JP4245214B2 - 電流検出回路 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は電流検出回路に関し、特に、レギュレータ回路や出力回路の出力電流値を、この電流に比例した電圧によって検出することができる電流検出回路に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、モータ等の通電電流制御において出力電流値を高精度に制御する電流制御回路や、出力電流値を大小に切り換えて通信を行う電流通信回路などには、電流値を電圧値に変換する電流−電圧変換機能や、出力電流値が規定値以上か否かを検出する電流検出機能が必要である。
【0003】
また、レギュレータ回路や出力回路等、出力を各種制御する出力制御回路には、これらに接続する負荷や出力ラインの故障等による過電流により、回路が破壊されたり回路素子が劣化しないように過電流保護回路や、電流制限回路が備えられている。よって、これらの過電流保護回路や、電流制限回路にも、これらの回路を流れる電流値を検出する回路が必要である。
【0004】
図1(a) は特開平6−24284号公報に記載された過電流を検出するための従来の回路である。従来は、負荷が接続される出力端子の前段に抵抗R4を接続し、この抵抗R4に被検出電流を流して、その両端の電位差がトランジスタQHのベース・エミッタ間電圧以上になると、トランジスタQHがオンして検出出力電流を発生する方法であった。しかしながら、この方法では、特開平6−24284号公報に記載されているように、抵抗R4による電圧降下が大きく、出力インピーダンスが大きくなる問題があった。
【0005】
そこで、特開平6−242843号公報では、この問題点を解消するために図1(b) に示すように、出力端子2の前段に接続した抵抗R14の両端に、電流比n対1のNPN型トランジスタQF,QGからなるカレントミラー回路を接続し、これに電流比1対1のPNP型トランジスタQC,QDからなるカレントミラー回路を接続し、更に、トランジスタQDのコレクタ側にトランジスタQEのベースを接続した電流検出回路を提案している。この電流検出回路では、抵抗R14を流れる電流Iの検出出力電流Iout がトランジスタQEのコレクタ電流として検出端子5に出力されるようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特開平6−242843号公報に提案の電流検出回路は、例えば、図2に示すような、入力端子11と出力端子13との間に電流Iaを出力する定電流源12が設けられており、この定電流源12から出力端子13に流れる大きな電流Iout を、バッテリ8からの基準電圧Va がベースに入力されるトランジスタQ1によって制御するレギュレータ回路10には使用することが困難であるという問題点があった。即ち、レギュレータ回路10では出力端子13に大きな電流Iout が流れるので、出力端子13の前段に電流検出用の抵抗を挿入すると、抵抗による電圧降下が大きくなってしまうという問題点があった。
【0007】
そこで、本発明は、特に出力端子に接続された負荷に対して大きな電流が出力されるレギュレータ回路や出力回路において、大電流の流れる回路に電流検出用の抵抗を挿入することなく、出力端子から流れる大電流を簡単な構成の回路を用いて電圧に変換して検出することができる電流検出回路を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成する本発明の第1の実施形態が以下に第1から第4の発明として示される。第1の実施形態では、入力端子と出力端子との間に定電流源が設けられ、定電流源から出力端子に流れる電流を、基準電圧及び電流制御素子によって制御する出力制御回路に本発明の電流検出回路が適用される。
【0009】
第1の発明の構成上の特徴は、出力制御回路の入力端子に接続された別の定電流源と、2つの入力が電流制御素子と別の定電流源にそれぞれ接続された第1のカレントミラー回路と、別の定電流源と第1のカレントミラー回路との接続点とグランド間に接続された電流モニタ用抵抗とを備え、電流モニタ用抵抗の両端に、この電流モニタ用抵抗に並列に接続された第1のカレントミラー回路を構成するトランジスタの飽和電圧以上の電圧範囲で、出力端子に流れる電流に比例した電圧が現れるようにしたことにある。
【0010】
第2の発明の構成上の特徴は、出力制御回路の入力端子に接続された別の定電流源と、2つの電源入力が電流制御素子と別の定電流源にそれぞれ接続された第1のカレントミラー回路と、別の定電流源と第1のカレントミラー回路との接続点に一方の入力が接続された第2のカレントミラー回路と、この第2のカレントミラー回路の他方の入力に一端が接続する電流モニタ用抵抗と、この電流モニタ用抵抗の他端に接続する第2の電源とを備え、電流モニタ用抵抗の両端に、出力端子に流れる電流に比例した電圧が現れるようにしたことにある。
【0011】
第3の発明の構成上の特徴は、出力制御回路の入力端子に接続された別の定電流源と、2つの電源入力が電流制御素子と別の定電流源にそれぞれ接続された第1のカレントミラー回路と、別の定電流源と第1のカレントミラー回路との接続点に、2つの電流入力部のうちの一方の電源入力が接続されたNPN型トランジスタから構成される第2のカレントミラー回路と、2つの電源入力共に第1の電源とは別の第2の電源に接続され、一方の出力が第2のカレントミラー回路の他方の入力に接続され、他方の出力が電流モニタ用抵抗を介してグランドに接続されたPNP型トランジスタから構成される第3のカレントミラー回路とを備え、電流モニタ用抵抗の両端に、出力端子に流れる電流に比例した電圧が現れるようにしたことにある。
【0012】
第4の発明の構成上の特徴は、出力制御回路の入力端子に接続された別の定電流源と、2つの電源入力が電流制御素子と別の定電流源にそれぞれ接続された第1のカレントミラー回路と、2つの電源入力共に第1の電源とは別の第2の電源に接続され、一方の出力が第1のカレントミラー回路と電流制御素子との接続点に接続され、他方の出力が電流モニタ用抵抗を介してグランドに接続されたPNP型トランジスタから構成される第2のカレントミラー回路とを備え、電流モニタ用抵抗の両端に、出力端子に流れる電流に比例した電圧が現れるようにしたことにある。
【0013】
また、前記目的を達成する本発明の第2の実施形態が、以下に第5から第10の発明として示される。第2の実施形態では、電源に接続する入力端子に2つの電源入力が接続し、この電源からの電流を、Nを正の数として、N対1の比率で流す第1のカレントミラー回路と、N倍の電流が流れる側の第1のカレントミラー回路の出力に接続する出力端子と、この出力端子から流れ出る電流を基準電圧により制御する第1の電流制御素子と、第1のカレントミラー回路の他方の出力を流れる電流を別の基準電圧により制御する第2の電流制御素子と、第1の電流制御素子と第2の電流制御素子の出力とグランドとの間に設けられた抵抗とを備えた出力制御回路に本発明の電流検出回路が適用される。
【0014】
第5の発明の構成上の特徴は、出力制御回路の第1のカレントミラー回路を構成する2つのトランジスタのベースの共通接続点にベースが接続し、エミッタが電源に接続するトランジスタと、このトランジスタのコレクタとグランドとの間に接続された電流モニタ用抵抗とを備え、電流モニタ用抵抗の両端に、出力端子に流れる電流に比例した電圧が現れるようにしたことにある。
【0015】
第6の発明の構成上の特徴は、出力制御回路の第1のカレントミラー回路を構成する2つのトランジスタのベースの共通接続点にベースが接続し、エミッタが電源に接続するトランジスタ) と、このトランジスタのコレクタとグランドとの間に接続された電流モニタ用抵抗と、この電流モニタ用抵抗に並列に設けられ、定電流源を流れる電流の(N+1)分の1の電流が流れるようにした別の定電流源とを備え、電流モニタ用抵抗の両端に、出力端子に流れる電流に比例した電圧が現れるようにしたことにある。
【0016】
第7の発明の構成上の特徴は、第6の発明において、定電流源と別の定電流源とを、(N+1)対1の比率で電流を流すカレントミラー回路で構成したことにある。
第8の発明の構成上の特徴は、出力制御回路の第1の電流制御素子の出力と第2の電流制御素子の出力の接続点にエミッタが接続し、ベースが別の基準電圧に接続されたトランジスタと、このトランジスタのコレクタに一端が接続する電流モニタ用抵抗と、この電流モニタ用抵抗の他端に接続する第2の電源とを備え、電流モニタ用抵抗の両端に、出力端子に流れる電流に比例した電圧が現れるようにしたことにある。
【0017】
第9の発明の構成上の特徴は、出力制御回路の第1の電流制御素子の出力と第2の電流制御素子の出力の接続点にエミッタが接続し、ベースが基準電圧に接続されたトランジスタと、このトランジスタのコレクタに一端が接続する電流モニタ用抵抗と、この電流モニタ用抵抗の他端に接続する第2の電源と、トランジスタのコレクタと第1の電源との間に接続され、定電流源を流れる電流の(N+2)分の1の電流が流れるようにした別の定電流源とを備え、電流モニタ用抵抗の両端に、出力端子に流れる電流に比例した電圧が現れるようにしたことにある。
【0018】
第10の発明の構成上の特徴は、出力制御回路の第1の電流制御素子の出力と第2の電流制御素子の出力の接続点にエミッタが接続し、ベースが別の基準電圧に接続されたトランジスタと、このトランジスタのコレクタと第1の電源との間に接続され、定電流源を流れる電流の(N+2)分の1の電流が流れるようにした別の定電流源と、2つの入力が第2の電源に接続され、一方の出力がトランジスタのコレクタに接続され、他方の出力が電流モニタ用抵抗を介してグランドに接続されたPNP型トランジスタから構成される第2のカレントミラー回路とを備え、電流モニタ用抵抗の両端に、出力端子に流れる電流に比例した電圧が現れるようにしたことにある。
【0019】
更に、前記目的を達成する本発明の第3の実施形態が第11の発明として示される。第11の発明の構成上の特徴は、第1から第10の発明の何れかの電流検出回路を備えた出力制御回路において、出力端子の前段に出力増幅用のカレントミラー回路を設け、この出力増幅用のカレントミラー回路は、その一方の入力が第1の電源に接続し、他方の入力が出力制御回路の出力に接続し、その出力が出力端子に接続すると共に、出力制御回路からの出力電流と電源からの電流を、Mを正の数として、1対Mの比率で流すようにしたことにある。
【0020】
更にまた、前記目的を達成する本発明の第4の実施形態が第12及び第13の発明として示される。第12と第13の発明の構成上の特徴は、第1から第11の発明の何れかの電流検出回路において、電流検出回路の一部にオン/オフスイッチを設け、このオン/オフスイッチのオフによって出力制御回路の出力端子に出力が現れないようにしたことにある。
【0021】
最後に、前記目的を達成する本発明の第5の実施形態が第14の発明として示される。第14の発明の構成上の特徴は、第1から第12の発明の何れかの電流検出回路を含む出力制御回路が集積化されたICとして構成されることにある。
なお、以上の実施形態におけるカレントミラー回路は、バイポーラトランジスタによって構成するか、或いは、MOS型トランジスタによって構成することができる。
【0022】
以上のように構成された第1から第14の発明によれば、出力端子に接続された負荷に対して大きな電流が出力される出力制御回路や出力回路において、大電流の流れる回路に電流検出用の抵抗を挿入することなく、出力端子から流れる大電流を簡単な構成の回路を用いて電圧に変換して検出することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下添付図面を用いて本発明の実施形態を具体的な実施例に基づいて詳細に説明する。
図3は本発明の第1の実施例の電流検出回路21の構成を示すものであり、第1の実施例の電流検出回路21は、レギュレータ回路10の出力端子13から流れる電流Iout を電圧で検出するものである。レギュレータ回路10は、電源VCCが接続される入力端子11と出力端子13との間に定電流源12が設けられ、この定電流源12から出力端子13を通じて出力端子13に接続される負荷(図示せず)に流れる電流Iout を、基準電圧Vaがベースに接続された電流制御回路であるトランジスタQ1によって制御するものである。
【0024】
第1の実施例の電流検出回路21には、入力端子11に接続された別の定電流源14、それぞれのコレクタがトランジスタQ1のコレクタと別の定電流源14に接続されたカレントミラー回路CM1、モニタ抵抗Rm、及び、モニタ端子15から構成される。カレントミラー回路CM1は2つのNPN型トランジスタQ2,Q3を備えており、2つのトランジスタQ2,Q3のベースは接続されており、トランジスタQ2のコレクタとベースも接続されている。また、トランジスタQ2のベース・エミッタ接合面積が、トランジスタQ3のベース・エミッタ接合面積のN倍となっている。このため、カレントミラー回路CM1は、トランジスタQ1からトランジスタQ2を流れる電流と別の定電流源14からトランジスタQ3を流れる電流を、Nを正の数として、N対1の比率で流すことになる。従って、トランジスタQ3を電流I2が流れる場合は、トランジスタQ2には電流(I2×N)が流れることになる。更に、電流モニタ用抵抗Rmは、トランジスタQ3のコレクタ・エミッタ間に並列に接続されており、モニタ端子15はトランジスタQ3のコレクタに接続している。
【0025】
ここで、以上のように構成された電流検出回路21の動作を説明する。レギュレータ回路10の出力端子13から電圧Vout の電流Iout が負荷に対して流れている時、モニタ抵抗Rm(抵抗値もRmとする)の両端に現れる電圧Vmは、定電圧源14を電流Ibが流れ、トランジスタQ3を電流I2が流れるので、
Vm=Rm×(Ib−I2)…▲1▼
となる。ここで、電流I2はトランジスタQ2を流れる電流(Ia−Iout )のN分の1であり、定電流源14を流れる電流Ibは定電流源12を流れる電流IaのN分の1であるので、▲1▼式にIb=Ia/Nと、I2=(Ia−Iout )/Nを代入すると、▲1▼式は、Vm=Rm×Iout /Nと表すことができる。
【0026】
このことから、電流モニタ用抵抗Rmの両端に、出力端子13に流れる電流Iout に比例した電圧Vmが現れることが分かる。よって、電流モニタ用抵抗Rmの両端の電圧Vmを検出すれば、レギュレータ回路10の出力端子13に流れる電流Iout を検出することができる。ここで、電流モニタ用抵抗Rmの抵抗値はレギュレータ回路10の出力端子13に流れる電流Iout に応じて設定すれば良く、概ね数kΩ〜数百Ωの範囲の値である。
【0027】
出力端子13から流れ出る出力電流Iout が大きい場合は、カレントミラー回路CM1を構成するトランジスタQ2,Q3のカレントミラー比、及び、定電流源12,14から出力される電流Ia,Ibの比を大きくすれば、モニタ抵抗Rmを流れる消費電流の低減を図ることができる。
図4(a) ,(b) は第1の実施例の電流検出回路21を実現するための具体的な回路構成例を示す回路図である。図4(a) の回路では、定電流源12,14が電流I1を流す基準定電流源16と、トランジスタQ4,Q5,Q6から構成されている。また、図4(b) の回路では、図4(a) の回路においてトランジスタQ1のベースに印加されるバッテリ8の基準電圧Vaが、制御アンプAMP1を通じて印加されるようになっている。
【0028】
図5は本発明の第2の実施例の電流検出回路22の構成を示す回路図であり、第1の実施例の電流検出回路21と同様に、レギュレータ回路10の出力端子13から流れる電流Iout を電圧で検出するものである。第1の実施例の電流検出回路21では、モニタ抵抗Rmの両端電圧Vmはグランド電位まで低下せず、出力電流Iout が0の時でもトランジスタQ3の飽和電圧分だけ浮いてしまう。第2の実施例の電流検出回路22はこれを改良したものである。レギュレータ回路10の構成は第1の実施例と同じである。
【0029】
第2の実施例における別の定電流源14と、トランジスタQ2,Q3を備えたカレントミラー回路CM1の構成は第1の実施例と同じである。一方、第1の実施例では、電流モニタ用抵抗RmがトランジスタQ3のコレクタ・エミッタ間に並列に接続されていたが、第2の実施例ではこの電流モニタ用抵抗Rmの位置に第2のカレントミラー回路CM2が設けられている。
【0030】
第2のカレントミラー回路CM2は、2つのNPN型のトランジスタQ4,Q5を備えており、トランジスタQ4,Q5のベース同士とトランジスタQ4のコレクタが接続されている。また、トランジスタQ4のコレクタはトランジスタQ3のコレクタに接続されており、トランジスタQ5のコレクタは電流モニタ用抵抗Rmを介して電源VDDに接続されている。そして、トランジスタQ4とQ5は同じ電流I3が流れるように構成されており、第2の実施例ではモニタ端子15はトランジスタQ5のコレクタとモニタ抵抗Rmの接続点に設けられている。
【0031】
以上のように構成された第2の実施例の電流検出回路22では、電源電圧レベルVCCを基準にして出力電流Iout が増加すると、これに比例してトランジスタQ5を流れる電流I3も増加するので、モニタ抵抗Rmの両端の電圧Vmが大きくなり、モニタ端子15に現れる電圧は小さくなる。即ち、第2の実施例では、出力電流Iout が増加すると、これに比例してグランドに対するモニタ端子15に現れる電圧が小さくなる。一方、出力電流Iout が0の時には、トランジスタQ5はオフしているので、モニタ抵抗Rmの両端電圧は0になる。よって、モニタ端子15をADコンバータの入力とし、電源VDDをADコンバータの電源にして、モニタ端子15と電源電圧VDDとの電圧差で出力電流Iout の大きさを測定するようにすれば、出力電流Iout が小さい領域まで出力電流Iout をモニタすることができる。
【0032】
図6は本発明の第3の実施例の電流検出回路23の構成を示す回路図であり、第1の実施例の電流検出回路21と同様に、レギュレータ回路10の出力端子13から流れる電流Iout を電圧で検出するものである。第3の実施例の電流検出回路23は、第2の実施例の電流検出回路22におけるレギュレータ回路10の構成と第2のカレントミラー回路CM2の構成までは同じである。第3の実施例が第2の実施例と異なる点は、第2のカレントミラー回路CM2と電源VDDとの間に第3のカレントミラーCM3とモニタ抵抗Rmが設けられている点のみである。
【0033】
第3のカレントミラー回路CM3は、2つのPNP型のトランジスタQ6,Q7を備えており、トランジスタQ6,Q7のベース同士とトランジスタQ6のコレクタが接続されている。また、トランジスタQ6のコレクタはトランジスタQ5のコレクタに接続されており、トランジスタQ6,Q7のエミッタが共に電源VDDに接続されている。電流モニタ用抵抗RmはトランジスタQ7のコレクタとグランド間に設けられており、モニタ端子15はトランジスタQ7のコレクタとモニタ抵抗Rmの接続点に設けられている。そして、トランジスタQ6とQ7にはトランジスタQ4,Q5を流れる電流I3と同じ電流I3が流れるように構成されている。
【0034】
以上のように構成された第3の実施例の電流検出回路23では、出力電流Iout が増加すると、これに比例してトランジスタQ7を流れる電流I3も増加するので、モニタ抵抗Rmの両端の電圧Vmが大きくなり、グランドを基準としてモニタ端子15に現れる電圧が大きくなる。即ち、第3の実施例では、出力電流Iout が増加すると、これに比例してグランドに対するモニタ端子15に現れる電圧が大きくなる。一方、出力電流Iout が0の時には、トランジスタQ7はオフになり、モニタ抵抗Rmの両端電圧は0になるので、出力電流Iout が小さい領域まで出力電流Iout をモニタすることができる。また、電源VDDをADコンバータの電源にすれば、モニタ端子15を直接ADコンバータに接続することができる。
【0035】
図7は本発明の第4の実施例の電流検出回路24の構成を示す回路図であり、第1の実施例の電流検出回路21と同様に、レギュレータ回路10の出力端子13から流れる電流Iout を電圧で検出するものである。レギュレータ回路10の構成はこれまでの実施例と同じである。第4の実施例の電流検出回路24にも入力端子11に別の定電流源14が接続されており、トランジスタQ1のコレクタと別の定電流源14にカレントミラー回路CM1が接続されている。第4の実施例のカレントミラー回路CM1では、トランジスタQ3のベースとコレクタが接続されている点がこれまでの実施例のカレントミラー回路CM1と異なる。
【0036】
更に、第4の実施例の電流検出回路24には、第3の実施例と同様の構成のカレントミラー回路CM3がある。第3のカレントミラー回路CM3は、2つのPNP型のトランジスタQ6,Q7を備えており、トランジスタQ6,Q7のベース同士とトランジスタQ6のコレクタが接続されている。また、トランジスタQ6のコレクタはトランジスタQ2のコレクタに接続されており、トランジスタQ6,Q7のエミッタが共に電源VDDに接続されている。電流モニタ用抵抗RmはトランジスタQ7のコレクタとグランド間に設けられており、モニタ端子15はトランジスタQ7のコレクタとモニタ抵抗Rmの接続点に設けられている。そして、トランジスタQ6とQ7には同じ電流I3が流れるように構成されている。
以上のように構成された第4の実施例の電流検出回路24では、出力電流Iout が増加すると、これに比例してトランジスタQ7を流れる電流I3も増加するので、モニタ抵抗Rmの両端の電圧Vmが大きくなり、グランドを基準としてモニタ端子15に現れる電圧が大きくなる。即ち、第4の実施例では、出力電流Iout が増加すると、これに比例してグランドに対するモニタ端子15に現れる電圧が大きくなる。一方、出力電流Iout が0の時には、トランジスタQ7はオフになり、モニタ抵抗Rmの両端電圧は0になるので、出力電流Iout が小さい領域まで出力電流Iout をモニタすることができる。また、電源VDDをADコンバータの電源にすれば、モニタ端子15を直接ADコンバータに接続することができる。
【0037】
図8は本発明の第5の実施例の電流検出回路25の構成を示す回路図である。第5の実施例の電流検出回路25は、第1から第4の実施例におけるレギュレータ回路10とは異なる構成のレギュレータ回路20の出力端子13から流れる電流Iout を電圧で検出するものである。レギュレータ回路20は、入力端子11を介して電源VCCに接続する第4のカレントミラー回路CM4、バッテリ8の基準電圧Vaがベースに印加されたPNP型のトランジスタQ1、バッテリ9の基準電圧Vbがベースに印加されたNPN型のトランジスタQ15、及び、抵抗Raとから構成されている。
【0038】
カレントミラー回路CM4には2つのPNP型のトランジスタQ12,Q13がある。これらトランジスタQ12,Q13のエミッタは入力端子11に接続され、ベースは共通接続された後にトランジスタQ13のコレクタに接続される。トランジスタQ1はそのエミッタがトランジスタQ12のコレクタに接続しており、接続点に出力端子13が設けられている。また、トランジスタQ15はそのコレクタがトランジスタQ13のコレクタに接続している。トランジスタQ1のコレクタとQ15のエミッタは接続され、抵抗Raを通じてグランドに接続されている。カレントミラー回路CM4は、電源VCCからの電流を、Nを正の数として、N対1の比率で流すので、トランジスタQ13に電流I1が流れると、トランジスタQ12には電流I1×Nが流れる。
【0039】
このレギュレータ回路20では、トランジスタQ1のコレクタとグランドとの間に抵抗Raが設けられているので、出力端子13からの出力電流Iout が少ない時に、電流I2が抵抗Raを通じてグランドに流れる。この結果、トランジスタQ15を流れる電流が減り、カレントミラー回路CM4を流れる電流も低減される。このように、レギュレータ回路20は、出力電流Iout が少ない時の消費電流を低減できる回路である。
【0040】
このようなレギュレータ回路20に接続される第5の実施例の電流検出回路25は、PNP型のトランジスタQ14とモニタ抵抗Rmとから構成されている。トランジスタQ14のベースはトランジスタQ12,13のベースの接続点に接続されており、エミッタは入力端子11に接続されている。そして、トランジスタQ14のコレクタは抵抗Rmを通じてグランドに接続されており、抵抗RmとトランジスタQ14のコレクタの接続点にモニタ端子15が設けられている。この結果、トランジスタQ14は、トランジスタQ12,Q13と共にカレントミラー回路を構成しており、トランジスタQ14にはトランジスタQ13と同じ電流I1が流れるようになっている。
【0041】
以上のように構成された電流検出回路25では、出力端子13に出力電流Iout が流れ、トランジスタQ1に電流I2が流れる時に、抵抗Rmに電流I1が流れるとすると、トランジスタQ12には電流I1×Nが流れるので、モニタ端子15に現れる電圧Vmは、以下の式▲2▼で表される。
Vm=Rm×I1 … ▲2▼
更に出力電流Iout 、電流I1及び電流I2の間には以下の式が成り立つ。
【0042】
Iout =N×I1−I2 … ▲3▼
I1+I2=Ia … ▲4▼
よって、▲3▼式と▲4▼式を▲2▼式に代入すると、以下の式が成り立つ。
Vm=Rm×(Iout +Ia)/(N+1) … ▲5▼
▲5▼式から分かるように、抵抗Rmの両端の電圧が出力電流Iout に比例するので、出力端子15の電圧を測定することにより、出力電流Iout を検出することができる。
【0043】
但し、この電流検出回路25では、出力電流Iout が0の時には▲5▼式からVmは0にはならない。例えば、トランジスタQ12とQ13の比であるN=20、Ia=1mAとすると、この回路の最大出力電流Iomaxは、Iomax=Ia ×N=20mAになる。また、Rm=4kΩとすると、
Iout =0の時、Vm=4kΩ×1mA/21=0.19V
Iout =20mAの時、Vm=4kΩ×21mA/21=4V
となる。なお、抵抗Raの代わりに定電流源を用いることもできる。
【0044】
図9は本発明の第6の実施例の電流検出回路26の構成を示す回路図である。第6の実施例が第5の実施例と異なる点は、レギュレータ回路20の抵抗Raが電流Iaが流れる定電流源17に置き換えられ、モニタ抵抗Rmに並列に電流Ibが流れる定電流源18が設けられている点のみである。そして、第6の実施例の電流検出回路26では、定電流源18を流れる電流Ibが定電流源17を流れる電流Iaの(N+1)分の1になるように設定されている。
【0045】
この結果、Vm=(Rm×Iout )/(N+1)となるので、出力電流Iout が0の時にモニタ抵抗Rmの両端電圧Vmを0にすることができる。
図10(a) ,(b) は第6の実施例の電流検出回路26を実現するための具体的な回路構成例を示す回路図である。図10(a) の回路の構成は、図9で説明した第6の実施例の電流検出回路26の定電流源17,18がトランジスタQ16,Q17,及びQ18を用いて置き換えられているだけであり、その動作は第6の実施例の電流検出回路26と同じである。また、図10(b) の回路は図10(a) の回路における基準電源Vaを与える回路に、制御アンプAMP2が設けられているだけであるので、ここではこれらの回路の詳細な説明を省略する。これらの回路でもVm=(Rm×Iout )/(N+1)となるので、出力電流Iout が0の時にモニタ抵抗Rmの両端電圧Vmを0にすることができる。
【0046】
図11は本発明の第6の実施例の電流検出回路26を実現するための具体的な回路構成例の更に別の回路例を示すものである。図11の回路の構成が図9で説明した第6の実施例の電流検出回路26と異なるのは、第6の実施例の電流検出回路26の定電流源17が抵抗RaとNPN型のトランジスタQaで構成され、定電流源18がトランジスタQaとカレントミラー回路CM5を構成するトランジスタQbで構成されている点のみである。そして、このカレントミラー回路CM5では、トランジスタQaとトランジスタQbを流れる電流のカレントミラー比が(N+1)対1となるように設定されている。従って、図11の回路でもVm=(Rm×Iout )/(N+1)となるので、出力電流Iout が0の時にモニタ抵抗Rmの両端電圧Vmを0にすることができる。
【0047】
図12は本発明の第7の実施例の電流検出回路27の構成を示す回路図である。第7の実施例の電流検出回路27は、第5の実施例におけるレギュレータ回路20の出力端子13から流れる電流Iout を電圧で検出するものである。レギュレータ回路20の構成は図8と同じであるのて、ここでは同じ構成部材には同じ符号を付してその説明を省略する。
【0048】
このようなレギュレータ回路20に接続される第7の実施例の電流検出回路27は、トランジスタQ15とカレントミラー回路を構成するNPN型のトランジスタQ19、モニタ抵抗Rm、及び電源VDDとから構成されている。トランジスタQ19のベースは、バッテリ9から基準電圧Vbが印加されるトランジスタQ15のベースに接続されており、エミッタはトランジスタQ15のエミッタに接続されている。そして、トランジスタQ19のコレクタは抵抗Rmを通じて電源VDDに接続されており、抵抗RmとトランジスタQ19のコレクタの接続点にモニタ端子15が設けられている。この結果、トランジスタQ19は、トランジスタQ1,Q15と共にカレントミラー回路を構成しており、トランジスタQ19にはトランジスタQ15と同じ電流I1が流れるようになっている。
【0049】
以上のように構成された電流検出回路27では、出力端子13に出力電流Iout が流れ、トランジスタQ1に電流I2が流れる時に、抵抗Rmに電流I1が流れるとすると、トランジスタQ12には電流I1×Nが流れるので、モニタ端子15に現れる電圧Vmは、前述の式▲2▼で表される。
更に出力電流Iout 、電流I1及び電流I2の間には以下の式が成り立つ。
【0050】
Iout =N×I1−I2 … ▲3▼
2×I1+I2=Ia … ▲6▼
よって、▲3▼式と▲6▼式を▲2▼式に代入すると、以下の式が成り立つ。
Vm=Rm×(Iout +Ia)/(N+2) … ▲7▼
▲7▼式から分かるように、抵抗Rmの両端の電圧が出力電流Iout に比例するので、出力端子15の電圧を測定することにより、出力電流Iout を検出することができる。
【0051】
但し、この電流検出回路27では、出力電流Iout が0の時には▲7▼式からVmは0にはならない。例えば、トランジスタQ12とQ13の比であるN=20、Ia=2mAとすると、この回路の最大出力電流Iomaxは、Iomax=(Ia /2)×N=20mAになる。また、Rm=4kΩとすると、
Iout =0の時、Vm=4kΩ×2mA/22=0.36V
Iout =20mAの時、Vm=4kΩ×22mA/22=4V
となる。なお、電源VDDをADコンバータの電源にすれば、出力端子15を直接ADコンバータの入力に接続することができる。これは、本発明の電流検出回路は出力電流に比例した電圧を出力する回路であり、ADコンバータは電流検出回路の出力電圧(アナログ値)をデイジタル値に変換してマイクロコンピュータに送るからである。そして、マイクロコンピュータはADコンバータの出力に応じて制御を行う。更に、抵抗Raの代わりに定電流源を用いることもできる。
【0052】
図13(a) は本発明の第8の実施例の電流検出回路28の構成を示す回路図である。第8の実施例は、第7の実施例において、レギュレータ回路20の抵抗Raが電流Iaが流れる定電流源17に置き換えられ、モニタ抵抗Rmに並列に電源VCCからの電流Ibが流れる定電流源18が設けられている点のみが、第7の実施例と異なる。そして、第8の実施例の電流検出回路28では、定電流源18を流れる電流Ibが定電流源17を流れる電流Iaの(N+2)分の1になるように設定されている。
【0053】
この結果、Vm=(Rm×Iout )/(N+2)となるので、出力電流Iout が0の時にモニタ抵抗Rmの両端電圧Vmを0にすることができる。
図13(b) は第8の実施例の電流検出回路28を実現するための具体的な回路構成例を示す回路図である。図13(b) の回路の構成は、(a) で説明した第8の実施例の電流検出回路28の定電流源17が抵抗Raを用いて置き換えられ、定電流源18がカレントミラー回路CM6を構成するトランジスタQ20,Q21と、ベースがトランジスタQ19のベースに接続するトランジスタQ22、及びトランジスタQ22のエミッタとグランド間に挿入された抵抗Rbを用いて置き換えられているだけであり、その動作は第8の実施例の電流検出回路28と同じである。よって、ここではこれらの回路の詳細な説明を省略する。これらの回路でもVm=(Rm×Iout )/(N+2)となるので、出力電流Iout が0の時にモニタ抵抗Rmの両端電圧Vmを0にすることができる。
【0054】
図14は本発明の第9の実施例の電流検出回路29の構成を示す回路図である。第9の実施例は、図13(a) で説明した第8の実施例において、モニタ抵抗Rmの位置に2つのPNP型のトランジスタQ23,Q24を備えたカレントミラー比1対1のカレントミラー回路CM7が設けられており、モニタ抵抗Rmがこのカレントミラー回路CM7のトランジスタQ24のコレクタとグランド間に設けられている点が、第8の実施例と異なる。トランジスタQ23,Q24を流れる電流値がI3である点は第8の実施例と同じである。第9の実施例では、モニタ端子15は抵抗RmとトランジスタQ24のコレクタの接続点に設けられており、カレントミラー回路CM7は電源VDDに接続されている。
【0055】
第9の実施例の電流検出回路29でも、定電流源18を流れる電流Ibが定電流源17を流れる電流Iaの(N+2)分の1になるように設定されている。この結果、Vm=(Rm×Iout )/(N+2)となるので、出力電流Iout が0の時にモニタ抵抗Rmの両端電圧Vmを0にすることができる。第9の実施例でも電源VDDをADコンバータの電源にすれば、出力端子15を直接ADコンバータの入力に接続することができる。
【0056】
図15(a) ,(b) は第9の実施例の電流検出回路29を実現するための具体的な回路構成例を示す回路図である。図15(b) の回路の構成は、図14で説明した第9の実施例の電流検出回路29の定電流源17が抵抗Raを用いて置き換えられ、定電流源18がカレントミラー回路CM6を構成するトランジスタQ20,Q21と、ベースがトランジスタQ19のベースに接続するトランジスタQ22、及びトランジスタQ22のエミッタとグランド間に挿入された抵抗Rbを用いて置き換えられているだけであり、その動作は第9の実施例の電流検出回路29と同じである。よって、ここではこれらの回路の詳細な説明を省略する。これらの回路でもVm=(Rm×Iout )/(N+2)となるので、出力電流Iout が0の時にモニタ抵抗Rmの両端電圧Vmを0にすることができる。
【0057】
図15(b) の回路の構成は、(a) の回路の抵抗Raとグランド間にNPN型のトランジスタQaが挿入され、トランジスタQ22と抵抗RbがトランジスタQaとカレントミラー回路CM5を構成するトランジスタQbで構成されている点が(a) の回路と異なる。そして、このカレントミラー回路CM5では、トランジスタQaとトランジスタQbを流れる電流のカレントミラー比が(N+2)対1となるように設定されている。従って、図11の回路でもVm=(Rm×Iout )/(N+2)となるので、出力電流Iout が0の時にモニタ抵抗Rmの両端電圧Vmを0にすることができる。
【0058】
図16(a) 〜(c) は本発明の第10の実施例を示すものであり、これまでに説明した第1から第9の実施例の電流検出回路21〜29が設けられたレギュレータ回路10,20が大電流出力の回路として構成される場合に対応できるようにしたものである。レギュレータ回路10,20が大電流出力の回路として構成される場合には、例えば、図16(a) に示すように、出力端子13の前段に、2つのNPN型トランジスタQA,QBを備えたカレントミラー回路CM8が設けられる。この増幅用のカレントミラー回路CM8は、カレントミラー比がM対1であり、トランジスタQAを流れる電流IAは、トランジスタQBを流れる電流IBのM倍となっている。
【0059】
このような回路では、出力端子13からは、図3の出力端子13から流れ出る電流Iout のM+1倍の電流IOUT が流れ出ることになる。図16(a) の回路では、図3の回路のモニタ抵抗Rmの両端電圧Vmから算出した出力電流Iout のM+1倍の電流IOUT =(M+1)×Iout が出力端子13から出力されることになる。よって、図3〜図7で説明した電流検出回路21から24を、増幅用のカレントミラー回路CM8が設けられたレギュレータ回路10に適用する場合には、モニタ端子15において検出されるモニタ電圧Vmに対して、下式、
Vm=Rm×IOUT /((M+1)×N)
を適用して出力電流Iout を求めれば良い。
【0060】
一方、図8から図11で説明した電流検出回路25、26が設けられたレギュレータ回路20に増幅用のカレントミラー回路CM8が設けられた場合は、モニタ端子15において検出されるモニタ電圧Vmに対して、下式、
Vm=Rm×IOUT /((M+1)×(N+1))
を適用して出力電流を求めれば良い。図16(b) は図9で説明したレギュレータ回路20及び電流検出回路26に増幅用のカレントミラー回路CM8が設けられた回路を示すものである。
【0061】
更に、図12から図15で説明した電流検出回路27〜29が設けられたレギュレータ回路20に増幅用のカレントミラー回路CM8が設けられた場合は、モニタ端子15において検出されるモニタ電圧Vmに対して、下式、
Vm=Rm×IOUT /((M+1)×(N+2))
を適用して出力電流を求めれば良い。図16(c) は図14で説明したレギュレータ回路20及び電流検出回路29に増幅用のカレントミラー回路CM8が設けられた回路を示すものである。
【0062】
図17(a) ,(b) は本発明の第11の実施例の電流検出回路の構成例を示す回路図である。第11の実施例は、以上説明した第1から第10の実施例の回路の回路電流をオン/オフする機能を設けたものである。即ち、レギュレータ回路に出力カット機能を設けたものである。図17(a) ,(b) の回路は、図10(a) の回路にオン/オフスイッチSW1を設けたものである。
【0063】
図17(a) の回路は、図10(a) の回路のトランジスタQ12,Q13,及びQ14のベースの共通接続点と電源VCCとの間にオン/オフスイッチSW1を設けたものである。このオン/オフスイッチSW1をオンにすると、トランジスタQ12,Q13,及びQ14のベースが電源VCCと同電位になるのでトランジスタQ12,Q13,及びQ14がオフする。この結果、出力端子13から出力される出力電流Iout が0になる。
【0064】
図17(b) の回路は、図10(a) の回路のトランジスタQ16,Q17,及びQ18のベースの共通接続点とグランドとの間にオン/オフスイッチSW1を設けたものである。このオン/オフスイッチSW1をオンにすると、トランジスタQ16,Q17,及びQ18のベースがグランドと同電位になるのでトランジスタQ16,Q17,及びQ18がオフする。すると、トランジスタQ1がオフすることになるので、出力端子13から出力される出力電流Iout が0になる。
【0065】
このオン/オフスイッチSW1は、他の実施例の回路にも設置することができる。
図18(a) ,(b) は本発明の第12の実施例の電流検出回路の構成例を示す回路図である。第12の実施例では、図3〜図16で説明したトランジスタQ1のベースに印加する基準電圧Vaを電源VCCからの電源に変更すると共に、図17で説明したオン/オフスイッチSW1を設けることで、ハイレベル側出力の飽和電圧の制御と出力電流の検出ができるハイサイドドライバを実現したものである。
【0066】
図18(a) の回路では、図17(a) で説明した回路の基準電圧Vaを発生するバッテリ8の代わりに、抵抗Rr、ダイオード接続のPNP型トランジスタQr、及び定電流源Ir、を直列に接続した回路を電源VCCとグランド間に設け、トランジスタQrのベース電圧VaをトランジスタQ1のベースに接続したものである。この時のトランジスタQrのベース電圧Vaは、
Va=VCC−(Rr ×Ir)−VBE(Qr)
となる。そして、図18(a) の回路には、更に、レギュレータ回路20の出力の大電流化を図るために、図16で説明した増幅用のカレントミラー回路CM8が出力端子13の前段に挿入されている。この回路の出力電圧Vout は、
Vout =Va+VBE(Q1)−VBE(Q13) ≒VCC−Rr ×Ir −VBE(Qr)
となる。Rr ×Ir は、トランジスタQ12が飽和しないような電圧、例えば、0.5V程度の設定とする。
【0067】
また、この時のモニタ端子15のモニタ電圧Vmは、
Vm=Rm×Iout /((M+1)×(N+1))
となる。
図18(b) の回路は、図17(a) で説明した回路の基準電圧Vaを発生するバッテリ8の代わりに、抵抗Rr、制御アンプAMP3、及び定電流源Irを電源VCCとグランド間に設けたものである。抵抗Rrと定電流源Irは直列接続されて電源VCCとグランド間に接続されている。そして、制御アンプAMP3の非反転入力が抵抗Rrと定電流源Irの接続点に接続され、制御アンプAMP3の反転入力がトランジスタQ12のコレクタに接続され、制御アンプAMP3の出力がトランジスタQ1のベースに接続されている。図18(b) の回路にも、レギュレータ回路20の出力の大電流化を図るために、図16で説明した増幅用のカレントミラー回路CM8が出力端子13の前段に挿入されている。
【0068】
図18(b) の回路の出力電圧Vout とモニタ端子15のモニタ電圧Vmは図18(a) の回路と同じである。
図19(a) ,(b) は、本発明の第1から第12の実施例の電流検出回路を集積回路化した場合の構成例を示す回路図である。集積回路ICには、電源端子VCC、入力端子Vin、出力端子Vout 、アース端子、及びモニタ端子が設けられている。そして、図19(a) に示す例の集積回路ICでは、モニタ端子にモニタ抵抗Rmを接続してモニタ電圧Vmを測定するようになっている。また、図19(b) に示す集積回路ICでは、モニタ端子にモニタ抵抗Rmを介して電源VDDを接続してモニタ電圧Vmを測定するようになっている。このように、本発明の電流検出回路は集積化が可能である。
【0069】
なお、以上の実施例では、出力電流が出力端子から流れ出る形式の回路、例えば、正電圧レギュレータやハイサイドドライバ等について説明したが、各回路のPNP型トランジスタをNPN型トランジスタに、PNP型トランジスタをNPN型トランジスタに置き換えることにより、本発明の電流検出回路は、電流が出力端子に流れ込む形式の回路、例えば、負電圧レギュレータやローサイドドライバ等に適用することも可能である。
【0070】
また、以上説明した実施例では、電流検出回路はバイポーラトランジスタのみで構成されているが、本発明の電流検出回路はバイポーラトランジスタの一部、または、全部をMOS型のFETに置き換えることも可能である。
更に、以上説明した実施例では、レギュレータ回路の電流検出回路について説明を行ったが、その他の出力回路の電流検出回路についても本発明を有効に適用することができる。
【0071】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、特に出力端子に接続された負荷に対して大きな電流が出力されるレギュレータ回路や出力回路において、大電流の流れる回路に電流検出用の抵抗を挿入することなく、出力端子から流れる大電流を簡単な構成の回路を用いて電圧に変換して検出することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 (a) ,(b) は従来技術における電流検出回路を示す回路図である。
【図2】本発明を適用するレギュレータ回路の一例の構成を示す回路図である。
【図3】本発明の第1の実施例の電流検出回路の構成を示す回路図である。
【図4】 (a) ,(b) は第1の実施例の電流検出回路の具体的な回路構成例を示す回路図である。
【図5】本発明の第2の実施例の電流検出回路の構成を示す回路図である。
【図6】本発明の第3の実施例の電流検出回路の構成を示す回路図である。
【図7】本発明の第4の実施例の電流検出回路の構成を示す回路図である。
【図8】本発明の第5の実施例の電流検出回路の構成を示す回路図である。
【図9】本発明の第6の実施例の電流検出回路の構成を示す回路図である。
【図10】 (a) ,(b) は本発明の第6の実施例の電流検出回路の具体的な回路構成例を示す回路図である。
【図11】本発明の第6の実施例の電流検出回路の具体的な回路構成例の更に別の構成を示す回路図である。
【図12】本発明の第7の実施例の電流検出回路の構成を示す回路図である。
【図13】 (a) は本発明の第8の実施例の電流検出回路の構成を示す回路図、(b) は第8の実施例の電流検出回路の具体的な回路構成例を示す回路図である。
【図14】本発明の第9の実施例の電流検出回路の構成を示す回路図である。
【図15】 (a) ,(b) は本発明の第9の実施例の電流検出回路の具体的な回路構成例を示す回路図である。
【図16】 (a) 〜(c) は本発明の第10の実施例の電流検出回路の構成例を示す回路図である。
【図17】 (a) ,(b) は本発明の第11の実施例の電流検出回路の構成例を示す回路図である。
【図18】 (a) ,(b) は本発明の第12の実施例の電流検出回路の構成例を示す回路図である。
【図19】 (a) ,(b) は本発明の第1から第12の実施例の電流検出回路を集積回路化した場合の構成例を示す回路図である。
【符号の説明】
8…バッテリ
10,20…レギュレータ回路
11…入力端子
12,14,17,18…定電流源
13…出力端子
15…モニタ端子
Q1〜Q11、Qa,Qb,Q21〜Q24,Qr,QA,QB…トランジスタVa,Vb…基準電圧
VCC, VDD…電源
Rm …モニタ抵抗

Claims (16)

  1. 入力端子と出力端子との間に定電流源が設けられ、前記定電流源から前記出力端子に流れる電流を、基準電圧及び電流制御素子によって制御する出力制御回路の電流検出回路であって、
    前記入力端子に接続された別の定電流源と、
    2つの電源入力が前記電流制御素子と前記別の定電流源にそれぞれ接続された第1のカレントミラー回路と、
    前記別の定電流源と前記第1のカレントミラー回路との接続点とグランド間に接続された電流モニタ用抵抗とを備え、
    前記電流モニタ用抵抗の両端に、この電流モニタ用抵抗に並列に接続された前記第1のカレントミラー回路を構成するトランジスタの飽和電圧以上の電圧範囲で、前記出力端子に流れる電流に比例した電圧が現れるようにしたことを特徴とする電流検出回路。
  2. 入力端子と出力端子との間に定電流源が設けられ、前記出力端子に流れる電流を、基準電圧及び電流制御素子によって制御する出力制御回路の電流検出回路であって、
    前記入力端子に接続された別の定電流源と、
    2つの電源入力が前記電流制御素子と前記別の定電流源にそれぞれ接続された第1のカレントミラー回路と、
    前記別の定電流源と前記第1のカレントミラー回路との接続点に一方の入力が接続された第2のカレントミラー回路と、
    この第2のカレントミラー回路の他方の入力に一端が接続する電流モニタ用抵抗と、
    この電流モニタ用抵抗の他端に接続する第2の電源とを備え、
    前記電流モニタ用抵抗の両端に、前記出力端子に流れる電流に比例した電圧が現れるようにしたことを特徴とする電流検出回路。
  3. 第1の電源が接続する入力端子と出力端子との間に定電流源が設けられ、前記出力端子に流れる電流を、基準電圧及び電流制御素子によって制御する出力制御回路の電流検出回路であって、
    前記入力端子に接続された別の定電流源と、
    2つの電流入力が前記電流制御素子と前記別の定電流源にそれぞれ接続された第1のカレントミラー回路と、
    前記別の定電流源と前記第1のカレントミラー回路との接続点に、2つの電流入力部のうちの一方の電流入力が接続されたNPN型トランジスタから構成される第2のカレントミラー回路と、
    2つの電流入力共に前記第1の電源とは別の第2の電源に接続され、一方の出力が前記第2のカレントミラー回路の他方の入力に接続され、他方の出力が電流モニタ用抵抗を介してグランドに接続されたPNP型トランジスタから構成される第3のカレントミラー回路とを備え、
    前記電流モニタ用抵抗の両端に、前記出力端子に流れる電流に比例した電圧が現れるようにしたことを特徴とする電流検出回路。
  4. 第1の電源が接続する入力端子と出力端子との間に定電流源が設けられ、前記出力端子に流れる電流を、基準電圧及び電流制御回路によって制御する出力制御回路の電流検出回路であって、
    前記入力端子に接続された別の定電流源と、
    2つの電流入力が前記電流制御素子と前記別の定電流源にそれぞれ接続された第1のカレントミラー回路と、
    2つの電流入力共に前記第1の電源とは別の第2の電源に接続され、一方の出力が前記第1のカレントミラー回路と前記電流制御素子との接続点に接続され、他方の出力が電流モニタ用抵抗を介してグランドに接続されたPNP型トランジスタから構成される第2のカレントミラー回路とを備え、
    前記電流モニタ用抵抗の両端に、前記出力端子に流れる電流に比例した電圧が現れるようにしたことを特徴とする電流検出回路。
  5. 電源に接続する入力端子に2つの電源入力が接続し、前記電源からの電流を、Nを正の数として、N対1の比率で流す第1のカレントミラー回路と、N倍の電流が流れる側の前記第1のカレントミラー回路の出力に接続する出力端子と、この出力端子に流れる電流を基準電圧により制御する第1の電流制御素子と、前記第1のカレントミラー回路の他方の出力を流れる電流を別の基準電圧により制御する第2の電流制御素子と、前記第1の電流制御素子と前記第2の電流制御素子の出力とグランドとの間に設けられた抵抗とを備えた出力制御回路の電流検出回路であって、
    前記第1のカレントミラー回路を構成する2つのトランジスタのベースの共通接続点にベースが接続し、エミッタが前記電源に接続するトランジスタと、
    このトランジスタのコレクタとグランドとの間に接続された電流モニタ用抵抗とを備え、
    前記電流モニタ用抵抗の両端に、前記出力端子に流れる電流に比例した電圧が現れるようにしたことを特徴とする電流検出回路。
  6. 電源に接続する入力端子に2つの電源入力が接続し、前記電源からの電流を、Nを正の数として、N対1の比率で流す第1のカレントミラー回路と、N倍の電流が流れる側の前記第1のカレントミラー回路の出力に接続する出力端子と、この出力端子に流れる電流を基準電圧により制御する第1の電流制御素子と、前記第1のカレントミラー回路の他方の出力を流れる電流を別の基準電圧により制御する第2の電流制御素子と、前記第1の電流制御素子と前記第2の電流制御素子の出力とグランドとの間に設けられた定電流源とを備えた出力制御回路の電流検出回路であって、
    前記第1のカレントミラー回路を構成する2つのトランジスタのベースの共通接続点にベースが接続し、エミッタが前記電源に接続するトランジスタと、
    このトランジスタのコレクタとグランドとの間に接続された電流モニタ用抵抗と、
    この電流モニタ用抵抗に並列に設けられ、前記定電流源を流れる電流の(N+1)分の1の電流が流れるようにした別の定電流源とを備え、
    前記電流モニタ用抵抗の両端に、前記出力端子に流れる電流に比例した電圧が現れるようにしたことを特徴とする電流検出回路。
  7. 請求項6に記載の電流検出回路において、前記定電流源と前記別の定電流源とを、(N+1)対1の比率で電流を流すカレントミラー回路で構成したことを特徴とする電流検出回路。
  8. 第1の電源に接続する入力端子に2つの電源入力が接続し、前記電源からの電流を、Nを正の数として、N対1の比率で流す第1のカレントミラー回路と、N倍の電流が流れる側の前記第1のカレントミラー回路の出力に接続する出力端子と、この出力端子に流れる電流を基準電圧により制御する第1の電流制御素子と、前記第1のカレントミラー回路の他方の出力を流れる電流を別の基準電圧により制御する第2の電流制御素子と、前記第1の電流制御素子と前記第2の電流制御素子の出力とグランドとの間に設けられた抵抗とを備えた出力制御回路の電流検出回路であって、
    前記第1の電流制御素子の出力と前記第2の電流制御素子の出力の接続点にエミッタが接続し、ベースが前記別の基準電圧に接続されたトランジスタと、
    このトランジスタのコレクタに一端が接続する電流モニタ用抵抗と、
    この電流モニタ用抵抗の他端に接続する第2の電源とを備え、
    前記電流モニタ用抵抗の両端に、前記出力端子に流れる電流に比例した電圧が現れるようにしたことを特徴とする電流検出回路。
  9. 電源に接続する入力端子に2つの電源入力が接続し、前記電源からの電流を、Nを正の数として、N対1の比率で流す第1のカレントミラー回路と、N倍の電流が流れる側の前記第1のカレントミラー回路の出力に接続する出力端子と、この出力端子に流れる電流を基準電圧により制御する第1の電流制御素子と、前記第1のカレントミラー回路の他方の出力を流れる電流を別の基準電圧により制御する第2の電流制御素子と、前記第1の電流制御素子と前記第2の電流制御素子の出力とグランドとの間に設けられた定電流源とを備えた出力制御回路の電流検出回路であって、
    前記第1の電流制御素子の出力と前記第2の電流制御素子の出力の接続点にエミッタが接続し、ベースが前記基準電圧に接続されたトランジスタと、
    このトランジスタのコレクタに一端が接続する電流モニタ用抵抗と、
    この電流モニタ用抵抗の他端に接続する第2の電源と、
    前記トランジスタのコレクタと前記第1の電源との間に接続され、前記定電流源を流れる電流の(N+2)分の1の電流が流れるようにした別の定電流源とを備え、
    前記電流モニタ用抵抗の両端に、前記出力端子に流れる電流に比例した電圧が現れるようにしたことを特徴とする電流検出回路。
  10. 電源に接続する入力端子に2つの電源入力が接続し、前記電源からの電流を、Nを正の数として、N対1の比率で流す第1のカレントミラー回路と、N倍の電流が流れる側の前記第1のカレントミラー回路の出力に接続する出力端子と、この出力端子から流れ出る電流を基準電圧により制御する第1の電流制御素子と、前記第1のカレントミラー回路の他方の出力を流れる電流を別の基準電圧により制御する第2の電流制御素子と、前記第1の電流制御素子と前記第2の電流制御素子の出力とグランドとの間に設けられた定電流源とを備えた出力制御回路の電流検出回路であって、
    前記第1の電流制御素子の出力と前記第2の電流制御素子の出力の接続点にエミッタが接続し、ベースが前記別の基準電圧に接続されたトランジスタと、
    このトランジスタのコレクタと前記第1の電源との間に接続され、前記定電流源を流れる電流の(N+2)分の1の電流が流れるようにした別の定電流源と、
    2つの電源入力が第2の電源に接続され、一方の出力が前記トランジスタのコレクタに接続され、他方の出力が電流モニタ用抵抗を介してグランドに接続されたPNP型トランジスタから構成される第2のカレントミラー回路とを備え、
    前記電流モニタ用抵抗の両端に、前記出力端子に流れる電流に比例した電圧が現れるようにしたことを特徴とする電流検出回路。
  11. 請求項1から10の何れか1項に記載の電流検出回路を備えた出力制御回路において、前記出力端子の前段に出力増幅用のカレントミラー回路を設け、この出力増幅用のカレントミラー回路は、その一方の入力が前記第1の電源に接続し、他方の入力が前記出力制御回路の出力に接続し、その出力が前記出力端子に接続すると共に、前記出力制御回路からの出力電流と前記電源からの電流を、Mを正の数として、1対Mの比率で流すようにしたことを特徴とする電流検出回路。
  12. 請求項1から11の何れか1項に記載の電流検出回路において、前記電流検出回路の一部にオン/オフスイッチを設け、このオン/オフスイッチのオフによって前記出力端子に出力が現れないようにしたことを特徴とする電流検出回路。
  13. 請求項1から11の何れか1項に記載の電流検出回路において、 前記基準電圧を、前記第1の電源とグランドとの間に設けた抵抗と定電流源によって生成し、更に前記電流検出回路の一部にオン/オフスイッチを設け、このオン/オフスイッチのオフによって前記出力端子に出力が現われないようにしたことを特徴とする電流検出回路。
  14. 電流検出回路を含む出力制御回路が集積化されたICであって、請求項1から13の何れか1項に記載の出力制御回路、及び、電流検出回路を含むことを特徴とするIC。
  15. 請求項1から14の何れか1項に記載の電流検出回路において、前記カレントミラー回路がバイポーラトランジスタによって構成されていることを特徴とする電流検出回路。
  16. 請求項1から14の何れか1項に記載の電流検出回路において、前記カレントミラー回路の一部又は全部がMOS型トランジスタによって構成されていることを特徴とする電流検出回路。
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