JP2003239737A - エンジン冷却装置 - Google Patents

エンジン冷却装置

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JP2003239737A JP2002042841A JP2002042841A JP2003239737A JP 2003239737 A JP2003239737 A JP 2003239737A JP 2002042841 A JP2002042841 A JP 2002042841A JP 2002042841 A JP2002042841 A JP 2002042841A JP 2003239737 A JP2003239737 A JP 2003239737A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 蓄熱器とエンジン冷却水を入替え、暖機促進
を図るエンジン冷却装置を提供。 【解決手段】 エンジン1から流出される冷却水をヒー
タコア2へ供給しエンジンへ還流させる第1冷却経路3
と、冷却水をラジエータ4へ供給又はバイパスしエンジ
ンへ還流させる第2冷却経路6とを備えたエンジン冷却
装置で、第1冷却経路を経て還流される冷却水と第2冷
却経路を経て還流する冷却水とが合流し、合流した冷却
水をエンジンへ導く還流路7と、還流路に介装しエンジ
ンから流出する冷却水を保温蓄積する蓄熱器8を設け、
エンジンから流出する冷却水の第1冷却経路への供給を
許可又は遮断する第1遮断手段とエンジンから流出する
冷却水の第2冷却経路への供給を許可又は遮断する第2
遮断手段と蓄熱器への冷却水の流入状態を切り換える切
換手段とをロータリーバルブ9として一体化し、冷態始
動時ロータリーバルブ9を切換て蓄熱器内冷却水とエン
ジン冷却水の総入れ替えを可能にした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水冷式エンジンを
搭載した自動車等車両の暖房、暖機性能の向上が図れる
エンジン冷却装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、水冷式エンジン(以下、エン
ジン)を搭載した自動車等車両のエンジン冷却装置にお
いて、暖房及び暖機性能の改善を図るべく、エンジン冷
却水が入出する断熱タンク構造からなる蓄熱器を用いる
ものが、例えば特開平9−272327号公報等で提案
されている。
【0003】これは、図6に示すように、エンジン100
から流出した冷却水が、暖房用ヒータコア101 へ供給さ
れて前記エンジン100 へ還流する第1冷却経路102 と、
ラジエータ103 へ供給されて又はバイパス路104 により
前記ラジエータ103 をバイパスして前記エンジン100 へ
還流する第2冷却経路105 と、前記第1冷却経路102を
経て還流される冷却水と前記第2冷却経路105 を経て還
流される冷却水とが合流し、この合流した冷却水を前記
エンジン100 へ導く還流路106 とを備え、前記第1冷却
経路102 の暖房用ヒータコア101 上流に前述した蓄熱器
107 が介装される。尚、図6中108 は前記ラジエータ10
3 とバイパス路104 への冷却水の流れを冷却水温度に応
じて制御するサーモスタットで、109 は水冷式エンジン
100 に連動して機械的に駆動されるウォータポンプであ
る。
【0004】従って、冷態始動時等においては、エンジ
ン100 から流出した冷却水を、第2冷却経路105 ではサ
ーモスタット108 にてバイパス路104 へ流すようにして
ラジエータ103 での熱交換により冷却水温度が低下する
のが回避されると共に、第1冷却経路102 では前記冷却
水を蓄熱器107 内に蓄積された冷却水と入れ替えて暖房
用ヒータコア101 へ供給するようにすることで、暖房用
ヒータコア101 には蓄熱器107 内に蓄積された高温の冷
却水が供給されるので、可及的早期に暖房性能を上げら
れると共に暖機が促進される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述したよ
うな従来のエンジン冷却装置においては、冷態始動時等
の蓄熱器107 内冷却水とエンジン冷却水の入れ替え時
に、エンジン冷却水の循環系が暖房用ヒータコア101 側
とサーモスタット108 側とに分かれるので、蓄熱器107
内の冷却水の総入れ替えには時間を要し、蓄熱器107 の
性能を十分に発揮することができず、蓄熱器107 による
暖房性能及び暖機性能を早期に上げる点では未だ不十分
であった。また、蓄熱器107 内の冷却水が第2冷却経路
102 (サーモスタット108 側又はバイパス路104 側)を
流れた冷却水と合流して還流路106 よりエンジン100 内
を環流する、即ち蓄熱器107 から供給されて第1冷却経
路102を流れた高温の冷却水が第2冷却経路105 からの
冷却水との合流により降温されてエンジン100 へ環流さ
れるので、速やかに暖機促進を図ることができないとい
う不具合があった。尚、速やかな暖機促進を図る方法と
して、第2冷却経路105(サーモスタット108 側又はバ
イパス路104 側)に切換バルブを設けて、冷態始動時に
はこの切換バルブを閉状態として第2冷却経路105 への
冷却水の流入を規制する方法が考えられるが、コスト高
や制御の複雑化といった問題がある。
【0006】そこで、本発明の目的は、蓄熱器内冷却水
とエンジン冷却水との迅速な総入れ替えを可能にして、
早期に暖房性能を上げられると共に速やかに暖機促進が
図れるエンジン冷却装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の、請求項1に係る発明は、エンジンから流出される冷
却水を暖房用ヒータコアへ供給して前記エンジンへ還流
させる第1冷却経路と、前記冷却水をラジエータへ供給
して又は該ラジエータをバイパスして前記エンジンへ還
流させる第2冷却経路と、を備えたエンジン冷却装置に
おいて、前記第1冷却経路を経て還流される冷却水と前
記第2冷却経路を経て還流される冷却水とが合流し、こ
の合流した冷却水をエンジンへ導く還流路と、前記還流
路に介装されて、前記エンジンから流出される冷却水を
保温して蓄積可能な蓄熱器と、前記エンジンから流出さ
れる前記冷却水の前記第1冷却経路への供給を許可又は
遮断する第1遮断手段と、前記エンジンから流出される
前記冷却水の前記第2冷却経路への供給を許可又は遮断
する第2遮断手段と、前記蓄熱器への前記冷却水の流入
状態を切り換える切換手段と、前記第1遮断手段と前記
第2遮断手段と前記切換手段との作動状態を制御する制
御手段とを備え、冷態始動時等において前記第1遮断手
段、第2遮断手段及び切換手段を制御して蓄熱器内冷却
水とエンジン冷却水の総入れ替えを可能にした。
【0008】また、請求項2に係る発明は、前記制御手
段は、前記エンジンの冷態始動時に、前記エンジンから
流出される前記冷却水が前記第1冷却経路と前記第2冷
却経路との−れか一方のみに供給されるように前記第1
遮断手段と前記第2遮断手段とを作動制御し、前記エン
ジンから流出される前記冷却水と前記蓄熱器内の冷却水
とが入れ替えられるように前記切換手段を作動制御する
ので、請求項1に係る発明と同様の作用・効果が得られ
る。
【0009】また、請求項3に係る発明は、前記第1遮
断手段と前記第2遮断手段とが、前記第1冷却経路を経
て還流される冷却水と前記第2冷却経路を経て還流され
る冷却水とが合流する部位に設けられて、一体に構成さ
れるので、構造の簡略化(コンパクト化)が図れる。
尚、前記切換手段も一体に構成すると好適である。
【0010】また、請求項4に係る発明は、前記制御手
段は、暖房装置の作動状態、外気温度、冷却水温度の少
なくとも一つに応じて前記第1遮断手段と前記第2遮断
手段と前記切換手段との作動状態を制御するので、各種
条件に応じた制御が可能となる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るエンジン冷却
装置を実施例により図面を用いて詳細に説明する。
【0012】[実施例]図1は本発明の一実施例を示す
エンジン冷却装置の概略構成図、図2は同じくロータリ
ーバルブの制御フロー、図3は同じくロータリーバルブ
の切替位置の説明図、図4はロータリーバルブをAの位
置に切り替えた場合の冷却水流れの説明図、図5はロー
タリーバルブをBの位置に切り替えた場合の冷却水流れ
の説明図である。
【0013】図1に示すように、本エンジン冷却装置
は、水冷式エンジン(以下、エンジン)1から流出した
冷却水が、暖房用ヒータコア2へ供給されてエンジン1
へ還流する第1冷却経路3と、ラジエータ4へ供給され
て又はバイパス路5によりラジエータ4をバイパスして
エンジン1へ還流する第2冷却経路6と、第1冷却経路
3を経て還流される冷却水と第2冷却経路6を経て還流
される冷却水とが合流し、この合流した冷却水をエンジ
ン1へ導く還流路7とを備える。
【0014】そして、還流路7に、厳密には第1冷却経
路3を経て還流される冷却水と第2冷却経路6を経て還
流される冷却水との合流部に、エンジン冷却水が入出す
る断熱タンク構造からなる蓄熱器8が、エンジン1から
流出される冷却水の第1冷却経路3への供給を許可又は
遮断する第1遮断手段と同エンジン1から流出される冷
却水の第2冷却経路6への供給を許可又は遮断する第2
遮断手段と蓄熱器8への冷却水の流入状態を切り換える
切換手段としてのロータリーバルブ9を介して、介装さ
れる。
【0015】ロータリーバルブ9は、マイクロコンピュ
ータ及びその周辺回路から構成される電子制御装置(E
CU(制御手段))10により、例えば図3に示すA,
B,C,D,Eの5つのバルブ位置に切替制御される。
この電子制御装置10には、図示しないヒータスイッ
チ、外気温センサ及び冷却水温センサ等からの信号が入
力され、これらの信号に基づいて例えば図2に示す制御
フローに従って前記ロータリーバルブ9を切換制御する
ようになっている。尚、図1中11はラジエータ4とバ
イパス路5への冷却水の流れを冷却水温度に応じて制御
するサーモスタットで、12はエンジン1に連動して機
械的に駆動されるウォータポンプである。
【0016】図3に示すA,B,C,D,Eの5つのバ
ルブ位置を説明すると、先ず、Aのバルブ位置では、ロ
ータリーバルブ9のサーモスタット側(第2冷却経路6
側)ポート9aが第1バルブ通路9bを介して蓄熱器8
の入口8aと連通すると共に該蓄熱器8の出口8bとロ
ータリーバルブ9のエンジン側(還流路7側)ポート9
dとが第2バルブ通路9cを介して連通し、第2冷却経
路6(厳密にはバイパス路5)を流れる冷却水と蓄熱器
8内の冷却水とが入れ替えられる。
【0017】次に、Bのバルブ位置では、ロータリーバ
ルブ9のヒータ側(第1冷却経路側)ポート9eが第1
バルブ通路9bを介して蓄熱器8の入口8aと連通する
と共に該蓄熱器8の出口8bとロータリーバルブ9のエ
ンジン側ポート9dとが第2バルブ通路9cを介して連
通し、第1冷却経路3を流れる冷却水と蓄熱器8内の冷
却水とが入れ替えられる。
【0018】次に、Cのバルブ位置では、ロータリーバ
ルブ9のサーモスタット側ポート9aが第1バルブ通路
9bを介してロータリーバルブ9のエンジン側ポート9
dに直に連通し、第2冷却経路6(厳密にはラジエータ
4)を流れる冷却水が蓄熱器8内を通らずに直に還流路
7に流通することとなり、蓄熱器8内の冷却水との入れ
替えは行われない。
【0019】次に、Dのバルブ位置では、ロータリーバ
ルブ9のサーモスタット側ポート9aとヒータ側ポート
9eの両方が第1バルブ通路9bを介してロータリーバ
ルブ9のエンジン側ポート9dに直に連通し、第1冷却
経路3及び第2冷却経路6(厳密にはラジエータ4)を
流れる冷却水が蓄熱器8内を通らずに直に還流路7に流
通することとなり、蓄熱器8内の冷却水との入れ替えは
行われない。
【0020】最後に、Eのバルブ位置では、ロータリー
バルブ9のサーモスタット側ポート9aとヒータ側ポー
ト9eの両方ともロータリーバルブ9のエンジン側ポー
ト9dとの連通が完全に遮断され、第1冷却経路3及び
第2冷却経路6を流れる冷却水の循環が停止される。即
ち、エンジン停止時の状態で、当該状態時に蓄熱器8内
の冷却水が保温される。
【0021】次に、エンジン1の始動時における電子制
御装置10の制御動作を図2に基づいて説明する。先
ず、エンジン1の始動が検出されると、ステップP1で
冷却水温センサ等からの信号により該始動が冷態始動か
否かを判断し、肯定であれば、ステップP2でヒータス
イッチがONか否かを判断する。一方、ステップP1で
否であればステップP3でロータリーバルブ9のバルブ
位置がCに切り換えられる。即ち、温態始動時には、冷
却水温が十分に高いので、第2冷却経路6(厳密にはラ
ジエータ4)を流れる冷却水と蓄熱器8内の冷却水との
入れ替えは行われないと共に、第1冷却経路3を流れる
冷却水も遮断してエアコンが最大限に性能を発揮し得る
ようにするのである。
【0022】ステップP2が肯定であれば、即ちヒータ
スイッチがON状態にあり、暖房装置が作動している場
合にはステップP4でロータリーバルブ9のバルブ位置
がBに切り換えられる。これにより、図5に示すよう
に、エンジン1から流出した冷却水は第1冷却経路3の
みに流通し、第1冷却経路3を流れる冷却水と蓄熱器8
内の冷却水とが入れ替えられる。一方、否であればステ
ップP5でロータリーバルブ9のバルブ位置がAに切り
換えられる。これにより、図4に示すように、エンジン
1から流出した冷却水は第2冷却経路6のみに流通し、
第2冷却経路6(厳密にはバイパス路5)を流れる冷却
水と蓄熱器8内の冷却水とが入れ替えられる。
【0023】前記ステップP4又はステップP5の後、
ステップP6で蓄熱器8内の冷却水の総入替が完了した
か否かを判断し、否であればステップP2に戻り、可で
あればステップP7でステップP4後の場合はバルブ位
置がDに、またステップP5後の場合はバルブ位置がC
にそれぞれ切り換えられる。バルブ位置がCに切り換え
られた場合は前述したとおりであり、バルブ位置がDに
切り換えられた場合は第1冷却経路3及び第2冷却経路
6(厳密にはラジエータ4)を流れる冷却水がともに蓄
熱器8内の冷却水との入れ替えを行わずに循環される。
尚、蓄熱器8内の冷却水の総入れ替えが完了したか否か
の判断は、蓄熱器8内に冷却水温センサを設けて、蓄熱
器8内の冷却水の温度変化により総入れ替えの完了を判
断するようにしても良い。以後、前述した動作が繰り返
される。
【0024】このようにして、本実施例では、冷態始動
時等においては、エンジン1から流出した冷却水を第1
冷却経路3又は第2冷却経路6の何れか一方のみに流通
させると共に、蓄熱器内冷却水とエンジン冷却水の総入
れ替えを行うので、早期に暖房性能を上げられると共に
速やかに暖機促進が図れる。また、蓄熱器8の小容量化
も図れる。
【0025】更に、第1冷却経路3と第2冷却経路6と
の合流部に、エンジン1から流出される冷却水の第1冷
却経路3への供給を許可又は遮断する第1遮断手段と同
エンジン1から流出される冷却水の第2冷却経路6への
供給を許可又は遮断する第2遮断手段と蓄熱器8への冷
却水の流入状態を切り換える切換手段とをロータリーバ
ルブ9として一体化して蓄熱器8に組み付けたので、構
造の簡略化(コンパクト化)が図れる。
【0026】これまで、エンジン1の始動時におけるロ
ータリーバルブ9の作動状態について説明したが、次に
通常走行時におけるロータリーバルブ9の作動状態につ
いて説明する。
【0027】通常走行状態では、エンジン冷却水が高温
状態にあり蓄熱器8内の冷却水をエンジン1側へ供給す
る必要はないため、ロータリーバルブ9はバルブ位置C
又はバルブ位置Dに制御される。即ち、ヒータスイッチ
がON状態にあり暖房装置が作動中であるときにはバル
ブ位置Dとされて、エンジン1から流出される冷却水
は、第1冷却経路3を介してヒータコア2へ供給される
と共に第2冷却経路6を介してラジエータ4に供給され
る。また、ヒータスイッチがOFF状態で暖房装置が作
動していないときにはバルブ位置Cとされて、エンジン
1から流出される冷却水は第2冷却経路6を介してラジ
エータ4のみに供給される。
【0028】このような通常走行時においても、冷却水
温度が高い場合には、蓄熱器8内に高温の冷却水を蓄積
するために、ロータリーバルブ9をバルブ位置A又はバ
ルブ位置Bとして高温の冷却水を蓄熱器8内に流入させ
る。このようにして蓄熱器8内に高温の冷却水が流入さ
れると、ロータリーバルブ9を再度バルブ位置C又はバ
ルブ位置Dへ切り換えて、蓄熱器8内への冷却水の流入
を遮断して、蓄熱器8内の冷却水の入れ替えが禁止され
る。これにより蓄熱器8は、高温の冷却水を保温しなが
ら蓄積することとなる。
【0029】次に、エンジン1が停止された場合には、
ロータリーバルブ9がバルブ位置Dとなるように制御さ
れる。これにより、冷却水の循環が停止されるととも
に、蓄熱器8内の冷却水の流出が確実に防止されて、蓄
熱器8は高温の冷却水を保温しながら蓄積することとな
る。
【0030】尚、本発明は上記実施例に限定されず、本
発明の要旨を逸脱しない範囲で、各種変更が可能である
ことは言うまでもない。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように請求項1の発明によ
れば、エンジンから流出される冷却水を暖房用ヒータコ
アへ供給して前記エンジンへ還流させる第1冷却経路
と、前記冷却水をラジエータへ供給して又は該ラジエー
タをバイパスして前記エンジンへ還流させる第2冷却経
路と、を備えたエンジン冷却装置において、前記第1冷
却経路を経て還流される冷却水と前記第2冷却経路を経
て還流される冷却水とが合流し、この合流した冷却水を
エンジンへ導く還流路と、前記還流路に介装されて、前
記エンジンから流出される冷却水を保温して蓄積可能な
蓄熱器と、前記エンジンから流出される前記冷却水の前
記第1冷却経路への供給を許可又は遮断する第1遮断手
段と、前記エンジンから流出される前記冷却水の前記第
2冷却経路への供給を許可又は遮断する第2遮断手段
と、前記蓄熱器への前記冷却水の流入状態を切り換える
切換手段と、前記第1遮断手段と前記第2遮断手段と前
記切換手段との作動状態を制御する制御手段とを備え、
冷態始動時等において前記第1遮断手段、第2遮断手段
及び切換手段を制御して蓄熱器内冷却水とエンジン冷却
水の総入れ替えを可能にしたので、早期に暖房性能を上
げられると共に速やかに暖機促進が図れる。また、蓄熱
器の小容量化も図れる。
【0032】また、請求項2の発明によれば、前記制御
手段は、前記エンジンの冷態始動時に、前記エンジンか
ら流出される前記冷却水が前記第1冷却経路と前記第2
冷却経路との−れか一方のみに供給されるように前記第
1遮断手段と前記第2遮断手段とを作動制御し、前記エ
ンジンから流出される前記冷却水と前記蓄熱器内の冷却
水とが入れ替えられるように前記切換手段を作動制御す
るので、請求項1に係る発明と同様の作用・効果が得ら
れる。
【0033】また、請求項3の発明によれば、前記第1
遮断手段と前記第2遮断手段とが、前記第1冷却経路を
経て還流される冷却水と前記第2冷却経路を経て還流さ
れる冷却水とが合流する部位に設けられて、一体に構成
されるので、構造の簡略化(コンパクト化)が図れる。
【0034】また、請求項4の発明によれば、前記制御
手段は、暖房装置の作動状態、外気温度、冷却水温度の
少なくとも一つに応じて前記第1遮断手段と前記第2遮
断手段と前記切換手段との作動状態を制御するので、各
種条件に応じた制御が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すエンジン冷却装置の概
略構成図である。
【図2】同じくロータリーバルブの制御フローである。
【図3】同じくロータリーバルブの切替位置の説明図で
ある。
【図4】ロータリーバルブをAの位置に切り替えた場合
の冷却水流れの説明図である。
【図5】ロータリーバルブをBの位置に切り替えた場合
の冷却水流れの説明図である。
【図6】従来のエンジン冷却装置の概略構成図である。
【符号の説明】
1 水冷式エンジン 2 暖房用ヒータコア 3 第1冷却経路 4 ラジエータ 5 バイパス路 6 第2冷却経路 7 還流路 8 蓄熱器 9 ロータリーバルブ 10 電子制御装置 11 サーモスタット 12 ウォータポンプ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B60K 11/04 B60K 11/04 G

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンから流出される冷却水を暖房用
    ヒータコアへ供給して前記エンジンへ還流させる第1冷
    却経路と、前記冷却水をラジエータへ供給して又は該ラ
    ジエータをバイパスして前記エンジンへ還流させる第2
    冷却経路と、を備えたエンジン冷却装置において、 前記第1冷却経路を経て還流される冷却水と前記第2冷
    却経路を経て還流される冷却水とが合流し、この合流し
    た冷却水をエンジンへ導く還流路と、 前記還流路に介装されて、前記エンジンから流出される
    冷却水を保温して蓄積可能な蓄熱器と、 前記エンジンから流出される前記冷却水の前記第1冷却
    経路への供給を許可又は遮断する第1遮断手段と、 前記エンジンから流出される前記冷却水の前記第2冷却
    経路への供給を許可又は遮断する第2遮断手段と、 前記蓄熱器への前記冷却水の流入状態を切り換える切換
    手段と、 前記第1遮断手段と前記第2遮断手段と前記切換手段と
    の作動状態を制御する制御手段と、を備えたことを特徴
    とするエンジン冷却装置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段は、前記エンジンの冷態始
    動時に、前記エンジンから流出される前記冷却水が前記
    第1冷却経路と前記第2冷却経路との−れか一方のみに
    供給されるように前記第1遮断手段と前記第2遮断手段
    とを作動制御し、前記エンジンから流出される前記冷却
    水と前記蓄熱器内の冷却水とが入れ替えられるように前
    記切換手段を作動制御することを特徴とする請求項1記
    載のエンジン冷却装置。
  3. 【請求項3】 前記第1遮断手段と前記第2遮断手段と
    が、前記第1冷却経路を経て還流される冷却水と前記第
    2冷却経路を経て還流される冷却水とが合流する部位に
    設けられて、一体に構成されることを特徴とする請求項
    1又は2記載のエンジン冷却装置。
  4. 【請求項4】 前記制御手段は、暖房装置の作動状態、
    外気温度、冷却水温度の少なくとも一つに応じて前記第
    1遮断手段と前記第2遮断手段と前記切換手段との作動
    状態を制御することを特徴とする請求項1,2又は3記
    載のエンジン冷却装置。
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