成において、パッケージ端部
に形成された吊下用フック部６の幅の狭くなった部分、
すなわち、図示例では、フック部６のドーム側根元部分
に位置して、外装体１にミシン目、半切れ線などからな
る切り離し可能な開封部７を設けたものである。

【００１０】上記開封部７を設けた歯ブラシ用ブリスタ
ーパッケージは、図３（ａ）に示すように、開封部７の
位置において外装体１を台紙２の方向に折り曲げると、
この開封部７の位置で外装体１を切り離すことができ
る。そして、図３（ｂ）に示すように、この切り離され
た先端側を持って矢印方向に引き剥がして行くと、熱溶
着されている台紙１が引き剥がされていき、パッケージ
が開封される。従って、台紙１を適度に引き剥がした時
点で歯ブラシ３を引き出すことにより、簡単に取り出す
ことができる。

【００１１】このように、第１の実施の形態では、切り
離し可能な開封部７をドーム側根元部分に形成している
ので、小さな力を加えただけで外装体１を簡単に折り曲
げて切り離すことができる。このため、従来のように開
封時に爪を傷めたり、指先に切り傷を負わせてしまうよ
うなことがなくなり、幼児や子供、お年寄りでも簡単か
つ安全に開封することができる。

【００１２】なお、前記第１の実施の形態では、開封部
７をフック部６のドーム側根元部に位置して形成した
が、この位置に限られるものではなく、フック部６の幅
の狭くなっている部分であればどの位置に形成してもよ
いものである。

【００１３】図４および図５に、本発明に係る歯ブラシ
用ブリスターパッケージの第２の実施の形態を示す。図
４（ａ）は第２の実施の形態に係る歯ブラシ用ブリスタ
ーパッケージの平面図、図４（ｂ）はその背面図、図４
（ｃ）は（ａ）中のII−II線断面図、図５は開封動作の
説明図である。なお、前記第１の実施の形態と同一もし
くは同等部分には同一の符号を付して示した。

【００１４】この第２の実施の形態に係る歯ブラシ用ブ
リスターパッケージは、歯ブラシ３のヘッド部が収容さ
れたドーム部に位置して、該ドーム部を覆う台紙２の対
向する長辺から長辺２ａ、２ｂにかけて、ミシン目、半
切り線などからなる切り離し可能な開封部８を長辺２
ａ，２ｂと直交する最短距離の直線で設けたものであ
る。

【００１５】上記開封部８を設けた歯ブラシ用ブリスタ
ーパッケージは、図５に示すように、吊下用フック部６
の側を持って、矢印で示す外装体１側に向けて折り曲げ
ていくと、外装体１に貼られた台紙２は収容されている
歯ブラシ３のヘッド部によってその移動を阻止されるた
め、開封部８の位置で台紙２が破れて外装体１から切り
離され、図示するように外装体１のみが引き剥がされい
く。従って、外装体１を適度に引き剥がした時点で歯ブ
ラシ３を引き出すことにより、収容された歯ブラシ３を
簡単に取り出すことができる。

【００１６】この第２の実施の形態の場合も、小さな力
を加えただけで簡単に開封することができるため、従来
のように開封時に爪を傷めたり、指先に切り傷を負わせ
てしまうようなことがなくなり、幼児や子供、お年寄り
でも簡単かつ安全に開封することができる。また、この
第２の実施の形態の場合、製造工程において合成樹脂を
展延して台紙１を製造する場合に、展延と同時に開封部
８を構成するミシン目をミシン目が割けることなく形成
していくことができ、極めて効率的である。また、ミシ
ン目以外に他の加工が不要のため、既存の設備を用いて
パッケージングすることができる。

【００１７】なお、前記第２の実施の形態では、開封部
８をドーム部４と周縁部５の境界線からドーム部内側に
入り込んだ位置に形成したが、この位置に限られるもの
ではなく、ドーム部４と周縁部５の境界線上に形成して
もよいものである。

【００１８】図６および図７に、本発明に係る歯ブラシ
用ブリスターパッケージの第３の実施の形態を示す。図
６は第３の実施の形態に係る歯ブラシ用ブリスターパッ
ケージの背面図、図７は開封動作の説明図である。な
お、前記第２の実施の形態と同一もしくは同等部分には
同一の符号を付して示した。

【００１９】この第３の実施の形態は、前記第２の実施
の形態と同様な構成において、図６に示すように、台紙
２に形成された開封部８の近傍に位置して、罫線などか
らなる台紙カール用のリブ９を開封部８と平行に複数本
形成したものである。このような台紙カール用のリブ９
を形成すると、図７に示すように、パッケージの開封
時、外装体１から引き剥がされた後の台紙２がリブ９に
よって上方へカールしていくので、歯ブラシ３をより取
り出しやすくなる。

【００２０】

【実施例】第１の実施の形態（図１〜図３）の歯ブラシ
用ブリスターパッケージ（「本発明品１」）および第２
の実施の形態（図４、図５）の歯ブラシ用ブリスターパ
ッケージ（「本発明品２」）を製作し、その開封テスト
を行なった。そのテスト結果を表１に示す。なお、比較
対象として、図８の構造からなる従来の歯ブラシ用ブリ
スターパッケージ（「従来品」）を用いた。比較テスト
は、６０〜７３歳の高齢者５０名（男２４名、女２６
名）により実施した。また、判定は、以下によった。 ○ ：開けやすい △ ：やや開けにくい × ：開けにくい

【００２１】

【表１】

【００２２】上記比較テストの結果から明らかなよう
に、従来品に比べて本発明品の方が格段に開封性に優れ
ていることが確認された。

【００２３】

【発明の効果】以上説明したように、本発明の歯ブラシ
用ブリスターパッケージによれば、それほど強い力を必
要とすることなしに簡単に開封することができ、収容さ
れている歯ブラシを簡単に取り出すことができる。この
ため、従来のように台紙や外装体を引き剥がす際に爪を
傷めたり、指先に切り傷を負わせてしまうようなことが
なくなり、特に、幼児や子供、お年寄りにとって扱いや
すいものとすることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】第１の実施の形態に係る歯ブラシ用ブリスター
パッケージを示すもので、（ａはその平面図、（ｂ）は
その背面図、（ｃ）は（ａ）中のＩ−Ｉ線断面図であ
る。

【図２】第１の実施の形態に係る歯ブラシ用ブリスター
パッケージの斜視図である。

【図３】（ａ）（ｂ）は第１の実施の形態に係る歯ブラ
シ用ブリスターパッケージの開封動作の説明図である。

【図４】第２の実施の形態に係る歯ブラシ用ブリスター
パッケージを示すもので、（ａはその平面図、（ｂ）は
その背面図、（ｃ）は（ａ）中のII−II線断面図であ
る。

【図５】第２の実施の形態に係る歯ブラシ用ブリスター
パッケージの開封動作の説明図である。

【図６】第３の実施の形態に係る歯ブラシ用ブリスター
パッケージの背面図である。

【図７】第３の実施の形態に係る歯ブラシ用ブリスター
パッケージの開封動作の説明図である。

【図８】従来の歯ブラシ用ブリスターパッケージの背面
図である。

【符号の説明】

１外装体２台紙２ａ，２ｂ台紙の長辺３歯ブラシ４ドーム部５周縁部６吊下用フック部７開封部８開封部９リブ

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続きＦターム(参考） 3E067 AA14 AB85 AC01 BA33A BB01A BB14A CA11 EB02 EE15 FA01 FB02 FC01 GD10 3E068 AA22 AC02 BB01 CC18 CD02 CE02 CE06 DD02 DD04 DD08 DE10 EE32

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】台紙と、歯ブラシを収容するためのドー
ム部を形成された外装体とからなり、ドーム部に歯ブラ
シを収容した状態で外装体を台紙上に固着した歯ブラシ
用ブリスターパッケージにおいて、パッケージの端部に形成された吊下用フック部の幅の狭
くなった部分に位置して、外装体にミシン目、半切れ線
などからなる切り離し可能な開封部を設けたことを特徴
とする歯ブラシ用ブリスターパッケージ。
【請求項２】台紙と、歯ブラシを収容するためのドー
ム部を形成された外装体とからなり、ドーム部に歯ブラ
シを収容した状態で外装体を台紙上に固着した歯ブラシ
用ブリスターパッケージにおいて、歯ブラシヘッド部が収容されたドーム部位置であって、
該ドーム部を覆う台紙の対向する長辺から長辺にかけ
て、ミシン目、半切り線などからなる切り離し可能な開
封部を長辺と直交する最短距離の直線で設けたことを特
徴とする歯ブラシ用ブリスターパッケージ。