JP3028890B2 - 合成トンネルライナの製造方法 - Google Patents
合成トンネルライナの製造方法Info
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- JP3028890B2 JP3028890B2 JP5022718A JP2271893A JP3028890B2 JP 3028890 B2 JP3028890 B2 JP 3028890B2 JP 5022718 A JP5022718 A JP 5022718A JP 2271893 A JP2271893 A JP 2271893A JP 3028890 B2 JP3028890 B2 JP 3028890B2
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、直径数ｍのトンネル内
をライニングするトンネルライナの製造方法に関する。
をライニングするトンネルライナの製造方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】直径数ｍのトンネルの内面に内張するト
ンネルライナは、コンクリートセグメント、コンクリ−
トブロック等により製造されるものが多い。このような
トンネルライナは、従来、定置型枠内に鉄筋や連結具等
を取付け、この型枠内にコンクリ−トを打設し、バイブ
レータを用いて締固めを行って製造されていた。
ンネルライナは、コンクリートセグメント、コンクリ−
トブロック等により製造されるものが多い。このような
トンネルライナは、従来、定置型枠内に鉄筋や連結具等
を取付け、この型枠内にコンクリ−トを打設し、バイブ
レータを用いて締固めを行って製造されていた。
【０００３】特に、シールド工法や推進工法に用いられ
るトンネルライナは、外周面の仕上程度が重要である
が、従来のライナは、この外周面をコンクリ−トの上面
にして製造し、手仕上によって上面を成形するものであ
った。
るトンネルライナは、外周面の仕上程度が重要である
が、従来のライナは、この外周面をコンクリ−トの上面
にして製造し、手仕上によって上面を成形するものであ
った。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】従来のコンクリ−ト製
のトンネルライナは、十分に振動を与えて締固めを行
い、外周面は丁寧に仕上する必要があった。本発明は、
外周面が正確な円形で極めて滑らかな肌を有し、かつ強
度が高く、シールド工法や推進工法に最適な優れた品質
のトンネルライナを簡易な方法によって手仕上等を要す
ることなく実現することができるトンネルライナの製造
方法を提供することを目的とする。
のトンネルライナは、十分に振動を与えて締固めを行
い、外周面は丁寧に仕上する必要があった。本発明は、
外周面が正確な円形で極めて滑らかな肌を有し、かつ強
度が高く、シールド工法や推進工法に最適な優れた品質
のトンネルライナを簡易な方法によって手仕上等を要す
ることなく実現することができるトンネルライナの製造
方法を提供することを目的とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明は円筒を複数の円
弧状に分割した底板と、その底板の４周に立設した側壁
とから形成された鋼製又はＦＲＰの箱を遠心成形装置の
ドラム内に互いに結合して固定し、該箱の開口側コンク
リート面には結合ボルト頭の部分に切欠を形成する部分
型枠を設け、前記箱内にノースランプのコンクリ−トを
打設し、遠心成形後、前記箱とコンクリ−トとの一体成
形品を遠心成形装置のドラムから即時脱型することを特
徴とする合成トンネルライナの製造方法である。
弧状に分割した底板と、その底板の４周に立設した側壁
とから形成された鋼製又はＦＲＰの箱を遠心成形装置の
ドラム内に互いに結合して固定し、該箱の開口側コンク
リート面には結合ボルト頭の部分に切欠を形成する部分
型枠を設け、前記箱内にノースランプのコンクリ−トを
打設し、遠心成形後、前記箱とコンクリ−トとの一体成
形品を遠心成形装置のドラムから即時脱型することを特
徴とする合成トンネルライナの製造方法である。
【０００６】本発明は、ノースランプのコンクリートを
打設し、前記箱とコンクリ−トとの一体成形品を遠心成
形装置のドラムから即時脱型することによって製造す
る。そして製造のときに用いたボルト等の結合手段をそ
のまま用いて再結合しライナを組み立てる組立方法によ
って、この合成トンネルライナを容易に組み立てること
ができ、施工手間を大幅に節減することができる。
打設し、前記箱とコンクリ−トとの一体成形品を遠心成
形装置のドラムから即時脱型することによって製造す
る。そして製造のときに用いたボルト等の結合手段をそ
のまま用いて再結合しライナを組み立てる組立方法によ
って、この合成トンネルライナを容易に組み立てること
ができ、施工手間を大幅に節減することができる。
【０００７】
【作用】本発明に係る合成トンネルライナは、セグメン
ト状の鋼製箱内又はＦＲＰの箱内にノースランプのコン
クリ−トを詰めて遠心成形し、即時脱型によって高能率
で強固なコンクリートが製造される。そのために円筒ラ
イナを製造が容易な形状に分割し、施工時に容易に組み
立てることができる形状にする。本発明の合成トンネル
ライナは、セグメント状の鋼製箱又はＦＲＰの箱を直接
型枠としてその中にコンクリ−トを打設する。従って、
型枠が不要である。また、コンクリートライナの外周及
び周側端面が、鋼板又はＦＲＰによって被覆されてお
り、剛性が高く靭性に優れている。またこのトンネルラ
イナは、遠心成形時と同一の状態に組立てて使用するの
で予め円周継手をシール性の優れた状態にして遠成形型
枠に取り付けて製造し、製品を同一組合せで現場結合す
ることによって、シール性の優れたトンネルライナを得
ることができる。また、コンクリートを遠心成形すると
きペースト洩れを生じすることがなく、密実なコンクリ
ート製品を得ることができる。
ト状の鋼製箱内又はＦＲＰの箱内にノースランプのコン
クリ−トを詰めて遠心成形し、即時脱型によって高能率
で強固なコンクリートが製造される。そのために円筒ラ
イナを製造が容易な形状に分割し、施工時に容易に組み
立てることができる形状にする。本発明の合成トンネル
ライナは、セグメント状の鋼製箱又はＦＲＰの箱を直接
型枠としてその中にコンクリ−トを打設する。従って、
型枠が不要である。また、コンクリートライナの外周及
び周側端面が、鋼板又はＦＲＰによって被覆されてお
り、剛性が高く靭性に優れている。またこのトンネルラ
イナは、遠心成形時と同一の状態に組立てて使用するの
で予め円周継手をシール性の優れた状態にして遠成形型
枠に取り付けて製造し、製品を同一組合せで現場結合す
ることによって、シール性の優れたトンネルライナを得
ることができる。また、コンクリートを遠心成形すると
きペースト洩れを生じすることがなく、密実なコンクリ
ート製品を得ることができる。
【０００８】本発明の合成トンネルライナは、鋼製箱内
又はＦＲＰの箱内に任意のジベル筋やリブ等を固定する
ことができ、鉄筋量の節約ができ、鉄筋加工、取付けを
要しない。また場合によっては、コンクリ−トの配合を
貧配合として安価に製造することができ、また、ノース
ランプの即時脱型コンクリ−トによって強固なコンクリ
ートを容易に製造することができる。
又はＦＲＰの箱内に任意のジベル筋やリブ等を固定する
ことができ、鉄筋量の節約ができ、鉄筋加工、取付けを
要しない。また場合によっては、コンクリ−トの配合を
貧配合として安価に製造することができ、また、ノース
ランプの即時脱型コンクリ−トによって強固なコンクリ
ートを容易に製造することができる。
【０００９】遠心成形型枠に鋼板又はＦＲＰの箱を、互
いに当接させて配置することができるから、１円周分の
ライナを１回に製造することができる。また、鋼板又は
ＦＲＰの箱を型枠内で接続ボルトで接続して組立て、そ
れらを１組の円周ライナとすることによって、トンネル
ライナとして組み立てるとき、同じ接続手段で結合する
ことができ、遠心成形型枠内で製造したときと同じ配列
の円周ライナを得ることができる。このことは、組み立
て施工時の作業を著しく軽減する。
いに当接させて配置することができるから、１円周分の
ライナを１回に製造することができる。また、鋼板又は
ＦＲＰの箱を型枠内で接続ボルトで接続して組立て、そ
れらを１組の円周ライナとすることによって、トンネル
ライナとして組み立てるとき、同じ接続手段で結合する
ことができ、遠心成形型枠内で製造したときと同じ配列
の円周ライナを得ることができる。このことは、組み立
て施工時の作業を著しく軽減する。
【００１０】
【実施例】以下図面を参照して本発明の実施例を説明す
る。図１は本発明の合成トンネルライナ２の模式断面図
である。円弧状の底板３の４周にライナの厚さに相当す
る高さの壁５を立設し、その内部にコンクリート４を充
填して一体化したものである。図２はこのようなトンネ
ルライナの使用状態を示したもので、複数のライナ２を
円筒状に結合して、使用する。図２（ａ）は円筒の正面
を示し、５枚のライナ２を用いて、円筒を形成してお
り、図２（ｂ）はその縦断面図で、３個の円筒１ａ、１
ｂ、１ｃを連結した状態を示している。このような合成
トンネルライナは、丁度図２に示した状態に遠心型枠ド
ラム内に鋼製箱を組み立てて取付け、その中にコンクリ
−トを打設して遠心成形することによって製造される。
る。図１は本発明の合成トンネルライナ２の模式断面図
である。円弧状の底板３の４周にライナの厚さに相当す
る高さの壁５を立設し、その内部にコンクリート４を充
填して一体化したものである。図２はこのようなトンネ
ルライナの使用状態を示したもので、複数のライナ２を
円筒状に結合して、使用する。図２（ａ）は円筒の正面
を示し、５枚のライナ２を用いて、円筒を形成してお
り、図２（ｂ）はその縦断面図で、３個の円筒１ａ、１
ｂ、１ｃを連結した状態を示している。このような合成
トンネルライナは、丁度図２に示した状態に遠心型枠ド
ラム内に鋼製箱を組み立てて取付け、その中にコンクリ
−トを打設して遠心成形することによって製造される。
【００１１】図３は、隣接する合成トンネルライナの結
合部の構造を示したものである。図３では、隣接する合
成トンネルライナ１ａ，１ｂの結合部を示しているが、
円周方向の結合部も同様の結合方式となっている。図３
のコンクリ−ト４を除いた状態は、コンクリ−ト打設前
の型枠組立時と同じである。すなわち、底板３に多数の
ジベル筋１１を取付け、また側壁５に、インサート１３
を取付金具を介して取付け、これに合わせて隣接する側
壁５にシース１５を取付け、このシース１５を通ってボ
ルト１４をインサート１３に螺合する。これによって、
隣接する鋼製箱を結合することができる。ボルト１４の
頭の部分にはコンクリ−トの切欠１２を形成するように
部分的な型枠を設けてボルト１４を分解できるようにす
る。この切欠１２と合致する部分的な型枠はボルト１４
又は底板１３に固定してコンクリートを打設すればよ
い。
合部の構造を示したものである。図３では、隣接する合
成トンネルライナ１ａ，１ｂの結合部を示しているが、
円周方向の結合部も同様の結合方式となっている。図３
のコンクリ−ト４を除いた状態は、コンクリ−ト打設前
の型枠組立時と同じである。すなわち、底板３に多数の
ジベル筋１１を取付け、また側壁５に、インサート１３
を取付金具を介して取付け、これに合わせて隣接する側
壁５にシース１５を取付け、このシース１５を通ってボ
ルト１４をインサート１３に螺合する。これによって、
隣接する鋼製箱を結合することができる。ボルト１４の
頭の部分にはコンクリ−トの切欠１２を形成するように
部分的な型枠を設けてボルト１４を分解できるようにす
る。この切欠１２と合致する部分的な型枠はボルト１４
又は底板１３に固定してコンクリートを打設すればよ
い。
【００１２】コンクリ−ト打設後、ボルト１４を外して
製品を遠心型枠から取り出す。製品を現場で組み立てる
ときは、図３のように、製造時と同じ組み合わせで、同
一のボルトで結合することができる。
製品を遠心型枠から取り出す。製品を現場で組み立てる
ときは、図３のように、製造時と同じ組み合わせで、同
一のボルトで結合することができる。
【００１３】
【発明の効果】本発明の合成トンネルライナは、現場使
用時と同じ状態で遠心成形することができ、製造が容易
で、施工性に優れ、もっとも重要なライナ外径が鋼板又
はＦＲＰで信頼性に富むものである。この合成トンネル
ライナは遠心成形によって製造することができ、高能率
で生産することができる。
用時と同じ状態で遠心成形することができ、製造が容易
で、施工性に優れ、もっとも重要なライナ外径が鋼板又
はＦＲＰで信頼性に富むものである。この合成トンネル
ライナは遠心成形によって製造することができ、高能率
で生産することができる。
【図１】実施例のトンネルライナの模式断面図である。
【図２】実施例のトンネルライナの（ａ）横断面、
（ｂ）縦断面図である。
（ｂ）縦断面図である。
【図３】実施例のトンネルライナの結合部構造を示す断
面図である。
面図である。
１ トンネルライナ ２ ライナ ３ 底板 ４ コンクリ−ト ５ 側壁 １１ ジベル １２ 切欠き １３ インサート １４ ボルト １５ シース
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 林 光俊 大宮市本郷町1581−20 (56)参考文献 特開 昭55−16133（ＪＰ，Ａ)
Claims (1)
- 【請求項１】 円筒を複数の円弧状に分割した底板と、
その底板の４周に立設した側壁とから形成された鋼製又
はＦＲＰの箱を遠心成形装置のドラム内に互いに結合し
て固定し、該箱の開口側コンクリート面には結合ボルト
頭の部分に切欠を形成する部分型枠を設け、前記箱内に
ノースランプのコンクリ−トを打設し、遠心成形後、前
記箱とコンクリ−トとの一体成形品を遠心成形装置のド
ラムから即時脱型することを特徴とする合成トンネルラ
イナの製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5022718A JP3028890B2 (ja) | 1993-02-10 | 1993-02-10 | 合成トンネルライナの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5022718A JP3028890B2 (ja) | 1993-02-10 | 1993-02-10 | 合成トンネルライナの製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06235297A JPH06235297A (ja) | 1994-08-23 |
| JP3028890B2 true JP3028890B2 (ja) | 2000-04-04 |
Family
ID=12090583
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5022718A Expired - Fee Related JP3028890B2 (ja) | 1993-02-10 | 1993-02-10 | 合成トンネルライナの製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3028890B2 (ja) |
Families Citing this family (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100866976B1 (ko) | 2002-09-03 | 2008-11-05 | 엘지디스플레이 주식회사 | 액정표시장치용 어레이기판과 제조방법 |
| JP2007009420A (ja) * | 2005-06-28 | 2007-01-18 | Takashi Matsumoto | シールドトンネル用セグメント |
| JP5133596B2 (ja) * | 2007-05-16 | 2013-01-30 | 栗本コンクリート工業株式会社 | コンクリートセグメントの遠心成形装置及び遠心成形方法 |
| JP2009084976A (ja) * | 2007-10-03 | 2009-04-23 | Tokyu Construction Co Ltd | セグメントの構造 |
| JP4950917B2 (ja) * | 2008-02-26 | 2012-06-13 | 東急建設株式会社 | 合成セグメントの製造方法 |
| JP2012122330A (ja) * | 2012-03-28 | 2012-06-28 | Tokyu Construction Co Ltd | 合成セグメントの構造 |
| JP5343148B2 (ja) * | 2012-03-30 | 2013-11-13 | 東急建設株式会社 | セグメントの構造 |
| CN106522983B (zh) * | 2017-01-10 | 2018-05-04 | 山东科技大学 | 防治强吸水膨胀软岩巷道底鼓的方法 |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5516133A (en) * | 1978-07-17 | 1980-02-04 | Kanzaki Jirou | Method of excavating hole in ground |
| JPS58176397A (ja) * | 1982-04-09 | 1983-10-15 | 株式会社クボタ | セグメント及びその製造方法 |
-
1993
- 1993-02-10 JP JP5022718A patent/JP3028890B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH06235297A (ja) | 1994-08-23 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
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