JP2003035731A - 電圧監視回路 - Google Patents

電圧監視回路

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JP2003035731A
JP2003035731A JP2001219248A JP2001219248A JP2003035731A JP 2003035731 A JP2003035731 A JP 2003035731A JP 2001219248 A JP2001219248 A JP 2001219248A JP 2001219248 A JP2001219248 A JP 2001219248A JP 2003035731 A JP2003035731 A JP 2003035731A
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voltage
electrode
transistor
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JP2001219248A
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English (en)
Inventor
Takashi Kato
高志 加藤
Takashi Taya
隆士 太矢
Masahiro Nishiyama
雅博 西山
Masao Kamio
雅夫 神尾
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Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Electric Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 回路規模が小さく集積回路化が容易な電圧監
視回路を提供する。 【解決手段】 正常状態時に逆バイアスとなるように、
端子A1,B1間に直列にダイオード11,12を接続
し、このダイオード11にかかる電圧によって、PNP
14とNPN16の導通状態を制御する。即ち、逆バイ
アスのときには、PNP14とNPN16がいずれもオ
フ状態となり、順バイアスのときには、少なくとも一方
がオン状態となるように接続する。更に、PNP14と
NPN16に流れる電流をカレントミラー17,18で
検出する。これにより、端子A1,B1間の電圧の逆転
を検出することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、外部電源等の電圧
を監視する電圧監視回路、特に浮動電源回路の電圧監視
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図2(a),(b)は、従来の電圧監視
回路の例を示す構成図である。図2(a)の電圧監視回
路1は、フォトカプラを用いたもので、給電回路2から
加入者線を介して端末装置に給電を行う加入者回路内に
設けられ、加入者線が接続される端子A1,B1間の電
圧の極性を監視するものである。
【0003】電圧監視回路1は、フォトダイオード1
a、フォトトランジスタ1b及び抵抗1cで構成され、
このフォトダイオード1aの陽極と陰極が、それぞれ端
子A1,B1に接続されている。フォトトランジスタ1
bのコレクタは電源電位VCC(例えば、5V)に接続
され、エミッタは抵抗1cを介して接地電位GNDに接
続されている。また、フォトトランジスタ1bのエミッ
タには出力端子T1が接続されている。
【0004】給電回路2は、端末装置側に必要な直流電
力を供給するもので、端子A1に低電位側の電位VA
を、端子B1に高電位側の電位VBを出力するように構
成されている。
【0005】正常な状態では、VA<VBであるので、
電圧監視回路1のフォトダイオード1aは逆バイアスと
なり、電流は流れない。このため、フォトトランジスタ
1bはオフ状態となり、出力端子T1は、ほぼ接地電位
GNDとなる。
【0006】ここで、何らかの事故や工事ミス等によ
り、加入者線等に外部の電源が接触してVA>VBにな
ると、フォトダイオード1aが順バイアスとなって電流
が流れる。これにより、フォトトランジスタ1bはオン
状態となり、出力端子T1には、フォトダイオード1a
に流れる電流の大きさに対応した電圧が出力される。
【0007】これにより、端子A1,B1の電位の逆転
が検出され、異常状態から給電回路2等を保護するため
の措置をとることが可能になる。特に、この電圧監視回
路1では、被監視側の端子A1,B1と監視側の電源電
位VCCとが、フォトカプラによって電気的に切り離さ
れているので、相互の電位差の影響を受けず、浮動電源
回路に適している。
【0008】図2(b)の電圧監視回路は、下記文献に
記載されたものである。 文献:「汎用リニアIC 1994/1995 データブック」、
NEC、p.1105
【0009】この電圧監視回路は、端子L1,L2間の
電圧を監視するもので、2つのオペアンプ3,4を用い
た差動増幅型のものである。端子L1,L2は、それぞ
れオペアンプ3,4の正入力側に接続されている。オペ
アンプ3の負入力側は、抵抗5を介して接地電位GND
に接続されると共に、抵抗6を介してこのオペアンプ3
の出力側に接続されている。また、オペアンプ4の負入
力側は、抵抗7を介してオペアンプ3の出力側に接続さ
れると共に、抵抗8を介してこのオペアンプ4の出力側
に接続されている。オペアンプ4の出力側は、出力端子
TXに接続されている。また、これらのオペアンプ3,
4は、共通の電源電位VB,VC(但し、VB<VC)
で駆動されるようになっている。
【0010】このような差動増幅型の電圧監視回路にお
いて、端子L1,L2の電位をVX,VY、抵抗5〜8
の値をR5〜R8とし、更に、R5=R8,R6=R7
に設定すると、出力端子TXの電圧VTは、次式で表さ
れる。 VT=(1+R8/R7)×(VY−VX) R7,R8の値は既知であるので、この式を用いて端子
L1,L2間の電圧を検出して監視することができる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
電圧監視回路では、次のような課題があった。即ち、図
2(a)の電圧監視回路は、フォトカプラを用いている
ため、他の制御回路等と共に1つの集積回路として構成
することが困難であるという問題があった。
【0012】また、図2(b)の電圧監視回路は、オペ
アンプを用いているため監視可能な電位範囲が、VB<
VX<VCかつVB<VY<VCの範囲に限定されてい
る。更に、オペアンプの構成は複雑で、かつ位相補償用
のキャパシタを必要とするなど回路規模が大きくなり、
他の制御回路等と共に1つの集積回路として構成するこ
とが困難であるという問題があった。
【0013】本発明は、前記従来技術が持っていた課題
を解決し、回路規模が小さく集積回路化が容易な電圧監
視回路を提供するものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明の内の第1の発明は、電圧監視回路におい
て、正常状態時に低電位が与えられる第1の端子に陽極
が接続され、検出ノードに陰極が接続された第1のダイ
オードと、正常状態時に高電位が与えられる第2の端子
に陰極が接続され、前記検出ノードに陽極が接続された
第2のダイオードと、前記第1の端子に接続された第1
の電極と第2の電極の間の導通状態が前記検出ノードの
電位によって制御される第1のトランジスタと、前記検
出ノードに接続された第1の電極と第2の電極の間の導
通状態が前記第1の端子の電位によって制御される第2
のトランジスタと、前記第1のトランジスタの第2の電
極と第1の電源電位の間、及び前記第2のトランジスタ
の第2の電極と第2の電源電位の間に接続され、該第1
及び第2のトランジスタに流れる電流を検出することに
よって前記第1及び第2の端子間の電圧の逆転を検出す
る電流検出手段とを備えている。
【0015】第1の発明によれば、以上のように電圧監
視回路を構成したので、次のような作用が行われる。正
常状態で第2の端子の電位が第1の端子の電位よりも高
ければ、第1及び第2のダイオードは逆バイアスとな
り、第1及び第2のトランジスタもオフ状態となる。従
って電流検出手段では電流が検出されない。
【0016】何らかの原因によって第1及び第2の端子
間の電圧が逆転し、第1の端子の電位が第2の端子の電
位よりも高くなると、第1及び第2のダイオードは順バ
イアスとなって電流が流れる。これにより、検出ノード
と第1のノード間に順方向電圧が発生し、第1と第2の
トランジスタの内の少なくとも1つはオン状態となる。
第1と第2のトランジスタに流れる電流は、電流検出手
段で監視され、第1及び第2の端子間の電圧の逆転が検
出される。
【0017】第2の発明は、第1及び第2の端子間の電
圧を監視する電圧監視回路において、第1の電極が前記
第1の端子に接続され、第2の電極が第1の抵抗とこれ
に直列接続された第1のカレントミラーの入力側を介し
て前記第2の端子に接続されたトランジスタと、前記ト
ランジスタの第1の電極と制御電極の間に接続された第
2の抵抗と、前記トランジスタをオン状態にするための
起動電流を出力する第1の電流源と、前記起動電流と同
じ大きさの補正電流を前記第2の端子に出力する第2の
電流源と、入力側が前記第1の電流源に接続されると共
に出力側が前記トランジスタの制御電極に接続され、該
入力側に流れる電流に対応した電流を前記第2の抵抗を
介して該出力側に流す第2のカレントミラーと、入力側
が前記第1のカレントミラーの出力側に接続され、該入
力側に流れる電流に対応した電流を第1の出力側から前
記第2のカレントミラーの入力側に出力すると共に、第
2の出力側から監視用の電流を出力する第3のカレント
ミラーとを備えている。
【0018】第2の発明によれば、次のような作用が行
われる。第1の電流源から第2のカレントミラーに起動
電流が出力されると、この第2のカレントミラーの出力
側に接続された第2の抵抗にも起動電流が流れ、トラン
ジスタがオン状態となる。これにより、第1と第2の端
子は、トランジスタと第1の抵抗と第1のカレントミラ
ーによる直列回路を介して接続され、端子間電圧に対応
する電流がこの第1のカレントミラーの入力側に流れ
る。第1のカレントミラーの出力側には、第3のカレン
トミラーの入力側が接続されているので、この第3のカ
レントミラーの第1及び第2の出力側にも、端子間電圧
に対応する電流が出力される。
【0019】第1の端子から第2の抵抗を介して第2の
カレントミラーに流れ込んだ起動電流に対して、これと
同じ大きさの補正電流が第2の電流源から第2の端子に
出力される。これにより、第1の端子に流れ込む電流と
第2の端子から流れ出す電流は等しくなり、第3のカレ
ントミラーの第2の出力側から、正確に端子間電圧に対
応した電流が出力される。
【0020】
【発明の実施の形態】(第1の実施形態)図1は、本発
明の第1の実施形態を示す電圧監視回路の構成図であ
る。この電圧監視回路は、正常状態時に低電位側の加入
者線に接続される端子A1と、高電位側の加入者線に接
続される端子B1を有している。端子A1にはダイオー
ド11の陽極が接続され、このダイオード11の陰極が
ノードN10に接続されている。ノードN10にはダイ
オード12の陽極が接続され、このダイオード12の陰
極が端子B1に接続されている。
【0021】端子A1には、抵抗13を介してPNP型
バイポーラ・トランジスタ(以下、単に「PNP」とい
う)14のエミッタが接続され、このPNP14のベー
スがノードN10に接続されている。また、ノードN1
0には、抵抗15を介してNPN型バイポーラ・トラン
ジスタ(以下、単に「NPN」という)16のエミッタ
が接続され、このNPN16のベースが端子A1に接続
されている。
【0022】PNP14のコレクタは、電流検出手段
(例えば、カレントミラー)17を構成するNPN17
aのコレクタとベースに接続されている。カレントミラ
ー17は、等しいディメンションを有する入力側のNP
N17aと出力側のNPN17bで構成され、これらの
NPN17a,17bのエミッタとベースをそれぞれ共
通接続したものである。これにより、出力側のNPN1
7bには、入力側のNPN17aと同じ大きさのコレク
タ電流が流れるようになっている。
【0023】NPN17a,17bのエミッタは、低電
位側の電源電位VBB(例えば、−48V)に接続さ
れ、NPN17bのコレクタは、NPN16のコレクタ
に接続されている。
【0024】NPN16のコレクタは、同じく電流検出
手段(例えば、カレントミラー)18を構成するPNP
18aのコレクタとベースに接続されている。カレント
ミラー18は、ディメンジョンが等しい2つのPNP1
8a,18bで構成され、これらのPNP18a,18
bのエミッタとベースをそれぞれ共通接続したものであ
る。これにより、PNP18bには、PNP18aと同
じ大きさのコレクタ電流が流れるようになっている。
【0025】PNP18a,18bのエミッタは、高電
位側の電源電位VCC(例えば、5V)に接続され、P
NP18bのコレクタは、抵抗19を介して接地電位G
NDに接続されると共に、出力端子T1に接続されてい
る。
【0026】次に、図1の動作を、端子A1,B1の電
位VA,VBの関係に対応して説明する。なお、ここで
は、すべてのトランジスタのhFE(エミッタ接地直流利
得)は十分大きいと仮定する。
【0027】(1) VA<VBの場合 端子A1,B1に接続される加入者線が正常な状態のと
きは、VA<VBであり、ダイオード11,12は逆バ
イアス状態となる。従って、PNP14とNPN16の
エミッタ−ベース間電圧も逆バイアス状態であり、カレ
ントミラー17,18には電流は流れない。このため、
抵抗19に電流は流れず、出力端子T1は、ほぼ接地電
位GNDとなる。
【0028】(2) VA>VBの場合 何らかの事故や工事ミス等により、加入者線等に外部の
電源が接触して、VA>VBになると、ダイオード1
1,12は順バイアス状態となる。
【0029】ダイオード11の順方向電圧をVFとする
と、ダイオード12の陽極−陰極間電圧Va-c は、次式
のようになる。 Va-c =(VA−VB)−VF
【0030】VA>VBのときには、これらの電位V
A,VBと、電源電位VCC,VBBの関係により、電
圧監視回路の動作は、更に次の(2-1),(2-2),
(2-3)の3つに分けられる。
【0031】(2-1) VBB<VB<VA<VCC
で、PNP14とNPN16が順バイアスの場合 PNP14に流れる電流I14は、このPNP14のベー
ス−エミッタ間電圧をVbe14、抵抗13の値をR13(例
えば、10kΩ)とすると、次式のようになる。 I14=(Va-c −Vbe14)/R13
【0032】同様に、NPN16に流れる電流I16は、
このNPN16のベース−エミッタ間電圧をVbe16、抵
抗15の値をR15(例えば、10kΩ)とすると、次式
のようになる。 I16=(Va-c −Vbe16)/R15
【0033】カレントミラー17のNPN17bには、
PNP14と同じ大きさの電流が流れる。一方、カレン
トミラー18のPNP18aに流れる電流は、NPN1
6に流れる電流とNPN17bに流れる電流の和とな
る。
【0034】従って、カレントミラー18のPNP18
a,18bに流れる電流I18は、次式のようになる。 I18=(Va-c −Vbe14)/R13+(Va-c −Vbe16)
/R15
【0035】従って、抵抗19の値をR19(例えば、3
0kΩ)とすれば、出力端子T1の電圧VTは、次式の
ようになる。 VT=R19×{(Va-c −Vbe14)/R13+(Va-c −
Vbe16)/R15}
【0036】一般に、Vbe14,Vbe16は約0.6Vであ
り、R13,R15,R19は既知であるので、出力端子T1
の電圧VTを比較器等で基準の電圧と比較することによ
り、加入者線の電位逆転を検出することができる。
【0037】(2-2) VBB<VB<VA<VCCで
NPN16のみが順バイアスの場合、またはVB<VA
<VBB<VCCの場合 NPN16に流れる電流I16は、前述したように次式で
表される。 I16=(Va-c −Vbe16)/R15
【0038】一方、PNP14は逆バイアスとなるた
め、電流は流れない。従って、カレントミラー18のP
NP18a,18bに流れる電流I18と、出力端子T1
の電圧VTは、次式のようになる。 I18=(Va-c −Vbe16)/R15 VT=R19×(Va-c −Vbe16)/R15 これにより、出力端子T1の電圧VTを基準の電圧と比
較することにより、加入者線の電位逆転を検出すること
ができる。
【0039】(2-3) VBB<VB<VA<VCCで
PNP14のみが順バイアスの場合、またはVBB<V
CC<VB<VAの場合 PNP14に流れる電流I14は、前述したように次式で
表される。 I14=(Va-c −Vbe14)/R13
【0040】一方、NPN16は逆バイアスとなるた
め、電流は流れない。従って、カレントミラー18のP
NP18a,18bに流れる電流I18と、出力端子T1
の電圧VTは、次式のようになる。 I18=(Va-c −Vbe14)/R13 VT=R16×(Va-c −Vbe14)/R13 これにより、出力端子T1の電圧VTを基準の電圧と比
較することにより、加入者線の電位逆転を検出すること
ができる。
【0041】以上のように、この第1の実施形態の電圧
監視回路は、ダイオード11,12が順バイアスとなっ
たときにオン状態となるPNP14及びNPN16と、
これらのPNP14及びNPN16に流れる電流を検出
するカレントミラー17,18を有している。これによ
り、端子A1,B1の電位VA,VBは、監視側の電源
電位VCC,VBBに無関係に設定することができるの
で、浮動電源回路に適している。
【0042】また、この電圧監視回路は、ダイオードと
バイポーラ・トランジスタを組み合わせて構成している
ので、回路構成が簡素化され集積回路化が容易である。
【0043】(第2の実施形態)図3は、本発明の第2
の実施形態を示す電圧監視回路の構成図である。この電
圧監視回路は、高電位側の端子L1と低電位側の端子L
2間の電圧を監視するものである。端子L1には、PN
P21のエミッタと抵抗22の一端が接続されている。
抵抗22の他端はPNP21のベースに接続され、この
PNP21のコレクタは抵抗23を介して、カレントミ
ラー24を構成するNPN24aのコレクタとベースに
接続されている。カレントミラー24は、ディメンショ
ンが等しい2つのNPN24a,24bで構成され、こ
れらのNPN24a,24bのエミッタとベースをそれ
ぞれ共通接続したものである。これにより、NPN24
bには、NPN24aと同じ大きさのコレクタ電流が流
れるようになっている。
【0044】NPN24a,24bのエミッタは、端子
L2に接続され、NPN24bのコレクタは、カレント
ミラー25を構成するPNP25aのコレクタとベース
に接続されている。カレントミラー25は、ディメンシ
ョンが等しい3つのPNP25a,25b,25cで構
成され、これらのPNP25a〜25cのエミッタとベ
ースをそれぞれ共通接続したものである。これにより、
PNP25b,25cには、それぞれPNP25aと同
じ大きさのコレクタ電流が流れるようになっている。P
NP25a〜25cのエミッタは、電源電位VC(例え
ば、5V)に接続されている。
【0045】PNP25bのコレクタは、カレントミラ
ー26を構成するNPN26aのコレクタとベースに接
続されている。カレントミラー26は、ディメンション
が等しい2つのNPN26a,26bで構成され、NP
N26bには、NPN26aと同じ大きさのコレクタ電
流が流れるようになっている。NPN26a,26bの
エミッタは電源電位VB(例えば、−48V)に接続さ
れ、NPN26bのコレクタは、抵抗22の他端(即
ち、PNP21のベース)に接続されている。
【0046】また、PNP25cのコレクタは、出力端
子TXに接続されると共に、抵抗27を介して電源電位
VA(例えば、1V)に接続されている。更に、NPN
26aのコレクタには、スイッチ28を介して起動用の
電流源29が接続され、端子L2には、スイッチ30を
介して補正用の電流源31が接続されている。これらの
電流源29,31は、同じ大きさの微少電流を供給する
ものである。
【0047】次に、図3の電圧監視回路の動作を説明す
る。なお、ここでは、すべてのトランジスタのhFEは十
分大きいと仮定し、各トランジスタのエミッタ−コレク
タ間電圧をVceとする。また、端子L1,L2の電位を
それぞれVX,VYとすると、端子間電圧VXYは、次式
で表される。 VXY=VX−VY
【0048】この電圧監視回路は、スイッチ28,30
をオンにすることにより、動作状態となる。スイッチ2
8を介して、電流源29から起動電流i29が、NPN2
6aに供給される。また、スイッチ30を介して、電流
源31から補正電流i31が端子L2に供給される。な
お、補正電流i31は、起動電流i29と同じ大きさに設定
されている。
【0049】NPN26aに起動電流i29が流れること
により、NPN26bにもこれと同じ大きさの電流i26
が流れる。この電流i26は、端子L1から抵抗22を通
して流れ込む。これにより、抵抗22の端子間に電圧が
生じ、この電圧によってPNP21がオン状態となる
(なお、起動電流i29と抵抗22の値(例えば、30k
Ω)は、PNP21がオン状態となるように予め設定し
ておく)。
【0050】端子L1から、NPN21、抵抗23及び
NPN24aを通して端子L2に流れる電流I21は、抵
抗23の値をR23(例えば、1MΩ)とすると、次式で
表される。 I21=(VXY−2×Vce)/R23 これにより、カレントミラーを構成するNPN24b,
PNP25a〜25cにも、電流I21と同じ大きさの電
流が流れる。
【0051】この結果、NPN26a,26bに流れる
電流I26は、当初の起動電流i29に対応する電流i26
に、PNP25bに流れる電流が重畳され、次式のよう
になる。 I26=i26+(VXY−2×Vce)/R23
【0052】端子L2から流れ出す電流IYは、NPN
24a,24bに流れる電流と、電流源31から供給さ
れる補正電流i31の和であるので、次式のようになる。 IY=2×(VXY−2×Vce)/R23+i31
【0053】一方、端子L1に流れ込む電流IXは、P
NP21に流れる電流I21と、NPN26bに流れる電
流I26の和であるので、次式のようになる。 IX=i26+2×(VXY−2×Vce)/R23 ここで、i31=i26であるので、IX=IYとなる。従
って、端子L1に流れ込む電流IXは、すべて端子L2
から流れ出し、監視側の電源電位VB,VCの影響を受
けることがない。
【0054】一方、出力端子TXの電圧VTは、抵抗2
7の値をR27(例えば、20kΩ)とすると、次式のよ
うになる。 VT=R27×(VXY−2×Vce)/R23+VA これにより、VXYは次式で表される。 VXY=R23×(VT−VA)/R27+2×Vce
【0055】上式において、R23,R27及びVAは既知
であり、Vceはトランジスタが飽和しているとすると一
般的に0.2V程度である。従って、出力端子TXの電
圧VTを検出することにより、端子L1,L2間の電圧
を監視することができる。
【0056】なお、この電圧監視回路は、スイッチ2
8,30がオフの場合、電流源29,31が切り離さ
れ、起動電流i29及び補正電流i31が供給されない。従
って、抵抗22に電流が流れず、この抵抗22の端子間
に電圧が生じない。これにより、PNP21はオフ状態
となり、この電圧監視回路は、端子L1,L2から切り
離される。
【0057】以上のように、この第2の実施形態の電圧
監視回路は、端子L1,L2間に流れる電流を、カレン
トミラー24〜26によって検出するようにしている。
これにより、カレントミラー24〜26が正常に動作す
る範囲であれば、端子L1,L2の電位VX,VYが監
視側の電源電位VB,VCの範囲を越えていても、端子
間電圧VXYを正確に監視することができる。
【0058】また、オペアンプを用いず、バイポーラ・
トランジスタによる簡単な回路構成となっているので、
集積回路化が容易である。
【0059】更に、電流源29,31からの起動電流i
29及び補正電流i31をオン/オフするためのスイッチ2
8,30を有している。これにより、必要に応じて被監
視側の回路から、電圧監視回路を切り離すことができ
る。この電圧監視回路を切り離した場合、カレントミラ
ー24〜26にバイアス電流が流れないので、無駄な消
費電流を抑制することができる。
【0060】なお、本発明は、上記実施形態に限定され
ず、種々の変形が可能である。この変形例としては、例
えば、次のようなものがある。 (a) 加入者回路における加入者線の電圧を監視する
場合について説明したが、このような用途に限定される
ものではない。 (b) 浮動電源回路の電圧監視に最適なものである
が、通常の電源回路の電源監視にも同様に適用できる。
【0061】(c) 単独のパイポーラ・トランジスタ
を用いた回路について説明したが、ダーリントン接続し
たトランジスタを用いても良い。 (d) 単独のダイオード11,12を用いた回路につ
いて説明したが、複数のダイオードを直列に接続した回
路を用いても良い。
【0062】(e) バイポーラ・トランジスタを用い
た回路について説明したが、MOSトランジスタや、G
aAsトランジスタを用いて構成しても良い。 (f) 電源電位VA,VB,VCの極性や値は、例示
したものに限定されない。例えば、電源電位VAを接地
電位GNDとしても良い。
【0063】(g) カレントミラーの構成は、ウイル
ソン型や電流増幅補償型でも良い。また、エミッタ側に
抵抗を挿入しても良い。更に、説明の簡素化のため、カ
レントミラーのミラー比を1:1として説明したが、こ
れに限定されるものではない。 (h) 電圧検出結果を電源電位を基準として出力して
いるが、電流の大きさとして出力しても良い。
【0064】(i) スイッチ28,30は機械的スイ
ッチや、トランジスタ等の半導体スイッチで構成するこ
とができる。また、この電圧監視回路を切り離す必要が
ない場合には、スイッチ28,30を省略しても良い。 (j) PNP21に代えてNPNを用いることもでき
る。
【0065】(k) カレントミラー24〜26や電流
源29,31の極性をすべて逆にしても実現可能であ
る。 (l) カレントミラー24〜26等の出力側に保護ダ
イオードを付加し、過電圧や逆電位等に対する保護を行
うようにしても良い。
【0066】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、第1の発明
によれば、第1の端子と検出ノードとの間に接続され、
第1と第2の端子間に正常状態とは逆の電圧が印加され
たときに順方向の電圧を発生する第1のダイオードと、
この第1のダイオードの両端に発生した順方向の電圧に
よって導通状態となる第1及び第2のトランジスタと、
これらの第1及び第2のトランジスタに流れる電流を検
出する電流検出手段を有している。これにより、第1及
び第2の端子の電位と、電流検出手段の電源電位に影響
されず、これらの第1及び第2の端子間の電圧の逆転を
検出することができる。従って、フォトカプラ等の回路
部品を用いず、トランジスタによる回路で構成している
ので、回路構成が簡素化されて集積回路化が容易であ
る。
【0067】第2の発明によれば、第1と第2の端子間
に直列接続されたトランジスタと第2の抵抗に流れる電
流に対応した電流を出力するための第1、第2及び第3
のカレントミラーと、このトランジスタを起動するため
の起動電流を出力する第1の電流源と、この起動電流の
影響を除去するための補正電流を出力する第2の電流源
を有している。これにより、第1及び第2の端子の電位
に影響されず、これらの第1及び第2の端子間の電圧を
正確に監視することができる。
【0068】また、オペアンプ等の複雑な回路素子を用
いず、トランジスタによるカレントミラーで構成してい
るので、回路構成が簡素化されて集積回路化が容易であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態を示す電圧監視回路の
構成図である。
【図2】従来の電圧監視回路の例を示す構成図である。
【図3】本発明の第2の実施形態を示す電圧監視回路の
構成図である。
【符号の説明】
11,12 ダイオード 13,15,19,22,23,27 抵抗 14,21 PNP 16 NPN 17,18,24〜26 カレントミラー 28,30 スイッチ 29,31 電流源
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西山 雅博 東京都港区虎ノ門1丁目7番12号 沖電気 工業株式会社内 (72)発明者 神尾 雅夫 東京都港区虎ノ門1丁目7番12号 沖電気 工業株式会社内 Fターム(参考) 2G035 AA00 AB02 AC01 AC16 AD02 AD04 AD10 AD20 AD39 AD43 AD44 AD56 5H410 CC02 DD02 EA10 FF03 FF22 LL01

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 正常状態時に低電位が与えられる第1の
    端子に陽極が接続され、検出ノードに陰極が接続された
    第1のダイオードと、 正常状態時に高電位が与えられる第2の端子に陰極が接
    続され、前記検出ノードに陽極が接続された第2のダイ
    オードと、 前記第1の端子に接続された第1の電極と第2の電極の
    間の導通状態が前記検出ノードの電位によって制御され
    る第1のトランジスタと、 前記検出ノードに接続された第1の電極と第2の電極の
    間の導通状態が前記第1の端子の電位によって制御され
    る第2のトランジスタと、 前記第1のトランジスタの第2の電極と第1の電源電位
    の間、及び前記第2のトランジスタの第2の電極と第2
    の電源電位の間に接続され、該第1及び第2のトランジ
    スタに流れる電流を検出することによって前記第1及び
    第2の端子間の電圧の逆転を検出する電流検出手段と
    を、 備えたことを特徴とする電圧監視回路。
  2. 【請求項2】 第1及び第2の端子間の電圧を監視する
    電圧監視回路であって、 第1の電極が前記第1の端子に接続され、第2の電極が
    第1の抵抗とこれに直列接続された第1のカレントミラ
    ーの入力側を介して前記第2の端子に接続されたトラン
    ジスタと、 前記トランジスタの第1の電極と制御電極の間に接続さ
    れた第2の抵抗と、 前記トランジスタをオン状態にするための起動電流を出
    力する第1の電流源と、 前記起動電流と同じ大きさの補正電流を前記第2の端子
    に出力する第2の電流源と、 入力側が前記第1の電流源に接続されると共に出力側が
    前記トランジスタの制御電極に接続され、該入力側に流
    れる電流に対応した電流を前記第2の抵抗を介して該出
    力側に流す第2のカレントミラーと、 入力側が前記第1のカレントミラーの出力側に接続さ
    れ、該入力側に流れる電流に対応した電流を第1の出力
    側から前記第2のカレントミラーの入力側に出力すると
    共に、第2の出力側から監視用の電流を出力する第3の
    カレントミラーとを、 備えたことを特徴とする電圧監視回路。
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