JP2003040033A - 視界補助装置 - Google Patents
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Abstract
動起動する際に、無駄な作動機会を低減し、運転者が必
要であると望む場合には確実に作動させる。 【解決手段】ヘッドライトスイッチ182が点灯操作が
検出され、かつ、照度センサ510によって周囲環境が
所定レベルより暗いと判断した場合に、起動制御回路1
50によって視界補助装置を起動させる。
Description
視では見えづらい道路状況を、運転者に映像として提供
する視界補助装置に関する。
ば実開平6−68989号に開示されている。この実開
平6−68989号では、照度センサの検出結果に基づ
いて車両の周囲が暗いと判定された場合に、撮像領域に
照明光を投光し、その撮像結果を運転者に提供するシス
テムが開示されている。
の検出結果に基づいて車両の周囲が暗いと判定して、視
界補助装置を作動させているが、どの程度の照度におい
てこのような視界補助が必要かは、個人差や周囲の状
況、或いは運転状態などによって異なる。そこで、余裕
を見込んで、比較的に明るい状態から視界補助装置を作
動させることも考えられるが、この場合には、必要以上
に視界補助装置の作動機会が増えてしまい、その分、消
費電力が増大し、また、装置劣化が早期に進んでしま
う。
場合にのみ、視界補助装置を作動させることが望ましい
が、この場合の好適な作動条件設定が困難となってしま
う。このため、視界補助装置が作動してもおかしくない
状況下でも、視界補助装置が作動しないような事態も生
じ得るため、このような場合には、装置が正常に作動し
ているのか否かが、使用者にわかりにくくなってしま
う。
れたものであり、その目的は、視界補助装置の無駄な作
動機会を低減し、運転者が必要であると望む場合には確
実に作動させることが可能な視界補助装置を提供するこ
とにある。
る視界補助装置は、車両外部の赤外線映像を提供する視
界補助装置であって、周辺環境の照度を検出する照度検
出手段と、車外を照明する照明装置に対するスイッチ操
作を検出するスイッチ操作検出手段と、この視界補助装
置の起動制御を行う起動制御手段とを備えており、起動
制御手段は、照度検出手段で検出された照度が所定レベ
ルより暗く、かつ、スイッチ操作検出手段によって照明
装置の点灯操作が検出された場合に、視界補助装置を起
動させる起動制御を実施することを特徴とする。
置の点灯操作が検出された場合には、車両の周囲環境が
暗いということを運転者が主観的に感じていることが想
定される。そこで、起動制御手段では、このように運転
者が主観的に暗いと感じている状況と、照度検出手段の
検出結果より車両の周辺環境が客観的に暗いという状況
の、2つの状況が揃った場合に視界補助装置を起動させ
るので、いずれか一方のみに基づいて視界補助装置を起
動させる場合に比べて、視界補助装置の無駄な作動機会
が低減され、より必要とされる場合に視界補助装置を起
動させることができる。
1における視界補助装置が、さらに、視界補助装置の起
動を許可する許可状態と、この視界補助装置の起動を禁
止する禁止状態との少なくとも2つの状態に切り換え可
能なメインスイッチを備えており、起動制御手段は、こ
のメインスイッチが許可状態の場合に当該起動制御を実
施する。
ッチの操作状態も考慮することにより、前述したように
運転者が主観的に暗いと感じている状況と、車両の周辺
環境が客観的に暗いという状況とに加えて、さらに視界
補助を必要としているか否かの運転者の使用意志も判定
されることとなり、より一層必要とされる状況下で視界
補助装置を起動させることができる。
1又は2記載の視界補助装置が、周囲環境の照度に応じ
て、照明装置を自動的に点灯、消灯させる照明制御手段
をさらに備えており、起動制御手段及び照明制御手段
は、周辺環境の照度を検出する手段として、照度検出手
段を共用することを特徴とする。
が、周辺環境の照度を検出する手段として、前述した照
度検出手段を共用することで、搭載部品点数の増加や製
造コストを抑制させることができる。
1,2又は3記載の視界補助装置において、照明装置は
ヘッドライトであり、スイッチ操作検出手段はヘッドラ
イトに対するスイッチ操作を検出する。
転者の目視では道路状況が見づらいと感じた場合に、ヘ
ッドライトを点灯させている。従って、このように車両
の周辺環境が暗いために道路状況が見づらく、視界補助
装置が必要であると感じている状況を、ヘッドライトの
スイッチ操作として把握し、この検出結果を前述したよ
うな各起動制御に用いることで、視界補助装置を必要と
している状況下で、好適に起動させることができる。
部の赤外線映像を提供する視界補助装置であって、被写
領域からの赤外線反射映像を得るべく、赤外線をこの被
写領域に向けて投射する赤外線投射手段と、車外を照明
する照明装置に対するスイッチ操作を検出するスイッチ
操作検出手段と、赤外線投射手段の点灯制御を行う点灯
制御手段とを備えており、点灯制御手段は、スイッチ操
作検出手段によって、照明装置の投光状態がハイビーム
状態にあると検出された場合には、赤外線投射手段を消
灯状態に制御する。
両前方の比較的近傍を照明するロービーム状態と、車両
前方の比較的遠方を照明するハイビーム状態との2種の
投光状態を有しており、スイッチ操作に応じて切り換え
可能な機構となっている。また、このような照明装置か
ら照射される光には赤外線が含まれているため、遠方を
照明するハイビームを利用して、遠方の被写領域からの
赤外線反射光を得て、車両外部の赤外線映像を提供する
ことも可能である。そこで、点灯制御手段は、照明装置
の投光状態がハイビーム状態の場合には、赤外線投射手
段を消灯状態に制御して、ハイビームの反射光に基づく
赤外線映像を得ることで、電力消費を抑える。
5記載の視界補助装置が、周辺環境の照度を検出する照
度検出手段と、視界補助装置の起動制御を行う起動制御
手段とをさらに備えており、起動制御手段は、照度検出
手段で検出された照度が所定レベルより暗く、かつ、ス
イッチ操作検出手段によって照明装置の点灯状態が検出
された場合に、視界補助装置を起動させる起動制御を実
施する。
態がハイビーム状態の場合には、赤外線投射手段を消灯
状態に制御して電力消費を抑え得る。また、起動制御手
段では、このように運転者が主観的に暗いと感じている
状況と、照度検出手段の検出結果より車両の周辺環境が
客観的に暗いという状況の、2つの状況が揃った場合に
視界補助装置を起動させるので、いずれか一方のみに基
づいて視界補助装置を起動させる場合に比べて、視界補
助装置の作動機会が低減され、より必要とされる場合に
視界補助装置を起動させることができる。
5又は6記載の視界補助装置が、視界補助装置の作動状
態を表示する第1表示手段と、視界補助装置が作動して
いる状況下において赤外線投射手段が点灯状態か消灯状
態かを表示する第2表示手段とをさらに備える。
を備えることで、請求項5又は6記載の視界補助装置の
ように、視界補助装置の作動時に赤外線投射手段が消灯
状態であっても、赤外線投射手段が故障であると運転者
が誤認する事態を防止できる。
1〜7のいずれかの請求項に記載の視界補助装置が、撮
像した車両外部の赤外線映像を運転者に対向する被投射
面に対して投射する映像投射手段と、映像投射手段を遮
蔽し得る可動遮蔽部材とをさらに備える。
映像投射手段に、長時間日光等が直接照射されると、投
射機能にダメージを受ける場合も起こり得る。そこで、
視界補助装置の非作動時に、可動遮蔽部材によって映像
投射手段を遮蔽して覆うことで、映像投射手段を直射日
光から保護する。
8の映像投射手段が、被投射面に向けて直接的に赤外線
映像を投射することを特徴とする。
設することで、配置上、映像投射手段から被投射面に向
けて直接的に赤外線映像を投射することができない場合
があるが、このような場合には、例えば映像投射手段と
被投射面との間に光路調整部材を設けるなどの構成が採
用される。このような光路調整部材を介在させることな
く、映像投射手段によって被投射面に向けて直接的に赤
外線映像を投射する構成を採用することにより、部品点
数を低減して装置構成の簡略化に寄与する。
外部の映像を提供する視界補助装置であって、撮像され
た車両外部の映像を、運転者に対向する被投射面に対し
て投射する映像投射手段と、映像投射手段を遮蔽し得る
可動遮蔽部材とを備え、映像投射手段は被投射面に向け
て直接的に映像を投射することを特徴とする。
れると、映像投射機能がダメージを受ける場合も起こり
得る。そこで、視界補助装置の非作動時に、可動遮蔽部
材によって映像投射手段を遮蔽して覆うことで、映像投
射手段を直射日光から保護する。また、映像投射手段に
よって被投射面に向けて直接的に映像を投射する構成を
採用することにより、部品点数を低減して装置構成の簡
略化に寄与する。
項8,9,10記載の視界補助装置において、被投射面
は運転者前方のフロントガラスであり、映像投射手段は
この被投射面の下方に配置して構成する。
し、映像投射手段はこの被投射面の下方に配置して構成
することで、限られた設置スペースを有効に使うために
搭載性に優れ、かつ、運転者による視認性にも優れる視
界補助装置を提供できる。
につき、添付図面を参照しつつ説明する。
体的な構成を概略的に示す。視界補助装置は、この視界
補助装置の各種制御を行う中央制御装置100、車両前
方の被写領域に近赤外光を照射する赤外線投射ランプ
(以下、「IRランプ」と記す)200、被写領域に投
射された近赤外光の反射像を撮像する撮像カメラASS
Y300、撮像カメラASSY300で撮像された赤外
線反射映像を表示する表示装置(HUD:Headup Displas
y)400などによって構成する。
00は、800nm〜1000nm程度の波長域の近赤
外光を投射する視界補助装置専用の投射ランプであり、
光源にハロゲンランプ210を使用し、可視光をカット
する可視光カットフィルタ220を備えて構成してい
る。これにより、ヘッドライトのハイ(Hi)ビーム相
当の照射範囲で近赤外光を投射することができる。な
お、IRランプ200は、図6に示すようにバンパー部
に設けられたフォグランプ付近に、左右1つずつ計2つ
搭載している。
及び図6に示すように、車内におけるオーバーヘッドコ
ンソール10の下方であって、インナーミラー20の背
面側に搭載されており、固定ボックス310内に収容さ
れた状態で、フロントガラス(ウインドシールド)30
の内側に貼着して固定している。図3(b)に概略的に
示すように、撮像カメラASSY300は、本体302
の前面部にレンズ304を備えるとともに、レンズ30
4に対向するように本体302内に、近赤外光の反射光
を撮像する赤外線カメラ306(図1)を搭載してお
り、レンズ304を介して入射した赤外線反射映像が赤
外線カメラ306で撮像される。
うに、赤外線カメラ306で撮像された近赤外光による
映像を表示するための液晶ディスプレイ(LCD)410
を備え、その背面側には投射光源となる調光可能なバッ
クライト412を配設して構成しており、液晶ディスプ
レイ410で表示された映像をフロントガラス30に反
射させることで、運転者に映像(虚像)を提供する装置
である。
示すように、スピードメータ等が配置されたコンビネー
ションメータの背面側であって、運転席前方のインスト
ロメントパネル40上に配設されており、前述したよう
に映像をウインドシールド30に反射させて運転者に表
示するという、一回の反射によって虚像を表示させるシ
ステムであるため、液晶ディスプレイ410が上を向く
ような状態で固定されている。なお、図示は省略した
が、映像を反射させるフロントガラス30の反射領域に
は、室内側の表面に半透明の反射薄膜を形成している。
は、このように上を向くような状態となっているために
直射日光の影響を受けて高温になりやすい。そこで、こ
のような直射日光の影響を避けるために、表示装置40
0の非作動時に液晶ディスプレイ410上を覆うような
シャッター420を設けている。
す。表示装置本体の開口部402の下方に液晶ディスプ
レイ410が配設されており、開口部402と液晶ディ
スプレイ410との隙間に位置するように、板状のシャ
ッター420が配設されている。シャッター420は、
その両サイドに配設されたガイドレール430によって
往復動自在に支持されており、シャッター420の裏面
側には、両ガイドレール430の内側に沿うように、そ
れぞれラックレール440が設けられている。このラッ
クレール440は、噛面を下にしてシャッター420側
に固定されており、このラックレール440の噛面に対
してそれぞれギヤ450が噛み合っている。そして、両
ギヤ450はその中心部を貫通する駆動軸460にそれ
ぞれ固定されており、駆動軸460は駆動モータ470
によって回転駆動される機構となっている。従って、モ
ータ470を駆動することで、ギヤ450と噛合したラ
ックレール440とシャッター420が一体的に送り出
されて、シャッター420は液晶ディスプレイ410上
を覆うように移動する。また、駆動モータ470を反転
駆動することで、同様な作用により、もとの位置に復帰
するようにシャッター420が移動して、再び液晶ディ
スプレイ410を表出させる機構となっている。
制御、撮像カメラASSY300及び表示装置400の
動作制御などを含め、視界補助装置の各種制御は、すべ
て中央制御装置100によって行われる。
Y300に対する電源の供給制御を行う電源コントロー
ル回路110を備えており、撮像カメラASSY300
で撮像された赤外線反射映像は、中央制御装置100内
で処理され、映像データに変換されて表示装置400に
入力される。
00に対する制御系として、表示装置400における表
示制御を行う表示ドライバ回路120や、前述したシャ
ッター420の開閉制御を行うべく駆動モータ470の
動作制御を行うモータ制御回路130を備えている。ま
た、調光操作部480の操作状態をもとに、表示装置4
00におけるバックライト412の明るさを制御してお
り、運転者の好みに応じて表示装置400によって表示
される赤外線映像の明るさを、独立して調節することが
できる。
車速センサ160で検出される車速情報、視界補助装置
の起動を許可する許可状態と起動を禁止する禁止状態と
に切り換え可能なメインスイッチ170の操作状態、及
び、複数の車外照明系のスイッチ類を一体化したコンビ
ネーションスイッチ180の操作状態を示す各信号が与
えられる。
イトを消灯させるOFF位置、テールランプ及びスモー
ルランプ(車幅灯)を点灯させるTAIL位置、テールラン
プ、スモールランプ及びヘッドライトを点灯させるHEAD
位置の3つの位置に切り換え可能なヘッドライトスイッ
チ182、後述するライトコントロールシステム500
の作動/停止を切り換えるライトコントロールスイッチ
184、ヘッドライトのハイビーム状態とロービーム状
態とに切り換えるディマスイッチ186等を備えてい
る。
して、ヘッドライト等を自動的に点灯、消灯させるライ
トコントロールシステム(コンライト)500が搭載さ
れており、例えば薄暮時にはテールランプとスモールラ
ンプ(車幅灯)などを自動的に点灯させ、また、夜間や
トンネル内ではヘッドライトを自動的に点灯させ、明る
くなった時点で自動的に消灯させるシステムとなってい
る。
このような周囲の明るさを検出するための照度センサ
(フォトセンサ)510を、インストロメントパネル4
0上に備えている。この照度センサ510からは、検出
された照度に応じた照度信号が出力されるが、中央制御
装置100にもこの照度信号が与えられており、中央制
御装置100側でも車両周辺の照度がどの程度の明るさ
(暗さ)であるかを把握するシステムとなっている。従
って、1つの照度センサ510を、ライトコントロール
システム500と視界補助装置とで共用している状態と
なっている。
センサ510、車速センサ160、メインスイッチ17
0、コンビネーションスイッチ180、イグニションス
イッチ190などの検出信号や操作信号が与えられてお
り、中央制御装置100の点灯制御回路140では、こ
れらの信号を総合的に判断して、リレースイッチ230
のオン・オフ制御を実施してIRランプ200の点灯制
御を行っており、また、中央制御装置100の起動制御
回路150では、視界補助装置を自動的に起動させる起
動制御を実施している。
のオン状態/オフ状態を運転者に表示するメインスイッ
チインジケータ602、赤外線投射ランプ200が投射
状態であるか否かを運転者に表示する投射インジケータ
604、及び視界補助装置が作動中であることを示す作
動状態インジケータ606を備えている。これは、起動
制御回路150によって所定の条件が成立した場合に視
界補助装置を自動的に起動させるシステムを採用してい
るためであり、メインスイッチ170がオン操作されて
いる場合であっても、例えば昼間などのように、後述す
る自動起動システム側の起動条件が満足しない状況では
視界補助装置が作動しない場合も生じる。そこで、この
ような状況でもシステムがREADY状態にあること、すな
わちメインスイッチ170のオン操作が受け付けられ
て、視界補助装置が待機中であることを運転者に知らし
めるため、メインスイッチインジケータ602及び作動
状態インジケータ606を設けている。また、この視界
補助装置で用いる近赤外光は、その投光状態が肉眼では
確認できないため、投射インジケータ604を点灯させ
ることで、運転者に投光状態であることをしらせるもの
である。なお、このようなインジケータ602,60
4、606の発光制御は、中央制御装置100のインジ
ケータ制御回路600によって実施される。
及び作動状態インジケータ606は、1つの表示灯によ
って構成することもできる。例えば、メインスイッチ1
70がオフ状態では、この表示灯を消灯状態とし、オン
操作された場合に点灯させるが、この際、表示灯の発光
色を視界補助装置の作動状態に応じて変化させる。一例
としては、起動条件が満たされずに視界補助装置が待機
中の場合には、この表示灯を黄色に点灯させ、実際に視
界補助装置が作動した状態では、この表示灯を青色に点
灯させる。
て説明しておく。メインスイッチ170は、イグニショ
ンスイッチ190をオフ操作すると、常にオフ状態にリ
セットされるシステムを採用しているため、イグニショ
ンスイッチ190をオン操作した時点では、メインスイ
ッチ170は常にオフ状態、(メインスイッチ170の
初期状態がオフ状態)となる。従って、メインスイッチ
170をオン操作することによって、視界補助用の赤外
線映像の提供を受けたいとする、運転者の意志表示があ
ったと見なすことができるため、メインスイッチ170
がオン操作された状況下において、視界補助装置を自動
的に起動させる起動制御を実施することとしている。
御処理について図7の論理値表に沿って説明する。な
お、図7の表は、各スイッチ操作等のそれぞれの入力条
件に応じた視界補助装置の制御状態を示しており、表
中、「−」は該当する入力状況を考慮しないことを示し
いる。
チ190がオフ状態の場合であり、この場合、視界補助
装置が非作動状態となるように、起動制御回路150に
よる指示の下、電源コントロール回路110によって赤
外線カメラ306に対する電源供給がオフ状態に制御さ
れ、表示ドライバ回路120によって液晶ディスプレイ
410の表示がオフ状態に、モータ制御回路130がシ
ャッター420を閉状態とするように、それぞれ制御さ
れる。また、点灯制御回路140によってリレースイッ
チ230をオフ状態に制御してIRランプ200を消灯
状態とすると共に、インジケータ制御回路600によっ
て、メインスイッチインジケータ602、投射インジケ
ータ604、作動状態インジケータ606を消灯させ
る。
ニションスイッチ190がオン操作された状況であり、
入力条件Bは、さらにメインスイッチ190がオフ状態
の場合である。この場合、メインスイッチ190がオフ
状態であるため、運転者が視界補助装置を必要としてい
ない状況であることが想定されるため、制御状態は、入
力条件Aの場合と同様に、視界補助装置が非作動状態と
なるように制御されるため、説明は省略する。
インスイッチ170がオン操作されて、視界補助を必要
とするという運転者の使用意志が示されている場合を想
定しており、さらに入力条件Cでは、ヘッドライトスイ
ッチ182がTAIL位置に操作された状態が条件となって
いる。この視界補助装置では、車両周辺の環境につい
て、運転者が主観的に暗いと感じているか否かの判定
を、ヘッドライトスイッチ182等のスイッチ操作をも
とに判定する手法を採用しており、運転者がヘッドライ
トスイッチ182をTAIL位置に操作して、テールランプ
及びスモールランプを点灯させるような状況では、視界
補助装置を必要とするほど周囲が暗い状況には無いと判
断することとしている。この場合には、前述した入力条
件A、Bと同様に、視界補助装置を非作動状態に制御す
る。ただしこの場合には、メインスイッチ170がオン
操作されているため、メインスイッチインジケータ60
2を点灯させ、メインスイッチ170のオン操作を受け
付けたが、視界補助装置を起動させる状況ではないと、
システム上判断していることを表示する。なお、このよ
うなメインスイッチインジケータ602を点灯させる制
御は、後述する入力条件D、E、F、Gでも同様に実施
される。また、この状況では、視界補助装置が待機状態
であるため、作動状態インジケータ606は消灯状態で
ある。
ッチ182がヘッドライトを点灯させるHEAD位置か、或
いは、ライトコントロールシステム500によってヘッ
ドライトを自動点灯させる制御を開始するようにライト
コントロールスイッチ184がAUTO位置に操作され
た状態であることが、条件となっている。ヘッドライト
スイッチ182がHEAD位置にある場合には、視界補助装
置の制御システム上、車両の周辺環境が暗く運転者の目
視では道路状況が見づらいと感じている状況であると見
なしている。また、ライトコントロールスイッチ184
がAUTO位置に操作された状態も、照度センサ510
の検出結果をもとに運転者が暗いと感じる状況下で、運
転者に代わってヘッドライトを自動的に点灯させる制御
であるため、運転者によるヘッドライトの点灯操作と同
様に取り扱うこととしている。従って、入力条件Dの場
合には、さらに照度センサ510の検出結果を考慮し、
照度センサ510の検出結果が所定のしきい値よりも暗
い状態であることが、入力条件Dの判断条件に加わって
いる。そしてさらに入力条件Dでは、ディマースイッチ
186がハイビーム状態であることも、判断条件として
いる。
たされた場合には、視界補助装置の起動制御をおこう。
すなわち起動制御回路150による指示の下、電源コン
トロール回路110によって赤外線カメラ306に対す
る電源供給がオン状態に制御され、表示ドライバ回路1
20によって液晶ディスプレイ410の表示をオン状態
に、モータ制御回路130がシャッター420を開状態
とするように、それぞれ制御される。
ムが点灯されており、ヘッドライトがハイビーム状態の
場合には、IRランプ200の配光相当の近赤外光が、
ヘッドライトのハイビームランプによって十分に照射さ
れている。従ってこのような場合には、点灯制御回路1
40によってリレースイッチ230をオフ状態に制御し
てIRランプ200を消灯状態として消費電力を抑え
る。従って、インジケータ制御回路600によって、メ
インスイッチインジケータ602及び作動状態インジケ
ータ606を点灯状態に、投射インジケータ604を消
灯状態、にそれぞれ制御する。
チ190がオン操作され、かつ、メインスイッチ170
がオン操作された状況下であっても、照度センサ510
の検出結果より、所定のしきい値よりも明るいという状
況の場合には、車両周囲の環境として、視界補助が必要
なほど客観的に暗い状況では無いと、制御システム上見
なすこととしている。このような場合には、ヘッドライ
トスイッチ182などの操作状態を勘案することなく、
入力条件Cの場合と同様に、視界補助装置が非作動状態
(待機状態)となるように制御を行う。
同様に、運転者の使用意志があること、運転者が主観的
に暗いと感じている状況であること、及び、照度センサ
510の検出結果より周囲環境が客観的に暗いこと、の
全ての状況が満たされるため、制御状態としては、視界
補助装置を作動状態とする起動制御を実施する。
チ186がロービーム状態であることを条件として判断
している。このような条件では、IRランプ200を点
灯させることで、より遠方の赤外線反射映像を得ること
も想定されるが、この入力条件Fでは、さらに車速が6
km/h未満の低車速状態の場合である状況を条件とし
て判断している。これは、車両が低車速で走行する状態
では、歩行者の目の網膜に赤外線が照射される時間が長
くなる傾向となるためであり、歩行者保護の観点から、
IRランプ200を消灯させることとしている。
れた場合には、起動制御回路150による指示の下、電
源コントロール回路110によって赤外線カメラ306
に対する電源供給がオン状態に制御され、表示ドライバ
回路120によって液晶ディスプレイ410の表示をオ
ン状態に、モータ制御回路130がシャッター420を
開状態とするように、それぞれ制御する。そしてさら
に、点灯制御回路140によってリレースイッチ230
をオフ状態に制御してIRランプ200を消灯状態とす
る。また、インジケータ制御回路600によって、メイ
ンスイッチインジケータ602及び作動状態インジケー
タ606を点灯状態に、投射インジケータ604を消灯
状態、にそれぞれ制御する。
力状況について、前述した入力条件Fの場合と同様に条
件で判断している。この車速については6km/以上で
あるということを条件としている。このようにある程度
の車速がある場合には、歩行者の目の網膜に赤外線が照
射される時間を短く抑えることができるため、このよう
に車速が6km/以上の場合には、前述した入力条件F
の制御状態に加えて、さらに、点灯制御回路140によ
ってリレースイッチ230をオン状態に制御してIRラ
ンプ200を点灯状態に制御する。これにより、より遠
方の赤外線反射映像を得ることができる。また、インジ
ケータ制御回路600によって、メインスイッチインジ
ケータ602、投射インジケータ604、作動状態イン
ジケータ606を点灯状態に制御する。
置では、入力条件F、Gにおいて、車速判定のしきい値
として6km/hを例示したが、この例に限定するもの
ではなく、このほかの低車速を示すしきい値を採用する
ことができる。
抑制する観点から、ヘッドライトがハイビームの場合
に、IRランプ200を消灯状態とする場合を例示した
が、この例に限定するものではなく、IRランプ200
とハイビームとを双方点灯させて、赤外線の反射映像を
得てもよい。
視界補助装置によれば、照度検出手段で検出された照度
が所定レベルより暗く、かつ、スイッチ操作検出手段に
よって照明装置の点灯操作が検出された場合に、視界補
助装置を起動させる起動制御手段を供える構成を採用し
た。このように、運転者が主観的に暗いと感じている状
況と、車両の周辺環境が客観的に暗いという状況の、2
つの状況が揃った場合に視界補助装置を起動させるの
で、装置の無駄な作動機会を低減させ、より必要とされ
る状況において視界補助装置を確実に作動さることがで
きる。この結果、消費電力を抑制できるばかりでなく、
不必要な使用機会が減るため装置寿命の長期化にも寄与
するものである。
照明装置の投光状態がハイビーム状態にあると検出され
た場合には、赤外線投射手段を消灯状態に制御する点灯
制御手段を備える構成を採用した。このため、遠方を照
明するハイビーム点灯時に照射される、赤外線投射手段
の配光相当の赤外光を利用することで、このとき赤外線
投射手段を点灯させた場合に比べて電力消費を抑えるこ
とができ、かつ、赤外線投射手段を点灯させた場合と同
等の赤外線反射映像を得ることができる。
者に対向する被投射面に対して投射する映像投射手段
と、映像投射手段を遮蔽し得る可動遮蔽部材とを備える
ので、視界補助装置の非作動時に、可動遮蔽部材によっ
て映像投射手段を遮蔽して覆うことで、映像投射手段を
直射日光から保護することができる。また、このような
可動遮蔽部材を設けることで、日光にさらされる位置に
も映像投射手段を配置することが可能となり搭載自由度
が向上する。さらに、可動遮蔽部材が映像投射手段を覆
っているか否かの状態をもとに、視界補助装置が動作状
態か非作動状態かを、報知させることができる。さらに
また、映像投射手段によって被投射面に向けて直接的に
映像を投射する構成を採用したので、部品点数を低減し
て装置構成の簡略化に寄与することが可能となる。
ック図である。
である。
り付け位置を概略的に示す説明図、(b)は撮像カメラ
ASSYの外観を概略的に示す斜視図である。
赤外線反射映像の表示位置とを示す説明図である。
A−A線に沿った断面のうち、シャッター及びその駆動
機構を主に示す概略断面図である。
示装置における、車両に対する配設位置を示す説明図で
ある。
視界補助装置の制御状態を示す作動理論表である。
…電源コントロール回路、120…表示ドライバ回路、
130…モータ制御回路、140…点灯制御回路(点灯
制御手段)、150…起動制御回路(起動制御手段)、
170…メインスイッチ、190…イグニションスイッ
チ180…コンビネーションスイッチ(スイッチ操作検
出手段)、200…赤外線投射ランプ(赤外線投射手
段)、230…リレースイッチ、300…撮像カメラA
SSY、400…表示装置(映像投射手段)、410…
液晶ディスプレイ、420…シャッター(可動遮蔽部
材)、470…駆動モータ、500…ライトコントロー
ルシステム(照明制御手段)、510…照度センサ(照
度検出手段)、600…インジケータ制御回路、602
…メインスイッチインジケータ、604…投射インジケ
ータ(第2表示手段)、606…作動状態インジケータ
(第1表示手段)
Claims (11)
- 【請求項1】 車両外部の赤外線映像を提供する視界補
助装置であって、 周辺環境の照度を検出する照度検出手段と、 車両外部を照明する照明装置に対するスイッチ操作を検
出するスイッチ操作検出手段と、 前記視界補助装置の起動制御を行う起動制御手段とを備
えており、 前記起動制御手段は、前記照度検出手段で検出された照
度が所定レベルより暗く、かつ、前記スイッチ操作検出
手段によって前記照明装置の点灯操作が検出された場合
に、前記視界補助装置を起動させる起動制御を実施する
視界補助装置。 - 【請求項2】 前記視界補助装置の起動を許可する許可
状態と、視界補助装置の起動を禁止する禁止状態との、
少なくとも2つの状態に切り換え可能なメインスイッチ
をさらに備えており、 前記起動制御手段は、このメインスイッチが許可状態の
場合に、前記起動制御を実行する請求項1記載の視界補
助装置。 - 【請求項3】 周囲環境の照度に応じて、前記照明装置
を自動的に点灯、消灯させる照明制御手段をさらに備え
ており、 前記起動制御手段及び前記照明制御手段は、周辺環境の
照度を検出する手段として、前記照度検出手段を共用す
ることを特徴とする請求項1又は2記載の視界補助装
置。 - 【請求項4】 前記照明装置はヘッドライトであり、前
記スイッチ操作検出手段は、ヘッドライトに対するスイ
ッチ操作を検出する、請求項1,2又は3記載の視界補
助装置。 - 【請求項5】 車両外部の赤外線映像を提供する視界補
助装置であって、 被写領域からの赤外線反射映像を得るべく、赤外線をこ
の被写領域に向けて投射する赤外線投射手段と、 車外を照明する照明装置に対するスイッチ操作を検出す
るスイッチ操作検出手段と、 前記赤外線投射手段の点灯制御を行う点灯制御手段とを
備えており、 前記点灯制御手段は、前記スイッチ操作検出手段によっ
て、前記照明装置の投光状態がハイビーム状態にあると
検出された場合には、前記赤外線投射手段を消灯状態に
制御する視界補助装置。 - 【請求項6】 周辺環境の照度を検出する照度検出手段
と、 前記視界補助装置の起動制御を行う起動制御手段とをさ
らに備えており、 前記起動制御手段は、前記照度検出手段で検出された照
度が所定レベルより暗く、かつ、前記スイッチ操作検出
手段によって前記照明装置の点灯状態が検出された場合
に、前記視界補助装置を起動させる起動制御を実施す
る、請求項5記載の視界補助装置。 - 【請求項7】 前記視界補助装置の作動状態を表示する
第1表示手段と、 前記視界補助装置が作動している状況下において、前記
赤外線投射手段が点灯状態か消灯状態かを表示する第2
表示手段と、をさらに備える請求項5又は6記載の視界
補助装置。 - 【請求項8】 撮像した車両外部の赤外線映像を、運転
者に対向する被投射面に対して投射する映像投射手段
と、 前記映像投射手段を遮蔽し得る可動遮蔽部材とをさらに
備える請求項1〜7のいずれかの請求項に記載の視界補
助装置。 - 【請求項9】 前記映像投射手段は、前記被投射面に向
けて直接的に赤外線映像を投射することを特徴とする請
求項8記載の視界補助装置。 - 【請求項10】 車両外部の映像を提供する視界補助装
置であって、 撮像された車両外部の映像を、運転者に対向する被投射
面に対して投射する映像投射手段と、 前記映像投射手段を遮蔽し得る可動遮蔽部材とを備え、 前記映像投射手段は、前記被投射面に向けて直接的に映
像を投射することを特徴とする視界補助装置。 - 【請求項11】 前記被投射面は運転者前方のフロント
ガラスであり、前記映像投射手段はこの被投射面の下方
に配置して構成する請求項8,9,10記載の視界補助
装置。
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