JP2003032443A - 両面画像読取装置 - Google Patents

両面画像読取装置

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JP2003032443A JP2001218631A JP2001218631A JP2003032443A JP 2003032443 A JP2003032443 A JP 2003032443A JP 2001218631 A JP2001218631 A JP 2001218631A JP 2001218631 A JP2001218631 A JP 2001218631A JP 2003032443 A JP2003032443 A JP 2003032443A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 原稿の両面を同時に読み取る場合と原稿の片
面を読み取る場合とで読み取った原稿の画質差を吸収す
ることが可能な両面画像読取装置を提供すること。 【解決手段】 両面画像読取装置1は原稿が搬送される
搬送路の一方側に第1光源23を有し原稿の一表面を読
み取る第1読取走査系20が配置され、搬送路の他方側
に第2光源70を有し原稿の他表面を読み取る第2読取
走査系40を備えている。第1および第2読取走査系2
0,40がそれぞれ第1および第2光源223,70を
点灯した状態で原稿の両面を同時に読み取る両面読取モ
ードでは、第1読取走査系20または第2読取走査系4
0が第1または第2光原23、70を点灯した状態で原
稿の片面を読み取る場合よりもそれぞれの読取走査系の
読取濃度が暗くなるように補正を行うので、原稿の両面
を同時に読み取る場合と原稿の片面を読み取る場合とで
読み取った画像の濃度を等しくすることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、原稿の両面を同時
に読み取る両面画像読取装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、複数の読取手段によって原稿の両
面を読み取る両面画像読取装置では、原稿の搬送路の両
側に原稿を読み取る読取手段を配置して原稿を読み取っ
ている。
【0003】両面画像読取装置では読取手段が対向して
配置されるので、原稿の両面を同時に読み取ると、搬送
路の一方側に配置され原稿の一表面を読み取る読取手段
の光源によって透過光や原稿の裏写りが生じ、搬送路の
他方側に配置され原稿の他表面を読み取る読取手段の読
取データに影響を及ぼすといった問題がある。
【0004】このような問題に鑑み、対向する読取手段
への影響を低減する技術が、たとえば特開平9−321
947号公報などに開示されている。特開平9−321
947号公報に開示される両面画像読取装置では、搬送
路の一方側および他方側に原稿を照射する光源を有する
読取手段を配置し、原稿の一表面を読み取る読取手段の
光源および他表面を読み取る読取手段の光源の点灯と消
灯とを交互に行う。これによって、原稿を挟んで反対側
に配置されている読取手段の光源による透過光および裏
写りなどの読取データに対する影響を解消している。
【0005】また、特開平9−467485号公報に開
示される両面画像読取装置では、原稿の一表面側および
他表面側に原稿を読み取る読取手段を配置し、選択手段
によって原稿の一表面および他表面を選択して読み取
る。また、読み取った読取データの信号処理をする際
に、濃度変換テーブルなどの処理パラメータを一表面お
よび他表面の読取データとで変化させることで、一表面
と他表面の画質差を吸収している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
9−321947号公報に開示される両面画像読取装置
では、点灯および消灯の応答性が非常に早い光源を用い
る必要がある。したがって、光源の応答性によって原稿
の読取速度が制約を受けるといった問題がある。
【0007】また、特開平9−46485号公報に開示
される両面画像読取装置では、一表面および他表面の読
み取りデータに対して常に同一のパラメータを与えるこ
ととなるので、一表面を読み取る場合と一表面および他
表面を同時に読み取る場合とでは画質差が解消されな
い。
【0008】本発明の目的は、原稿の両面を同時に読み
取る場合と原稿の片面を読み取る場合とで読み取った原
稿の画質差を吸収することが可能な両面画像読取装置を
提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、原稿の一表面
側および他表面側に光源を有する読取手段をそれぞれ配
置し、それぞれの光源から原稿に光を照射して原稿の両
面の画像を読み取る両面画像読取装置において、前記一
対の読取手段がそれぞれの光源を点灯した状態で原稿の
両面を同時に読み取る場合には、一方の読取手段が一方
の光源を点灯して原稿の片面を読み取る場合よりも各読
取手段の読取濃度が暗くなるように補正する補正手段を
備えることを特徴とする両面画像読取装置である。
【0010】本発明に従えば、原稿の一表面側および他
表面側に光源を有する読取手段がそれぞれ配置され、そ
れぞれの光源から光を照射して原稿の両面の画像を読み
取る。原稿の一表面および他表面側に配置される読取手
段がそれぞれの光源を点灯した状態で原稿の両面を同時
に読み取る場合では、原稿の搬送路の両側に配置される
読取手段のいずれか一方の読取手段が光原を点灯した状
態で原稿の片面を読み取る場合よりもそれぞれの読取手
段の読取濃度が暗くなるように補正手段によって補正す
る。したがって、原稿の両面を同時に読み取る場合と原
稿の片面を読み取る場合とで読み取った画像の濃度を等
しくすることができ、また、両面を同時に読み取ったと
きに生じる裏写りを防止することができる。また、両面
を同時に読み取る場合に一対の読取手段の光源を点灯
し、片面を読み取る場合には一方の読取手段の光源を消
灯して省電力を測る構成としても読取濃度が安定し、品
質の高い読取画像を得ることが可能である。
【0011】また本発明は、前記補正手段は、前記読取
手段の光源の光量を変化させることによって読取濃度を
暗くさせることを特徴とする。
【0012】本発明に従えば、補正手段は原稿の両面の
画像を読み取る場合、原稿の片面の画像を読み取る場合
よりも読取濃度が暗くなるように、他方の光源からの干
渉を考慮して光源の光量を下げて画像を読み取ることに
よって読取濃度が安定する。
【0013】また本発明は、前記読取手段は、受光量に
応じた電気信号を得る光電変換手段を備え、前記補正手
段は、前記光電変換手段によって得られるアナログの電
気信号に対して信号の処理を行うことによって読取濃度
を暗くさせることを特徴とする。
【0014】本発明に従えば、読取手段は受光量に応じ
た電気信号を得る光電変換手段を備えることによって、
光源が照射した原稿からの反射光を受光してアナログの
電気信号に変換することができる。補正手段は、原稿の
両面を同時に読み取る場合には、原稿の片面を読み取る
場合よりも読取濃度が暗くなるように光電変換手段によ
って得られるアナログの電気信号に対して信号の処理、
たとえば増幅率を変化させる処理などを行うことによっ
て読取濃度が安定する。
【0015】また本発明は、前記読取手段は、受光量に
応じた電気信号を得る光電変換手段を備え、前記補正手
段は、前記光電変換手段によって得られるアナログの電
気信号をディジタルの電気信号に変換した後、濃度変換
処理を施すための濃度変換特性を変化させることによっ
て読取濃度を暗くさせることを特徴とする。
【0016】本発明に従えば、読取手段は受光量に応じ
た電気信号を得る光電変換手段を備えることによって、
光源が照射した原稿からの反射光を受光してアナログの
電気信号に変換することができる。補正手段は、光電変
換手段によって得られるアナログの電気信号をディジタ
ルの電気信号に変換して、原稿の両面を同時に読み取る
場合には、原稿の片面を読み取る場合よりも読取濃度が
暗くなるように、濃度変換特性を変化させて濃度変換処
理を行うことによって読取濃度が安定する。
【0017】また本発明は、前記読取手段は、受光量に
応じた電気信号を得る光電変換手段を備え、前記補正手
段は、前記読取手段の光源の光量を変化させることによ
って読取濃度を暗くさせる第1の補正手段と、前記光電
変換手段によって得られるアナログの電気信号に対して
信号の処理を行うことによって読取濃度を暗くさせる第
2の補正手段と、前記光電変換手段によって得られるア
ナログの電気信号をディジタルの電気信号に変換した
後、濃度変換処理を施すための濃度変換特性を変化させ
ることによって読取濃度を暗くさせる第3の補正手段
と、前記第1〜第3の補正手段のうちのいずれかを選択
する選択手段とを備えることを特徴とする。
【0018】本発明に従えば、読取手段は受光量に応じ
た電気信号を得る光電変換手段を備えることによって、
光源が照射した原稿からの反射光を受光してアナログの
電気信号に変換することができる。補正手段は、第1〜
第3の補正手段を備える。第1の補正手段は、原稿の両
面の画像を読み取るときに、他方の光源からの干渉を考
慮して光源の光量を下げて画像を読み取ることで読取濃
度を安定させる。第2の補正手段は、原稿の両面を同時
に読み取る場合には、原稿の片面を読み取る場合よりも
読取濃度が暗くなるように光電変換手段によって得られ
るアナログの電気信号に対して信号の処理、たとえば増
幅率を変化させる処理などを行うことによって読取濃度
を安定させる。第3の補正手段は、光電変換手段によっ
て得られるアナログの電気信号をディジタルの電気信号
に変換して、原稿の両面を同時に読み取る場合には、原
稿の片面を読み取る場合よりも読取濃度が暗くなるよう
に、濃度変換特性を変化させて濃度変換処理を行うこと
によって読取濃度を安定させる。補正手段は選択手段に
よって、前記第1〜3の補正手段のうちいずれかを選択
して補正を行うことによって、原稿に適した読み取りを
行うことができる。
【0019】
【発明の実施の形態】図1は本発明の実施の一形態であ
る両面画像読取装置1の構成を示す概略断面図であり、
図2は両面画像読取装置1の電気的構成を示す機能ブロ
ック図である。両面画像読取装置1は、静止した状態の
原稿を読み取る静止読取モードと搬送される走行状態の
原稿を読み取る走行読取モードとで原稿を読み取ること
ができる。走行読取モードでは、原稿の片面の画像を読
み取る片面読取モードおよび原稿の両面の画像を同時に
読み取る両面読取モードによって原稿を読み取ることが
できる。
【0020】両面画像読取装置1は、静止読取モードで
静止した状態の原稿を読み取る部分である静止原稿読取
部2と、走行読取モードで搬送される原稿を読み取る部
分である第1走行原稿読取部3および第2走行原稿読取
部4とを備える。静止原稿読取部2では、透明ガラス製
の第1コンタクトガラス10上にブック原稿や貼り付け
原稿などの自動給送対象外の原稿を手動で載置して、原
稿を静止させた状態で読み取る。第1走行原稿読取部3
では、透明ガラス製の第2コンタクトガラス11上に自
動的に給送される走行状態の原稿の一表面を読み取る。
第2走行原稿読取部4では、第2コンタクトガラス11
上に自動的に給送される走行状態の原稿の他表面を読み
取る。
【0021】静止原稿読取部2、第1走行原稿読取部3
および第2走行原稿読取部4で読み取られた原稿の画像
信号は、それぞれ後述する第1画像処理部5および第2
画像処理部6に送られる。第1画像処理部5および第2
画像処理部6で処理された画像データは、画像処理中継
部12を介して画像メモリ13に記憶される。
【0022】システムコントローラ14は通信制御部1
5を介して読取制御部16を制御し、さらにシステムバ
ス17を介して画像処理中継部12と画像メモリ13を
制御することによって、原稿を読み取る際の一連の動作
が適切に行われるように両面画像読取装置1の全体を制
御する。操作部18は、使用者が両面画像読取装置1に
対して各種指示を与えるユニットであり、操作キーなど
を備え、たとえば走行読取モードで原稿を読み取る場
合、片面読取モードまたは両面読取モードなどを選択す
ることができる。
【0023】両面画像読取装置1は、筐体である本体部
7および開放部8から構成される。本体部7は、第1コ
ンタクトガラス10、第2コンタクトガラス11、原稿
基準板19および原稿の一表面を読み取る読取手段であ
る第1読取走査系20を備える。第1コンタクトガラス
10および第2コンタクトガラス11は本体部7の上面
に並置される。原稿基準板19は、第1コンタクトガラ
ス10の上面で、第2コンタクトガラス11が並置され
る側の端部に配置される。第1読取走査系20は、本体
部7の内部に配置される。
【0024】原稿基準板19には原稿のサイズおよび載
置方向を示す指標が印刷されている。この指標にしたが
って第1コンタクトガラス10上の静止原稿読取部2に
原稿を容易に載置することができる。原稿基準板19の
第1コンタクトガラス10を挟んで反対側には後述する
第1読取走査系20の第1光電変換素子21のシーディ
リング、つまり白レベルの決定を実施する際に使用され
る第1基準白板22が設けられている。
【0025】本体部7の内部に配置される第1読取走査
系20は、原稿を照射する第1光源23および第1ミラ
ー24を一体的に支持する第1走査ユニット25、第2
ミラー26および第3ミラー27を一体的に支持する第
2走査ユニット28、第1結像レンズ29および第1光
電変換素子21を備える。光源23は、キセノンランプ
などの露光ランプ23Aおよびリフレクタ23Bから構
成されている。第1走査ユニット25は、第2コンタク
トガラス11の下方から第1コンタクトガラス10に沿
って図1の左から右に移動する。第2走査ユニット28
は、原稿の読み取られる部分と第1光電変換素子21と
の光路を常に一定に保つように、第1走査ユニット25
に対して1/2の速度で第1走査ユニット25と同じ方
向に移動する。第1走査ユニット25および第2走査ユ
ニット28には、図示しないワイヤが巻きかけられてお
り、ステッピングモータである第1読取走査系駆動モー
タ30によって駆動される。第1読取走査系駆動モータ
30が正回転したときに、図1の右方向に移動し、第1
読取走査系駆動モータ30が逆回転したときに図1の左
方向に移動する。
【0026】第1読取走査系20は静止読取モードおよ
び走行読取モードの両者で用いられる。静止読取モード
では、第1読取走査系20の第1走査ユニット25は、
第2コンタクトガラス11の下方の位置である図1中の
pos1の位置から第1コンタクトガラス10の第2コン
タクトガラスが並置される側とは反対側の端部の下方で
あるpos2の位置まで移動して、静止原稿読取部2で第
1コンタクトガラス10上に載置された原稿の読み取り
走査を行う。走行読取モードでは、第1読取走査系20
の第1走査ユニット25は、第1走行原稿読取部3で原
稿を読み取るため図1中のpos1の位置に停止してい
る。
【0027】第1光源制御基板31は、読取制御部16
の信号に基づいて、第1読取走査系20の第1光源23
を点灯または消灯する。
【0028】第1読取走査系駆動モータ制御手段32
は、読取制御部16の信号に基づいて第1読取走査系駆
動モータ30を制御して、第1走査ユニット25および
第2走査ユニット28を図1中の右方向または左方向に
移動させる。
【0029】第1読取走査系位置センサ群33は、第1
走査ユニットの位置を検出する複数のセンサである。第
1読取走査系位置センサ郡33は、第1走査ユニット2
5が第1走行原稿読取部3で原稿を読み取る位置および
第1基準白板22を読み取れる位置の近傍に配置されて
おり、第1走査ユニット25がこの位置に移動して来た
ときに、読取制御部16に基準位置信号を出す。
【0030】読取制御部16は、第1読取走査系位置セ
ンサ群33の基準位置信号と、第1読取走査系駆動モー
タ30のステップ数を基に、第1走査ユニット25の位
置を算出する。そして、第1読取走査系駆動モータ30
を正逆回転制御して、第1走査ユニット25および第2
走査ユニット28を往復運動させる。
【0031】第1走査ユニット25は、読み取り走査の
間、第1光源23によって原稿を照射し、原稿からの反
射光を、第1ミラー24を介して、第2走査ユニット2
8の第2ミラー26に向かって反射する。第2走査ユニ
ット25は、第1走査ユニット28からの反射光を第2
ミラー26および第3ミラー27を介して第1結像レン
ズ29に向かって反射する。第1結像レンズ29は、第
3ミラー27からの反射光を第1光電変換素子21の受
光面に結像する。第1光電変換素子21は、CCD(Ch
arge Coupled Device)などから構成され、受光量に応
じて電気的画像信号(以下、画像信号と記す)を出力す
る。
【0032】また、第2コンタクトガラス11の下面に
は後述する第2読取走査系40の第2光電変換素子41
のシェーディング補正を行うための第2基準白板42が
配置されている。
【0033】また、本体部7は側部に原稿排出トレイ4
7を備え、原稿排出トレイ47と第2コンタクトガラス
11との間の上面に、原稿排出補助ローラ55が本体部
7に一体的に形成されている。
【0034】両面画像読取装置1の開放部8は、図1の
紙面に垂直な方向の奥側で本体部7との間に設けられた
ヒンジを回動支点として上方に回動して、両面画像読取
装置1の手前側から本体部7の上面が開放されるように
構成されている。開放部8には、開放部8の閉時に第1
コンタクトガラス10と接触するようにOCマット45
が設けられている。OCマット45の第1コンタクトガ
ラス10に対向する面は白色である。静止原稿読取部2
である第1コンタクトガラス10上に載置された原稿
は、このOCマット45によって第1コンタクトガラス
10に押し付けられて密着する。
【0035】開放部8の上部には、搬送して読み取る原
稿を載置する原稿セットトレイ46が開放部8と一体に
形成されている。開放部8の第2コンタクトガラス11
と対向する部分には、原稿セットトレイ46から第1走
行原稿読取部3および第2走行原稿読取部4に原稿を搬
送して、本体部7の側部に設けられる排出トレイ47に
原稿を排出するための自動原稿送り装置50が配置され
る。また、自動原稿送り装置50の近傍には第2読取走
査系40が備えられており、第2走行読取部4を走行す
る原稿の他表面の読み取り走査を行う。第2読取走査系
40は、開放部8の上部に設けられた開放扉48を開閉
することによって着脱可能および調整可能な構成として
いる。
【0036】図3は、自動原稿送り装置50の近傍の構
成を示す断面図である。自動原稿送り装置50は、給紙
部51、分離給送部52、整合ローラ対53および排出
ローラ54を備え、給紙部51と分離給送手段52との
間に搬入路pas1、分離給送部52と整合ローラ対53
との間の搬入路pas2、整合ローラ対53と排出ローラ
対54との間に、第1走行原稿読取部3および第2走行
原稿読取部4である原稿読取搬送路pas3を形成する。
【0037】以下、自動原稿送り装置50の各部の構成
および動作を説明する。給紙部51は、原稿押さえ板5
5と給紙ローラ56とで構成されており、原稿セットト
レイ46上に載置された原稿を分離給送部52まで搬送
する。分離給送部52は、分離給送ローラ57と分離パ
ッド58とで構成されており、給紙部51から送られた
原稿を1枚ずつ分離して整合ローラ対53に向かって搬
送する。また、分離給送部52では、分離給送ローラ5
7の駆動軸に電磁クラッチを備えており、後述する原稿
自動送り装置50の自動原稿送り装置駆動モータ59か
らの駆動力を伝達する駆動系に対して接続および非接続
を切り換え可能となっている。
【0038】整合ローラ対53は、その駆動軸に電磁ク
ラッチを備えており、自動原稿送り装置50の自動原稿
送り装置駆動モータ59からの駆動力を伝達する駆動系
に対して接続および非接続の切り換えが可能となってい
る。整合ローラ対53は、分離給送部52が給送した原
稿の先端が原稿検知センサに接触し、読取制御部16に
信号を出すまでは停止しており、原稿検出センサが読取
制御部16に信号を出した後に搬送方向下流側に向かっ
て原稿の搬送を開始する。
【0039】第2コンタクトガラス11は、整合ローラ
対53と排出ローラ54との間で原稿読取搬送路pas3
を形成している。第2コンタクトガラス11の下面に配
置された第2基準白板42と対向する位置に、第2読取
走査系40が配置されている。
【0040】排出ローラ54は開放部8の端部に一体的
にかつ回転自在に設けられており、本体部7の端部に一
体的にかつ回転自在に設けられた排出補助ローラ55と
ともに原稿読取搬送路pas3を通った原稿を原稿排出ト
レイ47に排出する。
【0041】また、給紙ローラ56の原稿搬送方向上流
側に第1原稿検出センサ61、整合ローラ対53の原稿
搬送方向上流側に第2原稿検出センサ62、排出ローラ
54の原稿搬送方向下流側に第3原稿検出センサ63が
それぞれ配置されている。これらの第1〜第3原稿検出
センサ61,62,63(原稿検出センサ群)が原稿の
位置を読取制御部16に伝えることによって、読取制御
部16が原稿の搬送や光源のオンオフを制御する。
【0042】次に、図2を参照して自動原稿送り装置5
0の各部の動作を説明する。自動原稿送り装置50の自
動原稿送り装置駆動モータ制御基板65は、読取制御部
16の信号によって、ステッピングモータである自動原
稿送り装置駆動モータ59をオンオフ制御して、自動原
稿送り装置50を駆動する。自動原稿送り装置駆動モー
タ制御基板65の指示によって、上述の給紙ローラ5
6、分離給送ローラ57、整合ローラ対53および排出
ローラ54に駆動力を伝達する。また、自動原稿送り装
置駆動モータ59は自動原稿送り装置駆動モータ制御基
板65からのパルスレイトによって回転速度を変えるこ
とができる。
【0043】第1〜第3原稿検出センサ61,62,6
3は、原稿がこれらのセンサが配置される位置に到達し
たときに、原稿の到来を示す信号を読取制御部16に伝
達する。これに対して、読取制御部16は、第1〜第3
原稿検出センサ61,62,63からの原稿の到来を示
す信号と、タイマーとによって原稿が適切なタイミング
で搬送されているか否かを算出する。ここで、搬送不良
であると判断された場合には、搬入路pas1,pas2およ
び原稿読取搬送路pas3に原稿が詰まった状態であるこ
とを示す信号などを、システムバス17を介してシステ
ムコントローラ14に伝える。
【0044】原稿搬送用電磁クラッチ群64は、読取制
御部16からの信号によってオンオフして、自動原稿送
り装置50のそれぞれの駆動系に対して、接続または非
接続に切り換えて、駆動系を停止させたり駆動させたり
する。
【0045】次に、第2読取走査系40に関して説明す
る。第2読取走査系40は、両面画像読取装置1の開放
部8に設けられており、第2走行原稿読取部4を走行す
る原稿を走行状態で読み取る。第2読取走査系40は、
第2走行原稿読取部4を走行する原稿を照射するLED
(Light EmittingDiode)アレイから成る第2光源70
と、受光量に応じて画像信号を出力する第2光電変換素
子71と、第2基準白板42とから構成されている。第
2光源70の点灯および消灯は、読取制御部16の信号
に基づいて第2光源制御基板72からの指示を受けて行
われる。第2光電変換素子71は、CIS(Contact Im
ageSensor)によって構成される。
【0046】以上のように両面画像読取装置1は、原稿
読取搬送路pas3を挟んで両側に第1読取走査系20お
よび第2読取走査系40を配置し、原稿を自動原稿送り
装置50によって搬送させて原稿を読み取る。したがっ
て、一回の原稿の搬送によって原稿の両面の画像を同時
に読み取ることができ、原稿を高速で読み取ることがで
きる。また、両面画像読取装置1では、原稿の両面を読
み取る場合、第1読取走査系20の第1光源23および
第2読取走査系40の第2光源70を点灯させた状態で
原稿を読み取る。
【0047】次に、原稿の片面を読み取る片面読取モー
ドおよび原稿の両面を読み取る両面読取モードの読み取
り走査によって得られた画像信号の処理について説明す
る。
【0048】両面画像読取装置1は、第1読取走査系2
0および第2読取走査系40で読み取った画像信号を処
理する第1画像処理部5および第2画像処理部6を別々
に備える。したがって、原稿の一表面と他表面とを同時
に読み取り、読み取った画像信号を同時に処理すること
ができる。
【0049】第1読取走査系20の第1光電変換素子2
1および第2読取走査系40の第2光電変換素子41に
よる読み取り走査によって得られた画像信号は、第1画
像処理部5および第2画像処理部6にそれぞれ送られ
る。ここで、画像信号は所定の画像処理を施された後に
画像処理中継部12に送られて、さらに所定の画像処理
を施された後にシステムバス17を介して1ページ毎に
区別されて画像メモリ13に記憶される。
【0050】第1画像処理部5および第2画像処理部6
は、アナログ信号処理部81,91、A/D変換部8
2,92、シェーディング補正部83,93、フィルタ
処理部84,94、および濃度変換部85,95をそれ
ぞれ含み構成される。第1画像処理部5および第2画像
処理部6の各部は、読取制御部16の制御に基づいて動
作する。
【0051】アナログ信号処理部81,91は、第1光
電変換素子21および第2光電変換素子41から入力さ
れる画像信号に、レベル変換処理、サンプルホールド処
理および信号増幅処理を施してA/D変換部82,92
に出力する。第1光電変換素子21および第2光電変換
素子41とでは、第1光源23および第2光源70が原
稿に照射する光量、光電変換効率および出力信号レベル
などが異なるので、第1光電変換素子21および第2光
電変換素子41にそれぞれ専用のアナログ信号処理部8
1,91が設けられている。
【0052】A/D変換部82,92は、アナログ信号
処理部81,91から入力されるアナログの画像信号を
ディジタルの画像信号に変換し、量子化した画像信号を
シェーディング補正部83,93に出力する。
【0053】シェーディング補正部83,93は、A/
D変換部82,92から入力される量子化された画像信
号に対して黒再生および白再生を施してフィルタ処理部
84,94に出力する。ここで、黒再生とは、第1光電
変換素子21および第2光電変換素子41の暗示出力を
サンプリングして記憶し、読み取りデータである原稿読
み取り時の第1光電変換素子21および第2光電変換素
子41の出力する画像信号から減算することによって暗
示出力の影響を削減することである。また、白再生と
は、反射率の均一な基準白板を読み取ったときの画素ご
との画像信号に基づいて、原稿読み取り時の画像信号を
各画素に正規化し、光量のむらや光学部品の影響および
第1光電変換素子21および第2光電変換素子41の感
度のばらつきを補正することである。
【0054】フィルタ処理部84,94は、シェーディ
ング補正部83,93から入力される画像信号に、読取
制御部16から設定されるフィルタ特性を決定する係数
に基づいて所定のフィルタ処理を行う。具体的には、空
間フィルタリング処理を施すことによって、画像の高周
波成分を強調し、画像のぼけの修復を行う。すなわち、
第1光電変換素子21および第2光電変換素子41の出
力する画像信号には、レンズおよびミラーなどの光学部
品、第1光電変換素子21および第2光電変換素子41
の受光面のアパーチャ開口度、第1光電変換素子21お
よび第2光電変換素子41の転送効率や残像、物理的な
走査による積分効果および走査むらなどに起因するMT
F(Modulation Transfer Function)の劣化があり、前
記フィルタ処理部によってこのMTFの劣化を補償して
いる。
【0055】MTFは、第1光電変換素子21および第
2光電変換素子41とでは劣化の具合も大きく異なるの
で、それぞれに適切なフィルタ処理部84,94を設け
て、フィルタ処理を行っている。また、MTFの劣化は
高周波領域であるほど顕著であるので、フィルタ処理部
は高周波領域の画像信号に対して、画像のエッジの強調
処理を行うことによって、ぼけを修復して画像品質を向
上させている。
【0056】濃度変換部85,95は、フィルタ処理部
84,94でフィルタ処理されたディジタルの画像信号
に濃度変換処理を行う。たとえば、画像信号をファクシ
ミリ送信する場合や印字条件が2値化指定された印刷装
置で印刷する場合などでは画像信号を2値化処理し、ま
た、写真画像などのように印字条件が多値の画像信号で
あれば、所定の濃度変換特性を持つ濃度変換用のルック
アップテーブル(濃度変換テーブル)によって濃度変換
処理を行って画質を向上させている。
【0057】濃度変換部125,135は、図示しない
RAM(Random Access Memory)制御部およびRAMな
どを備え、RAMにセットされた濃度変換テーブルを入
力画像信号のアドレスとして読み出すことによって濃度
変換処理を行う。濃度変換処理が完了した画像信号は画
像メモリ13に記憶される。
【0058】以下に、片面読取モード(以下、片面モー
ドと記す)および両面読取モード(以下、両面モードと
記す)の画質差を吸収するための具体的な処理について
説明する。片面モードでは、第1読取走査系20および
第2読取走査系40のいずれか1つを用いて原稿を読み
取り、両面モードでは、第1読取走査系20および第2
読取走査系の両者を用いて原稿を読み取る。
【0059】まず、本発明を適用しない場合に読み取ら
れる画像信号について図4〜図7を参照して説明する。
図4に示すように、片面モード時に原稿を照射する第1
読取走査系20の第1光源23または第2読取走査系4
0の第2光源70の原稿を照射する光量がL1であると
する。ここで、両面モード時に、片面モード時と同じよ
うに第1読取走査系20の第1光源23および第2読取
走査系40の第2光源70の原稿を照射する光量をL1
として画像を読み取る場合を考える。両面モードでは、
2つの読取走査系の光源によって原稿を照射した状態で
原稿を読み取るので、他方の読取走査系の光源による干
渉を受ける。したがって、第1走行原稿読取部2および
第2走行原稿読取部3では、実際に光源が照射する光量
よりも明るくなるような光量L2で原稿を照射している
こととなる。ここでは、他方の光源の干渉による光量α
分だけ増加するのでL2=L1+αとなる。
【0060】図4に示すような原稿照射光量で原稿を読
み取ったときの画像信号をアナログ信号処理部81,9
1によって処理すると、図5に示すように、片面モード
および両面モードで同じ濃度の原稿を読み取ったとして
もアナログの画像信号である信号電圧のレベルが異なる
こととなる。これは、片面モード時での原稿照射光量は
L1であり、両面モード時での原稿照射光量はL2とな
るので、原稿濃度を信号電圧に変換するときの電圧変換
直線が異なるためである。したがって、図5に示すよう
に、片面モードで読み取った場合の信号電圧はV1、両
面モードで読み取った場合の信号電圧はV2となる。
【0061】アナログ信号処理部81,91で処理した
片面モード時の信号電圧V1および両面モード時の信号
電圧V2をA/D変換部82,92でディジタルの画像
信号に変換すると、図6に示すように、片面モード時の
信号電圧V1は出力値a1となり、両面モード時の信号
電圧V2は出力値a2となる。ここでは、アナログの画
像信号を0から255までの256段階のディジタルの
画像信号に変換している。
【0062】A/D変換部82,92で変換されたディ
ジタルの画像信号を濃度変換部85,95で濃度変換処
理を行うと、図7に示すように、出力値a1は出力値A
1に変換され、出力値a2は出力値A2に変換される。
ここでは、中間調を強調する多階調の画像信号の濃度変
換処理を示している。以上のように、同じ濃度の画像を
同じ処理手順で読み取ったとしても片面モードと両面モ
ードとでは異なる画像信号が出力されることとなる。
【0063】両面画像読取装置1では、下記の3種類の
補正方法を選択して用いることによって、両面モードと
片面モードとの画質差を吸収することができる。
【0064】まず第1の補正方法では、両面モードでは
片面モードで画像を読み取るよりも読取濃度が暗くなる
ように、読取制御部16によって第1光源制御基板31
を介して第1光源23および第2光源制御基板72を介
して第2光源70の光量を変化させる。つまり、両面モ
ードでは、第1読取走査系20および第2読取走査系4
0の第1光源23および第2光源70の光量を低下させ
る。具体的には、図8に示すように片面モード時に原稿
を照射する第1読取走査系20の第1光源23または第
2読取走査系40の第2光源70の原稿を照射する光量
がL1であるとすると、両面モード時では第1読取走査
系20の第1光源23および第2読取走査系40の第2
光源70の原稿を照射する光量をL3とする。他方の光
源の干渉による光量をαとすると、L3+α=L1とな
るように両面モードでの原稿照射光量を定めることによ
って各モード間での画質差を吸収することができる。
【0065】このように、光源の光量を低くすることに
よって読取濃度を暗くする方法は、光源の光量を変化さ
せる処理を行うだけでよい。したがって、第1画像処理
部5および第2画像処理部6での画像の処理は、片面モ
ードおよび両面モードでは同一に処理できるという利点
がある。また、光源の光量を変化させる機能、たとえば
電気回路などは、光源の変化量を高精度に制御できるこ
とが望ましい。
【0066】次に第2の補正方法では、光源の光量は変
化させないで、アナログ信号処理部81,91において
濃度を信号電圧に変換する際に、両面モードでは片面モ
ードで画像を読み取るよりも読取濃度が暗くなるように
アナログ信号処理部81,91に読取制御部16から指
示を与える。つまり、第1光電変換素子21および第2
光電変換素子41で得られるアナログの画像信号を信号
電圧に変換するときに片面モードと両面モードとで出力
値が等しくなるような処理を行う。具体的には、図9に
示すように、両面モードで読み取った画像信号の信号電
圧V2が、片面モードで読み取った画像信号の信号電圧
V1と等しくなるようにアナログ信号処理部における処
理係数を変化させる。図9では、アナログ信号処理部8
1,91で信号増幅処理を行う際の増幅率を変化させる
ことによって、アナログ信号処理部81,91から出力
される信号電圧を等しくしている。このような処理を行
うことによって、各モード間の画質差を吸収することが
できる。このように、アナログ信号処理部81,91に
おいて処理係数を変化させる方法は、アナログ信号処理
係数に片面モードと異なる値を設定するだけで、両面モ
ードでの読取濃度を暗くすることができ、各モード間の
画質差を吸収することができる。
【0067】最後に第3の補正方法では、光源の光量お
よびアナログ信号処理部81,91のアナログ信号の処
理係数は変化させないで、A/D変換部82,92でア
ナログの画像信号をディジタルの画像信号に変換した後
に、量子化された画像信号に濃度変換部85,95で濃
度変換処理を行う際に、両面モードでは片面モードで読
み取るよりも読取濃度が暗くなるように読取制御部16
からの指示を与える。具体的には、図10に示すよう
に、まずA/D変換部82,92でディジタル信号に変
換された片面モードの出力値a1と両面モードの出力値
a2とが、濃度変換部85,95にそれぞれ入力され
る。濃度変換部85,95では、濃度変換テーブルの操
作によって濃度変換処理で片面モード時の出力値a1を
濃度変換処理した出力値A1と両面モード時の出力値a
2を濃度変換処理した出力値A2が等しくなる、つまり
A1=A2となるように濃度変換テーブルである濃度変
換直線を変化させている。これによって、各モード間の
画質差を吸収することができる。なお、図10では、読
み取る原稿が多階調の場合について示しているが、2値
の濃度変換の場合も同様に行うことができる。このよう
に、濃度変換部85,95において、濃度変換テーブル
を変化させる方法は、濃度変換テーブルに片面モードと
異なる値を設定するだけで、両面モードでの読取濃度を
暗くすることができ、各モード間での画質差を吸収する
ことができる。
【0068】以下に、両面画像読取装置1の補正処理動
作について説明する。図11は、両面画像読取装置1の
補正処理動作を示すフローチャートである。ステップS
1で、ユーザによって操作部18を用いて読取モード、
つまり両面モードおよび片面モードの指定、読み取る原
稿の特徴、たとえば写真を読み取る場合の指定など、お
よび、たとえば原稿を薄く読み取るまたは濃く読み取る
などの各種情報が入力されると、ステップS2に進む。
ステップS2では、ユーザが操作部18などを用いて読
み取り開始の指示を行ったか否かを判断する。ここで、
読み取り開始の指示があったと判断されると、ステップ
S3に進む。ステップS3では、ステップS1において
指定された読取モードおよび各種情報によって原稿を読
み取るための各種設定処理を読取制御部16が行い、ス
テップS4に進む。ステップS4では、読取制御部16
が露光面を判定、つまり実行する読取モードが片面モー
ドであるか、あるいは読取モードであるかを判定する。
ここで、片面のみを読み取る片面モードであれば、補正
処理を行わず補正処理動作を終了する。一方、ステップ
S4で実行する読取モードが両面を読み取る両面モード
であれば、ステップS5に進む。ステップS5では、ス
テップS1で設定された読取モードおよび各種情報に基
づいて読取制御部16が最適な補正方法を選択する。
【0069】最適な方法の選択方法としては、ステップ
S1において指定された読み取りモードにおける光源の
光量が十分高い場合であれば、第1の補正方法である光
量を変化させることによる対応を採用する。
【0070】図12に示すように、光源の調整可能な光
量の範囲がLmin〜Lmaxであり、片面モードでの光源の
光量が低い場合を考える。片面モード時の原稿照射光量
L1が低い場合、両面モード時の光源照射光量L2を等
しくさせようとすると、両面モード時の光源の光量L3
を、光源の下限値Lminよりも低い値に設定する必要が
ある。しかしながら、光源の光量は下限値Lminよりも
低い値に設定できないので、両面モード時の光源照射光
量L2=L3+α=Lmin+αとなり、L2と片面モー
ド時の原稿照射光量L1とを等しくすることができない
場合がある。したがって、光源の光量が低い場合であれ
ば、その他の補正方法を採用する。
【0071】一方、第2の補正方法であるアナログ信号
処理部の処理パラメータを変化させることによる対応で
は、図13に示すように、アナログ変換処理部85,9
5で処理パラメータを変化させる場合、アナログ信号処
理部85,95が出力する信号電圧の変換する幅は片面
モード時ではV3〜V4となり、両面モード時ではV5
〜V6となる。ここで、V3<V5、V4>V6であ
る。アナログ信号処理部85,95で出力される信号電
圧をA/D変換部82,92によってディジタル信号に
変換すると、図14に示すように、片面モード時の出力
値の幅はa3〜a4となり、両面モード時の出力値の幅
はa5〜a6となる。このA/D変換部82,92の出
力値に濃度変換部85,95で濃度変換処理を行うと、
図15に示すように、片面モード時の出力値の幅はA3
〜A4となり、両面モード時の出力値の幅はA5〜A6
となる。ここで、A3<A5、A4>A6である。した
がって、両面モードでは片面モードよりも出力値の幅が
小さくなるので階調性が低下する。このように、アナロ
グ信号の処理係数を変化させると最終的に得られる画像
信号の階調性が低下する場合があるので、写真などの原
稿読取時に階調性が要求される場合には不向きである。
したがって、ステップS1において指定された読取モー
ドが中間調の再現性を有給される写真などの原稿を露光
する場合は、階調性が損なわれるおそれのあるアナログ
信号の処理係数を変化させる第2の補正方法よりも、濃
度変換処理テーブルを変化させる第3の補正方法を採用
する。
【0072】また、第3の補正方法である濃度変換テー
ブルを変化させる対応では、図16に示すように、両面
モード時に読取濃度が暗くなるように片面モード時の濃
度変換直線をそのままシフトすると、A/D変換部8
2,92の出力値が高い部分が表現できないこととな
る。したがって、A/D変換部82,92の出力値が高
い部分では、図17に示すように他の部分とは濃度変換
特性を変える必要がある。したがって、この部分で濃度
変換特性が異なり、また、濃度変換部85,95では、
すでに多値化された画像信号に対する補正処理を行うの
で、A/D変換処理部82,92における多値化処理に
おいて丸められた原稿の明部情報の再生は不可能であ
る。このため、光源の光量を高くして原稿を露光する場
合および濃度の薄い原稿を露光する場合には不適切とな
る場合がある。したがって、ステップS1において指定
された読取情報によって、光源の光量を高くして原稿を
露光する場合や、濃度の薄い原稿を露光する場合には、
A/D変換処理部によって原稿の名部情報が丸められた
後に補正処理を行う濃度変換テーブルを変化させる方法
よりも、AD変換を行う前に補正処理を行うアナログ信
号の処理係数を変化させる第2の補正方法を採用する。
【0073】ステップS5で、選択された補正方法が原
稿の光量を操作することによる第1の補正方法であれ
ば、ステップS6に進む。ステップS6では、読取濃度
が暗くなるように、つまり画像濃度が薄くなるように光
源の光量を低く設定して原稿を読み取り処理動作を終了
する。
【0074】一方、ステップS5で、選択された補正方
法がアナログ信号の処理係数を変化させる第1の補正方
法であれば、ステップS7に進む。ステップS7では、
読取濃度が暗くなるように、つまり画像濃度が薄くなる
ようにアナログ信号の処理係数に対して補正処理を行っ
て、原稿を読み取り処理動作を終了する。
【0075】また、ステップS5で、選択された補正方
法が濃度変換テーブルを変化させる第3の補正方法であ
れば、ステップS8に進む。ステップS8では、読取濃
度が暗くなるように、つまり画像濃度が薄くなるように
ディジタル画像信号に対して補正処理を行って、原稿を
読み取り処理動作を終了する。
【0076】以上のように両面画像読取装置1は、読取
モードおよび原稿の情報に応じて3つの補正方法から1
つの補正方法を選択して読取濃度を補正することによっ
て、両面モードと片面モードとの画質差を吸収すること
ができる。
【0077】また、本実施形態の両面画像読取装置1
は、3つの補正方法を選択して片面モードと両面モード
との画質差を吸収しているが、上記3つの補正方法のう
ち少なくとも1つの補正方法の実施が可能な構成として
もよい。また、以上に述べた両面画像読取装置1は、フ
ァクシミリ装置および複写機などの原稿の読み取りに適
用できる。
【0078】また、両面画像読取装置1では、原稿の他
表面を読み取る第2読取走査系40を固定し、原稿の一
表面を読み取る第1読取走査系20も静止させ、原稿を
搬送しながら原稿の両面を読み取る構成としているが、
第2読取走査系40を移動可能に構成し、原稿を第1コ
ンタクトガラス21上に静止させた状態で第1読取走査
系20および第2読取走査系40を走査することによっ
て原稿の両面を読み取る構成としてもよい。また第1読
取走査系20は、縮小光学系の読取手段とし、第2読取
走査系40は等倍光学系の読取手段としているが、第1
読取走査系20および第2読取走査系40の両者を縮小
光学系の読取手段としてもよく、または両者を等倍光学
系の読取手段としてもよく、また、第1読取走査系20
を等倍光学系の読取手段とし、第2読取走査系40を縮
小光学系の読取手段としてもよい。
【0079】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、原稿の一
表面および他表面側両側に配置される読取手段がそれぞ
れの光源を点灯した状態で原稿の両面を同時に読み取る
場合では、原稿の搬送路の両側に配置される読取手段の
いずれか一方の読取手段が光原を点灯した状態で原稿の
片面を読み取る場合よりもそれぞれの読取手段の読取濃
度が暗くなるように補正手段によって補正する。したが
って、原稿の両面を同時に読み取る場合と原稿の片面を
読み取る場合とで読み取った画像を等しくすることがで
き、また、両面を同時に読み取ったときに生じる裏写り
を防止することができる。また、両面を同時に読み取る
場合に一対の読取手段の光源を点灯し、片面を読み取る
場合には一方の読取手段の光源を消灯して省電力を測る
構成としても読取濃度が安定し、品質の高い読取画像を
得ることが可能である。
【0080】また本発明によれば、原稿の両面の画像を
読み取るときに、他方の光源からの干渉を考慮して光源
の光量を下げて画像を読み取るので読取濃度が安定す
る。また、光量を下げて画像を読み取るだけで、読み取
った画像に対する処理を行わなくてもよい。
【0081】また本発明によれば、読取手段は受光量に
応じた電気信号を得る光電変換手段を備えることによっ
て、光源が照射した原稿からの反射光を受光してアナロ
グの電気信号に変換することができる。補正手段は、原
稿の両面を同時に読み取る場合には、原稿の片面を読み
取る場合よりも読取濃度が暗くなるように光電変換手段
によって得られるアナログの電気信号に対して信号の処
理、たとえば増幅率を変化させる処理などを行うことに
よって読取濃度が安定する。
【0082】また本発明によれば、読取手段は受光量に
応じた電気信号を得る光電変換手段を備えることによっ
て、光源が照射した原稿からの反射光を受光してアナロ
グの電気信号に変換することができる。補正手段は、光
電変換手段によって得られるアナログの電気信号をディ
ジタルの電気信号に変換して、原稿の両面を同時に読み
取る場合には、原稿の片面を読み取る場合よりも読取濃
度が暗くなるように、濃度変換特性を変化させて濃度変
換処理を行うことによって読取濃度が安定する。
【0083】また本発明によれば、読取手段は受光量に
応じた電気信号を得る光電変換手段を備えることによっ
て、光源が照射した原稿からの反射光を受光してアナロ
グの電気信号に変換することができる。補正手段は、第
1〜第3の補正手段を備える。第1の補正手段は、原稿
の両面の画像を読み取るときに、他方の光源からの干渉
を考慮して光源の光量を下げて画像を読み取ることによ
って読取濃度を安定させる。第2の補正手段は、原稿の
両面を同時に読み取る場合には、原稿の片面を読み取る
場合よりも読取濃度が暗くなるように光電変換手段によ
って得られるアナログの電気信号に対して信号の処理、
たとえば増幅率を変化させる処理などを行うことによっ
て読取濃度を安定させる。第3の補正手段は、光電変換
手段によって得られるアナログの電気信号をディジタル
の電気信号に変換して、原稿の両面を同時に読み取る場
合には、原稿の片面を読み取る場合よりも読取濃度が暗
くなるように、濃度変換特性を変化させて濃度変換処理
を行うことによって読取濃度を安定させる。補正手段は
選択手段によって、前記第1〜3の補正手段のうちのい
ずれかを選択して補正を行うことによって、原稿に適し
た読み取りを行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態である両面画像読取装置
1の構成を示す概略断面図である。
【図2】両面画像読取装置1の電気的構成を示す機能ブ
ロック図である。
【図3】両面画像読取装置1の自動原稿送り装置50の
近傍の構成を示す断面図である。
【図4】本発明を適用しない場合の片面モードと両面モ
ードとの原稿照射光量の比較図である。
【図5】本発明を適用しない場合のアナログ信号処理部
における変換図である。
【図6】A/D変換処理部における変換図である。
【図7】本発明を適用しない場合の濃度変換部における
変換図である。
【図8】補正後の片面モードと両面モードとの原稿照射
光量の比較図である。
【図9】補正後のアナログ信号処理部における変換図で
ある。
【図10】補正後の濃度変換部における変換図である。
【図11】両面画像読取装置1の補正処理動作を示すフ
ローチャートである。
【図12】光量の変化による対応の欠点を説明する図で
ある。
【図13】アナログ信号の処理係数による対応の欠点を
説明する図である。
【図14】アナログ信号の処理係数による対応の欠点を
説明する図である。
【図15】アナログ信号の処理係数による対応の欠点を
説明する図である。
【図16】濃度変換テーブルによる対応の欠点を説明す
る図である。
【図17】濃度変換テーブルによる対応の欠点を説明す
る図である。
【符号の説明】
1 両面画像読取装置 5 第1画像処理部 6 第2画像処理部 16 読取制御部 20 第1読取走査系 21 第1光電変換素子 23 第1光源 40 第2読取走査系 41 第2光電変換素子 70 第2光源 81,91 アナログ信号処理部 82,92 A/D変換部 85,95 濃度変換部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H108 AA01 CA01 CB01 5B057 AA11 BA02 CA02 CA08 CA12 CA16 CB02 CB08 CB12 CB16 CC01 CE11 CH08 5C072 AA01 BA11 CA14 NA08 UA02 WA02 XA01 5C077 LL04 MM01 MM22 PP15 PQ12 PQ20 PQ23 SS01 TT06

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿の一表面側および他表面側に光源を
    有する読取手段をそれぞれ配置し、それぞれの光源から
    原稿に光を照射して原稿の両面の画像を読み取る両面画
    像読取装置において、 前記一対の読取手段がそれぞれの光源を点灯した状態で
    原稿の両面を同時に読み取る場合には、一方の読取手段
    が一方の光源を点灯して原稿の片面を読み取る場合より
    も各読取手段の読取濃度が暗くなるように補正する補正
    手段を備えることを特徴とする両面画像読取装置。
  2. 【請求項2】 前記補正手段は、前記読取手段の光源の
    光量を変化させることによって読取濃度を暗くさせるこ
    とを特徴とする請求項1記載の両面画像読取装置。
  3. 【請求項3】 前記読取手段は、受光量に応じた電気信
    号を得る光電変換手段を備え、 前記補正手段は、前記光電変換手段によって得られるア
    ナログの電気信号に対して信号の処理を行うことによっ
    て読取濃度を暗くさせることを特徴とする請求項1記載
    の両面画像読取装置。
  4. 【請求項4】 前記読取手段は、受光量に応じた電気信
    号を得る光電変換手段を備え、 前記補正手段は、前記光電変換手段によって得られるア
    ナログの電気信号をディジタルの電気信号に変換した
    後、濃度変換処理を施すための濃度変換特性を変化させ
    ることによって読取濃度を暗くさせることを特徴とする
    請求項1記載の両面画像読取装置。
  5. 【請求項5】 前記読取手段は、受光量に応じた電気信
    号を得る光電変換手段を備え、 前記補正手段は、前記読取手段の光源の光量を変化させ
    ることによって読取濃度を暗くさせる第1の補正手段
    と、前記光電変換手段によって得られるアナログの電気
    信号に対して信号の処理を行うことによって読取濃度を
    暗くさせる第2の補正手段と、前記光電変換手段によっ
    て得られるアナログの電気信号をディジタルの電気信号
    に変換した後、濃度変換処理を施すための濃度変換特性
    を変化させることによって読取濃度を暗くさせる第3の
    補正手段と、前記第1〜第3の補正手段のうちのいずれ
    かを選択する選択手段とを備えることを特徴とする請求
    項1記載の両面画像読取装置。
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