JP2003033080A - Dcモータの駆動回路及びテープライタ - Google Patents

Dcモータの駆動回路及びテープライタ

Info

Publication number
JP2003033080A
JP2003033080A JP2001211790A JP2001211790A JP2003033080A JP 2003033080 A JP2003033080 A JP 2003033080A JP 2001211790 A JP2001211790 A JP 2001211790A JP 2001211790 A JP2001211790 A JP 2001211790A JP 2003033080 A JP2003033080 A JP 2003033080A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
motor
tape
power supply
time
circuit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001211790A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasuhiro Shibata
康弘 柴田
Yoshio Sugiura
好生 杉浦
Hirotsugu Utoro
弘継 鵜瀞
Shigeto Muto
成人 武藤
Naoki Tanto
直樹 丹嶌
Takamine Sotozono
高峰 外薗
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Brother Industries Ltd filed Critical Brother Industries Ltd
Priority to JP2001211790A priority Critical patent/JP2003033080A/ja
Priority to PCT/JP2002/007119 priority patent/WO2003007466A1/ja
Publication of JP2003033080A publication Critical patent/JP2003033080A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Character Spaces And Line Spaces In Printers (AREA)
  • Control Of Direct Current Motors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 DCモータが停止後に逆転するのを防止す
る。 【解決手段】 DCモータは、時刻t0以前はMT1信
号がオンとされることによって一定の回転数で回転す
る。そして、時刻t0からMT2信号がオンとされてD
Cモータの回転が再開される時刻t4までは、MT1信
号がチョッピング制御されてオンオフを繰り返す。この
とき、MT1信号のデューティ比は、DCモータが正転
も逆転もしないように定められている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、DCモータの駆動
回路及びこれを有するテープライタに関する。
【0002】
【従来の技術】巻回された長尺のテープをDCモータに
よって巻き解きつつ走行させてこれにドットパターンで
ライン印刷を施すためのテープライタが知られている。
かかるテープライタには、印刷位置の下流側にテープを
切断するためのカッターが配置されたものがある。この
ようなテープライタを用いると、印刷後にテープを手動
または自動的に切断可能であるため、所望長さに切断さ
れた印刷済みテープを簡易に得ることができる。
【0003】このようなテープライタでは、DCモータ
を定速回転させるために、電源からの電力をDCモータ
に供給するためのオンオフ回路に加えて、DCモータの
逆起電力を利用してその回転数を所定の値に制御するた
めの電子ガバナ回路がDCモータに接続されることが多
い。そして、DCモータへの電力供給中であってテープ
が定速走行している間には、均一なドット間隔で印刷が
行われるように一定時間ごとに印刷ヘッドが駆動されて
テープに印刷が施される。一方で、テープが定速走行し
ていない間、つまり、DCモータへの電力供給がオフに
なってからDCモータの停止及びDCモータへの電力供
給の再開を経てテープが定速に達するまでにおいては、
定速走行時と同じドット間隔でテープに印刷が施される
ように機器の機械的特性や使用されるテープ種、電源電
圧の大きさなどに応じて決定された駆動タイミングで印
刷ヘッドが駆動される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述したようなカッタ
ーを有するテープライタでは、サーマルヘッドなどの印
刷ヘッドによる印刷位置とカッターによる切断位置とが
機械構造的な理由によりある程度離れざるを得ない。そ
のため、一連の印刷動作開始時に得られる1枚の印刷済
みテープの先頭に印刷位置と切断位置との距離に等しい
余白部が不可避的に形成されてしまい、ユーザが後で手
動によりテープを切断しなければならず使い勝手が悪く
なる。そこで、余白部の少ない印刷済みテープを得よう
とすると、印刷の途中においてDCモータの駆動を中断
してテープを一旦停止させた状態でこれを切断し、再度
DCモータを駆動して印刷を再開する必要が生じる。ま
た、印刷に係る画像(文字及び図形の両方を含む)デー
タのサイズがテープライタのメモリ容量を超える場合に
も、メモリに記憶された画像データの内容を印刷し終え
てからDCモータの駆動を中断してテープを一旦停止さ
せてから残りの画像データを外部機器から取り込み、再
度DCモータを駆動して印刷を再開する必要が生じる。
【0005】テープを一旦停止させるためにオンオフ回
路によりDCモータへの電力供給がオフにされると、そ
の後DCモータの回転数は漸減して最終的には停止し、
これに伴いテープ走行も停止する。しかしながら、DC
モータは、停止後、電力供給時に蓄えられていたプラテ
ンローラの正転方向への撓みが解放されることによる弾
性復帰力などのテープの搬送機構から受ける力のため
に、逆方向に若干回転してしまうことがある(なお、プ
ラテンローラと印刷ヘッドとによって強固に挟持されて
いるテープは、DCモータが逆転しても通常逆方向に搬
送されることはほとんどない)。そのため、このような
DCモータの逆回転が発生すると、DCモータへの電力
供給を再開した際に、逆転量に等しいだけDCモータを
正転させてプラテンローラなどの搬送機構の状態を元に
戻してから印刷を開始しなければならなくなる。ところ
が、DCモータの逆転量は使用するテープの種類などに
依存するために一定していないので、逆転量を検出する
ための付加的な部材を用いることなく一様な制御を行う
ことは困難である。その結果、テープ走行中断の前後に
おいてDCモータの逆転量のばらつきに応じて印刷ドッ
トの間隔がばらつき、印刷がうまくつながらず、印刷品
質が劣化してしまうという問題が生じている。
【0006】そこで、本発明の目的は、DCモータ停止
時の逆転を防止することができるDCモータの駆動回
路、及び、これを有する印刷品質の優れたテープライタ
を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1のDCモータの駆動回路は、電源からDC
モータへの電力供給をオンオフするためのスイッチング
素子を有する第1の電力供給回路と、前記DCモータを
停止させる際に前記スイッチング素子を間欠的にオンオ
フさせるためのチョッピング制御手段とを備えている。
【0008】請求項1によると、チョッピング制御によ
ってスイッチング素子を間欠的にオンオフさせてDCモ
ータへの電力供給を間欠的にオンオフさせることができ
るので、チョッピングのデューティ比を適切に定めるこ
とによって、停止時におけるDCモータの逆転を防止す
ることが可能となる。
【0009】請求項1において、スイッチング素子とし
ては、公知のものをいずれも使用することができ、例え
ば、バイポーラトランジスタなどの半導体素子を用いる
ことができる。
【0010】請求項2のDCモータの駆動回路は、前記
第1の電力供給回路と前記スイッチング素子を共有する
と共に、前記DCモータを起動する際に前記DCモータ
に印加される電圧を安定化させるための安定化回路を含
んでいる第2の電力供給回路をさらに備えていることを
特徴としている。
【0011】請求項2によると、DCモータの起動時に
は安定化回路を含む第2の電力供給回路を用いること
で、DCモータの起動時における回転数のばらつきを防
止することができる。また、DCモータの定速走行時に
は第1の電力供給回路に切り換えることで、第2の電力
供給回路を使い続けることによるスイッチング素子での
発熱を抑制してスイッチング素子を小型なものとするこ
とが可能になる。さらに、第1の電力供給回路と第2の
電力供給回路とが1つのスイッチング素子を共有してい
るので、回路構成が簡略で小型のものとなる。また、安
定化回路としても、公知の回路をいずれも使用すること
ができ、例えば、安定化回路は、トランジスタを利用し
たものであってもよいし、ツェナーダイオードを利用し
たものであってもよい。
【0012】請求項3のDCモータの駆動回路は、前記
DCモータの逆起電力を利用して前記DCモータの回転
数を制御するための電子ガバナ回路をさらに備えている
ことを特徴としている。請求項3によると、第1の電力
供給回路により安定化されていない電源電圧が供給され
る場合であっても、DCモータの回転数を安定なものと
することができる。
【0013】請求項4のテープライタは、テープ状の印
刷媒体にドットパターンで印刷を施す印刷ヘッドと、前
記印刷媒体と前記印刷ヘッドとの少なくともいずれか一
方を他方に対して相対的に移動させる送り機構とを備え
たテーププリンタにおいて、前記送り機構の駆動源であ
るDCモータと、請求項1〜3のいずれか1項に記載の
DCモータの駆動回路とを備えている。
【0014】請求項4によると、DCモータの停止時に
おける逆転を防止することができるので、DCモータを
一旦停止してから再度起動したときなどであっても、印
刷されたドットの位置のばらつきがほとんどなくなり、
印刷品質が向上する。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
について、図面を参照しつつ説明する。
【0016】図1は、本実施の形態によるテープライタ
の外観斜視図である。図1に示すように、テープライタ
1は、その上面に文字キーや制御キーなどの多数のキー
を含むキーボード3を有している。また、テープライタ
1の内部には、以下で説明するテープ収納カセット30
を着脱自在に装着することができると共に、テープ駆動
印刷機構10及びテープを切断するためのカッター17
(共に図2参照)が含まれており、テープ収納カセット
30から引き出されて印刷されたテープはカッター17
で切断された後に、排出口5から排出される。また、図
1には描かれていないものの、テープライタ1の表面に
は、パーソナルコンピュータなどの外部機器78との有
線または無線接続を行うための接続インターフェイス6
7(共に図4参照)が設けられている。
【0017】図2は、テープライタ1の内部に配置され
たテープ駆動印刷機構及びテープ収納カセットの構造を
説明するための平面図であり、図3は、テープ収納カセ
ットがない状態のテープ駆動印刷機構の図2の矢印A方
向から見た側面図である。図2に示すように、テープラ
イタ1内のカセット収納部フレーム11には、テープ収
納カセット30が着脱自在に装着されている。テープ収
納カセット30内には、PET(ポリエチレンテレフタ
レート)フィルム等からなる透明な表層テープ31が巻
装されたテープスプール32と、インクリボン33が巻
装されたリボン供給スプール34と、使用済みのインク
リボン33を巻き取る巻取りスプール35と、表層テー
プ31と同一幅で両面に接着剤層を有する両面接着テー
プの片面に剥離テープが貼り合わされた二重テープ36
が剥離テープを外側にして巻装された基材供給スプール
37と、二重テープ36と表層テープ31とを重ねて接
合させるための接合ローラ39とがそれぞれ回転自在に
設けられている。
【0018】図2及び図3に示すように、カセット収納
部フレーム11には、軸20aを中心にして揺動可能と
なるようにアーム20が取り付けられている。アーム2
0の先端には、共にゴムなどの可撓性部材を表面に有す
るプラテンローラ21及び送りローラ22が回動自在に
取り付けられている。アーム20が最も時計回りに揺動
した位置では、プラテンローラ21が表層テープ31及
びインクリボン33を介して後述するプレート12に配
置されたサーマルヘッド13と圧接し、送りローラ22
が表層テープ31及び二重テープ36を介して接合ロー
ラ39と圧接する。
【0019】カセット収納部フレーム11からはプレー
ト12が立設している。プレート12のプラテンローラ
21側には、多数の発熱素子が図2の紙面垂直方向に1
列に配列されたサーマルヘッド13が配置されている。
プレート12は、テープ収納カセット30が所定位置に
装着されたときに、テープ収納カセット30の凹部14
にはめ込まれる。また、図3に示すように、カセット収
納部フレーム11からは、リボン巻取りローラ15及び
接合ローラ駆動ローラ16が立設している。テープ収納
カセット30が所定位置に装着されると、リボン巻取り
ローラ15及び接合ローラ駆動ローラ16はそれぞれ巻
取りスプール35及び接合ローラ39内に挿入される。
【0020】また、カセット収納部フレーム11にはテ
ープ走行用のDCモータ2が取り付けられている。DC
モータ2の出力軸41から取り出された回転駆動力は、
カセット収納部フレーム11に沿って互いに噛み合うよ
うに配置された円盤状のギア42、43、44、45、
46、47、48並びにプラテンローラ21及び送りロ
ーラ22とそれぞれ直列に配置された円盤状のギア2
4、25を介して、リボン巻取りローラ15、接合ロー
ラ駆動ローラ16、プラテンローラ21及び送りローラ
22にそれぞれ伝えられる。
【0021】そのため、DCモータ2に電力が供給され
て出力軸41が回転すると、それに応じて巻取りスプー
ル35、接合ローラ39、プラテンローラ21及び送り
ローラ22が回転し、これらの回転によって生じる駆動
力によってテープ収納カセット30内の表層テープ3
1、インクリボン33及び二重テープ36が巻き解かれ
つつ下流側へと搬送される。表層テープ31及びインク
リボン33は、互いに重ね合わされてからプラテンロー
ラ21とサーマルヘッド13との間を通過する。これら
がプラテンローラ21とサーマルヘッド13とによって
挟まれた状態で搬送されつつ、サーマルヘッド13に配
列された多数の発熱素子に選択的かつ間欠的に通電が行
われることにより、表層テープ31にインクリボン33
のインクがドット単位で転写されてそこに所望のドット
画像が鏡像で形成される。また、サーマルヘッド13を
通過したインクリボン33がリボン巻取りローラ15に
よって巻き取られた後、表層テープ31は二重テープ3
6と重ねられて送りローラ22と接合ローラ39との間
を通過する。これによって、ドット印刷済みの表層テー
プ31はその印刷面側が二重テープ36と強固に重ね合
わされる。
【0022】表層テープ31と二重テープ36とが重ね
合わされた積層テープ38は、表層テープ31の印刷面
とは反対側から印刷画像の正像を見ることができるもの
であって、送りローラ22のさらに下流側に配置された
カッター17によって切断されてから排出口5から排出
される。カッター17は、固定刃17aに対して回動刃
17bが回動して切断対象物を剪断する鋏形式であり、
回動刃17bはカッター用のDCモータ72(図4参
照)によって支点を中心に往復揺動することにより積層
テープ38を切断する。切断された積層テープ38は、
剥離テープを剥がすことにより任意の場所に貼り付ける
ことが可能な粘着ラベルとして用いることができる。
【0023】次に、本実施の形態によるテープライタ1
の制御系について、図4のブロック図に基づいて説明す
る。テープライタ1内には制御基板(図示せず)が配置
されており、この制御基板上には、CPU61、CG−
ROM62、ROM64、RAM66、タイマ67、3
つのドライバ回路68、69、70が配置されている。
各種演算を行うと共に信号の入出力を管理するCPU6
1は、CG−ROM62、ROM64、RAM66、タ
イマ67、ドライバ回路68〜70と接続されていると
共に、キーボード3及び接続インターフェイス67にも
接続されている。
【0024】CG−ROM62は、印刷される文字や記
号の画像データをコードデータと対応させてドットパタ
ーンで記憶するキャラクタージェネレータ用メモリであ
る。ROM64には、テープライタ1を動作させるため
の各種のプログラムやデータテーブル類が格納されてい
る。RAM66は、キーボード3から入力されたデータ
や外部機器78から接続インターフェイス67を介して
取り込まれたデータ、及び、CPU61での演算結果な
どを一時的に記憶する。タイマ67は、クロック信号に
基づいて基準時刻からの経過時間をCPU61に通知す
る。
【0025】本実施の形態において、ROM64には、
DCモータ2への電力供給がオフにされてから表層テー
プ31の停止までに要する時間及びDCモータ2への電
力供給が開始されてからDCモータ2及び表層テープ3
1が定速走行を開始するまでに要する時間が、電源電圧
の大きさや使用されるテープ種(テープの幅、積層の有
無などが互いに異なるもの)ごとにそれぞれ記憶されて
いる。また、ROM64には、テープが定速走行してい
る間におけるサーマルヘッド13への通電間隔(T0)
と、DCモータへの電力供給がオフになってからDCモ
ータの停止及びDCモータへの電力供給の再開を経て表
層テープ31が定速走行を開始するまでにおけるサーマ
ルヘッド13の駆動タイミング(T1,T2,T3,T4,
T5)とが、電源電圧の大きさや使用されるテープ種ご
とにそれぞれ記憶されている。
【0026】CPU61には、サーマルヘッド13での
印刷を制御する印刷制御部61aと、DCモータ2を制
御するテープモータ制御部61bと、DCモータ72を
制御するカッターモータ制御部61cとが含まれてい
る。ドライバ回路68は、タイマ67で生成されたクロ
ック信号を参照してDCモータ2の駆動と同期するよう
に、印刷制御部61aからの制御信号に基づいてサーマ
ルヘッド13に駆動信号を供給する。ドライバ回路69
は、カッターモータ制御部61cからの制御信号に基づ
いてDCモータ72に駆動信号を供給する。ドライバ回
路70は、テープモータ制御部61bからの制御信号に
基づいてDCモータ2に駆動信号を供給する。
【0027】また、本実施の形態において、テープモー
タ制御部61bは、DCモータ2への電力供給がオフに
されてから再開されるまでの間、DCモータ2にこれが
正転も逆転もしない程度のデューティ比を有するチョッ
ピング信号が供給されるようにドライバ回路70を駆動
する。
【0028】次に、本実施の形態のテープライタ1にお
けるDCモータ2のドライバ回路70について、図5に
基づいて説明する。図5は、ドライバ回路70の一部を
DCモータ2と共に描いた等価回路図である。図5に示
すように、DCモータ2のドライバ回路70には、電子
ガバナ回路101と、非安定電圧供給回路103と、安
定電圧供給回路104とが含まれている。DCモータ2
の端子Aには、トランジスタTR1を介して電源電圧V
inが供給される。
【0029】電子ガバナ回路101は、DCモータ2の
比例電流制御用IC(定速制御用IC:以下、「IC
1」と称する)を含んでいる。また、直列に接続された
抵抗R7及び可変抵抗VR1が、DCモータ2の端子
A、Bに接続されている。IC1は、Vcc、Vref、V
0、Vssの4つの端子を有しており、VccはDCモータ
2の端子Aに、Vrefは抵抗R7及び可変抵抗VR1の
DCモータ2と接続されていない側の端子に、V0はD
Cモータ2の端子Bに、Vssはグランドに、それぞれ接
続されている。電子ガバナ回路101は、端子Vref、
V0で取り出されたDCモータ2の逆起電力が一定にな
るように比例電流制御を行って、端子VccからDCモー
タ2に供給される電圧を制御する。そのため、DCモー
タ2は、電力供給の開始からある程度の時間がたつと、
電源電圧Vinの大きさに拘わらず、一定の回転数で回転
する。
【0030】非安定電圧供給回路103は、電源電圧V
inを有する電源が接続される電源端子Iと、電源端子I
に接続された電源からDCモータ2への電力供給をオン
オフするためのスイッチング素子であるトランジスタT
R1と、トランジスタTR1からDCモータ2へ電力を
出力する出力端子O(点Q)と、トランジスタTR2と
を含んでいる。
【0031】トランジスタTR2のベースには、抵抗R
6を介してMT1信号が供給される。トランジスタTR
2のコレクタは抵抗R2を介してトランジスタTR1の
ベースに、トランジスタTR2のエミッタはグランド
に、それぞれ接続されている。トランジスタTR1のエ
ミッタには電源端子Iから電源電圧Vinが供給され、ト
ランジスタTR1のコレクタはDCモータ2の端子Aに
接続されている。また、トランジスタTR1のベース−
エミッタ間は、抵抗R1を介して互いに接続されてい
る。
【0032】MT1信号がオンになると、トランジスタ
TR2が導通し、これによってトランジスタTR1のベ
ースに電圧が印加されてトランジスタTR1も導通す
る。そのため、DCモータ2の端子Aに出力端子Oから
電源電圧Vinが印加される。このとき、非安定電圧供給
回路103においてトランジスタTR1が飽和領域でオ
ンとなるようなベース電流がトランジスタTR1に流れ
るようにすることで、トランジスタTR1は単なるスイ
ッチとして機能し、そのコレクタ−エミッタ電圧(VC
E)は極小になるため、トランジスタTR1から失われ
る熱も極小になる。従って、非安定電圧供給回路103
を用いてDCモータ2に電源電圧Vinを印加している場
合には、トランジスタTR1での熱損失が比較的少なく
なり、電力ロスを抑制することができる。
【0033】安定電圧供給回路104は、電源電圧Vin
を有する電源が接続される電源端子Iと、トランジスタ
TR1と、トランジスタTR1からDCモータ2へ電力
を出力する出力端子O(点Q)と、トランジスタTR3
と、トランジスタTR4と、ツェナーダイオードZD1
と、ダイオードD1とを含んでいる。つまり、安定電圧
供給回路104及び非安定電圧供給回路103は、電源
端子I、トランジスタTR1及び出力端子Oを共有して
いる。そのため、回路構成が簡略で小型のものとなって
いる。
【0034】トランジスタTR4のベースには、抵抗R
5を介してMT2信号が供給される。トランジスタTR
4のコレクタは、抵抗R4を介してトランジスタTR3
のエミッタ及びダイオードD1のカソードに接続される
と共に、ツェナーダイオードZD1のアノードにも接続
されている。また、トランジスタTR4のエミッタはグ
ランドに接続されている。トランジスタTR3のベース
は、ツェナーダイオードZD1のカソードに接続されて
いると共に、抵抗R3を介してトランジスタTR1のエ
ミッタに接続されている。トランジスタTR3のコレク
タは、トランジスタTR1のベースに接続されている。
ダイオードD1のアノードは、トランジスタTR1のコ
レクタに接続されている。
【0035】MT2信号がオンになると、トランジスタ
TR4が導通し、トランジスタTR3のベースに電圧が
印加されてこれが導通し、電源から抵抗R1とトランジ
スタTR1のベースを介してトランジスタTR3のコレ
クタ−エミッタ間に電流が流れる。すると、トランジス
タTR1のベースに電圧が印加されて、トランジスタT
R1のコレクタ電流も導通する。
【0036】安定電圧供給回路104では、点Q(トラ
ンジスタTR1のコレクタ)での電位が下がると、点S
(トランジスタTR3のエミッタ)での電位が下がる。
すると、点PをトランジスタTR3のベースとしてPS
間の電圧(トランジスタTR3のベース−エミッタ間の
電圧)が大きくなって、トランジスタTR3のコレクタ
電流が大きくなる。そして、トランジスタTR1のベー
ス電流が増加してトランジスタTR1のコレクタ電流は
直流増幅率hfeによって増大する。逆に、点Qの電位
がツェナーダイオードZD1のツェナー電圧より上がろ
うとしたとき、ダイオードD1に流れる電流が増大し、
トランジスタTR3のコレクタ電流が減少し、トランジ
スタTR1のベース電流が減少され、直流増幅率hfe
によってトランジスタTR1のコレクタ電流も減少す
る。つまり、点Qの電位は、ツェナーダイオードZD1
によるツェナー電圧VZ、トランジスタTR3によるVB
E電圧、ダイオードD1によるVF電圧によって、VQ=
VZ−(VBE−VF)と表される。また、トランジスタT
R3のVBEとダイオードD1のVFはほぼ同じ値になる
ため、点Qの電位VQはツェナー電圧VZとほぼ同じにな
る。よって、MT1信号がオフでMT2信号をオンする
と、電源電圧Vinの変動に拘わらず、ツェナー電圧によ
って決定される一定の電圧がDCモータ2に印加され
る。
【0037】本実施の形態のテープライタ1において
は、印刷途中でテープを切断した後のDCモータ2の駆
動再開時に、テープモータ制御部61bの制御に基づい
てMT2信号がオン、MT1信号がオフとされる。この
とき、安定電圧供給回路104が上述したように動作す
るため、起動時におけるDCモータ2の回転数のばらつ
きを防止することができる。
【0038】安定電圧供給回路104の使用時にはトラ
ンジスタTR1のコレクタ−エミッタ電圧が比較的大き
くなってそこでの熱損失も大きくなるが、本実施の形態
のテープライタ1では、安定電圧供給回路104はDC
モータ2起動時に一時的に用いられるだけなので、トラ
ンジスタTR1として大きなものを用いたり、トランジ
スタTR1にヒートシンクを取り付けるなどの必要はな
い。従って、エネルギー効率を低下させることがなく、
しかも装置全体を小型なものとすることができる。
【0039】そして、DCモータ2及び表層テープ31
が定速に達した後、テープモータ制御部61bの制御に
基づいてMT1信号がオン、MT2信号がオフとされ
る。これにより、非安定電圧供給回路103が上述のよ
うに動作するため、DCモータ2に電源から供給される
電圧は電源電圧Vinの変動に応じて変動するものの、電
子ガバナ回路101があるためにDCモータ2の回転数
はほぼ一定に保たれる。
【0040】また、印刷途中でテープを停止させる際、
停止後におけるDCモータ2の逆転を防止するために、
MT1信号が一旦オフとされてからMT2信号がオンと
されるまでの間、MT1信号が所定のデューティ比のチ
ョッピング信号となるように繰り返してオンオフされ
る。
【0041】次に、本実施の形態によるテープライタ1
の具体的な制御手順について、図6及び図7をさらに参
照して説明する。図6(a)は、印刷途中に行われるテ
ープ切断前後におけるテープ移動量の時間変化を描いた
グラフであり、図6(b)は図6(a)に示したテープ
移動量に対応させてMT1信号、MT2信号及びサーマ
ルヘッド13の駆動信号の時間変化を描いたグラフであ
る。また、図7は、印刷途中に行われるテープ切断前後
における制御手順を描いたフローチャートである。な
お、ここでは、表層テープ31に印刷を施した後、連続
して印刷を行わずにこれをすぐに切断して排出する場合
を例として説明する。
【0042】本実施の形態のテープライタ1を用いて所
望の画像をテープ印刷するには、まず、キーボード3を
操作して印刷したい文字や記号を入力したり、テープラ
イタ1に接続された外部機器78から印刷したい図形を
取り込む。このようにして入力され或いは取り込まれた
データは、印刷データとしてRAM66の所定領域に格
納される。そして、必要であれば適切な編集作業が行わ
れる。
【0043】その後、キーボード3の印刷キーが押下さ
れると或いは外部機器78から印刷命令が与えられる
と、図7に示すステップS1において、テープモータ制
御部61bの制御に基づいてMT1信号がオンにされ
る。すると、非安定電圧供給回路103からDCモータ
2に電力が供給され、テープ走行が開始される。さら
に、これと共に、ステップS2において、RAM66に
記憶された印刷データがCG−ROM62のデータを参
照するなどしてドットに展開され、展開されたデータに
基づいて印刷制御部61aがドライバ回路68を制御す
ることによりサーマルヘッド13による表層テープ31
へのドット印刷が開始される。そして、一定時間が経過
すると、DCモータ2が所定の回転数に達し、表層テー
プ31が定速走行を開始する。図6(a)、(b)に示
すように(時刻t0以前)、定速走行時には時間T0ごと
にサーマルヘッド13に駆動信号が与えられる。これに
より、表層テープ31上には、均一なドット間隔により
ドットパターン印刷が施される。
【0044】そして、ステップS3では、テープモータ
制御部61bが、テープ走行を停止させてテープを切断
するためにDCモータ2への電力供給を一旦中断するべ
き時刻になったどうかを繰り返して判断する。そして、
DCモータ2への電力供給を中断するべき時刻に達した
と判断されると(S3:YES)、ステップS4に進
む。ステップS4では、図6(b)に示すように、テー
プモータ制御部61bの制御に基づいてMT1信号のチ
ョッピング制御が開始される(時刻t0)。ここで、M
T1信号のチョッピング制御は、そのオンオフに応じて
トランジスタTR1を間欠的にオンオフさせることがで
きるものであって、DCモータ2を正転も逆転もさせな
いようにデューティ比が選択されたものである。
【0045】ステップS4でMT1信号のチョッピング
が開始されると、DCモータ2の回転数は徐々に減少し
始め、表層テープ31の走行速度も徐々に減少する。そ
こで、ステップS5で開始されるスルーダウン印刷で
は、ドット間の距離が定速走行時よりも短くなってしま
うのを防止するために、定速走行時のように時間T0ご
とにサーマルヘッド13が印刷制御部61aによって駆
動されるのではなく、時刻t0後最初にサーマルヘッド
13が駆動される時刻t1が時刻t0から時間T1(T1>
T0)経過後とされている。そして、さらにその次にサ
ーマルヘッド13が印刷制御部61aによって駆動され
る時刻t2が時刻t1から時間T2(T2>T1)経過後と
されている。このようにスルーダウン印刷時には、印刷
制御部61aによるサーマルヘッド13の駆動タイミン
グを一定にするのではなく、MT1信号がオフにされた
時刻t0からの経過時間に応じて変更することで、ドッ
ト間隔を定速走行時と同じ間隔に保つことができる。
【0046】ステップS6では、スルーダウン印刷を行
いつつ、時刻t0からの経過時間がROM64に記憶さ
れたDCモータ2及び表層テープ31の停止所要時間に
達したかどうかがカッターモータ制御部61cにおいて
繰り返して判断される。そして、経過時間が上記停止所
要時間に達したと判断された場合(時刻t3)には(S
6:YES)、ステップS7に進む。ステップS7で
は、カッターモータ制御部61cがドライバ回路69を
制御してカッター17の回動刃17bを往復揺動させ
る。これにより、印刷が施されていない積層テープ38
の余白部が切り落とされる。
【0047】次に、ステップS8では、積層テープ38
の切断に引き続いて、図6(b)に示すように、MT2
信号がオンにされかつMT1信号のチョッピング制御が
終了させられてこれがオフにされる(時刻t4)。する
と、安定電圧供給回路104からDCモータ2に電力が
供給され、テープ走行が再開される。さらに、これと共
に、ステップS9において、スルーアップ印刷が開始さ
れる。このとき、安定電圧供給回路104を用いてDC
モータ2に電力が供給されるため、電源電圧のばらつき
によるDCモータ2の回転数のばらつきが抑制される。
【0048】ステップS9に開始されるスルーアップ印
刷でも、ステップS5で開始されるスルーダウン印刷時
と同様、ドット間の距離が定速走行時よりも短くなって
しまうのを防止するために、定速走行時のように時間T
0ごとにサーマルヘッド13を駆動するのではなく、表
層テープ31が定速に達するまでは定速走行時の印刷間
隔T0よりも長い間隔でサーマルヘッド13を駆動す
る。ただし、時刻t4にMT2信号をオンにしてから最
初にサーマルヘッド13を駆動する時刻t5(|t5−t
2|=T3)は、時刻t2から表層テープ31が停止する
までの表層テープ31の移動量をも考慮してトータルの
移動量が1ドット分の距離になるように決定される。そ
して、その次にサーマルヘッド13が駆動される時刻t
6は時刻t5から時間T4(T4>T0)経過後とされ、さ
らにその次にサーマルヘッド13が駆動される時刻t7
は時刻t6から時間T5(T4>T5>T0)経過後とされ
ている。このようにスルーアップ印刷時においても、印
刷制御部61aによるサーマルヘッド13の駆動タイミ
ングを一定にするのではなく、MT2信号がオンにされ
た時刻t4からの経過時間に応じて変更することで、ド
ット間隔を定速走行時と同じ間隔に保つことができる。
【0049】ステップS10では、スルーアップ印刷を
行いつつ、時刻t4からの経過時間がROM64に記憶
されたDCモータ2及び表層テープ31の定速走行開始
所要時間に達したかどうかがテープモータ制御部61b
において繰り返して判断される。そして、経過時間が上
記定速走行開始所要時間に達したと判断された場合(時
刻t7)には(S10:YES)、ステップS11に進
む。ステップS11では、図6(b)に示すように、テ
ープモータ制御部61bの制御に基づいてMT1信号が
オンにされかつMT2信号がオフにされる。これによ
り、ステップS12において、通常印刷が開始される。
通常印刷では、テープモータ制御部61bによって定速
でDCモータ2が駆動されて表層テープ31が定速走行
しつつ、印刷制御部61aの制御に基づいて時間T0ご
とにサーマルヘッド13が駆動される。通常印刷では、
非安定電圧供給回路103が用いられるために、安定電
圧供給回路104を使用し続ける場合と比較して、トラ
ンジスタTR1での発熱が抑制される。また、電源電圧
がばらつき場合であっても、電子ガバナ回路101によ
りそのばらつきが抑制され、DCモータ2の回転数が安
定したものとなる。
【0050】次に、ステップS13では、通常印刷を行
いつつ、RAM66に記憶された印刷データの印刷が終
了したかどうかが印刷制御部61aで繰り返して判断さ
れる。そして、印刷データの印刷が終了したと判断され
ると(S13:YES)、それから所定時間後にステッ
プS14に進む。ステップS14では、テープモータ制
御部61bの制御に基づいてMT1信号がオフにされ
る。それから、ステップS15に進んで、カッターモー
タ制御部61cがドライバ回路69を制御してカッター
17の回動刃17bを往復揺動させる。これにより、印
刷が施された積層テープ38がテープ収納カセット30
内のテープから切り離されて排出口5から排出される。
【0051】このように、本実施の形態のテープライタ
1によると、時刻t0から時刻t4までの間においてMT
1信号のチョッピング制御を行うことでトランジスタT
R1を間欠的にオンオフさせているので、DCモータ2
が停止後に逆転するのを防止することができる。従っ
て、印刷再開時に印刷されたドットの位置がばらつくこ
とがなくなり、印刷品質が向上する。なお、本実施の形
態では、時刻t0からチョッピング制御を開始するよう
にしているが、チョッピング制御は、DCモータが停止
した時刻(時刻t3)から開始してもよい。
【0052】また、本実施の形態のテープライタ1によ
ると、図5に示したようなDCモータの駆動回路を有し
ているために、安定電圧供給回路104を用いることで
DCモータ2の起動時における回転数のばらつきを抑制
することができる。また、DCモータ2の定速走行時に
は非安定電圧供給回路103に切り換えることで、安定
電圧供給回路104を使い続けることによるトランジス
タTR1での発熱を抑制してトランジスタTR1を小型
なものとすることが可能になる。さらに、非安定電圧供
給回路103と安定電圧供給回路104とが1つのトラ
ンジスタTR1を共有しているので、回路構成を簡略で
小型のものとすることができる。
【0053】また、図5に示したDCモータの駆動回路
は電子ガバナ回路101を有しているために、非安定電
圧供給回路103により安定化されていない電源電圧が
DCモータ2に供給される場合であっても、DCモータ
2の回転数を安定なものとすることができる。
【0054】本実施の形態のテープライタ1は、上述の
ような利益を有するDCモータの駆動回路を有している
ので、電源電圧の変動に起因したDCモータの起動時に
おける回転数のばらつきが抑制され、印刷されたドット
の位置のばらつきがほとんどない高品質の印刷をテープ
に施すことが可能になる。また、サーマルヘッド13の
駆動タイミングが通常の制御装置に備えられているタイ
マ67に基づいてDCモータ2の駆動と同期するように
定められているので、DCモータ2の回転数を検出する
エンコーダなどの付加的な部材を用いない簡易な構成と
することができる。
【0055】なお、本実施の形態のテープライタ1で
は、本実施の形態のテープライタ1では、DCモータ2
としてロータのイナーシャの小さいものが使用されるこ
とが好ましい。なぜなら、DCモータ2への電力供給が
停止されてからの停止時間及び電力供給が開始されてか
ら定速に達するまでの時間が比較的短くなって制御誤差
が生じにくくなるからである。
【0056】以上、本発明の好適な一実施の形態につい
て説明したが、本発明は上述の実施の形態に限られるも
のではなく、特許請求の範囲に記載した限りにおいて様
々な設計変更が可能なものである。例えば、上述の実施
の形態では、印刷ヘッドとしてサーマルヘッドが用いた
が、サーマルヘッド以外の印刷ヘッドを用いてもよい。
また、上述の実施の形態では、印刷中断中にテープを切
断する場合について説明したが、本発明は、印刷データ
サイズが大きいために印刷を一旦中断し、その間に残り
の印刷データをメモリに取り込むような場合にも適用可
能である。
【0057】また、上述の実施の形態は印刷ヘッドが固
定でDCモータによってテープが搬送されるものである
が、これとは逆にテープが固定でDCモータによって印
刷ヘッドが移動するものであってもよい。また、使用さ
れるテープは二重テープなどのほかのテープと重ね合わ
されて積層テープとされる必要は必ずしもなく、単に表
層テープに印刷が施されて表層テープがそのまま排出さ
れてもよい。また、上述の実施の形態では、印刷途中に
テープ切断を行ってDCモータの駆動を再開する場合に
のみMT2信号をオンにしたが、それ以外の場合(例え
ば印刷開始時)にもMT2信号をオンにして電源電圧の
大きさのばらつきを補償するようにしてもよい。また、
本発明のDCモータの駆動回路は、テープライタ以外に
も適用可能である。
【0058】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1による
と、チョッピング制御によってスイッチング素子を間欠
的にオンオフさせてDCモータへの電力供給を間欠的に
オンオフさせることができるので、チョッピングのデュ
ーティ比を適切に定めることによって、停止時における
DCモータの逆転を防止することが可能となる。
【0059】請求項2によると、DCモータの起動時に
は安定化回路を含む第2の電力供給回路を用いること
で、DCモータの起動時における回転数のばらつきを防
止することができる。また、DCモータの定速走行時に
は第1の電力供給回路に切り換えることで、第2の電力
供給回路を使い続けることによるスイッチング素子での
発熱を抑制してスイッチング素子を小型なものとするこ
とが可能になる。さらに、第1の電力供給回路と第2の
電力供給回路とが1つのスイッチング素子を共有してい
るので、回路構成が簡略で小型のものとなる。請求項3
によると、第1の電力供給回路により安定化されていな
い電源電圧が供給される場合であっても、DCモータの
回転数を安定なものとすることができる。
【0060】請求項4によると、DCモータの停止時に
おける逆転を防止することができるので、DCモータを
一旦停止してから再度起動したときなどであっても、印
刷されたドットの位置のばらつきがほとんどなくなり、
印刷品質が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態によるテープライタの外
観斜視図である。
【図2】図1に示すテープライタの内部に配置されたテ
ープ駆動印刷機構及びテープ収納カセットの構造を説明
するための平面図である。
【図3】図2のテープ駆動印刷機構をテープ収納カセッ
トがない状態において矢印A方向から見た側面図であ
る。
【図4】図1に示すテープライタのブロック図である。
【図5】図4に描かれたテープ走行用のDCモータのド
ライバ回路の一部をDCモータと共に描いた等価回路図
である。
【図6】図6(a)は、印刷途中に行われるテープ切断
前後におけるテープ移動量の時間変化を描いたグラフで
あり、図6(b)は、図6(a)に示したテープ移動量
に対応させてMT1信号、MT2信号及びサーマルヘッ
ド13の駆動信号の時間変化を描いたグラフである。
【図7】印刷途中に行われるテープ切断前後における制
御手順を描いたフローチャートである。
【符号の説明】
1 テープライタ 2 DCモータ 3 キーボード 10 テープ駆動印刷機構(送り機構) 13 サーマルヘッド(印刷ヘッド) 17 カッター 21 プラテンローラ 30 テープ収納カセット 31 表層テープ 38 積層テープ 61a 印刷制御部 61b テープモータ制御部(チョッピング制御手段) 61c カッターモータ制御部 67 タイマ 68 ドライバ回路(ヘッド駆動回路) 101 電子ガバナ回路 103 非安定電圧供給回路(第1の電力供給回路) 104 安定電圧供給回路(第2の電力供給回路)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鵜瀞 弘継 愛知県名古屋市瑞穂区苗代町15番1号 ブ ラザー工業株式会社内 (72)発明者 武藤 成人 愛知県名古屋市瑞穂区苗代町15番1号 ブ ラザー工業株式会社内 (72)発明者 丹嶌 直樹 愛知県名古屋市瑞穂区苗代町15番1号 ブ ラザー工業株式会社内 (72)発明者 外薗 高峰 愛知県名古屋市瑞穂区苗代町15番1号 ブ ラザー工業株式会社内 Fターム(参考) 2C480 CB02 EA08 EA11 EA18 EA28 5H571 AA06 BB09 CC01 EE01 EE03 EE09 FF02 FF06 HA01 HA08 HA16 HB01 HD01 HD02 JJ17 JJ18 KK06

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電源からDCモータへの電力供給をオン
    オフするためのスイッチング素子を有する第1の電力供
    給回路と、 前記DCモータを停止させる際に前記スイッチング素子
    を間欠的にオンオフさせるためのチョッピング制御手段
    とを備えていることを特徴とするDCモータの駆動回
    路。
  2. 【請求項2】 前記第1の電力供給回路と前記スイッチ
    ング素子を共有すると共に、前記DCモータを起動する
    際に前記DCモータに印加される電圧を安定化させるた
    めの安定化回路を含んでいる第2の電力供給回路をさら
    に備えていることを特徴とする請求項1に記載のDCモ
    ータの駆動回路。
  3. 【請求項3】 前記DCモータの逆起電力を利用して前
    記DCモータの回転数を制御するための電子ガバナ回路
    をさらに備えていることを特徴とする請求項1または2
    に記載のDCモータの駆動回路。
  4. 【請求項4】 テープ状の印刷媒体にドットパターンで
    印刷を施す印刷ヘッドと、前記印刷媒体と前記印刷ヘッ
    ドとの少なくともいずれか一方を他方に対して相対的に
    移動させる送り機構とを備えたテーププリンタにおい
    て、 前記送り機構の駆動源であるDCモータと、 請求項1〜3のいずれか1項に記載のDCモータの駆動
    回路とを備えていることを特徴とするテープライタ。
JP2001211790A 2001-07-12 2001-07-12 Dcモータの駆動回路及びテープライタ Pending JP2003033080A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001211790A JP2003033080A (ja) 2001-07-12 2001-07-12 Dcモータの駆動回路及びテープライタ
PCT/JP2002/007119 WO2003007466A1 (fr) 2001-07-12 2002-07-12 Circuit de commande de moteur a courant continu et imprimante sur bande comportant un tel circuit

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001211790A JP2003033080A (ja) 2001-07-12 2001-07-12 Dcモータの駆動回路及びテープライタ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003033080A true JP2003033080A (ja) 2003-01-31

Family

ID=19047046

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001211790A Pending JP2003033080A (ja) 2001-07-12 2001-07-12 Dcモータの駆動回路及びテープライタ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003033080A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008220081A (ja) * 2007-03-06 2008-09-18 Rohm Co Ltd モータ駆動装置及びこれを用いた電気機器
JP2020075413A (ja) * 2018-11-08 2020-05-21 セイコーエプソン株式会社 印刷装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008220081A (ja) * 2007-03-06 2008-09-18 Rohm Co Ltd モータ駆動装置及びこれを用いた電気機器
JP2020075413A (ja) * 2018-11-08 2020-05-21 セイコーエプソン株式会社 印刷装置
JP7163728B2 (ja) 2018-11-08 2022-11-01 セイコーエプソン株式会社 印刷装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3578280B2 (ja) テープ印刷装置
JP2643569B2 (ja) テープ印字装置
JPH0584994A (ja) テープ印字装置
JP3691618B2 (ja) テープ印刷装置
US8016501B2 (en) Printer and printing method
JP4329540B2 (ja) テーププリンタ
US11052676B2 (en) Printing device, control method, and non-transitory recording medium
EP1413448B1 (en) Tape printer
JP2013071313A (ja) 印字装置、印字方法、及び、印字制御プログラム
JP2003033080A (ja) Dcモータの駆動回路及びテープライタ
JP2011042160A (ja) 印刷装置
JP2011230428A (ja) 印字装置
JP2003033079A (ja) Dcモータの駆動回路及びテープライタ
WO2003007466A1 (fr) Circuit de commande de moteur a courant continu et imprimante sur bande comportant un tel circuit
JP6102529B2 (ja) テープ印字装置
JPH08300713A (ja) サーマルヘッド印字制御装置
US20240083186A1 (en) Thermal printer and method for operating thermal printer
JP2001088381A (ja) 印字装置
JP3370774B2 (ja) テープ印字装置
JPH07276724A (ja) 印刷装置
JPH0820136A (ja) サーマルプリンタ
JP2022098715A (ja) 印刷装置、制御方法、及びプログラム
JP2917829B2 (ja) テープ印字装置
JPH0538700A (ja) カツタ駆動装置
JP2019206115A (ja) 印刷装置及び印刷装置の制御方法