JPH07127022A - 視界不良地点などにおける相手方の表示システム - Google Patents

視界不良地点などにおける相手方の表示システム

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JPH07127022A
JPH07127022A JP5294532A JP29453293A JPH07127022A JP H07127022 A JPH07127022 A JP H07127022A JP 5294532 A JP5294532 A JP 5294532A JP 29453293 A JP29453293 A JP 29453293A JP H07127022 A JPH07127022 A JP H07127022A
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秀忠 ▲吉▼井
Hidetada Yoshii
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 視界不良地点における交通や人の流れを、事
故の防止を図りながら、一層スムーズにしうるシステム
を提供する。 【構成】 交差点Xなどの視界不良地点に至る複数の道
路A1、A2、B1、B2に沿って配列された、前記交
差点Xに向かう自動車7、8や人を検出する多数の検出
装置2と、前記交差点Xに設置された、各道路に面する
表示部6a、6b、6c、6dを備えた表示装置1と、
前記検出した各道路の自動車7、8や人の進行状態を、
それらと交差する道路に面した表示部に表示させる制御
装置3とからなる、相手方の表示システムの構成。 【効果】 交差点Xに進入しようとする自動車の運転者
は、左右の道路から近づいてくる自動車の有無を事前
に、かつ早期に知ることができるので、あらかじめ減速
などの対策をとることができる。そのため、信号機など
で一方の道路の自動車の進行を止めることなく、スムー
ズに両方の道路の自動車を通過させうる。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は視界不良地点などにおけ
る相手方の表示システムに関する。さらに詳しくは、信
号機のない交差点やS字カーブ、あるいは建物の曲がり
廊下や階段の昇降口などの視界不良地点に向かう一方な
いし双方の車輛・人などの移動体の接近を相手側に知ら
せ、出会い頭などの交通事故を防止するためのシステム
に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、交通量の多い交差点には信号機が
設置されており、1方の道路を通行する車輛に青信号で
進行を指示し、それと交差する他方の道路は赤信号で交
通を遮断すると共に、双方の信号を所定の時間ごとに交
代させ、安全でスムーズな交通を確保するようにしてい
る。また視界が不良で対向車が見にくいS字カーブや、
主要道路と交差する細い道路などには、いわゆるカーブ
ミラーが設置され、スピードを落とさずに通過する対向
車や主要道路を通る車輛をカーブミラーに写して正面衝
突や出会い頭の事故などを防止するようにしている。 【0003】さらに主要道路側の信号機を常時青信号と
し、細い道路側の信号機を常時赤信号とすると共に、細
い道路の停止線の位置に車輛が停止したとき、それを光
センサなどで検出し、主要道路側の信号機を自動的に黄
信号を経由して赤信号へと変化させ、細い道路側を青信
号にするシステムも一部で採用されている。一方、病院
や学校などの官公庁施設、あるいはその他の建物内にお
いても、廊下の曲がり角や階段の昇降口などにおいて、
出会い頭の衝突事故があいついで起きている。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】前記交差点の信号機
も、夜間や深夜など交通量が少なくなるときは、スムー
ズな交通を重視して主要道路側の信号機を黄色の点滅信
号(注意しながら走行)とし、他方の道路を赤の点滅信
号(注意しながら徐行ないし一時停止)とすることがあ
る。その場合は双方の車輛が注意しながら徐行し、ある
いは一時停止するため、交通の流れが停滞しやすい。ま
た前記カーブミラーは広い範囲を写すことができるよう
に通常は凸面鏡にしているので、相手の車輛までの距離
がつかみにくく、双方の車輛が徐行して交通の流れを停
滞させたり、逆に事故を充分に防ぐことができないこと
がある。 【0005】さらに前記センサで感知して自動的に信号
を変える交通システムの場合は、交通事故防止の観点に
よれば安全であるが、前記細い道路側の車輛にとってみ
れば、主要道路側の交通がない場合でもいちいち停止し
て信号が変わるのを待つ必要があり、きわめて煩わし
い。また前述の建物内での事故を防止する装置は現在の
ところ何ら提案されていない。 【0006】本発明はそのような交差点の信号機やS字
カーブなどのカーブミラーの問題を解消し、交通事故や
建物内での事故の防止を図りながら視界不良地点におけ
る交通ないし人の流れを一層スムーズにしうる交通制御
システムを提供することを技術課題とするものである。 【0007】 【課題を解決するための手段】本発明の視界不良地点な
どにおける相手方表示システムは、交差点ないしS字カ
ーブなどの視界不良地点に至る通行路に設けられ、その
通行路を前記視界不良地点に向かって進行する移動体を
検出する検出装置と、前記視界不良地点に設置され、前
記通行路と異なる通行路に面するように設けられる表示
部を備えた表示装置と、前記検出装置が移動体を検出し
たとき、前記表示装置の表示部に、相手方の移動体の接
近を表示させる制御手段とから構成されている。 【0008】前記検出装置を、視界不良地点に至る複数
の通行路のそれぞれに設け、前記表示装置にそれぞれ相
手方の通行路に面する複数の表示部を設けるときは、そ
れぞれの通行路に対する、双方向の表示システムが得ら
れる。なお前記通行路は、S字カーブなどの道路の対向
する各車線、交差点における互いに交わる道路など、外
部の通行路が該当するが、その他、廊下や階段など、建
物内の通行路も含まれる。また交差点には、十字路のほ
か、T字路やY字路、さらに五叉路以上の交差点など、
種々の交差点が含まれる。さらに本発明における視界不
良地点には、前記交差点のほか、建物の廊下の曲がり角
など、建物内の通行路における前方ないし側方が見にく
い地点が含まれる。また前記移動体には、自動車などの
車輛のほか、人、人が押す手押し車、ストレッチャー、
車椅子など、路面上を移動するあらゆる移動体が含まれ
る。 【0009】前記表示システムにおいては、前記検出装
置を通行路に沿って所定の間隔で配列される複数の検出
要素により構成し、各検出要素からの信号に基づき、移
動体の位置および進行方向を判断するものとすることが
できる。それらの複数の検出要素は、反射式または透過
式の光センサ、あるいは通行路を横断するように配設さ
れる重量検出センサにより構成することができる。さら
に前記制御手段を、対応する通行路の双方の検出装置が
移動体の接近を検出したときのみ、表示装置に表示させ
るものとすることができる。 【0010】前記検出装置を通行路に沿って所定の間隔
で配列される複数の検出要素によって構成し、各検出要
素の位置に基づいて移動体の位置を検出し、それらの間
隔と検出した時刻とに基づいて前記制御手段が移動体の
速度を演算し、表示装置にその速度を合わせて表示させ
るようにしてもよい。また前記検出装置を、レーダー式
の移動体の速度検出装置としてもよい。それらの場合、
前記制御手段に、移動体の位置とその速度に基づいて、
その移動体の視界不良地点に到達する予定時刻を演算さ
せ、いずれか遅く到達する移動体に対応する表示部に、
徐行ないし停止を指示させるようにしてもよい。 【0011】 【作用】通行路に設置された検出装置が進行中の移動体
を検出すると、その検出信号は制御手段に伝達される。
その信号を受信した制御手段は、さらに交差点あるいは
曲がり廊下などの視界不良地点に設置された表示装置の
表示部に、相手方の移動体が接近中である旨の表示を行
なわせる。また双方向表示システムの場合は、同時に前
記相手方の通行路を進行中の移動体が、その通行路の検
出装置により検出され、表示装置の複数の表示部のう
ち、前記通行路に面した表示部に表示される。 【0013】それにより一方ないし両方の通行路を進行
中の移動体は、それぞれ相手方の移動体を直接見ること
ができない場合でも、対向する移動体あるいは側方から
近づいてくる移動体を認識することができ、事前に減速
や停止などの適切な回避動作をとることができる。前記
検出装置を通行路に沿って所定の間隔で配列した複数の
検出要素で構成するときは、移動体を検出した検出要素
の位置により移動体の現在の位置を検出することができ
る。その場合、移動体ないしその運転者には、相手方の
移動体のおおよその位置がわかるので、一層適切な回避
行動をとることができる。なお近接して設けた2個の検
出要素が1個(1台ないし1人)の移動体を検出する順
番により、移動体の進行方向を判断させることができ
る。その場合は、1個ないし1組の検出要素を往復の通
行路を挟んで設け、視界不良地点に向かってくる移動体
に対してのみ検出信号を出させるようにすればよい。な
お双方向表示システムの場合は、相手方の通行路に移動
体がいないときは特に表示する必要がない。そのため対
応する双方の通行路の検出装置がそれぞれ移動体を検出
したときのみ制御手段が表示させるようにしてもよい。 【0014】検出装置を通行路に沿って所定の間隔で配
列した一群の検出要素で構成し、移動体の位置を検出さ
せると共に、それらの間隔を通る時間により移動体の進
行速度を演算させるときは、相手方に対し、その移動体
の位置および速度を含めた情報を伝えることができる。
その場合、レーダー式の移動体の位置および速度検出装
置を採用することもできる。またその速度と視界不良地
点などまでの距離とから、いずれの側の移動体が早く到
達するかを演算させ、遅い方に対して徐行または停止を
指示するようにすれば、早く着く移動体の方はとくに速
度を遅くする必要がないので、交通などの流れを一層ス
ムーズにすることができる。 【0015】 【実施例】つぎに図面を参照しながら本発明のシステム
の実施例を説明する。図1は本発明のシステムの一実施
例を示す平面図、図2は図1における表示装置の拡大斜
視図、図3は図1のシステムの制御系統の一実施例を示
すブロック線図、図4は図3の制御系統の動作順序を示
すフローチャート、図5〜9はそれぞれ本発明のシステ
ムの他の実施例を示す平面図である。 【0016】図1は本発明の表示システムSを配置し
た、広い道路A1、A2と狭い道路B1、B2とが交差
する交差点Xの近辺を示している。その表示システムS
は、交差点Xの中央の上方に設置された表示装置1と、
4方の道路A1、A2、B1、B2に沿って、それぞれ
道路を挟んで対向するように列設された複数の検出要素
2a、2b、2c…からなる検出装置2と、それらの装
置を制御するための制御装置3とから構成されている。
なお制御装置3は、独立したものでなくてもよく、その
一部または全体がたとえば検出装置2または表示装置1
と一体になったものであってもよい。前記表示装置1
は、交差点Xの四方の角に立てられた4本の柱4のう
ち、互いに斜め方向に対向する柱4の上端同士に渡し掛
けられた2本の梁5の交差部に吊されている。 【0017】図2に詳細に示すように、表示装置1は前
記四方の道路のそれぞれに面する表示部6a、6b、6
c、6dを備えており、各道路上を交差点Xに向かって
走行してくる自動車7、8から、容易にそれらの表示部
が見えるようにしている。また図2に示す実施例におい
ては、各表示部6a〜dはその道路に対し、左側の道路
から交差点Xに接近してくる自動車を表示する左表示部
6Lと、右側から接近してくる自動車を表示する右表示
部6Rとを備えており、さらに通常の青、赤、黄の信号
灯を備えた信号機9が併設されている。なお図2の場合
は、左表示部6Lは3個の右を向いた矢印状のマーク1
0により構成され、右表示部6Rは3個の左を向いた矢
印状のマーク11により構成されている。各マーク1
0、11はたとえば裏面に設けたランプなどで発光さ
せ、夜間での視認性を高めるのが好ましい。 【0018】前記検出要素2a、2b、2cとしては、
たとえば道路の一方の側に設けた発光装置(素子)12
と、道路を挟んで反対側に設けられた受光装置(素子)
13との組からなる透過形の光センサが用いられる。発
光装置12の光源としては、通常のランプ、可視光線ま
たは赤外線などを発光する発光ダイオード、レーザー発
光素子など、従来公知の種々の光源が用いられる。また
受光装置13としてはそれらの発光装置12に合わせ
て、光電管やホトトランジスタなど、種々の光電変換素
子を備えたもの採用しうる。なお透過式の光センサに代
えて、反射式の光センサ、あるいは超音波式のセンサな
ど、各種の無接触・遠隔式のセンサが好適に用いられ
る。なお各センサは、道路脇の歩道や中央分離帯に立て
た専用のポールに取り付けるが、既設の安全ガードない
しガードレールに取り付けてもよい。さらに道路に埋め
込んでもよく、その場合はたとえば各車線ごとに埋め込
むようにする。また検出装置と制御装置、あるいはそれ
らと表示装置との間の信号の伝達は、無線式でも有線式
でもよい。 【0019】図3は前記表示システム全体の信号の流れ
の一例を示すブロック線図である。システム全体は、前
記矢印状のマーク10、11を光らせるランプ10a、
11aを備えた表示装置1と、その表示装置1に表示内
容の情報を伝える制御装置3と、交差点に通ずる各道路
用の検出装置2a、2b、2cとから構成される。そし
て図4のフローチャートで示すように、検出装置2a、
2b、2cが車輛を検出したとき(ステップ1)、検出
信号を制御装置3に送り、制御装置3ではそれらの検出
信号が到達した順などに基づき、車輛の進行の向きを判
断する。ついでたとえば道路A1に対して交差点Xに向
かって近付いてくる車輛7があると判断したとき(ステ
ップ2)、その道路A1に左側から交差する道路B1を
向いている表示部6dのうち右側の矢印マーク11、お
よび右側から交差する道路B2を向いている表示部6b
のうち左側の矢印マーク10を点灯させるか、点滅させ
る(ステップ3)。その場合、複数の矢印マーク10、
11を後から前に向かって順に光らせていくようにして
もよい。 【0020】上記の車輛の検出とその表示の関係は、他
の道路A2、B1、B2を通って車輛が交差点に侵入し
てくる場合でも同じである。したがって図1のように左
側の道路A1と図面の下側の道路B2からそれぞれ自動
車7、8が交差点Xに向かって進行してくる場合は、左
側の道路A1の自動車7の運転者は表示装置1の表示部
6aによりその右側(図面では下側)の道路B2から進
入してくる自動車8を認めることができ、同じく下側の
道路B2の自動車8の運転者は表示装置1の表示部6b
により、その左側の道路A1から進入してくる自動車7
を認めることができる。それにより各自動車7、8の運
転者は、減速や徐行など、適切な回避行動をとることが
できる。 【0021】上記の例では、他の道路に自動車が通って
いない場合でも、1本の道路に自動車が通るたびに前記
表示を無駄に行うことになる。そのため対応する一対の
道路、すなわち左の道路A1と下側の道路B2ないし上
側の道路B1の対、あるいは右側の道路A2と上側の道
路A1ないし下側の道路B2の対の両方に自動車が通っ
ている場合にのみ、表示装置1におけるそれらの双方に
面する表示部6a、6bに、該当する矢印マーク10、
11による表示を行わせるようにしてもよい。それによ
り無駄な表示を避けることができる。図4のステップ3
aはそのような両方から車輛が交差点Xに向かっている
ことを判断するステップである。 【0022】前記実施例の場合は、単に運転者に対し、
右側または左側の道路から他の自動車が同じ交差点Xに
進入してくるという情報を伝えるだけであるが、複数の
検出要素を利用して、他の自動車の位置、とくに交差点
Xまでの距離を検出し、複数の矢印マーク10、11を
利用してそれらの走行している位置を表示するようにし
てもよい。すなわち他の自動車が交差点Xよりかなり離
れている場合は、図2のもっとも後ろ側の矢印を点灯な
いし点滅させ、交差点に近付くほど前側の矢印を点灯な
いし点滅させるようにするのである。それによりその自
動車の運転者は、他の自動車が交差点から遠い位置にあ
るか、あるいはかなり接近しているかに応じて、減速せ
ずに通過したり、あるいは徐行するなど、適切な対応を
とることができる。 【0023】そのような相手車輛の位置を表示する制御
方法のもっとも簡単な例は、検出要素を道路に沿ってほ
ぼ等間隔で設置しておくと共に、検出要素とほぼ同じ数
の矢印マークを表示部に表しておき、交差点からもっと
も遠い検出要素が車輛を検出したとき、もっとも後の矢
印マークを点灯ないし点滅させ、つぎに近い検出要素が
車輛を検出したときにつぎの矢印マークを点灯ないし点
滅させるという、いわば一対一に対応させる制御方法で
ある。この場合は車輛の走行方向の判断をするだけでよ
く、位置や速度の演算などは不要である。 【0024】道路に沿って配列される複数の検出要素を
採用する場合、たとえば隣接する2個の検出要素がそれ
ぞれ検出した時刻のずれから自動車の速度を演算し、そ
の速度に応じて矢印マークの点滅速度を速くしたり遅く
したりすることにより、相手側の自動車の速度を表示部
に表示させることもできる。また大きさの異なる複数個
の矢印を表示部に表しておき、相手側車輛の速度に応じ
て大きい矢印を点灯ないし点滅させたり、小さい矢印マ
ークを点灯ないし点滅させるようにしてもよい。このよ
うに相手方の車輛の速度を表示部に表示するようにすれ
ば、運転者はより全体的な相手側車輛の動きを把握する
ことができ、一層適切な運転行動をとることができる。
なお車輛の進行方向を検出するための検出要素は、前述
の道路に沿って配置する場合の間隔よりも狭い間隔、た
とえば車輛の長さと同程度か、それより狭い間隔で配置
した一対の検出要素(図1の2P)とするのが好まし
い。それにより複数台の車輛が同方向または逆方向に走
行している場合の誤検出を防止しうる。 【0025】なお前記実施例においては、表示部6a〜
dに矢印マーク10、11を設けているが、多数の発光
素子を配列した画像表示パネルやCRTなど、より情報
量の多い表示部を用いてもよい。それにより相手方車輛
の接近状態について、多彩な表示が可能になる。またそ
の場合、事故や交通渋滞の発生など、交通に関する各種
情報を流すパネルと兼用させることもできる。 【0026】また相手方車輛に他方から接近中の車輛を
表示するだけでなく、さらに進んで、交差点Xに進入し
てくる車輛の順序を予測し、遅く進入してくる車輛に対
しては、前記表示部あるいは信号機9により徐行あるい
は停止を指示するようにし、早く進入した車輛が交差点
Xを通過したときにその指示を解除するようにしてもよ
い。いずれの車輛が早くあるいは遅く進入してくるかの
予測については、たとえば現在検出している検出要素の
位置と車輛の進行速度とから各車輛の交差点Xへの到達
時刻を予想し、それらを比較することにより実現でき
る。 【0027】車輛の速度は、前述の離れて設置された検
出要素間を通過する時間と、その検出要素間の距離とに
基づいて演算させたり、あるいは後述するレーダー式の
車輛速度検出装置などにより測定できる。より簡易な方
法としては、検出要素2a〜cなどを等ピッチなどで配
置しておき、現在検出している検出要素が交差点からど
れだけ離れているかを互いに比較し、車輛の速度に拘ら
わず、離れている検出要素で検出されている車輛が遅く
到達すると推定するようにしてもよい。その場合、両者
の速度が異なるときは、交差点Xに車輛同士が近付くに
つれて情報が修正される。しかし通常は、より離れてい
る側の車輛が徐行の指示を見て減速するので、交差点の
近くになってから進入する順序が変更されることはな
い。 【0028】前記図1の表示システムSは広い道路A
1、A2と狭い道路B1、B2の双方に検出装置2およ
び表示部6a〜6dを設けた双方向表示システムである
が、狭い道路B1、B2の交通量がきわめて少ない場合
には、検出装置2は広い道路A1、A2にのみ設け、表
示装置には狭い道路B1、B2に面する表示部6b、6
dのみを設けて片方向表示システムとすることができ
る。また双方向表示システムにおいても、夜間など、交
通量が少ないときには片方向表示システムに切り換える
ようにしてもよい。なお交通量の多寡は検出装置2で検
出した車輛の台数をカウンタでカウントし、単位時間当
りに通る車輛の台数により判断させることができる。 【0029】つぎに図5を参照して本発明の表示システ
ムの他の実施例を説明する。図5はT字路ないしY字路
の交差点Yに対し、本発明の表示システムS2を適用し
た例である。この実施例では検出装置として1個所の発
光装置21と複数個所の受光装置22とを組み合わせて
いる、また表示装置23a、23b、23cは各道路A
1、A2およびB1のコーナー部に設けた柱24の上に
それぞれ分散して配置している。この表示システムS2
の作用および効果は、発光装置21の設置や管理が容易
であるほかは、実質的に前記図1の表示システムSと同
じである。 【0030】図6は本発明の表示システムを自動車専用
道路などの合流地点Gに設置した例を示している。この
場合は合流地点Gに向かう各道路A1、B1に検出装置
2A、2Bを設け、1台または2台の表示装置1に設け
た2個の表示部6A、6Bにそれぞれ相手方の車輛の接
近を表示する。このものも前記図1の表示システムSと
実質的に同じ作用効果を奏し、そのため合流地点Gにお
けるスムーズな合流が達成される。なおこの実施例の場
合は、主要道路A1とその対向車線A2が分離体で分け
られており、合流する道路B2も対向車線がないので、
車輛の進行方向の判断は不要である。 【0031】図7は本発明の表示システムをヘアピンカ
ーブPまたはS字カーブNの視界不良地点Zに適用した
例を示している。このものは1本の道路の対向車線A
1、B1を一対の走行路としているほかは、実質的に図
1の場合と同じである。表示装置1は双方の車線A1、
B1から見える場所に設置するか、それぞれの走行車線
A1、B1からよく見える2個所に設ける。また表示部
は反対車線の分だけでよく、矢印マークのほか、相手方
車輛が近づくほど大きく表示するパネルなども採用しう
る。なお図7の表示システムS3では、検出装置として
道路に埋め込んだ重量センサ25を採用している。この
ような表示システムS3はL字状の曲がり角に対しても
適用することができる。 【0032】図8は検出装置として、車輛速度違反の取
り締まりなどに用いるドップラー効果などを利用したレ
ーダー式の車輛速度検出装置26を用いた例を示してい
る。このような車輛速度検出装置26は、図1の場合と
同じように道路に沿って多数配置してもよいが、交差点
Xなどの視界不良地点の近辺にだけ配置し、他は通常の
検出センサとしてもよい。前記図1に示す検出装置2で
は、各センサの間を走行する車輛の平均速度しか演算で
きないが、このレーダー式の速度検出装置26では時々
刻々と変化する車輛の速度を瞬時に測定することがで
き、相手方の車輛に対し、より正確な情報を伝えること
ができる。そのため、たとえば交差点Xに進入すべき車
輛の順序などを的確に表示させることもできる。なお速
度検出装置26は、速度違反の自動取り締まり装置の検
出部と兼用させることもできる。 【0033】前記いずれの実施例においても、道路上を
走行する車輛を検出し、表示するものであるが、病院や
学校などの公共施設のように比較的大型の建物内の廊
下、階段などの通路における視界不良地点、たとえば廊
下の交差部、曲がり角、階段の昇り口、降り口と廊下の
交差部などにおいても本発明のシステムを適用すること
ができる。図9はそのような建物内における相手方表示
システムの一実施例を示している。 【0034】図9において、Lは廊下の曲がり角を示し
ており、31は通行人、32はストレッチャー33を押
して通行する看護婦である。この実施例では検出装置3
4が廊下の壁35に埋め込まれており、表示装置36は
曲がり角Lの突き当たりの壁にそれぞれ埋め込まれてい
る。この表示システムにおける検出装置34および表示
装置35の構成、およびそれらを制御する制御装置(図
示されていない)の構成は前述の道路交通用の表示シス
テムにおけるものと実質的に同じであり、同じ作用効果
を奏する。 【0035】なお本実施例の場合、大人、子供、人が押
すストレッチャーなどの物体、人が自分で操作する車椅
子など、種々の形態の移動体が通行するので、検出装置
34は種々の高さや長さの移動体に対して確実に検出で
きるよう、比較的低い位置に設けたり、廊下の床や突き
当たりの壁に反射式のセンサを埋め込んだりするのが好
ましい。廊下の突き当たりの壁に埋め込む場合は、前記
表示装置36と同じ場所に設置することができる。しか
し検出装置34は天井や廊下の壁、階段のステップな
ど、種々の場所に設置することができる。また表示装置
36についても、たとえば天井から吊るしたり、廊下の
壁に埋め込んだり、種々の設置方法を採用することがで
きる。さらに建物内であるので、ブザーやチャイムなど
の音源、あるいは注意を促す人の声を発する合成音発生
装置など、各種の音声により相手方の移動体の接近を表
示するようにしてもよい。すなわち本発明における表示
装置には、視覚による表示のほか、そのような音声によ
る表示装置も含まれる。 【0036】 【発明の効果】本発明の表示システムは、視界不良地点
において相手方の移動体の接近状態を他の移動体に対し
て迅速に伝えることができるので、出会い頭などの事故
の防止を図りながらスムーズな交差通行およびすれ違い
通行を確保しうる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明のシステムの一実施例を示す平面図であ
る。 【図2】図1における表示装置の拡大斜視図である。 【図3】図1のシステムの制御系統の一実施例を示すブ
ロック線図である。 【図4】図3の制御系統の動作順序を示すフローチャー
トである。 【図5】本発明のシステムの他の実施例を示す平面図で
ある。 【図6】本発明のシステムの他の実施例を示す平面図で
ある。 【図7】本発明のシステムの他の実施例を示す平面図で
ある。 【図8】本発明のシステムの他の実施例を示す平面図で
ある。 【図9】本発明のシステムのさらに他の実施例を示す平
面図である。 【符号の説明】 S 表示システム 1 表示装置 2 検出装置 3 制御装置 6a 表示部 6b 表示部 6c 表示部 6d 表示部 12 発光装置 13 受光装置 23a 表示装置 23b 表示装置 23c 表示装置 25 重量センサ 26 車輛速度検出装置 34 検出装置 36 表示装置

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 交差点ないしS字カーブなどの視界不良
    地点に至る通行路に設けられ、その通行路を前記視界不
    良地点に向かって進行する移動体を検出する検出装置
    と、前記視界不良地点に設置され、前記通行路と異なる
    通行路に面するように設けられる表示部を備えた表示装
    置と、前記検出装置が移動体を検出したとき、前記表示
    装置の表示部に、相手方の移動体の接近を表示させる制
    御手段とからなる視界不良地点などにおける相手方の表
    示システム。 【請求項2】 前記検出装置が、視界不良地点に至る複
    数の通行路のそれぞれに設けられており、前記表示装置
    がそれぞれ相手方の通行路に面する複数の表示部を備え
    ている請求項1記載の表示システム。 【請求項3】 前記検出装置が、通行路に沿って所定の
    間隔で配列される複数の検出要素を備えており、前記制
    御手段が、各検出要素からの信号に基づいて移動体の位
    置を判断すると共に、表示装置にそれらの位置を合わせ
    て表示する請求項1または2記載の表示システム。 【請求項4】 前記制御手段が、対応する通行路の双方
    の検出装置が移動体を検出したときのみ、前記表示装置
    に相手方の表示を行わせる請求項2記載の表示システ
    ム。 【請求項5】 前記検出装置が通行路に沿って所定の間
    隔で配列される複数の検出要素を備えており、各検出要
    素の位置に基づいて移動体の位置を検出すると共に、そ
    れらの間隔と検出した時刻とに基づいて前記制御手段が
    移動体の速度を演算し、表示装置にそれらの速度を合わ
    せて表示する請求項1または2記載の表示システム。 【請求項6】 前記検出装置が、レーダー式の移動体速
    度検出装置であり、表示装置にそれらの移動体の速度を
    合わせて表示する請求項1または2記載の表示システ
    ム。 【請求項8】 前記制御手段が、視界不良地点に至る可
    能性がある2以上の移動体の到達時刻を予測し、いずれ
    か遅く到達する移動体に対する表示部に、徐行ないし停
    止の指示を表示する請求項2記載の表示システム。
JP5294532A 1993-10-29 1993-10-29 視界不良地点などにおける相手方の表示システム Pending JPH07127022A (ja)

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