JP3196579B2 - 強度と靭性に優れた快削非調質鋼 - Google Patents
強度と靭性に優れた快削非調質鋼Info
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Description
た快削非調質鋼に関する。更に詳しくは、熱間加工後に
焼入れ焼戻しの調質処理を施さずとも優れた強度と靭性
を有する、機械構造用部品などの素材として好適なPb
非添加型の快削非調質鋼に関するものである。
引張強度と疲労強度を単に「強度」という場合もある)
並びに高靭性を必要とする鋼製の機械構造部品などは、
熱間加工で所定の形状に粗加工し、次いで切削加工によ
って最終の所望形状とした後、焼入れ焼戻しの調質処理
を施すのが一般的であった。しかしこの調質処理には多
くのエネルギーとコストを費やす。そこで近年、省エネ
ルギーの社会的要請に応え、且つ一方では低コスト化を
図るために、熱間加工のままで使用できる非調質鋼の開
発が盛んに行われている。
目的から、被削性に優れた快削鋼に対する要求もますま
す大きくなっている。
し、フェライト・パーライト組織を有する鋼の場合には
被削性が良好であり、フェライト・ベイナイト組織やベ
イナイトあるいはマルテンサイトの単相組織の鋼にあっ
ては被削性が悪いことが知られている。またPb、T
e、Bi、CaおよびSなどの快削元素を単独あるいは
複合添加すれば被削性が向上することも周知の事実であ
る。従って、従来は非調質鋼に前記の快削元素を添加し
て熱間加工後の切削加工性を改善する方法が採られてき
た。
の化学組成を有し、フェライト・パーライト組織を有す
る「強度と靭性に優れた快削非調質鋼」を特願平7−1
3261号の出願で提案した。しかし、先の提案も強度
と靭性に優れた快削非調質鋼を提供はできるものの、P
b添加という点では問題を有するものではあった。
劣化をきたすことはなく、更にTeやBiなどに比較し
て安価であるため、快削元素として常用されてきた。し
かしながら高濃度のPb蒸気は人体に有害なため、鋼材
および機械構造部品の製造工程においてPb蒸気回収の
ための大がかりな設備を必要とし、また鋼材のリサイク
ルの点からも問題を有するものである。このため一部の
国家においては鋼に対するPb添加を規制しようとする
動きも出てきている。こうした状況からPb非添加型で
Pb添加鋼と同等以上の被削性を有する鋼材の開発が待
望されている。
1842号公報と特開平6−279849号公報には、
鋼中のCを黒鉛として存在させ、この黒鉛の切欠き並び
に潤滑効果を利用することによってPb非添加型で被削
性を向上させた「被削性、焼入性に優れた熱間圧延鋼
材」と「被削性に優れた機械構造用鋼の製造方法」がそ
れぞれ提案されている。
提案された鋼材は、Bを添加しB窒化物(BN)を黒鉛
化の核として黒鉛化を促進させるものであって、Bの添
加が必須であるため凝固時に割れを生じ易いという問題
を含んでいる。一方、特開平6−279849号公報に
記載の方法は、Al添加とともに鋼中O(酸素)を低く
規制することで熱間圧延ままで黒鉛化を促進させるもの
であるが、熱間圧延後に黒鉛化焼なまし処理を施す必要
があるため、必ずしも経済的とはいえないものである。
更に、前記した2つの公報における提案はいずれも黒鉛
化を活用したものであるため、所定の形状に加工した機
械構造部品などに所望の機械的特性を付与するために
は、必ず焼入れ焼戻しの調質処理を施さねばならず、
「非調質化」と「高強度鋼の被削性の向上」を両立させ
たいとする産業界の要請には応えきれないものであっ
た。
題に鑑みなされたもので、Pb非添加の鋼であって、通
常の熱間加工と冷却の条件で、それも焼戻しを含めて熱
処理を行うことなく非調質のままで、高い強度と良好な
靭性を有し、しかも優れた被削性を有する機械構造部品
などの素材用の鋼を、低コストで提供することを目的と
する。
を解決するため非調質鋼の化学組成および組織につい
て、なかでもS快削鋼をベースにMnSの形態を制御し
て被削性を向上させることに関して研究を重ねた。その
結果、下記の知見を得るに至った。
鋼の比較的高温域でNd2 S3 が微細に分散して生成
し、これを核にしてMnSが微細に分散析出する。
生成核密度が高くなりフェライト量の増加とともにフェ
ライト粒が微細化する。
比較的高温で生成するため、MnSの形態は球状化す
る。
からMnS中のFeの固溶量が減少し、MnSの熱間変
形能が小さくなる。なお、この機構については次のよう
に考えられる。
するためオーステナイト粒界に沿った形で存在し、偏析
を起こし易い。更に、こうした生成ではMnS中にFe
を多く固溶しており、Feを固溶していないMnSより
熱間変形能が大きくなる。このことは切削剪断域でのM
nSの変形が大きくなることを意味し、チップブレーカ
ーとしての効果が小さくなることに通じる。ところが、
Nd添加によってMnSが凝固時の比較的高温域で生成
すると、凝固冷却時にMnS中に固溶していたFeと溶
鋼中のMnとの置換反応が生じ、その結果凝固終了時の
MnS中のFeの固溶量が減少する。
としての作用を有する。
考えられる鋼材原料のコストアップについては、比較的
安価なミッシュメタルを活用することで原料費を抑える
ことが可能である。更に、Ndは近年では高性能磁石な
どに幅広く用いられているので、コストをそれほど上げ
ないようにするためには、この残材を鋼材原料として活
用すれば良い。
(4)に示す化学組成および組織を有する強度、靭性に
優れた快削非調質鋼を要旨とする。
Si:0.3〜1.5%、Mn:0.5〜2.0%、
P:0.01〜0.07%、S:0.01〜0.15
%、Cr:0.1〜2.0%、Al:0.002〜0.
05%、N:0.01〜0.05%およびNd:0.0
05〜0.1%を含み、且つV:0.05〜0.3%、
Ti:0.005〜0.05%およびNb:0.005
〜0.05%のうちの1種以上を含有し、残部がFeお
よび不可避不純物からなり、更に、フェライト・パーラ
イト組織を有する強度と靭性に優れた快削非調質鋼。
に、重量%で、Ca:0.001〜0.01%、Se:
0.1〜0.5%、Te:0.005〜0.05%およ
びBi:0.05〜0.4%のうちの1種以上を含有
し、更に、フェライト・パーライト組織を有する強度と
靭性に優れた快削非調質鋼。
に、重量%で、Mo:0.05〜0.5%およびCu:
0.5〜1.0%のうちの1種以上を含有し、残部がF
eおよび不可避不純物からなり、更に、フェライト・パ
ーライト組織を有する強度と靭性に優れた快削非調質
鋼。
に、重量%で、Ca:0.001〜0.01%、Se:
0.1〜0.5%、Te:0.005〜0.05%およ
びBi:0.05〜0.4%のうちの1種以上、並びに
Mo:0.05〜0.5%およびCu:0.5〜1.0
%のうちの1種以上を含有し、残部がFeおよび不可避
不純物からなり、更に、フェライト・パーライト組織を
有する強度と靭性に優れた快削非調質鋼。
織を上記のように限定する理由を説明する。なお、成分
含有量の「%」は「重量%」を意味する。
が0.2%未満では添加効果に乏しく、一方、0.6%
を超えると靭性が劣化するので、その含有量を0.2〜
0.6%とした。なお、C含有量は0.25〜0.5%
とすることが好ましい。
強化のために添加するが0.3%未満ではこれらの効果
は不十分であり、一方、1.5%を超えると前記の効果
が飽和するばかりか靭性の低下をきたすので、その含有
量を0.3〜1.5%とした。Siの好ましい含有量は
0.5〜1.3%である。
向上させる効果を有する。しかし、その含有量が0.5
%未満では所望の効果が得られず、2.0%を超えると
焼入れ性が高くなりすぎてベイナイト組織や島状マルテ
ンサイト組織の生成を促進し、耐久比(疲労限度/引張
強度)および降伏比(耐力/引張強度)が低下するよう
になる。従って、Mnの含有量を0.5〜2.0%とし
た。なお、Mn含有量は0.7〜1.7%とすることが
好ましい。
よび疲労強度を向上させる効果がある。
添加効果に乏しく、一方、0.07%を超えるとその効
果が飽和するとともに靭性の劣化および延性(加工性)
の低下をもたらすので、その含有量を0.01〜0.0
7%とした。Pの好ましい含有量は0.015〜0.0
5%である。
る。更に、Nd2 S3 とMnSの微細分散析出に基づい
てフェライト生成核密度を高くし、フェライト量を増加
させるとともにフェライト粒を微細化する効果を有す
る。しかし、その含有量が0.01%未満では所望の効
果が得られず、一方、0.15%を超えるとそれらの効
果が飽和するばかりか、却って靭性が劣化するようにな
るので、その含有量を0.01〜0.15%とした。な
お、S含有量は0.02〜0.13%とすることが好ま
しい。
向上させる効果を有する。しかし、その含有量が0.1
%未満では所望の効果が得られず、2.0%を超えると
焼入れ性が高くなりすぎてベイナイト組織や島状マルテ
ンサイト組織の生成を促進し、耐久比並びに降伏比が低
下するようになる。従って、Crの含有量を0.1〜
2.0%とした。Crの好ましい含有量は0.15〜
1.5%である。
化を図るのに有効な元素である。しかし、その含有量が
0.002%未満では所望の効果が得られず、0.05
%を超えるとその効果が飽和するとともに、却って鋼の
被削性を低下させることになるのでその含有量を0.0
02〜0.05%とした。なお、Al含有量は0.00
5〜0.02%とすることが好ましい。
向上させることに加えて、鋼中においてV、TiやNb
と結合して窒化物や炭窒化物として微細に析出し、オー
ステナイト粒を微細化して靭性を向上させる。しかし、
その含有量が0.01%未満では所望の効果が得られ
ず、0.05%を超えるとその効果は飽和してしまい、
逆に靭性を劣化させることになるのでその含有量を0.
01〜0.05%とした。
意味を持つ元素である。すなわち、NdはNd2 S3 と
してチップブレーカーの作用を有し被削性を向上させ
る。更に、Nd2 S3 が溶鋼の比較的高温域で微細に分
散して生成することにより、MnSを微細に分散析出さ
せてフェライト生成核密度を高め、フェライト量を増加
させるとともにフェライト粒を微細化して、微細なフェ
ライト・パーライト組織となして鋼を高強度・高靭性化
する効果がある。加えて、MnSを球状化させ、更にM
nS中のFeの固溶量を減少させてることで、MnSの
熱間変形能を小さくして鋼の被削性を向上させる。しか
し、その含有量が0.005%未満では前記の効果が得
難く、一方、0.1%を超えるとフェライトが過剰に生
成するため強度が低下し、更に疲労特性も劣化してしま
う。従って、Ndの含有量を0.005〜0.1%とし
た。Ndの好ましい含有量は0.005〜0.08%で
ある。
はいずれも微細な窒化物や炭窒化物として析出し、オ−
ステナイト粒を微細化して鋼の靭性を向上させ、また鋼
の強度、特に疲労強度を向上させる効果を有する。その
ためこれらの元素の1種以上を添加する。しかし、Vの
場合には、0.05%未満の含有量では所望の効果が得
られず、0.3%を超えて含有させてもその効果が飽和
して原料コストが嵩むばかりである。一方、Tiの場合
には、0.005%未満の含有量では所望の効果が得ら
れず、0.05%を超えて含有させると粗大なTi炭窒
化物が生成して却って疲労強度と靭性の低下をきたす。
更に、Nbの場合にも、0.005%未満の含有量では
所望の効果が得られず、0.05%を超えて含有すると
前記効果が飽和するばかりか却って粗大な窒化物が生じ
て靭性と疲労強度の低下をもたらす。従って、これらの
元素の1種以上を添加するに際して、その含有量はV:
0.05〜0.3%、Ti:0.005〜0.05%お
よびNb:0.005〜0.05%とした。
には、上記の成分に加えて、更にCa、Se、Te、B
iのうちの1種以上および/またはMo、Cuのうちの
1種以上を含んでいても良い。これらの合金元素の作用
効果と望ましい含有量は下記のとおりである。
e、TeおよびBiには被削性を向上させる作用があ
る。従って、Ca、Se、TeおよびBiはより一層の
被削性を要求される場合に添加しても良い。但し、Ca
の場合には、0.001%未満の含有量では所望の効果
が得られず、0.01%を超えて含有しても前記の効果
が飽和するばかりか却って粗大介在物を生成して疲労強
度の低下をきたす。また、Seの場合にも0.1%未満
の含有量では所望の効果が得られず、0.5%を超えて
含有しても前記の効果が飽和するばかりか却って粗大介
在物を生成して疲労強度の低下をきたす。Teの場合に
は、0.005%未満の含有量では所望の効果が得られ
ず、0.05%を超えて含有させると粗大介在物を生成
して疲労強度の低下をもたらす。更に、Biの場合に
も、0.05%未満の含有量では所望の効果が得られ
ず、0.4%を超えて含有しても前記の効果が飽和する
ばかりか却って粗大介在物を生成して疲労強度の低下を
きたす。従って、これらの合金元素を1種以上添加する
場合には、Ca:0.001〜0.01%、Se:0.
1〜0.5%、Te:0.005〜0.05%およびB
i:0.05〜0.4%の含有量とするのが良い。
度を向上させる効果を有する。このうちMoにはフェラ
イト・パーライト組織を微細化して靭性を向上させる効
果もある。従って、MoおよびCuは必要に応じて添加
しても良い。しかし、Moの場合には0.05%未満の
含有量では所望の効果が得られず、0.5%を超えて含
有すると熱間鍛造後の組織が異常粗大化して靭性および
疲労強度の劣化をきたす。一方、Cuの場合には0.5
%未満の含有量では所望の効果が得られず、1.0%を
超えて含有させても疲労強度向上の効果が飽和しコスト
が嵩むばかりか靭性の劣化をきたす。従って、これらの
合金元素を1種以上添加する場合には、Mo:0.05
〜0.5%、Cu:0.5〜1.0%の含有量とするの
が良い。
まで冷却したままでその組織がベイナイトやマルテンサ
イトといった所謂「低温変態生成物」からなるもので
は、被削性が劣化することに加えて変態歪による曲がり
が生じるため曲がり取りの矯正工程が必要となりコスト
アップにつながる。従って、良好な被削性を有するとと
もに変態歪を低減するために鋼の組織をフェライト・パ
ーライト組織としなければならない。そのための製造法
としては例えば、鋼片を1050〜1300℃に加熱し
てから直径100mm程度の丸棒に熱間鍛造し、900
℃以上の温度で仕上げた後空冷あるいは放冷する処理が
ある。
るフェライトの体積分率が20〜60%で、且つフェラ
イトの結晶粒度がJIS粒度番号7以上の場合、特に強
度と靭性に優れたものとなる。
空溶解炉を用い通常の方法によって溶製した。表1、2
における鋼1〜19は本発明鋼、表3、4における鋼2
0〜37は成分のいずれかが本発明で規定する含有量の
範囲から外れた比較鋼である。
1250℃の温度に1時間加熱してから1000℃で仕
上げる熱間鍛造を1回あるいは2〜3回行って直径60
mmの丸棒を作製した。なお、直径60mmの丸棒とす
るための最終の熱間鍛造工程において、1000℃での
熱間鍛造仕上げ後の冷却条件を冷却速度が5〜30℃/
minとなるように空冷または放冷して鋼の組織がフェ
ライト・パーライトになるようにした。
の位置(R/2部位置、R:丸棒の半径)から、JIS
14A号の引張試験片、JIS3号衝撃試験片および小
野式回転曲げ試験片(平行部の直径が8mmでその長さ
が18.4mm)を採取し、引張特性(引張強度、耐
力)、衝撃特性(吸収エネルギー)および疲労強度を調
査した。被削性はドリル穿孔試験による工具寿命で判定
した。すなわち、直径60mmの丸棒を25mm長さの
輪切りにしたものを用いてその長さ方向に貫通穴をあ
け、刃先摩損により穿孔不能となったときの貫通穴の個
数を判定基準とした。穿孔条件は、JIS高速度工具鋼
SKH51のφ5mmテーパドリルを使用し、水溶性の
潤滑剤を用いて、送り0.20mm/rev、回転数1
800rpmで行った。
6の比較から、本発明鋼は良好な被削性を有するととも
に、強度(引張強度と疲労強度)と靭性に優れているこ
とが明らかである。すなわち、本発明鋼1〜11につい
ては所望の機械的性質(引張特性は耐力(PS):60
0MPa以上で引張強度(TS):900MPa以上、
疲労特性は疲労強度(σw ):450MPa以上で耐久
比(σw /TS):0.5以上、吸収エネルギー( UE
20):40J以上、穿孔数:40個以上)が得られてい
る。これに対して比較鋼20は本発明で重要であるNd
が規定の含有量の範囲を下回るため、前記した所望の機
械的性質のうち被削性と靭性が得られておらず耐久比も
低い。一方、比較鋼21はNdが規定の含有量範囲から
高めに外れるため強度と耐久比が低い。また比較鋼22
〜27では各々C、Si、Mn、P、SおよびCrの含
有量が、更に比較鋼28ではV、TiおよびNbの含有
量が規定の範囲から外れるため所望の疲労特性と靭性並
びに被削性が得られていない。
a、Se、TeおよびBiを規定範囲内で含有するため
前記した所望の機械的性質が得られ、且つ被削性は向上
している。一方、比較鋼29〜33は前記の各快削元素
の含有量が規定の範囲から外れるため所望の疲労特性が
得られていない。
とCuを規定範囲内で含有するため所望の機械的性能が
得られており、特に疲労強度面で優れたものとなってい
る。
Cuが規定の含有量の範囲から外れるため前記した所望
の疲労強度と靭性が得られていない。また、比較鋼3
6、37では本発明で重要であるNdが規定の含有量の
範囲から外れるため、前記した所望の機械的性質のうち
靭性と被削性が得られていない。
質鋼は強度と靭性に優れ、しかも環境に悪影響を及ぼす
Pb非添加鋼であるため、産業上極めて有用である。
Claims (4)
- 【請求項1】重量%で、C:0.2〜0.6%、Si:
0.3〜1.5%、Mn:0.5〜2.0%、P:0.
01〜0.07%、S:0.01〜0.15%、Cr:
0.1〜2.0%、Al:0.002〜0.05%、
N:0.01〜0.05%およびNd:0.005〜
0.1%を含み、且つV:0.05〜0.3%、Ti:
0.005〜0.05%およびNb:0.005〜0.
05%のうちの1種以上を含有し、残部がFeおよび不
可避不純物からなり、更に、フェライト・パーライト組
織を有する強度と靭性に優れた快削非調質鋼。 - 【請求項2】請求項1に記載の成分に加えて更に、重量
%で、Ca:0.001〜0.01%、Se:0.1〜
0.5%、Te:0.005〜0.05%およびBi:
0.05〜0.4%のうちの1種以上を含有し、更に、
フェライト・パーライト組織を有する強度と靭性に優れ
た快削非調質鋼。 - 【請求項3】請求項1に記載の成分に加えて更に、重量
%で、Mo:0.05〜0.5%およびCu:0.5〜
1.0%のうちの1種以上を含有し、残部がFeおよび
不可避不純物からなり、更に、フェライト・パーライト
組織を有する強度と靭性に優れた快削非調質鋼。 - 【請求項4】請求項1に記載の成分に加えて更に、重量
%で、Ca:0.001〜0.01%、Se:0.1〜
0.5%、Te:0.005〜0.05%およびBi:
0.05〜0.4%のうちの1種以上、並びにMo:
0.05〜0.5%およびCu:0.5〜1.0%のう
ちの1種以上を含有し、残部がFeおよび不可避不純物
からなり、更に、フェライト・パーライト組織を有する
強度と靭性に優れた快削非調質鋼。
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