JP2003036496A - 車両の避難誘導システム - Google Patents

車両の避難誘導システム

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JP2003036496A
JP2003036496A JP2001224747A JP2001224747A JP2003036496A JP 2003036496 A JP2003036496 A JP 2003036496A JP 2001224747 A JP2001224747 A JP 2001224747A JP 2001224747 A JP2001224747 A JP 2001224747A JP 2003036496 A JP2003036496 A JP 2003036496A
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tunnel
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disaster
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Kenji Nakatani
憲二 中谷
Akihiko Santo
昭彦 山藤
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Toshiba Engineering Corp
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Toshiba Engineering Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来道路のトンネル内で災害が発生した際に
は、トンネル内に閉じこめられた車両の確認と、その車
両と災害発生位置との関係が正確に把握できず、車両や
ドライバーの救出が困窮する問題があった。 【解決手段】 トンネルの入出口にテレビカメラからな
る車両情報取得装置1を設け、この車両情報取得装置1
の映像から車両ナンバーを読み取り、かつ、トンネルへ
の流入と流出時刻から通過時間を算出する所領情報処理
装置2と、災害発生時に前記車両ナンバーからトンネル
内に閉じこめられた車両の特定とトンネル内位置を特定
し、災害発生位置と車両位置から避難経路を選定する避
難誘導処理装置3からなり、ドライバーに避難経路を速
やかに伝達する車両の避難誘導システム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トンネルを走行中
の車両を特定すると共に、特に災害発生時に、トンネル
内に閉じこめられた車両の特定とその車両の避難誘導を
行うシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】自動車等の車両が通行する幹線道路、高
速道路及び自動車専用道路には、各車両の走行状態を監
視して道路全体の交通状態を管理する道路交通監視シス
テムが設けられている。この道路交通監視システムは、
道路を複数区間に分割し、その分割区間毎に走行する車
両の車種、車両の平均速度、及び単位時間当たりの通行
車両数等を計測する車両検出センサを設け、その車両検
出センスで計測した情報を基に、前記道路の分割区間の
分岐点やインターチェンジ等の手前に設けた電光掲示板
に車両が進行する先の道路の交通状態を表示して、ドラ
イバーに知らせるようになっている。
【0003】この道路交通監視システムは、道路の分割
区間で発生した事故や故障等の情報を基に事故や故障発
生地点から下流側の区間に設けられた電光掲示板に事故
や故障車の存在を知らせる掲示を行い、必要によって
は、車線規制や通行止め等の交通規制を掲示することも
ある。
【0004】一方、前記道路に設けられているトンネル
内での故障や事故、特に重大事故による火災等の災害発
生時には、そのトンネル内の車両を速やかに避難させる
ことと、トンネル内に閉じこめられた車両の正確な把握
が求められる。
【0005】このトンネル内の車両を特定する装置は、
例えば、特開平11−203591号公報に開示されて
いる。
【0006】この公報に開示されているトンネル内の車
両認識は、トンネルの車両流入口と流出口に設け、車両
映像を撮像するITVカメラである撮像手段と、この撮
像手段で撮像した車両映像をそれぞれ記録するVTRで
ある映像記録手段と、トンネル内に設けられた火災検知
器や火災報知器等である道路状況検知手段からなってい
る。
【0007】前記トンネルの流入口と流出口に設けられ
た撮像手段は、常時トンネルに流入及び流出する車両を
撮像し、それぞれの撮像手段で撮像した車両映像は、そ
れぞれの映像記録手段に記録している。この撮像と記録
動作時に、前記道路状況検知手段が火災発生を検知する
と、前記映像記録手段の記録動作を所定時間経過後に停
止させる制御を行うようになっている。
【0008】この火災発生後の所定時間まで、前記撮像
手段で撮像し、映像記録手段に記録されたトンネルの流
入口と流出口の車両映像をテレビモニタに再生表示し
て、流入車両と流出車両との車両ナンバーを道路管理者
がチェックしてトンネル内に閉じこめられた車両の特定
を行うようになっている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従来の道路交通監視シ
ステムは、ある特定区間で故障や事故等が発生した際
に、その特定区間の下流側区間の後続車に対して、故障
や事故等の情報と交通規制の情報伝達が行われること
で、後続車が情報に対応した行動が速やかな行える。
【0010】しかし、特定区間が例えば、トンネルであ
る場合、そのトンネル内で車両火災が生じた際に、その
車両火災による後続車をトンネル内への流入を停止させ
ることはできるが、トンネル内に閉じこめられた車両の
特定と避難誘導は、別のシステムが必要となる。
【0011】また、前述の特開平11−203591号
公報に開始されているトンネル内の車両認識装置は、ト
ンネルの流入口と流出口に設けられた撮像手段で撮像
し、その撮像手段それぞれで撮像した映像をそれぞれの
映像記録手段に記録するもので、火災などが発生して、
トンネル内に車両が閉じこめられているか判断するに
は、前記両映像記録手段に記録されている映像を再生表
示して、トンネルの流入口の映像に記録されている車両
がトンネルの流出口の映像に記録されているか、道路管
理者が確認し、もし、トンネルの流入口の映像に記録さ
れている車両がトンネルの流出口の映像に記録されてい
ない場合に、その車両がトンネルに閉じこめられている
車両と判定する。
【0012】このトンネル内の車両認識装置は、トンネ
ル内の災害発生直前から、災害発生後所定時間経過後の
撮像映像を再生表示して、その再生表示された映像から
道路管理者がトンネルに流入した車両と流出した車両と
を判別することは、災害発生という緊急時に大変煩雑な
作業を求めることになる。また、トンネル内に閉じこめ
られた車両の認識ができたとしても、その閉じこめられ
た車両のトンネル内の位置までは判別ができず、災害現
場に作業員が到達するまで閉じこめられた車両に対して
避難誘導指示はできない問題がある本発明は、従来の問
題に鑑み、トンネル内で災害が発生した際に、トンネル
内に閉じこめられた車両の位置の確認と、各車両に対す
る避難誘導指示を速やかに実行できる車両の避難誘導シ
ステムを提供することを目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の車両の避難誘導
システムは、道路のトンネル内に所定間隔で複数設けら
れた災害検知手段と、前記トンネルの入出口にそれぞれ
設けられた車両情報取得手段と、前記車両情報取得手段
で取得したそれぞれ車両情報を処理する車両情報処理手
段と、前記災害検知手段で災害検知した際に、前記車両
情報処理手段で処理されたそれぞれの車両情報からトン
ネル内残存車両とその位置とを検出し、そのトンネル内
残存車両の避難誘導経路を選定する避難誘導処理手段
と、前記避難誘導処理手段で選定された避難誘導経路の
基で、前記トンネル内に設けられた複数の各種情報端末
に避難誘導案内情報を供給する各種情報提供手段と、を
具備することを特徴としている。
【0014】本発明の車両の避難誘導システムの災害検
知手段は、煙や熱線を検出する火災検出器、火災報知
器、及び非常電話器等であることを特徴としている。
【0015】本発明の車両の避難誘導システムの車両情
報取得手段は、トンネルの入口と出口にそれぞれ設けら
れたテレビカメラと、そのテレビカメラで撮像した車両
のそれぞれの撮像時刻を計測する時刻計測装置とを備え
ていることを特徴としている。
【0016】本発明の車両の避難誘導システムの車両情
報処理手段は、前記車両情報取得手段のそれぞれのテレ
ビカメラで撮像した車両映像から車両ナンバーを読み取
る車両ナンバー読み取り部と、前記時刻計測装置で計測
した時刻からトンネル通過時間を算出する通過時間算出
部とからなり、それら車両ナンバーと通過時間のデータ
をデータメモリに記録させることを特徴としている。
【0017】本発明の車両の避難誘導システムの避難誘
導処理手段は、前記災害検知手段からの災害発生情報の
基で、前記車両情報処理手段でデータメモリに記録され
ている車両ナンバーと車両の通過時間のデータを用い
て、災害検知直後のトンネル内残存車両の有無を判定す
るトンネル内車両の有無判定部と、そのトンネル内残存
車両のナンバーを抽出するトンネル内車両のナンバー抽
出部と、そのトンネル内残存車両のトンネル内位置を算
出するトンネル内車両位置算出部と、このトンネル内車
両位置算出部で算出された車両位置とトンネル内の災害
発生箇所から避難誘導経路を生成する避難誘導経路生成
手段とからなることを特徴としている。
【0018】本発明の車両の避難誘導システムの避難誘
導経路生成手段は、前記災害検知手段からの災害情報の
基で、災害発生箇所を特定するトンネル災害箇所特定部
と、このトンネル災害箇所特定部で特定された災害発生
箇所と、データメモリに記録されているトンネル内の非
常口や避難場所等の配置図データから最適避難経路を選
定する避難誘導経路選択部と、この避難誘導経路選択部
で選定された避難経路を前記各種情報提供手段を駆動さ
せて、トンネル内残存車両に伝達させるための避難誘導
情報信号を生成する避難誘導情報提供部からなっている
ことを特徴としている。
【0019】本発明の車両の避難誘導システムの各種情
報提供手段は、前記避難誘導経路生成手段の避難誘導情
報提供部からの避難誘導情報の基で、トンネル内に設け
られた複数種で、かつ、複数設置された避難誘導用の電
光掲示板、拡声用のスピーカ、自動車ラジオ、携帯電
話、またはカーナビゲーション装置等を駆動制御して、
車両ドライバーに避難誘導情報を伝達することを特徴と
している。
【0020】本発明により、トンネル内で災害が生じた
際に、トンネル内の残存車両の位置検出と、その残存車
両の避難経路が速やかに選定でき、その避難経路を的確
に残存車両に伝達できるようになった。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態について詳細に説明する。図1は本発明に係る
車両の避難誘導システムの一実施形態の構成を示すブロ
ック図である。
【0022】本発明の車両の避難誘導システムは、トン
ネル9の車両入口側と車両出口側に、それぞれに配置さ
れた車両情報取得装置1が設けられている。
【0023】この車両情報取得装置1は、トンネルに流
入する車両8と流出する車両8を撮影して車両映像信号
を生成するテレビカメラと、前記車両映像信号毎の車両
のトンネルへの流入と流出の時刻を計測する時刻計測装
置とからなっている。
【0024】このトンネル9の車両入口と車両出口に設
けられた車両情報取得装置1で撮影生成した車両映像信
号は、車両情報処理装置2に供給される。
【0025】この車両情報処理装置2は、前記車両情報
取得装置1から供給された車両映像信号と時刻信号のデ
ジタル信号変換等の信号処理を行い、デジタル車両映像
信号とデジタル時刻信号を生成するトンネル出入口車両
情報受信部21と、このトンネル出入口車両情報受信部
21で分離生成されたデジタル車両映像信号から車両ナ
ンバーを読み取り車両ナンバーデータを生成する車両ナ
ンバー読み取り部22と、前記トンネル出入口車両情報
受信部21で分離生成された車両のトンネル流入時刻と
流出時刻データから車両のトンネル通過時間データを算
出するトンネル通過時間算出部23とからなっている。
【0026】この車両情報処理装置2の車両ナンバー読
み取り部22で読み取られた前記トンネルの出入口を通
過した車両ナンバーのデータを後述する避難誘導処理装
置3のデータメモリ39aに記憶させる。また、前記車
両情報処理装置2のトンネル通過時間算出部23で算出
したトンネルの出入口間の車両通過時間データを前記デ
ータメモリ39aに記憶させる。
【0027】前記トンネル9の内部には、複数の災害検
出器7が所定間隔で設置されている。この災害検出器7
は、熱線や煙等を検出する火災検出器や火災報知器、な
らびに災害を伝達する非常電話器等である。
【0028】このトンネル9の内部の災害検知器7が災
害発生を検出すると、その災害発生信号は、避難誘導処
理装置3に伝達される。
【0029】この避難誘導処理装置3は、前記災害検出
器7から災害発生時に供給される災害発生信号を受信す
るトンネル災害検知情報受信部31と、このトンネル災
害検知情報受信部31からの駆動制御の基で、前記デー
タメモリ39aに記録されている車両ナンバーのデータ
を読み出し、前記災害発生時にトンネル9の内部の車両
の有無を判定するトンネル内車両有無判定部32と、こ
のトンネル内車両有無判定部32がトンネル内に車両有
りと判定すると、そのトンネル内の車両ナンバーを抽出
するトンネル内車両ナンバー抽出部33と、このトンネ
ル内車両ナンバー抽出部33で抽出された車両のトンネ
ル内の位置を算出するトンネル内車両位置算出部34
と、このトンネル内車両位置算出部34で算出されたト
ンネル内の車両の位置を表示させる表示信号を生成する
と共に、表示端末4の駆動制御を行う表示制御部35
と、前記トンネル災害検知情報受信部31からの駆動制
御の基で、トンネル内の災害発生箇所を特定するための
トンネル災害発生箇所特定部36と、このトンネル災害
発生箇所特定部36で特定された災害発生箇所と、デー
タメモリ39bに記憶されているトンネル9の内部の非
常口や避難場所等の配置図データを用いて、避難誘導経
路を選択する避難誘導経路選択部37と、及びこの避難
誘導経路選択部37で選択された避難誘導経路の情報を
後述する各種情報提供装置5を介して、トンネル9の内
部に所定の間隔で設けられている複数の各種情報提供端
末6に供給する避難誘導情報を生成する避難誘導情報提
供部38からなっている。
【0030】前記避難誘導処理装置3の避難誘導情報提
供部38から出力された避難誘導情報が供給される各種
情報提供装置5は、避難誘導情報受信部51と、避難誘
導情報提供部52からなっている。
【0031】この各種情報提供装置5は、トンネル9の
内部の複数箇所で、かつ、複数種類の情報端末で構成さ
れる各種情報端末6に避難誘導情報を提供させるための
複数の避難誘導情報受信部51と避難誘導情報提供部5
2を有している。
【0032】具体的には、前記トンネル9の内部に設け
られる各種情報提供端末6は、例えば、電光掲示板、音
声案内用のスピーカ、及びラジオ等である。
【0033】このような構成の車両の避難誘導システム
の動作について、図2乃至図5を用いて説明する。
【0034】最初に、前記車両情報処理装置2の動作を
図2を用いて説明する。前記トンネル9の入口に設けら
れた車両情報取得装置1で、トンネル9に流入する車両
を撮像すると共に、その車両のトンネル流入時刻を計測
する(ステップS11)。
【0035】一方、前記トンネル9の出口に設けられた
車両情報取得装置1でトンネル9から流出する車両を撮
像すると共に、その車両のトンネル流出時刻を計測する
(ステップS13)。
【0036】このトンネル9の出入口にそれぞれ設けら
れた車両情報取得装置1でそれぞれ取得した車両の撮像
映像信号と車両の入出時刻信号は、前記トンネル出入口
車両情報受信部21で分割されて、前記車両の撮像映像
信号はデジタル映像信号に変換されて前記車両ナンバー
読み取り部22に供給され、前記トンネルの入出時刻信
号はデジタル時刻信号に変換されて前記トンネル通過時
間算出部23に供給される。
【0037】前記車両ナンバー読み取り部22では、前
記トンネル9の入口で撮像した車両のデジタル映像信号
から車両ナンバー部分を映像処理して、車両ナンバーの
データを読み取り、さらに、前記トンネル9の出口で撮
像した車両のデジタル映像信号から車両ナンバー部分を
映像処理して、車両ナンバーのデータを読み取り処理を
行う(ステップS12)。
【0038】次に、前記トンネル通過時間算出部23で
は、前記トンネル9の入口で撮像した車両のトンネル9
の入口への流入時刻のデジタル時刻信号と、トンネル9
の出口からの流出時刻のデジタル時刻信号から車両ナン
バー毎のトンネル9の通過時間を算出し、この車両通過
時間とトンネル9の距離値から除算処理することで車両
速度を算出する(ステップS14)。
【0039】前記車両ナンバー読み取り部22で読み取
ったトンネル9の入出口の車両ナンバーと、前記トンネ
ル通過時間算出部23で算出した車両速度とトンネル9
の入出口の時刻値を、前記車両ナンバーとの関連付けを
おこなって、前記データメモリ39aに記憶させる(ス
テップS15)。
【0040】次に、避難誘導処理装置3のトンネル災害
検知情報受信部31とトンネル災害発生箇所特定部36
の動作を図3を用いて説明する。
【0041】トンネル9の内部に設けられている災害検
知器7が災害を検知すると、その災害検知情報は、前記
トンネル災害検知情報受信部31に伝達される(ステッ
プS21)。この災害情報を受信した前記トンネル災害
検知情報受信部31は、その災害情報の種別(火災や車
両事故等)を特定する(ステップS23)すると共に、
その災害情報をトンネル災害発生箇所特定部36で、災
害発生箇所の特定を行う(ステップS22)。この災害
箇所特定は、トンネル9の内部に所定間隔で設置されて
いる災害検知器7の内、災害検知情報を伝送した災害検
知器7を判定することで可能となる。さらに、トンネル
9の内部に設けられたテレビカメラ等の撮像映像と併用
することで、災害発生箇所の特定がより正確に実施でき
る。
【0042】なお、ステップS22とS23の処理順序
は、前述の処理順序である必要はなく、いずれかが先に
処理されても良い。
【0043】次に、前記避難誘導処理装置3において、
災害発生時にトンネル9の内部に閉じこめられた車両の
検出確認の動作について、図4を用いて説明する。
【0044】前記災害検知器7からの災害情報を前記ト
ンネル災害検知情報受信部31が受信すると、前記トン
ネル内車両有無判定部32が駆動制御される。
【0045】駆動制御されたトンネル内車両判定部32
は、前記車両情報取得装置2で検出し、データメモリ3
9aに記録されている災害発生直前にトンネル9を通過
した車両の走行速度を求める(ステップS31)。この
車両の走行速度は、前述したように、トンネル9の入口
への流入時刻と、出口からの流出時刻からトンネル9の
通過時間を求め、この通過時間でトンネル9の距離を除
算して求める。
【0046】一方、前記データメモリ39aに記憶され
ているトンネル9の出入口で撮像認識した車両ナンバー
のデータを読み出し、災害発生直前までにトンネル9の
入口で撮像認識した車両ナンバーと、トンネル9の出口
で撮像認識した車両ナンバーとを照合して、トンネル9
の入口で認識された車両ナンバーが、出口で認識されて
いない車両の有無を検出する(ステップS32)。つま
り、入口で認識した車両ナンバーと出口で認識された車
両ナンバーが一致すると、その車両ナンバーの車両はト
ンネル9を無事通過したと判定でき、入口で認識した車
両ナンバーが出口で認識されていない車両ナンバーの車
両は、トンネル9の内部に閉じこめられたと判定するこ
とができる。
【0047】前記ステップS32のトンネル9の入出口
での車両ナンバーの照合の結果、入口で認識した車両ナ
ンバーが出口で認識さていない車両(以下、トンネル内
残存車両と称する)が検出されると、前記トンネル内車
両ナンバー抽出部33で、そのトンネル内残存車両の車
両ナンバーを抽出する(ステップS33)。
【0048】このトンネル内残存車両の車両ナンバーが
抽出されると、トンネル内残存車両の走行速度は、前記
ステップS31で算出した災害発生直前にトンネル9を
通過した車両の走行速度と略同じであると推定設定する
(ステップS34)。
【0049】このトンネル内残存車両の推定速度と、前
記データメモリ39aに記憶されているトンネル内残存
車両のトンネル9への流入時刻を基に、トンネル9の内
部の走行位置、または停止位置を推定算出する(ステッ
プS35)。つまり、災害発生直後のトンネル内残存車
両のトンネル9内の位置を推定する。
【0050】このトンネル内残存車両のトンネル9の内
部の位置が推定されると、前記表示制御部35で、表示
端末4にトンネル9の内部図面とトンネル内残存車両の
位置などを表記した表示を行い、救助活動員に対して、
トンネル9の内部状況を告知する。
【0051】次に、前記避難誘導処理装置3において、
トンネル内残存車両に対する避難誘導動作について、図
5を用いて説明する。
【0052】前記トンネル災害発生箇所特定部36で特
定された災害発生箇所情報(ステップS41)と、前記
トンネル内車両ナンバー抽出部32とトンネル内車両位
置算出部34で推定されたトンネル内残存車両情報(ス
テップS42)とを用いて、避難誘導経路選択部37
で、トンネル内残存車両の最適避難誘導経路の選定を行
う(ステップS43)。
【0053】この最適避難誘導経路選定は、データメモ
リ39bに記憶されているトンネル9の内部配置図デー
タを用いて、トンネル内残存車両の最適な避難経路を選
定するものである。この最適避難経路としては、トンネ
ルの入出口方面に車両を避難させたり、ドライバーのみ
を最も近い非常口から避難させたり、あるいは、車両を
避難場所に退避させる等の災害状況に応じた避難方法と
避難経路を選定する。
【0054】この最適避難経路と避難方法が設定される
と、避難誘導情報提供部38でトンネル内残存車両に対
して、避難経路や方法を前記各種情報提供装置5を介し
て伝達するための避難誘導情報を生成して送信する(ス
テップS44)。
【0055】この避難誘導情報提供部38から送信され
る避難誘導情報は、トンネル9の内部に設置されている
電光掲示板に避難誘導情報を表示させるための情報信
号、スピーカから避難誘導情報を音声で伝達させるため
の情報信号、及び、道路情報伝達用のラジオから避難誘
導情報を伝達させるための情報信号等の避難誘導情報の
各種伝達手段に応じた避難誘導情報信号を生成送信す
る。
【0056】この避難誘導情報提供部38からの避難誘
導情報信号の基で、前記各種情報提供装置5は、トンネ
ル9の内部に設置されている各種情報提供端末6に対し
て。それぞれの避難誘導情報信号を伝送し、トンネル内
残存車両のドライバーに対して避難誘導情報を伝達する
(ステップS45)。
【0057】この各種情報端末6の電光掲示板の避難誘
導案内、スピーカからの音声による避難誘導案内、また
は、自動車ラジオからの避難誘導案内に従って、ドライ
バーは、車両または自らの避難を行うことが可能とな
る。
【0058】また、前記各種情報端末器6として、ドラ
イバーが保有する携帯電話や、自動車に装備されている
カーナビゲーション装置に避難誘導案内情報を割込伝送
して、その携帯電話やカーナビゲーション装置に避難誘
導案内を表示させることも可能である。
【0059】なお、前記避難誘導情報提供部38からの
避難誘導情報は、前記表示制御部35に供給して、前記
表示端末4に表示するトンネル内残存車両の位置画像に
避難誘導経路情報も重ねて表示する表示信号を生成させ
ることにより、救助員によるトンネル内残存車両やドラ
イバーの避難誘導、または避難確認等に用いることが可
能となる。
【0060】以上説明したように、本発明の車両の避難
誘導システムは、トンネル内で災害が発生した際に、そ
の災害発生を検知した直後にトンネル内に閉じこめられ
た車両の有無と、そのトンネル内に閉じこめられたトン
ネル内残存車両の車両ナンバーとトンネル内位置が速や
かに検出でき、そのトンネル内残存車両の位置によっ
て、最適避難経路を選定し、ドライバーと車両の避難誘
導が可能となり、災害場所からの速やかな避難が可能と
なった。
【0061】
【発明の効果】本発明の車両の避難誘導システムは、災
害が生じたトンネル内に閉じこめられた車両のナンバー
とトンネル内位置とが把握でき、車両のトンネル内位置
と災害発生位置から最適避難方法と経路の選定が可能と
なり、その最適避難方法と経路を基に車両のドライバー
に対して、複数の情報伝達端末を用いて、視聴覚的に伝
達して速やかな避難誘導が可能となる効果を有してい
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る車両の避難誘導システムの一実施
形態の構成を示すブロック図。
【図2】本発明の車両の避難誘導システムの車両情報取
得装置の動作を説明するフローチャート。
【図3】本発明の車両の避難誘導システムの災害発生箇
所の特定動作を説明するフローチャート。
【図4】本発明の車両の避難誘導システムのトンネル内
残存車両の有無、残存車両ナンバーの確認、残存車両の
位置等の検出動作を説明するフローチャート。
【図5】本発明の車両の避難誘導システムのトンネル内
残存車両の避難経路を選定、及び避難経路伝達動作を説
明するフローチャート。
【符号の説明】
1…車両情報取得装置 2…車両情報処理装置 3…避難誘導処理装置 4…表示端末 5…各種情報提供装置 6…各種情報提供端末 7…災害検知器 8…車両 9…トンネル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G08G 1/065 G08G 1/065 A Fターム(参考) 5G405 AA06 AA08 AB01 AB02 AD05 AD06 AD07 BA08 CA22 CA25 CA28 DA22 EA31 EA41 FA24 FA25 5H180 AA01 CC04 DD01 EE15

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 道路のトンネル内に所定間隔で複数設け
    られた災害検知手段と、 前記トンネルの入出口にそれぞれ設けられた車両情報取
    得手段と、 前記車両情報取得手段で取得したそれぞれ車両情報を処
    理する車両情報処理手段と、 前記災害検知手段で災害検知した際に、前記車両情報処
    理手段で処理されたそれぞれの車両情報からトンネル内
    残存車両とその位置とを検出し、そのトンネル内残存車
    両の避難誘導経路を選定する避難誘導処理手段と、 前記避難誘導処理手段で選定された避難誘導経路の基
    で、前記トンネル内に設けられた複数の各種情報端末に
    避難誘導案内情報を供給する各種情報提供手段と、 を具備したことを特徴とする車両の避難誘導システム。
  2. 【請求項2】 前記災害検知手段は、煙や熱線等を検出
    する火災検知器、火災報知器、及び非常電話器等である
    ことを特徴とした請求項1記載の車両の避難誘導システ
    ム。
  3. 【請求項3】 前記車両情報取得手段は、トンネルの入
    口と出口にそれぞれ設けられたテレビカメラと、そのテ
    レビカメラで撮像した車両のそれぞれの撮像時刻を計測
    する時刻計測装置とを備えていることを特徴とした請求
    項1記載の車両の避難誘導システム。
  4. 【請求項4】 前記車両情報処理手段は、前記車両情報
    取得手段のそれぞれのテレビカメラで撮像した車両映像
    から車両ナンバーを読み取る車両ナンバー読み取り部
    と、前記時刻計測装置で計測した時刻からトンネル通過
    時間を算出する通過時間算出部とからなり、それら車両
    ナンバーと通過時間のデータをデータメモリに記録させ
    ることを特徴とした請求項1記載の車両の避難誘導シス
    テム。
  5. 【請求項5】 前記避難誘導処理手段は、前記災害検知
    手段からの災害発生情報の基で、前記車両情報処理手段
    でデータメモリに記録されている車両ナンバーと車両の
    通過時間のデータを用いて、災害検知直後のトンネル内
    残存車両の有無を判定するトンネル内車両の有無判定部
    と、そのトンネル内残存車両のナンバーを抽出するトン
    ネル内車両ナンバー抽出部と、そのトンネル内残存車両
    のトンネル内位置を算出するトンネル内車両位置算出部
    と、このトンネル内車両位置算出部で算出された車両位
    置とトンネル内の災害発生箇所から避難誘導経路を生成
    する避難誘導経路生成手段とからなることを特徴とする
    請求項1記載の車両の避難誘導システム。
  6. 【請求項6】 前記避難誘導経路生成手段は、前記災害
    検知手段からの災害情報の基で、災害発生箇所を特定す
    るトンネル災害箇所特定部と、このトンネル災害箇所特
    定部で特定された災害発生箇所と、データメモリに記録
    されているトンネル内の非常口や避難場所等の配置図デ
    ータから最適避難経路を選定する避難誘導経路選択部
    と、この避難誘導経路選択部で選定された避難経路を前
    記各種情報提供手段を駆動させて、トンネル内残存車両
    に伝達させるための避難誘導情報信号を生成する避難誘
    導情報提供部からなっていることを特徴とした請求項5
    記載の車両の避難誘導システム。
  7. 【請求項7】 前記各種情報提供手段は、前記避難誘導
    経路生成手段の避難誘導情報提供部からの避難誘導情報
    の基で、トンネル内に設けられた複数種で、かつ、複数
    設置された避難誘導用の電光掲示板、拡声用のスピー
    カ、自動車ラジオ、携帯電話、またはカーナビゲーショ
    ン装置等を駆動制御して、車両ドライバーに避難誘導情
    報を伝達することを特徴とする請求項1記載の車両の避
    難誘導システム。
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