JP2003034998A - 壁パネル取付構造 - Google Patents

壁パネル取付構造

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JP2003034998A
JP2003034998A JP2001223018A JP2001223018A JP2003034998A JP 2003034998 A JP2003034998 A JP 2003034998A JP 2001223018 A JP2001223018 A JP 2001223018A JP 2001223018 A JP2001223018 A JP 2001223018A JP 2003034998 A JP2003034998 A JP 2003034998A
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wall panel
mounting bracket
male screw
screw member
mounting
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JP2001223018A
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Kaneo Akita
金男 秋田
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Asahi Kasei Corp
Original Assignee
Asahi Kasei Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、施工効率に優れ、取り付け強度を
十分に確保できる壁パネル取付構造の提供を目的とす
る。 【解決手段】 壁パネルに回転が防止された状態で設け
られた雄ねじ部材と建築物の躯体側とをナットおよび取
付金具を介して固定した構造において、壁パネルと前記
取付金具の間に設けられる、透孔および係合部を有した
プレート部材を、該透孔を前記雄ねじ部材に嵌合して貫
通せしめると共に壁パネルまたは前記雄ねじ部材に対し
て回転が防止された状態に設け、さらにその上から前記
取付金具を前記雄ねじ部材に嵌合させるとともに、前記
係合部に係合させて、ナットにて締め付けることによ
り、前記取付金具の回転を防止するように固定したこと
を特徴とする壁パネル取付構造。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、軽量気泡コンクリ
ートパネル等の壁パネルの無溶接あるいは軽微な溶接に
よる取付構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、建築物の外壁、間仕切壁、手摺壁
や開口部周囲の短尺寸法の壁を構成するため、躯体の梁
や柱、該梁や柱に取り付けられた下地鋼材、あるいは開
口部を補強する鋼材に、壁パネルを無溶接で取り付ける
場合には種々の構造がある。そのうちの乾式構造の一手
段として、本出願人は、図11に示すように、壁パネル
内面52aから突出した雄ねじ部54aに面取り54b
が形成されており、取付金具55の壁パネル側取付片5
5bに面取り54bに嵌合する透孔55aが設けられ、
透孔55aを面取り54bに嵌合して貫通せしめ、ナッ
ト57にて締め付けることにより、取付金具55の回転
を防止するように固定した壁パネル52の取付構造を提
案している。(従来例1:特開平11−181934)
【0003】従来例1において、取付金具55は、躯体
側取付片55cと壁パネル側取付片55bとが長手方向
に段差を介して互いに平行に連続する板金からなり、壁
パネル側取付片55bには、雄ねじ部材54の雄ねじ部
54aに設けられた面取り54bに嵌合する透孔55a
が設けられている。そして、ナット57を壁パネル52
に回転が防止された状態で設けられた雄ねじ部材54に
締め付ける際に、取付金具55が回転を防止された状態
で、下地鋼材53を押し付けるように無溶接で配置され
る。
【0004】しかしながら、従来例1では、壁パネル5
2に取付金具55やナット57をセットした状態で、既
に、取付金具55の回転が拘束されてしまうので、その
まま壁パネル52を下地鋼材53に建て込もうとする
と、躯体側取付片55cが邪魔をしてそのまま建て込む
事が出来ない。よって、壁パネル52に棒状のアンカー
部材56によって雄ねじ部材54をセットした状態で建
て込みをおこない、壁パネル52を下地鋼材53に押し
付けた状態で取付金具55やナット57をセットしてナ
ットを締め付ける必要があった。すなわち、この従来例
1による場合は、壁パネル52への金具をセットする作
業として、必ず、壁パネル52の取付位置でおこなう必
要が生じる。そのため、取付金具55やナット57が置
かれた場所から、各壁パネル52ごとの取付位置まで持
っていってセットする必要が生じて、施工効率が良くは
なかった。
【0005】また、本出願人は、取付金具55の回転を
簡単に拘束する技術として、取付金具55に爪や突起を
形成しておき、ねじ部材を締め付ける際に、壁パネル5
5の内面52aに取付金具55に爪や突起を貫入させる
方法も提案している(従来例2:特開平11−0440
30、特開平11−241438)が、爪や突起を取付
金具55に形成するためには、取付金具55の板厚を薄
くしないと形成しにくいし、逆に取付金具55の板厚を
薄くすると取付強度が低くなることもあり、汎用的な技
術ではなかった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、施工効率に
優れ、取り付け強度を十分に確保できる壁パネル取付構
造の提供を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
の本発明に係る請求項1に記載した第1発明は、壁パネ
ルに回転が防止された状態で設けられた雄ねじ部材と建
築物の躯体側とをナットおよび取付金具を介して固定し
た構造において、壁パネルと前記取付金具の間に設けら
れる、透孔および係合部を有したプレート部材を、該透
孔を前記雄ねじ部材に嵌合して貫通せしめると共に壁パ
ネルまたは前記雄ねじ部材に対して回転が防止された状
態に設け、さらにその上から前記取付金具を前記雄ねじ
部材に嵌合させるとともに、前記係合部に係合させて、
ナットにて締め付けることにより、前記取付金具の回転
を防止するように固定したことを特徴とする壁パネル取
付構造である。
【0008】また、本発明に係る請求項2に記載した第
2発明は、壁パネルに回転が防止された状態で設けられ
た雄ねじ部材と建築物の躯体側とをナットおよび取付金
具を介して固定した構造において、前記雄ねじ部材には
壁パネル内面から突出した雄ねじ部に面取りが形成され
ており、壁パネルと前記取付金具の間に設けられる、透
孔および係合部を有したプレート部材を、該透孔を前記
面取りに嵌合して貫通せしめることにより前記雄ねじ部
材に対して回転が防止された状態に設け、さらにその上
から前記取付金具を前記雄ねじ部材に嵌合させるととも
に、前記係合部に係合させて、ナットにて締め付けるこ
とにより、前記取付金具の回転を防止するように固定し
たことを特徴とする壁パネル取付構造である。
【0009】さらに、本発明に係る請求項3に記載した
第3発明は、壁パネルに回転が防止された状態で設けら
れた雌ねじ部材と建築物の躯体側とをボルトおよび取付
金具を介して固定した構造において、壁パネルと前記取
付金具の間に設けられる、透孔および係合部を有したプ
レート部材を、該透孔がボルトに嵌合して貫通する位置
で壁パネルまたは前記雌ねじ部材に対して回転が防止さ
れた状態に設け、さらにその上から前記取付金具を前記
ボルトに嵌合させるとともに、前記係合部に係合させ
て、該ボルトを締め付けることにより、前記取付金具の
回転を防止するように固定したことを特徴とする壁パネ
ル取付構造である。
【0010】第1発明では、前述した如く構成したの
で、壁パネルと取付金具の間に設けられる透孔および係
合部を有したプレート部材を、透孔を壁パネルに回転が
防止された状態で設けられた雄ねじ部材に嵌合して貫通
せしめると共に壁パネルまたは雄ねじ部材に対して回転
が防止された状態に設け、さらにその上から取付金具を
雄ねじ部材に嵌合させるとともに、プレート部材の係合
部に係合させて、ナットにて締め付けている。そのた
め、取付金具は、係合部を介してプレート部材に回転拘
束され、さらに、プレート部材は、壁パネルあるいは壁
パネルに対して回転が防止された状態で設けられた雄ね
じ部材に回転が防止された状態に設けられているため、
該取付金具を建築物の躯体側に溶接固定しなくとも、ナ
ットが振動などで緩んだ場合であっても取付金具が回転
して建築物の躯体側から傾くということがない。
【0011】第1発明では、プレート部材を壁パネルま
たは雄ねじ部材に対して回転拘束する手段として、どの
ような手段によっても効果は同様であり、例えば、壁パ
ネルに対して回転拘束する方法としては、プレート部材
に穴をあけてカットネイルを打ち込む方法、プレート部
材の一部を爪部として折り曲げて壁パネル内面に打ち込
む方法、プレート部材を接着剤で壁パネル内面に接着す
る方法などがある。また、雄ねじ部材に対して回転拘束
する方法としては、プレート部材の透孔の内周部分の一
部を細長く曲げた折曲部を形成しておき、雄ねじ部材の
外周、すなわち雄ねじ部に設けた切込部に前記折曲部を
差し込む方法などがある。
【0012】また、ナットが完全に絞め込まれない状
態、すなわち仮セットの状態で、前述した従来例1のよ
うには、取付金具の回転は拘束されないので、予め取付
金具を下地鋼材に接触しないように回転しておけば、そ
のまま壁パネルを下地鋼材に建て込むことが可能であ
る。このようにして、壁パネルを下地鋼材に押し付けた
状態で、取付金具を回転させて躯体側取付片を下地鋼材
に掛け、ナットを締め付けて取り付けることができる。
よって、建築現場の壁パネルを仮置きした場所近くに、
取付金具やナットをまとめて置いておき、その近くで、
壁パネル1枚ごとに必要な加工や取付金具やナットのセ
ットを全ておこなってしまった後、壁パネルを所定の位
置に運搬して取り付けるだけでよいので、施工効率がよ
くなる。さらに、従来例2とは違い、取付金具に爪や突
起を形成する必要もないため、必要な部材厚の取付金具
とすればよく、使用できる範囲を限定することのない汎
用的な技術である。
【0013】第2発明では、前述した如く構成したの
で、壁パネルと取付金具の間に設けられる透孔および係
合部を有したプレート部材を、透孔を壁パネルに回転が
防止された状態で設けられた雄ねじ部材の雄ねじ部に形
成された面取りに嵌合して貫通せしめることにより雄ね
じ部材に対して回転が防止された状態に設け、さらにそ
の上から取付金具を雄ねじ部材に嵌合させるとともに、
プレート部材の係合部に係合させて、ナットにて締め付
けている。そのため、取付金具は、係合部を介してプレ
ート部材に回転拘束され、さらに、プレート部材は、壁
パネルに回転が防止された状態で設けられた雄ねじ部材
に対して回転が防止された状態に設けられているため、
該取付金具を建築物の躯体側に溶接固定しなくとも、ナ
ットが振動などで緩んだ場合であっても取付金具が回転
して建築物の躯体側から傾くということがない。
【0014】第2発明では、プレート部材を雄ねじ部材
に対して回転拘束する手段として、雄ねじ部に面取りを
設け、プレート部材に設けられる透孔を、前記面取りに
嵌合する形状とすることによっており、プレート部材の
透孔を雄ねじ部材の面取りに嵌合して貫通せしめるだけ
で、簡単にプレート部材を雄ねじ部材に対して回転が防
止された状態とすることができる。
【0015】また、ナットが完全に絞め込まれない状
態、すなわち仮セットの状態で、前述した従来例1のよ
うには、取付金具の回転は拘束されないので、予め取付
金具を下地鋼材に接触しないように回転しておけば、そ
のまま壁パネルを下地鋼材に建て込むことが可能であ
る。このようにして、壁パネルを下地鋼材に押し付けた
状態で、取付金具を回転させて躯体側取付片を下地鋼材
に掛け、ナットを締め付けて取り付けることができる。
よって、建築現場の壁パネルを仮置きした場所近くに、
取付金具やナットをまとめて置いておき、その近くで、
壁パネル1枚ごとに必要な加工や取付金具やナットのセ
ットを全ておこなってしまった後、壁パネルを所定の位
置に運搬して取り付けるだけでよいので、施工効率がよ
くなる。さらに、従来例2とは違い、取付金具に爪や突
起を形成する必要もないため、必要な部材厚の取付金具
とすればよく、使用できる範囲を限定することのない汎
用的な技術である。
【0016】第3発明では、前述した如く構成したの
で、壁パネルと取付金具の間に設けられる透孔および係
合部を有したプレート部材を、透孔がボルトに嵌合して
貫通する位置で壁パネルまたは雌ねじ部材に対して回転
が防止された状態に設け、さらにその上から取付金具を
ボルトに嵌合させるとともに、プレート部材の係合部に
係合させて、該ボルトを締め付けている。そのため、取
付金具は、係合部を介してプレート部材に回転拘束さ
れ、さらに、プレート部材は、壁パネルあるいは壁パネ
ルに対して回転が防止された状態で設けられた雌ねじ部
材に回転が防止された状態に設けられているため、該取
付金具を建築物の躯体側に溶接固定しなくとも、ボルト
が振動などで緩んだ場合であっても取付金具が回転して
建築物の躯体側から傾くということがない。
【0017】第3発明では、プレート部材を壁パネルま
たは雌ねじ部材に対して回転拘束する手段として、どの
ような手段によっても効果は同様であり、例えば、壁パ
ネルに対して回転拘束する方法としては、プレート部材
に穴をあけてカットネイルによって壁パネル内面に打ち
込む方法、プレート部材の一部を爪部として折り曲げて
壁パネル内面に打ち込む方法、プレート部材を接着剤で
壁パネル内面に接着する方法などがある。また、雌ねじ
部材に対して回転拘束する方法としては、プレート部材
の透孔の内周部分の一部を細長く曲げた折曲部を形成し
ておき、雌ねじ部材の外周に設けた切込部に前記折曲部
を差し込む方法、雌ねじ部材として六角ナットを用い、
プレート部材の透孔の内周部分に六角ナットの外周に嵌
合する折曲部を形成して差し込み嵌合させる方法などが
ある。
【0018】また、ボルトが完全に絞め込まれない状
態、すなわち仮セットの状態で、前述した従来例1のよ
うには、取付金具の回転は拘束されないので、予め取付
金具を下地鋼材に接触しないように回転しておけば、そ
のまま壁パネルを下地鋼材に建て込むことが可能であ
る。このようにして、壁パネルを下地鋼材に押し付けた
状態で、取付金具を回転させて躯体側取付片を下地鋼材
に掛け、ボルトを締め付けて取り付けることができる。
よって、建築現場の壁パネルを仮置きした場所近くに、
取付金具やボルトをまとめて置いておき、その近くで、
壁パネル1枚ごとに必要な加工や取付金具やボルトのセ
ットを全ておこなってしまった後、壁パネルを所定の位
置に運搬して取り付けるだけでよいので、施工効率がよ
くなる。さらに、従来例2とは違い、取付金具に爪や突
起を形成する必要もないため、必要な部材厚の取付金具
とすればよく、使用できる範囲を限定することのない汎
用的な技術である。
【0019】
【発明の実施の形態】図により本発明に係る壁パネル取
付構造について説明する。図1は、第1発明による第1
実施例の壁パネル取付構造の構成を示す斜視説明図、図
2は、第1実施例において取付金具の孔が雄ねじ部に嵌
合した状態を示す斜視説明図である。図3は、第2発明
による第2実施例の壁パネル取付構造の構成を示す斜視
説明図、図4は、第2実施例において取付金具の孔が雄
ねじ部に嵌合した状態を示す斜視説明図、図5は、第2
実施例においてナットが雄ねじ部に軽くねじ込まれた状
態を示す斜視説明図、図6は、第2実施例において取付
金具を下地鋼材に掛けてナットを締め付けた状態を示す
斜視説明図である。
【0020】図7(a)、(b)は、プレート部材の透
孔が雄ねじ部の面取りに嵌合した状態を、壁パネルの内
面側から視た状態を示す立面説明図である。図8は、第
3発明による第3実施例の壁パネル取付構造の構成を躯
体や下地鋼材を省略して壁パネル側だけ示した斜視説明
図である。図9は、第3発明による第4実施例の壁パネ
ル取付構造の構成を躯体や下地鋼材を省略して壁パネル
側だけ示した斜視説明図である。図10(a)、
(b)、(c)、(d)は、取付金具の実施例を示す説
明図である。
【0021】図1および図2に於いて、本発明の第1発
明に係る壁パネル取付構造の第1実施例について説明す
ると、1は躯体であり、躯体1の側面に下地鋼材3が設
けられている。壁パネル2には、雄ねじ部材4が、内面
2aから雄ねじ部4aを突出した状態で、かつ、雄ねじ
部材の壁パネル内部側の穴4cを貫通する棒状のアンカ
ー部材7によって、壁パネル2に対して回転が防止され
た状態で設けられている。また、図1に示すように、プ
レート部材6には、係合部6bが設けられており、透孔
6aを雄ねじ部4aに嵌合して貫通せしめると共に、壁
パネル2の内面2aにカットネイル9を打ち込む方法
で、プレート部材6を壁パネル2に対して回転拘束して
いる。
【0022】さらに、図2に示すように、取付金具5
は、壁パネル側取付片5bの孔5aを雄ねじ部4aに嵌
合させるとともに、壁パネル側取付片5bの下端縁を係
合部6bに係合させて、ナット8にて締め付けることに
より、すなわち、取付金具5を壁パネル2に対して回転
拘束されたプレート部材6に係合させて固定することに
より、壁パネル2に対して回転が防止された状態で設け
られる。このような構造であるため、取付金具5は、壁
パネル2に対して回転が防止された状態となっている。
そのため、取付金具5の躯体側取付部5cは、無溶接
で、下地鋼材3を押し付けるように設けただけで、ナッ
ト8が振動などで緩んだ場合であっても、取付金具5が
回転して下地鋼材3から傾くことがない。
【0023】なお、プレート部材6は壁パネル2に対し
て回転拘束されているが、ナット8が完全に絞め込まれ
ていない状態、すなわち仮セットの状態で、取付金具5
は、係合部6bに係合しないよう、係合部6bの高さ寸
法や雄ねじ部材の壁パネル2の内面2aからの出寸法な
どを適宜定めることにより、取付金具5は壁パネル2に
対して回転拘束されないようにすることができる。その
ため、壁パネル2の建て込み時には、予め、壁パネル2
に必要な取付金具やナットのセットを全ておこなってし
まった後、取付金具5の躯体側取付片5cを下地鋼材3
に接触しない方向に向けておき、そのまま壁パネル2を
下地鋼材3に建て込むことが可能である。このようにし
て、壁パネル2を下地鋼材3に押し付けた状態で、取付
金具5を回転させて躯体側取付片5cを下地鋼材3に掛
け、ナット8を締め付けて取り付けることができる。
【0024】次に、図3、図4、図5および図6に於い
て、本発明の第2発明に係る壁パネル取付構造の第2実
施例について説明する。1が躯体であり、躯体1の側面
に下地鋼材3が設けられており、また、壁パネル2に
は、雄ねじ部材4が、内面2aから雄ねじ部4aを突出
した状態で、かつ、壁パネル内部側の穴(図示せず、図
1の4cに相当)を貫通する棒状のアンカー部材7によ
って、壁パネル2に対して回転が防止された状態で設け
られていることは、図1および図2と同様である。
【0025】また、図3に示すように、雄ねじ部材4の
雄ねじ部4aには面取り4bが設けられており、プレー
ト部材6の透孔6aが面取り4bに嵌合して貫通せしめ
る方法で、プレート部材6を壁パネル2に対して回転拘
束している。さらに、図4に示すように、取付金具5
は、躯体側取付片5cが下地鋼材3に接触しないように
下側に向けた状態で、壁パネル側取付片5bの孔5aを
雄ねじ部4aに嵌合させている。
【0026】次に、図5では、ナット8を完全に絞め込
まれていない状態、すなわち仮セットの状態としたもの
で、取付金具5は、係合部6bにまだ係合しておらず、
壁パネル2に対して自由に回転が可能である。図5の状
態は、壁パネル2の建て込み時の状態を示しており、こ
のように、予め、壁パネル2に必要な取付金具やナット
のセットを全ておこなってしまった後、取付金具5の躯
体側取付片5cを下地鋼材3に接触しない方向に向けて
おき、そのまま壁パネル2を下地鋼材3に建て込むこと
が可能である。
【0027】最後に、図6に示すように、壁パネル2を
下地鋼材3に押し付けた状態で、取付金具5を回転させ
て躯体側取付片5cを下地鋼材3に掛けると共に、取付
金具5の上端縁をプレート部材6に設けられた係合部6
bに係合させ、取付金具5の壁パネル2に対する回転を
防止した状態で、ナット8を締め付けて取り付けること
ができる。このような構造であるため、取付金具5は、
壁パネル2に対して回転が防止された状態となってい
る。そのため、取付金具5の躯体側取付部5cは、無溶
接で、下地鋼材3を押し付けるように設けられている状
態であるのみにも係わらず、ナット8が振動などで緩ん
だ場合であっても、取付金具5が回転して下地鋼材3か
ら傾くことがない。
【0028】特に、壁パネル2が軽量気泡コンクリート
(ALC)である場合には、図6に示すように、下地鋼
材3より壁パネル2の長辺方向に向かってプレート部材
6の寸法を長くして、取付金具5の壁パネル側取付片5
bの先端よりも先まで設けておくと、取付部に荷重が作
用した場合、取付金具5の壁パネル側取付片5bの先端
をプレート部材6によって受けることが出来るため、取
付金具5の壁パネル側取付片5bの先端が壁パネル2の
内面2aにめり込むことがなく、プレート部材6によっ
て抵抗することができ、プレート部材6がない場合との
比較で、取付強度を高めることが可能である。
【0029】なお、プレート部材6の透孔6aは、プレ
ート部材6の回転を挿通された雄ねじ部材4の面取り4
bによって防止するためのものであり、雄ねじ部材4の
面取り4bに応じた形状の透孔6aとしたものであり、
例えば、壁パネル2の長辺方向にルーズ穴(長穴)とし
てあるため、施工上の誤差などで、雄ねじ部材4の下地
鋼材3に対する位置が2〜3cm程度の範囲でズレが生
じた場合でも、透孔6aのルーズ方向にプレート部材6
の位置を調整して取り付けることが可能であり、プレー
ト部材6が下地鋼材3に接触するのを防止することが容
易である。
【0030】図7(a)あるいは(b)では、プレート
部材6の透孔6aが雄ねじ部材4の面取り4bに嵌合し
た状態を、壁パネル2の内面側から視た状態で説明して
いる。説明のためナット8の表記は省略してある。実施
例(a)では、面取り4bは、部材軸に対して対照な位
置に2カ所設けられており、プレート部材6の透孔6a
は2カ所の面取り4bに嵌合している。また、実施例
(b)では、面取り4bは一個所であり、プレート部材
6の透孔6aは1カ所の面取り4bに嵌合しており、透
孔6aは切れ込みによってプレート部材6の外端へ開放
された形状をしている。プレート部材6は、直接強度を
負担するものではないので、薄板の鉄板などで良く、例
えば、厚みが、0.8mm、1.2mm、1.6mm、
2.4mmなどの薄板鉄板の加工品でよく、もちろん、
厚みが、3.2mm、4.5mm、6.0mmなどの厚
さのプレート部材6としてもよい。
【0031】また、プレート部材6に設けられる係合部
6bの高さは、取付金具5の壁パネル側取付片5bが係
合できればどのような寸法でもよいが、確実に係合する
ためには、2mm以上14mm以下が好ましい。高さ寸
法が1mmなど小さいと、取付金具5の壁パネル側取付
片5bの係合に不安感があるであろうし、高さ寸法が3
0mmなどになると、室内側への出寸法が大きくなるの
で、内装材などがある場合には、支障が生じることもあ
りうるし、前述したように、仮セットの状態としたもの
で、取付金具5を、係合部6bにまだ係合していない状
態とし、壁パネル2に対して自由に回転が可能とするた
めには、高さ寸法は大きくない方が好ましい。もちろ
ん、内装などの制約条件がなく、雄ねじ部材4aの室内
側への出寸法も大きくしていい場合には、プレート部材
6に設けられる係合部6bの高さを大きくしてもよい。
【0032】次に、図8に於いて、本発明の第3発明に
係る壁パネル取付構造の第3実施例について説明する。
図8は、躯体1や下地鋼材3を省略して壁パネル側だけ
示した斜視説明図である。壁パネル2には、雌ねじ部材
10が、内面2aから突出しない状態で、かつ、壁パネ
ル内部側の孔10bを貫通する棒状のアンカー部材7に
よって、壁パネル2に対して回転が防止された状態で設
けられている。ここに、雌ねじ部材10の外周には切込
部10aが相対する位置に2個所設けられており、プレ
ート部材6の透孔6aの内周部分の相対する2個所を細
長く曲げた折曲部6cを形成しておき、折曲部6cを切
込部10aに差し込むことによって、プレート部材6を
雌ねじ部材10に対して回転拘束している。
【0033】続いて、図9に於いて、本発明の第3発明
に係る壁パネル取付構造の第4実施例ついて説明する。
図9も、躯体1や下地鋼材3を省略して壁パネル側だけ
示した斜視説明図である。壁パネル2に、雌ねじ部材1
0が、内面2aから突出しない状態で、かつ、壁パネル
内部側の孔10bを貫通する棒状のアンカー部材7によ
って、壁パネル2に対して回転が防止された状態で設け
られているのは、第3実施例と同様である。
【0034】ここに、雌ねじ部材10として六角ナット
を用い、プレート部材6の透孔6aの内周部分の相対す
る2個所に六角ナットの外周に嵌合する折曲部6cを形
成しておき、折曲部6cを雌ねじ部材10(六角ナッ
ト)の外周に差し込み嵌合させることによって、プレー
ト部材6を雌ねじ部材10に対して回転拘束している。
前述してきた実施例に於いては、いずれもイナズマ形の
形状を有した取付金具5によって説明したが、本発明に
係る取付金具5は、イナズマ形の形状のみに限定される
のではなく、図10(a)、(b)、(c)、(d)に
示すような形状の透孔5a、壁パネル側取付片5bおよ
び躯体側取付部5cを有する取付金具5であれば、いず
れも使用することが出来る。
【0035】なお、プレート部材6の係合部6bを配置
する位置に関して、図1〜図2に示した第1実施例、図
8に示した第3実施例、図9に示した第4実施例では、
上部に配置しており、図3〜図6に示した第2実施例で
は、下部に配置しているが、どちらでもかまわない。ま
た、係合部6bは、第1〜第4実施例のように、必ずし
も壁パネル2の長辺方法に配置することが必須ではな
く、長辺方向に対して斜めに配置したり、取付金具5の
壁パネル側取付片5bの先端に係合するように長辺方向
に垂直に配置されていてもよい。さらに、2個所以上に
係合部6bが設けられていてもよい。
【0036】また、プレート部材6は、例えば、図7に
示すように、一般に、透孔6aは、壁パネル2の長辺方
法に対して偏芯した位置に配することが多いが、壁パネ
ル2を横壁で使用する場合には、片端はプレート部材6
の係合部6bを下部に配置し、他端はプレート部材6の
係合部6bを下部に配置するようにすると、プレート部
材6として1種類のものを使用すればよいので、好まし
い。第1〜第4実施例では、すべて壁パネル2を横壁で
使用する場合の例で説明したが、壁パネル2を縦壁で使
用する場合であってもよい。また、勾配のある壁や屋根
で使用するのもよい。
【0037】また、第1〜第4実施例では、雄ねじ部材
4や雌ねじ部材10を穴4c(穴10b)によって、棒
状のアンカー部材7によって、壁パネル2に回転が防止
された状態で設けられた例を示したが、予め、壁パネル
製造工場で、壁パネル2内部の補強鉄筋に雄ねじ部材4
や雌ねじ部材10を固着して埋設し、壁パネル2と一体
化して製造される、いわゆる埋込金物によったものであ
ってもよい。
【0038】
【発明の効果】本発明に係る壁パネル取付構造は、前述
の如く構成したため、従来例1とは違い、壁パネルに取
付金具やナットあるいはボルトをセットした状態で、そ
のまま取付金具を下地鋼材に接触することなく建て込み
が可能であるため、施工効率を上げることができる。ま
た、従来例2のような取付金具の板厚を薄くするなど制
限を受けず、必要な部材厚の取付金具とすればよく、使
用できる範囲を限定することのない汎用的な技術であ
る。さらに、簡単な構成で、取付金具の回転を防止した
ため、振動などで、緩みがあった場合にも、無溶接であ
っても、取付金具が躯体側から傾くことがない。そのた
め、強度上も安定したものが得られるとともに、室内側
から見た場合に、美観上も優れている。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の壁パネル取付構造の構成を示す斜
視説明図である。
【図2】第1実施例において取付金具の孔が雄ねじ部に
嵌合した状態を示す斜視説明図である。
【図3】第2実施例の壁パネル取付構造の構成を示す斜
視説明図である。
【図4】第2実施例において取付金具の孔が雄ねじ部に
嵌合した状態を示す斜視説明図である。
【図5】第2実施例においてナットが雄ねじ部に軽くね
じ込まれた状態を示す斜視説明図である。
【図6】第2実施例において取付金具を下地鋼材に掛け
てナットを締め付けた状態を示す斜視説明図である。
【図7】(a)および(b)は、プレート部材の透孔が
雄ねじ部の面取りに嵌合した状態を、壁パネルの内面側
から視た状態を示す立面説明図である。
【図8】第3実施例の壁パネル取付構造の構成を躯体や
下地鋼材を省略して壁パネル側だけ示した斜視説明図で
ある。
【図9】第4実施例の壁パネル取付構造の構成を躯体や
下地鋼材を省略して壁パネル側だけ示した斜視説明図で
ある。
【図10】(a)、(b)、(c)および(d)は、取
付金具の実施例を示す説明図である。
【図11】従来例1による壁パネル取付構造を示す斜視
説明図である。
【符号の説明】
1 躯体 2 壁パネル 2a 内面 3 下地鋼材 4 雄ねじ部材 4a 雄ねじ部 4b 面取り 4c 穴 5 取付金具 5a 孔 5b 壁パネル側取付片 5c 躯体側取付片 6 プレート部材 6a 透孔 6b 係合部 6c 折曲部 7 棒状のアンカー部材 8 ナット 9 カットネイル 10 雌ねじ部材 10a 切込部 10b 穴 11 ボルト 51 躯体 52 壁パネル 52a 内面 53 下地鋼材 54 雄ねじ部材 54a 雄ねじ部 54b 面取り 54c 穴 55 取付金具 55a 透孔 55b 壁パネル側取付片 55c 躯体側取付片 56 棒状のアンカー部材 57 ナット

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 壁パネルに回転が防止された状態で設け
    られた雄ねじ部材と建築物の躯体側とをナットおよび取
    付金具を介して固定した構造において、壁パネルと前記
    取付金具の間に設けられる、透孔および係合部を有した
    プレート部材を、該透孔を前記雄ねじ部材に嵌合して貫
    通せしめると共に壁パネルまたは前記雄ねじ部材に対し
    て回転が防止された状態に設け、さらにその上から前記
    取付金具を前記雄ねじ部材に嵌合させるとともに、前記
    係合部に係合させて、ナットにて締め付けることによ
    り、前記取付金具の回転を防止するように固定したこと
    を特徴とする壁パネル取付構造。
  2. 【請求項2】 壁パネルに回転が防止された状態で設け
    られた雄ねじ部材と建築物の躯体側とをナットおよび取
    付金具を介して固定した構造において、前記雄ねじ部材
    には壁パネル内面から突出した雄ねじ部に面取りが形成
    されており、壁パネルと前記取付金具の間に設けられ
    る、透孔および係合部を有したプレート部材を、該透孔
    を前記面取りに嵌合して貫通せしめることにより前記雄
    ねじ部材に対して回転が防止された状態に設け、さらに
    その上から前記取付金具を前記雄ねじ部材に嵌合させる
    とともに、前記係合部に係合させて、ナットにて締め付
    けることにより、前記取付金具の回転を防止するように
    固定したことを特徴とする壁パネル取付構造。
  3. 【請求項3】 壁パネルに回転が防止された状態で設け
    られた雌ねじ部材と建築物の躯体側とをボルトおよび取
    付金具を介して固定した構造において、壁パネルと前記
    取付金具の間に設けられる、透孔および係合部を有した
    プレート部材を、該透孔がボルトに嵌合して貫通する位
    置で壁パネルまたは前記雌ねじ部材に対して回転が防止
    された状態に設け、さらにその上から前記取付金具を前
    記ボルトに嵌合させるとともに、前記係合部に係合させ
    て、該ボルトを締め付けることにより、前記取付金具の
    回転を防止するように固定したことを特徴とする壁パネ
    ル取付構造。
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