JP2003039272A - 切削装置 - Google Patents

切削装置

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JP2003039272A
JP2003039272A JP2001229161A JP2001229161A JP2003039272A JP 2003039272 A JP2003039272 A JP 2003039272A JP 2001229161 A JP2001229161 A JP 2001229161A JP 2001229161 A JP2001229161 A JP 2001229161A JP 2003039272 A JP2003039272 A JP 2003039272A
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Japan
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cutting
suspension bracket
spindle unit
workpiece
chuck table
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Application number
JP2001229161A
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English (en)
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Naoki Omiya
直樹 大宮
Masamichi Isohata
勝通 五十畑
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Disco Corp
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Disco Abrasive Systems Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スピンドルユニットを懸垂状態で支持する懸
垂ブラケットに切削水の付着を防止することがきる切削
装置を提供する。 【解決手段】 被加工物を保持するチャックテーブル
と、該チャックテーブルに保持された被加工物に切削水
を供給しつつ切削加工を施す切削機構とを有し、該切削
機構が切削ブレードを備えたスピンドルユニットと、該
スピンドルユニットを懸垂状態で支持する懸垂ブラケッ
トとを具備している切削装置であって、該懸垂ブラケッ
トに切削水の付着を防止するためのカバー部材を備えて
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体ウエーハ等
の被加工物を切削するダイシング装置等の切削装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】半導体デバイス製造工程においては、略
円板形状である半導体ウエーハの表面に格子状に配列さ
れた多数の領域にIC、LSI等の回路を形成し、該回
路が形成された各領域を所定のストリート(切断ライ
ン)に沿ってダイシングすることにより個々の半導体素
子を製造している。この半導体ウエーハのダイシングに
は一般に円盤状の切削ブレードを回転しつつストリート
に沿って相対的に移動させることによりストリートを切
削する切削装置が用いられている。このようなダイシン
グ装置としての切削装置は、被加工物を保持する被加工
物保持面を備えたチャックテーブルと、該チャックテー
ブルに保持された被加工物に切削水を供給しつつ切削加
工を施す切削機構とを有している。この切削機構は、切
削ブレードと該切削ブレードを装着した回転スピンドル
と該回転スピンドルを回転可能に支持するスピンドルハ
ウジングとを備えたスピンドルユニットと、該スピンド
ルユニットを懸垂状態で支持しチャックテーブルの被加
工物保持面に垂直な切り込み方向に移動可能に支持され
た懸垂ブラケットとを具備している。この懸垂ブラケッ
トを切り込み送り手段によって精密に切り込み送りする
ことにより、切削ブレードの被加工物に対する切り込み
深さが高精度に制御される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】而して、上記スピンド
ルユニットを懸垂状態で支持する懸垂ブラケットは、切
削加工時に飛散する切削水が付着し、この付着した切削
水およびこれが気化することにより冷却されて熱収縮が
発生することが判った。懸垂ブラケットが熱収縮する
と、該懸垂ブラケットに支持されたスピンドルユニット
を構成する回転スピンドルに装着された切削ブレードの
被加工物に対する切り込み深さが変化し、被加工物を所
定の切り込み深さで切削することが困難となる。特に、
2個の切削機構を備え、切削ブレードを備えたスピンド
ルユニットが互いに対峙するように配設された所謂2ス
ピンドルダイシング装置においては、2個の切削ブレー
ドの切り込み深さ位置が安定しないと切削加工時に次の
問題が発生する。即ち、例えば一方の切削ブレードによ
ってV溝を形成し、他方の切削ブレードによってV溝の
底を切削して面取り加工されたチップを形成する場合に
おいては、面取り幅が不均一になったり、V溝の底を完
全に切断できなかったりしてチップの品質を著しく低下
させるという問題がある。また、懸垂ブラケットが熱収
縮した状態で切削ブレードの基準位置を設定すると、懸
垂ブラケットの熱膨張に伴い逆に切削ブレードがチャッ
クテーブルに接触して、切削ブレードおよびチャックテ
ーブルを損傷するという問題もある。
【0004】本発明は上記事実に鑑みてなされたもので
あり、その主たる技術課題は、上記スピンドルユニット
を懸垂状態で支持する懸垂ブラケットに切削水の付着を
防止することがきる切削装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記主たる技術課題を解
決するため、本発明によれば、被加工物を保持する被加
工物保持面を備えたチャックテーブルと、該チャックテ
ーブルに保持された被加工物に切削水を供給しつつ切削
加工を施す切削機構とを有し、該切削機構が切削ブレー
ドを備えたスピンドルユニットと、該スピンドルユニッ
トを懸垂状態で支持し該チャックテーブルの被加工物保
持面に垂直な切り込み方向に移動可能に支持された懸垂
ブラケットとを具備している切削装置において、該懸垂
ブラケットに切削水の付着を防止するためのカバー部材
を備えている、ことを特徴とする切削装置が提供され
る。
【0006】上記カバー部材は、外側部材と該外側部材
の内面に装着された断熱部材とからなっていることが望
ましい。本発明の他の目的および特徴については、以下
に述べる説明により明らかにされる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明に従って構成された
切削装置の好適な実施形態について、添付図面を参照し
て詳細に説明する。
【0008】図1には、本発明を適用するダイシング装
置としての切削装置の斜視図が示されている。図1に示
された切削装置は、略直方体状の装置ハウジング1を具
備している。この装置ハウジング1には、被加工物であ
る半導体ウエーハをストックするカセット機構2と、該
カセット機構2に収納された被加工物を搬出するととも
に切削作業終了後の被加工物をカセット機構2に搬入す
る被加工物搬出・搬入機構3と、該被加工物搬出・搬入
機構3によって搬出された被加工物を保持するチャック
テーブル機構4と、該チャックテーブル機構4に保持さ
れた被加工物を切削する切削機構5と、該切削機構5に
よって切削された被加工物を洗浄する洗浄機構6と、チ
ャックテーブル機構4と洗浄機構6との間で被加工物を
搬送する被加工物搬送機構7が配設されている。また、
装置ハウジング1には、後述する光学手段によって撮像
された画像を表示するモニター8が配設されている。
【0009】上記カセット機構2、チャックテーブル機
構4および切削機構5について、図2を参照して説明す
る。図示の実施形態における切削装置は、装置ハウジン
グ1内に配設され上記各機構を装着する静止基台10を
具備している。上記カセット機構2は、静止基台10の
側面に上下方向に設けられた2本のガイドレール21、
21に摺動可能に配設されたカセットテーブル22と、
該カセットテーブル22をガイドレール21に沿って上
下方向(矢印Zで示す方向)に移動させるための駆動手
段23を具備している。駆動手段23は、上記2本のガ
イドレール21と21の間に平行に配設された雄ネジロ
ッド231と、カセットテーブル22に装着され雄ネジ
ロッド231に螺合する図示しないナットと、雄ネジロ
ッド231を回転駆動するための図示しないパルスモー
タ等の駆動源を含んでいる。従って、図示しないパルス
モータによって雄ネジロッド231を回動することによ
り、カセットテーブル22が上下方向(矢印Zで示す方
向)に移動せしめられる。このように上下方向に移動可
能に構成されたカセットテーブル22上に複数段の収容
室を備えたカセット24が載置される。このカセット2
4の複数段の収容室に被加工物25が1枚ずつ収容され
る。なお、図示の実施形態においては、被加工物25は
フレーム251にテープ252によって装着され半導体
ウエーハ250が示されている。
【0010】上記チャックテーブル機構4は、静止基台
10上に固定された支持台41と、該支持台41上に矢
印Xで示す方向に沿って平行に配設された2本のガイド
レール42、42と、該ガイドレール42、42上に矢
印Xで示す方向に移動可能に配設された被加工物を保持
する被加工物保持手段としてのチャックテーブル43を
具備している。このチャックテーブル43は、ガイドレ
ール42、42上に移動可能に配設された吸着チャック
支持台431と、該吸着チャック支持台431上に装着
された吸着チャック432とを具備しており、該吸着チ
ャック432の被加工物保持面432a上に被加工物で
ある例えば円盤状の半導体ウエーハを図示しない吸引手
段によって保持するようになっている。なお、チャック
テーブル機構4は、チャックテーブル43を2本のガイ
ドレール42、42に沿って矢印Xで示す切削送り方向
に移動させるための駆動手段44を具備している。駆動
手段44は、上記2本のガイドレール42、42の間に
平行に配設された雄ネジロッド441と、吸着チャック
支持台431に装着され雄ネジロッド441に螺合する
図示しないナットと、雄ネジロッド441を回転駆動す
るための図示しないパルスモータ等の駆動源を含んでい
る。従って、図示しないパルスモータによって雄ネジロ
ッド441を回動することにより、チャックテーブル4
3が矢印Xで示す切削送り方向に移動せしめられる。即
ち、チャックテーブル43は図1および図2で示す被加
工物載置領域101から切削領域102の間を移動する
ことができる。なお、上記チャックテーブル機構4は、
吸着チャック432を回転する図示しない回転機構を具
備している。
【0011】次に、上記切削機構5について説明する。
切削機構5は、上記静止基台10上に固定された門型の
支持台51を具備している。この門型の支持台51は、
上記切削領域102を跨ぐように配設されている。支持
台51の側壁には矢印Yで示す割り出し送り方向に沿っ
て平行に配設された2本のガイドレール511、511
が設けられているとともに、該2本のガイドレール51
1、511の間に平行に1本の雄ネジロッド52が固定
して配設されている。このガイドレール511、511
に沿って第1の基部53aおよび第2の基部53bがそ
れぞれ矢印Yで示す方向に摺動可能に配設されている。
第1の基部53aおよび第2の基部53bにはそれぞれ
上記共通の雄ネジロッド52に螺合する図示しない駆動
ナットが装着されており、この駆動ナットを図示しない
パルスモータ等の駆動源によって回動することにより、
第1の基部53aおよび第2の基部53bをガイドレー
ル511、511に沿って矢印Yで示す割り出し送り方
向に移動するとができる。なお、第1の基部53aおよ
び第2の基部53bのそれぞれに対応して独立した雄ネ
ジロッドを配設し、このそれぞれ独立した雄ネジロッド
をパルスモータ等によってそれぞれ回転させて、第1の
基部53aおよび第2の基部53bをそれぞれ矢印Yで
示す割り出し送り方向に移動するように構成してもよ
い。
【0012】上記第1の基部53aおよび第2の基部5
3bにはそれぞれ一対のガイドレール531aおよび5
31bが矢印Zで示す切り込み送り方向に沿って設けら
れており、このガイドレール531aおよび531bに
沿って第1の懸垂ブラケット54aおよび第2の懸垂ブ
ラケット54bがそれぞれ矢印Zで示す切り込み送り方
向に摺動可能に配設されている。第1の基部53aおよ
び第2の基部53bにはそれぞれパルスモータ55aお
よび55b等の駆動源によって回動せしめられる図示し
ない雄ネジロッドが配設されており、第1の支持部54
aおよび第2の支持部54bにはそれぞれ上記雄ネジロ
ッドに螺合するナットが装着されている。従って、パル
スモータ55aおよび55bにとって図示しない雄ネジ
ロッドを回動することにより、第1の懸垂ブラケット5
4aおよび第2の懸垂ブラケット54bをガイドレール
531aおよび531bに沿って上記吸着チャック43
2の被加工物保持面432aに垂直な矢印Zで示す切り
込み送り方向に移動するとができる。
【0013】上記第1の懸垂ブラケット54aおよび第
2の懸垂ブラケット54bには、第1の切削手段として
の第1のスピンドルユニット56aと第2の切削手段と
しての第2のスピンドルユニット56bが装着されてい
る。この第1のスピンドルユニット56aおよび第2の
スピンドルユニット56bについて、簡略化して示され
ている図3を参照して説明する。第1のスピンドルユニ
ット56aおよび第2のスピンドルユニット56bは、
それぞれ第1の懸垂ブラケット54aおよび第2の懸垂
ブラケット54bに固定された第1のスピンドルハウジ
ング561aおよび第2のスピンドルハウジング561
bと、該第1のスピンドルハウジング561aおよび第
2のスピンドルハウジング561bにそれぞれ回転可能
に支持された第1の回転スピンドル562aおよび第2
の回転スピンドル562bと、該第1の回転スピンドル
562aおよび第2の回転スピンドル562bの一端部
に装着された第1の切削ブレード563aおよび第2の
切削ブレード563bとからなっている。このように構
成された第1のスピンドルユニット56aおよび第2の
スピンドルユニット56bは、第1の切削ブレード56
3aと第2の切削ブレード563bが互いに対峙するよ
うに配設されている。即ち、第1のスピンドルユニット
56aと第2のスピンドルユニット56bは、それぞれ
軸芯が矢印Yで示す割り出し送り方向に向くように一直
線上に配設されている。なお、第1のスピンドルハウジ
ング561aおよび第2のスピンドルハウジング561
bの互いに対向する端部にはそれぞれ第1の切削ブレー
ド563aおよび第2の切削ブレード563bのそれぞ
れ上半部を覆う第1のブレードカバー564aおよび第
2のブレードカバー564bが装着されており、この第
1のブレードカバー564aおよび第2のブレードカバ
ー564bにそれぞれ切削水を供給する第1の切削水供
給ノズル565aおよび第2の切削水供給ノズル565
bが取り付けられている。このように構成された第1の
スピンドルユニット56aおよび第2のスピンドルユニ
ット56bには、それぞれ顕微鏡やCCDカメラ等で構
成される第1の光学手段57aおよび第2の光学手段5
7bが設けられている。第1の光学手段57aは第1の
スピンドルハウジング561aに固定され、第2の光学
手段57bは第2のスピンドルハウジング561bに固
定されている。
【0014】次に、上述したダイシング装置の加工処理
動作について図1に基づいて簡単に説明する。先ず、カ
セット機構2の駆動手段23を作動してカセットテーブ
ル22に載置されたカセット24を適宜の高さに位置付
ける。カセット24が適宜の高さに位置付けられたら、
被加工物搬出・搬入機構3を作動しカセット24に収容
された被加工物25を挟持部31で搬出して、被加工物
載置領域101に位置付けられているチャックテーブル
機構4の吸着チャック432の被加工物保持面432a
上に載置する。吸着チャック432の被加工物保持面4
32a上に載置された被加工物25は、図示しない吸着
手段によって吸着チャック432上に吸引保持される。
このようにして、吸着チャック432上に被加工物25
が吸引保持されたら、チャックテーブル43を矢印X方
向に移動するとともに、図2に示すように第1のスピン
ドルユニット56aおよび第2のスピンドルユニット5
6bを装着した第1の懸垂ブラケット54aおよび第2
の懸垂ブラケット54bが取り付けられている第1の基
部53aおよび第2の基部53bを矢印Y方向に移動
し、吸着チャック432の被加工物保持面432a上に
載置された被加工物25を第1の光学手段57aおよび
第2の光学手段57bの直下に位置付ける。そして、第
1の光学手段57aおよび第2の光学手段57bによっ
て被加工物25である半導体ウエーハ250の表面が撮
像され、半導体ウエーハ250の表面形成された切断ラ
イン(ストリート)のうち少なくとも1本がそれぞれ検
出されて、このそれぞれ検出された切断ラインと第1の
切削ブレード563aおよび第2の切削ブレード563
bの矢印Y方向の位置合わせが行われる。このとき図示
の実施形態においては、第1の基部53aおよび第2の
基部53bの矢印Y方向の位置は、支持台51に配設さ
れた1本のリニアスケール58による計測値に基づいて
精密制御される。なお、図示の実施形態おいては、リニ
アスケールを1本にして第1の基部53aと第2の基部
53bとで共用しているので、同じスケールで矢印Y方
向の制御が遂行されるため、スケールをそれぞれ個別に
設けた場合に比べ精度が向上する。このように、図示の
実施形態においては、第1のスピンドルユニット56a
および第2のスピンドルユニット56bに関連してそれ
ぞれ第1の光学手段57aおよび第2の光学手段57b
が設けられているので、第1の切削ブレード563aお
よび第2の切削ブレード563bの矢印Y方向の位置合
わせ作業を同時に効率的に行うことができる。
【0015】その後、第1のスピンドルユニット56a
および第2のスピンドルユニット56bを支持した第1
の懸垂ブラケット54aおよび第2の懸垂ブラケット5
4bを切削位置まで下降せしめ、半導体ウエーハ250
を吸引保持したチャックテーブル43を切削送り方向で
ある矢印X方向に切削領域102まで移動することによ
り、高速回転する第1の切削ブレード563aおよび第
2の切削ブレード563bの作用を受けて、上述のよう
にして検出された切断ラインが切削される。なお、この
切削加工時には、上記第1の切削水供給ノズル565a
および第2の切削水供給ノズル565bから切削作用部
に切削水が供給される。このように、第1のスピンドル
ユニット56aおよび第2のスピンドルユニット56b
を装着した第1の懸垂ブラケット54aおよび第2の懸
垂ブラケット54bが取り付けられている第1の基部5
3aおよび第2の基部53bの矢印Y方向の割り出し移
動と、半導体ウエーハ250を吸引保持したチャックテ
ーブル43の矢印X方向切削送りを繰り返し実行するこ
とにより、半導体ウエーハ250に形成された複数の切
断ラインが順次切削される。そして、半導体ウエーハ2
50に形成された同方向の切断ラインが全て切削された
ら、半導体ウエーハ250を吸引保持した吸着チャック
332を90度回転させて、上記と同様の切削作業を実
行することにより、半導体ウエーハ250に格子状に形
成された全ての切断ラインが切削されて個々のペレット
が形成される。
【0016】上述したように切削作業が終了したら、図
1に示す切削領域102に位置しているチャックテーブ
ル43を被加工物載置領域101に移動する。チャック
テーブル43が被加工物載置領域101に位置付けられ
たら、被加工物搬送機構7を作動しチャックテーブル4
3に保持された半導体ウエーハ250を装着したフレー
ム251を吸着パッド71によって吸着して洗浄機構6
のスピンナーテーブル611上に搬送する。スピンナー
テーブル611上に搬送され上述したように切削された
半導体ウエーハ250は、洗浄水供給ノズル612から
噴射される洗浄水によって洗浄され切削屑が除去される
とともに、スピンナーテーブル611が回転することに
よる遠心力によって乾燥せしめられる。このようにして
半導体ウエーハ250が洗浄されたならば、被加工物搬
送機構7を作動し半導体ウエーハ250を装着したフレ
ーム251を吸着パッド71によって吸着して被加工物
載置領域101に位置付けられているチャックテーブル
43の吸着チャック432上に載置する。そして、被加
工物搬出・搬入機構3を作動し、吸着チャック432上
に載置され洗浄済の半導体ウエーハ250およびフレー
ム251をカセット24の所定の収容室に収容する。
【0017】上述した切削加工時においては、上記第1
の切削水供給ノズル565aおよび第2の切削水供給ノ
ズル565bから切削作用部に切削水が供給されるた
め、この切削水が飛散して第1のスピンドルユニット5
6aおよび第2のスピンドルユニット56bを支持した
第1の懸垂ブラケット54aおよび第2の懸垂ブラケッ
ト54b(図2参照)に付着する。この付着した切削水
の冷却作用によって第1の懸垂ブラケット54aおよび
第2の懸垂ブラケット54bが熱収縮するため、上述し
たような問題が生ずる。本発明は、第1のスピンドルユ
ニット56aおよび第2のスピンドルユニット56bを
支持した第1の懸垂ブラケット54aおよび第2の懸垂
ブラケット54bに切削水が付着するのを防止するため
のカバー部材を設けたものである。
【0018】以下、本発明の一実施形態について、図4
を参照して説明する。図4には、第2の基部53bに矢
印Zで示す切り込み送り方向に沿って移動可能に装着さ
れた第2の懸垂ブラケット54bの前面および側面を覆
うカバー部材90が示されている。図4に示すカバー部
材90は前部901と両側部902、903とを有し、
これらは上下方向に伸縮可能な蛇腹によって構成されて
いる。前部901および両側部902、903の上端に
は第1の取付け板904が取り付けられており、前部9
01および両側部902、903の下端には第2の取付
け板905が取り付けられている。第1の取付け板90
4は、上記第2の基部53bの上面両側に設けられた2
個のねじ穴532b、532bと対応する2個の取付け
穴904a、904aを備えているとともに、中央部に
は上記パルスモータ55bとの干渉を回避するための切
欠部904bが設けられている。また、上記第2の取付
け板905には、上記第2の懸垂ブラケット54bのス
ピンドル取付部541bに設けられた2個のねじ穴54
2b、542bと対応する2個の取付け穴905a、9
05aが設けられている。このように構成されたカバー
部材90は、第1の取付け板904を第2の基部53b
に取付け、第2の取付け板905を第2の懸垂ブラケッ
ト54bのスピンドル取付部541bに取り付ける。即
ち、第1の取付け板904を第2の基部53bの上面上
に載置し取付け穴904b、904bにビス906、9
06を挿通してねじ穴532b、532bに螺合すると
ともに、第2の取付け板905をスピンドル取付部54
1bの上面上に載置し取付け穴905a、905aにビ
ス907、907を挿通してねじ穴542b、542b
に螺合することによって、カバー部材90は第2の基部
53bと第2の懸垂ブラケット54bに取付けられる。
このようにカバー部材90を装着することにより、第2
の懸垂ブラケット54bの前面および側面が覆われ、切
削水が飛散しても第2の懸垂ブラケット54bに付着す
ることが防止される。なお、第1の懸垂ブラケット54
a側もカバー部材90と実質的に同一のカバー部材によ
って覆うことができる。
【0019】次に、本発明の他の実施形態について、図
5を参照して説明する。図5に示すカバー部材91は、
前部911と両側部912、913とを有する外側部材
910と、該外側部材910の内面に沿って装着された
断熱部材914とからなっている。外側部材910は例
えばアルミニウム板を折り曲げ形成して構成されてお
り、両側部912および913には上記第2の懸垂ブラ
ケット54bの側面にそれぞれ設けられた2個のねじ穴
543b、543b(図5には一方の側面に設けられた
ねじ穴543b、543bのみが示されている)と対応
する2個の取付け穴912a、912aおよび913
a、913aがそれぞれ設けられている。断熱部材91
4は、例えば発泡スチロール等を用いることができる。
このように構成されたカバー部材91は、第2の懸垂ブ
ラケット54bの前側から嵌合し、両側部912および
913にそれぞれ設けられた取付け穴912a、912
aおよび913a、913aにそれぞれビス915を挿
通してねじ穴543b、543bおよび543b、54
3bに螺合することにより、第2の懸垂ブラケット54
bの前面および側面を覆うように取り付けられる。な
お、第1の懸垂ブラケット54a側もカバー部材91と
実質的に同一のカバー部材によって覆うことができる。
図5に示すカバー部材91は、外側部材910の内面に
沿って断熱材914が装着されているので、懸垂ブラケ
ットの切削水による温度の影響を確実に防ぐことができ
る。
【0020】本発明の更に他の実施形態について、図6
を参照して説明する。図6に示す実施形態は、スピンド
ルユニット56を懸垂状態で支持する懸垂ブラケット5
4の前側および後側とも露呈されている形態の切削装置
に、本発明を適用した例である。図6に示す実施形態に
おいては、懸垂ブラケット54の前側および両側面の半
分を覆う前側カバー部材92と、懸垂ブラケット54の
後側および両側側の半分を覆う後側カバー部材93とを
備えている。前側カバー部材92は上記図5の実施形態
におけるカバー部材91と同様の構成であり、前部92
1と両側部922、923とを有する例えばアルミニウ
ム板を折り曲げ形成した外側部材920と、該外側部材
920の内面に沿って装着された例えば発泡スチロール
等の断熱部材924とからなっている。外側部材920
の両側部922および923には上記懸垂ブラケット5
4の両側面にそれぞれ設けられた2個のねじ穴541、
541および541、541と対応する2個の取付け穴
922a、922aおよび923a、923aがそれぞ
れ設けられている。このように構成された前側カバー部
材92は、懸垂ブラケット54の前側から嵌合し、両側
部922および923にそれぞれ設けられた取付け穴9
22a、922aおよび923a、923aにそれぞれ
ビス925を挿通してねじ穴541、541および54
1、541に螺合することにより、懸垂ブラケット54
の前面および側面を覆うように取り付けられる。
【0021】また、後側カバー部材93は前側カバー部
材92と実質的に同一の構成であり、前部931と両側
部932、933とを有する外側部材930と、該外側
部材930の内面に沿って装着された断熱部材934と
からなっている。外側部材930の両側部932および
933には上記懸垂ブラケット54の両側面にそれぞれ
設けられた2個のねじ穴542、542および542、
542と対応する2個の取付け穴932a、932aお
よび933a、933aがそれぞれ設けられている。こ
のように構成された後側カバー部材93は、懸垂ブラケ
ット54の後側から嵌合し、両側部932および933
にそれぞれ設けられた取付け穴932a、932aおよ
び933a、933aにそれぞれビス935を挿通して
ねじ穴542、542および542、542に螺合する
ことにより、懸垂ブラケット54の後面および側面を覆
うように取り付けられる。図6に示すカバー部材92お
よび93は、外側部材920および930の内面に沿っ
て断熱部材924および934が装着されているので、
懸垂ブラケットの切削水による温度の影響を確実に防ぐ
ことができる。
【0022】
【発明の効果】本発明による切削装置は以上のように構
成されているので、次の作用効果を奏する。
【0023】即ち、本発明によれば、切削ブレードを備
えたスピンドルユニットを支持する懸垂ブラケットに切
削水の付着を防止するためのカバー部材を備えているの
で、懸垂ブラケットに切削水が付着することがなく、切
削水が付着することによって生ずる懸垂ブラケットの熱
収縮の発生を防止することができる。従って、切削ブレ
ードの切り込み深さ位置の安定した制御を実行すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用する切削装置の斜視図。
【図2】図1に示す切削装置の要部斜視図。
【図3】図1に示す切削装置を構成する第1のスピンド
ルユニットと第2のスピンドルユニットを簡略化して示
す説明図。
【図4】本発明の一実施形態を示すもので、要部分解し
て示す斜視図。
【図5】本発明の他の実施形態を示すもので、要部分解
して示す斜視図。
【図6】本発明の更に他の実施形態を示すもので、要部
分解して示す斜視図。
【符号の説明】
1:装置ハウジング 10:静止基台 2:カセット機構 21:ガイドレール 22:カセットテーブル 23:駆動手段 24:カセット 25:被加工物 250:半導体ウエーハ 251:フレーム 252:テープ 3:被加工物搬出・搬入機構 31:被加工物搬出・搬入機構の挟持部 4:チャックテーブル機構 41:支持台 42:ガイドレール 43:チャックテーブル 431:吸着チャック支持台 432:吸着チャック 44:駆動手段 5:切削機構 51:支持台 511:ガイドレール 53a:第1の基部 531a:ガイドレール 53b:第2の基部 531b:ガイドレール 54a:第1の支持部 54b:第2の支持部 55a:パルスモータ 55b:パルスモータ 56a:第1のスピンドルユニット 561a:第1のスピンドルハウジング 562a:第1の回転スピンドル 563a:第1の切削ブレード 56b:第2のスピンドルユニット 561b:第2のスピンドルハウジング 562b:第2の回転スピンドル 563b:第2の切削ブレード 57a:第1の光学手段 57b:第2の光学手段 6:洗浄機構 661:スピンナーテーブル 662:洗浄水供給ノズル 7:被加工物搬送機構 71:被加工物搬送機構の吸着パッド 8:モニター 90:カバー部材 91:カバー部材 92:前側カバー部材 93:後側カバー部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3C011 DD04 3C058 AA03 AA14 AA18 AC03 AC04 CB06 DA17

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被加工物を保持する被加工物保持面を備
    えたチャックテーブルと、該チャックテーブルに保持さ
    れた被加工物に切削水を供給しつつ切削加工を施す切削
    機構とを有し、該切削機構が切削ブレードを備えたスピ
    ンドルユニットと、該スピンドルユニットを懸垂状態で
    支持し該チャックテーブルの被加工物保持面に垂直な切
    り込み方向に移動可能に支持された懸垂ブラケットとを
    具備している切削装置において、 該懸垂ブラケットに切削水の付着を防止するためのカバ
    ー部材を備えている、 ことを特徴とする切削装置。
  2. 【請求項2】 該カバー部材は、外側部材と該外側部材
    の内面に装着された断熱部材とからなっている、請求項
    1記載の切削装置。
  3. 【請求項3】 該切削機構は、第1のスピンドルユニッ
    トおよび第2のスピンドルユニットと、該第1のスピン
    ドルユニットおよび該2のスピンドルユニットをそれぞ
    れ懸垂状態で支持する第1の懸垂ブラケットおよび第2
    の懸垂ブラケットを有しており、該第1の懸垂ブラケッ
    トおよび第2の懸垂ブラケットにそれぞれ該カバー部材
    が装着されている請求項1又は2記載の切削装置。
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