JP2003033404A - 動力車椅子のシート姿勢制御装置 - Google Patents
動力車椅子のシート姿勢制御装置Info
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- JP2003033404A JP2003033404A JP2001224974A JP2001224974A JP2003033404A JP 2003033404 A JP2003033404 A JP 2003033404A JP 2001224974 A JP2001224974 A JP 2001224974A JP 2001224974 A JP2001224974 A JP 2001224974A JP 2003033404 A JP2003033404 A JP 2003033404A
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Abstract
しながら,急な登坂,降坂時,シートを水平に制御した
際でも,重心の位置が前輪及び後輪の軸間から逸脱しな
いようにして安定した走行を可能するシート姿勢制御装
置を得る。 【解決手段】 動力車椅子1のボディフレーム2に前後
移動可能に取り付けたシート支持部材12にシート13
を前後傾動可能に軸支し,このシート13に,ボディフ
レーム2に搭載した姿勢制御用モータ18により駆動さ
れる制御アーム17を連結し,この制御アーム17の作
動により,ボディフレーム2に対するシート13の前後
傾動と前後移動とを同時制御するようにした。
Description
ィフレームにシートを前後傾動可能に取り付け,このシ
ートを路面の傾斜状態に応じてボディフレームに対し傾
動させて,常にシートクッションを略水平に制御するよ
うにした,動力車椅子のシート姿勢制御装置の改良に関
する。
は,例えば実開昭58−180153号公報に開示され
ているように,既に知られている。
ート姿勢制御装置では,シートをボディフレームに単に
前後傾動可能に支持しているので,登坂や降坂時,シー
トクッションを水平にすべくシートをボディフレームに
対して前傾あるいは後傾させると,それに応じて車両の
重心も前方あるいは後方に移動するものゝ,坂の勾配が
急な場合には重心の移動が不足し,重心の位置が前輪及
び後輪の軸間から逸脱する虞がある。
イールベースを充分に取って,急な登坂,降坂時でも重
心の位置が前輪及び後輪の軸間から逸脱しないようにし
ているが,そのようにすると,ボディの大型化を余儀な
くされる。
ので,ボディの大型化を回避しながら,急な登坂,降坂
時,シートを水平に制御した際でも,重心の位置が前輪
及び後輪の軸間から逸脱しないようにして安定した走行
を可能にする,動力車椅子のシート姿勢制御装置を提供
することを目的とする。
に,本発明は,動力車椅子のボディフレームに前後移動
可能に取り付けたシート支持部材にシートを前後傾動可
能に軸支し,このシートに,ボディフレームに搭載した
姿勢制御用モータにより駆動される制御アームを連結
し,この制御アームの作動により,ボディフレームに対
するシートの前後傾動と前後移動とを同時制御するよう
にしたことを第1の特徴とする。
の何れのときでも,単一の制御アームの揺動により,シ
ートの前後傾動と前後移動とを連動させて,シートを水
平に保つと同時に,動力車椅子の重心を前輪及び後輪の
軸間内に収めることができ,したがってホイールベース
を拡大する必要もなく,動力車椅子の大型化を抑えるこ
とができる。しかも構成が簡単であって,シート姿勢制
御装置を安価に提供することができる。
と,この床板上面に立設される左右一対の支持枠とでボ
ディフレームを構成し,それら支持枠に敷設されて前後
方向に延びる左右一対のガイドレールに,シート支持部
材の両端に結合した左右一対のスライド部材を摺動可能
に係合し,左右の支持枠間に前記制御アームを配置した
ことを第2の特徴とする。
安定支持を確保することができ,しかも左右の支持枠間
のスペースを制御アームの配置に有効利用することで,
スペース効率が向上し,制御アームの乗員との干渉を回
避しながら,動力車椅子のコンパクト化を図ることがで
きる。
右の支持枠間に前記モータをも配置したことを第3の特
徴とする。
のスペースを,制御アームのみならず姿勢制御用モータ
の配置に有効利用することで,スペース効率が更に向上
し,モータ及び制御アームの乗員との干渉を回避しなが
ら,動力車椅子の更なるコンパクト化を図ることができ
る。
面に示す本発明の実施例に基づいて以下に説明する。
の斜視図,図2は同動力車椅子の正面図,図3は図2の
3−3線断面図,図4は同動力車椅子の登坂時の作用説
明図,図5は同動力車椅子の降坂時の作用説明図であ
る。
のボディフレーム2は,床板3と,この床板3の左右両
側部に立設される一対の支持枠4,4とで構成される。
その床板3の前端部及び後端部にそれぞれ左右一対の前
輪5,5及び後輪6,6が取り付けられ,その前輪5,
5は,図示しない公知の操向装置により転向可能であ
り,後輪6,6は床板3上に付設されるモータその他の
公知の原動機7により駆動されるようになっている。
して前後方向に延びる左右一対のガイドレール10,1
0がそれぞれ固設され,これらにスライド部材11,1
1が摺動自在に嵌合される。左右のスライド部材11,
11の前端には,棒状のシート支持部材12がクロスメ
ンバを兼ねるようにして結合されており,このシート支
持部材12に,シートクッション13aの前端部に形成
された左右一対の前部ブラケット14,14が回転自在
に連結される。したがってシートクッション13aはシ
ート支持部材12周りに前後に傾動が可能である。その
際,左右の支持枠4,4は,その間に後傾するシート1
3を受け入れ得るようになっている。
aの後端にシートバック13bを連設して構成され,そ
のシートバック13bの左右両側面に固着されて前方に
突出する左右一対のアームレスト15,15の一方に
は,前記原動機7及び操向装置を制御する制御レバー1
6が設置される。
で姿勢制御用モータ18が設置され,このモータ18の
出力軸18aに制御アーム17が結合される。この制御
アーム17は,モータ18の出力軸18aの正転及び逆
転により,後方上向き傾斜位置から上方及び下方に揺動
されるもので,その先端がシートクッション13aの下
面に固着された下部ブラケット19にピボット軸20に
より連結される。
例えば左右何れか一方のアームレスト15に取り付けら
れる電子制御ユニット21により制御されるようになっ
ている。即ち,電子制御ユニット21は,シート13の
前後傾斜状態を検知する傾斜センサ22を備えており,
その傾斜センサ22が,シート13の傾斜状態を検知す
ると,シート13を水平にすべく,モータ18の正,逆
転を制御するようになっている。尚,図中,Uは,動力
車椅子1を操縦するユーザを示す。
5を参照しながら説明する。
態を示しており,このとき,シート13は床板3と略平
行になっており,モータ18及び下部ブラケット19間
を接続する制御アーム17は,後方上向き姿勢に保たれ
ていおり,ユーザUがシート13に座った状態で動力車
椅子1の重心Gは比較的後輪6側に寄った位置を占めて
いる。したがって,若し,急な登坂時,シート13を水
平にすべく単に前傾させるだけでは,重心Gの位置が後
輪6の後方に逸脱することがある。
動力車椅子1の急な登坂時には,先ず傾斜センサ22が
シート13の後方への傾斜状態を検知することに伴い,
電子制御制御ユニット21が姿勢制御用モータ18に対
して正転指令を出力する。その指令によりモータ18が
出力軸18aを正転させると,制御アーム17が前方へ
の起立方向へ揺動され,下部ブラケット19を介してシ
ート13をシート支持部材12周りに前方へ回動すると
同時に,シート支持部材12を介してスライド部材1
1,11をガイドレール10,10に沿って前方へ摺動
させる。そしてシート13が水平状態になると,その状
態を傾斜センサ22が検知することで,電子制御ユニッ
ト21はモータ18に対する正転指令を停止する。結
局,シート13は,水平状態になるまでの前傾と,その
前傾角度の対応した量の前方移動とが同時に制御され,
これによって動力車椅子1の重心Gが前方へ大幅に動か
されるため,その重心Gの位置は,後輪6の後方には逸
脱せず,前輪5及び後輪6の軸間に確実に収めることが
できる。
な降坂時にも,先ず傾斜センサ22がシート13の前方
への傾斜状態を検知することに伴い,電子制御制御ユニ
ット21が姿勢制御用モータ18に対して逆転指令を出
力する。その指令によりモータ18が出力軸18aを逆
転させると,制御アーム17が後方への倒伏方向へ揺動
され,下部ブラケット19を介してシートクッション1
3aをシート支持部材12周りに後方へ回動すると同時
に,シート支持部材12を介してスライド部材11,1
1をガイドレール10,10に沿って後方へ摺動させ
る。そしてシート13が水平状態になると,その状態を
傾斜センサ22が検知することで,電子制御ユニット2
1はモータ18に対する逆転指令を停止する。結局,シ
ート13は,水平状態になるまでの後傾と,その後傾角
度に対応した量の後方移動とが同時に制御され,これに
よって動力車椅子1の重心が後方へ動かされるため,そ
の重心Gの位置は,前輪5及び後輪6の軸間に依然保持
し続けることができる。
でも,単一の制御アーム17の揺動により,シート13
の前後傾動と前後移動とを連動させて,シート13を水
平に保つと同時に,動力車椅子1の重心Gを前輪5及び
後輪6の軸間内に収めることができ,したがってホイー
ルベースを拡大する必要もなく,動力車椅子1の大型化
を抑えることができる。しかも構成が簡単であって,シ
ート姿勢制御装置を安価に提供することができる。
左右一対のスライド部材11,11は,左右の支持枠
4,4に固着された左右一対のガイドレール10,10
に摺動可能に嵌合され,支持されるので,シート13の
強固な安定支持を確保することができる。しかも,姿勢
制御用モータ18及び制御アーム17は,左右の支持枠
4,4間のスペースを有効に利用して配置されるので,
スペース効率が高く,これらモータ18及び制御アーム
17の乗員との干渉を回避しながら,動力車椅子1のコ
ンパクト化を図ることができる。
明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行う
ことが可能である。例えば,動力車椅子1には,階段昇
降装置を装備して,階段の登り降りに際してシート13
の姿勢を上記のように制御することもできる。また前輪
を単輪とした三輪の動力車椅子に本発明を適用すること
もできる。さらに姿勢制御用モータ18の正,逆転をマ
ニュアルで制御するようにしてもよい。また左右の支持
枠4,4間のスペースが他の機器に占有され,モータ1
8の支持枠4,4外への設置を余儀なくされた場合に
は,モータ18の出力をベルトやチェーンを介して制御
アーム17に伝達して,それを駆動するようにすればよ
い。
ば,動力車椅子のボディフレームに前後移動可能に取り
付けたシート支持部材にシートを前後傾動可能に軸支
し,このシートに,ボディフレームに搭載した姿勢制御
用モータにより駆動される制御アームを連結し,この制
御アームの作動により,ボディフレームに対するシート
の前後傾動と前後移動とを同時制御するようにしたの
で,急な登坂,降坂の何れのときでも,単一の制御アー
ムの揺動により,シートの前後傾動と前後移動とを連動
させて,シートを水平に保つと同時に,動力車椅子の重
心を前輪及び後輪の軸間内に収めることができ,したが
ってホイールベースを拡大する必要もなく,動力車椅子
の大型化を抑えることができ,しかも構成が簡単であっ
て,シート姿勢制御装置を安価に提供することができ
る。
特徴に加えて,床板と,この床板上面に立設される左右
一対の支持枠とでボディフレームを構成し,それら支持
枠に敷設されて前後方向に延びる左右一対のガイドレー
ルに,シート支持部材の両端に結合した左右一対のスラ
イド部材を摺動可能に係合し,左右の支持枠間に前記制
御アームを配置したので,シートの強固な安定支持を確
保することができ,しかも左右の支持枠間のスペースを
制御アームの配置に有効利用することで,スペース効率
が向上し,制御アームの乗員との干渉を回避しながら,
動力車椅子のコンパクト化を図ることができる。
の特徴に加えて,左右の支持枠間に前記モータをも配置
したので,左右の支持枠間のスペースを,制御アームの
みならず姿勢制御用モータの配置に有効利用すること
で,スペース効率が更に向上し,これらモータ及び制御
アームの乗員との干渉を回避しながら,動力車椅子の更
なるコンパクト化を図ることができる。
Claims (3)
- 【請求項1】 動力車椅子(1)のボディフレーム
(2)に前後移動可能に取り付けたシート支持部材(1
2)にシート(13)を前後傾動可能に軸支し,このシ
ート(13)に,ボディフレーム(2)に搭載した姿勢
制御用モータ(18)により駆動される制御アーム(1
7)を連結し,この制御アーム(17)の作動により,
ボディフレーム(2)に対するシート(13)の前後傾
動と前後移動とを同時制御するようにしたことを特徴と
する,動力車椅子のシート姿勢制御装置。 - 【請求項2】 請求項1記載の動力車椅子のシート姿勢
制御装置において,床板(3)と,この床板(3)上面
に立設される左右一対の支持枠(4,4)とでボディフ
レーム(2)を構成し,それら支持枠(4,4)に敷設
されて前後方向に延びる左右一対のガイドレール(1
0,10)に,シート支持部材(12)の両端に結合し
た左右一対のスライド部材(11,11)を摺動可能に
係合し,左右の支持枠(4,4)間に前記制御アーム
(17)を配置したことを特徴とする,動力車椅子のシ
ート姿勢制御装置。 - 【請求項3】 請求項2記載の動力車椅子のシート姿勢
制御装置において,左右の支持枠(4,4)間に前記モ
ータ(18)をも配置したことを特徴とする,動力車椅
子のシート姿勢制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001224974A JP4744738B2 (ja) | 2001-07-25 | 2001-07-25 | 動力車椅子のシート姿勢制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001224974A JP4744738B2 (ja) | 2001-07-25 | 2001-07-25 | 動力車椅子のシート姿勢制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JP2003033404A true JP2003033404A (ja) | 2003-02-04 |
JP4744738B2 JP4744738B2 (ja) | 2011-08-10 |
Family
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001224974A Expired - Fee Related JP4744738B2 (ja) | 2001-07-25 | 2001-07-25 | 動力車椅子のシート姿勢制御装置 |
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JP (1) | JP4744738B2 (ja) |
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-
2001
- 2001-07-25 JP JP2001224974A patent/JP4744738B2/ja not_active Expired - Fee Related
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