JP2003034840A - 被削性に優れた機械構造用鋼 - Google Patents

被削性に優れた機械構造用鋼

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JP2003034840A
JP2003034840A JP2001222249A JP2001222249A JP2003034840A JP 2003034840 A JP2003034840 A JP 2003034840A JP 2001222249 A JP2001222249 A JP 2001222249A JP 2001222249 A JP2001222249 A JP 2001222249A JP 2003034840 A JP2003034840 A JP 2003034840A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は焼鈍後の快削鋼であって、化学成分
を調整することで、焼鈍時間の短縮を可能とした上で被
削性すなわち工具寿命と切削表面粗さに優れた快削鋼を
提供しようとするものである。 【解決手段】 C:0.3〜2.0%、Si:0.5〜
2.0%、Mn:0.05〜3.0%、P:0.001
〜0.1%、S:0.01〜0.5%、Al:0.00
1〜0.01%、N:0.001〜0.006%を含
み、残部はFeおよび不可避的不純物からなり、Mnと
Sの含有比率が質量%で2≦[Mn%]/[S%]≦6
かつ鋼中Cが黒鉛として存在する比率(黒鉛率:黒鉛と
して析出した炭素量/鋼中炭素含有量)が80%を超え
る組織を有することを特徴とする被削性に優れた機械構
造用鋼

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は被削性および冷間鍛
造性に優れた機械構造用鋼に関わる。ここでいう被削性
とは切削工具寿命、切削表面粗さおよび切り屑処理性で
ある。
【0002】
【従来の技術】通常の炭素鋼レベルの炭素量を有する鋼
でも炭素を黒鉛化し、フェライト+グラファイトの2相
組織とすることで、冷間加工性と被削性が向上すること
が特開平3−140411号公報などに見られる。しか
しそのような組織を実現するためには長時間の焼鈍が必
要であり、生産能率とコストの点で問題があった。従っ
て焼鈍時間の短縮が課題であった。
【0003】切削に関しても切削工具寿命は同一C量で
黒鉛を有しない鋼や、軟質の快削鋼に比べて良好であ
る。その理由は切削工具刃先に強固な構成刃先が生成
し、それが切削工具の保護膜となるためと考えられる。
黒鉛鋼は他の鋼に比べ構成刃先が生成しやすく、その大
きさは大きい。しかしこのことは逆に安定した表面創成
が困難であり、表面粗さが劣化するという問題を引き起
こす。さらに黒鉛鋼は母材が軟質であるため、切り屑も
延性に富むので分断されにくく、切り屑処理性に劣る。
このようなことから黒鉛鋼はSAE12L14やSUM
23に代表される良好な切削工具寿命と表面品質を兼備
した従来の低炭快削鋼の代替にはなっていなかった。つ
まり黒鉛鋼は特に表面品質の点で大きく従来の快削鋼に
劣っていた。
【0004】この表面粗さの改善には鋼を硬質にするこ
とが有効であるが、それは逆に切削工具寿命を低下させ
ることになるので、切削工具寿命と表面品質、切り屑処
理性のすべてを兼ね備えることはできなかった。
【0005】また切り屑処理性についてもMnSの活用
やCa等による軟質酸化物等の活用が考えられるが、M
nは黒鉛化を阻害する代表的元素であり、黒鉛鋼のため
の焼鈍時間が長くなり、実用工業レベルでは実用化でき
なかった。また黒鉛化焼鈍の時間はAlの添加によって
短縮できることが知られているが、Alを添加するとC
a等による軟質酸化物が生成しない。さらにはAl添加
によって生じるAl23系酸化物は硬質のため、切削工
具寿命を低下させる。
【0006】このように短時間の焼鈍時間で主にフェラ
イト+グラファイトの2相組織とすることが可能で、長
い切削工具寿命と高品質の表面品質をした良好な被削性
を有する鋼の開発が課題であった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は短時間の焼鈍
で軟質化するとともに黒鉛を含む組織となって冷間鍛造
性に優れ、さらに切削においては切削工具寿命、切削面
の表面粗さおよび切り屑の処理性に優れた機械構造用鋼
を提供しようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の課題を解
決するためになされ、その要旨は(1) 質量%で、
C:0.3〜2.0%、Si:0.5〜2.0%、M
n:0.05〜3.0%、P:0.001〜0.1%、
S:0.01〜0.7%、Al:0.001〜0.01
%、N:0.001〜0.006%を含み、残部はFe
および不可避的不純物からなり、MnとSの含有比率が
質量%で2≦[Mn%]/[S%]≦6かつ鋼中Cが黒
鉛として存在する比率(黒鉛率:黒鉛として析出した炭
素量/鋼中炭素含有量)が80%を超える組織を有する
ことを特徴とする被削性に優れた機械構造用鋼。
【0009】(2) さらに質量%で、Zr:0.00
05〜0.004%、Ca:0.0003〜0.004
%、La:0.0005〜0.002%、Ce:0.0
005〜0.002%、Mg:0.0005〜0.00
4%の1種または2種以上を含むことを特徴とする上記
(1)記載の被削性に優れた機械構造用鋼。
【0010】(3) さらに質量%で、B:0.000
1〜0.006%を含むことを特徴とする上記(1)ま
たは(2)に記載の被削性に優れた機械構造用鋼。
【0011】(4) さらに質量%で、Cr:0.05
〜0.5%、Ti:0.005〜0.01%、V:0.
01〜0.1%、Nb:0.005〜0.04%、M
o:0.05〜0.5%、W:0.05〜0.5%の1
種または2種以上を含むことを特徴とする上記(1)〜
(3)の内のいずれかに記載の被削性に優れた機械構造
用鋼。
【0012】(5) さらに質量%で、Pb:0.01
〜0.05%、Bi:0.01〜0.1%、Te:0.
0005〜0.01%、Se:0.0005〜0.01
%、Sn:0.01〜0.5%の1種または2種以上を
含むことを特徴とする上記(1)〜(4)のいずれかに
記載の被削性に優れた機械構造用鋼。
【0013】(6) さらに質量%で、Ni:0.05
〜3.0%、Cu:0.1〜3.0%、Co:0.1〜
3.0%の1種または2種以上を含むことを特徴とする
上記(1)〜(5)の内のいずれかに記載の被削性に優
れた機械構造用鋼。
【0014】
【発明の実施の形態】以下に本発明を詳細に説明する。
【0015】まず、本発明で鋼成分を限定した理由を説
明する。
【0016】C含有量は黒鉛量を確保して被削性を向上
させるために0.3%以上必要であり、これ未満の場合
には黒鉛量が少なく、被削性、特に切削工具寿命延長効
果が少ない。また強度が要求される部材に使用する場合
には、焼入れ焼き戻しを施して部品としての強度を確保
するが、その際の強度はC量に依存するため、強度部材
に使用する場合でも0.3%以上の含有量が必要であ
る。また被削性の観点からは黒鉛は刃先近傍での鋼の変
形を容易にするとともに、切り屑−母材分離時の破壊起
点となる。従ってC量を多くして黒鉛量が多くすること
が好ましいが、多すぎると熱間延性が低下し、鋳造や圧
延等の製造工程にて割れを生じやすくなる。そのため製
造工程における割れを防止するために2.0%を上限と
した。
【0017】Siは鋼中の炭素活量を大きくすることに
より、黒鉛化を促進する作用がある。0.5%未満では
その効果が小さいので、その下限値を0.5%とした。
また2.0%を超えると、フェライト硬さが大きくなっ
て硬化したり、硬質なSi系酸化物を生成するので工具
寿命を損なう。さらに鋼の靭性が損なわれるなどの弊害
が顕著となる。そこで上限値を2.0%とした。またS
iは黒鉛化率を調整する元素として使用でき、含有量が
低いほど焼鈍後の黒鉛化率が小さくなる。
【0018】Mnは鋼中硫黄をMnSとして固定・分散
させるために必要な量およびマトリックスに固溶させて
焼入れ後の強度を確保するために必要な量を加算した量
が必要であり、その下限値は0.05%である。しかし
Mn量が大きくなると素地の硬さが大きくなり冷間加工
性が低下する上、Mnは黒鉛化阻害元素であり、後述す
るようにSとの関係を考慮する必要がある。S添加量と
の関係を考慮する必要があるが、S添加量の上限を考慮
するとMn添加量の上限値は3.0%である。これ以上
のMn添加は黒鉛化に要する焼鈍時間が長くなり、工業
的に成り立たなくなる。また素地の硬さが大きくなり冷
間鍛造性を低下させる。
【0019】Pは鋼中において素地の硬さが大きくな
り、冷間加工性が低下するので、その上限を0.1%に
しなければならない。一方、表面粗さを必要とする鋼の
場合には0.001%未満ではその効果が認められない
ので0.001%を下限とした。
【0020】Sは一般に被削性を向上させる元素として
知られている。しかし被削性を向上させるにはMnS介
在物として存在することが重要で、Sと結合して硫化物
を生成するに十分なMnが添加されていることが必要で
ある。S添加量は0.01%未満では被削性向上効果が
認められず、0.7%を超えると鋳造や圧延等の製造工
程で割れを生じやすくなったり、冷間加工性を低下させ
たりするので、S添加量を0.01〜0.7%とした。
【0021】さらにMnおよびSと被削性および黒鉛化
挙動との関係を述べる。またその関係をもとに2≦Mn
/S≦6と規定した理由を詳しく述べる。
【0022】鋼にMnおよびSを添加すると、その一部
がMnSを生成する。鋼中MnSは切削工具刃先近傍で
切り屑生成のための破壊起点となったり、工具すくい面
上での潤滑効果により鋼の切削工具寿命を向上させる。
一方、黒鉛鋼は黒鉛が変形と破壊の点から被削性を向上
させることは前述したとおりである。その黒鉛の介在し
た切り屑分離では切削工具上に構成刃先を生成しやすく
なり、さらに構成刃先が強固に工具と凝着することで工
具保護膜となり、構成刃先が実質の刃先となるために切
削工具寿命を延長すると考えられる。
【0023】しかし構成刃先による切削では安定した表
面創成が困難であり、表面粗さが劣化し、構成刃先が大
きい方が表面粗さが粗い。従って表面粗さの小さな良好
な表面を得るためには構成刃先の成長を抑制することが
重要で、さらに構成刃先の成長を抑制するためには工具
すくい面上の潤滑を大きくすることが重要との結論に至
った。そこで研究の結果、構成刃先を制御する手法とし
て黒鉛鋼においても黒鉛とともにMnSを十分に存在さ
せることで切削表面粗さが改善されることを見いだし
た。
【0024】MnSを十分に存在させるには、MnとS
を多量に添加することが重要であるが、Mn、Sの両者
とも黒鉛化阻害元素であることが知られ、MnまたはS
を単独で多く添加すると黒鉛化できないことが知られて
いる。
【0025】しかし研究の結果、MnおよびSを多量に
添加しても、そのほとんどをMnSとして鋼中に存在さ
せ、マトリックス中に残存するMnおよびS量を抑制す
ることで黒鉛化を阻害しないことを見いだした。黒鉛鋼
の製造工程を考えた場合、MnSは鋳造末期に生成す
る。そのため添加量を適正に調整することで黒鉛化焼鈍
時には添加したMnとSのほとんどをMnSとしておく
ことが可能であり、黒鉛化を短時間で終了させることが
可能である。すなわちMnとSの添加量比率を2≦Mn
/S≦6とすることで添加したMnとSのほとんどをM
nSとして鋼中に分布させるとともに、黒鉛化を短時間
で終了させ、黒鉛とMnSを多量に鋼中に含む鋼を作れ
ることを見いだした。
【0026】このように鋼中に黒鉛とMnSを分布させ
ることによって、良好な切削工具寿命、切削表面粗さお
よび切り屑処理性を達成できることを見いだした。ここ
で重要なことは通常MnSが存在すると切削工具寿命が
向上すると考えられているが、本発明の黒鉛鋼の場合、
MnSは工具保護膜である構成刃先の成長を抑制するた
め、切削工具寿命はむしろ低下する傾向にある。
【0027】Alは鋼の脱酸元素であり脱酸して圧延時
の表面キズを防止するために必要であるが、その添加量
が多くなると鋼中で多量のAl23系の酸化物を生成す
る。しかしAl23は硬質であり、切削工具寿命を低下
させる。従ってその上限を0.01%とした。一方Al
は黒鉛化促進元素であり、黒鉛化阻害元素であるNをA
lNとして固定することで黒鉛化を促進できる。また添
加量が微量の場合にはSi、Mn等と複合酸化物を生成
して切削工具寿命に対して無害であるため、下限を0.
001%とした。
【0028】Nに関しては窒化物として存在しない固溶
窒素はセメンタイト中に溶けこみ、セメンタイトの分解
を阻害することから、黒鉛化阻害元素となる。また被削
性の観点からも固溶窒素はマトリックスを硬化させるた
め、切削工具寿命を低下させる。一方、AlN等の窒化
物は黒鉛析出核となるため、黒鉛化を促進する。0.0
06%を超えると固溶窒素が多くなり黒鉛化を阻害し、
切削工具寿命を低下させるためこれを上限とした。窒化
物を生成する0.001%を下限とした。
【0029】Zrは酸化物、窒化物、炭化物、硫化物を
形成する。それらは析出核として黒鉛化焼鈍時間を短縮
する。また窒化物生成時には固溶Nを低減させる。また
MnSなどの硫化物の形状を球状化させ、機械的性質の
圧延異方性を緩和することができる。さらに焼入れ性も
向上させることができる。Zrが0.0005%未満で
はその効果が小さく、0.004%を超えるとその効果
が飽和するだけでなく、Zr系硫化物、窒化物等も生成
し、それらがクラスターを造ることによって機械的性質
を損なったり切削工具寿命を低下させたりする。
【0030】CaはMnSの球状化による圧延異方性の
緩和と被削性向上を必要とする場合に有効である。また
析出したCa系介在物は黒鉛の析出核として作用する。
しかしCaは多量に添加しすぎると硬質な酸化物、硫化
物を生じ、被削性や機械的性質を低下させる。従って適
正量を添加することが重要である。被削性向上等の効果
は0.0003%未満では効果が小さく、0.004%
を超えると析出物によって被削性や機械的性質を損なう
おそれがあるため、これを上限とした。
【0031】LaおよびCeはいわゆるREMともよば
れ、脱酸効果がある。黒鉛化には酸化物として黒鉛の析
出核になるため適度の添加は好ましい。しかし多量の添
加では酸化物が硬質化し、切削工具寿命を低下させた
り、クラスターを生じて延性を損なうなどの弊害を多く
生じる。そこでLaは析出核としての効果が期待できる
0.0005%を下限とし、硬質な酸化物によって弊害
を生じない0.002%を上限とした。またCeに関し
ても析出核としての効果が期待できる0.0005%を
下限とし、硬質な酸化物によって弊害を生じない0.0
02%を上限とした。
【0032】MgはMgOなどの酸化物生成元素である
とともに、硫化物を生成する。MgSはMnSなどと共
存することも多い。このような酸化物、硫化物は黒鉛析
出核になり、黒鉛の微細分散と焼鈍時間の短縮に有用で
ある。その効果はMg0.0005%未満では認められ
ず、0.004%を超えると酸化物、硫化物を多く生成
し、鋼の被削性や機械的性質に悪影響を及ぼす。従って
Mg0.0005〜0.004%とした。
【0033】BはNと反応してオーステナイト結晶粒界
にBNとして析出するので黒鉛化を阻害する固溶N低減
に役立つ。またBNの結晶構造は黒鉛と同じく六方晶系
であり、黒鉛の析出核となる。また固溶Bは焼入れ性を
向上させる元素であり、焼入れ性を必要とする場合に添
加することが望ましい。その効果は0.0001%未満
では認められず、0.006%を超えるとBNを析出さ
せる効果や焼入れ性向上効果が飽和するので上限を0.
006%以下とした。
【0034】Crは焼入れ性向上元素であるが、同時に
黒鉛化阻害元素である。そのため焼入れ性向上が必要な
場合には0.05%以上の添加を必要とする。しかし多
量に添加すると黒鉛化を阻害するので焼鈍時間が長くな
るため、0.5%を上限とした。
【0035】Tiは鋼中でTiNを形成し、オーステナ
イト粒径を小さくする。黒鉛は旧オーステナイト粒界や
析出物という、いわば格子の不均一部に析出する傾向に
あり、Tiの炭窒化物は黒鉛の析出核としての役割と、
オーステナイト粒径微細化による黒鉛析出核の創出とい
う役割を担う。さらにNを窒化物として固定するため
に、固溶Nを低減させる。Tiが0.005%未満では
その効果が小さく、0.01%を超えるとその効果が飽
和するとともに、多くのTiNが析出して機械的性質を
損なう。またTiは炭化物を形成し、セメンタイトを安
定化するため、過剰なTi添加は焼鈍による黒鉛化およ
び軟質化を阻害する。そのため上限を0.01%とし
た。
【0036】Vは炭窒化物を形成し、オーステナイト粒
径微細化と析出核の両面で黒鉛化焼鈍時間を短縮する。
また窒化物生成時に黒鉛化を阻害する固溶Nを低減させ
る。Vが0.01%未満ではその効果が小さく、0.1
%を超えるとTiと同様、炭化物を形成し、セメンタイ
トを安定化するため、過剰なV添加は焼鈍による黒鉛化
および軟質化を阻害する。そのため黒鉛化を阻害しない
0.1%を上限とした。
【0037】Nbは炭窒化物を形成し、オーステナイト
粒径微細化と析出核の両面で黒鉛化焼鈍時間を短縮す
る。また窒化物生成時に固溶Nを低減させる。Nbが
0.005%未満ではその効果が小さく、0.04%を
超えるとその効果が飽和するとともに、多くの未溶解炭
化物が残留するために機械的性質を損なう。またTiお
よびVと同様、炭化物を形成し、セメンタイトを安定化
するため、過剰なNb添加は焼鈍による黒鉛化および軟
質化を阻害する。そのため黒鉛化を阻害しない0.04
%を上限とした。
【0038】Moは焼入れ後の強度を増加させるが、
0.05%未満ではその効果が小さくいので、0.05
%を下限とした。Moは炭化物を生じやすく炭素の活量
を低下させる元素で黒鉛化を阻害する元素である。ただ
し黒鉛化阻害効果はTi、V等よりも小さい。そこで黒
鉛化阻害効果が顕著となる0.5%を上限とし、黒鉛の
核生成を大きく阻害しない添加量にとどめた。ただし他
の焼入れ性向上元素に比べ、黒鉛化阻害の程度が小さい
ので、焼入れ性を向上させるために指定した範囲内でM
o添加量を多くすればよい。
【0039】Wは焼入れ後の強度を増加させる。炭化物
を生成しやすく、炭素の活量を低下させるため、黒鉛化
を阻害する。しかし黒鉛化阻害の程度が小さいので焼入
れ性を向上させる場合には指定した範囲で添加すればよ
い。0.05%未満では焼入れ性および焼戻し軟化抵抗
の増加に寄与しない。また0.5%を超えて添加すると
黒鉛化が阻害させるので0.5%を上限とした。
【0040】Pbは被削性向上元素である。被削性を必
要とする場合には0.01%以上必要であり、0.05
%を超えると黒鉛化を阻害するとともに圧延きずなどの
製造上の問題を生じるため、これを上限とした。
【0041】Biは被削性向上に有効で、0.01%未
満ではその効果が小さく、0.1%以上ではその効果が
飽和するのでこれを上限とした。
【0042】Teは被削性向上元素であるとともいに、
MnSの球状化による圧延異方性の緩和に役立つ。0.
0005%未満では効果が小さく、0.01%を超える
と黒鉛化阻害や圧延きずなどの問題を引き起こすので、
これを上限とした。
【0043】Seは被削性向上に有効で、0.0005
%未満ではその効果が小さく、0.01%以上ではその
効果が飽和するのでこれを上限とした。
【0044】Snは鋼を脆化させるために切り屑処理性
向上に効果がある。しかし黒鉛化を阻害する元素であ
り、0.01%未満では効果が無く、0.5%を超える
と黒鉛化阻害効果が顕著になる。そこでSn添加量を
0.01〜0.5%と規定した。
【0045】Niは黒鉛化挙動にほとんど影響せず、黒
鉛化を阻害させずに焼入れ性や耐食性を向上させること
ができる。またCuを添加する場合には熱間延性を確保
するために添加しても製造工程における割れの発生等を
抑制できる。0.05%未満ではその効果が小さいので
下限を0.05%とした。しかしマトリックスを硬化さ
せることにくわえて延性が増すために、切削においては
切削工具寿命と切り屑処理性を劣化させる。3.0%以
上では特にその効果が顕著なため、上限を3.0%とし
た。
【0046】Cuは黒鉛化挙動にほとんど影響せず耐食
性の向上に効果がある。0.1%未満ではその効果が認
められず、3.0%以上では鋳造、圧延等の製造工程で
粒界を劣化させ、割れを生じ強卯になるので、これを上
限とした。
【0047】Coは高温強度を向上させるとともに黒鉛
化を促進させる効果がある。0.1%未満ではその効果
は認められない。添加量が3.0%を超えると高温強度
や延性の向上のための工具寿命低下が顕著になるのでこ
れを上限とした。
【0048】鋼中Cは大部分がセメンタイトまたは黒鉛
として存在するが、黒鉛は劈開性を有するので容易に変
形できる。マトリックスが軟質であれば冷間鍛造性に優
れ、切削時には内部潤滑剤と破壊起点の両方の機能から
被削性を向上させる。黒鉛化率に関しては焼鈍後に次式
で示される黒鉛化率を求める。黒鉛化率(%)=(鋼中
黒鉛含有量/鋼の炭素含有量)×100ここで、炭素含
有量および黒鉛含有量は化学分析により定量分析結果で
ある。この黒鉛化率が80%以下では黒鉛化率が不十分
であり、軟質化していないだけでなく、黒鉛の有する切
削切り屑分離特性等の被削性向上メカニズムが機能しな
くなる。そこで黒鉛化率の下限を80%を超えるものと
した。この結果、従来鋼ではセメンタイトとして強度に
寄与していたCの大半が黒鉛として鋼中に存在するた
め、軟質化し、ビッカース硬さではHV140程度かそ
れ以下となる。
【0049】
【実施例】表1、表2に示す化学成分を有する鋼を溶製
し、750〜850℃でφ50mmに圧延した。比較例
を含む一部の試験片については1200℃以上で鍛造し
た。圧延材はC量が0.5%以下のものに関しては圧延
直後に800〜900℃からオンライン水冷装置によっ
て水冷した。またその他の実施例に関しては空冷した。
このように冷却した熱処理材を再度690℃に加熱し、
24時間焼鈍した。
【0050】黒鉛化が進行するに従って硬度が低下す
る。表には690℃によって24時間焼鈍後のビッカー
ス硬度を表記した。
【0051】
【表1】
【0052】
【表2】
【0053】切削試験はφ5mmの高速度鋼ドリルによ
る孔あけ加工で、切削条件は切削速度を変化させ、工具
寿命1000mm以上となるドリル周速度いわゆるVL
1000(m/min)を被削性の指標として用いた。
なお送り量は0.33mm/revで不水溶性油を用い
た湿式切削である。
【0054】さらに切削表面粗さを評価するため、被削
材を回転させ、工具を半径方向にのみ送ることで丸棒に
溝加工を施す切削、いわゆるプランジ切削加工を行っ
た。その概要は図1に示す。切削条件は切削速度80m
/min、工具送り0.05mm/revで、2.5s
切削後、工具を引き抜き6s間空転させる操作を1サイ
クルとし、切削により次々と溝が丸棒表面に創成される
ので、その100サイクル目の溝底の切削表面粗さを測
定した。表面粗さはJISB0601に準拠した十点平
均粗さRzを用いた。
【0055】また1200℃まで加熱して900℃まで
放冷して据え込み鍛造したときの割れの有無を目視によ
って判定した。熱間における据え込み試験片はφ20m
m×30mmで熱電対を取り付けてあり、高周波により
1200℃まで加熱し、加熱終了後鍛造用平面ダイス上
で900℃まで温度が下がるのを待ってひずみ80%で
据え込み鍛造を行った。ここでひずみとは下記式(1)
で定義される、いわゆる公称ひずみである。
【0056】 ε=(H0−H)/H0 ・ ・ ・ (1) ここでε:ひずみ、H0:変形前の試験片高さ、H:変
形後の試験片高さである。
【0057】表中にはその判定結果を○×によって示
し、×は外周部に大きな割れが生じ不適と判定された例
である。
【0058】表1および2中の化学成分に関する網がけ
は本発明の規定外の部分であり、評価結果(硬さ、ドリ
ル被削性、切削表面粗さ、熱間延性割れ有無)の網がけ
はその結果生じた不適である。実施例108には従来の
硫黄快削鋼SUM23を比較のために示した。
【0059】発明例と比較例の比較が示すように、S
i、N、Mn/S、Cr、Ti、V、Pb等の規定が本
発明の規定から外れると黒鉛化が遅れ、24時間の焼鈍
では未だ硬質のため、工具寿命の点で大きく劣る。これ
らを発明例と同様の硬度にするにはさらに長時間の焼鈍
が必要となる。このように所定時間で軟質化できなかっ
た比較例に関しては切削表面粗さや熱間延性に関して評
価しなかった。
【0060】さらにAl、Zr、La、Ce等の規定が
本発明と異なると、鋼中に生成される酸化物が硬質であ
ったり、窒化物、硫化物等のクラスターを生じることか
ら、24時間程度の焼鈍で軟質化は可能であるものの、
ドリル被削性のような工具寿命はやはり発明例に大きく
劣る。
【0061】切削表面粗さの点では適度のS添加が重要
である。実施例37および89に見られるようなS添加
量を抑制して軟質化の焼鈍温度短縮を図ると、表面粗さ
の点で劣る。
【0062】しかし表面粗さの改善を目的としてSを添
加した場合でもMn/Sが規定外の場合には黒鉛化が遅
れ、24時間程度の焼鈍では軟質化できない。このこと
は切削性能だけでなく冷間鍛造性に劣ることを意味す
る。図2にMn/Sと24時間焼鈍後の硬さの関係を示
す。Mn/S>6の場合、すなわちMnが過剰な場合、
焼鈍時間24時間ではHV140以下への軟質化は達成
できず、軟質化するにはかなりの焼鈍時間延長が必要に
なる。またMn/S<2の場合、すなわちSが過剰な場
合も同様に焼鈍時間24時間ではHV140以下への軟
質化は達成できず、軟質化するにはかなりの焼鈍時間延
長が必要になる。さらにSが過剰な場合には熱間延性も
極端に低下させ、割れが発生し、鋳造、圧延時の割れ発
生の原因となる。このようにS添加によって高性能化を
図るにはMn/Sが非常に重要であることがわかる。
【0063】
【発明の効果】本発明の鋼はMnSと黒鉛の効果により
優れた切削工具寿命と高品質の切削表面粗さの兼備を可
能にした。さらにMn/Sを適正にすることで軟質化の
焼鈍時間を短縮でき、容易に良好な被削性、冷間鍛造性
を得ることができる。さらに熱間延性にも優れるため、
実工程での製造が容易になり、従来より高性能な快削鋼
を供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】プランジ切削方法を示す図である。
【図2】Mn/Sと24時間焼鈍後の硬さの関係を示す
図である。
【符号の説明】
1 切削工具 2 切削面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 蟹澤 秀雄 室蘭市仲町12番地 新日本製鐵株式会社室 蘭製鐵所内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 質量%で、C:0.3〜2.0%、S
    i:0.5〜2.0%、Mn:0.05〜3.0%、
    P:0.001〜0.1%、S:0.01〜0.7%、
    Al:0.001〜0.01%、N:0.001〜0.
    006%を含み、残部はFeおよび不可避的不純物から
    なり、MnとSの含有比率が質量%で2≦[Mn%]/
    [S%]≦6かつ鋼中Cが黒鉛として存在する比率(黒
    鉛率:黒鉛として析出した炭素量/鋼中炭素含有量)が
    80%を超える組織を有することを特徴とする被削性に
    優れた機械構造用鋼。
  2. 【請求項2】 さらに質量%で、Zr:0.0005〜
    0.004%、Ca:0.0003〜0.004%、L
    a:0.0005〜0.002%、Ce:0.0005
    〜0.002%、Mg:0.0005〜0.004%の
    1種または2種以上を含むことを特徴とする請求項1記
    載の被削性に優れた機械構造用鋼。
  3. 【請求項3】 さらに質量%で、B:0.0001〜
    0.006%を含むことを特徴とする請求項1または2
    に記載の被削性に優れた機械構造用鋼。
  4. 【請求項4】 さらに質量%で、Cr:0.05〜0.
    5%、Ti:0.005〜0.01%、V:0.01〜
    0.1%、Nb:0.005〜0.04%、Mo:0.
    05〜0.5%、W:0.05〜0.5%の1種または
    2種以上を含むことを特徴とする請求項1〜3の内のい
    ずれかに記載の被削性に優れた機械構造用鋼。
  5. 【請求項5】 さらに質量%で、Pb:0.01〜0.
    05%、Bi:0.01〜0.1%、Te:0.000
    5〜0.01%、Se:0.0005〜0.01%、S
    n:0.01〜0.5%の1種または2種以上を含むこ
    とを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の被削性
    に優れた機械構造用鋼。
  6. 【請求項6】 さらに質量%で、Ni:0.05〜3.
    0%、Cu:0.1〜3.0%、Co:0.1〜3.0
    %の1種または2種以上を含むことを特徴とする請求項
    1〜5の内のいずれかに記載の被削性に優れた機械構造
    用鋼。
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