JP2003039591A - レジンコンクリートセグメントの製造方法 - Google Patents
レジンコンクリートセグメントの製造方法Info
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Abstract
メントを簡易な装置を用いて、高能率で製造する。 【解決手段】 妻面仕切リングを備えた円筒殻かならる
型枠、例えば、ヒューム管製造用型枠を用い、その内周
面に繊維入りゲルコート層を形成し、型枠を円筒軸を中
心に回転させ、型枠内にレジンコンクリートを供給して
レジンコンクリート円筒を製造し、養生後脱型し、脱型
したレジンコンクリート円筒を円周方向複数の切断位置
で切断してセグメントを製造する。
Description
トセグメントの製造方法に関する。
する場合、矩形円弧平板状の中空部の外面を囲った型枠
を、上方が凸状になるように設置し、この型枠内に上方
よりコンクリートを流し込んで成形する製造技術があ
る。このような上方よりコンクリートを流し込む成形で
は、セグメントの外面に多数の気泡が生じたり、セグメ
ントの端部にレジンコンクリートが十分に充填されない
充填不足部分を生ずると言う問題がある。このような問
題点を解決する手段として本出願人は遠心力成形技術
(特許2922196号)を提案している。その技術
は、遠心成形ドラム内にセグメントの型枠を取付け、ま
ず粗骨材を含むレジンコンクリート層を1次成形し、レ
ジンモルタル層をその内面に2次成形して一体化させる
技術である。この技術は、水密性が高く、軽量で強度が
大きく、肉厚を薄くすることが出来、耐食性に富み、内
面がなめらかな肌を有し、2次覆工を要しないセグメン
トを製造する技術として非常に優れた技術である。しか
し、遠心成形用の母型及び中型(個別のセグメントの型
枠)が必要であり、設備が高額となり、生産効率が低い
ことは避けられなかった。また、その技術の特色ではあ
るが、セグメントの外面側に多くの骨材が集まり相対的
に樹脂分が偏析し、内面側は樹脂リッチになり内外面で
の強度がアンバランスであった。
有するレジンコンクリートセグメントを簡易な装置を用
いて、高能率で製造する技術を提供することを目的とす
るものである。
決するためになされたもので、その技術手段は、妻面仕
切リングを備えた円筒殻からなる型枠の内周面に繊維入
りゲルコート層を形成し、この円筒型枠を円筒軸を中心
に回転させ、型枠内にレジンコンクリートを供給してレ
ジンコンクリート円筒を製造し、養生後脱型し、脱型し
たレジンコンクリート円筒を円周方向複数の切断位置で
切断してセグメントを製造することを特徴とするレジン
コンクリートセグメントの製造方法である。妻面仕切リ
ングを備えた円筒殻からなる型枠は、ヒューム管を遠心
製造する型枠と同様のものであり、妻面仕切リングに
は、木ゾ及びシール溝があってもよい。また、継手を取
り付ける構造を有する。製造されるレジンコンクリート
円筒は、円筒殻からなる型枠の内周面に繊維入りゲルコ
ート層を形成し、型枠を円筒軸を中心に回転させ、型枠
内にレジンコンクリートを供給して遠心成形するので、
外周側の強度が大きく、内周側の特性が優れたレジンコ
ンクリート円筒を製造することが出来る。レジンコンク
リートは、厚さの薄いカッターで切断することが出来、
複数の任意の形状に切断したセグメントを、切断代に相
当するパッキングを用いて、切断前の円筒状に組立てる
ことができるから、組立工程が簡単であり、正確な組立
が可能である。
ール材溝形成用中子を型枠に取付けてコンクリートを打
設し、コンクリートから該中子を抜き取った後、該シー
ル材溝部を縦断して切断すれば切断面のシール溝を完全
に形成できることができ、好適である。このとき用いる
中子としては、例えばゴム等の伸縮性を有する材料から
なる中実棒又は中空管等を用い、レジンコンクリート硬
化後これを牽引して縮径させて引き抜くことによって、
簡単に形成することが出来る。この形成されたシール材
溝部を縦断して切断しセグメントとするので、切断面に
互いに対向するシール溝が形成され、この溝にシール材
を充填することによって、セグメントの円周分割面のシ
ールを完全にすることができる。
筒の妻面に機械加工を施した後、切断することとすれ
ば、妻面に正確なほぞを形成することが可能となる。
なく、母型内にセグメントの妻面を形成する仕切リング
を設けて、同時に複数の短円筒を製作することができ、
これらの短円筒をその後切断機で縦切断しセグメントに
成型するので、装置が簡単で製造が容易である。レジン
コンクリートセグメントは径1800〜3000mmま
でが主流であるので従来から使用されているヒューム管
製造設備を使用することができる。また、妻面形状や妻
面シール溝等は円筒の状態で機械加工により削り出し成
型するので、容易に精密正確に形成することが可能であ
る。
ンスは、カーボン繊維、ガラス繊維等の腐食しない繊維
を外面側にゲルコートと同時に施工することによって解
消することができ、セグメントの外面側の欠陥が解消さ
れる。
開発して特願2000−60523号出願で提案してい
る継ぎ手をリング側に利用して使えばよい。
説明する。図1は本発明の実施に用いる母型(遠心成形
用円筒型枠)1の説明図である。この母型1は円筒を縦
に二つ割りした構造となっており、円筒殻2と妻面仕切
リング3を備えている。直径1800〜3000mm程
度のレジンコンクリートセグメントの製造には従来から
使用されているヒューム管製造設備を使用することがで
き、セグメント幅(トンネル軸方向寸法)は、900〜
1200mmが主であり、ヒューム管製造用型枠は、通
常、長さが2430mmであるから1回の製造でセグメ
ント2リング分製造出来る。従って、設備費が安価で、
高い生産性が得られる。図2〜図6は本発明方法の工程
を示す説明図である。図2は、図1のA−A矢視で円筒
殻2かならる型枠1の内周面4に繊維入りゲルコート層
5を形成した状態を示す、型枠1の横断面図である。次
いで、図3に示すように、型枠1内にレジンコンクリー
ト7を供給管6で供給し、図4に示すように型枠1を円
筒軸を中心に回転させ、繊維入りゲルコートの内面にレ
ジンコンクリート層を形成し、レジンコンクリート円筒
を製造する工程である。養生後脱型したレジンコンクリ
ート円筒20を図5に示した。図5には円筒継手11、
リング継手12を併せて示した。このレジンコンクリー
ト円筒20を円周方向複数の切断位置で切断してセグメ
ント21を製造する。このセグメント21の断面を図7
に模式的に示したが、外面側は繊維入りゲルコートが密
着したレジンコンクリート22となっており、内面側は
レジンコンクリート23となっている。強度が大きく、
腐食性、水密性に富む優れた特性を有する。
飽和ポリエステル樹脂、ビニルエステル樹脂、アクリル
樹脂等の樹脂を5〜25質量%(好適には10〜20質
量%)、炭酸カルシウム、水酸化アルミニウム、珪砂粉
等の充填材を40質量%以下(好適には10〜20質量
%)に、骨材を配合した材料を用いると良い。低収縮
材、効果促進剤等を加えても良い。このようなレジンコ
ンクリートは遠心成形した後、短時間で脱型することが
でき、格別の養生期間を要しない。従って、優れた性能
を有するセグメントを高能率で生産することができる。
態を示す型枠1の部分図である。製造されたレジンセグ
メント円筒を切断してセグメントとするとき、切断位置
に予めシール材溝形成用中子を型枠に取付けてレジンコ
ンクリートを打設し、レジンコンクリートから中子を抜
き取った後、シール材溝部を縦断して切断することによ
って切断面にシール溝構造を付与することができる。こ
の切断予定位置に中子を取り付けておく。中子24は、
例えばゴム管等であり、ボルト25により仕切リング3
相互間に取り付ける。中子は外面に離型剤を施して置く
とよく、レジンコンクリート硬化後容易に引き抜くこと
ができるように、可撓性を有する材料とすると好適であ
る。
付け位置と形状の例を示したものである。中子の断面形
状すなわちシール溝を形成する孔26の断面形状は、
円、楕円、台形、多角形等とすればよく、その配置は、
切断線27の位置とする。切断線27が孔26を確実に
縦断して形成されるためには、切断線のふれの方向の寸
法が大きい楕円形の方が外れが少ないので好ましい。図
10は、図9のレジンコンクリート円筒の展開図であ
る。セグメントの形状として、矩形31、梯形32、台
形33になるように切断線27を形成しておくとセグメ
ントの組立が容易となる。従って、中子の取付けもこの
ように配置すると良い。
手面のシール構造の例を示すものである。上述のように
中子を用いてセグメントの端面に形成したシール溝34
に、水膨張性のシール材35を嵌めてシールする。また
端面36にはパッキング37を施してシールする。図1
2は、接着剤39を施してシール材38を溝34内に固
定した例を示している。
ジンコンクリートセグメントを高能率で生産することが
できる。レジンコンクリートは硬化収縮が大きいことが
欠点であったが、本発明では、硬化後にセグメントの切
断、切削加工をするので、硬化収縮の影響を受けずリン
グ組立精度が向上する。また本発明によって製造された
セグメントは外面側は繊維入りゲルコートで補強されて
いるので、遠心力成型による内外面の強度アンバランス
を解消したレジンコンクリート本来の高い曲げ強度を活
かせる合理的構造体が得られる。
枠)の説明図である。
た型枠の横断面図である。
る。
る。
る。
説明図である。
説明図である。
ート 23 レジンコンクリート 24 中子 25 ボルト 26 孔 27 切断線 31 矩形 32 梯形 33 台形 34 シール溝 35 シール材 36 切断面 37 パッキング 38 シール材 39 接着剤
Claims (3)
- 【請求項1】 妻面仕切リングを備えた円筒殻かならる
型枠の内周面に繊維入りゲルコート層を形成し、該型枠
を円筒軸を中心に回転させ、型枠内にレジンコンクリー
トを供給してレジンコンクリート円筒を製造し、養生後
脱型し、脱型したレジンコンクリート円筒を円周方向複
数の切断位置で切断してセグメントを製造することを特
徴とするレジンコンクリートセグメントの製造方法。 - 【請求項2】 前記切断位置に予めシール材溝形成用中
子を型枠に取付けてコンクリートを打設し、コンクリー
トから該中子を抜き取った後、該シール材溝部を縦断し
て切断することを特徴とする請求項1記載のレジンコン
クリートセグメントの製造方法。 - 【請求項3】 前記脱型したレジンコンクリート円筒の
妻面に機械加工によりほぞ及びシール溝を設けた後、切
断することを特徴とする請求項1又は2記載のレジンコ
ンクリートセグメントの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2001235140A JP4328040B2 (ja) | 2001-08-02 | 2001-08-02 | レジンコンクリートセグメントの製造方法 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2011510844A (ja) * | 2008-02-05 | 2011-04-07 | テレフオンアクチーボラゲット エル エム エリクソン(パブル) | 中空コンクリート要素の製造方法 |
CN106313276A (zh) * | 2015-06-26 | 2017-01-11 | 汉能新材料科技有限公司 | 一种凝胶注模成型制备大尺寸管状生坯用的模具 |
JP2022075100A (ja) * | 2020-11-06 | 2022-05-18 | 株式会社サンレック | レジンコンクリート構造体の補強構造、レジンコンクリート構造体の製造方法 |
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2001
- 2001-08-02 JP JP2001235140A patent/JP4328040B2/ja not_active Expired - Fee Related
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