JP2003032038A - 周波数シフト型発振回路 - Google Patents

周波数シフト型発振回路

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JP2003032038A
JP2003032038A JP2001213925A JP2001213925A JP2003032038A JP 2003032038 A JP2003032038 A JP 2003032038A JP 2001213925 A JP2001213925 A JP 2001213925A JP 2001213925 A JP2001213925 A JP 2001213925A JP 2003032038 A JP2003032038 A JP 2003032038A
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Tomohiko Taniguchi
智彦 谷口
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、スイッチングダイオードに供給す
るシフト電圧が0の場合であっても、安定したスイッチ
ング状態が維持できる周波数シフト型発振回路を提供す
る。 【解決手段】スイッチングダイオードから成るシフト回
路Sを設けた共振回路部Xと、共振回路部の共振周波数
に基づいて発振信号を出力する発振用トランジスタTr
1を含む負性抵抗回路部Yと、発振信号を増幅する増幅
用トランジスタTr2を含む増幅回路部Zとから成る周
波数シフト型発振回路において、前記スイッチングダイ
オードDzのアノードには、前記シフト電圧VSを供給
し、カソードには逆バイアス電圧VOを供給した周波数
シフト型発振回路である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、デュアル/トリプ
ルモード型携帯電話などの移動体通信機器に用いられ、
発振周波数の切り換え機能を有する周波数シフト型発振
器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】移動帯通信機器は、端末の小型・軽量
化、薄型化、低電圧化の要求が高まっており、さらに、
安定通信動作が要求されている。
【0003】また、通信システムの多様化、高機能化に
伴い、異なる2つの発振周波数帯域を出力する周波数シ
フト型発振器が希求されている。例えは、2つの通信シ
ステムを1つの発振回路で対応させる場合に、シフト電
圧の切替により、対応する2つの周波数を発振する。ま
た、受信信号の処理を行なうICを、ダイレクトコンバ
ージョン方式のICに用いる場合などがある。この場
合、求められる発振周波数は、1つの周波数帯域であて
も、あえて、電圧制御可能な周波数シフト型発振回路を
用いて、発振周波数帯域を広くする場合などがある。
【0004】しかしこの周波数シフト型発振器の特徴は
周波数が高いということに加えて、周波数範囲が非常に
広く約400MHz必要としている。これはデュアルシステム
対応を例にした場合で、これがトリプルまたそれ以上と
なった場合は、周波数範囲は更に広がることになる。さ
らに、周波数シフト型発振器の発振周波数を制御する制
御電圧感度が高くなりつつある。
【0005】この制御電圧感度が高くなると周波数をロ
ックさせる周波数シフト型発振器周辺のPLL回路の設計
が非常に困難となってくる。感度が非常に高いため周波
数をロックさせるのに非常に時間を有してしまい、その
結果、信端末上問題が生じるため、また、PLL‐ICに
て対応する制御電圧感度の範囲に限界があるため、改善
ができない。
【0006】このように周波数範囲をカバーしつつ、安
定したPLL回路を構成するためには、周波数制御感度
を低く設定するため、周波数シフト機能を有した周波数
シフト型発振器が必要である。
【0007】まず、一般の発振回路、例えば、電圧制御
発振回路を図5で説明する。ストリップ線路SLと可変
容量ダイオードDVとコンデンサC2、C3とから成る
共振回路を含み、前記可変容量ダイオードDVに外部制
御電圧VTを供給して共振周波数を制御する共振回路部
Xと、共振回路部Xの共振周波数に基づいて発振信号を
出力する発振用トランジスタTr1を含む負性抵抗回路
部Yと、発振信号を増幅する増幅用トランジスタTr2
を含む増幅回路部Zとから構成されている。
【0008】このような発振回路では、負性抵抗回路部
Yの発振用トランジスタTr1のコレクタを高周波的に
接地すれば、ベースから見たインピーダンスは負性とな
り、そして、発振用トランジスタTr1のべ一スに共振
回路部Xを、結合コンデンサC4を介して接続し、他端
を接地すれば、この回路は共振回路部Xの振幅特性とト
ランジスタの負性利得が1以上で共振回路とトランジス
タの負性の位相角の和が2nπ(nは整数)となる条件
を溝たす周波数にて発振する。そして、この発振信号は
増幅用トランジスタTr2に供給され、ここで増幅され
て出力瑞子OUTより発振出力される。
【0009】上述の電圧制御発振回路では、可変容量ダ
イオードDVの可変範囲内での共振周波数、ひいては発
振周波数を所定の範囲で制御ができる。
【0010】このような発振回路において、シフト型に
対応させるためには、共振回路のインダクタンス成分や
容量成分を段階的に変化させることにより達成できる。
【0011】図6は、図5に示すストリップ線路SLの
途中に、スイッチングダイオードDzを接続した例であ
る。即ち、ストリップ線路SLは、2つのストリップ線
路51、52に分割され、その接続点に直流制限コンデ
ンサC53を介してスイッチングダイオードDzが接続
されている。このスイッチングダイオードDzのアノー
ドは、直流制限コンデンサC53を介して接続するとと
もに、バイアス抵抗R54を介してシフト電圧信号が供
給されるシフト端子VSが接続されている。
【0012】図6では、シフト電圧信号により、スイッ
チングダイオードDzがON/OFF動作をする。これによ
り、ストリップ線路SLの電気長が、ストリップ線路5
1(スイッチングダイオードDzがON状態)となる場
合と、ストリップ線路51と52との合算した状態(ス
イッチングダイオードDzがOFF状態)となる場合と
がある。即ち、LC共振回路のインダクタンス成分を切
り換えて、共振周波数の段階的な制御を行っている。
【0013】また、図7では、図5に示すコンデンサC
3にスイッチングダイオードDzを接続し、バイアス抵
抗R61を介して供給されるシフト制御電圧VSに応じ
て、LC共振周回路の容量成分を段階的に変化させてい
た。
【0014】また、図では省略しているが、可変容量ダ
イオードDVを誘導性で動作する高周波の発振におい
て、可変容量ダイオードDVとストリップ線路SLを直
列的に接続して、LC共振回路を形成することもある
が、この場合にもLC共振回路のインダクタンス成分ま
たは容量成分のいずれかをスイッチングダイオードのO
N/OFFの制御によって、段階的に変化をもたせてい
た。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】いずれにしても、共振
回路部に、スイッチングダイオードDzを中心したシフ
ト回路を設けていたが、このスイッチングダイオード
は、そのON/OFF動作の違いによって、特性が相違
する。
【0016】例えば、スイッチングダイオードDzは、
PINダイオードを用い用いることが一般的であるが、
例えば、OFF時において、端子間容量を有し、容量性
で動作する。また、ON時において、抵抗成分を有する。
さらに、高周波発振する発振回路において、ON時には誘
導性で振る舞う。
【0017】特に、シフト電圧が0電位である場合に
は、スイッチングダイオードDzの両端が同電位とな
り、スイッチング状態が非常に不安定である。その結
果、不安定さが起因して、ノイズ特性が安価してしま
う。
【0018】本発明は、上述の問題点に鑑みて案出され
たものであり、その目的は、スイッチングダイオードに
供給するシフト電圧が0の場合であっても、安定したス
イッチング状態が維持でき、その結果、発振特性が安定
した周波数シフト型発振回路を提供するものである。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明は、ストリップ線
路と可変容量ダイオードとコンデンサとから成る共振回
路及び該共振回路のインダクタンス成分及び又は容量成
分をシフト電圧の供給によりON/OFFするスイッチ
ングダイオードから成る共振周波数シフト回路を設け
て、共振周波数を切り換え制御する共振回路部と、共振
回路部の共振周波数に基づいて発振信号を出力する発振
用トランジスタを含む負性抵抗回路部と、発振信号を増
幅する増幅用トランジスタを含む増幅回路部とから成る
周波数シフト型発振回路において、前記スイッチングダ
イオードのアノードには、前記シフト電圧が供給される
制御端子を設け、カソードには該スイッチングダイオー
ド逆バイアス電圧を供給されるバイアス端子を設けたこ
とを特徴とする周波数シフト型発振回路である。
【0020】また、前記バイアス端子は、前記発振用ト
ランジスタまたは増幅用トランジスタのいずれか一方の
ベース−エミッタ電圧を分圧した電圧が供給される。
【作用】第1の発明では、共振周波数を段階的に切り換
えるシフト回路を構成するスイッチングダイオードにお
いて、シフト電圧が0電位であっても、ON時のシフト
電圧に比較して低い逆バイアス電圧が供給されることに
なる。従って、常にスイッチングダイオードには、順バ
イアス電圧か逆バイアス電圧が印加されることになる。
これにより、スイッチングダイオードの両端の端子がそ
れぞれゼロ電位となるが一切ない。このため、スイッチ
ングダイオードのOFF時において、そのスイッチング
状態が安定することになる。従って、スイッチングダイ
オードの特性が変動することがなく、その結果、安定し
た発振特性が維持できる。
【0021】また、第2の発明では、逆バイアス電圧
が、発振回路を構成する負性抵抗回路部や増幅回路部の
発振用トランジスタや増幅用トランジスタのベース電圧
から分圧して得る。このようにすれば、スイッチングダ
イオードの逆バイアス電圧を、電源電圧VCCから専有
の分圧回路を構成して供給する必要がなく、周波数シフ
ト型発振回路全体の回路構成が非常に簡素化する。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の周波数シフト型発
振回路を図面に基づいて詳説する。
【0023】図1は、本発明の周波数シフト型発振回路
を組み込んだ高周波部品である。即ち、高周波部品は、
周波数シフト型発振回路以外に、その回路、例えば通信
回路の受信回路と一体的に多層回路基板に形成される。
図1において、多層基板10の表面には、所定表面配線
パターン11以外に、周波数シフト型発振器や他の回路
を構成するスイッチングダイオード、バリキャップダイ
オード、抵抗などの回路構成部品12が形成され、多層
基板内には内部配線パターン以外に、各種コンデンサを
構成する容量電極やインダクタ導体となるストリップ線
路、グランド電位導体膜が形成されている。また、多層
基板10の表面に、所定配線パターン11としてインダ
クタ導体となるストリップ線路などを形成しても構わな
い。
【0024】このような多層基板10の端面には、各種
回路の端子となる端子電極13が形成されている。
【0025】このような多層回路基板10に形成された
周波数シフト型発振回路は、図2に示すような一部ブロ
ック回路図に示す構成となっている。
【0026】図2において、Xは共振回路部であり、Y
は負性抵抗回路部であり、Zは増幅回路部である。
【0027】そして、共振回路部Xは、上述の図6の回
路共振部をベースに構成されており、その違い部分のみ
を説明する。発振周波数を決定する所定共振周波数で共
振するLC共振回路と、共振周波数を段階的に切り換
え、結果として発振周波数をシフトさせるシフト回路S
とから構成されている。共振回路部Xは、ストリップ線
路SLと、誘導性で動作する可変容量ダイオードDV
と、コンデンサC1、C2、C3、C4、インダクタ素
子L1とから成る。またこの共振回路部Xには、スイッ
チングダイオードDz,コンデンサC12、抵抗R10
〜R12とからなるシフト回路Sが付加されている。
【0028】このような共振回路部において、誘導性で
振る舞う可変容量ダイオードDVのインダクタタンス成
分を連続的に変化させる電圧が供給される制御電圧端子
(尚、便宜上、制御電圧も符号VTを付す)が設けられてい
る。
【0029】また、シフト回路部Sには、スイッチング
ダイオードDzのON/OFF動作させるシフト電圧が
供給されるシフト端子VS(尚、便宜上、シフト電圧も符
号VSを付す)が設けられている。
【0030】さらに、シフト回路Sには、スイッチング
ダイオードDzに対して逆バイアス電圧の供給源となる
電源電圧VCCが供給される。
【0031】シフト回路Sにおいては、スイッチングダ
イオードDzのアノードには、上述のシフト端子VSか
ら、抵抗R12を介してシフト電圧VTが供給される。
また、スイッチングダイオードDzのカソードはコンデ
ンサC12を介して接地されているとともに、このカソ
ード端には、逆バイアス電圧が印加されるようになって
いる。具体的には、電源電圧VCCを分割抵抗R10、
抵抗R11とで所定電圧に設定した後、スイッチングダ
イオードDzのカソードに供給される。
【0032】コンデンサC3は、LC共振回路の容量成
分を構成すると同時に、シフト電圧VSがスイッチング
ダイオードDzのみに印加されるようにした直流制限コ
ンデンサである。また、コンデンサC12は、逆バイア
ス電圧が接地に流れこまず、安定してスイッチングダイ
オードDzに印加されるようにした直流制限コンデンサ
である。
【0033】負性抵抗回路部Yは、発振用トランジスタ
Tr1、各種コンデンサC5〜C7、各種抵抗R1〜R
3とから構成されている。
【0034】また、増幅回路部Zは増幅用トランジスタ
Tr2、各種コンデンサC8〜C11、各種抵抗R4、
インダクタンス素子L2とから構成されている。
【0035】このような発振回路では、負性抵抗回路部
Yの発振用トランジスタTr1のコレクタを高周波的に
接地すれば、べ一スから見たインピーダンスは負性とな
り、そして、発振用トランジスタTr1のべ一スに共振
回路部Xを、結合コンデンサ10を介して接続し、他端
を接地すれば、この回路は共振回路部Xの振幅特性とト
ランジスタの負性利得が1以上で共振回路とトランジス
タの負性の位相角の和が2nπ(nは整数)となる条件
を溝たす周波数にて発振する。そして、この発振信号は
増幅用トランジスタTr2に供給され、ここで増幅され
て出力瑞子OUTより発振出力される。
【0036】このような共振回路部Xにおいて、制御電
圧端子から制御電圧VTが供給されると、誘導性で動作
する可変容量ダイオードDVのインピーダンスが変化す
る。これにより、インピーダンスの連続的な変化によ
り、共振周波数を所定周波数帯域範囲内で制御すること
ができる。
【0037】また、シフト回路Sのシフト端子にシフト
電圧VSを与えることにより、スイッチングダイオード
DzがON状態となる。尚、シフト電圧VSを供給してい
ない場合には、スイッチングダイオードDzはOFFと
なる。このスイッチングダイオードDzのON/OFF
の違いにより、共振回路部Xの共振回路の容量成分が変
化し、共振周波数が段階的に変動させたり、また、シフ
ト回路S部分でインピーダンスの変化の有無を発生させ
たりして、共振周波数を2つの共振周波数帯域に切り換
え制御することができる。
【0038】ここで、シフト電圧VSと、逆バイアス電
圧の電圧V0と、スイッチングダイオードのON/OF
F動作するしきい値電圧V1との関係は、シフト電圧V
S>しきい値電圧V1>逆バイアス電圧VO>0とな
る。
【0039】そして、逆バイアス電圧は、スイッチング
ダイオードDzの動作にかかわらず、発振回路を動作し
ている時に常時印加しておく。
【0040】これにより、スイッチングダイオードDz
がOFF状態であっても、スイッチングダイオードDzの
両端の電位がゼロ電位ではないため、スイッチングダイ
オードDzのOFF状態が安定的に維持できることにな
る。従って、周波数シフト型発振回路において、発振周
波数が非常に安定化することになる。が一切ない。
【0041】図2の発振回路では、発振周波数が例えば
2GHz以下の低い周波数帯域で用いられる周波数シフ
ト型発振回路である。従来の技術で示した、受信回路の
制御ICにダイレクコンバージョンタイプICが対応できと
る高周波周波数シフト型発振回路としては、例えば、図
3の発振回路が例示できる。例えば、幅広い周波数で変
化が可能なように発振出力は、中心周波数で例えは、
3.6GHz、3.7GHzの2つ共振周波数をシフト
させ、さらに、夫々の周波数帯域の一部が互いにオーバ
ーラップさせる。例えば、1つの共振周波数の中心周波
数から例えば±200MHzで可変できるようにすれ
ば、全体として、3.4GHz〜3.9GHzまでの発
振周波数が可能となる。
【0042】この発振回路では、可変容量ダイオードD
Vが誘導性として動作する。即ち、共振回路は、ストリ
ップ線路SL1、可変容量ダイオードDVのインダクタ
ンス成分、ストリップ線路SL2が合成されてインダク
タンス成分を構成する。そして、このインダクタンス成
分にコンデンサC3の容量成分が並列的に接続されて合
成されている。
【0043】そして、シフト回路Sは、ストリップ線路
SL2と並列に接続したスイッチングダイオードDzを
中心に構成されている。
【0044】そして、制御電圧VTを供給することによ
り、共振回路のインダクタンス成分を構成する可変容量
ダイオードDVのインダクタ成分を変化させて、共振周
波数を連続的に変化させることができる。また、シフト
電圧VSを与えることにより、スイッチングダイオード
Dzのインダクタンンス成分が共振回路のインダクタン
ス成分に付加し、これにより、共振周波数を段階的制御
できる。
【0045】図3においても、スイッチングダイオード
Dzのアノードには、シフト電圧VSが印加されるよう
になっており、また、スイッチングダイオードDzのカ
ソードには、逆バイアス電圧VOが供給されるようにな
っている。尚、シフト電圧VSと、逆バイアス電圧の電
圧V0と、スイッチングダイオードのON/OFF動作
するしきい値電圧V1との関係は、上述のようにシフト
電圧VS>しきい値電圧V1>逆バイアス電圧VO>0
とする。ここで、コンデンサC13は、直流制限用コン
デンサであり、シフト電圧VSがスイッチングダイオー
ドDzのみに供給されるようにするためのコンデンサで
ある。
【0046】これにより、特にスイッチングダイオード
DzがOFF状態でも、端子はゼロ電位となることがな
く、OFF時の発振出力が安定化することができ、その
結果、全体として、3.4GHz〜3.9GHzまでの
発振周波数が可能となる。
【0047】ここで、図2、図3において、スイッチン
グダイオードDzに供給する逆バイアス電圧は、発振回
路の電源電圧端子VCCから電源電圧が、2つの分圧抵
抗R10とR11とで分圧され、所定電位の逆バイアス
電圧が作成される。この場合、電源電圧端子VCCからの
ラインが必要であり、しかも、2つの抵抗R10、抵抗R1
1が必要となる。
【0048】これに対して、図4(図2の発振回路をベ
ースとした)は、このスイッチングダイオードDzの逆
バイアス電圧を、例えは負性抵抗回路部Yの発振用トラ
ンジスタTr1のベース−エミッタ間の電圧を利用して
いる。即ち、スイッチングダイオードDzに与える逆バ
イアス電圧VOは、例えば発振用トランジスタTr1のベ
ース−エミッタ間電圧によりも小さい値であるため、こ
のベース−エミッタ間電圧を抵抗R1と抵抗R13とで
分圧して、これにより、シフト回路Sのスイッチングダ
イオードDzに供給する逆バイアス電圧VOとしてい
る。
【0049】このような回路構成では、電源電圧端子V
CCからの配線の引き回しが簡略化し、しかも、図2で
示す分圧抵抗R10、R11を省略し、代わりに、分圧
抵抗R12を用いる、即ち、部品点数を少なくすること
ができる。
【0050】もちろん、図3で示した高周波発振対応の
周波数シフト型発振回路にも適用できる。
【0051】これにより、非常に簡略化したシフト型の
電圧制御発振回路が可能となる。
【0052】尚、上述のシフト回路を有する共振回路部
Xの構成としては、図2や図3以外に、図6、図7に示
した共振回路部やその他の共振回路部を用いても構わな
い。また、逆バイアス電圧を、負性抵抗回路部Yの発振
用トランジスタTr1のベース電圧以外に、例えば、増
幅回路部Zの増幅用トランジスタTr2zのベース電圧
を利用しても構わない。
【0053】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、周波数
帯域の切り換えを行うスイッチングダイオードのOFF
時に、スイッチングダイオードに逆バイアス電圧が供給
されている。これにより、スイッチングダイオードの端
子がゼロ電位どうしではなくなるため、OFF状態を安
定して維持できる。その結果、発振周波数の変動を防止
できる。
【0054】また、この逆バイアス電圧を、負性抵抗回
路部の発振用トランジスタ、増幅回路部の増幅用トラン
ジスタのベース電圧の一部を利用して供給することによ
り、配線パターンの引き回しが簡素化して、部品点数も
少なくでき、その結果、小型なシフト化型の電圧制御発
振回路が可能となる。
【0055】即ち、常に安定した発振出力が得られるも
のとなる。また、高周波対応で、且つ広い範囲での発振
出力を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の周波数シフト型発振回路を含む多層回
路基板の外観斜視図である。
【図2】本発明の周波数シフト型発振回路の回路図であ
る。
【図3】本発明の他の周波数シフト型発振回路の回路図
である。
【図4】本発明の別の周波数シフト型発振回路の回路図
である。
【図5】典型的な電圧制御発振回路の回路図である。
【図6】従来の周波数シフト型発振回路の共振回路部の
回路図である。
【図7】従来の別の周波数シフト型発振回路の共振回路
部の回路図である。
【符号の説明】
X 共振回路部 Y 負性抵抗回路部 Z 増幅回路部 DV 可変容量ダイオード Dz スイッチングダイオード S シフト回路 VS シフト電圧 VO 逆バイアス電圧

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ストリップ線路と可変容量ダイオードと
    コンデンサとから成る共振回路及び該共振回路のインダ
    クタンス成分及び又は容量成分をシフト電圧の供給によ
    りON/OFFするスイッチングダイオードから成る共
    振周波数シフト回路を設けて共振周波数を切り換え制御
    する共振回路部と、 共振回路部の共振周波数に基づいて発振信号を出力する
    発振用トランジスタを含む負性抵抗回路部と、 発振信号を増幅する増幅用トランジスタを含む増幅回路
    部とから成る周波数シフト型発振回路において、 前記スイッチングダイオードのアノードには、前記シフ
    ト電圧が供給される制御端子を設け、カソードには該ス
    イッチングダイオード逆バイアス電圧を供給されるバイ
    アス端子を設けたことを特徴とする周波数シフト型発振
    回路。
  2. 【請求項2】前記バイアス端子は、前記発振用トランジ
    スタまたは増幅用トランジスタのいずれか一方のベース
    −エミッタ電圧を分圧した電圧が供給されることを特徴
    とする請求項1記載の周波数シフト型発振回路。
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