JP2003023320A - 電圧制御発振器 - Google Patents

電圧制御発振器

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JP2003023320A
JP2003023320A JP2001208442A JP2001208442A JP2003023320A JP 2003023320 A JP2003023320 A JP 2003023320A JP 2001208442 A JP2001208442 A JP 2001208442A JP 2001208442 A JP2001208442 A JP 2001208442A JP 2003023320 A JP2003023320 A JP 2003023320A
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controlled oscillator
diode
switching
resonance
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Tomohiko Taniguchi
智彦 谷口
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Kyocera Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、周波数帯域の切り換え時に、発振
出力の特性に差が生じにくく、常に安定した発振状態を
得ることができ、且つ高周波化に対応できる電圧制御発
振器を提供する。 【解決手段】本発明は、ストリップ線路4と誘導性で動
作する可変容量ダイオード3とコンデンサ5とから成る
共振回路を含む共振回路部Xと、負性抵抗回路部Yと、
増幅回路部Zとから成る電圧制御発振器手ある。前記可
変容量ダイオード3のアノードに、第2のストリップ線
路6、前記第2のストリップ線路6に並列的に共振周波
数帯域を切り換える制御信号が供給されるスイッチング
ダイオード8を配置した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、デュアル/トリプ
ルモード型携帯電話などの移動体通信機器に用いられ、
発振周波数の切り換え機能を有する電圧制御発振器に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】移動帯通信機器は、端末の小型・軽量
化、薄型化、低電圧化の要求が高まっており、その中に
搭載される電圧制御発振回路を備えた電圧制御発振器
も、軽薄短小化、低コスト対応の要求が高まっている。
【0003】また、通信システムの多様化に伴い、異な
る2つの発振周波数帯域を出力する電圧制御発振器にお
いても、回路規模を小さくし、部品点数を少なくする回
路構成が提案されている。
【0004】また、移動体通信機器メーカーはその問題
を解決しようと検討を行っており、その一つの解決法と
して主流になりつつあるのが、ダイレクトコンバージョ
ン方式である。
【0005】これは、移動体通信機器の通信方式におい
て、従来、スーパーヘテロダイン方式と呼ばれ受信回路
において、受信波を一旦中間周波数に落としてから音声
信号に変換を行う方式に対して、受信波から直接音声信
号に変換を行う方式である。これは、ベースバンドICの
発達によりその方式が可能となった。これにより部品削
減が可能となる。また、この方式はマルチシステム対応
の回路には大きな効果を示す。このダイレクトコンバー
ジョン方式は、電圧制御発振器に関しては送受信用発振
器が一つで賄えるためより効果的である。マルチシステ
ムの場合、ダイレクトコンバージョン方式で採用される
電圧制御発振器は、3GHz帯の電圧制御発振器が主流にな
りつつある。
【0006】しかしこの電圧制御発振器の特徴は周波数
が高いということに加えて、周波数範囲が非常に広く40
0MHz必要としている。これはデュアルシステム対応を例
にした場合で、これがトリプルまたそれ以上となった場
合は、周波数範囲は更に広がることになる。さらに、電
圧制御発振器の発振周波数を制御する制御電圧感度が高
くなりつつある。
【0007】この制御電圧感度が高くなると周波数をロ
ックさせる電圧制御発振器周辺のPLL回路の設計が非常
に困難となってくる。感度が非常に高いため周波数をロ
ックさせるのに非常に時間を有してしまい、その結果、
信端末上問題が生じるため、また、PLL‐ICにて対応
する制御電圧感度の範囲に限界があるため、改善が出来
ない。
【0008】このように周波数範囲をカバーしつつ、安
定したPLL回路を構成するためには、周波数制御感度
を低く設定するため、周波数シフト機能を有した電圧制
御発振器が必要である。
【0009】電圧制御発振器は、図2に示す一部ブロッ
ク回路図に示すように、ストリップ線路と可変容量ダイ
オードとコンデンサとから成る共振回路を含み、前記可
変容量ダイオードに外部電圧を供給して共振周波数を制
御する共振回路部Xと、共振回路部の共振周波数に基づ
いて発振信号を出力する発振用トランジスタを含む負性
抵抗回路部Yと、発振信号を増幅する増幅用トランジス
タを含む増幅回路部Zとから構成されている。
【0010】そして、図4に示す共振回路部Xには、所
定共振周波数帯域に切り換えることができるようにして
いた。具体的には、2つの共振周波数を考慮して、スト
リップ線路を2線路45、46に分割して、その分割点
とグランド電位との間にスイッチングダイオード50を
接続し、このスイッチングダイオード50をON/OFF制
御していた。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】従来の電圧制御発振器
のLC共振回路のインダクタンス成分は、ストリップ線
路45、46で構成され、容量成分は、直流制限コンデ
ンサ44、可変容量ダイオード43の直列容量成分とコ
ンデンサ46の容量成分との合成容量成分で構成されて
いた。
【0012】しかし、例えば、3GHzを越える高周波
電圧制御発振器では、この可変容量ダイオード3が誘導
性で動作することから、安定した発振を行なうLC共振
回路が構成できなくなる。これは、従来の回路方式で
は、可変容量ダイオードDVとコンデンサ44が直列共
振を起こす。また、ストリップ線路45とコンデンサ4
6が並列共振を起こす。このことから、共振回路として
は共振するものの、不安定となる。また、上述のスイッ
チングダイオード50には、高周波特性に優れているPI
Nダイオードを用いることが多い。そして、このPINダイ
オードのスイッチングダイオード50に電圧を加えて、
オープン(OFF)、ショート(ON)の状態を利用し
て、共振周波数をシフトさせていた。
【0013】しかし、スイッチングダイオード50の特
性上、電圧を加えてショートさせた状態は、ON抵抗を
持ってしまい、共振回路のQ値劣化が発生してしまう。
また、オープン状態では、端子間容量が共振周波数に影
響を与える。このため、端子間容量が小さい方が望まし
い。即ち、スイッチングダイオード50は、ON抵抗及
び端子間容量がともに小さいことが望ましい。しかし、
PINダイオードの構造上、スイッチングダイオード50
の端子間容量とON抵抗は反比例の状態にあるため、ショ
ート、オープン状態で特性偏差を生じてしまう。
【0014】即ち、発振周波数をシフトさせるにあた
り、各周波数帯での特性の偏差が発生してしまうことで
ある。両周波数帯で同等となる特性が望ましいが、共振
回路部で共振周波数をシフトさせる回路部の影響によ
り、シフト前後の発振周波数帯域で発振特性が変動(シ
フト切替の前後で、約5dBm程度の変動量が生じてしま
う。
【0015】即ち、3GHzを越える高周波数におい
て、共振周波数を2つの帯域に切り換え可能なシフト型
電圧制御発振器が達成できなかった。
【0016】本発明は、上述の問題点に鑑みて案出され
たものであり、その目的は、周波数帯域切り替え時に、
発振出力の特性に差が生じにくく、常に安定した発振状
態を得ることができ、且つ高周波化に対応できる電圧制
御発振器を提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明は、ストリップ線
路と発振周波数で誘導性で動作する可変容量ダイオード
とコンデンサとから成る共振回路を含み、前記可変容量
ダイオードに外部電圧を供給して共振周波数を制御する
共振回路部と、共振回路部の共振周波数に基づいて発振
信号を出力する発振用トランジスタを含む負性抵抗回路
部と、発振信号を増幅する増幅用トランジスタを含む増
幅回路部とから成る電圧制御発振器において、前記可変
容量ダイオードのアノードとグランド電位との間に第2
のストリップ線路を接続するとともに、前記第2のスト
リップ線路と並列接続され、且つ外部シフト電圧信号に
より共振周波数帯域を切り換えるスイッチングダイオー
ドを配置したことを特徴とする電圧制御発振器である。
【0018】前記第2のストリップ線路の一端は、直流
制限用コンデンサを介してスイッチングダイオードのア
ノード及び共振周波数帯域を切り換える外部シフト電圧
信号が供給されるシフト端子に接続されているととも
に、前記第2のストリップ線路の他端及びスイッチング
ダイオードのカソードが夫々グランド電位に接続されて
いる。
【0019】前記可変容量ダイオードのカソードは、前
記ストリップ線路、結合用コンデンサを介して負性抵抗
回路部に接続されているとともに、前記ストリップ線路
と結合用コンデンサとの接続点とグランド電位との間に
共振回路用コンデンサを配置した。
【作用】本発明では、共振回路部に設ける共振周波数切
り換え回路(以下、シフト回路S)を、誘導性で動作す
る可変容量ダイオードに接続されている。そして、シフ
ト回路を構成する第2のストリップ線路は、可変容量ダ
イオードのアノードとグランド電位のとの間に配置さ
れ、され、この第2のストリップ線路と並列によるスイ
ッチングダイオードが配置されている。
【0020】誘導性で動作する可変容量ダイオードから
みた時の特性インピーダンスは、シフト端子にスイッチ
ングダイオードがOFFとなる電圧(信号)を供給した
時、スイッチングダイオードには、端子間容量による容
量成分となる。そして、その端子容量と直流制限用コン
デンサ(直列的に接続されている)の合成容量と、第2
のストリップ線路との合成インピーダンスは、スイッチ
ングダイオードの端子間容量が微小であるため、高周波
領域(例えば、3GHz帯)でのインピーダンスは誘導性
として振る舞うことになる。
【0021】また、シフト端子にスイッチングダイオー
ドがONとなる電圧(信号)を供給した時、スイッチン
グダイオードの単体のインピーダンスは、高周波領域
(例えば、3GHz帯)で誘導性である。よって、第2の
ストリップ線路とスイッチングダイオードと直流制限用
コンデンサとの合成インピーダンスは、高周波領域では
誘導性である。
【0022】このスイッチングダイオードのON /OF
Fのインピーダンスの変化を利用して、周波数帯域を切
り替えることが可能であり、その変化量は、即ち、本発
明のインピーダンスは、第2のストリップ線路のインピ
ーダンスと、可変容量ダイオードDVのインピーダンス
となり、可変容量ダイオードDVのインピーダンス単体
の可変をそのまま使用することができ、従来の可変幅を
大きくとることができる。
【0023】そして、PINダイオードであるスイッチ
ングダイオードのインピーダンス、直流制限コンデン
サ、第2のストリップ線路にて任意に設計することが可
能である。
【0024】特に、第2のストリップ線路とスイッチン
グダイオードとが互いに並列接続されているため、スト
リップ線路の抵抗成分との合成抵抗により、シスト回路
部における抵抗成分(インピーダンス成分)は、小さく
見える。
【0025】よって、シフト端子に供給するシフト電圧
信号のON、OFF時における発振出力特性の偏差は小
さくなる。
【0026】これにより、共振回路部の特性差が生じな
く、安定した発振出力を得られることができる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明の電圧制御発振器を
図面に基づいて詳説する。
【0028】図1は、本発明の電圧制御発振回路を組み
込んだ高周波部品、例えば電圧制御発振器である。即
ち、高周波部品は、電圧制御発振回路以外に、その回
路、例えば通信回路の受信回路と一体的に多層回路基板
に形成される。図1において、多層基板10の表面に
は、所定表面配線パターン11以外に、電圧制御発振器
や他の回路を構成するスイッチングダイオード、バリキ
ャップダイオード、抵抗などの回路構成部品12が形成
され、多層基板内には内部配線パターン以外に、各種コ
ンデンサを構成する容量電極やインダクタ導体となるス
トリップ線路、グランド電位導体膜が形成されている。
また、多層基板10の表面に、インダクタ導体となるス
トリップ線路などを形成しても構わない。
【0029】このような多層基板10の端面には、各種
回路の端子となる端子電極13が形成されている。
【0030】このような多層回路基板10に形成された
電圧制御発振回路は、図2に示すような一部ブロック回
路図に示す構成となっている。図2中のブロック回路部
である共振回路部Xは、図3に示す回路構成となってい
る。尚、本発明の電圧制御発振回路は、受信回路の制御
ICにダイレクコンバージョンタイプICが対応できとる高
周波電圧制御発振回路である。そして、幅広い周波数の
変化が可能なように、発振出力は、中心周波数で例え
は、3.6GHz、3.7GHzの2つ共振周波数をシ
フトさせ、さらに、夫々の周波数帯域の一部が互いにオ
ーバーラップさせる。例えば、1つの共振周波数の中心
周波数から例えば±200MHzで可変できるようにす
れば、全体として、3.4GHz〜3.9GHzまでの
発振周波数が可能となる。
【0031】図2において、Xは共振回路部であり、Y
は負性抵抗回路部であり、Zは増幅回路部である。
【0032】そして、共振回路部Xは、図3に示すよう
に、ストリップ線路4と、誘導性で動作する可変容量ダ
イオード3と、コンデンサ1、5、7、10、インダク
タ素子2、第2のストリップ線路6、PINダイオード
からなるスイッチングダイオード8、バイアス電圧抵抗
9とから構成され、さらに、可変容量ダイオード3に供
給される外部の制御電圧が入力される制御電圧端子V
T、スイッチングダイオード8に供給されるシフト電圧
が入力されるシフト端子Vsを有する。便宜上、夫々の
電圧も端子と同一の符号を付す。尚、図3中、点線で囲
んだ第2のストリップ線路6、直流制限コンデンサ7、
バイアス電圧抵抗9、スイッチングダイオード8とでシ
フト回路Sを構成されている。
【0033】負性抵抗回路部Yは、発振用トランジスタ
Tr1、各種コンデンサC5〜C7、各種抵抗R1〜R
3とから構成されている。
【0034】また、増幅回路部Zは増幅用トランジスタ
Tr2、各種コンデンサC8〜C11、各種抵抗R4、
インダクタンス素子L2とから構成されている。
【0035】このような発振回路では、負性抵抗回路部
Yの発振用トランジスタTr1のコレクタを高周波的に
接地すれば、ベースから見たインピーダンスは負性とな
り、そして、発振用トランジスタTr1のべ一スに共振
回路部Xを、結合コンデンサ10を介して接続し、他端
を接地すれば、この回路は共振回路部Xの振幅特性とト
ランジスタの負性利得が1以上で共振回路とトランジス
タの負性の位相角の和が2nπ(nは整数)となる条件
を溝たす周波数にて発振する。そして、この発振信号は
増幅用トランジスタTr2に供給され、ここで増幅され
て出力瑞子OUTより発振出力される。
【0036】上述の図3に示す共振回路部Xにおいて、
LC共振回路のインダクタンス成分は、結合用コンデン
サ10からみて、ストリップ線路4、誘導性を動作する
可変容量ダイオード3、第2ストリップ線路6を含むシ
フト回路Sのインダクタンス成分の合成インダクタンス
となり、容量成分は、コンデンサ5となる。
【0037】また、制御電圧端子から制御電圧VTが供
給されると、誘導性で可変容量ダイオード3のインピー
ダンスが変化する。
【0038】また、シフト回路Sは、可変容量ダイオー
ドのアノード端A(接続点Aという)とクランド電位に、
第2のストリップ線路6が配置されている。また、接続
点Aから、直流制限コンデンサ7、バイアス抵抗9を介
してシフト端子VSが設けられている。
【0039】また、このコンデンサ7と抵抗9との間
と、グランド電位との間には、第2のストリップ線路6
と並列にスイッチングダイオード8が配置されている。
尚、スイッチングダイオード8のアノードは、バイアス
抵抗9を介してシフト端子VSに接続されている。ま
た、スイッチングダイオード8のカソードは、グランド
電位に接続されている。
【0040】ここで、シフト端子にシフト電圧VSを与
えることにより、スイッチングダイオード8がON状態と
なる。また、シフト電圧を供給した場合には、スイッチ
ングダイオード8はOFFとなる。
【0041】そして、スイッチングダイオード8がOF
Fの時には、微小の端子間容量により容量性を有する。
また、スイッチングダイオード8がONの時には、誘導
性で動作する。
【0042】そして、シフト回路S全体からすると、ス
イッチングダイオード8がOFFの時には、スイッチン
グダイオード8の容量と固定的な直流制限用コンデンサ
7の容量が直列的に合成されることになる。従って、ス
イッチングダイオード8のOFF状態においては、微小
の容量成分の発生は無視できる。
【0043】また、スイッチングダイオード8がON時
には、上述のように誘導性となり、このインダクタンス
成分と並列関係の第2のストリップ線路6のインダクタ
ンス成分とが合成される。
【0044】即ち、スイッチングダイオード8のオン時
のインダクタタンス成分が、LC共振回路のインダクタ
ンス成分、特に、第2のストリップ線路6に加算され、
スイッチングダイオード8のON−OFFでの共振周波
数の切り替えが可能となる。
【0045】また、スイッチングダイオード8のON−
OFFによる抵抗成分を考える。スイッチングダイオー
ド8のOFF時のLC共振回路のインピーダンス成分
は、互いに直列的に接続されたストリップ線路4、誘導
性で動作する可変容量ダイオード3、第2のストリップ
6のインピーダンスが相当する。ここで、ストリップ線
路4、誘導性で振る舞う可変容量ダイオード3のインピ
ーダンスは、共振周波数のシフト前後であっても変化し
ない。即ち、共振周波数のシフトによって変化するイン
ピーダンスは、第2のストリップ線路6を含むシフト回
路Sのインピーダンスだけである。しかし、本発明のシ
フト回路Sの構成では、第2のストリップ線路6とスイ
ッチングダイオード8とが互いに並列的に接続されてい
るため、インピーダンスの変化は実質的にないものであ
る。
【0046】このシフト回路S部分でインピーダンスの
変化の有無を共振回路部X(結合用コンデンサ10)で
の反射係数Γでみると、図5のようになる。即ち、共振
周波数のシフト前の周波数3.4GHzと、共振周波数
のシフト後の周波数3.9GHzにおいて、スミスチャ
ート上、略同一の軌跡をたどることが理解できる。
【0047】これを実際の発振出力レベルでみると、図
6のようになる。即ち、本発明は、共振周波数帯の切り
換えにかかわらず,出力レベルが0〜1dBmと変動が
非常に小さい。
【0048】尚、上述の実施例において、インダクタ導
体としてストリップ線路4、6を用いているが、多層基
板の内部にコイルパターンを形成してもよく、また、多
層基板の表面にマイクロストリップ線路やコイルパター
ンを形成しても構わない
【0049】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、周波数
帯域の切り換えを行なっても、発振出力の特性に特性差
がなく、常に安定した発振出力が得られるものとなる。
また、高周波対応で、且つ広い範囲での発振出力を得る
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電圧制御発振器を含む多層回路基板の
外観斜視図である。
【図2】典型的な電圧制御発振器の部分ブロック回路図
である。
【図3】本発明の電圧制御発振器に用いる共振回路部の
回路図である。
【図4】従来の電圧制御発振器に用いる共振回路部の回
路図である。
【図5】本発明の電圧制御発振器における共振回路部の
反射特性を示す特性図である。
【図6】本発明の電圧制御発振器における発振出力の出
力レベルの差異を示す特性図である。
【符号の説明】
X 共振回路部 Y 負性抵抗回路部 Z 増幅回路部 4 ストリップ線路 6 第2のストリップ線路 3 可変容量ダイオード 8 スイッチングダイオード

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ストリップ線路と可変容量ダイオードと
    コンデンサとから成る共振回路を含み、前記可変容量ダ
    イオードに外部電圧を供給して共振周波数を制御する共
    振回路部と、 共振回路部の共振周波数に基づいて発振信号を出力する
    発振用トランジスタを含む負性抵抗回路部と、 発振信号を増幅する増幅用トランジスタを含む増幅回路
    部とから成る電圧制御発振器において、 前記可変容量ダイオードのアノードとグランド電位との
    間に第2のストリップ線路を接続するとともに、前記第
    2のストリップ線路と並列接続され、且つ外部シフト電
    圧信号により共振周波数帯域を切り換えるスイッチング
    ダイオードを配置したことを特徴とする電圧制御発振
    器。
  2. 【請求項2】前記第2のストリップ線路の一端は、直流
    制限用コンデンサを介してスイッチングダイオードのア
    ノード及び共振周波数帯域を切り換える外部シフト電圧
    信号が供給されるシフト端子に接続されているととも
    に、前記第2のストリップ線路の他端及びスイッチング
    ダイオードのカソードが夫々グランド電位に接続されて
    いることを特徴とする請求項1記載の電圧制御発振器。
  3. 【請求項3】前記可変容量ダイオードのカソードは、前
    記ストリップ線路、結合用コンデンサを介して負性抵抗
    回路部に接続されているとともに、前記ストリップ線路
    と結合用コンデンサとの接続点とグランド電位との間に
    共振回路用コンデンサを配置したことを特徴とする請求
    項1記載の電圧制御発振器。
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