JP2006202225A - 事故検出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 適切な事故の記録と事故への対応を行なうことができる交通事故検出装置を提供する。
【解決手段】 交通事故検出装置100aは交差点付近に設置される。交通事故検出装置100aは、交差点近辺の音声を入力し、その音声に基づき事故の発生を判定する。事故が発生したことが判定されると、交差点下流側の車両の詳細を撮影することができるカメラ200a,200bに信号を送り、車両のナンバープレートの判別や詳細な画像の記録を開始する。
【選択図】 図1

Description

この発明は事故検出装置に関し、特に交差点や道路に設置され、事故に関連した車両などの撮影や、事故に対する対処を適切に行なうことができる事故検出装置に関する。
従来より、交差点などに設置される交通事故検出装置が知られている。交通事故検出装置は、制御機に接続されたマイクやカメラを備えている。交通事故検出装置は、マイクで収集した音声の音圧を判定し、制御機で周波数パターンの判定を行なうことで、衝突音やブレーキ音など交通事故が発生したときに起こる音と一致した音(あるいはそれに近い音)が発生したかを判定する。収集した音声の音源が事故であると認識したとき、VTRにおける事故映像の記録が開始される。
交通事故記録装置において、マイクやカメラは交差点での事故を記録するため、交差点内に向けて設置される。カメラは交差点全体が撮影できる程度の広角のレンズを有するものが用いられる。
交通事故の検出に関する技術として、以下の特許文献1は、マイクにより衝撃音が入力された場合にそれが事故によるものであるか否かを判定する装置を開示している。
特開2000−163687号公報
しかしながら、従来の交通事故検出装置には以下の(1)〜(3)に示すような問題点があった。
(1) 従来の交通事故検出装置では、他の装置と連携した運用ができない。これは、従来の交通事故検出装置は独立して運用されており、他の装置と接続する手段を有さないためである。
(2) 従来の交通事故検出装置では、記録した映像に基づいた事故状況の詳細な認識や、事故を起こした車両の詳細な認識ができないという問題があった。これは、費用の低減、および設置環境の制約から、カメラの数量が限られていたため、少数のカメラで交差点全体をカバーする必要から、広角のカメラを用いていたためである。また、交差点のどこで事故が発生するかわからないので、カメラをズームアップし視野を狭めることが運用上難しかったことも、事故を起こした車両の詳細な認識ができない原因の一つである。
(3) 従来の交通事故検出装置においては、事故映像を装置内のVTRで記録するため、装置サイズが大きくなり装置が高価になるという問題があった。また、VTRによる記録を行なうため、事故映像の検索に時間がかかり、操作性が劣るという問題があった。さらに、関係者は事故記録の確認のために、現地に行く必要があった。
この発明は上記問題点を解決するためになされたものであり、適切な事故の記録と事故への対応を行なうことができる事故検出装置を提供することを目的としている。
上記目的を達成するためこの発明のある局面に従うと、事故検出装置は、道路に設置される事故検出装置であって、音声を入力する音声入力手段と、画像を撮影する画像撮影手段と、入力された音声が特定の原因により生じた音声であるか否かを判定する判定手段と、判定手段の判定結果に基づいて、事故検出装置が設置されている場所とは異なる場所に設置されている外部撮像装置が特定の原因により生じた音声に関連した物体を撮影できるように指示を出力する出力手段とを備え、外部撮像装置は、画像撮影手段が撮影するよりも詳細な物体の画像を撮影することが可能である。
好ましくは外部撮像装置は、物体の形状およびナンバープレートの少なくとも1つが判別できるように物体を撮影する。
好ましくは事故検出装置は、交差点に設置され、外部撮影装置は、交差点から流出する車両を撮影可能な道路に設置される。
この発明の他の局面に従うと、事故検出装置は、交差点に設置される事故検出装置であって、音声を入力する音声入力手段と、画像を撮影する画像撮影手段と、入力された音声が特定の原因により生じた音声であるか否かを判定する判定手段と、判定手段の判定結果に基づいて、事故検出装置が設置されている交差点およびその交差点に隣接する交差点の少なくとも1つの信号機を制御する信号を出力する出力手段とを備える。
好ましくは判定手段は、入力された音声の音圧判定および周波数パターンの判定を行なうことで入力された音声が事故により生じた音声であるか否かを判定し、出力手段は、判定手段が事故により生じた音声を判定したときに、指示を出力する。
好ましくは事故検出装置は、判定手段の判定結果に基づいて、関係者に通知を行なう通知手段をさらに備える。
これらの発明に従うと、入力された音声が特定の原因により生じた音声であるか否かが判定され、判定結果に基づいて外部の撮像装置が特定の原因により生じた音声に関連した物体を撮影できるように指示を出力したり、信号機を制御することができるため、適切な事故記録や事故への対応を行なうことができる交通事故検出装置を提供することが可能となる。
図1は、本発明の実施の形態の1つにおける交通事故検出装置の動作の概念を示す平面図である。
図を参照して交通事故検出装置100aは、道路の交差点の部分に設置され、交差点内で生じる事故を検出する。事故が検出されると、事故に関連した物体が撮影されるように、交差点近辺の道路であって、交差点の下流にある道路に設けられたITVカメラ(および録画装置)200a,200bに指示を出力する。また、当該交差点の信号機300a,300cや近辺の信号機300bに信号を送り、事故が生じた交差点に車両が流入しないように信号の制御を行なったり、隣接する交差点から事故が発生した交差点方向に車が行かないように信号の制御を行なう。
ITVカメラ200a,200bは、車両のナンバープレートや車両の形状や色などを特定することができる程度に、交通事故検出装置100aが備えているカメラよりも詳細な車両の画像を撮影することが可能である。
このような構成により、交通事故検出装置においては以下の機能が実現される。
(1) ナンバープレートの読取
ITVカメラ200a,200bにより、加害車両のナンバープレートの読取を行なう。ITVカメラ200a,200bは、車線を走行する車両のナンバープレートが通り過ぎる位置を狙って撮影を行なう。カメラの倍率は、ナンバープレートを解読可能な解像度を得られる程度に設定される。交差点内ではなく、道路を走行する車両はその走行位置をある程度予測することができるため、ナンバープレートを解読可能な解像度が得られる倍率までカメラのズームアップを行なうことができる。
交差点内で事故が起こり、車両が逃げた場合、事故発生を検出した交通事故検出装置は、交差点からの流出側の道路に設置されたナンバープレート読取装置に事故検出信号を送り、映像記録を開始する。事故検出信号の送信の方式としては、有線、無線(電波)伝送、光空間伝送などを用いることができる。
(2) 他の装置との連携
また、本実施の形態における交通事故検出装置においては、事故が検出された場合において、事故車両が逃げたときの車両の逃走経路の特定を容易にするため、隣接交差点などに設置されている交通事故検出装置のカメラ(あるいは、図1のITVカメラ200a,200b)などと連携し、映像の記録を開始する。
(3) 信号機などとの連動
ある交差点で事故が検出されたとき、その交差点や隣接する交差点の信号制御機に対し、事故検出信号を送信することで、以下の交通管理が行なわれる。
(a) 事故が発生した交差点では、事故車両が車線を逸脱したり停止したりするため、他の車両がその車両に追突し新たな事故を引き起こすことが予想される。このため、事故が検出された場合、信号を赤にすることで、その交差点内に車両が流入しないようにする。
(b) 事故が発生した交差点に隣接する交差点の信号制御機と連携することで、事故が発生した交差点の方向に車が行かないようにする。
(4) 中央装置との連携
事故を検出したという情報(事故検出信号)を中央(交通管制センターなど)に送信し、中央側の人間に事故が発生したことを知らせる。また、該当交差点に監視カメラがある場合は、監視カメラによる映像の記録を開始する。また、事故の映像を関係者に携帯電話などで送信する。
(5) 事故映像の記録1
なお、交通事故検出装置で事故を検出し、事故の映像を記録する場合には、映像を中央に送信し、中央の装置で録画を行なうことが好ましい。このような構成とすることで、端末装置(事故検出装置)ではVTRなどの記録装置が不要となり、安価で小型な装置の提供が可能となる。
(6) 事故映像の記録2
また、交通事故検出装置で事故を検出したとき、記録した事故の映像を端末装置に蓄積してもよい。すなわち、端末装置を映像サーバとして機能させ、通信回線を通じてインターネットなどで中央側など任意の場所から記録映像の一覧、発生時刻などを検索可能にし、検索した記録映像を送信可能とする。なお、事故発生時の映像は、圧縮し伝送することや所定のインターバルで静止画として圧縮して送信することも可能である。
図2は、交通事故検出装置の設置例を示す図である。
図を参照して、交通事故検出装置100a,100bのそれぞれには、信号機102a,102bが接続されている。また、交通事故検出装置100a,100bはそれぞれ交差点付近の映像と音声とを入力するためのカメラ104a,104bとマイク106a,106bとを備えている。
交通管制センター4は、通信回線用モデム43と、制御装置42と、データベース41とを備えている。
交通事故検出装置100a,100bは、管制センター4の通信回線用モデム43に接続される。
図3は、交通事故検出装置100aの内部構成を示すブロック図である。
図を参照して、交通事故検出装置(交通事故自動記録制御機)100aは、その交差点内の信号の現在の状態を検出する信号現示検出部121aと、カメラ104aより入力された映像を蓄積する映像蓄積入出力部123aと、事故検出用マイク106aの信号に基づき事故を検出する事故検出部125aと、信号制御機155、中央装置(制御装置)42、隣接交差点の装置300、およびナンバープレート読取装置200との間で通信を行なう通信制御部127aと、カメラ104aにより入力された画像の処理を行なう画像処理部129aとを備えている。なお、交通事故検出装置100aにVTRを備えさせ、事故映像の記録を行なうようにしてもよい。
画像処理部129aは、画像内の車両の存在と、車両の進行方向の識別を行なう存在識別・方向識別部131aと、事故検出部133aとを備えている。事故検出部125aは、事故検出用の事故音パターンデータデータベースを備えている。信号現示検出部121aは、信号制御機151aの現示検出ユニット153aに接続されている。
図4は、現示検出ユニット153aが信号の現示を検出する原理を説明するための図である。
図を参照して、現示検出ユニット153aは、信号機に接続された灯器線171の電流の流れを検出する電流センサ173を備えている。電流センサ173により生じた誘導電流を信号現示検出ユニット153aで検出することで、信号の現示を知ることができる。
図5は、交通事故検出装置が実行する事故検出処理を示すフローチャートである。
図を参照して、ステップS101において、カメラやマイクにより得られたデータをメモリに蓄積する。ステップS103で、マイクにより得られた音声の音圧がしきい値を越えたかが判定され、YESであれば、ステップS105でその音声の周波数解析および周波数パターンの判定を行なう。
その結果、ステップS107で事故による音声が生じたかが判定され、YESであれば、ステップS109で、事故後の映像の蓄積を開始し、連続的な映像の所定時間の蓄積後に、蓄積を中止する処理を行なう。
ステップS111において、メモリから画像を出力し、交差点名などをオーバレイする処理を行なう。ステップS113で、VTRにカメラの映像を記録する処理を行ない、ステップS115で音声データや画像データの収集を再開し、ステップS101へ戻る。
図6は、図5のステップS105における処理を示すフローチャートである。
図を参照してステップS151で、衝撃音の発生が検出されると、ステップS153でその衝撃音の周波数解析が行なわれる。
ステップS155で周波数をサブバンド化し、ステップS157でニューラルネットワークによる音源の認識が行なわれる。
図7は、ニューラルネットワークによる音源認識の具体例を示す図である。
図(A)に示されるように、時間経過の中であるしきい値を越える音圧(衝撃音)が単位時間内に発生した場合には、(B)に示されるように、その衝撃音の周波数解析(サブバンド化)が行なわれる。
(C)に示されるように、それぞれの周波数帯域における音圧がニューラルネットワークの入力層に入力され、重みデータを使用することで入力層から隠れ層を演算する。さらに、重みデータを使用することで、隠れ層から出力層のデータが得られ、これにより音源の認識が行なわれる。
図8は、交通事故検出装置が実行する事故検出処理の他の例を示すフローチャートである。
図を参照して、ステップS201でマイクから音声を出力し、ステップS203で音のパターンを抽出する。事故音とのマッチングができた場合には、ステップS205でYESと判定し、ステップS207で事故検出信号を出力する処理を行なう。
図9は、交通事故検出装置が行なう車両の移動方向を検出する処理を示すフローチャートである。
図を参照して、ステップS301において画像を入力し、ステップS303で画像から車両のエッジ部分を抽出する。ステップS305で、そのエッジの移動方向を算出する。すなわち車両のエッジを抽出し、それを追跡処理することで車両の移動方向を識別する。ステップS307で車両の移動方向を推定できたかを判定する。YESであれば、図11の処理に進む。
なお、車両の移動方向の識別方法として、車両の色、形状の特徴で車両を特定し、それを追跡処理することで方向を識別するようにしてもよい。
図10は、交通事故検出装置が行なう車両に識別番号を付与する処理を示すフローチャートである。
図を参照して、ステップS351において、画像を入力し、ステップS353において画像データから車両の色情報を抽出する。ステップS355において、画像データから車両の形状情報を抽出し、ステップS357において車両に識別番号を付与する。
図11は、図9および図10に続くフローチャートである。
図11を参照して、ステップS401で車両の移動方向の推定データを記録する。ステップS403で事故が検出されたかを判定する。ここでNOであれば画像の入力処理へ戻り、YESであれば、ステップS405で、異常車両を発見したことを示す異常信号が出力されたかが判定される。
車両の異常走行を判定するためには、以下の(1)〜(4)の条件を用い、画像の検出を行なう。
(1) 走行が不連続な車両(急発進や急停車を行なう車両)を異常車両と判定する。
(2) 他の車両の流れとは異なる動き(異常に速い、逆走、急に曲がるなどの動き)をする車両を異常と判定する。
(3) 信号無視をした車両(その方向が赤にも拘らず直進するなどした車両)を異常車両と判定する。
(4) 事故発生時、走行している車両が1台であればそれを異常車両と判定する。また、事故発生時に車両がない場合は事故の誤検出と判定し通常の動作に戻る。
なお、上記(1)においては、車両の加速度が時間的に不連続になることを検出することで判定が行なわれる。(2)の場合においては、車両の速度の大きさと移動の向きとを検出すればよい。また、車両が急に曲がることについては、車両の曲がる向きと向きの変化の度合(時間変化)を検出すればよい。また、(3)においては、信号機からの色情報と車両の速度と移動方向を検出し、これらを組合せて判定を行なう。
図11に戻って、ステップS405でYESであれば、ステップS407において異常な動きをした車両に加害車IDを付け、ステップS409で車両の進行方向の推定データを付与する。そして、ステップS411で事故関連情報を付与し、画像入力へ戻る。
また、ステップS405でNOであれば、ステップS413で加害車両を特定できないという信号を出力し、ステップS411へ進む。
なお、加害車両の進行方向の推定に基づき、以下の(a)および(b)のように周囲の交差点の信号制御機155に指示を送信するようにしてもよい。
(a) 画像処理部129aで加害車両の進む方向が推定できた場合には、これからその車両が走行すると思われる方向の信号制御機に対して赤信号を表示するように指令を出す。
(b) 車両の方向が推定できなかった場合には、近隣の交差点(ある範囲内にある交差点)の信号制御機すべてに対して赤信号を表示するよう指令を出す。
また、管制センターに情報が送信される場合には、通信制御部127aから送信された情報をセンターが受取り、センター側の判断で上記(a)および(b)の指示を信号制御機に出してもよい。この場合、(b)では、センター側でどの範囲までの信号制御機に指示を出すかを予め内部に設定された参照テーブルなどを用いて指示してもよい。
また加害車両の進行方向が推定できた場合は、その方向にあるナンバープレート読取装置に対して読取の指示を出すようにしてもよい。このとき、異常があると判定された車両の速度からナンバープレート読取装置200に車両が到達するまでの時間を推定して、読取を開始すべき時刻を出力してもよい。
図12は、交通事故検出装置が行なう異常車両の特定処理を示すフローチャートである。
図を参照して、ステップS501において、画像を入力し、ステップS503において車両の異常走行かどうかを監視する。ステップS505において、異常であればステップS507において異常車両の信号を出力する。
図13は、交通事故検出装置が行なう、周囲の交差点に指示を出力する処理を示すフローチャートである。
ステップS601において、画像処理部からの情報を入力し、ステップS603において加害車IDが付与されているかどうかを判定する。YESであれば、ステップS605において、推定方向に一致する方向に存在する装置に対して通信を行なうように、送信データを設定する。そして、ステップS607においてデータ送信を行なう。
また、ステップS603においてNOであれば、ステップS609ですべての方向の装置に対して送信データを設定し、ステップS607へ進む。
図14〜図16は、交通事故検出装置の設置例を示す図である。
図14の例では、2台の交通事故検出装置400a,400bが1つの交差点をカバーするように設置されている。交通事故検出装置400a、400bは、交差点を通過する車両V1〜V3を撮影し、同時に音声を取得する。交通事故検出装置400a,400bからの出力信号に基づいて、ナンバープレート読取用カメラ402に接続された制御装置404へ信号が送られ、ナンバープレートの読取などが行なわれる。
ナンバープレート読取用カメラ402は、交差点流出側の道路であって、車両が車線から逸脱しない安定した走行となる位置に設置される。
図15は、交通事故が発生したことが交通事故検出装置400a,400bで検出されると、事故発生交差点近傍の監視カメラ405a,406bに信号を送り、カメラを起動させたり、あるいはカメラの映像の記録を開始させる状況を示す図である。
図16は、交通事故検出装置400a,400bを信号制御機410と連携させて事故に応じて信号機を制御することを示す図である。
このとき、交通事故検出装置400a,400bと信号制御機410と間の連携は無線や有線で行なうことができる。管制センター(中央装置)408を介し連携させることも可能である。また、事故発生交差点への流入側にある情報板や、光ビーコンなどの情報提供装置から交差点内で事故が発生したという情報提供を行なうことも可能である。
さらに、事故を検出したとき、関係者に通信回線や携帯電話を通じてその旨を送信するようにしてもよい。送信する情報としては、事故発生交差点、発生時刻、事故検出マイクとカメラの情報、信号現示状況、直前の交通状況(交通量、車両通過速度の平均値、車両の存在の有無)などが考えられる。また、事故の誤検出が発生することは避けられないが、情報受信者は真の事故の情報のみを選択したいという要求がある。このため、最初に提供する情報量は可能な限り少なくし、送信者の要求があればさらに詳細な情報内容を提供することで、受信者の負担を減らし通信費用の低減を図ることが考えられる。
また、カメラにより得られた映像は一旦交通事故検出装置のメモリに記録し、事故が検出されたときにメモリに蓄積された映像を中央装置に送信するようにしてもよい。このとき、中央装置への送信は、圧縮伝送、静止画伝送などで行なうことができる。中央装置では、受信した事故映像をVTRなどに記録する。
このように交通管制センター(中央装置)側で記録映像を蓄積することで、端末の装置を安価にすることができ、またコンパクトにできるというメリットがある。また、交通事故検出装置においてアナログテープに記録するのではなく、データを圧縮し送信することで、短時間に記録映像の処理を行なうことが可能である。このため、事故検出処理を短時間で再開できるというメリットがある。
また、そのような事故の映像などを交通事故検出装置において蓄積し、通信回線を通じてインターネットなどで任意の場所から記録映像の一覧や発生時刻などを検索可能とし、検索した記録映像を送信可能に装置を構成してもよい。
このように構成することで、交通事故の記録映像を見る場合、端末装置に行きVTRに記録された映像を見るのではなく、インターネットなどを通じ任意の場所から交通事故検出装置に記録された映像の一覧や発生時刻などを検索することが可能となる。さらに選択された記録映像を交通事故検出装置から収集することが可能になる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明の実施の形態の1つにおける交通事故検出装置の動作の概念を示す平面図である。 交通事故検出装置の設置例を示す図である。 交通事故検出装置100aの内部構成を示すブロック図である。 現示検出ユニット153aが信号の現示を検出する原理を説明するための図である。 交通事故検出装置が実行する事故検出処理を示すフローチャートである。 図5のステップS105における処理を示すフローチャートである。 ニューラルネットワークによる音源認識の具体例を示す図である。 交通事故検出装置が実行する事故検出処理の他の例を示すフローチャートである。 交通事故検出装置が行なう車両の移動方向を検出する処理を示すフローチャートである。 交通事故検出装置が行なう車両に識別番号を付与する処理を示すフローチャートである。 図9および図10に続くフローチャートである。 交通事故検出装置が行なう異常車両の特定処理を示すフローチャートである。 交通事故検出装置が行なう、周囲の交差点に指示を出力する処理を示すフローチャートである。 交通事故検出装置の設置例を示す図である。 交通事故検出装置の設置例を示す図である。 交通事故検出装置の設置例を示す図である。
符号の説明
4 交通管制センター、41 データベース、42 制御装置、43 通信回線用モデム、100a 交通事故検出装置、102a,102b 信号機、104a,104b カメラ、106a,106b マイク、121a 信号現示検出部、123a 映像蓄積入出力部、125a 事故検出部、127a 通信制御部、129a 画像処理部、131a 存在識別・方向識別部、133a 事故検出部、151a 信号制御機、153a 信号現示検出ユニット、155 信号制御機、200a,200b カメラ、300a,300c 信号機、400a,400b 交通事故検出装置、402 ナンバープレート読取用カメラ、405a,406b 監視カメラ、410 信号制御機。

Claims (6)

  1. 道路に設置される事故検出装置であって、
    音声を入力する音声入力手段と、
    画像を撮影する画像撮影手段と、
    前記入力された音声が特定の原因により生じた音声であるか否かを判定する判定手段と、
    前記判定手段の判定結果に基づいて、事故検出装置が設置されている場所とは異なる場所に設置されている外部撮像装置が前記特定の原因により生じた音声に関連した物体を撮影できるように指示を出力する出力手段とを備え、
    前記外部撮像装置は、前記画像撮影手段が撮影するよりも詳細な前記物体の画像を撮影することが可能である、事故検出装置。
  2. 前記外部撮像装置は、前記物体の形状およびナンバープレートの少なくとも1つが判別できるように前記物体を撮影する、請求項1に記載の事故検出装置。
  3. 前記事故検出装置は、交差点に設置され、
    前記外部撮影装置は、前記交差点から流出する車両を撮影可能な道路に設置される、請求項1または2に記載の事故検出装置。
  4. 交差点に設置される事故検出装置であって、
    音声を入力する音声入力手段と、
    画像を撮影する画像撮影手段と、
    前記入力された音声が特定の原因により生じた音声であるか否かを判定する判定手段と、
    前記判定手段の判定結果に基づいて、前記事故検出装置が設置されている交差点およびその交差点に隣接する交差点の少なくとも1つの信号機を制御する信号を出力する出力手段とを備えた、事故検出装置。
  5. 前記判定手段は、前記入力された音声の音圧判定および周波数パターンの判定を行なうことで前記入力された音声が事故により生じた音声であるか否かを判定し、
    前記出力手段は、前記判定手段が事故により生じた音声を判定したときに、指示を出力する、請求項1〜4のいずれかに記載の事故検出装置。
  6. 前記判定手段の判定結果に基づいて、関係者に通知を行なう通知手段をさらに備えた、請求項1〜5のいずれかに記載の事故検出装置。
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