JPH11114927A - 合成トンネルライナの製造方法及びその装置 - Google Patents
合成トンネルライナの製造方法及びその装置Info
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- JPH11114927A JPH11114927A JP9285190A JP28519097A JPH11114927A JP H11114927 A JPH11114927 A JP H11114927A JP 9285190 A JP9285190 A JP 9285190A JP 28519097 A JP28519097 A JP 28519097A JP H11114927 A JPH11114927 A JP H11114927A
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Abstract
各殻を一度に容易に遠心成形ドラム内に取付け、手間の
節減、高能率な製造を達成し、精度のよい正確な組み合
わせの一円周分のライナを同時に製造する。 【解決手段】複数分割した一円周分の合成トンネルライ
ナのセグメントの各殻を一円周を展開した位置に配置し
てシートに取付け、このシートをU字形に吊り上げて遠
心成形ドラムの下枠内に落とし込んで円筒状にし、上枠
をかぶせて遠心成形ドラム内に収納し、前記各殻内にコ
ンクリートを打設して遠心成形する。
Description
の製造方法及びその装置に関するものである。
ナは円周を複数に分割したコンクリートセグメントを製
造し、これをトンネル内で組み立てて強固なライニング
を施すものである。このようなトンネルライナを、薄鋼
板、FRP等の殻の内部にコンクリートを打設して殻と
コンクリートとを一体化し、合成トンネルライナとする
技術がある。
の材料とを組み合わせた複合ライナであって、例えばコ
ンクリートの外面を形成する箱状の薄鋼板、FRP等か
らなる殻と、その中に充填したコンクリートとの組み合
わせ構造を有している。このような合成トンネルライナ
は、適切な材料、形状の選択と組み合わせにより、力学
的に合理的な最適設計を実現することができるものであ
る。外周面及び4側面を鋼板等で形成した合成トンネル
ライナは外面が円滑で、欠落や豆コンクリートなどの欠
陥のない薄型のコンクリートライナを製造することがで
き、また、殻を型枠として成形製造することができるの
で型枠が不要となるほか、接合部のぼぞや結合構造を殻
の部分に精密に形成することができる等の多くの利点が
ある。
造する技術が知られている。通常、トンネルライナを遠
心成形する場合、型枠を必要とするため、遠心成形ドラ
ムの一円周の中に、一円周分のセグメントを配置して製
造することはできない。ところが合成トンネルライナで
は、殻を遠心成形ドラム内に互いに側面を当接させて一
円周に一円周分のセグメントを配列して製造を行うこと
が可能である。
としては、従来、合成トンネルライナを遠心成形する場
合、遠心成形ドラムの内周に合成セグメントの一円周分
の殻を合理的に取付け取り外す適切な方法がなかった。
本発明は、このような問題点を改善することを目的と
し、合成トンネルライナを遠心成形により製造する場合
に、遠心成形ドラムの一円周の中に、一円周分のセグメ
ントを配置して製造する、合理的な殻の取付け取外し方
法を用いた、合成トンネルライナの製造方法及びその装
置を提供するものである。
成するために開発されたもので、その技術手段は、遠心
成形ドラムの円周とほぼ等しい長さを有する可撓平板状
のシートの一方の面に、複数分割した一円周分の合成ト
ンネルライナのセグメントの各殻を恰かも一円周を展開
した位置に配置してそれぞれ取付け、該シートの両端を
吊りあげて前記一方の面が内側となるU字形とし、該シ
ートを遠心成形ドラムの下枠内に落とし込んで該シート
を丸め、前記各殻が隣接端部を互いに接した円筒を該シ
ートの内周面に形成し、次いで遠心成形ドラム上枠をか
ぶせ上下枠を連結して遠心成形ドラム内に前記各殻及び
該シートを収納し、前記各殻内にコンクリートを打設し
て遠心成形し、各殻とコンクリートとを一体化して一円
周分の合成トンネルライナを同時に製造することを特徴
とする合成トンネルライナの製造方法である。
きる本発明の装置は、遠心成形ドラムと、この遠心ドラ
ムの内周面とほぼ等しい幅及び長さを有する可撓平板状
のシートとを備え、このシートは、補強材を内蔵し、複
数分割した一円周分の合成トンネルライナのセグメント
が互いに密着連設して一円周を形成するように該各殻の
グラウト孔を利用して各殻を取付ける取付け部を備え、
該シートの両端近傍に吊りあげ孔を備えたことを特徴と
する合成トンネルライナの製造装置である。
の形態を説明する。図10は、一円周のトンネルライナ
を平面に展開した図で、一円周のライナは例えば矩形
(A)×2枚、台形(B)×2枚、楔形(K)×1枚の
ように分割して製作される。
形する。図8は実施例の遠心成形ドラム1の模式的斜視
図である。この遠心成形ドラム1は、ヒューム管製造用
の型枠として用いる遠心成形ドラム1であって、円筒を
円筒軸を含む面で上枠2と下枠3とに2つ割りした形を
なしており、ボルト4で綴じ合わせて円筒形とし、両端
部にキャッシング5をはめ合わせて組立てる。この遠心
成形ドラム1を、回転装置の上で円筒軸を水平にして円
筒軸回りに回転し、内壁にコンクリートを打設し、コン
クリートに遠心力を付与してトンネルライナを遠心成形
する。
ラムの内周面とほぼ等しい縦横寸法を有する可撓性板
状、例えば、ゴムベルト状のシート10を用いる。そし
てこのシート10に一円周分の合成トンネルライナのセ
グメントの各殻を取付け、このシート10を遠心成形ド
ラム1内に装入する。シート10の長さ寸法12は、一
円周分の合成トンネルライナの外周長に合わせ、シート
10の幅寸法11は合成トンネルライナの幅より多少狭
いものとすればよい。このシート10には、図1に示す
ように、その片面に合成トンネルライナを複数に円周分
割した合成セグメントの殻20を取付ける。この殻20
を取付けるために、固定用ねじ支持具13が設けられて
いる。
の合成トンネルライナのセグメントの殻20が互いに側
面を密着して連設され一円周を形成するように、一円周
分の合成トンネルライナのセグメントの各殻20を取付
ける固定用ねじ支持具13を一方の面に備えている。こ
の固定用ねじ支持具13に、各殻に設けられているグラ
ウト孔を利用して各殻をボルトで取付ける。
14を備えている。このシート10は、製品の合成セグ
メントを取付けたままこの吊り孔14によって吊り上げ
ることができる強度を有するものとする。例えばシート
10内に補強材として合成樹脂又は天然繊維の帆布、あ
るいは、スチールコードもしくは鋼ワイヤメッシュ等を
内蔵し、必要強度を確保する。表面はゴム、ウレタン等
で被覆した外表面を持ち、遠心力による圧縮力に耐える
シートとする。シート10の厚さは合成トンネルライナ
の外周面と遠心成形ドラムの内周面とのクリアランスに
一致する厚さとする。また、このシート10は柔軟性を
有し、合成トンネルライナを取り付けたまま円筒形に巻
くことができる可撓性を有するものである。
に展開して地上に置く。このシート10の上に、複数分
割した一円周分の合成トンネルライナのセグメントの円
弧状の各殻20を取りつける。各殻20のほぼ中央位置
にグラウト注入孔があるので、この孔を利用してシート
10の予め定めた位置に設けた固定ねじ支持具13にそ
れぞれボルトで取付ける。この予め定めた位置は、この
シート10を図3に示すように丸めた時、シート10の
内周面に各殻20が互いに側面を接して一円周を形成す
るように定める。
ライナのセグメントの殻20の側面図、図12にその平
面図を例示した。セグメント殻20は、円弧箱状をな
し、内周側を開放し、外周側に背板21を備え、この背
板21の四周に短冊状の側板22及び円弧板状の側板2
3を備えている。これらの背板及び側板は、鋼板又は合
成樹脂板、FRP等からなるものである。側板22、2
3は隣接する殻と相互に凹凸噛みあいするほぞや、シー
ル材を挿入する溝が精密に形成されている。図14はこ
れを例示する隣接する殻20a、20bの側板22a、
22bの当接部の断面図を示したものである。
材25、26が殻の内部を横断して設けられており、殻
20の剛性を確保すると共に、殻20とその内部に打設
されるコンクリートとが一体化するようになっている。
また、殻20のほぼ中央部にグラウト注入用の孔24を
形成してある。このグラウト注入用の孔24は、詳細例
を図13に示すように、補強材34で補強された筒31
からなり蓋33を備えている。
23a、23bの連結構造を示すもので、球体状の空所
27を一方の側板23bの内部に形成し、側板23a、
23bに位置合わせ貫通孔を設けこの貫通孔に、ピン4
0を打ち込む内径を備えた連結用拡張スリーブ41を挿
入する構造としたものである。次に本発明による合成ト
ンネルライナの製造工程を説明する。
ト10の上に複数分割した一円周分の合成トンネルライ
ナのセグメントの円弧状の各殻20を取りつける。次い
で上記シートの吊り孔14を吊りあげると図2に示すよ
うにシート10はU字形となる。図4に示すように、吊
上げ方向15に吊上げ、ついで、U字形になったシート
10を図5に示すように遠心成形ドラムの下枠3内に落
とし込む。吊り具を下降方向16で示すように下げると
シート10の下半分は遠心成形ドラムの下枠3の内面に
倣って半円形になり、シート10のU字形の上半分の合
成トンネルライナのセグメントの殻20もシート10と
共に円筒形を指向しながら変位して行く。そして、図6
に示すように、シート10が円筒形になったら吊り具を
外す。前記各殻20はシート10の内周面に隣接端部を
互いに接した円筒形を形成する。図3は丁度この状態に
なった時の各殻20とシート10の状態を示している。
の上枠2をかぶせて遠心成形ドラムを上下連結し、図8
に示すようにキャッシング5を組立てて遠心成形ドラム
1の組み立てを完了する。このとき、遠心成形ドラム1
は、シート10を介して複数分割した一円周分の合成ト
ンネルライナのセグメントの各殻20を円筒状に保持し
ている。
状の各殻の一円周分を、簡単に、精度よく遠心成形ドラ
ム内に取りつけることができるようになった。遠心成形
ドラム1を回転し、前記各殻20内にコンクリートを打
設して、各殻20とその内部に打設したコンクリートと
が一体化した合成トンネルライナを遠心成形することが
でき、一円周分の合成トンネルライナを同時に製造する
ことができる。
したら、上記工程とは逆順に遠心成形ドラム1の分解、
製品取り出しを行う。すなわち、遠心成形ドラム1の上
枠2を取外し、シート10の吊り孔14を吊り、トンネ
ルライナをシートと一緒に吊り上げ、土間上に卸し、シ
ート10を平面状に展開し、シートとセグメントとの取
付ボルトを取り外す。
一円周分の合成トンネルライナを配置して同時に製造す
る例を示したが、トンネルライナの寸法、遠心成形ドラ
ムの規模等によっては一円周分の合成トンネルライナを
複数セットを同時に遠心成形することももちろん可能で
あり、上記例に限定されるわけではない。
楔形1枚 遠心成形ドラムの仕様: 使用ドラム: 推進ヒューム管の造用円筒型枠 公称寸法: ヒューム管内径;2400mm 型枠内径: 2810mm ライナ外径と型枠内径との片側クリアランス:30mm シートの仕様: 材質 : 硬度80°のNBR 補強材: 天然繊維帆布2〜4枚 厚さ : 29.5mm 従来は、遠心成形ドラム内に一円周分の合成トンネルラ
イナのセグメントの殻を取りつけることが非常に困難で
あったが、本発明により、極めて容易に取付けることが
できた。
ルライナのセグメントの各殻を一度に容易に遠心成形ド
ラム内に取付けることが可能となり、手間の節減、高能
率な製造を達成すると共に、一円周分のセグメントの精
度のよい正確な組み合わせを同時に製造することができ
るようになった。
図である。
る。
である。
開図である。
図である。
図である。
る。
る。
Claims (2)
- 【請求項1】 遠心成形ドラムの円周とほぼ等しい長さ
を有する可撓平板状のシートの一方の面に、複数分割し
た一円周分の合成トンネルライナのセグメントの各殻を
恰かも一円周を展開した位置に配置してそれぞれ取付
け、該シートの両端を吊りあげて前記一方の面が内側の
となるU字形とし、該シートを遠心成形ドラムの下枠内
に落とし込んで該シートを丸め、前記各殻が隣接端部を
互いに接した円筒を該シートの内周面に形成し、次いで
遠心成形ドラム上枠をかぶせ上下枠を連結して遠心成形
ドラム内に前記各殻及び該シートを収納し、前記各殻内
にコンクリートを打設して遠心成形し、各殻とコンクリ
ートとを一体化して一円周分の合成トンネルライナを同
時に製造することを特徴とする合成トンネルライナの製
造方法。 - 【請求項2】 遠心成形ドラムと、該ドラムの内周面と
ほぼ等しい縦横寸法を有する可撓平板状のシートとを備
え、該シートは、補強材を内蔵し、複数分割した一円周
分の合成トンネルライナのセグメントの各殻が互いに側
面を密着連設して一円周を形成するように各殻を取付け
る取付け部を備え、該シートの長手両端近傍に吊り孔を
備えたことを特徴とする合成トンネルライナの製造装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28519097A JP3615031B2 (ja) | 1997-10-17 | 1997-10-17 | 合成トンネルライナの製造方法及びその装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP28519097A JP3615031B2 (ja) | 1997-10-17 | 1997-10-17 | 合成トンネルライナの製造方法及びその装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11114927A true JPH11114927A (ja) | 1999-04-27 |
JP3615031B2 JP3615031B2 (ja) | 2005-01-26 |
Family
ID=17688281
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP28519097A Expired - Fee Related JP3615031B2 (ja) | 1997-10-17 | 1997-10-17 | 合成トンネルライナの製造方法及びその装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3615031B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009084976A (ja) * | 2007-10-03 | 2009-04-23 | Tokyu Construction Co Ltd | セグメントの構造 |
CN105459253A (zh) * | 2015-12-25 | 2016-04-06 | 福州市规划设计研究院 | 一种用于隧道模型试验的大体积衬砌模型浇筑装置及其方法 |
CN109016085A (zh) * | 2018-07-20 | 2018-12-18 | 中铁第四勘察设计院集团有限公司 | 复合式衬砌隧道模型的浇筑模具及其浇筑方法 |
-
1997
- 1997-10-17 JP JP28519097A patent/JP3615031B2/ja not_active Expired - Fee Related
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CN109016085A (zh) * | 2018-07-20 | 2018-12-18 | 中铁第四勘察设计院集团有限公司 | 复合式衬砌隧道模型的浇筑模具及其浇筑方法 |
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---|---|
JP3615031B2 (ja) | 2005-01-26 |
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