JP2003034126A - 車両用暖房装置 - Google Patents

車両用暖房装置

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JP2003034126A
JP2003034126A JP2001221201A JP2001221201A JP2003034126A JP 2003034126 A JP2003034126 A JP 2003034126A JP 2001221201 A JP2001221201 A JP 2001221201A JP 2001221201 A JP2001221201 A JP 2001221201A JP 2003034126 A JP2003034126 A JP 2003034126A
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blower fan
vehicle
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pump
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Hirohisa Takada
裕久 高田
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 エンジン停止後も車室内の暖房を必要とする
アイドルストップ機能付車両のエンジン冷却回路および
余熱ヒータ回路のレイアウトを最適化することによって
部品点数を削減し、電動ヒータポンプをバイパスするバ
イパス流路や逆止弁などを必要としない低コストとする
とともに、電動ヒータポンプを最適制御することによっ
て、消費電力の削減およびエンジン冷却性能の効率化を
図ることができる車両用暖房装置を提供する。 【解決手段】アイドルストップ機能を備えた車両の車両
用暖房装置12において、エンジンの稼働情報およびブ
ロアファンスイッチの制御情報に基づいて、エンジンの
停止時であってもブロアファンスイッチ29が接制御さ
れている場合には、ブロアファンモータ29と同期する
ように電動ヒータポンプ26を稼働する制御部とを備え
るようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、車両用暖房装置
に関し、詳しくは、エンジン停止後も車室内の暖房を必
要とするアイドルストップ機能付車両用の暖房装置に関
するものである。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】エンジン停止後も車室
内暖房を必要とするアイドルストップ機能付車両(エン
ジン−電動機システムを備えたハイブリッド車両も含
む)の暖房装置1には、図4に示されるように、エンジ
ン2により駆動されるウォータポンプ3の下流側のエン
ジン冷却回路4から分岐され、車室内に送り込む空気を
加熱するヒータコア5に導かれた冷却水を電動ヒータポ
ンプ6によってエンジン2に還流させる余熱ヒータ回路
7を備えることにより、エンジン余熱、つまり冷却水を
利用してエンジン停止後も車室内の暖房を行えるように
したものが提案されている(特開平09-277818号公
報)。なお、図中の符号8は、冷却水を冷却するラジエ
ータ、符号9は、サーモスタットを示している。
【0003】しかしながら、この従来の暖房装置1にお
いては、エンジン2が停止したと判断した場合にのみ電
動ヒータポンプ6が稼働するように構成されている。そ
のため、エンジン運転時にウォータポンプ3によってヒ
ータコア5に導かれた冷却水が、エンジン運転時に停止
状態とされた電動ヒータポンプ6によって堰き止められ
ることなくエンジン2に還流できるように、電動ヒータ
ポンプ6をバイパスしたバイパス流路10を余熱ヒータ
回路7に付設しなければならないという問題を有してい
る。そして、このバイパス流路10を付設したことによ
って、エンジン停止時に電動ヒータポンプ6から送り出
された冷却水が、直後のバイパス流路10に流れ込んで
電動ヒータポンプ6とバイパス流路10とを小循環しな
いように、ヒータコア5側からエンジン2側に向かって
のみ流通を許す逆止弁11をバイパス流路10の途中に
介設しなければならないという問題もある。そして、こ
れらのバイパス流路10や逆止弁11を余熱ヒータ回路
7に付設する必要が生じることによって、部品点数の増
加および余熱ヒータ回路7の複雑化を招くだけでなく、
製作コストの上昇を招くといった問題が発生してしま
う。
【0004】そこで、この発明は、上記のような従来の
車両用暖房装置が有している問題点を解決するためにな
されたものであって、エンジン停止後も車室内の暖房を
必要とするアイドルストップ機能付車両のエンジン冷却
回路および余熱ヒータ回路のレイアウトを最適化するこ
とによって部品点数を削減し、電動ヒータポンプをバイ
パスするバイパス流路や逆止弁などを必要としない低コ
ストのシンプル構造とするとともに、エンジン運転状態
にかかわらず電動ヒータポンプを最適制御することによ
って、消費電力の削減およびエンジン冷却性能の効率化
を図ることができる車両用暖房装置を提供することを目
的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、エンジン停止時にも車室内暖房を必要と
するアイドルストップ機能を備えた車両の車両用暖房装
置において、前記エンジンを冷却する冷却回路と、前記
冷却回路から分岐され、車室内暖房するためのヒータコ
アを備えた余熱ヒータ回路と、前記ヒータコアに空気を
送り込むブロアファンモータを接断制御するブロアファ
ンスイッチと、前記ヒータコアよりも上流側の余熱ヒー
タ回路に配設された電動ヒータポンプと、前記エンジン
の稼働情報および前記ブロアファンスイッチの制御情報
に基づいて、前記エンジンの停止時であっても前記ブロ
アファンスイッチが接制御されている場合には、前記ブ
ロアファンモータと同期するように前記電動ヒータポン
プを稼働する制御部とを備えたことを特徴とする。
【0006】また、本発明は、エンジン停止時にも車室
内暖房を必要とするアイドルストップ機能を備えた車両
の車両用暖房装置において、前記エンジンを冷却する冷
却回路と、前記冷却回路から分岐され、車室内暖房する
ためのヒータコアを備えた余熱ヒータ回路と、前記ヒー
タコアに空気を送り込むブロアファンモータを接断制御
するブロアファンスイッチと、前記ヒータコアよりも上
流側の余熱ヒータ回路に配設された電動ヒータポンプ
と、前記エンジンの稼働情報および前記冷却回路内の水
温情報に基づいて前記電動ヒータポンプを稼働制御する
制御部とを備え、前記制御部は、前記エンジンが停止時
であっても前記冷却水路内の水温が所定値以内に収まっ
ている場合に前記ブロアファンスイッチが接制御される
と、前記ブロアファンモータと同期するように前記電動
ヒータポンプを稼働することを特徴とする。
【0007】さらに、本発明は、前記制御部は、前記エ
ンジンの稼働時に前記冷却水路内の水温が所定値よりも
高いと判断した場合には、前記電動ヒータポンプの稼働
を停止することを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の最も好適と思われ
る実施形態について、図1,2を参照しながら詳細に説
明する。図1は、本発明の実施形態における一例を説明
するための構成図、図2は、同例における制御回路を説
明するための回路図である。
【0009】本発明の車両用暖房装置12は、エンジン
停止時にも車室内暖房を必要とするアイドルストップ機
能を備えた車両に適用されるものであり、図1に示され
るように、エンジン13と、エンジン13を冷却するエ
ンジン冷却回路14と、エンジン冷却回路14から分岐
されて車室内を暖房する余熱ヒータ回路15とから主に
構成されている。
【0010】エンジン13には、エンジン13により駆
動されるウォータポンプ16が一体的に組み付けられて
おり、このウォータポンプ16によってエンジン13内
に圧送された冷却水は、図示しないシリンダブロック、
シリンダヘッドなどを冷却したあとエンジン冷却回路1
4および余熱ヒータ回路15に向かって送り出される。
なお、エンジン13の図示しない制御手段には、エンジ
ン停止時にアイドリングをストップするアイドルストッ
プ機能が備えられている。
【0011】エンジン冷却回路14には、放熱器である
ラジエータ17と、エンジン13とラジエータ17とを
結びエンジン13から吐出された冷却水をラジエータ1
7に導く吸入管路18と、この吸入管路18の途中に介
設されて冷却水の水温に応じて吸入管路18を開閉する
サーモスタット19と、ラジエータ17とウォータポン
プ16とを結びラジエータ17で冷却された冷却水をウ
ォータポンプ16に導く吐出管路20と、サーモスタッ
ト19よりも上流側の吸入管路18と吐出管路20とを
結ぶバイパス管路21とが備えられている。そのため、
エンジン13内から送り出された冷却水が所定水温に達
していると、サーモスタット19を開いて吸入管路18
を開状態としたのちラジエータ17に送り込まれ、走行
風やラジエータ17に付設された電動ラジエータファン
22などによって冷却される。そして、ラジエータ17
で冷却された冷却水は、吐出管路20によってウォータ
ポンプ16に吸入されるようになっている。また、エン
ジン13内から送り出された冷却水が所定水温に達して
いなければ、サーモスタット19によって吸入管路18
は閉ざされるので、ラジエータ17に送られずにバイパ
ス管路21を介してウォータポンプ16に吸入される。
【0012】余熱ヒータ回路15には、車室内に送り込
む空気、つまりブロアファンモータ23から送り込まれ
たブロアを冷却水により加熱するヒータコア24と、こ
のヒータコア24とエンジン13とを結ぶ移送管路25
と、移送管路25の途中に介設されヒータコア24に向
かって冷却水を送り出す電動ヒータポンプ26と、ヒー
タコア24に送り込まれた冷却水をウォータポンプ13
に還流する帰還管路27とを備えるとともに、エンジン
制御用のEGIユニット28からの各種エンジン情報、
たとえば、水温情報やエンジンラン情報などと、ブロア
ファンモータ制御用のブロアファンスイッチ29からの
スイッチング情報、たとえば、OFF-ON(Lo-Mi-Hi)の切り
替えとに対応して、エンジン停止状態(アイドルストッ
プ状態)にかかわらず電動ヒータポンプ26を最適に稼
働制御するように予め設定された制御部30を備えてい
る。なお、ブロアファンモータ23は、ブロアファンス
イッチ29からのスイッチング情報、たとえば、OFF-Lo
-Mi-Hiの切り替えに対応して稼働制御されるとともに、
このブロアファンスイッチ29からのLo-Mi-Hiのスイッ
チング情報は、EGIユニット28に入力されるように
なっている。
【0013】制御部30が組み込まれた電気回路の一例
について図2を用いて説明すると、バッテリ31に接続
されたイグニッションスイッチ32がヒューズ33を介
してノーマルオープン型のブロアリレー34のコイル側
に接続されたのちアースされている。さらに、ヒューズ
35を介してバッテリ31と接続されたブロアリレー3
4のスイッチ側には、EGIユニット28と各個別に接
続されたブロアファンモータ23と電動ヒータポンプ2
6とが並列した状態で接続されている。ブロアファンモ
ータ23とEGIユニット28との間には、アースされ
たブロアファンスイッチ29が接続されており、このブ
ロアファンスイッチ29のスイッチング状態、すなわち
Lo-Mi-Hiからなる3段階切り替えに対応してブロアファ
ンモータ23の風量が3段階に調節されるようになって
いる。また、電動ヒータポンプ26とEGIユニット2
8との間には、EGIユニット28から電動ヒータポン
プ26に向かってしか電流を流さないダイオード36が
接続されているとともに、ブロアファンスイッチ29が
接続されており、このブロアファンスイッチ29のスイ
ッチング情報、すなわちスイッチON(Lo-Mi-Hiのいずれ
かをセレクトしている状態)に対応して電動ヒータポン
プ26と通電するようになっている。さらに、このブロ
アファンスイッチ29と電動ヒータポンプ26との間に
は、EGIユニット28からの各種エンジン情報および
ブロアファンスイッチ29のスイッチング情報に基づい
て電動ヒータポンプ26を最適稼働制御するように予め
設定された制御部30が介設されている。なお、イグニ
ッションスイッチ32は、図示しないイグニッションキ
ーをイグニッションスイッチ32のOFF-ACC-ONの何れか
のポジションに位置させることによってONされるように
設定されている。
【0014】このため、イグニッションスイッチ32が
ON状態とされると、ブロアリレー34のコイル側が通電
状態されてスイッチ側を閉路することにより電気回路が
通電された状態となる。そして、ブロアファンスイッチ
29がOFF状態とされたエンジン13稼働時には、制御
部30が電動ヒータポンプ26を稼働しないため、エン
ジン13から吐出された冷却水は、エンジン冷却回路1
4にのみ流れ込む。エンジン冷却回路14に流れ込んだ
冷却水は、所定水温に達していれば、吸入管路18から
ラジエータ17に送り込まれたのち冷却され、吐出管路
20を介してウォータポンプ16に吸い込まれる。一
方、所定水温に達していなければ、冷却水は、吸入管路
18からバイパス管路21に流れ込んだのち吐出管路2
0からウォータポンプ16に吸い込まれる。
【0015】そして、エンジン13稼働時にブロアファ
ンスイッチ29がON(Lo-Mi-Hiの何れか)に切り替えられ
ると、ブロアファンスイッチ29からのスイッチング情
報に基づいてブロアファンモータ23の発生する風量が
Lo-Mi-Hiの何れかに応じた状態で稼働されるとともに、
EGIユニット28からの各種エンジン情報およびブロ
アファンスイッチ29のスイッチング情報に基づいて制
御部30が電動ヒータポンプ26を稼働することによっ
て、エンジン13から吐出された冷却水は、余熱ヒータ
回路15に流れ込むようになる。そして、余熱ヒータ回
路15に流れ込んだ冷却水は、ヒータコア24で車室内
に向かって吹き出されるブロアを加熱したのち、帰還管
路27によってウォータポンプ16に還流される。
【0016】また、ブロアファンスイッチ29がON状態
のままで、エンジン13がアイドルストップ状態に移行
すると、制御部30は、EGIユニット28から供され
る各種エンジン情報からアイドルストップ状態であるこ
とを判断して電動ヒータポンプ26を継続して稼働する
ように構成されているとともに、ブロアファンスイッチ
29がON状態とされている限りは、ブロアファンモータ
23を稼働するように構成されているため、エンジン1
3から吐出された冷却水は、ブロアファンモータ23と
同期されて引き続き稼働されている電動ヒータポンプ2
6によって余熱ヒータ回路15のヒータコア24に送り
込まれ、車室内に向かって吹き出されるブロアを加熱し
たのち、帰還管路27によってウォータポンプ16に還
流されることとなって、余熱ヒータ回路15内を循環し
続ける。
【0017】次に、電気回路の他の実施例について図3
(a)を用いて説明する。この電気回路は、図2中にお
ける制御部30を短絡させることにより構成されたもの
であって、ブロアファンスイッチ29のON-OFF切り替え
に連動して電動ヒータポンプ26が直接稼働されるよう
になっている。このため、制御部30を備えた電気回路
とほぼ同様な作用を得ることができるとともに、制御部
30を備えた電気回路をより簡素化、単純化して低コス
トに構成することができる。
【0018】次に、電気回路の別の実施例について図3
(b)を用いて説明する。この電気回路は、図2中にお
ける制御部30の代わりにエンジンラン情報および水温
情報に基づいて判断する論理ゲート37,38を備えた
ものである。すなわち、エンジンラン情報として、たと
えばATF電動ポンプ停止信号が入力されるNOTゲー
ト37と、このNOTゲート37からの出力が入力され
るとともに、水温情報として電動ラジエータファン22
からの入力信号が入力されるANDゲート38とから構
成されており、ATF電動ポンプ稼働時(エンジンラ
ン)であって、ラジエータファン信号が入力された場
合、つまり冷却水の水温が予め設定された水温よりも高
い場合には、電動ヒータポンプ26の稼働を停止するよ
うに設定されている。そのことにより、ブロアファンス
イッチ29がON制御されて電動ヒータポンプ26の稼働
中に、冷却水の水温が所定値よりも高くなると、論理ゲ
ート37,38によって電動ヒータポンプ26の稼働が
停止される。停止した電動ヒータポンプ26は、移送管
路25の通水抵抗を高めることにより、余熱ヒータ回路
15をほぼ遮断してエンジン冷却回路14に冷却水を強
制的に供給することができて、冷却水の冷却効率を高め
ることができ、しかも、電動ヒータポンプ26による電
力消耗をセーブすることができる。
【0019】かかる構成によれば、エンジン13に取り
付けられたウォータポンプ16によってエンジン13内
に圧送された冷却水は、エンジン冷却回路14から分岐
された余熱ヒータ回路15の移送管路25によって電動
ヒータポンプ26に送られた後、車室内を送り込む空気
を加熱するヒータコア24に到達する。この電動ヒータ
ポンプ26は、制御部30によって稼働制御されるとと
もに、ヒータコア24内の冷却水は、帰還管路27によ
ってウォータポンプ16に帰還されるようになる。制御
部30は、EGIユニット28から供される各種エンジ
ン情報からエンジン停止状態(アイドルストップ状態)
であることを判断した場合には、電動ヒータポンプ26
を継続して稼働するように構成されているとともに、ブ
ロアファンスイッチ29がON状態とされている限りは、
ブロアファンモータ23を稼働するように構成されてお
り、ブロアファンスイッチ29からのスイッチング情
報、たとえば、OFF-ON(Lo-Mi-Hi)の切り替えに対応し
て、エンジン停止状態にかかわらず電動ヒータポンプ2
6は稼働制御されることによって、余熱ヒータ回路15
内に送り込まれた冷却水は循環し続けることができるよ
うになる。そのため、余熱ヒータ回路15に流れ込んだ
冷却水は、エンジン運転状態にかかわらずブロアファン
スイッチ29のON-OFF切り替えによって電動ヒータポン
プ26が稼働されるため、電動ヒータポンプ26によっ
て堰き止められることなくウォータポンプ16に吸い込
まれてエンジン13に還流できるようになり、電動ヒー
タポンプ26をバイパスした従来のバイパス流路や逆止
弁を余熱ヒータ回路15に付設する必要はなくなる。
【0020】さらに、アイドルストップ機能によるエン
ジン停止状態にかかわらず、イグニッションスイッチ3
2がON状態であれば、ブロアリレー34が動作状態とさ
れて電気回路は通電される。そして、ブロアファンスイ
ッチ29が、スイッチON状態、すなわちLo-Mi-Hiの3段
階風量切り替えの何れかをセレクトしていれば、制御部
30は、電動ヒータポンプ26を稼働させて、エンジン
から吐出された冷却水を移送管路25を介してヒータコ
ア24に送り出すことができる。このとき、Lo-Mi-Hiの
3段階風量切り替えの何れかをセレクトしているブロア
ファンスイッチ29からのスイッチング情報は、EGI
ユニット28に出力されるとともに、ブロアファンモー
タ23に対しても出力されることにより、ブロアファン
モータ23は、Lo-Mi-Hiの3段階風量切り替えに応じた
適切な風量を発生して、ヒータコア24に送り込まれた
冷却水によって適度に加熱されたのち、車室内に向かっ
て吹き出すことができるようになる。しかも、冷却水の
水温が所定値よりも高いときには、電動ヒータポンプ2
6の稼働が停止されるため、電動ヒータポンプ26によ
る消費電力の削減およびエンジン冷却性能の効率化を図
ることができるようになる。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の車両用暖
房装置によれば、エンジン停止後も車室内の暖房を必要
とするアイドルストップ機能付車両のエンジン冷却回路
および余熱ヒータ回路のレイアウトを最適化することに
よって部品点数を削減し、電動ヒータポンプをバイパス
するバイパス流路や逆止弁などを必要としない低コスト
のシンプル構造とするとともに、エンジン運転状態にか
かわらず電動ヒータポンプを最適制御することによっ
て、消費電力の削減およびエンジン冷却性能の効率化を
図ることができる車両用暖房装置を提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態における一例を説明するため
の構成図である。
【図2】同例における制御部が組み込まれた電気回路の
一例を説明するための回路図である。
【図3】(a)は、電気回路の他の実施例を説明するた
めの説明図、(b)は、電気回路の別の実施例を説明す
るための説明図である。
【図4】従来の暖房装置を説明するための構成図であ
る。
【符号の説明】
12 暖房装置 13 エンジン 14 エンジン冷却回路 15 余熱ヒータ回路 16 ウォータポンプ 23 ブロアファンモータ 24 ヒータコア 25 移送管路 26 電動ヒータポンプ 27 帰還管路 28 EGIユニット 29 ブロアファンスイッチ 30 制御部 36 ダイオード

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジン停止時にも車室内暖房を必要と
    するアイドルストップ機能を備えた車両の車両用暖房装
    置において、 前記エンジンを冷却する冷却回路と、 前記冷却回路から分岐され、車室内暖房するためのヒー
    タコアを備えた余熱ヒータ回路と、 前記ヒータコアに空気を送り込むブロアファンモータを
    接断制御するブロアファンスイッチと、 前記ヒータコアよりも上流側の余熱ヒータ回路に配設さ
    れた電動ヒータポンプと、 前記エンジンの稼働情報および前記ブロアファンスイッ
    チの制御情報に基づいて、前記エンジンの停止時であっ
    ても前記ブロアファンスイッチが接制御されている場合
    には、前記ブロアファンモータと同期するように前記電
    動ヒータポンプを稼働する制御部とを備えたことを特徴
    とする車両用暖房装置。
  2. 【請求項2】 エンジン停止時にも車室内暖房を必要と
    するアイドルストップ機能を備えた車両の車両用暖房装
    置において、 前記エンジンを冷却する冷却回路と、 前記冷却回路から分岐され、車室内暖房するためのヒー
    タコアを備えた余熱ヒータ回路と、 前記ヒータコアに空気を送り込むブロアファンモータを
    接断制御するブロアファンスイッチと、 前記ヒータコアよりも上流側の余熱ヒータ回路に配設さ
    れた電動ヒータポンプと、 前記エンジンの稼働情報および前記冷却回路内の水温情
    報に基づいて前記電動ヒータポンプを稼働制御する制御
    部とを備え、 前記制御部は、前記エンジンが停止時であっても前記冷
    却水路内の水温が所定値以内に収まっている場合に前記
    ブロアファンスイッチが接制御されると、前記ブロアフ
    ァンモータと同期するように前記電動ヒータポンプを稼
    働することを特徴とする車両用暖房装置。
  3. 【請求項3】 前記制御部は、前記エンジンの稼働時に
    前記冷却水路内の水温が所定値よりも高いと判断した場
    合には、前記電動ヒータポンプの稼働を停止することを
    特徴とする請求項2に記載の車両用暖房装置。
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