JP2000339589A - 車両の交通安全補助システムおよび記録媒体 - Google Patents

車両の交通安全補助システムおよび記録媒体

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JP2000339589A
JP2000339589A JP11145198A JP14519899A JP2000339589A JP 2000339589 A JP2000339589 A JP 2000339589A JP 11145198 A JP11145198 A JP 11145198A JP 14519899 A JP14519899 A JP 14519899A JP 2000339589 A JP2000339589 A JP 2000339589A
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road
image
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traffic safety
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JP11145198A
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Masayuki Takubo
昌之 田久保
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Fujitsu Ltd
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    • G08G1/00—Traffic control systems for road vehicles
    • G08G1/01—Detecting movement of traffic to be counted or controlled
    • G08G1/04—Detecting movement of traffic to be counted or controlled using optical or ultrasonic detectors
    • G—PHYSICS
    • G08—SIGNALLING
    • G08G—TRAFFIC CONTROL SYSTEMS
    • G08G1/00—Traffic control systems for road vehicles
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    • G08G1/167—Driving aids for lane monitoring, lane changing, e.g. blind spot detection

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 視認性を向上させる車両の交通安全補助シス
テムを提供する。 【解決手段】 交差点を右折しつつある車両２１の対向
車線の道路上を撮影するカメラ１、車両２１のドライバ
に対して視認可能な交差点の前方道路の上空位置に設置
された道路標示板２、カメラ１により得られた道路上の
画像を道路標示板２上に表示するよう制御する制御手段
３、カメラ１により道路上の画像が得られるようにかつ
道路上の車両２３〜２５のドライバが幻惑されないよう
に道路を照明する近赤外線照射器４、カメラ１により得
られた道路上の画像に基づき交差点に接近しつつある道
路上の移動物体を認識する画像認識手段５、交差点に接
近しつつある道路上の移動物体に投光しその反射光から
移動物体の位置と速度の情報を得るレーダ６、ドライバ
に注意喚起する情報を音声により出力する車載音声出力
手段を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は車両の交通安全補助
システムおよび記録媒体に関し、特に、交差点を右折す
る車両に対し対向車の視認性を向上させ、あるいは車両
の前方または後方の視認性を向上させる車両の交通安全
補助システムおよび記録媒体に関する。
【０００２】
【従来の技術】近年、電子機器を利用して車両のドライ
バに危険を知らせ交通安全の補助を行うシステムが種々
提案されている。通常、交差点では、赤、黄、青の信号
により人や車両の交通整理が行われているが、例えば十
字路の交差点を右折しようとする車両にとって、対向車
線から右折しようとする車両が有る場合隠れて見えない
車両がある。この車両が直進車であれば、右折すると衝
突事故になる危険がある。
【０００３】特開平９−２８２５９２号公報に開示の交
差点における右折車両への対向車警告装置と方法は、交
差点手前の各道路脇に所定間隔毎に配設され交差点手前
の各道路上に障害物が有るか否かを検出するセンサと該
各道路脇に配設され該センサが接続された送信装置とを
備え、交差点を右折しようとする車両に対して信号機が
青または黄となり、かつ該車両の対向車線上交差点手前
に障害物が有ることを該センサが検出したとき、該送信
装置から該車両内に搭載された受信装置に無線警告信号
が送信され、該車両のドライバに対向車線上に直進車が
存在することを知らせるものである。
【０００４】一方、車両の前方または後方の視認性を向
上させるものとして特開平５−２９７１４１号公報開示
の車載型物体検出装置がある。この装置は、車外の物体
を撮像する撮像手段と、該撮像手段で得られる画像情報
の内所定の画像情報を認識する認識手段と、該所定の画
像情報の位置座標を検出する座標検出手段と、該車外の
物体に光ビーム、例えば近赤外ビームを投光し該物体か
らの反射光を受光することにより該物体の情報を検知す
る物体検知手段と、該座標検出手段からの位置座標情報
に基づき該物体検知手段からの投光方向および／または
受光方向を制御する制御手段と、を備え、該物体までの
距離情報を高精度に検出し、容易に安全運転を確保する
ものである。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記特
開平９−２８２５９２号公報開示の装置は、交差点手前
の各道路脇にセンサを所定間隔毎に多数設けないと、交
差点から離れた地点から交差点に侵入しつつある車両を
検知できないので、車両のドライバに対向車線上に直進
車が存在することを知らせるには不十分であるという問
題がある。
【０００６】一方、上記特開平５−２９７１４１号公報
開示の装置は、点光源から光ビームを車外の物体に照射
して該物体までの距離情報を検出するものであり、車両
の前方または後方の物体を広範囲で視認できないという
問題がある。それゆえ、本発明は上記問題を解決し、交
差点を右折する車両に対し対向車の視認性を向上させ、
あるいは車両の前方または後方の視認性を向上させる車
両の交通安全補助システムおよび記録媒体を提供するこ
とを目的とする。
【０００７】
【課題を解決するための手段】前記問題を解決し、右折
車両の視認性を向上させる請求項１に記載の車両の交通
安全補助システムは、交差点を右折しつつある車両の対
向車線の道路上を撮影する撮影手段と、前記車両のドラ
イバに対して視認可能な前記交差点の前方道路の上空位
置に設置された道路表示板と、前記撮影手段により得ら
れた前記道路上の画像を前記道路表示板上に表示するよ
う制御する制御手段と、を備えたことを特徴とする。
【０００８】請求項１に記載の車両の交通安全補助シス
テムにおいて、前記撮影手段により前記道路上の画像が
得られるように、かつ該道路上の車両のドライバが幻惑
されないように、該道路を照明する近赤外線照射手段を
備える。請求項１に記載の車両の交通安全補助システム
において、前記撮影手段により得られた前記道路上の画
像に基づき前記交差点に接近しつつある該道路上の移動
物体を認識する画像認識手段を備え、前記制御手段は、
前記画像認識手段により認識された前記移動物体の画像
を前記道路表示板上に表示する。
【０００９】請求項１に記載の車両の交通安全補助シス
テムにおいて、前記交差点に接近しつつある前記道路上
の移動物体に投射しその反射波から該移動物体の位置と
速度の情報を得るレーダ式車両情報検出手段を備え、前
記制御手段は、前記レーダ式車両情報検出手段により検
出された前記移動物体の位置と速度の情報を前記道路表
示板上に表示する。
【００１０】請求項１に記載の車両の交通安全補助シス
テムにおいて、前記制御手段は、前記レーダ式車両情報
検出手段により検出された前記移動物体の位置と速度を
解析し、該移動物体が前記車両に接触する恐れがあると
判断されたとき、前記ドライバに注意喚起する情報を前
記道路表示板上に表示する。請求項１に記載の車両の交
通安全補助システムは、また前記ドライバに注意喚起す
る情報を、音声により出力する前記道路表示板近傍に設
置された音声出力手段を備える。
【００１１】前記問題を解決する右折車両の視認性を向
上させる請求項７に記載の車両の交通安全補助システム
は、交差点を右折しつつある車両の対向車線の道路上を
撮影する撮影手段と、前記車両内に搭載された表示手段
と、前記撮影手段と前記表示手段との間を無線通信し、
該撮影手段により得られた前記道路上の画像を該表示手
段の画面上に表示するよう制御する通信制御手段と、を
備えたことを特徴とする。
【００１２】請求項７に記載の車両の交通安全補助シス
テムにおいて、前記撮影手段により前記道路上の画像が
得られるように、かつ該道路上の車両のドライバが幻惑
されないように、該道路を照明する近赤外線照射手段を
備える。請求項７に記載の車両の交通安全補助システム
において、前記撮影手段により得られた前記道路上の画
像に基づき前記交差点に接近しつつある該道路上の移動
物体を認識する画像認識手段を備え、前記通信制御手段
は、前記画像認識手段により認識された前記移動物体の
画像を前記表示手段の画面上に表示する。
【００１３】請求項７に記載の車両の交通安全補助シス
テムにおいて、前記交差点に接近しつつある前記道路上
の移動物体に投射しその反射波から該移動物体の位置と
速度の情報を得るレーダ式車両情報検出手段を備え、前
記通信制御手段は、前記レーダ式車両情報検出手段によ
り検出された前記移動物体の位置と速度の情報を前記表
示手段の画面上に表示する。
【００１４】請求項７に記載の車両の交通安全補助シス
テムにおいて、前記通信制御手段は、前記レーダ式車両
情報検出手段により検出された前記移動物体の位置と速
度を解析し、該移動物体が前記車両に接触する恐れがあ
ると判断されたとき、前記ドライバに注意喚起する情報
を前記表示手段の画面上に表示する。請求項７に記載の
車両の交通安全補助システムにおいて、前記ドライバに
注意喚起する情報を、音声により出力する前記車両内に
搭載された音声出力手段を備える。
【００１５】前記問題を解決する車両の前方の視認性を
向上させる請求項１３に記載の車両の交通安全補助シス
テムは、車両の前方を照明するヘッドライトのハイビー
ム用光源周辺またはその周辺に設けられ該ハイビームに
よる照明領域を略照射する近赤外線照射器と、前記車両
の前方部に設けられ前記近赤外線照射器により照射され
た該車両の前方を撮影する近赤外線カメラと、前記近赤
外線カメラにより得られた前記車両の前方の画像を表示
する表示手段と、を備えたことを特徴とする。
【００１６】請求項１３に記載の車両の交通安全補助シ
ステムにおいて、前記近赤外線カメラにより得られた前
記画像に基づき、前記車両の前方道路上の移動物体を認
識する画像認識手段を備え、前記表示手段は、前記画像
認識手段により認識された前記移動物体の画像を前記表
示手段の画面上に表示する。
【００１７】請求項１３に記載の車両の交通安全補助シ
ステムにおいて、前記表示手段は、前記画像認識手段に
より認識された前記移動物体の画像のデータに基づき該
移動物体の位置と速度を解析し、該移動物体が前記車両
に接触する恐れがあると判断したとき、前記ドライバに
注意喚起する情報を前記表示手段の画面上に表示する。
【００１８】請求項１３に記載の車両の交通安全補助シ
ステムにおいて、前記ドライバに注意喚起する情報を、
音声により出力する前記車両内に搭載された音声出力手
段を備える。請求項１３に記載の車両の交通安全補助シ
ステムにおいて、前記車両の前方部に設けられ、前記ヘ
ッドライトのハイビームにより照明された該車両の前方
を撮影する可視光線カメラを備え、前記表示手段は、前
記可視光線カメラにより得られた前記車両の前方のカラ
ー画像を表示する。
【００１９】前記問題を解決する車両の後方の視認性を
向上させる請求項１８に記載の車両の交通安全補助シス
テムは、車両の後方を照明するテールライトの光源周辺
に設けられ該車両の後方を照射する近赤外線照射器と、
前記車両の後方部に設けられ前記近赤外線照射器により
照射された該車両の後方を撮影する近赤外線カメラと、
前記近赤外線カメラにより得られた前記車両の後方の画
像を表示する表示手段と、を備えたことを特徴とする。
【００２０】請求項１８に記載の車両の交通安全補助シ
ステムにおいて、前記近赤外線カメラにより得られた前
記画像に基づき、前記車両の後方道路上の移動物体を認
識する画像認識手段を備え、前記表示手段は、前記画像
認識手段により認識された前記移動物体の画像を前記表
示手段の画面上に表示する。
【００２１】請求項１８に記載の車両の交通安全補助シ
ステムにおいて、前記表示手段は、前記画像認識手段に
より認識された前記移動物体の画像のデータに基づき該
移動物体の位置と速度を解析し、該移動物体が前記車両
に接触する恐れがあると判断したとき、前記ドライバに
注意喚起する情報を前記表示手段の画面上に表示する。
【００２２】請求項１８に記載の車両の交通安全補助シ
ステムにおいて、前記ドライバに注意喚起する情報を、
音声により出力する前記車両内に搭載された音声出力手
段を備える。請求項１８に記載の車両の交通安全補助シ
ステムにおいて、前記車両の後方部に設けられ、前記近
赤外線照射器により照射された該車両の後方を撮影する
可視光線カメラを備え、前記表示手段は、前記可視光線
カメラにより得られた前記車両の後方のカラー画像を表
示する。
【００２３】前記問題を解決する右折車両の視認性を向
上させる交通安全補助システムであって、交差点を右折
しつつある車両の対向車線の道路上を撮影する撮影手段
と、前記車両のドライバに対して視認可能な前記交差点
の前方道路の上空位置に設置された道路表示板と、を備
えた車両の交通安全補助システムに用いられるコンピュ
ータに読取り可能な記録媒体において、コンピュータ
を、前記撮影手段により得られた前記道路上の画像を前
記道路表示板上に表示するよう制御する制御手段として
機能させるためのプログラムを記録したことを特徴とす
る。
【００２４】前記問題を解決する右折車両の視認性を向
上させる交通安全補助システムであって、交差点を右折
しつつある車両の対向車線の道路上を撮影する撮影手段
と、前記車両内に搭載された表示手段と、を備えた車両
の交通安全補助システムに用いられるコンピュータに読
取り可能な記録媒体において、コンピュータを、前記撮
影手段と前記表示手段との間を無線通信し、該撮影手段
により得られた前記道路上の画像を該表示手段の画面上
に表示するよう制御する通信制御手段として機能させる
ためのプログラムを記録したことを特徴とする。
【００２５】前記問題を解決する車両の前方の視認性を
向上させる交通安全補助システムであって、車両の前方
を照明するヘッドライトのハイビーム用光源位置または
その周辺に設けられ該ハイビームによる照明領域を略照
射する近赤外線照射器と、前記車両の前方部に設けられ
前記近赤外線照射器により照射された該車両の前方を撮
影する近赤外線カメラと、を備えた車両の交通安全補助
システムに用いられるコンピュータに読取り可能な記録
媒体において、コンピュータを、前記近赤外線カメラに
より得られた前記車両の前方の画像を表示する表示手段
として機能させるためのプログラムを記録したことを特
徴とする。
【００２６】前記問題を解決する車両の後方の視認性を
向上させる交通安全補助システムであって、車両の後方
を照明するテールライトの光源周辺に設けられ該車両の
後方を照射する近赤外線照射器と、前記車両の後方部に
設けられ前記近赤外線照射器により照射された該車両の
後方を撮影する近赤外線カメラと、を備えた車両の交通
安全補助システムに用いられるコンピュータに読取り可
能な記録媒体において、コンピュータを、前記近赤外線
カメラにより得られた前記車両の後方の画像を表示する
表示手段として機能させるためのプログラムを記録した
ことを特徴とする。
【００２７】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照しつつ本発
明の実施の形態を詳細に説明する。以下の図面におい
て、同一のものは同一参照番号で示す。図１〜図１３は
本発明の第１〜第１３実施形態の各ブロック構成図であ
る。先ず、図１〜図６を用いて、本発明の第１〜第６実
施形態に係る道路表示板を用いた車両の交通安全補助シ
ステムについて説明する。
【００２８】図１に示すように、本発明の第１実施形態
に係る車両の交通安全補助システムは、交差点を右折し
つつある車両の対向車線の道路上を撮影するカメラ（撮
影手段）１と、車両のドライバに対して視認可能な交差
点の前方道路の上空位置に設置された道路表示板２と、
撮影手段により得られた道路上の画像を道路表示板２上
に表示するよう制御するコントローラ（制御手段）３
と、を備える。
【００２９】図２に示すように、本発明の第２実施形態
に係る車両の交通安全補助システムは、図１に示す第１
実施形態のシステムの他に、撮影手段１により道路上の
画像が得られるように、かつ道路上の車両のドライバが
幻惑されないように、道路を照明する近赤外線照射器４
を備える。近赤外線照射器４は夜間や雨天時等のように
撮影手段１が道路上の画像を得るには照明が不足のとき
に有用である。本実施形態では、近赤外線照射器４は連
続光でなく断続光であり撮影手段１のシャッタータイミ
ング、例えば３０コマ／秒に同期してフラッシングさせ
る。近赤外光は人間の目には見えないが撮影手段１には
見えるものである。
【００３０】図３に示すように、本発明の第３実施形態
に係る車両の交通安全補助システムは、図１に示す第１
実施形態のシステムの他に、撮影手段１により得られた
道路上の画像に基づき交差点に接近しつつある道路上の
移動物体を認識する画像認識手段５を備える。制御手段
３は、画像認識手段５により認識された移動物体の画像
を道路表示板２上に表示する。画像認識手段５は、撮影
手段１により得られた画像の中から移動物体を、例えば
エッジ抽出手法により検出する。
【００３１】図４に示すように、本発明の第４実施形態
に係る車両の交通安全補助システムは、図２に示す第２
実施形態のシステムの他に、撮影手段１により得られた
道路上の画像に基づき交差点に接近しつつある道路上の
移動物体を認識する画像認識手段５を備える。制御手段
３は、画像認識手段５により認識された移動物体の画像
を道路表示板２上に表示する。
【００３２】図５に示すように、本発明の第５実施形態
に係る車両の交通安全補助システムは、図３に示す第３
実施形態のシステムの他に、交差点に接近しつつある道
路上の移動物体に投射しその反射波から移動物体の位置
と速度の情報を得るレーダ（レーダ式車両情報検出手
段）６を備える。制御手段３は、レーダ６に接続された
信号処理装置９を介して、レーダ６により検出された移
動物体の位置と速度の情報を道路表示板２上に表示す
る。
【００３３】図６に示すように、本発明の第６実施形態
に係る車両の交通安全補助システムは、図４に示す第４
実施形態のシステムの他に、交差点に接近しつつある道
路上の移動物体に投射しその反射波から移動物体の位置
と速度の情報を得るレーダ（レーダ式車両情報検出手
段）６を備える。制御手段３は、レーダ６に接続された
信号処理装置９を介して、レーダ６により検出された移
動物体の位置と速度の情報を道路表示板２上に表示す
る。また、制御手段３は、レーダ６により検出された移
動物体の位置と速度を解析し、移動物体が車両に接触す
る恐れがあると判断されたとき、ドライバに注意喚起す
る情報を道路表示板２上に表示する。
【００３４】さらに、図１〜図６に示した本発明の第１
〜第６実施形態に係る道路表示板を用いた車両の交通安
全補助システムは、ドライバに注意喚起する情報を、音
声により出力する車両内に搭載された音声出力手段（図
示せず）を備える。次に、図７〜図１３を用いて、本発
明の第７〜第１３実施形態に係る車載表示ディスプレイ
を用いた車両の交通安全補助システムについて説明す
る。
【００３５】図７に示すように、本発明の第７実施形態
に係る車両の交通安全補助システムは、交差点を右折し
つつある車両の対向車線の道路上を撮影するカメラ（撮
影手段）１と、車両内に搭載されたディスプレイ（表示
手段）１２と、撮影手段１と表示手段１２との間を無線
通信し、撮影手段１により得られた道路上の画像を表示
手段１２の画面上に表示するよう制御する通信制御手段
としての送信機１３Ａおよび受信機１３Ｂと、を備え
る。通信制御手段は車両が右折するタイミングをウィン
カーの操作信号から検出し、車両内に搭載されたディス
プレイ１２に対向車線の道路上を示す画像を表示する。
【００３６】図８に示すように、本発明の第８実施形態
に係る車両の交通安全補助システムは、図７に示す第７
実施形態のシステムの他に、撮影手段１により道路上の
画像が得られるように、かつ道路上の車両のドライバが
幻惑されないように、道路を照明する近赤外線照射器４
を備える。近赤外線照射器４は夜間や雨天時等のように
撮影手段１が道路上の画像を得るには照明が不足のとき
に有用である。本実施形態では、近赤外線照射器４は連
続光でなく断続光であり撮影手段１のシャッタータイミ
ング、例えば３０コマ／秒に同期してフラッシングさせ
る。近赤外光は人間の目には見えないが撮影手段１には
見えるものである。
【００３７】図９に示すように、本発明の第９実施形態
に係る車両の交通安全補助システムは、図７に示す第７
実施形態のシステムの他に、撮影手段１により得られた
道路上の画像に基づき交差点に接近しつつある道路上の
移動物体を認識する画像認識手段５を備える。通信制御
手段１３Ａ、１３Ｂは、画像認識手段５により認識され
た移動物体の画像を表示手段１２の画面上に表示する。
画像認識手段５は、撮影手段１により得られた画像の中
から移動物体を、例えばエッジ抽出手法により検出す
る。
【００３８】図１０に示すように、本発明の第１０実施
形態に係る車両の交通安全補助システムは、図８に示す
第８実施形態のシステムの他に、撮影手段１により得ら
れた道路上の画像に基づき交差点に接近しつつある道路
上の移動物体を認識する画像認識手段５を備える。通信
制御手段１３Ａ、１３Ｂは、画像認識手段５により認識
された移動物体の画像を表示手段１２の画面上に表示す
る。
【００３９】図１１に示すように、本発明の第１１実施
形態に係る車両の交通安全補助システムは、図１０に示
す第１０実施形態のシステムの他に、通信制御手段は、
データアナライザ１３Ｃを含み、データアナライザ１３
Ｃにより、画像認識手段５により認識された移動物体が
車両に接触する恐れがあるか否かを判断し、その恐れが
有ると判断されたとき、ドライバに注意喚起する情報を
表示手段１２の画面上に表示する。
【００４０】図１２に示すように、本発明の第１２実施
形態に係る車両の交通安全補助システムは、図１１に示
す第１１実施形態のシステムの他に、ドライバに注意喚
起する情報を、音声により出力する車両内に搭載された
音声出力機７とスピーカ８とからなる音声出力手段を備
える。図１３に示すように、本発明の第１３実施形態に
係る車両の交通安全補助システムは、図１２に示す第１
２実施形態のシステムの他に、交差点に接近しつつある
道路上の移動物体に投射しその反射波から移動物体の位
置と速度の情報を得るレーダ（レーダ式車両情報検出手
段）６と、音声出力機７とスピーカ８とからなる音声出
力手段と、レーダ６の出力信号を受け画像認識手段５に
移動物体の位置と速度の情報を送信する信号処理装置９
と、を備える。通信制御手段１３Ａ、１３Ｂ、１３Ｃ
は、レーダ６により検出された移動物体の位置と速度の
情報を表示手段１２の画面上に表示する。
【００４１】データアナライザ１３Ｃは、図１１〜図１
３に示すように受信機１３Ｂ側に設けるのでなく送信機
１３Ａ側に設けてもよい。図１〜図６に示すコントロー
ラ３および図７〜図１３に示す送信機１３Ａと受信機１
３Ｂを有する通信制御手段は、図示しないＣＰＵ、ＲＡ
Ｍ、フロッピーディスクドライブ、キーボード、ＣＲ
Ｔ、プリンタインターフェース、通信インターフェース
等を有し、これらは、バスライン（図示せず）を介して
双方向に通信可能に接続されている。また、コントロー
ラ３は道路表示板２に、通信制御手段はディスプレイ１
２にそれぞれ表示する表示機能を実行するためのプログ
ラムを格納する磁気ディスクを有する。
【００４２】本発明の記録媒体に記録されたプログラム
の処理について以下簡単に説明する。本発明のコントロ
ーラ３または通信制御手段は、中央処理装置（ＣＰＵ）
と、記録媒体である例えばＲＡＭ、磁気ディスクと、を
備えたコンピュータシステムである。このコンピュータ
システムには、フロッピーディスクのような可搬型の記
録媒体（図示せず）のフロッピーディスクドライブが設
けられている。
【００４３】所定の操作によりフロッピーディスク等の
可搬型の記録媒体に記録された上記表示機能をコンピュ
ータに実行させるためのプログラムを、フロッピーディ
スクドライブを介して読取り、ＲＡＭにローディングす
る。もちろん、オペレータがコンピュータシステムのＲ
ＡＭにキーボード等の入力手段を介して直接上記プログ
ラムを書き込んでもよい。あるいは、他のクライアント
のコンピュータシステム（図示せず）等に設置された記
録媒体としての例えばＲＡＭ（図示せず）に格納された
上記プログラムを、ＬＡＮ（通信回線）、ターミナルユ
ニット（図示せず）を介して本コンピュータシステムの
ＲＡＭにローディングする。その後、ＲＡＭにローディ
ングしたプログラムは、コンピュータシステムのＣＰＵ
の処理により必要に応じて実行される。
【００４４】次に、上記本発明の構成要素の交差点にお
ける配置例を図１４〜図２０を用いて説明する。図１４
は図１に示す本発明の第１実施形態に係る車両の交通安
全補助システムにおける各構成要素の交差点における配
置図である。カメラ１−１、１−２と道路表示板２−
１、２−２と図示しないコントローラ３−１、３−２が
配設され、右折車２１のドライバに対してはカメラ１−
１が右折車２１の対向車線上の右折車２２、右折待機車
２３、２４および直進車２５をカメラ１−１により撮影
し、カメラ１−１により得られた画像を道路表示板２−
１に表示する。この表示により右折車２１のドライバに
とって死角となって見えない右折待機車２３、２４およ
び直進車２５をドライバに知らせることができる。本発
明の実施形態では、近赤外線カメラとして近赤外帯域ま
での感度があるＣＣＤカメラやＣＭＯＳカメラを使用す
る。逆に、右折車２２のドライバに対してはカメラ１−
２が右折車２２の対向車線上の右折車２１を撮影し、カ
メラ１−２により得られた画像を道路表示板２−２に表
示する。
【００４５】図１５は図２に示す本発明の第２実施形態
に係る車両の交通安全補助システムにおける各構成要素
の交差点における配置図である。近赤外線照射器４−
１、４−２がさらに設置されている点が図１４で示す設
置例と異なる。夜間や雨天時等のカメラ１−１、１−２
が各右折車２１、２２の対向車線上を撮影するには照明
不足のときに、近赤外線照射器４−１、４−２により前
記対向車線上を照明することにより上記撮影を可能とし
ている。近赤外線を照射するので右折待機車２３、２４
および直進車２５は幻惑されることはない。
【００４６】図１６は図５に示す本発明の第５実施形態
に係る車両の交通安全補助システムにおける各構成要素
の交差点における配置図である。レーダ６−１、６−２
がさらに設置されている点が図１４で示す設置例と異な
る。ミリ波やレーザ等によるレーダ６−１、６−２によ
り交差点に接近して来る直進車両２５の位置、速度の情
報を図示しない信号処理装置により測定し、図示しない
画像認識装置により、カメラ１−１、１−２から得られ
た画像とレーダ６−１、６−２と信号処理装置とから得
られた文字、図形情報とを合成して道路表示板２−１、
２−２上に表示する。
【００４７】図１７は図６に示す本発明の第６実施形態
に係る車両の交通安全補助システムにおける各構成要素
の交差点における配置図である。近赤外線照射器４−
１、４−２がさらに設置されている点が図１６で示す設
置例と異なる。図１８は図７に示す本発明の第７実施形
態に係る車両の交通安全補助システムにおける各構成要
素の交差点における配置図である。カメラ１−１、１−
２と送信機１３Ａ−１、１３Ａ−２が配設され、右折車
２１、２２内には受信機（図示せず）とディスプレイ
（図示せず）が搭載されている。右折車２１のドライバ
に対してはカメラ１−１が右折車２１の対向車線上の右
折車２２、右折待機車２３、２４および直進車２５をカ
メラ１−１により撮影し、カメラ１−１により得られた
画像データは送信機１３Ａ−１を介して右折車２１内の
受信機（図示せず）で受信し右折車２１内のディスプレ
イの画面上に表示される。この表示により右折車２１の
ドライバにとって死角となって見えない右折待機車２
３、２４および直進車２５をドライバに知らせることが
できる。本発明の実施形態では、カメラとしてＣＣＤカ
メラやＣＭＯＳカメラを使用する。逆に、右折車２２の
ドライバに対してはカメラ１−２が右折車２２の対向車
線上の右折車２１を撮影し、カメラ１−２により得られ
た画像は送信機１３Ａ−２を介して右折車２２内の受信
機（図示せず）で受信し右折車２２内のディスプレイの
画面上に表示される。
【００４８】図１９は図８に示す本発明の第８実施形態
に係る車両の交通安全補助システムにおける各構成要素
の交差点における配置図である。近赤外線照射器４−
１、４−２がさらに設置されている点が図１８で示す設
置例と異なる。夜間や雨天時等のカメラ１−１、１−２
が各右折車２１、２２の対向車線上を撮影するには照明
不足のときに、近赤外線照射器４−１、４−２により前
記対向車線上を照明することにより上記撮影を可能とし
ている。近赤外線を照射するので右折待機車２３、２４
および直進車２５は幻惑されることはない。
【００４９】図２０は図１３に示す本発明の第１３実施
形態に係る車両の交通安全補助システムにおける各構成
要素の交差点における配置図である。レーダ６−１、６
−２がさらに設置されている点が図１９で示す設置例と
異なる。ミリ波やレーザ等によるレーダ６−１、６−２
により交差点に接近して来る直進車両２５の位置、速度
の情報を図示しない信号処理装置により測定し、図示し
ない画像認識装置により、カメラ１−１、１−２から得
られた画像とレーダ６−１、６−２と信号処理装置とか
ら得られた文字、図形情報とを合成して右折車２１、２
２内のディスプレイの画面上に表示する。
【００５０】図２１は交差点における右折車から見た対
向車線と道路表示板を示す図である。右上に示す道路表
示板２上には、対向車線上の２台の右折待機車と１台の
直進車とが表示されている。また、図２１からカメラ
１、送信機３Ａ、近赤外線照射器４およびレーダ６が、
対向車線と交差点との略境界線上部に設置されているこ
とが判る。
【００５１】図２２は表示画面の第１例を示す図であ
る。道路表示板上または車載のディスプレイの画面上に
は、例えば図２１の右上に示す画像が表示される。図２
３は表示画面の第２例を示す図である。レーダにより測
定した直進車の速度６０Ｋｍ／ｈや交差点までの到達時
間約３秒等の警報情報が文字データとして表示されてい
る。右折車にとって危険と判断されるときは、この直進
車を例えば赤丸で囲みフラッシュさせて強調してドライ
バに知らせてもよい。
【００５２】図２４は車両の前方または後方の視認性を
向上させる請求項１３〜１６（前方）または請求項１８
〜２１（後方）に記載の車両の交通安全補助システムを
説明するブロック構成図である。図２４に示すように、
本発明の第１３実施形態（請求項１３に対応）に係る車
両の交通安全補助システムは、車両の前方を照明するヘ
ッドライトのハイビーム用光源周辺に設けられハイビー
ムによる照明領域を略照射する近赤外線照射器１０１
と、車両の前方部に設けられ近赤外線照射器１０１によ
り照射された車両の前方を撮影する近赤外線カメラ１０
２と、近赤外線カメラ１０２により得られた車両の前方
の画像を表示する表示手段１０３と、を備える。近赤外
線照射器１０１からの近赤外光は、連続光として照射さ
れるのでなく、近赤外線カメラ１０２のシャッタータイ
ミングと同期を合わせるために設けられたフラッシング
回路（図示せず）にしたがって断続光として照射され
る。
【００５３】本発明の第１４実施形態（請求項１４に対
応）に係る車両の交通安全補助システムは、上記第１３
実施形態のシステムの他に、近赤外線カメラ１０２によ
り得られた前記画像に基づき、車両の前方道路上の移動
物体を認識する画像認識手段１０４を備える。また、表
示手段１０３は、画像認識手段１０４により認識された
移動物体の画像を表示手段１０３の画面上に表示する。
【００５４】本発明の第１５実施形態（請求項１５に対
応）に係る車両の交通安全補助システムは、上記第１４
実施形態のシステムの他に、表示手段１０３は、画像認
識手段１０４により認識された移動物体の画像のデータ
に基づき移動物体の位置と速度を解析し、移動物体が車
両に接触する恐れがあると判断したとき、ドライバに注
意喚起する情報を表示手段１０３の画面上に表示する。
画像認識手段１０４は、近赤外線カメラ１０２により得
られた画像の中から移動物体を、例えばエッジ抽出手法
により検出する。
【００５５】車両から車両前方または後方の移動物体ま
での距離は、近赤外線カメラ１０２を左右２つ設けてこ
れらのカメラでその移動物体を捕らえ、視差から測定し
てもよい。本発明の第１６実施形態（請求項１６に対
応）に係る車両の交通安全補助システムは、上記第１５
実施形態のシステムの他に、ドライバに注意喚起する情
報を、音声により出力する車両内に搭載された音声出力
手段１０５を備える。請求項１５に記載の車両の交通安
全運転システム。
【００５６】本発明の第１８〜２１実施形態（請求項１
８〜２１に対応）に係る車両の交通安全補助システム
は、第１３〜１６実施形態のシステムに対応し、下記の
３つの点で異なる。 １．上記近赤外線照射器１０１が車両の後方を照明する
テールライトの光源周辺に設けられ車両の後方を照射す
る近赤外線照射器に置き換えられる。
【００５７】２．上記近赤外線カメラ１０２が、車両の
後方部に設けられ近赤外線照射器により照射された車両
の後方を撮影する近赤外線カメラに置き換えられる。 ３．表示手段１０３が上記近赤外線カメラにより得られ
た車両の後方の画像を表示する点が異なる。 図２５は車両の前方または後方の視認性を向上させる請
求項１７（前方）または請求項２２（後方）に記載の車
両の交通安全補助システムのブロック構成図である。
【００５８】図２５に示すように、本発明の第１７実施
形態（請求項１７に対応）に係る車両の交通安全補助シ
ステムは、図２４に示す上記第１６実施形態のシステム
の他に、車両の前方部に設けられ、ヘッドライトのハイ
ビームにより照明された車両の前方を撮影する可視光線
カメラ１０６を備える。また、表示手段１０３は、可視
光線カメラ１０６により得られた車両の前方のカラー画
像を表示する。
【００５９】図２５に示すように、本発明の第２２実施
形態（請求項２２に対応）に係る車両の交通安全補助シ
ステムは、第１７実施形態のシステムが車両の前方の視
認性を向上させるのに対し、車両の後方の視認性を向上
させる点で異なる。すなわち、第２２実施形態のシステ
ムは、車両の後方に設けられた近赤外線照射器１０１に
より照射された車両の後方を撮影する車両の後方部に設
けられた可視光線カメラ１０６を備える。また、表示手
段１０３は、可視光線カメラ１０６により得られた車両
の後方のカラー画像を表示する。
【００６０】車両から車両前方または後方の移動物体ま
での距離は、可視光線カメラ１０６を左右２つ設けてこ
れらのカメラでその移動物体を捕らえ、視差から測定し
てもよい。図２４および図２５に示す表示手段１０３
は、図示しないＣＰＵ、ＲＡＭ、フロッピーディスクド
ライブ、キーボード、ＣＲＴ、プリンタインターフェー
ス、通信インターフェース等を有し、これらは、バスラ
イン（図示せず）を介して双方向に通信可能に接続され
ている。また、表示手段１０３はその画面上に表示する
表示機能を実行するためのプログラムを格納する磁気デ
ィスクを有する。
【００６１】本発明の記録媒体に記録されたプログラム
の処理について以下簡単に説明する。本発明の表示手段
１０３は、中央処理装置（ＣＰＵ）と、記録媒体である
例えばＲＡＭ、磁気ディスクと、を備えたコンピュータ
システムである。このコンピュータシステムには、フロ
ッピーディスクのような可搬型の記録媒体（図示せず）
のフロッピーディスクドライブが設けられている。
【００６２】所定の操作によりフロッピーディスク等の
可搬型の記録媒体に記録された上記表示機能をコンピュ
ータに実行させるためのプログラムを、フロッピーディ
スクドライブを介して読取り、ＲＡＭにローディングす
る。もちろん、オペレータがコンピュータシステムのＲ
ＡＭにキーボード等の入力手段を介して直接上記プログ
ラムを書き込んでもよい。あるいは、他のクライアント
のコンピュータシステム（図示せず）等に設置された記
録媒体としての例えばＲＡＭ（図示せず）に格納された
上記プログラムを、ＬＡＮ（通信回線）、ターミナルユ
ニット（図示せず）を介して本コンピュータシステムの
ＲＡＭにローディングする。その後、ＲＡＭにローディ
ングしたプログラムは、コンピュータシステムのＣＰＵ
の処理により必要に応じて実行される。
【００６３】図２６は本発明による車両の前方の視認性
を向上させる車両の交通安全補助システムの説明図であ
る。上述の第１３〜１７実施形態に係る車両の交通安全
補助システムは、近赤外線照射器１０１により照射され
る車両前方の近赤外光域は、ヘッドライトのハイビーム
により照明された車両の前方領域に相当する。近赤外線
カメラ１０２はこの近赤外光域を撮影し画像を得る。
【００６４】図２７は本発明による車両の後方の視認性
を向上させる車両の交通安全補助システムの説明図であ
る。上述の第１８〜２２実施形態に係る車両の交通安全
補助システムは、近赤外線照射器１０１により照射され
る車両後方の近赤外光域を、近赤外線カメラ１０２によ
り撮影し画像を得る。図２８は本発明の一実施例に係る
車両のフロントグリルの例を示す図である。フロントグ
リルの左右には照明灯１１１、１１２が配設され、中央
部には赤外光のみ通し可視光をカットする近赤外線カメ
ラ１０２が配設されている。
【００６５】図２９は本発明の一実施例に係る車両のフ
ロントグリルの他の例を示す図である。フロントグリル
の左右には照明灯１１１、１１２が配設され、中央部に
は赤外光のみ通し可視光をカットする近赤外線カメラ１
０２と可視光のみ通し赤外光をカットする可視光線カメ
ラ１０６とが配設されている。図３０は図２８に示すフ
ロントグリル内のヘッドライトを示す図である。図３０
に示すように、ヘッドライト１１１、１１２内には、ヘ
ッドライトのハイビーム光源位置に近赤外光ランプ１１
３がヘッドライトのロービーム光源位置に可視光ランプ
１１４がそれぞれ配置されている。ヘッドライトのハイ
ビーム光源位置にハイビーム光源をそのまま残し、ヘッ
ドライトのハイビーム光源位置周囲に近赤外光ランプ１
１３を配置してもよい。
【００６６】図２８〜図３０を用いて、本発明による車
両のフロントグリルにおける車両前方の視認性を向上す
るためのヘッドライト、近赤外線カメラ１０２および可
視光線カメラ１０６の配置を説明したが、車両後方の視
認性を向上するためのテールライト、近赤外線カメラ１
０２および可視光線カメラ１０６の配置も略同様である
ので図は省略する。
【００６７】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば交
差点における特に右折車のドライバに対して対向車の状
況を死角なく表示または音声で警報することによりドラ
イバの視認性を向上させるので、交差点における交通事
故の発生を低減できる。以上説明したように、本発明に
よれば車両の前方および後方の視認性が向上するので、
交通事故の発生を低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の第１実施形態のブロック構成図であ
る。
【図２】本発明の第２実施形態のブロック構成図であ
る。
【図３】本発明の第３実施形態のブロック構成図であ
る。
【図４】本発明の第４実施形態のブロック構成図であ
る。
【図５】本発明の第５実施形態のブロック構成図であ
る。
【図６】本発明の第６実施形態のブロック構成図であ
る。
【図７】本発明の第７実施形態のブロック構成図であ
る。
【図８】本発明の第８実施形態のブロック構成図であ
る。
【図９】本発明の第９実施形態のブロック構成図であ
る。
【図１０】本発明の第１０実施形態のブロック構成図で
ある。
【図１１】本発明の第１１実施形態のブロック構成図で
ある。
【図１２】本発明の第１２実施形態のブロック構成図で
ある。
【図１３】本発明の第１３実施形態のブロック構成図で
ある。
【図１４】本発明の構成要素の交差点における第１配置
図である。
【図１５】本発明の構成要素の交差点における第２配置
図である。
【図１６】本発明の構成要素の交差点における第３配置
図である。
【図１７】本発明の構成要素の交差点における第４配置
図である。
【図１８】本発明の構成要素の交差点における第５配置
図である。
【図１９】本発明の構成要素の交差点における第６配置
図である。
【図２０】本発明の構成要素の交差点における第７配置
図である。
【図２１】交差点における右折車から見た対向車線と道
路表示板を示す図である。
【図２２】表示画面の第１例を示す図である。
【図２３】表示画面の第２例を示す図である。
【図２４】車両の前方または後方の視認性を向上させる
車両の交通安全補助システムの一形態を示すブロック構
成図である。
【図２５】車両の前方または後方の視認性を向上させる
車両の交通安全補助システムの他の形態を示すブロック
構成図である。
【図２６】本発明による車両の前方の視認性を向上させ
る車両の交通安全補助システムの説明図である。
【図２７】本発明による車両の後方の視認性を向上させ
る車両の交通安全補助システムの説明図である。
【図２８】本発明の一実施例に係る車両のフロントグリ
ルの例を示す図である。
【図２９】本発明の一実施例に係る車両のバックグリル
の他の例を示す図である。
【図３０】図２８に示すフロントグリル内のヘッドライ
トを示す図である。
【符号の説明】
１…カメラ（撮影手段） ２…道路標示板 ３…コントローラ（制御手段） ４…近赤外線照射器（近赤外線照射手段） ５…画像認識装置 ６…レーダ（レーダ式車両情報検出手段） ７…音声出力機 ８…スピーカ ９…信号処理装置 １２…ディスプレイ １３Ａ…送信機 １３Ｂ…受信機 １３Ｃ…データアナライザ

Claims (26)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 交差点を右折しつつある車両の対向車線
    の道路上を撮影する撮影手段と、 前記車両のドライバに対して視認可能な前記交差点の前
    方道路の上空位置に設置された道路表示板と、 前記撮影手段により得られた前記道路上の画像を前記道
    路表示板上に表示するよう制御する制御手段と、を備え
    たことを特徴とする車両の交通安全補助システム。
  2. 【請求項２】 前記撮影手段により前記道路上の画像が
    得られるように、かつ該道路上の車両のドライバが幻惑
    されないように、該道路を照明する近赤外線照射手段を
    備えた、請求項１に記載の車両の交通安全補助システ
    ム。
  3. 【請求項３】 前記撮影手段により得られた前記道路上
    の画像に基づき前記交差点に接近しつつある該道路上の
    移動物体を認識する画像認識手段を備え、 前記制御手段は、前記画像認識手段により認識された前
    記移動物体の画像を前記道路表示板上に表示する、請求
    項１または２に記載の車両の交通安全補助システム。
  4. 【請求項４】 前記交差点に接近しつつある前記道路上
    の移動物体に投射しその反射波から該移動物体の位置と
    速度の情報を得るレーダ式車両情報検出手段を備え、 前記制御手段は、前記レーダ式車両情報検出手段により
    検出された前記移動物体の位置と速度の情報を前記道路
    表示板上に表示する、請求項１乃至３の何れか１項に記
    載の車両の交通安全補助システム。
  5. 【請求項５】 前記制御手段は、前記レーダ式車両情報
    検出手段により検出された前記移動物体の位置と速度を
    解析し、該移動物体が前記車両に接触する恐れがあると
    判断されたとき、前記ドライバに注意喚起する情報を前
    記道路表示板上に表示する、請求項１乃至４の何れか１
    項に記載の車両の交通安全補助システム。
  6. 【請求項６】 前記ドライバに注意喚起する情報を、音
    声により出力する前記道路表示板近傍に設置された音声
    出力手段を備えた、請求項５に記載の車両の交通安全補
    助システム。
  7. 【請求項７】 交差点を右折しつつある車両の対向車線
    の道路上を撮影する撮影手段と、 前記車両内に搭載された表示手段と、 前記撮影手段と前記表示手段との間を無線通信し、該撮
    影手段により得られた前記道路上の画像を該表示手段の
    画面上に表示するよう制御する通信制御手段と、を備え
    たことを特徴とする車両の交通安全補助システム。
  8. 【請求項８】 前記撮影手段により前記道路上の画像が
    得られるように、かつ該道路上の車両のドライバが幻惑
    されないように、該道路を照明する近赤外線照射手段を
    備えた、請求項７に記載の車両の交通安全補助システ
    ム。
  9. 【請求項９】 前記撮影手段により得られた前記道路上
    の画像に基づき前記交差点に接近しつつある該道路上の
    移動物体を認識する画像認識手段を備え、 前記通信制御手段は、前記画像認識手段により認識され
    た前記移動物体の画像を前記表示手段の画面上に表示す
    る、請求項７または８に記載の車両の交通安全補助シス
    テム。
  10. 【請求項１０】 前記交差点に接近しつつある前記道路
    上の移動物体に投射しその反射波から該移動物体の位置
    と速度の情報を得るレーダ式車両情報検出手段を備え、 前記通信制御手段は、前記レーダ式車両情報検出手段に
    より検出された前記移動物体の位置と速度の情報を前記
    表示手段の画面上に表示する、請求項７乃至９の何れか
    １項に記載の車両の交通安全補助システム。
  11. 【請求項１１】 前記通信制御手段は、前記レーダ式車
    両情報検出手段により検出された前記移動物体の位置と
    速度を解析し、該移動物体が前記車両に接触する恐れが
    あると判断されたとき、前記ドライバに注意喚起する情
    報を前記表示手段の画面上に表示する、請求項７乃至１
    ０の何れか１項に記載の車両の交通安全補助システム。
  12. 【請求項１２】 前記ドライバに注意喚起する情報を、
    音声により出力する前記車両内に搭載された音声出力手
    段を備えた、請求項１１に記載の車両の交通安全補助シ
    ステム。
  13. 【請求項１３】 車両の前方を照明するヘッドライトの
    ハイビーム用光源位置またはその周辺に設けられ該ハイ
    ビームによる照明領域を略照射する近赤外線照射器と、 前記車両の前方部に設けられ前記近赤外線照射器により
    照射された該車両の前方を撮影する近赤外線カメラと、 前記近赤外線カメラにより得られた前記車両の前方の画
    像を表示する表示手段と、を備えたことを特徴とする車
    両の交通安全補助システム。
  14. 【請求項１４】 前記近赤外線カメラにより得られた前
    記画像に基づき、前記車両の前方道路上の移動物体を認
    識する画像認識手段を備え、 前記表示手段は、前記画像認識手段により認識された前
    記移動物体の画像を前記表示手段の画面上に表示する、
    請求項１３に記載の車両の交通安全補助システム。
  15. 【請求項１５】 前記表示手段は、前記画像認識手段に
    より認識された前記移動物体の画像のデータに基づき該
    移動物体の位置と速度を解析し、該移動物体が前記車両
    に接触する恐れがあると判断したとき、前記ドライバに
    注意喚起する情報を前記表示手段の画面上に表示する、
    請求項１４に記載の車両の交通安全補助システム。
  16. 【請求項１６】 前記ドライバに注意喚起する情報を、
    音声により出力する前記車両内に搭載された音声出力手
    段を備えた、請求項１５に記載の車両の交通安全補助シ
    ステム。
  17. 【請求項１７】 前記車両の前方部に設けられ、前記ヘ
    ッドライトのハイビームにより照明された該車両の前方
    を撮影する可視光線カメラを備え、 前記表示手段は、前記可視光線カメラにより得られた前
    記車両の前方のカラー画像を表示する、請求項１３乃至
    １６の何れか１項に記載の車両の交通安全補助システ
    ム。
  18. 【請求項１８】 車両の後方を照明するテールライトの
    光源周辺に設けられ該車両の後方を照射する近赤外線照
    射器と、 前記車両の後方部に設けられ前記近赤外線照射器により
    照射された該車両の後方を撮影する近赤外線カメラと、 前記近赤外線カメラにより得られた前記車両の後方の画
    像を表示する表示手段と、を備えたことを特徴とする車
    両の交通安全補助システム。
  19. 【請求項１９】 前記近赤外線カメラにより得られた前
    記画像に基づき、前記車両の後方道路上の移動物体を認
    識する画像認識手段を備え、 前記表示手段は、前記画像認識手段により認識された前
    記移動物体の画像を前記表示手段の画面上に表示する、
    請求項１８に記載の車両の交通安全補助システム。
  20. 【請求項２０】 前記表示手段は、前記画像認識手段に
    より認識された前記移動物体の画像のデータに基づき該
    移動物体の位置と速度を解析し、該移動物体が前記車両
    に接触する恐れがあると判断したとき、前記ドライバに
    注意喚起する情報を前記表示手段の画面上に表示する、
    請求項１９に記載の車両の交通安全補助システム。
  21. 【請求項２１】 前記ドライバに注意喚起する情報を、
    音声により出力する前記車両内に搭載された音声出力手
    段を備えた、請求項２０に記載の車両の交通安全補助シ
    ステム。
  22. 【請求項２２】 前記車両の後方部に設けられ、前記近
    赤外線照射器により照射された該車両の後方を撮影する
    可視光線カメラを備え、 前記表示手段は、前記可視光線カメラにより得られた前
    記車両の後方のカラー画像を表示する、請求項１８乃至
    ２１の何れか１項に記載の車両の交通安全補助システ
    ム。
  23. 【請求項２３】 交差点を右折しつつある車両の対向車
    線の道路上を撮影する撮影手段と、前記車両のドライバ
    に対して視認可能な前記交差点の前方道路の上空位置に
    設置された道路表示板と、を備えた車両の交通安全補助
    システムに用いられる記録媒体において、 コンピュータを、 前記撮影手段により得られた前記道路上の画像を前記道
    路表示板上に表示するよう制御する制御手段として機能
    させるためのプログラムを記録したことを特徴とするコ
    ンピュータに読取り可能な記録媒体。
  24. 【請求項２４】 交差点を右折しつつある車両の対向車
    線の道路上を撮影する撮影手段と、前記車両内に搭載さ
    れた表示手段と、を備えた車両の交通安全補助システム
    に用いられる記録媒体において、 コンピュータを、 前記撮影手段と前記表示手段との間を無線通信し、該撮
    影手段により得られた前記道路上の画像を該表示手段の
    画面上に表示するよう制御する通信制御手段として機能
    させるためのプログラムを記録したことを特徴とするコ
    ンピュータに読取り可能な記録媒体。
  25. 【請求項２５】 車両の前方を照明するヘッドライトの
    ハイビーム用光源位置またはその周辺に設けられ該ハイ
    ビームによる照明領域を略照射する近赤外線照射器と、
    前記車両の前方部に設けられ前記近赤外線照射器により
    照射された該車両の前方を撮影する近赤外線カメラと、
    を備えた車両の交通安全補助システムに用いられる記録
    媒体において、 コンピュータを、 前記近赤外線カメラにより得られた前記車両の前方の画
    像を表示する表示手段として機能させるためのプログラ
    ムを記録したことを特徴とするコンピュータに読取り可
    能な記録媒体。
  26. 【請求項２６】 車両の後方を照明するテールライトの
    光源周辺に設けられ該車両の後方を照射する近赤外線照
    射器と、前記車両の後方部に設けられ前記近赤外線照射
    器により照射された該車両の後方を撮影する近赤外線カ
    メラと、を備えた車両の交通安全補助システムに用いら
    れる記録媒体において、 コンピュータを、 前記近赤外線カメラにより得られた前記車両の後方の画
    像を表示する表示手段として機能させるためのプログラ
    ムを記録したことを特徴とするコンピュータに読取り可
    能な記録媒体。
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