JP2003035936A - フィルム処理装置 - Google Patents

フィルム処理装置

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JP2003035936A
JP2003035936A JP2001223091A JP2001223091A JP2003035936A JP 2003035936 A JP2003035936 A JP 2003035936A JP 2001223091 A JP2001223091 A JP 2001223091A JP 2001223091 A JP2001223091 A JP 2001223091A JP 2003035936 A JP2003035936 A JP 2003035936A
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film
photographic
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photographic film
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JP2001223091A
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Hironaga Ura
大修 浦
Hiromi Hiraiwa
大実 平岩
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Noritsu Koki Co Ltd
Original Assignee
Noritsu Koki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 現像処理後の写真フィルムを円滑にフィルム
キャリアに送って必要な処理を可能にするフィルム処理
装置を合理的に構成する。 【解決手段】 現像処理部Dの排出部Dcから送り出さ
れたフィルムを上方に搬送するフィルム搬送機構Fを備
え、このフィルム搬送機構Fからフィルムが送り出され
る際には、フィルムキャリアSCを導入位置に設定して
フィルムを受入れて先端側からリール18に巻き取り、
この後、フィルムキャリアSCをスキャニング位置に設
定してリール18に巻き取ったフィルムを送り出しなが
らスキャニングを行い、スキャニングされた後のフィル
ムを筐体1の上面の回収部に排出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、現像処理部で写真
フィルムの現像処理を行い、この現像処理後の写真フィ
ルムをフィルムキャリアに送るフィルム搬送機構を備え
ているフィルム処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】上記のように構成されたフィルム処理装
置として特開平11‐231435号公報や、特開平1
1‐231436号公報に示されるものが存在し、この
従来の技術では、装置本体の一方の端部位置にセットし
た未現像のフィルムをフィルム現像・乾燥処理部に導い
て現像及び乾燥処理を行い、この処理が行われたフィル
ムを移送部を介して露光部のネガマスク(フィルムキャ
リア)に送り、更に、この露光部で印画紙に焼き付ける
処理を行うよう構成されている。つまり、この従来の技
術では、現像・乾燥処理部から送り出された1本分のフ
ィルムを、中間的な機構に対して先端側から導入する状
態で受け渡し、このようにフィルムが受け渡された中間
的な機構を、ネガマスクの側に移動し(現像・乾燥処理
部からのフィルムの送り出し方向と直交する方向に移送
し)、この後、中間的な機構からネガマスクに対して、
フィルムをフィルムの後端側からネガマスクに送り出す
ようフィルムの搬送形態が構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この従
来の技術では、前述した中間的な機構でフィルムの受け
取りと、移送と、送り出しとを行うので、構造が複雑に
なるばかりか、現像・乾燥部から送り出されるフィルム
を受け取る位置と、ネガキャリアに対してフィルムを送
り出す位置とに精度高く設定する必要があり、高い精度
が要求されるものであった。特に、長期に亘る使用によ
り、機械的な誤差が拡大して中間的な機構の位置制御の
精度が低下した場合にはフィルムの受け渡しを円滑に行
えないこともあり、改善が望まれている。
【0004】本発明の目的は、複雑な構造を採用するこ
と無く、現像処理後の写真フィルムを円滑にフィルムキ
ャリアに送って必要な処理を可能にするフィルム処理装
置を合理的に構成する点にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
フィルム処理装置の特徴、作用・効果は次の通りであ
る。 〔特徴〕写真フィルムの現像処理を行う現像処理部を備
え、この現像処理部で現像処理を行った後の写真フィル
ムをフィルムキャリアに送るフィルム搬送機構を備えて
いるフィルム処理装置において、前記フィルム搬送機構
が、前記現像処理部から送り出された写真フィルムを、
写真フィルムのフィルム面と直交する方向視で直線的に
送る搬送経路を備えて構成されると共に、前記フィルム
キャリアが、写真フィルムの画像情報を光電変換して取
り込むスキャナ部に備えられ、このフィルムキャリアに
おいて写真フィルムを送る移送経路を、写真フィルムの
画像情報の光電変換を行うスキャニング位置と、前記フ
ィルム搬送機構から送り出される写真フィルムの導入を
可能にする導入位置とに切り換え自在に構成してある点
にある。
【0006】〔作用・効果〕上記特徴によると、現像処
理部で現像が行われた後の写真フィルムは、フィルム搬
送機構の搬送経路に送られ、このフィルム搬送機構にお
いて、写真フィルムのフィルム面と直交する方向視で直
線的に送られ、次に、このフィルム搬送機構から導入位
置のフィルムキャリアの移送経路に送られ、更に、この
フィルムキャリアと一体的にスキャニング位置に送ら
れ、写真フィルムの画像情報は光電変換され画像情報が
取得されるものとなる。つまり、本発明の構成では従来
の技術のように、移動自在に構成された中間的な機構を
備えていないので、従来の技術のように、中間的な機構
で写真フィルムの受け取りと、移送と、送り出しとを行
う如き作動を行わずに済むばかりで無く、機構的に考え
ると、フィルム搬送機構とフィルムキャリアとの間での
み写真フィルムの受け渡しを行えば良く、しかも、フィ
ルム搬送機構では無理な外力が作用しない形態で写真フ
ィルムを搬送することになるので、写真フィルムの搬送
も円滑になる。その結果、複雑な構造を採用すること無
く、現像処理後の写真フィルムを円滑にフィルムキャリ
アに送り、その画像情報の光電変換を可能にするフィル
ム処理装置が合理的に構成されたのである。
【0007】本発明の請求項2に係るフィルム処理装置
の特徴、作用・効果は次の通りである。 〔特徴〕請求項1記載のフィルム処理装置において、前
記現像処理部が筐体の内部に配置され、前記フィルムキ
ャリアが現像処理部より上部位置に配置されると共に、
前記フィルム搬送機構が、現像処理部から送り出される
写真フィルムを上方位置に送るよう前記搬送経路が設定
され、この搬送経路に対して写真フィルムを送る駆動型
のローラを備えて構成されている点にある。
【0008】〔作用・効果〕上記特徴によると、筐体内
部の現像処理部で現像処理が行われた後の写真フィルム
はフィルム搬送機構のローラの回転によって現像処理部
より上方位置に送られ、その位置でフィルムキャリアに
送り込むことが可能となる。その結果、フィルム搬送機
構の搬送経路の設定だけで現像処理が行われた写真フィ
ルムを高いレベルのフィルムキャリアに送ることが可能
となったのである。
【0009】本発明の請求項3に係るフィルム処理装置
の特徴、作用・効果は次の通りである。 〔特徴〕請求項1又は2に記載のフィルム処理装置にお
いて、前記現像処理部が、フィルム幅が異なる写真フィ
ルムの現像処理を可能にする複数列の現像処理経路を平
行姿勢で備えて構成されると共に、前記フィルム搬送機
構の搬送経路が、前記複数列の現像処理経路から送り出
される写真フィルムを送るよう複数備えて構成され、前
記フィルムキャリアの移送経路が、夫々の種類の写真フ
ィルムの搬送を可能にするよう複数備えて構成されてい
る点にある。
【0010】〔作用・効果〕上記特徴によると、フィル
ム幅が異なる写真フィルムでも、現像処理部の複数の現
像処理経路の何れかに送ることで現像処理が可能とな
り、この現像処理部で現像処理が行われた後の写真フィ
ルムは、フィルム搬送機構の複数の搬送経路の何れかに
送られ、その搬送経路から、フィルムキャリアの複数の
移送経路の何れかに送り込まれるものとなる。その結
果、現像処理部に形成される複数の現像処理経路に対応
して、フィルム搬送機構には複数の搬送経路を形成し、
フィルムスキャナには複数の移送経路を形成することに
よりフィルム幅が異なる複数の写真フィルムの処理が可
能になったのである。
【0011】本発明の請求項4に係るフィルム処理装置
の特徴、作用・効果は次の通りである。 〔特徴〕請求項3記載のフィルム処理装置において、前
記現像処理部が、複数列の現像処理経路の何れか1つに
対して写真フィルムを送ることで、その写真フィルムの
現像処理を行うよう処理形態が設定され、前記フィルム
キャリアの複数の移送経路の1つに対して現像処理後の
写真フィルムが送り込まれた後には、その移送経路をス
キャニング位置に設定するキャリア位置設定手段を備え
ている点にある。
【0012】〔作用・効果〕上記特徴によると、現像処
理部の現像処理経路の何れか1つに写真フィルムを送る
ことにより、その写真フィルムは現像処理の後に、フィ
ルム搬送機構の複数の搬送経路のうち対応するものに送
られ、この後に、フィルムキャリアの複数の移送経路の
うち対応するものに送られ、その移送経路がキャリア位
置設定手段によってスキャニング位置に設定されること
により、その写真フィルムの画像情報の光電変換が可能
になる。その結果、フィルム幅が異なる写真フィルムで
あっても現像処理から光電変換可能な位置までの移送を
連続的な処理によって行えるものとなった。
【0013】本発明の請求項5に係るフィルム処理装置
の特徴、作用・効果は次の通りである。 〔特徴〕請求項1〜4のいずれか1項に記載のフィルム
処理装置において、前記フィルムキャリアの移送経路が
前記導入位置に設定されている状態で前記写真フィルム
が導入された際に、その写真フィルムを送り出し方向の
下手側の端部から巻き取るリールをフィルムキャリアに
備えると共に、このリールで写真フィルムを巻き取った
後に、フィルムキャリアをスキャニング位置に設定して
前記リールに巻き取った写真フィルムを送り出しながら
スキャニング処理を行うスキャニング処理手段を備えて
いる点にある。
【0014】〔作用・効果〕上記特徴によると、フィル
ム搬送機構からフィルムキャリアに送り込まれた写真フ
ィルムは、送り出し方向の下手側の端部からリールに巻
き取られるものとなり、このようにリールに写真フィル
ムを巻き取った状態でフィルムキャリアをスキャニング
位置まで移動させた後には、スキャニング処理手段がリ
ールに巻き取られた写真フィルムを送り出しながらスキ
ャニング処理を行うことになる。つまり、この特徴によ
ると、フィルム搬送機構からフィルムキャリアに送り込
まれた写真フィルムが長尺であっても、リールに巻き取
ることにより、写真フィルムが垂れ下がらないので、写
真フィルムが垂れ下がるための空間を形成する必要がな
いばかりか、フィルムキャリアをスキャニング位置に移
動させる際に写真フィルムを傷めることもない。その結
果、長尺の写真フィルムであってもフィルムキャリアと
ともに無理なくスキャニング位置まで移動させてスキャ
ニングを可能にするものとなったのである。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1に示すように、筐体1に端部
に形成したフィルム導入部Aから送り込まれる銀塩式の
長尺の写真フィルム2(以下、フィルム2と略称する)
の現像処理を行う現像処理部Dを筐体1の内部に備える
と共に、この現像処理部Dで現像処理と乾燥処理とが行
われたフィルム2を筐体の上面側に送るフィルム搬送機
構Fを備え、このフィルム搬送機構Fから送られるフィ
ルム2を先端側から巻き取り、このように巻き取ったフ
ィルム2を後端側から送り出しながら、そのフィルム2
の画像情報を光電変換してデジタル信号として取込むス
キャナ部Sを備え、このスキャナ部Sで光電変換処理さ
れた後に排出されるフィルム2を受け止める回収部Rを
備えてフィルム処理装置が構成されている。
【0016】このフィルム処理装置は、現像処理部Dで
現像されたフィルム2の複数のコマの画像情報をスキャ
ナ部Sで連続的に取り込み、昇華型や、インクジェット
型のプリンターに転送して、所謂、同時プリントとして
プリントすることを可能にすることや、外部のドライブ
を駆動してCD−RやMO等の記憶メディアに保存する
処理を可能にするものである。前記フィルム導入部Aに
は開閉自在な蓋体3を備えており、このフィルム導入部
Aが配置された側の筐体1には各種の処理情報を入力す
るキーボードKを備え、筐体1の内部にはキーボードK
からの信号が入力すると共に、現像処理部D、フィルム
搬送機構F、スキャナ部S夫々の制御と、画像処理とを
行う制御装置Cを備えている。
【0017】図面には示さないが、前記フィルム導入部
Aには135サイズのフィルム(35mm版フィルム)
のフィルムマガジンMと、240サイズのフィルム(所
謂、APSフィルム)のフィルムマガジンMとをセット
する装着部が形成され、このフィルム導入部Aには何れ
かの装着部にフィルムマガジンMがセットされた状態
で、そのフィルムマガジンMからフィルム2を引出す機
構と、このフィルムマガジンMから引き出されたフィル
ム2の後端部を切断、あるいは、スプールから分離する
機構とを備えている。
【0018】前記現像処理装置Dは、図1及び図2に示
すように、フィルム導入部Aからのフィルム2を搬送ユ
ニット(図示せず)で搬送しながら現像処理を行う現像
処理装槽Daと、この現像処理槽Daで現像されたフィ
ルム2にブロア4からの乾燥風を供給して乾燥処理を行
う乾燥部Dbと、乾燥されたフィルム2を送り出す排出
部Dcとを備えて構成され、搬送ユニットから排出部D
cに亘って135サイズ用と、240サイズ用の処理経
路DL1、DL2が2列で平行する状態で形成され、現
像処理されたフィルム2は排出部Dcの2列の排出経路
のうち対応するサイズの経路から排出される(図3、図
4を参照)。尚、排出部Dcにはフィルム2の幅方向で
の両端部を挟持する圧着ローラ5、5を備え、この圧着
ローラ5、5は、現像処理装置Dの搬送ユニットでフィ
ルム2を送る速度と同期した速度でフィルム2を送り出
すよう搬送ユニットからの駆動力で駆動される。
【0019】図3及び図4に示すように、前記フィルム
搬送機構Fは、前記現像処理装置Dの排出経路Dcから
水平方向に送り出された現像処理後のフィルム2を、下
端部で受入れて上方に送り、上端部でスキャナ部Sに対
して水平方向に送り出すガイド部材6を備えて構成さ
れ、このガイド部材は135サイズの1フィルムを送る
搬送経路FL1と、240サイズのフィルム2を送る搬
送経路FL2とを形成すると共に、夫々の搬送経路FL
1、FL2にはフィルム2の幅方向での両端部を挟持す
る圧着ローラ7、7を備え、夫々の圧着ローラ7、7を
駆動するステッピングモータで成る搬送モータMFを備
えている。尚、同図においてフィルム搬送機構Fを排出
経路Dcと分離した構造で示しているが、このフィルム
搬送機構Fと排出経路Dcとを一体物で構成することも
可能である。
【0020】前記スキャナ部Sは、フィルム2を搬送す
るフィルムキャリアSCと、このフィルムキャリアSC
の下方位置に配置された光源部と、このフィルムキャリ
アSCの上方位置に配置された光電変換部とを備えて構
成されている。光源部はハロゲンランプ8からの光線を
反射させる防熱用のダイクロイックミラー9と、このダ
イクロイックミラー9からの光線をフィルム2に送る筒
状部材10とを有して成り、光電変換部は、写真フィル
ムを透過した光線に含まれる画像情報を光学レンズ11
を介してライン型やエリア型のCCD素子12に導く光
学系をケース13に内蔵して構成されている。
【0021】フィルムキャリアSCは、図3〜図5に示
すように、カバー15に収納される形態で配置され、こ
のフィルムキャリアSCは下部ガイド16に上部ガイド
17を重ね合わせた構造に構成され、下部ガイド16と
上部ガイド17とに平行姿勢の溝状に形成された部位に
よって、135サイズのフィルム2を送る移送経路SL
1と、240サイズのフィルム2を送る移送経路SL2
が形成され、夫々の移送経路SL1、SL2の中央部位
に光源からの光線の通過を可能にする開口W1、W2
(図7、図8を参照)が形成されている。このフィルム
キャリアSCでは夫々の移送経路SL1、SL2の反回
収部の側に該移送経路SL1、SL2から送り込まれた
フィルム2を先端側から巻き取るリール18を備えてお
り、又、夫々の移送経路SL1、SL2にはフィルム2
の幅方向での両端部を挟持状態で搬送する圧着ローラ1
9を有し、この圧着ローラ19とリール18とを正逆方
向に同期駆動するステッピングモータで成るキャリアモ
ータMCを備えている。
【0022】図3に示すように、夫々の移送経路SL
1、SL2のリール側位置には発光ダイオードで成る光
源21と、CDSやフォトトランジスタ等の受光素子2
2とを移送経路SL1、SL2を挟む位置に配置してフ
ィルム2の存否を判別する存否センサSeを備えてお
り、リール18には送り込まれたフィルム2をリールの
側に押し付ける複数のアーム18Aを備えて構成されて
いる。
【0023】又、このフィルムキャリアSCは筐体1に
備えガイドレール24を介して移送経路SL1、SL2
と直交する方向(フィルム2の搬送方向と直交する方
向)に移動自在に支持されると共に、このフィルムキャ
リアSCに固設した連結部材25にナット26に螺合す
るネジ軸27をガイドレール24と平行姿勢で備え、か
つ、このネジ軸27を正逆方向に回転駆動するステッピ
ングモータで成るシフトモータM27を備えてシフト作
動機構を構成している。
【0024】このシフト作動機構を備えることによっ
て、フィルムキャリアSCは135サイズのフィルム2
を送る移送経路SL1、及び、240サイズのフィルム
2を送る移送経路SL2夫々を、前記フィルム搬送機構
Fからのフィルム2の導入を許す導入位置Pと、その移
動経路中のフィルム2の画像情報の光電変換を可能にす
るスキャニング位置Qとに設定自在に構成されている。
尚、このスキャニング位置Qは移送経路SL1のフィル
ム2の光電変換を可能にする第1スキャニング位置Q1
と、移送経路SL2のフィルム2の光電変換を可能にす
る第2スキャニング位置Q2とで構成される(スキャニ
ング位置Qは第1、第2スキャニング位置Q1、Q2の
上位概念)。
【0025】前記回収部Rは、前記フィルムキャリアS
Cの反リール側の端部から排出されるフィルム2を受け
止めるよう筐体1の上面に形成された排出空間と、この
空間を覆う位置に配置された開閉自在な透明カバー28
とで構成されている。
【0026】このフィルム処理装置の制御系を図6に示
すように表すことが可能である。つまり、前記制御装置
Cにはハードウエア、及び、ソフトウエアの組み合わせ
で成る現像処理手段30、フィルムサイズ判別手段3
1、キャリア位置設定手段32、スキャニング処理手段
33夫々を備えると共に、半導体メモリ34、ハードデ
ィスク35夫々を備え、これらからの情報のアクセスを
可能にする入出力インタフェース36を備えている。こ
の入出力インタフェース36に対して前記キーボード
K、フィルム導入部、現像処理部D、フィルム搬送機構
F、スキャナS夫々に対する情報のアクセス系が形成さ
れている。
【0027】現像処理手段30は、現像処理部Dの搬送
ユニットでフィルム2を搬送しながら現像処理を行わせ
る機能と、処理液の温度の管理や処理液の液面の管理を
行わせる機能とを有するものであり、フィルムサイズ判
別手段31は現像処理部Dで現像されているフィルム2
のサイズを判別する機能を有し、キャリア位置設定手段
32はシフトモータ27を制御してフィルムキャリアS
Cをフィルム導入位置Pに設定する機能と、前記フィル
ムサイズ判別手段31からの情報に基づいてフィルムキ
ャリアSCに導入されたフィルム2のサイズを判別し、
そのフィルム2が送られる移送経路をスキャニング可能
なスキャニング位置Qに設定する機能を有し、スキャニ
ング処理手段33はフィルムキャリアSCが導入位置P
にある際に導入されたフィルム2をリール18に巻き取
る処理を行わせると共に、このフィルムキャリアSCが
スキャニング位置Qにセットされた状態においてリール
18に巻き取ったフィルム2を設定速度で送り出しなが
ら、この速度と同期したタイミングで画像情報を取込む
処理を行わせる機能を有している。そして、半導体メモ
リ34は画像情報や作業時に必要な情報の保存を行い、
ハードディスク35は主として画像情報を保存する。
【0028】特に、フィルムキャリアSCをシフト作動
させる際には図5(イ)に示す位置、即ち、135サイ
ズのフィルム2が送られる移送経路SL1が光源の直上
方に配置される位置(第1スキャニング位置Q1)をホ
ームポジションとして予め設定してあり、このホームポ
ジションを基準にしてシフトモータM27を駆動する間
歇信号を計数することによりフィルムキャリアSCを導
入位置Pと、第2スキャニング位置Q2とに設定する制
御が行われる。
【0029】このフィルム処理装置では、制御が開始さ
れる時点では図7(イ)に示すように、フィルムキャリ
アScがホームポジション(第1スキャニング位置Q
1)にセットされ、例えば、135サイズのフィルム2
の処理を行う場合には、フィルム導入部Aにフィルムマ
ガジンMをセットし、このフィルム導入部Aの蓋体3を
閉じた後にキーボードKのを操作して処理を開始するこ
とにより、フィルムマガジンMのフィルム2が現像処理
部Dに送り込まれ、この現像処理部Dではフィルム2を
処理経路DL1に搬送しながら現像処理と、乾燥処理と
が行われ、この後に排出部Dcから送り出される。この
ようにフィルム2が送り出されれる際には、送り出しに
先立ってシフトモータM27を駆動して図7(ロ)に示
すように、フィルムキャリアSCを導入位置Pにセット
する制御が行われ、この状態において排出部Dcから送
り出されたフィルム2は、搬送モータMFの駆動力によ
って回転する圧着ローラ7からの搬送力によってフィル
ム搬送機構Fの搬送経路FL1を送られるものとなり、
この搬送力によって上方位置でフィルムキャリアSCの
方向に送り出され、フィルムキャリアSCの2つの移送
経路SL1に導入される。
【0030】このようにフィルムキャリアSCの移送経
路SL1に対してフィルム2の導入が行われる際にはキ
ャリアモータMCの駆動力で、この移送経路SL1にフ
ィルム2を通過させる形態で導入を進めてフィルム2の
先端側からリール18に巻き取る制御を行い、図7
(ロ)に示すように、存否センサSeでフィルム2の後
端位置を検出するとキャリアモータMCを停止させてフ
ィルム2の導入を停止する。この状態に達すると、シフ
トモータM27を駆動して図8(イ)に示すように、フ
ィルムキャリアSCを第1スキャニング位置Q1にセッ
トし、キャリアモータMCを逆転させることでリール1
8に巻き取ったフィルム2を後端側から移送経路SL1
を介して回収部Rの側に送り出しながら、この送り出し
速度と同期したタイミングでフィルムのコマの画像情報
のスキャニングを行い、全てのコマの画像情報のスキャ
ニングが終了することで全ての処理が完了し、スキャニ
ング後のフィルム2が筐体1の上面の回収部Rに送り出
され、オペレータが容易に取り出し得るものとなってい
る。
【0031】又、240サイズのフィルム2の処理を行
う場合には、図8(ロ)に示すように、現像処理部Dの
処理経路DL2を介して送り出されるフィルム2を、フ
ィルム搬送機構Fの搬送経路FL2からフィルムキャリ
アScの移送経路SL2に導入して前述と同様にフィル
ム2の先端側からリール18に巻き取る制御を行い、存
否センサSeでフィルム2の後端を検出すると導入を停
止してシフトモータM27を作動させ、フィルムキャリ
アScを第2スキャニング位置Q2にセットし、フィル
ム2を移送経路SL2を介して送り出しながらスキャニ
ングを行い、スキャニング後のフィルム2を筐体1の上
面の回収部Rするものとなっている。
【0032】尚、フィルムキャリアSCを135サイズ
に対応した第1スキャニング位置Q1、あるいは、24
0サイズに対応した第2スキャニング位置Q2の何れに
セットするかの判別は、前述のようにフィルムサイズ判
別手段31からの情報に基づいて行い、この判別の結果
に基づいて前述した制御が行われるものとなっている。
【0033】このようにデジタル信号化して取得された
フィルム2の画像情報は処理装置内の半導体メモリ34
やハードディスク35に保存され、外部からの要求情報
に基づいて外部に転送してプリントを可能にすること
や、CD−RやMO等の記憶媒体に保存する処理に利用
できるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】フィルム処理装置の斜視図
【図2】フィルム処理装置のフィルムの搬送経路を示す
概略図
【図3】スキャナ部におけるフィルムの搬送経路の断面
【図4】フィルム搬送機構とフィルムキャリアとの相対
位置関係を示す図
【図5】フィルムキャリアの2種のスキャニング位置を
示す断面図
【図6】制御系のブロック回路図
【図7】フィルム搬送機構に対するフィルムキャリアの
相対位置の変化を連続的に示す断面図
【図8】フィルム搬送機構に対するフィルムキャリアの
相対位置の変化を連続的に示す断面図
【符号の説明】
1 筐体 2 写真フィルム 7 ローラ 18 リール 32 キャリア位置設定手段 33 スキャニング処理手段 D 現像処理部 F フィルム搬送機構 FL1、FL2 搬送経路 P 導入位置 Q スキャニング位置 S スキャナ部 SC フィルムキャリア SL1、SL2 移送経路

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 写真フィルムの現像処理を行う現像処理
    部を備え、この現像処理部で現像処理を行った後の写真
    フィルムをフィルムキャリアに送るフィルム搬送機構を
    備えているフィルム処理装置であって、 前記フィルム搬送機構が、前記現像処理部から送り出さ
    れた写真フィルムを、写真フィルムのフィルム面と直交
    する方向視で直線的に送る搬送経路を備えて構成される
    と共に、前記フィルムキャリアが、写真フィルムの画像
    情報を光電変換して取り込むスキャナ部に備えられ、こ
    のフィルムキャリアにおいて写真フィルムを送る移送経
    路を、写真フィルムの画像情報の光電変換を行うスキャ
    ニング位置と、前記フィルム搬送機構から送り出される
    写真フィルムの導入を可能にする導入位置とに切り換え
    自在に構成してあるフィルム処理装置。
  2. 【請求項2】 前記現像処理部が筐体の内部に配置さ
    れ、前記フィルムキャリアが現像処理部より上部位置に
    配置されると共に、前記フィルム搬送機構が、現像処理
    部から送り出される写真フィルムを上方位置に送るよう
    前記搬送経路が設定され、この搬送経路に対して写真フ
    ィルムを送る駆動型のローラを備えて構成されている請
    求項1記載のフィルム処理装置。
  3. 【請求項3】 前記現像処理部が、フィルム幅が異なる
    写真フィルムの現像処理を可能にする複数列の現像処理
    経路を平行姿勢で備えて構成されると共に、前記フィル
    ム搬送機構の搬送経路が、前記複数列の現像処理経路か
    ら送り出される写真フィルムを送るよう複数備えて構成
    され、前記フィルムキャリアの移送経路が、夫々の種類
    の写真フィルムの搬送を可能にするよう複数備えて構成
    されている請求項1又は2記載のフィルム処理装置。
  4. 【請求項4】 前記現像処理部が、複数列の現像処理経
    路の何れか1つに対して写真フィルムを送ることで、そ
    の写真フィルムの現像処理を行うよう処理形態が設定さ
    れ、前記フィルムキャリアの複数の移送経路の1つに対
    して現像処理後の写真フィルムが送り込まれた後には、
    その移送経路をスキャニング位置に設定するキャリア位
    置設定手段を備えている請求項3記載のフィルム処理装
    置。
  5. 【請求項5】 前記フィルムキャリアの移送経路が前記
    導入位置に設定されている状態で前記写真フィルムが導
    入された際に、その写真フィルムを送り出し方向の下手
    側の端部から巻き取るリールをフィルムキャリアに備え
    ると共に、このリールで写真フィルムを巻き取った後
    に、フィルムキャリアをスキャニング位置に設定して前
    記リールに巻き取った写真フィルムを送り出しながらス
    キャニング処理を行うスキャニング処理手段を備えてい
    る請求項1〜4のいずれか1項に記載のフィルム処理装
    置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007041098A (ja) * 2005-08-01 2007-02-15 Noritsu Koki Co Ltd フィルム処理装置
JP4744223B2 (ja) * 2005-08-01 2011-08-10 Nkワークス株式会社 フィルム処理装置

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