JP2003031774A - 強誘電体型不揮発性半導体メモリ及びその製造方法 - Google Patents

強誘電体型不揮発性半導体メモリ及びその製造方法

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JP2003031774A JP2001218623A JP2001218623A JP2003031774A JP 2003031774 A JP2003031774 A JP 2003031774A JP 2001218623 A JP2001218623 A JP 2001218623A JP 2001218623 A JP2001218623 A JP 2001218623A JP 2003031774 A JP2003031774 A JP 2003031774A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】高い温度安定性を有する強誘電体材料から構成
された強誘電体型不揮発性半導体メモリを提供する。 【解決手段】強誘電体型不揮発性半導体メモリは、ビッ
ト線BLと、選択用トランジスタTRと、M個(但し、
M≧2)のメモリセルMCMから構成されたメモリユニ
ットMUと、M本のプレート線PLMから成り、各メモ
リセルは、第1の電極21と強誘電体層22と第2の電
極23とから成り、メモリユニットにおいて、メモリセ
ルの第1の電極21は共通であり、選択用トランジスタ
TRを介してビット線BLに接続され、第m番目のメモ
リセルの第2の電極23は、第m番目のプレート線に接
続されており、各メモリセルを構成する強誘電体層は、
Bi 3-X+dCaX-dTi1-X(NbZ,Ta1-Z1+X9
晶粒(但し、0<X<0.45,0≦d<0.1,X−
d>0,0≦Z≦1)から構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、強誘電体型不揮発
性半導体メモリ(所謂FERAM)、及び、その製造方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、大容量の強誘電体型不揮発性半導
体メモリに関する研究が盛んに行われている。強誘電体
型不揮発性半導体メモリ(以下、不揮発性メモリと略称
する場合がある)は、高速アクセスが可能で、しかも、
不揮発性であり、また、小型で低消費電力であり、更に
は、衝撃にも強く、例えば、ファイルのストレージやレ
ジューム機能を有する各種電子機器、例えば、携帯用コ
ンピュータや携帯電話、ゲーム機の主記憶装置としての
利用、あるいは、音声や映像を記録するための記録メデ
ィアとしての利用が期待されている。
【0003】この不揮発性メモリは、強誘電体薄膜の高
速分極反転とその残留分極を利用し、強誘電体層を有す
るキャパシタ部の蓄積電荷量の変化を検出する方式の、
高速書き換えが可能な不揮発性メモリであり、基本的に
は、メモリセル(キャパシタ部)と選択用トランジスタ
(スイッチング用トランジスタ)とから構成されてい
る。メモリセル(キャパシタ部)は、例えば、下部電
極、上部電極、及び、これらの電極間に挟まれた強誘電
体層から構成されている。この不揮発性メモリにおける
データの書き込みや読み出しは、図14に示す強誘電体
のP−Eヒステリシスループを応用して行われる。即
ち、強誘電体層に外部電界を加えた後、外部電界を除い
たとき、強誘電体層は自発分極を示す。そして、強誘電
体層の残留分極は、プラス方向の外部電界が印加された
とき+Pr、マイナス方向の外部電界が印加されたとき
−Prとなる。ここで、残留分極が+Prの状態(図14
の「D」参照)の場合を「0」とし、残留分極が−Pr
の状態(図14の「A」参照)の場合を「1」とする。
【0004】「1」あるいは「0」の状態を判別するた
めに、強誘電体層に例えばプラス方向の外部電界を印加
する。これによって、強誘電体層の分極は図14の
「C」の状態となる。このとき、データが「0」であれ
ば、強誘電体層の分極状態は、「D」から「C」の状態
に変化する。一方、データが「1」であれば、強誘電体
層の分極状態は、「A」から「B」を経由して「C」の
状態に変化する。データが「0」の場合には、強誘電体
層の分極反転は生じない。一方、データが「1」の場合
には、強誘電体層に分極反転が生じる。その結果、メモ
リセル(キャパシタ部)の蓄積電荷量に差が生じる。選
択された不揮発性メモリの選択用トランジスタをオンに
することで、この蓄積電荷を信号電流として検出する。
データの読み出し後、外部電界を0にすると、データが
「0」のときでも「1」のときでも、強誘電体層の分極
状態は図14の「D」の状態となってしまう。即ち、読
み出し時、データ「1」は、一旦、破壊されてしまう。
それ故、データが「1」の場合、マイナス方向の外部電
界を印加して、「D」、「E」という経路で「A」の状
態とし、データ「1」を再度書き込む。
【0005】現在主流となっている不揮発性メモリの構
造及びその動作は、米国特許第4873664号におい
て、S.Sheffiledらが提案したものである。
この不揮発性メモリは、図15に回路図を示すように、
2つの不揮発性メモリセルから構成されている。尚、図
15において、1つの不揮発性メモリを点線で囲った。
各不揮発性メモリは、例えば、選択用トランジスタTR
11,TR12、メモリセル(キャパシタ部)FC11,FC
12から構成されている。
【0006】尚、2桁の添字、例えば添字「11」は、
本来、添字「1,1」と表示すべき添字であるが、表示
の簡素化のため、2桁の添字で表示する。また、添字
「M」を、例えば複数のメモリセルやプレート線を総括
的に表示する場合に使用し、添字「m」を、例えば複数
のメモリセルやプレート線を個々に表示する場合に使用
し、添字「n」を、例えば選択用トランジスタやメモリ
ユニットを個々に表示する場合に使用する。
【0007】そして、それぞれのメモリセルに相補的な
データを書き込むことにより、1ビットを記憶する。図
15において、符号「WL」はワード線を示し、符号
「BL」はビット線を示し、符号「PL」はプレート線
を意味する。1つの不揮発性メモリに着目すると、ワー
ド線WL1は、ワード線デコーダ/ドライバWDに接続
されている。また、ビット線BL1,BL2は、センスア
ンプSAに接続されている。更には、プレート線PL1
は、プレート線デコーダ/ドライバPDに接続されてい
る。
【0008】このような構造を有する不揮発性メモリに
おいて、記憶されたデータを読み出す場合、ワード線W
1を選択し、更には、プレート線PL1を駆動すると、
相補的なデータが、対となったメモリセル(キャパシタ
部)FC11,FC12から選択用トランジスタTR11,T
12を介して対となったビット線BL1,BL2に電圧
(ビット線電位)として現れる。かかる対となったビッ
ト線BL1,BL2の電圧(ビット線電位)を、センスア
ンプSAで検出する。
【0009】1つの不揮発性メモリは、ワード線W
1、及び、対となったビット線BL1,BL2によって
囲まれた領域を占めている。従って、仮に、ワード線及
びビット線が最短ピッチで配置されるとすると、1つの
不揮発性メモリの最小面積は、加工最小寸法をFとした
とき、8F2である。従って、このような構造を有する
不揮発性メモリの最小面積は8F2である。
【0010】このような構造の不揮発性メモリを大容量
化しようとした場合、その実現は加工寸法の微細化に依
存するしかない。また、1つの不揮発性メモリを構成す
るために2つの選択用トランジスタ及び2つのメモリセ
ル(キャパシタ部)が必要とされる。更には、ワード線
と同じピッチでプレート線を配設する必要がある。それ
故、不揮発性メモリを最小ピッチで配置することは殆ど
不可能であり、現実には、1つの不揮発性メモリの占め
る面積は、8F2よりも大幅に増加してしまう。
【0011】しかも、不揮発性メモリと同等のピッチ
で、ワード線デコーダ/ドライバWD及びプレート線デ
コーダ/ドライバPDを配設する必要がある。言い換え
れば、1つのロー・アドレスを選択するために2つのデ
コーダ/ドライバが必要とされる。従って、周辺回路の
レイアウトが困難となり、しかも、周辺回路の占有面積
も大きなものとなる。
【0012】不揮発性メモリの面積を縮小する手段の1
つが、特開平9−121032号公報から公知である。
図2に等価回路を示すように、この特許公開公報に開示
された不揮発性メモリは、1つの選択用トランジスタT
1の一端に並列にそれぞれの一端が接続された複数の
メモリセルMC1M(例えば、M=4)から構成され、か
かるメモリセルと対となったメモリセルも、1つの選択
用トランジスタTR2の一端に並列にそれぞれの一端が
接続された複数のメモリセルMC2Mから構成されてい
る。選択用トランジスタTR1,TR2の他端は、それぞ
れ、ビット線BL 1,BL2に接続されている。対となっ
たビット線BL1,BL2は、センスアンプSAに接続さ
れている。また、メモリセルMC1m,MC2m(m=1,
2・・・M)の他端はプレート線PLmに接続されてお
り、プレート線PLmはプレート線デコーダ/ドライバ
PDに接続されている。更には、ワード線WLは、ワー
ド線デコーダ/ドライバWDに接続されている。
【0013】そして、対となったメモリセルMC1m,M
2m(m=1,2・・・M)に相補的なデータが記憶さ
れる。例えば、メモリセルMC1m,MC2m(ここで、m
は1,2,3,4のいずれか)に記憶されたデータを読
み出す場合、ワード線WLを選択し、プレート線PLk
(m≠k)には(1/2)Vccの電圧を印加した状態
で、プレート線PLmを駆動する。ここで、Vccは、例
えば、電源電圧である。これによって、相補的なデータ
が、対となったメモリセルMC1m,MC2mから選択用ト
ランジスタTR1,TR2を介して対となったビット線B
1,BL2に電圧(ビット線電位)として現れる。そし
て、かかる対となったビット線BL1,BL2の電圧(ビ
ット線電位)を、センスアンプSAで検出する。
【0014】対となった不揮発性メモリにおける一対の
選択用トランジスタTR1及びTR2は、ワード線WL、
及び、対となったビット線BL1,BL2によって囲まれ
た領域を占めている。従って、仮に、ワード線及びビッ
ト線が最短ピッチで配置されるとすると、対となった不
揮発性メモリにおける一対の選択用トランジスタTR 1
及びTR2の最小面積は、8F2である。しかしながら、
一対の選択用トランジスタTR1,TR2を、M組の対と
なったメモリセルMC1m,MC2m(m=1,2・・・
M)で共有するが故に、1ビット当たりの選択用トラン
ジスタTR1,TR2の数が少なくて済み、また、ワード
線WLの配置も緩やかなので、不揮発性メモリの縮小化
を図り易い。しかも、周辺回路についても、1本のワー
ド線デコーダ/ドライバWDとM本のプレート線デコー
ダ/ドライバPDでMビットを選択することができる。
従って、このような構成を採用することで、セル面積が
8F2に近いレイアウトを実現可能であり、DRAM並
のチップサイズを実現することができる。
【0015】特開平9−121032号公報に開示され
た不揮発性メモリにおいては、例えば、対となったメモ
リセルMC11,MC21において、メモリセルMC11にデ
ータ「1」を書き込む場合、プレート線PL1をグラン
ドレベル(0ボルト)とし、ビット線BL1をVccとす
ることによって、強誘電体層を分極させるが、このと
き、メモリセルMC21にデータ「0」を保持しておくた
めに、ビット線BL2をグランドレベル(0ボルト)と
する必要がある。
【0016】一方、非選択のプレート線PLk(k=
2,3,4)に接続されたメモリセルMC1k,MC
2k(k=2,3,4)に記憶されたデータの破壊を防止
するために、非選択のプレート線PLk(k=2,3,
4)を、例えば、ビット線BL1,BL2の中間の電圧で
ある(1/2)Vccに固定し、非選択のメモリセルMC
1k,MC2kを構成する強誘電体層に加わる電界を緩和す
る。即ち、非選択のメモリセルMC1k,MC2kには、
(1/2)Vccのディスターブが加わる。ここで、ディ
スターブとは、非選択のメモリセルを構成する強誘電体
層に対して、分極が反転する方向に、即ち、保存されて
いたデータが劣化若しくは破壊される方向に、電界が加
わる現象を指す。
【0017】ところで、強誘電体層を構成する強誘電体
材料は、本質的な物性として、反転電圧が負の温度特性
を有する。そして、ビスマス(Bi)を含む層状構造を
有する強誘電体材料の自発分極Pr、抗電界Ecの温度依
存性は、ランダウの現象論に従うことが知られている。
即ち、以下の式(1)及び式(2)の関係が成り立つ。
ここで、a、bは定数であり、Tは不揮発性メモリの動
作温度であり、Tcは強誘電体−常誘電体相転移温度
(以下、相転移温度と呼ぶ)である。
【0018】[数1] Pr 2 =a(T−Tc) (1) Ec 2/3=b(T−Tc) (2)
【0019】不揮発性メモリの動作信頼性の向上を図る
ためには、強誘電体材料の特性の温度安定性の確保が不
可欠である。即ち、不揮発性メモリを高温まで安定して
動作させるためには、抗電界Ecの温度依存性が限りな
くゼロに近いことが望ましい。抗電界Ecの温度依存性
が大きい場合、非選択のメモリセルにディスターブが加
わったとき、非選択のメモリセルに記憶されていたデー
タが破壊される虞がある。
【0020】通常のメモリ素子の設計基準に照らし、例
えば、80゜Cでの抗電界Ecの値が、20゜Cでの抗
電界Ecの値の90%となるような強誘電体材料の相転
移温度Tcの値は800゜Cである。即ち、 Pr(80゜C)/Pr(25゜C) =[(80−800)/(25−800)]1/2 ≒0.96 であり、 Ec(80゜C)/Ec(25゜C) =[(80−800)/(25−800)]3/2 ≒0.90 となる。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】層状構造を有する強誘
電体材料であって、相転移温度Tcの値が800゜C以
上のものとして、Bi3TiNbO9(BTNと呼ぶ。T
cは1213Kである)や、Bi3TiTaO9(BTT
と呼ぶ。Tcは1143Kである)が知られている。
【0022】しかしながら、これらの材料は、c軸方向
には自発分極が構造的に発生しない。実際に、BTN薄
膜やBTT薄膜を、前駆体物質から熱処理によって結晶
を析出させるといった過程を経て下部電極上に形成する
と、前駆体物質中のBiの割合が高いが故に、下部電極
の殆どの部分にc軸に配向したBTN結晶やBTT結晶
が析出する。その結果、BTN薄膜やBTT薄膜が有す
る強誘電特性を具現化することができず、このことが、
BTN薄膜やBTT薄膜を用いた不揮発性メモリの実現
の上で大きな障害となっている。
【0023】従って、本発明の目的は、高い温度安定性
を有する強誘電体材料から構成された強誘電体型不揮発
性半導体メモリ、及び、その製造方法を提供することに
ある。
【0024】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの本発明の第1の態様に係る強誘電体型不揮発性半導
体メモリは、(A)ビット線と、(B)選択用トランジ
スタと、(C)メモリセルと、(D)プレート線、から
成り、メモリセルは、第1の電極と強誘電体層と第2の
電極とから成り、第1の電極は、選択用トランジスタを
介してビット線に接続され、第2の電極は、プレート線
に接続されており、メモリセルを構成する強誘電体層
は、Bi3-X+dCaX-dTi1-X(NbZ,Ta 1-Z1+X
9結晶粒(但し、0<X<0.45,0≦d<0.1,
X−d>0,0≦Z≦1)から構成されていることを特
徴とする。
【0025】上記の目的を達成するための本発明の第2
の態様に係る強誘電体型不揮発性半導体メモリは、
(A)ビット線と、(B)選択用トランジスタと、
(C)M個(但し、M≧2)のメモリセルから構成され
たメモリユニットと、(D)M本のプレート線、から成
り、各メモリセルは、第1の電極と強誘電体層と第2の
電極とから成り、メモリユニットにおいて、メモリセル
の第1の電極は共通であり、該共通の第1の電極は、選
択用トランジスタを介してビット線に接続され、メモリ
ユニットにおいて、第m番目(但し、m=1,2・・・
M)のメモリセルの第2の電極は、第m番目のプレート
線に接続されており、各メモリセルを構成する強誘電体
層は、Bi3-X+dCaX-dTi1-X(NbZ,Ta1-Z1+X
9結晶粒(但し、0<X<0.45,0≦d<0.
1,X−d>0,0≦Z≦1)から構成されていること
を特徴とする。
【0026】本発明の第1の態様若しくは第2の態様に
係る強誘電体型不揮発性半導体メモリにあっては、Z=
1(即ち、Bi3-X+dCaX-dTi1-XNb1+X9)であ
る構成とすることができ、あるいは又、Z=0(即ち、
Bi3-X+dCaX-dTi1-XTa1+X9)であり、且つ、
0<X<0.25を満足する構成とすることができる。
【0027】上記の目的を達成するための本発明の第3
の態様に係る強誘電体型不揮発性半導体メモリは、
(A)ビット線と、(B)選択用トランジスタと、
(C)メモリセルと、(D)M本のプレート線、から成
り、メモリセルは、第1の電極と強誘電体層と第2の電
極とから成り、第1の電極は、選択用トランジスタを介
してビット線に接続され、第2の電極は、プレート線に
接続されており、メモリセルを構成する強誘電体層は、
Bi3-X+dSrX-dTi1-X(NbZ,Ta 1-Z1+X9
晶粒(但し、0<X<0.3,0≦d<0.1,X−d
>0,0≦Z≦1)から構成されていることを特徴とす
る。
【0028】上記の目的を達成するための本発明の第4
の態様に係る強誘電体型不揮発性半導体メモリは、
(A)ビット線と、(B)選択用トランジスタと、
(C)M個(但し、M≧2)のメモリセルから構成され
たメモリユニットと、(D)M本のプレート線、から成
り、各メモリセルは、第1の電極と強誘電体層と第2の
電極とから成り、メモリユニットにおいて、メモリセル
の第1の電極は共通であり、該共通の第1の電極は、選
択用トランジスタを介してビット線に接続され、メモリ
ユニットにおいて、第m番目(但し、m=1,2・・・
M)のメモリセルの第2の電極は、第m番目のプレート
線に接続されており、各メモリセルを構成する強誘電体
層は、Bi3-X+dSrX-dTi1-X(NbZ,Ta1-Z1+X
9結晶粒(但し、0<X<0.3,0≦d<0.1,
X−d>0,0≦Z≦1)から構成されていることを特
徴とする。
【0029】本発明の第3の態様若しくは第4の態様に
係る強誘電体型不揮発性半導体メモリにあっては、Z=
1(即ち、Bi3-X+dSrX-dTi1-XNb1+X9)であ
る構成とすることができ、あるいは又、Z=0(即ち、
Bi3-X+dSrX-dTi1-XTa1+X9)であり、且つ、
0<X<0.15を満足する構成とすることができる。
【0030】上記の目的を達成するための本発明の第1
の態様に係る強誘電体型不揮発性半導体メモリの製造方
法は、(A)ビット線と、(B)選択用トランジスタ
と、(C)メモリセルと、(D)プレート線、から成
り、メモリセルは、第1の電極と強誘電体層と第2の電
極とから成り、第1の電極は、選択用トランジスタを介
してビット線に接続され、第2の電極は、プレート線に
接続されており、メモリセルを構成する強誘電体層は、
Bi3-X+dCaX-dTi1-X(NbZ,Ta 1-Z1+X9
晶粒(但し、0<X<0.45,0≦d<0.1,X−
d>0,0≦Z≦1)から構成された強誘電体型不揮発
性半導体メモリの製造方法であって、(a)少なくとも
Bi−Ca−(Nb,Ta)−Oを組成として有する種
結晶層を形成する工程と、(b)該種結晶層上に、Bi
−Ti−(Nb,Ta)−Oを組成として有する前駆体
層を形成する工程と、(c)該種結晶層及び該前駆体層
に熱処理を施し、強誘電体層を得る工程、を具備するこ
とを特徴とする。
【0031】上記の目的を達成するための本発明の第2
の態様に係る強誘電体型不揮発性半導体メモリの製造方
法は、(A)ビット線と、(B)選択用トランジスタ
と、(C)M個(但し、M≧2)のメモリセルから構成
されたメモリユニットと、(D)M本のプレート線、か
ら成り、各メモリセルは、第1の電極と強誘電体層と第
2の電極とから成り、メモリユニットにおいて、メモリ
セルの第1の電極は共通であり、該共通の第1の電極
は、選択用トランジスタを介してビット線に接続され、
メモリユニットにおいて、第m番目(但し、m=1,2
・・・M)のメモリセルの第2の電極は、第m番目のプ
レート線に接続されており、各メモリセルを構成する強
誘電体層は、Bi3-X+dCaX-dTi1-X(NbZ,Ta
1-Z1+X9結晶粒(但し、0<X<0.45,0≦d
<0.1,X−d>0,0≦Z≦1)から構成された強
誘電体型不揮発性半導体メモリの製造方法であって、
(a)少なくともBi−Ca−(Nb,Ta)−Oを組
成として有する種結晶層を形成する工程と、(b)該種
結晶層上に、Bi−Ti−(Nb,Ta)−Oを組成と
して有する前駆体層を形成する工程と、(c)該種結晶
層及び該前駆体層に熱処理を施し、強誘電体層を得る工
程、を具備することを特徴とする。
【0032】尚、本発明の第1の態様若しくは第2の態
様に係る強誘電体型不揮発性半導体メモリの製造方法に
おいて、0<Z<1の場合、種結晶層の組成は、化学量
論的組成の場合、Bi2Ca(NbZ,Ta1-Z29
あり、Bi過剰Ca欠損の組成の場合、Bi2+YCa1-Y
(NbZ,Ta1-Z29であり、Bi過剰Ca欠損Ti
添加の組成の場合、Bi2+YCa1-YTiu(NbZ,Ta
1-Z2-u9である。
【0033】本発明の第1の態様若しくは第2の態様に
係る強誘電体型不揮発性半導体メモリの製造方法にあっ
ては、Z=1(即ち、Bi3-X+dCaX-dTi1-XNb1+X
9)であり、前記工程(a)においては、少なくとも
Bi−Ca−Nb−Oを組成として有する種結晶層を形
成し、前記工程(b)においては、Bi−Ti−Nb−
Oを組成として有する前駆体層を形成する構成とするこ
とができる。尚、この場合、種結晶層の組成は、化学量
論的組成の場合、Bi2CaNb29であり、Bi過剰
Ca欠損の組成の場合、Bi2+YCa1-YNb29であ
り、Bi過剰Ca欠損Ti添加の組成の場合、Bi2+Y
Ca1-YTiuNb2-u9である。更には、前駆体層の組
成は、Bi3TiNbO9である。あるいは又、Z=0
(即ち、Bi 3-X+dCaX-dTi1-XTa1+X9)であ
り、0<X<0.25を満足し、前記工程(a)におい
ては、少なくともBi−Ca−Ta−Oを組成として有
する種結晶層を形成し、前記工程(b)においては、B
i−Ti−Ta−Oを組成として有する前駆体層を形成
する構成とすることができる。尚、この場合、種結晶層
の組成は、化学量論的組成の場合、Bi2CaTa29
であり、Bi過剰Ca欠損の組成の場合、Bi2+YCa
1-YTa29であり、Bi過剰Ca欠損Ti添加の組成
の場合、Bi2+YCa1-YTiYTa2-Y9である。更に
は、前駆体層の組成は、Bi3TiTaO9である。
【0034】上記の目的を達成するための本発明の第3
の態様に係る強誘電体型不揮発性半導体メモリの製造方
法は、(A)ビット線と、(B)選択用トランジスタ
と、(C)メモリセルと、(D)プレート線、から成
り、メモリセルは、第1の電極と強誘電体層と第2の電
極とから成り、第1の電極は、選択用トランジスタを介
してビット線に接続され、第2の電極は、プレート線に
接続されており、メモリセルを構成する強誘電体層は、
Bi3-X+dSrX-dTi1-X(Nb,Ta)1+X9結晶粒
(但し、0<X<0.3,0≦d<0.1,X−d>
0,0≦Z≦1)から構成された強誘電体型不揮発性半
導体メモリの製造方法であって、(a)少なくともBi
−Sr−(Nb,Ta)−Oを組成として有する種結晶
層を形成する工程と、(b)該種結晶層上に、Bi−T
i−(Nb,Ta)−Oを組成として有する前駆体層を
形成する工程と、(c)該種結晶層及び該前駆体層に熱
処理を施し、強誘電体層を得る工程、を具備することを
特徴とする。
【0035】上記の目的を達成するための本発明の第4
の態様に係る強誘電体型不揮発性半導体メモリの製造方
法は、(A)ビット線と、(B)選択用トランジスタ
と、(C)M個(但し、M≧2)のメモリセルから構成
されたメモリユニットと、(D)M本のプレート線、か
ら成り、各メモリセルは、第1の電極と強誘電体層と第
2の電極とから成り、メモリユニットにおいて、メモリ
セルの第1の電極は共通であり、該共通の第1の電極
は、選択用トランジスタを介してビット線に接続され、
メモリユニットにおいて、第m番目(但し、m=1,2
・・・M)のメモリセルの第2の電極は、第m番目のプ
レート線に接続されており、各メモリセルを構成する強
誘電体層は、Bi3-X+dSrX-dTi1-X(Nb,Ta)
1+X9結晶粒(但し、0<X<0.3,0≦d<0.
1,X−d>0,0≦Z≦1)から構成された強誘電体
型不揮発性半導体メモリの製造方法であって、(a)少
なくともBi−Sr−(Nb,Ta)−Oを組成として
有する種結晶層を形成する工程と、(b)該種結晶層上
に、Bi−Ti−(Nb,Ta)−Oを組成として有す
る前駆体層を形成する工程と、(c)該種結晶層及び該
前駆体層に熱処理を施し、強誘電体層を得る工程、を具
備することを特徴とする。
【0036】尚、本発明の第3の態様若しくは第4の態
様に係る強誘電体型不揮発性半導体メモリの製造方法に
おいて、0<Z<1の場合、種結晶層の組成は、化学量
論的組成の場合、Bi2Sr(NbZ,Ta1-Z29
あり、Bi過剰Sr欠損の組成の場合、Bi2+YSr1-Y
(NbZ,Ta1-Z29であり、Bi過剰Sr欠損Ti
添加の組成の場合、Bi2+YSr1-YTiY(NbZ,Ta
1-Z2-Y9である。
【0037】本発明の第3の態様若しくは第4の態様に
係る強誘電体型不揮発性半導体メモリの製造方法にあっ
ては、Z=1(即ち、Bi3-X+dSrX-dTi1-XNb1+X
9)であり、前記工程(a)においては、少なくとも
Bi−Sr−Nb−Oを組成として有する種結晶層を形
成し、前記工程(b)においては、Bi−Ti−Nb−
Oを組成として有する前駆体層を形成する構成とするこ
とができる。尚、この場合、種結晶層の組成は、化学量
論的組成の場合、Bi2SrNb29であり、Bi過剰
Sr欠損の組成の場合、Bi2+YSr1-YNb29であ
り、Bi過剰Sr欠損Ti添加の組成の場合、Bi2+Y
Sr1-YTiYNb2-Y9である。更には、前駆体層の組
成は、Bi3TiNbO9である。あるいは又、Z=0
(即ち、Bi 3-X+dSrX-dTi1-XTa1+X9)であ
り、0<X<0.15を満足し、前記工程(a)におい
ては、少なくともBi−Sr−Ta−Oを組成として有
する種結晶層を形成し、前記工程(b)においては、B
i−Ti−Ta−Oを組成として有する前駆体層を形成
する構成とすることができる。尚、この場合、種結晶層
の組成は、化学量論的組成の場合、Bi2SrTa29
であり、Bi過剰Sr欠損の組成の場合、Bi2+YSr
1-YTa29であり、Bi過剰Sr欠損Ti添加の組成
の場合、Bi2+YSr1-YTiuTa2-u9である。更に
は、前駆体層の組成は、Bi3TiTaO9である。
【0038】本発明の第1の態様〜第4の態様に係る強
誘電体型不揮発性半導体メモリあるいはその製造方法
(以下、これらを総称して、単に、本発明と呼ぶ場合が
ある)においては、これらに規定された結晶粒の他に、
強誘電体型不揮発性半導体メモリの特性上、問題とはな
らない程度の他の組成(例えば、Biの酸化物、Taや
Nbの酸化物、Bi、TaやNbの複合酸化物等)が含
まれていてもよく、例えば、これらに規定された結晶粒
を主たる結晶粒として95%以上含んでいることが好ま
しい。
【0039】本発明における強誘電体層の組成(平均元
素組成)は、最終的な強誘電体層の膜厚、種結晶層の組
成、膜厚、前駆体層の組成、膜厚によって制御すること
ができる。
【0040】即ち、本発明において、「X」の値は、種
結晶層の膜厚と前駆体層の膜厚から予め予想できる値で
ある。厳密には、質量比からモル比を求めて計算するこ
とで求めることができるが、実際には、例えば、蛍光X
線分析によって強誘電体層の組成を分析すればよい。ま
た、「d」の値は、BiとCaあるいはBiとSrの置
換量を示す値である。「d」の値は、近似的には、種結
晶層の組成、種結晶層の膜厚と前駆体層の膜厚の比に基
づき予想することができる。即ち、前駆体層の膜厚/種
結晶層の膜厚の値を(1−X)/Xとすれば、d=X・
Yとなる。
【0041】本発明においては、強誘電体層の下に第1
の電極を形成し、強誘電体層の上に第2の電極を形成す
る構成(即ち、第1の電極は、種結晶層形成のための下
地層に相当し、且つ、下部電極に相当し、第2の電極は
上部電極に相当する)とすることもできるし、強誘電体
層の上に第1の電極を形成し、強誘電体層の下に第2の
電極を形成する構成(即ち、第1の電極は上部電極に相
当し、第2の電極は、種結晶層形成のための下地層に相
当し、且つ、下部電極に相当する)とすることもでき
る。プレート線は、第2の電極から延在している構成と
することもできるし、第2の電極とは別途に形成され、
第2の電極と接続された構成とすることもできる。後者
の場合、プレート線を構成する配線材料として、例えば
アルミニウムやアルミニウム系合金を例示することがで
きる。
【0042】第1の電極が共通である構造として、例え
ば、第1の電極が下部電極に相当する場合、具体的に
は、ストライプ状の第1の電極を形成し、かかるストラ
イプ状の第1の電極の全面を覆うように強誘電体層を形
成する構成を挙げることができる。尚、このような構造
においては、第1の電極と強誘電体層と第2の電極の重
複領域がメモリセルに相当する。第1の電極が共通であ
る構造として、その他、第1の電極の所定の領域に、そ
れぞれの強誘電体層が形成され、強誘電体層上に第2の
電極が形成された構造、あるいは又、配線層の所定の表
面領域に、それぞれの第1の電極が形成され、かかるそ
れぞれの第1の電極上に強誘電体層が形成され、強誘電
体層上に第2の電極が形成された構造を挙げることがで
きるが、これらの構成に限定するものではない。
【0043】強誘電体層を得るためには、強誘電体薄膜
(熱処理を施された種結晶層及び前駆体層)を形成した
後の工程において、強誘電体薄膜をパターニングすれば
よい。場合によっては、強誘電体薄膜のパターニングは
不要である。強誘電体薄膜の形成は、例えば、ゾル−ゲ
ル法、MOCVD法、パルスレーザアブレーション法、
スパッタ法といった強誘電体薄膜を構成する材料に適宜
適した方法にて行うことができる。また、強誘電体薄膜
のパターニングは、例えば異方性イオンエッチング(R
IE)法にて行うことができる。
【0044】本発明において、第1の電極及び第2の電
極を構成する材料として、例えば、Ir、IrO2-x
IrO2-x/Ir、Ir/IrO2-x、SrIrO3、R
u、RuO2-x、SrRuO3、Pt、Pt/Ir
2-x、Pt/RuO2-x、Pd、Pt/Tiの積層構
造、Pt/Taの積層構造、Pt/Ti/Taの積層構
造、La 0.5Sr0.5CoO3(LSCO)、Pt/LS
COの積層構造、YBa2Cu37を挙げることができ
る。ここで、xの値は、0≦x<2である。尚、積層構
造においては、「/」の前に記載された材料が上層を構
成し、「/」の後ろに記載された材料が下層を構成す
る。第1の電極と第2の電極は、同じ材料から構成され
ていてもよいし、同種の材料から構成されていてもよい
し、異種の材料から構成されていてもよい。第1の電極
あるいは第2の電極を形成するためには、第1の電極材
料層あるいは第2の電極材料層を形成した後の工程にお
いて、第1の電極材料層あるいは第2の電極材料層をパ
ターニングすればよい。第1の電極材料層あるいは第2
の電極材料層の形成は、例えばスパッタ法、反応性スパ
ッタ法、電子ビーム蒸着法、MOCVD法、あるいはパ
ルスレーザアブレーション法といった第1の電極材料層
や第2の電極材料層を構成する材料に適宜適した方法に
て行うことができる。また、第1の電極材料層や第2の
電極材料層のパターニングは、例えばイオンミーリング
法やRIE法にて行うことができる。
【0045】本発明においては、半導体基板あるいは半
導体層に形成された選択用トランジスタの例えば上方に
絶縁層を介してメモリセルあるいはメモリユニットが形
成されている。ここで、絶縁層を構成する材料として、
酸化シリコン(SiO2)、窒化シリコン(SiN)、
SiON、SOG、NSG、BPSG、PSG、BSG
あるいはLTOを例示することができる。
【0046】選択用トランジスタ(スイッチング用トラ
ンジスタ)や後述する各種のトランジスタは、例えば、
周知のMIS型FETやMOS型FETから構成するこ
とができる。ビット線を構成する材料として、不純物が
ドーピングされたポリシリコンや高融点金属材料を挙げ
ることができる。第1の電極と選択用トランジスタとの
電気的な接続は、第1の電極と選択用トランジスタとの
間に形成された絶縁層に設けられた接続孔(コンタクト
ホール)を介して、あるいは又、かかる絶縁層に設けら
れた接続孔(コンタクトホール)及び絶縁層上に形成さ
れた配線層を介して行うことができる。
【0047】前駆体層の結晶化によって強誘電体層を形
成する場合、形成された強誘電体層の特性は、例えば下
地層に相当する第1の電極と前駆体層との間に形成され
る種結晶層の性質に強く影響される。本発明の強誘電体
型不揮発性半導体メモリの製造方法にあっては、所定の
種結晶層を形成するが、この種結晶層のBi含有率を低
下させているが故に、強誘電体結晶の微細な粒(結晶
核)を、無配向に、あるいは、c軸からずれた配向
[(115)配向や(103)配向等]に分散した状態
で種結晶層中に析出させることができる。従って、所定
の前駆体層を種結晶層上に形成した後、これらの種結晶
層及び前駆体層に熱処理を施し、強誘電体層を得たと
き、強誘電体層を構成する結晶はc軸からずれた配向状
態となり、あるいは又、ランダムに配向された状態とな
り、強誘電特性を具現化することができる。
【0048】しかも、本発明の強誘電体型不揮発性半導
体メモリにあっては、強誘電体層の組成を規定すること
によって、相転移温度Tcの値を800゜C以上とする
ことができる結果、高い温度安定性を得ることができ
る。尚、Bi3TiNbO9、Bi3TiTaO9、Bi2
CaNb29、Bi2CaTa29、Bi2SrNb
29、Bi2SrTa29のそれぞれの相転移温度Tc
値(出典は、N. Jona and G.Shirane, "Ferroelectric
Crystals", Pergamon, London (1962), pp241)、並び
に、Bi3-XCaXTi1-XNb1+X9、Bi3-XSrX
1-XNb1+X9、Bi 3-XCaXTi1-XTa1+X9及び
Bi3-XSrXTi1-XTa1+X9の相転移温度T cの値を
直線で近似した値のグラフを、図13に示す。
【0049】
【実施例】以下、図面を参照して、好ましい実施例に基
づき本発明を説明する。
【0050】(実施例1)実施例1は、本発明の第1の
態様及び第2の態様に係る強誘電体型不揮発性半導体メ
モリ(以下、不揮発性メモリと略称する)、及び、その
製造方法に関する。この不揮発性メモリの模式的な一部
断面図を図1に示し、回路図を図2に示す。尚、図2の
回路図においては、2つの不揮発性メモリMn(n=
1,2)を示すが、これらの不揮発性メモリは同じ回
路、同じ構造を有しており、図1の紙面垂直方向に並ん
で設けられている。以下の説明においては、不揮発性メ
モリM1についての説明を行う。尚、図1においては、
選択用トランジスタTR1及びメモリセルMC1mと、ビ
ット線BL1の延在する方向に隣接する選択用トランジ
スタTR’1及びメモリセルMC’1mの一部分を併せて
図示した。ビット線BL1の延在する方向に隣接するメ
モリセルMC1m,MC’1m・・・におけるビット線BL
1は共通化されている。ここで、実施例1の不揮発性メ
モリは、強誘電体層の構成を除き、実質的に、特開平9
−121032号公報に開示された不揮発性メモリの回
路と同じ構成を有する。
【0051】この不揮発性メモリは、ビット線BLと、
選択用トランジスタTRと、メモリセルMCと、プレー
ト線PLから成り、メモリセルMCは、第1の電極21
と強誘電体層22と第2の電極23とから成り、第1の
電極21は選択用トランジスタTRを介してビット線B
Lに接続され、第2の電極23はプレート線PLに接続
されている。
【0052】あるいは又、(A)ビット線BLn(n=
1,2)と、(B)選択用トランジスタTRnと、
(C)M個(但し、M≧2)のメモリセルMCnMから構
成されたメモリユニットMUnと、(D)M本のプレー
ト線PLM、から成り、各メモリセルMCnm(m=1,
2・・・M)は、第1の電極21と強誘電体層22と第
2の電極23とから成り、メモリユニットMUnにおい
て、メモリセルMCnmの第1の電極21は共通であり、
該共通の第1の電極21(共通ノードCNnと呼ぶ)
は、選択用トランジスタTRnを介してビット線BLn
接続され、メモリユニットMUnにおいて、第m番目
(但し、m=1,2・・・M)のメモリセルMCnmの第
2の電極23は、第m番目のプレート線PLmに接続さ
れている。
【0053】そして、ビット線BLnは、センスアンプ
SAに接続されている。また、プレート線PLmはプレ
ート線デコーダ/ドライバPDに接続されている。更に
は、ワード線WLは、ワード線デコーダ/ドライバWD
に接続されている。ワード線WLは、図1の紙面垂直方
向に延びている。また、不揮発性メモリM1を構成する
メモリセルMC1mの第2の電極23は、図1の紙面垂直
方向に隣接する不揮発性メモリM2を構成するメモリセ
ルMC2mの第2の電極と共通であり、プレート線PLm
を兼ねている。更には、ワード線WLは、不揮発性メモ
リM1を構成する選択用トランジスタTR1と、図1の紙
面垂直方向に隣接する不揮発性メモリM2を構成する選
択用トランジスタTR2とで共通である。
【0054】メモリセルMCnm(あるいはMC)を構成
する強誘電体層22は、Bi3-X+dCaX-dTi1-X(N
Z,Ta1-Z1+X9結晶粒(但し、0<X<0.4
5,0≦d<0.1,X−d>0,0≦Z≦1)から構
成されている。具体的には、実施例1において、Xの値
は0.12であり、dの値は0であり、Zの値は1であ
る。即ち、Bi3-XCaXTi1-XNb1+X9(但し、X
=0.12)である。
【0055】対となったメモリセルMC1m,MC2m(m
=1,2・・・M)に相補的なデータが記憶される。例
えば、メモリセルMC1m,MC2m(ここで、mは1,
2,3,4のいずれか)に記憶されたデータを読み出す
場合、ワード線WLを選択し、プレート線PLk(m≠
k)には(1/2)Vccの電圧を印加した状態で、プレ
ート線PLmを駆動する。ここで、Vccは、例えば、電
源電圧である。これによって、相補的なデータが、対と
なったメモリセルMC1m,MC2mから選択用トランジス
タTR1,TR2を介して対となったビット線BL1,B
2に電圧(ビット線電位)として現れる。そして、か
かる対となったビット線BL1,BL2の電圧(ビット線
電位)を、センスアンプSAで検出する。尚、かかる対
となったビット線BL1,BL2の一方に参照電圧を印加
することによって、メモリセルMC1m,MC2mのそれぞ
れからデータを読み出すこともできる。このような構成
を採用する場合の回路図は、図5を参照のこと。即ち、
各メモリセルMC1m,MC2m(m=1,2,3,4)の
それぞれに1ビットがデータとして記憶され、あるいは
又、対となったメモリセルMC1m,MC2mに相補的なデ
ータが1ビットとして記憶される。実際の不揮発性メモ
リにおいては、この8ビットあるいは4ビットを記憶す
るメモリユニットの集合がアクセス単位ユニットとして
アレイ状に配設されている。尚、Mの値は4に限定され
ない。Mの値は、M≧2を満足すればよく、実際的なM
の値として、例えば、2のべき数(2,4,8,16・
・・)を挙げることができる。
【0056】以下、実施例1の不揮発性メモリの製造方
法を説明する。
【0057】尚、以下の各種の実施例においては、有機
金属分解塗布材料を用いるが、ビスマス(Bi)のソー
スとして、BiO1.5に換算したときのモル濃度が0.
5モル/リッターの材料(この材料を、Bi原料と呼
ぶ)を使用し、カルシウム(Ca)のソースとして、C
aO1.5に換算したときのモル濃度が0.5モル/リッ
ターの材料(この材料を、Ca原料と呼ぶ)を使用し、
ストロンチウム(Sr)のソースとして、SrO1.5
換算したときのモル濃度が0.5モル/リッターの材料
(この材料を、Sr原料と呼ぶ)を使用し、チタン(T
i)のソースとして、TiO2に換算したときのモル濃
度が0.5モル/リッターの材料(この材料を、Ti原
料と呼ぶ)を使用し、ニオブ(Nb)のソースとして、
NbO2.5に換算したときのモル濃度が0.5モル/リ
ッターの材料(この材料を、Nb原料と呼ぶ)を使用
し、タンタル(Ta)のソースとして、TaO2.5に換
算したときのモル濃度が0.5モル/リッターの材料
(この材料を、Ta原料と呼ぶ)を使用した。
【0058】[工程−100]先ず、不揮発性メモリに
おける選択用トランジスタとして機能するMOS型トラ
ンジスタを半導体基板10に形成する。そのために、例
えばLOCOS構造を有する素子分離領域11を公知の
方法に基づき形成する。尚、素子分離領域は、トレンチ
構造を有していてもよいし、LOCOS構造とトレンチ
構造の組合せとしてもよい。その後、半導体基板10の
表面を例えばパイロジェニック法により酸化し、ゲート
絶縁膜12を形成する。次いで、不純物がドーピングさ
れたポリシリコン層をCVD法にて全面に形成した後、
ポリシリコン層をパターニングし、ゲート電極13を形
成する。このゲート電極13はワード線を兼ねている。
尚、ゲート電極13をポリシリコン層から構成する代わ
りに、ポリサイドや金属シリサイドから構成することも
できる。次に、半導体基板10にイオン注入を行い、L
DD構造を形成する。その後、全面にCVD法にてSi
2層を形成した後、このSiO2層をエッチバックする
ことによって、ゲート電極13の側面にゲートサイドウ
オール(図示せず)を形成する。次いで、半導体基板1
0にイオン注入を施した後、イオン注入された不純物の
活性化アニール処理を行うことによって、ソース/ドレ
イン領域14を形成する。
【0059】[工程−110]次いで、SiO2から成
る下層絶縁層をCVD法にて形成した後、一方のソース
/ドレイン領域14の上方の下層絶縁層に開口部をRI
E法にて形成する。そして、かかる開口部内を含む下層
絶縁層上に不純物がドーピングされたポリシリコン層を
CVD法にて形成する。これによって、コンタクトプラ
グ15が形成される。次に、下層絶縁層上のポリシリコ
ン層をパターニングすることによって、ビット線BLを
形成する。その後、BPSGから成る上層絶縁層をCV
D法にて全面に形成する。尚、BPSGから成る上層絶
縁層の形成後、窒素ガス雰囲気中で例えば900゜C×
20分間、上層絶縁層をリフローさせることが好まし
い。更には、必要に応じて、例えば化学的機械的研磨法
(CMP法)にて上層絶縁層の頂面を化学的及び機械的
に研磨し、上層絶縁層を平坦化することが望ましい。
尚、下層絶縁層と上層絶縁層を纏めて、絶縁層16と呼
ぶ。
【0060】[工程−120]次に、他方のソース/ド
レイン領域14の上方の絶縁層16に開口部17をRI
E法にて形成した後、かかる開口部17内を、不純物を
ドーピングしたポリシリコンで埋め込み、接続孔(コン
タクトプラグ)18を完成させる。ビット線BLは、下
層絶縁層上を、図の左右方向に接続孔18と接触しない
ように延びている。
【0061】尚、接続孔18は、絶縁層16に形成され
た開口部17内に、例えば、タングステン、Ti、P
t、Pd、Cu、TiW、TiNW、WSi2、MoS
2等の高融点金属や金属シリサイドから成る金属配線
材料を埋め込むことによって形成することもできる。接
続孔18の頂面は絶縁層16の表面と略同じ平面に存在
していてもよいし、接続孔18の頂部が絶縁層16の表
面に延在していてもよい。タングステンにて開口部17
を埋め込み、接続孔18を形成する条件を、以下の表1
に例示する。尚、タングステンにて開口部17を埋め込
む前に、Ti層及びTiN層を順に例えばマグネトロン
スパッタ法にて開口部17内を含む絶縁層16の上に形
成することが好ましい。ここで、Ti層及びTiN層を
形成する理由は、オーミックな低コンタクト抵抗を得る
こと、ブランケットタングステンCVD法における半導
体基板10の損傷発生の防止、タングステンの密着性向
上のためである。
【0062】[表1] Ti層(厚さ:20nm)のスパッタ条件 プロセスガス:Ar=35sccm 圧力 :0.52Pa RFパワー :2kW 基板の加熱 :無し TiN層(厚さ:100nm)のスパッタ条件 プロセスガス:N2/Ar=100/35sccm 圧力 :1.0Pa RFパワー :6kW 基板の加熱 :無し タングステンのCVD形成条件 使用ガス:WF6/H2/Ar=40/400/2250
sccm 圧力 :10.7kPa 形成温度:450゜C タングステン層及びTiN層、Ti層のエッチング条件 第1段階のエッチング:タングステン層のエッチング 使用ガス :SF6/Ar/He=110:90:5scc
m 圧力 :46Pa RFパワー:275W 第2段階のエッチング:TiN層/Ti層のエッチング 使用ガス :Ar/Cl2=75/5sccm 圧力 :6.5Pa RFパワー:250W
【0063】[工程−130]次に、絶縁層16上に、
窒化チタン(TiN)から成る密着層20を形成するこ
とが望ましい。そして、密着層20上にIrO2/Ir
から成る第1の電極(下部電極)21を構成する第1の
電極材料層を、例えばスパッタ法にて形成し、第1の電
極材料層及び密着層20をフォトリソグラフィ技術及び
ドライエッチング技術に基づきパターニングすることに
よって、ストライプ状の第1の電極21を得ることがで
きる。第1の電極21は、下からIr、IrO2の積層
構造を有する。その後、全面に、CVD法にてSiO2
膜あるいはSiO2/TiO2膜(図示せず)を形成し、
CMP法にてこの膜を平坦化して、第1の電極21の間
がこの膜によって埋め込まれた状態(所謂ダマシン構
造)を得ることができる。CMP法においては、アルミ
ナを含むスラリーを研磨剤として用いればよい。
【0064】尚、絶縁層16上に例えばSiN膜を形成
し、次いで、第1の電極を形成すべき部分のSiN膜を
選択的に除去した後、SiN膜及び露出した絶縁層16
上に密着層、第1の電極材料層を形成し、その後、CM
P法にてSiN膜上の第1の電極材料層及び密着層を除
去することによって、所謂ダマシン構造を有する第1の
電極を形成することもできる。
【0065】[工程−140]次に、Bi−Ca−Nb
−Oを組成として有する種結晶層を、下地層に相当する
第1の電極21上に形成する。具体的には、Bi原料/
Ca原料/Nb原料/溶媒(トルエン)を表5に示す割
合で混合した溶液を調製しておき、以下の表2に例示す
るスピン・オン法にて、全面に種結晶層を形成する。
【0066】[表2] スピン・オン:500rpmで10秒、次いで、200
0rpmで20秒 乾燥 :120゜C、30分 仮焼成 :酸素ガス雰囲気中、300゜C、30分
【0067】その後、酸素気流中でのRTA(Rapid Th
ermal Annealing)処理を施し、微小な結晶粒から成る
種結晶層(厚さ:約40nm)を形成する。結晶粒は、
主に、層状構造を有するBi2CaNb29から成る。
RTA処理における昇温速度を充分に早くすれば(例え
ば100゜C/秒以上)、結晶粒は特定の配向を示さな
い。RTA処理の条件を以下の表3に例示する。
【0068】[表3] 予備加熱温度:225゜C 昇温速度 :140゜C/秒 保持温度 :700゜C 保持時間 :30秒 酸素流量 :3リッター/分
【0069】[工程−150]次いで、種結晶層上に、
Bi−Ti−Nb−Oを組成として有する前駆体層(具
体的には、Bi3TiNbO9)を形成する。具体的に
は、Bi原料/Ti原料/Nb原料/溶媒(トルエン)
を表7に示す割合で混合した溶液を調製しておき、以下
の表4に例示するスピン・オン法を3回繰り返し、全面
に合計厚さ約150nmの前駆体層を形成する。RTO
処理における昇温速度を充分に早くし、温度を650゜
C以上とすれば、結晶粒は特定の配向を示さない。
【0070】[表4] スピン・オン:500rpmで10秒、次いで、200
0rpmで20秒 乾燥 :120゜C、30分 仮焼成 :酸素ガス雰囲気中、400゜C、30分 RTO処理 :酸素ガス雰囲気中、650〜700゜
C、30秒
【0071】[工程−160]その後、種結晶層及び前
駆体層に、酸素気流中で650〜700゜C、1時間の
熱処理を施し、結晶化、均質化を促し、結晶グレインの
成長を促進して、強誘電体層22を得る。尚、場合によ
っては、[工程−150]におけるRTO処理にて、強
誘電体層22を得ることもできる。
【0072】[工程−170]次に、不要な強誘電体層
22の部分をRIE法にて除去し、第2の電極23を形
成する。第2の電極23は、例えば、Ir、あるいは、
下からIrO2、Irの積層構造を有する。第2の電極
23は、例えば、RFスパッタ法及びRIE法にて形成
することができる。尚、エッチングによって、強誘電体
層22にダメージが加わる場合には、ダメージ回復に必
要とされる温度にて、ダメージ回復アニール処理を行え
ばよい。その後、絶縁膜26Aの形成を行う。
【0073】尚、各第2の電極23はプレート線を兼ね
ていなくともよい。この場合には、絶縁膜26Aの形成
完了後、第2の電極23を接続孔によって接続し、併せ
て、絶縁膜26A上に、かかる接続孔と接続したプレー
ト線を形成すればよい。
【0074】(実施例2)実施例2は実施例1の変形で
ある。実施例1においては、種結晶層の組成を、化学量
論的組成、即ち、Bi2CaNb29とした。一方、実
施例2においては、種結晶層の組成を、Bi過剰Ca欠
損の組成、即ち、Bi2+YCa1-YNb29(但し、Y=
0.2)とした。尚、これによって得られる強誘電体層
の組成は、Bi3-X+dCaX-dTi1-XNb1+X9(但
し、X=0.21、d=0.042)である。
【0075】実施例2の不揮発性メモリにあっては、実
施例1の[工程−140]における種結晶層の形成にお
いて、Bi−Ca−Nb−Oを組成として有する種結晶
層を、下地層に相当する第1の電極21上に形成する。
具体的には、Bi原料/Ca原料/Nb原料/溶媒(ト
ルエン)を表5に示す割合で混合した溶液を調製してお
き、表2に例示したスピン・オン法にて、全面に種結晶
層(厚さ:約40nm)を形成する点、[工程−15
0]において、Bi原料/Ti原料/Nb原料/溶媒
(トルエン)を表7に示す割合で混合した溶液を調製し
ておき、表4に例示したスピン・オン法を3回繰り返
し、全面に合計厚さ約150nmの前駆体層を形成する
点を除き、実施例1の方法と同様の製造方法にて製造す
ることができるので、詳細な説明は省略する。
【0076】(実施例3)実施例3も実施例1の変形で
ある。実施例3においては、種結晶層の組成を、Bi過
剰Ca欠損Ti添加の組成、即ちBi2+YCa1-YTiY
Nb2-Y9(但し、Y=0.2)とした。尚、これによ
って得られる強誘電体層の組成は、Bi3- X+dCaX-d
1-XNb1+X9(但し、X=0.24、d=0)であ
る。尚、種結晶層の組成をBi過剰Ca欠損Ti添加の
組成とすることによって、種結晶層の厚さの選択幅を広
げることが可能となり、しかも、種結晶層の形成時、一
層配向性の無い結晶粒の分布を得ることができる。但
し、「Y」の値が高すぎると、c軸配向の結晶粒の割合
が増すことになり、注意が必要である。「Y」の値の上
限は、0.4程度とすることが望ましい。
【0077】実施例3の不揮発性メモリにあっては、実
施例1の[工程−140]における種結晶層の形成にお
いて、Bi−Ca−Ti−Nb−Oを組成として有する
種結晶層を、下地層に相当する第1の電極21上に形成
する。具体的には、Bi原料/Ca原料/Ti原料/N
b原料/溶媒(トルエン)を表5に示す割合で混合した
溶液を調製しておき、表2に例示したスピン・オン法に
て、全面に種結晶層(厚さ:約60nm)を形成する
点、[工程−150]において、Bi原料/Ti原料/
Nb原料/溶媒(トルエン)を表7に示す割合で混合し
た溶液を調製しておき、表4に例示したスピン・オン法
を2回繰り返し、全面に合計厚さ約140nmの前駆体
層を形成する点を除き、実施例1の方法と同様の製造方
法にて製造することができるので、詳細な説明は省略す
る。
【0078】(実施例4)実施例4も実施例1の変形で
ある。実施例4においては、種結晶層の組成を、化学量
論的組成であるBi2CaTa29とした。更には、前
駆体層の組成は、Bi3TiTaO9である。尚、これに
よって得られる強誘電体層の組成は、Bi 3-X+dCaX-d
Ti1-XTa1+X9(但し、X=0.21、d=0)で
ある。
【0079】実施例4の不揮発性メモリにあっては、実
施例1の[工程−140]における種結晶層の形成にお
いて、Bi−Ca−Ta−Oを組成として有する種結晶
層を、下地層に相当する第1の電極21上に形成する。
具体的には、Bi原料/Ca原料/Ta原料/溶媒(ト
ルエン)を表5に示す割合で混合した溶液を調製してお
き、表2に例示したスピン・オン法にて、全面に種結晶
層(厚さ:約40nm)を形成する点、[工程−15
0]において、Bi原料/Ti原料/Ta原料/溶媒
(トルエン)を表7に示す割合で混合した溶液を調製し
ておき、表4に例示したスピン・オン法を3回繰り返
し、全面に合計厚さ約150nmの前駆体層を形成する
点を除き、実施例1の方法と同様の製造方法にて製造す
ることができるので、詳細な説明は省略する。
【0080】(実施例5)実施例5は実施例4の変形で
ある。実施例4においては、種結晶層の組成を、化学量
論的組成、即ち、Bi2CaTa29とした。一方、実
施例5においては、種結晶層の組成を、Bi過剰Ca欠
損の組成、即ち、Bi2+YCa1-YTa29(但し、Y=
0.2)とした。尚、これによって得られる強誘電体層
の組成は、Bi3-X+dCaX-dTi1-XTa1+X9(但
し、X=0.21、d=0.042)である。
【0081】実施例5の不揮発性メモリにあっては、実
施例1の[工程−140]における種結晶層の形成にお
いて、Bi−Ca−Ta−Oを組成として有する種結晶
層を、下地層に相当する第1の電極21上に形成する。
具体的には、Bi原料/Ca原料/Ta原料/溶媒(ト
ルエン)を表5に示す割合で混合した溶液を調製してお
き、表2に例示したスピン・オン法にて、全面に種結晶
層(厚さ:約40nm)を形成する点、[工程−15
0]において、Bi原料/Ti原料/Ta原料/溶媒
(トルエン)を表7に示す割合で混合した溶液を調製し
ておき、表4に例示したスピン・オン法を3回繰り返
し、全面に合計厚さ約150nmの前駆体層を形成する
点を除き、実施例1の方法と同様の製造方法にて製造す
ることができるので、詳細な説明は省略する。
【0082】(実施例6)実施例6も実施例3の変形で
ある。実施例6においては、種結晶層の組成を、Bi過
剰Ca欠損Ti添加の組成、即ちBi2+YCa1-YTiY
Ta2-Y9(但し、Y=0.2)とした。尚、これによ
って得られる強誘電体層の組成は、Bi3- X+dCaX-d
1-XTa1+X9(但し、X=0.24、d=0)であ
る。尚、種結晶層の組成をBi過剰Ca欠損Ti添加の
組成とすることによって、種結晶層の厚さの選択幅を広
げることが可能となり、しかも、種結晶層の形成時、一
層配向性の無い結晶粒の分布を得ることができる。但
し、「Y」の値が高すぎると、c軸配向の結晶粒の割合
が増すことになり、注意が必要である。「Y」の値の上
限は、0.4程度とすることが望ましい。
【0083】実施例6の不揮発性メモリにあっては、実
施例1の[工程−140]における種結晶層の形成にお
いて、Bi−Ca−Ti−Ta−Oを組成として有する
種結晶層を、下地層に相当する第1の電極21上に形成
する。具体的には、Bi原料/Ca原料/Ti原料/T
a原料/溶媒(トルエン)を表5に示す割合で混合した
溶液を調製しておき、表2に例示したスピン・オン法に
て、全面に種結晶層(厚さ:約60nm)を形成する
点、[工程−150]において、Bi原料/Ti原料/
Ta原料/溶媒(トルエン)を表7に示す割合で混合し
た溶液を調製しておき、表4に例示したスピン・オン法
を2回繰り返し、全面に合計厚さ約140nmの前駆体
層を形成する点を除き、実施例1の方法と同様の製造方
法にて製造することができるので、詳細な説明は省略す
る。
【0084】(実施例7)実施例7も実施例1の変形で
ある。実施例7においては、種結晶層の組成を、化学量
論的組成であるBi2Ca(NbZ,Ta1-Z29(但
し、Z=0.25)とした。更には、前駆体層の組成
は、Bi3Ti(NbZ,Ta1-Z)O9である。尚、これ
によって得られる強誘電体層の組成は、Bi3-X+dCa
X-dTi1-X(NbZ,Ta1-Z1+X9(但し、X=0.
21、d=0、Z=0.25)である。
【0085】実施例7の不揮発性メモリにあっては、実
施例1の[工程−140]における種結晶層の形成にお
いて、Bi−Ca−Nb−Ta−Oを組成として有する
種結晶層を、下地層に相当する第1の電極21上に形成
する。具体的には、Bi原料/Ca原料/Nb原料/T
a原料/溶媒(トルエン)を表5に示す割合で混合した
溶液を調製しておき、表2に例示したスピン・オン法に
て、全面に種結晶層(厚さ:約40nm)を形成する
点、[工程−150]において、Bi原料/Ti原料/
Nb原料/Ta原料/溶媒(トルエン)を表7に示す割
合で混合した溶液を調製しておき、表4に例示したスピ
ン・オン法を3回繰り返し、全面に合計厚さ約150n
mの前駆体層を形成する点を除き、実施例1の方法と同
様の製造方法にて製造することができるので、詳細な説
明は省略する。
【0086】(実施例8)実施例8は実施例7の変形で
ある。実施例7においては、種結晶層の組成を、化学量
論的組成、即ち、Bi2Ca(NbZ,Ta1-Z29
した。一方、実施例8においては、種結晶層の組成を、
Bi過剰Ca欠損の組成、即ち、Bi2+YCa1-Y(Nb
Z,Ta1-Z29(但し、Y=0.2、Z=0.25)
とした。尚、これによって得られる強誘電体層の組成
は、Bi3-X+dCaX-dTi1-X(NbZ,Ta1-Z1+X
9(但し、X=0.21、d=0.042、Z=0.2
5)である。
【0087】実施例8の不揮発性メモリにあっては、実
施例1の[工程−140]における種結晶層の形成にお
いて、Bi−Ca−Nb−Ta−Oを組成として有する
種結晶層を、下地層に相当する第1の電極21上に形成
する。具体的には、Bi原料/Ca原料/Nb原料/T
a原料/溶媒(トルエン)を表5に示す割合で混合した
溶液を調製しておき、表2に例示したスピン・オン法に
て、全面に種結晶層(厚さ:約40nm)を形成する
点、[工程−150]において、Bi原料/Ti原料/
Nb原料/Ta原料/溶媒(トルエン)を表7に示す割
合で混合した溶液を調製しておき、表4に例示したスピ
ン・オン法を3回繰り返し、全面に合計厚さ約150n
mの前駆体層を形成する点を除き、実施例1の方法と同
様の製造方法にて製造することができるので、詳細な説
明は省略する。
【0088】(実施例9)実施例9も実施例7の変形で
ある。実施例9においては、種結晶層の組成を、Bi過
剰Ca欠損Ti添加の組成、即ちBi2+YCa1-YTiY
(NbZ,Ta1-Z2-Y9(但し、Y=0.2、Z=
0.25)とした。尚、これによって得られる強誘電体
層の組成は、Bi3-X+dCaX-dTi1-X(NbZ,Ta
1-Z1+X9(但し、X=0.21、d=0.06、Z
=0.25)である。尚、種結晶層の組成をBi過剰C
a欠損Ti添加の組成とすることによって、種結晶層の
厚さの選択幅を広げることが可能となり、しかも、種結
晶層の形成時、一層配向性の無い結晶粒の分布を得るこ
とができる。但し、「Y」の値が高すぎると、c軸配向
の結晶粒の割合が増すことになり、注意が必要である。
「Y」の値の上限は、0.4程度とすることが望まし
い。
【0089】実施例9の不揮発性メモリにあっては、実
施例1の[工程−140]における種結晶層の形成にお
いて、Bi−Ca−Ti−Nb−Ta−Oを組成として
有する種結晶層を、下地層に相当する第1の電極21上
に形成する。具体的には、Bi原料/Ca原料/Ti原
料/Nb原料/Ta原料/溶媒(トルエン)を表5に示
す割合で混合した溶液を調製しておき、表2に例示した
スピン・オン法にて、全面に種結晶層(厚さ:約60n
m)を形成する点、[工程−150]において、Bi原
料/Ti原料/Nb原料/Ta原料/溶媒(トルエン)
を表7に示す割合で混合した溶液を調製しておき、表4
に例示したスピン・オン法を2回繰り返し、全面に合計
厚さ約140nmの前駆体層を形成する点を除き、実施
例1の方法と同様の製造方法にて製造することができる
ので、詳細な説明は省略する。
【0090】(実施例10)実施例10は、本発明の第
3の態様及び第4の態様に係る不揮発性メモリ、及び、
その製造方法に関する。尚、実施例10の不揮発性メモ
リの構成は、強誘電体層の組成が異なる点を除き、実施
例1の不揮発性メモリの構成と同様とすることができる
し、その製造方法も、種結晶層及び前駆体層の組成が異
なる点を除き、実施例1の不揮発性メモリの製造方法と
同様とすることができるので、詳細な説明は省略する。
【0091】実施例10においては、種結晶層の組成
を、化学量論的組成であるBi2SrNb29とした。
更には、前駆体層の組成は、Bi3TiNbO9である。
尚、これによって得られる強誘電体層の組成は、Bi
3-X+dSrX-dTi1-XNb1+X9(但し、X=0.2
1、d=0)である。
【0092】実施例10の不揮発性メモリにあっては、
実施例1の[工程−140]における種結晶層の形成に
おいて、Bi−Sr−Nb−Oを組成として有する種結
晶層を、下地層に相当する第1の電極21上に形成す
る。具体的には、Bi原料/Sr原料/Nb原料/溶媒
(トルエン)を表6に示す割合で混合した溶液を調製し
ておき、表2に例示したスピン・オン法にて、全面に種
結晶層(厚さ:約40nm)を形成する点、[工程−1
50]において、Bi原料/Ti原料/Nb原料/溶媒
(トルエン)を表8に示す割合で混合した溶液を調製し
ておき、表4に例示したスピン・オン法を3回繰り返
し、全面に合計厚さ約150nmの前駆体層を形成する
点を除き、実施例1の方法と同様の製造方法にて製造す
ることができるので、詳細な説明は省略する。
【0093】(実施例11)実施例11は実施例10の
変形である。実施例10においては、種結晶層の組成
を、化学量論的組成、即ち、Bi2SrNb29とし
た。一方、実施例11においては、種結晶層の組成を、
Bi過剰Sr欠損の組成、即ち、Bi2+YSr1-YNb2
9(但し、Y=0.2)とした。尚、これによって得
られる強誘電体層の組成は、Bi3-X+dSrX-dTi1-X
Nb1+X9(但し、X=0.21、d=0.042)で
ある。
【0094】実施例11の不揮発性メモリにあっては、
実施例1の[工程−140]における種結晶層の形成に
おいて、Bi−Sr−Nb−Oを組成として有する種結
晶層を、下地層に相当する第1の電極21上に形成す
る。具体的には、Bi原料/Sr原料/Nb原料/溶媒
(トルエン)を表6に示す割合で混合した溶液を調製し
ておき、表2に例示したスピン・オン法にて、全面に種
結晶層(厚さ:約40nm)を形成する点、[工程−1
50]において、Bi原料/Ti原料/Nb原料/溶媒
(トルエン)を表8に示す割合で混合した溶液を調製し
ておき、表4に例示したスピン・オン法を3回繰り返
し、全面に合計厚さ約150nmの前駆体層を形成する
点を除き、実施例1の方法と同様の製造方法にて製造す
ることができるので、詳細な説明は省略する。
【0095】(実施例12)実施例12も実施例10の
変形である。実施例12においては、種結晶層の組成
を、Bi過剰Sr欠損Ti添加の組成、即ちBi2+Y
1-YTiYNb2-Y9(但し、Y=0.2)とした。
尚、これによって得られる強誘電体層の組成は、Bi
3-X+dSrX-dTi1-XNb1+X9(但し、X=0.2
1、d=0.042)である。尚、種結晶層の組成をB
i過剰Sr欠損Ti添加の組成とすることによって、種
結晶層の厚さの選択幅を広げることが可能となり、しか
も、種結晶層の形成時、一層配向性の無い結晶粒の分布
を得ることができる。但し、「Y」の値が高すぎると、
c軸配向の結晶粒の割合が増すことになり、注意が必要
である。「Y」の値の上限は、0.4程度とすることが
望ましい。
【0096】実施例12の不揮発性メモリにあっては、
実施例1の[工程−140]における種結晶層の形成に
おいて、Bi−Sr−Ti−Nb−Oを組成として有す
る種結晶層を、下地層に相当する第1の電極21上に形
成する。具体的には、Bi原料/Sr原料/Ti原料/
Nb原料/溶媒(トルエン)を表6に示す割合で混合し
た溶液を調製しておき、表2に例示したスピン・オン法
にて、全面に種結晶層(厚さ:約40nm)を形成する
点、[工程−150]において、Bi原料/Ti原料/
Nb原料/溶媒(トルエン)を表8に示す割合で混合し
た溶液を調製しておき、表4に例示したスピン・オン法
を3回繰り返し、全面に合計厚さ約150nmの前駆体
層を形成する点を除き、実施例1の方法と同様の製造方
法にて製造することができるので、詳細な説明は省略す
る。
【0097】(実施例13)実施例13も実施例10の
変形である。実施例13においては、種結晶層の組成
を、化学量論的組成であるBi2SrTa29とした。
更には、前駆体層の組成は、Bi3TiTaO9である。
尚、これによって得られる強誘電体層の組成は、Bi
3-X+dSrX-dTi1-XTa1+X9(但し、X=0.2
1、d=0)である。
【0098】実施例13の不揮発性メモリにあっては、
実施例1の[工程−140]における種結晶層の形成に
おいて、Bi−Sr−Ta−Oを組成として有する種結
晶層を、下地層に相当する第1の電極21上に形成す
る。具体的には、Bi原料/Sr原料/Ta原料/溶媒
(トルエン)を表6に示す割合で混合した溶液を調製し
ておき、表2に例示したスピン・オン法にて、全面に種
結晶層(厚さ:約40nm)を形成する点、[工程−1
50]において、Bi原料/Ti原料/Ta原料/溶媒
(トルエン)を表8に示す割合で混合した溶液を調製し
ておき、表4に例示したスピン・オン法を2回繰り返
し、全面に合計厚さ約150nmの前駆体層を形成する
点を除き、実施例1の方法と同様の製造方法にて製造す
ることができるので、詳細な説明は省略する。
【0099】(実施例14)実施例14は実施例13の
変形である。実施例13においては、種結晶層の組成
を、化学量論的組成、即ち、Bi2SrTa29とし
た。一方、実施例14においては、種結晶層の組成を、
Bi過剰Sr欠損の組成、即ち、Bi2+YSr1-YTa2
9(但し、Y=0.2)とした。尚、これによって得
られる強誘電体層の組成は、Bi3-X+dSrX-dTi1-X
Ta1+X9(但し、X=0.21、d=0.042)で
ある。
【0100】実施例14の不揮発性メモリにあっては、
実施例1の[工程−140]における種結晶層の形成に
おいて、Bi−Sr−Ta−Oを組成として有する種結
晶層を、下地層に相当する第1の電極21上に形成す
る。具体的には、Bi原料/Sr原料/Ta原料/溶媒
(トルエン)を表6に示す割合で混合した溶液を調製し
ておき、表2に例示したスピン・オン法にて、全面に種
結晶層(厚さ:約40nm)を形成する点、[工程−1
50]において、Bi原料/Ti原料/Ta原料/溶媒
(トルエン)を表8に示す割合で混合した溶液を調製し
ておき、表4に例示したスピン・オン法を3回繰り返
し、全面に合計厚さ約150nmの前駆体層を形成する
点を除き、実施例1の方法と同様の製造方法にて製造す
ることができるので、詳細な説明は省略する。
【0101】(実施例15)実施例15も実施例13の
変形である。実施例15においては、種結晶層の組成
を、Bi過剰Sr欠損Ti添加の組成、即ちBi2+Y
1-YTiYTa2-Y9(但し、Y=0.2)とした。
尚、これによって得られる強誘電体層の組成は、Bi
3-X+dSrX-dTi1-XTa1+X9(但し、X=0.2
4、d=0)である。尚、種結晶層の組成をBi過剰S
r欠損Ti添加の組成とすることによって、種結晶層の
厚さの選択幅を広げることが可能となり、しかも、種結
晶層の形成時、一層配向性の無い結晶粒の分布を得るこ
とができる。但し、「Y」の値が高すぎると、c軸配向
の結晶粒の割合が増すことになり、注意が必要である。
「Y」の値の上限は、0.4程度とすることが望まし
い。
【0102】実施例15の不揮発性メモリにあっては、
実施例1の[工程−140]における種結晶層の形成に
おいて、Bi−Sr−Ti−Ta−Oを組成として有す
る種結晶層を、下地層に相当する第1の電極21上に形
成する。具体的には、Bi原料/Sr原料/Ti原料/
Ta原料/溶媒(トルエン)を表6に示す割合で混合し
た溶液を調製しておき、表2に例示したスピン・オン法
にて、全面に種結晶層(厚さ:約60nm)を形成する
点、[工程−150]において、Bi原料/Ti原料/
Ta原料/溶媒(トルエン)を表8に示す割合で混合し
た溶液を調製しておき、表4に例示したスピン・オン法
を2回繰り返し、全面に合計厚さ約140nmの前駆体
層を形成する点を除き、実施例1の方法と同様の製造方
法にて製造することができるので、詳細な説明は省略す
る。
【0103】(実施例16)実施例16も実施例10の
変形である。実施例16においては、種結晶層の組成
を、化学量論的組成であるBi2Sr(NbZ,T
1-Z29(但し、Z=0.25)とした。更には、
前駆体層の組成は、Bi3Ti(NbZ,Ta1-Z)O9
ある。尚、これによって得られる強誘電体層の組成は、
Bi3-X+dSrX-dTi 1-X(NbZ,Ta1-Z1+X
9(但し、X=0.21、d=0、Z=0.25)であ
る。
【0104】実施例16の不揮発性メモリにあっては、
実施例1の[工程−140]における種結晶層の形成に
おいて、Bi−Sr−Nb−Ta−Oを組成として有す
る種結晶層を、下地層に相当する第1の電極21上に形
成する。具体的には、Bi原料/Sr原料/Nb原料/
Ta原料/溶媒(トルエン)を表6に示す割合で混合し
た溶液を調製しておき、表2に例示したスピン・オン法
にて、全面に種結晶層(厚さ:約40nm)を形成する
点、[工程−150]において、Bi原料/Ti原料/
Nb原料/Ta原料/溶媒(トルエン)を表8に示す割
合で混合した溶液を調製しておき、表4に例示したスピ
ン・オン法を3回繰り返し、全面に合計厚さ約150n
mの前駆体層を形成する点を除き、実施例1の方法と同
様の製造方法にて製造することができるので、詳細な説
明は省略する。
【0105】(実施例17)実施例17は実施例16の
変形である。実施例16においては、種結晶層の組成
を、化学量論的組成、即ち、Bi2Sr(NbZ,Ta
1-Z29(但し、Z=0.25)とした。一方、実施
例17においては、種結晶層の組成を、Bi過剰Sr欠
損の組成、即ち、Bi2+YSr1-Y(NbZ,Ta1-Z2
9(但し、Y=0.2)とした。尚、これによって得
られる強誘電体層の組成は、Bi3-X+dSrX -dTi1-X
(NbZ,Ta1-Z1+X9(但し、X=0.21、d=
0.042、Z=0.25)である。
【0106】実施例17の不揮発性メモリにあっては、
実施例1の[工程−140]における種結晶層の形成に
おいて、Bi−Sr−Nb−Ta−Oを組成として有す
る種結晶層を、下地層に相当する第1の電極21上に形
成する。具体的には、Bi原料/Sr原料/Nb原料/
Ta原料/溶媒(トルエン)を表6に示す割合で混合し
た溶液を調製しておき、表2に例示したスピン・オン法
にて、全面に種結晶層(厚さ:約40nm)を形成する
点、[工程−150]において、Bi原料/Ti原料/
Nb原料/Ta原料/溶媒(トルエン)を表8に示す割
合で混合した溶液を調製しておき、表4に例示したスピ
ン・オン法を3回繰り返し、全面に合計厚さ約150n
mの前駆体層を形成する点を除き、実施例1の方法と同
様の製造方法にて製造することができるので、詳細な説
明は省略する。
【0107】(実施例18)実施例18も実施例16の
変形である。実施例18においては、種結晶層の組成
を、Bi過剰Sr欠損Ti添加の組成、即ちBi2+Y
1-YTiY(NbZ,Ta1-Z2-Y9(但し、Y=0.
2、Z=0.25)とした。尚、これによって得られる
強誘電体層の組成は、Bi3-X+dSrX-dTi1-X(N
Z,Ta1-Z1+X9(但し、X=0.24、d=0、
Z=0.25)である。尚、種結晶層の組成をBi過剰
Sr欠損Ti添加の組成とすることによって、種結晶層
の厚さの選択幅を広げることが可能となり、しかも、種
結晶層の形成時、一層配向性の無い結晶粒の分布を得る
ことができる。但し、「Y」の値が高すぎると、c軸配
向の結晶粒の割合が増すことになり、注意が必要であ
る。「Y」の値の上限は、0.4程度とすることが望ま
しい。
【0108】実施例18の不揮発性メモリにあっては、
実施例1の[工程−140]における種結晶層の形成に
おいて、Bi−Sr−Ti−Nb−Ta−Oを組成とし
て有する種結晶層を、下地層に相当する第1の電極21
上に形成する。具体的には、Bi原料/Sr原料/Ti
原料/Nb原料/Ta原料/溶媒(トルエン)を表6に
示す割合で混合した溶液を調製しておき、表2に例示し
たスピン・オン法にて、全面に種結晶層(厚さ:約60
nm)を形成する点、[工程−150]において、Bi
原料/Ti原料/Nb原料/Ta原料/溶媒(トルエ
ン)を表8に示す割合で混合した溶液を調製しておき、
表4に例示したスピン・オン法を2回繰り返し、全面に
合計厚さ約140nmの前駆体層を形成する点を除き、
実施例1の方法と同様の製造方法にて製造することがで
きるので、詳細な説明は省略する。
【0109】[表5]
【0110】[表6]
【0111】[表7]
【0112】[表8]
【0113】以上、本発明を好ましい実施例に基づき説
明したが、本発明はこれらに限定されるものではない。
実施例にて説明した不揮発性メモリの構造は例示であ
り、適宜、変更することができる。
【0114】強誘電体層を構成する結晶粒の組成におけ
る酸素原子の数は、厳密に「9」でなくともよく、9±
0.2程度のばらつきがあっても問題ない。
【0115】例えば、メモリユニットMU1を構成する
メモリセルMC1Mを2以上の複数のグループに分け、各
グループを層間絶縁層を介して積層してもよい。これに
よって、半導体記憶装置の一層の高集積化を図ることが
できる。このような構造の例(2層構造の例)を図3に
示す。不揮発性メモリM1を構成するメモリユニットM
1の内のメモリセルMC11、MC12、MC13、MC14
は絶縁層16の上に形成され、これらのメモリセルの上
に層間絶縁層26が形成され、層間絶縁層26の上にメ
モリセルMC15、MC16、MC17、MC18が形成されて
いる。メモリセルMC15、MC16、MC17、MC18は絶
縁膜36Aによって覆われている。メモリセルMC11
MC12、MC13、MC14は、第1の電極21と強誘電体
層22と第2の電極23とから構成されている。第1の
電極21と絶縁層16との間には密着層20が形成され
ている。選択用トランジスタTR1の他方のソース/ド
レイン領域14は、絶縁層16に形成された開口部17
中に設けられた接続孔(コンタクトプラグ)18を介し
て共通ノードである第1の電極21に接続されている。
一方、メモリセルMC15、MC16、MC17、MC18は、
第1の電極31と強誘電体層32と第2の電極33とか
ら構成されている。第1の電極31と層間絶縁層26と
の間には密着層30が形成されている。また、選択用ト
ランジスタTR1の他方のソース/ドレイン領域14
は、接続孔18、層間絶縁層26に形成された開口部2
7中に設けられた接続孔(コンタクトプラグ)28を介
して共通ノードである第1の電極31に接続されてい
る。
【0116】あるいは又、不揮発性メモリM1を構成す
るメモリユニットMU1と不揮発性メモリM2を構成する
メモリユニットMU2とを、層間絶縁層を介して積層し
てもよい。2つの不揮発性メモリが積層された構造の模
式的な一部断面図を図4に示す。尚、参照番号25は接
続用パッドである。図4においては、密着層の図示を省
略した。
【0117】また、選択用トランジスタTR1をワード
線WL1によって制御し、選択用トランジスタTR2をワ
ード線WL2によって制御する構造としてもよく、この
ような構造の回路図を図5に示す。このような構成を採
用し、対となったビット線BL 1,BL2の一方に参照電
圧を印加することによって、メモリセルMC1m,MC2m
のそれぞれからデータを読み出すことができる。即ち、
各メモリセルMC1m,MC2m(m=1,2,3,4)の
それぞれに1ビットがデータとして記憶される。
【0118】更には、図6に示す構造のように変形する
こともできる。図6に示す構造の2つの不揮発性メモリ
においては、第2の電極23が共通化されている。即
ち、不揮発性メモリM1を構成するメモリユニットMU1
の各メモリセルMC1mは、第1の電極21Aと強誘電体
層22Aと第2の電極23とから成り、不揮発性メモリ
2を構成するメモリユニットMU2の各メモリセルMC
2mは、第1の電極21Bと強誘電体層22Bと第2の電
極23とから成る。そして、不揮発性メモリMnにおい
て、メモリセルの第1の電極21A,21Bは共通であ
る。この共通の第1の電極21A,21Bを、便宜上、
共通ノードCN1,CN2と呼ぶ。
【0119】ここで、不揮発性メモリM1における共通
の第1の電極21A(第1の共通ノードCN1)は、選
択用トランジスタTR1を介してビット線BL1に接続さ
れている。また、不揮発性メモリM2における共通の第
1の電極21B(第2の共通ノードCN2)は、選択用
トランジスタ(図示せず)を介してビット線BL2(図
示せず)に接続されている。更には、不揮発性メモリM
1を構成するメモリセルMC1mと、不揮発性メモリM2
構成するメモリセルMC2mは、第2の電極23を共有し
ており、この共有された第m番目の第2の電極23はプ
レート線PLmに接続されている。
【0120】また、不揮発性メモリを、所謂ゲインセル
型とすることもできる。このような不揮発性メモリの回
路図を図7に示し、不揮発性メモリを構成する各種のト
ランジスタの模式的なレイアウトを図8に示し、不揮発
性メモリの模式的な一部断面図を図9及び図10に示
す。尚、図8において、各種のトランジスタの領域を点
線で囲み、活性領域及び配線を実線で示し、ゲート電極
あるいはワード線を一点鎖線で示した。また、図9に示
す不揮発性メモリの模式的な一部断面図は、図8の線A
−Aに沿った模式的な一部断面図であり、図10に示す
不揮発性メモリの模式的な一部断面図は、図8の線B−
Bに沿った模式的な一部断面図である。
【0121】この不揮発性メモリは、ビット線BLと、
書込用トランジスタ(本発明の第2の態様あるいは第4
の態様に係る不揮発性メモリにおける選択用トランジス
タである)TRWと、M個(但し、M≧2であり、例え
ば、M=8)のメモリセルMCMから構成されたメモリ
ユニットMUと、M本のプレート線PLMから成るメモ
リユニットMUから構成されている。そして、各メモリ
セルMCMは、第1の電極21と強誘電体層22と第2
の電極23とから成り、メモリユニットMUを構成する
メモリセルMCMの第1の電極21は、メモリユニット
MUにおいて共通であり、この共通の第1の電極(共通
ノードCN)は、書込用トランジスタTR Wを介してビ
ット線BLに接続され、各メモリセルMCmを構成する
第2の電極23はプレート線PLmに接続されている。
メモリセルMCMは絶縁膜26Aによって被覆されてい
る。尚、不揮発性メモリのメモリユニットMUを構成す
るメモリセルの数(M)は8個に限定されず、一般に
は、M≧2を満足すればよく、2のべき数(M=2,
4,8,16・・・)とすることが好ましい。
【0122】更には、共通の第1の電極の電位変化を検
出し、該検出結果をビット線に電流又は電圧として伝達
する信号検出回路を備えている。言い換えれば、検出用
トランジスタTRS、及び、読出用トランジスタTRR
備えている。信号検出回路は、検出用トランジスタTR
S及び読出用トランジスタTRRから構成されている。そ
して、検出用トランジスタTRSの一端は所定の電位V
ccを有する配線(例えば、不純物層から構成された電源
線)に接続され、他端は読出用トランジスタTRRを介
してビット線BLに接続され、各メモリセルMCmに記
憶されたデータの読み出し時、読出用トランジスタTR
Rが導通状態とされ、各メモリセルMCmに記憶されたデ
ータに基づき共通の第1の電極(共通ノードCN)に生
じた電位により、検出用トランジスタTRSの動作が制
御される。
【0123】具体的には、各種のトランジスタはMOS
型FETから構成されており、書込用トランジスタ(選
択用トランジスタ)TRWの一方のソース/ドレイン領
域は絶縁層16に形成されたコンタクトホール15を介
してビット線BLに接続され、他方のソース/ドレイン
領域は、絶縁層16に形成された開口部17中に設けら
れた接続孔18を介して共通の第1の電極(共通ノード
CN)に接続されている。また、検出用トランジスタT
Sの一方のソース/ドレイン領域は、所定の電位Vcc
を有する配線に接続され、他方のソース/ドレイン領域
は、読出用トランジスタTRRの一方のソース/ドレイ
ン領域に接続されている。より具体的には、検出用トラ
ンジスタTRSの他方のソース/ドレイン領域と読出用
トランジスタTRRの一方のソース/ドレイン領域と
は、1つのソース/ドレイン領域を占めている。更に
は、読出用トランジスタTRRの他方のソース/ドレイ
ン領域はコンタクトホール15を介してビット線BLに
接続され、更に、共通の第1の電極(共通ノードCN、
あるいは、書込用トランジスタTRWの他方のソース/
ドレイン領域)は、開口部17A中に設けられた接続孔
18A、ワード線WLSを介して検出用トランジスタT
Sのゲート電極に接続されている。また、書込用トラ
ンジスタTRWのゲート電極に接続されたワード線WLW
及び読出用トランジスタTRRのゲート電極に接続され
たワード線WLRは、ワード線デコーダ/ドライバWD
に接続されている。一方、各プレート線PLmは、プレ
ート線デコーダ/ドライバPDに接続されている。更に
は、ビット線BLはセンスアンプSAに接続されてい
る。
【0124】この不揮発性メモリからのデータを読み出
し時、選択プレート線PL1にVccを印加する。このと
き、選択メモリセルMC1にデータ「1」が記憶されて
いれば、強誘電体層に分極反転が生じ、蓄積電荷量が増
加し、共通ノードCNの電位が上昇する。一方、選択メ
モリセルMC1にデータ「0」が記憶されていれば、強
誘電体層に分極反転が生ぜず、共通ノードCNの電位は
殆ど上昇しない。即ち、共通ノードCNは、非選択メモ
リセルの強誘電体層を介して複数の非選択プレート線P
kにカップリングされているので、共通ノードCNの
電位は0ボルトに比較的近いレベルに保たれる。このよ
うにして、選択メモリセルMC1に記憶されたデータに
依存して共通ノードCNの電位に変化が生じる。従っ
て、選択メモリセルの強誘電体層には、分極反転に十分
な電界を与えることができる。そしてビット線BLを浮
遊状態とし、読出用トランジスタTRRをオン状態とす
る。一方、選択メモリセルMC1に記憶されたデータに
基づき共通の第1の電極(共通ノードCN)に生じた電
位により、検出用トランジスタTRSの動作が制御され
る。具体的には、選択メモリセルMC1に記憶されたデ
ータに基づき共通の第1の電極(共通ノードCN)に高
い電位が生じれば、検出用トランジスタTRSは導通状
態となり、検出用トランジスタTRSの一方のソース/
ドレイン領域は所定の電位Vccを有する配線に接続され
ているので、かかる配線から、検出用トランジスタTR
S及び読出用トランジスタTRRを介してビット線BLに
電流が流れ、ビット線BLの電位が上昇する。即ち、信
号検出回路によって共通の第1の電極(共通ノードC
N)の電位変化が検出され、この検出結果がビット線B
Lに電圧(電位)として伝達される。ここで、検出用ト
ランジスタTRSの閾値をVt h、検出用トランジスタT
Sのゲート電極の電位(即ち、共通ノードCNの電
位)をVgとすれば、ビット線BLの電位は概ね(Vg
th)となる。尚、検出用トランジスタTRSをディプ
レッション型のNMOSFETとすれば、閾値Vthは負
の値をとる。これにより、ビット線BLの負荷の大小に
拘わらず、安定したセンス信号量を確保できる。尚、検
出用トランジスタTRSをPMOSFETから構成する
こともできる。
【0125】尚、検出用トランジスタの一端が接続され
た配線の所定の電位はVccに限定されず、例えば、接地
されていてもよい。即ち、検出用トランジスタの一端が
接続された配線の所定の電位を0ボルトとしてもよい。
但し、この場合には、選択メモリセルにおけるデータの
読み出し時に電位(Vcc)がビット線に現れた場合、再
書き込み時には、ビット線の電位を0ボルトとし、選択
メモリセルにおけるデータの読み出し時に0ボルトがビ
ット線に現れた場合、再書き込み時には、ビット線の電
位をVccとする必要がある。そのためには、図11に例
示するような、トランジスタTRIV-1,TRIV-2,TR
IV-3,TRIV-4から構成された一種のスイッチ回路(反
転回路)をビット線間に配設し、データの読み出し時に
は、トランジスタTRIV-2,TRIV-4をオン状態とし,
データの再書き込み時には、トランジスタTRIV-1,T
IV-3をオン状態とすればよい。
【0126】更には、図15に回路図を示した米国特許
第4873664号に開示された不揮発性メモリの模式
的な一部断面図を図12に示すが、かかる不揮発性メモ
リにも本発明を適用することができる。このような構造
の不揮発性メモリは、本発明の第1の態様若しくは第3
の態様に係る不揮発性メモリに該当し、実質的に、実施
例1にて説明した方法で製造することができる。図12
中、参照番号24はプレート線である。尚、不揮発性メ
モリの構造は、スタック型に限定されるものではなく、
プレーナ型とすることもできる。
【0127】また、実施例においては、種結晶層及び前
駆体層をゾル−ゲル法にて形成したが、種結晶層及び前
駆体層の形成はゾル−ゲル法に限定されない。例えば、
種結晶層の形成をMOCVD法にて行うこともできる。
Bi2SrTa29から成る種結晶層の形成条件を以下
の表9に例示する。尚、表9中、「thd」は、テトラ
メチルヘプタンジオネートの略である。また、表9に示
したソース原料はテトラヒドロフラン(THF)を主成
分とする溶媒中に溶解されている。
【0128】 [表9] MOCVD法による形成 ソース材料 :Sr(thd)2−tetraglyme Bi(C653 Ta(O−iC374(thd) 形成温度 :400〜700゜C プロセスガス:Ar/O2=1000/1000sccm 形成速度 :5〜20nm/分
【0129】あるいは又、Bi2SrTa29から成る
種結晶層をパルスレーザアブレーション法、あるいはR
Fスパッタ法にて全面に形成することもできる。これら
の場合の形成条件を以下に例示する。
【0130】[表10] パルスレーザアブレーション法による形成 ターゲット:Bi2SrTa29 使用レーザ:KrFエキシマレーザ(波長248nm、
パルス幅25n秒、5Hz) 形成温度 :400〜750゜C 酸素濃度 :3Pa
【0131】[表11] RFスパッタ法による形成 ターゲット:Bi2SrTa29セラミックターゲット RFパワー:1.2W〜2.0W/ターゲット1cm2 雰囲気圧力:0.2〜1.3Pa 形成温度 :室温〜600゜C プロセスガス:Ar/O2の流量比=2/1〜9/1
【0132】本発明の不揮発性メモリのキャパシタ構造
を、強誘電体層を用いた不揮発性メモリ(所謂FERA
M)のみならず、DRAMに適用することもできる。こ
の場合には、強誘電体層の常誘電的な電界応答(強誘電
双極子の反転を伴わない応答)のみを利用する。
【0133】
【発明の効果】本発明においては、相転移温度Tcが充
分に高い強誘電体材料から強誘電体層が構成されている
が故に、抗電界Ecや反転分極電荷量の温度依存性を通
常のメモリ素子設計裕度の範囲内の収めることが可能と
なり、安定した、信頼性の高い不揮発性メモリを得るこ
とができるし、不揮発性メモリの回路設計に余裕を持た
せることができる。
【0134】また、例えば下地層に相当する第1の電極
と前駆体層との間に形成される種結晶層のBi含有率を
低下させているが故に、強誘電体結晶の微細な粒(結晶
核)を、ランダムに配向した状態で、あるいは、c軸か
らずれた配向[(115)配向や(103)配向等]に
分散した状態で、種結晶層中に析出させることができ
る。その結果、強誘電体層を構成する結晶はc軸からず
れた配向状態となり、強誘電特性を確実に具現化するこ
とができる。このことは、強誘電体材料の本来有する優
れた特性と相まって、安定した、信頼性の高い動作をす
る不揮発性メモリを、歩留良く生産することに寄与す
る。
【0135】本発明における強誘電体層を構成する強誘
電体材料における分極反転疲労特性は、チタン(Ti)
を含まないBi系層状強誘電体材料と比較して、若干劣
ると考えられ、データ書き換え耐性も1011回程度と予
想されるが、実用上、問題とはならない値である。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1の強誘電体型不揮発性半導体メモリの
模式的な一部断面図である。
【図2】実施例1の強誘電体型不揮発性半導体メモリの
回路図である。
【図3】実施例1の強誘電体型不揮発性半導体メモリの
変形例の模式的な一部断面図である。
【図4】実施例1の強誘電体型不揮発性半導体メモリの
別の変形例の模式的な一部断面図である。
【図5】実施例1の強誘電体型不揮発性半導体メモリの
更に別の変形例の回路図である。
【図6】実施例1の強誘電体型不揮発性半導体メモリの
更に別の変形例の模式的な一部断面図である。
【図7】ゲインセル型の強誘電体型不揮発性半導体メモ
リの回路図である。
【図8】図7に示したの強誘電体型不揮発性半導体メモ
リにおけるレイアウト図である。
【図9】図7に示した強誘電体型不揮発性半導体メモリ
の模式的な一部断面図である。
【図10】図7に示した強誘電体型不揮発性半導体メモ
リの、図9とは異なる断面で見たときの模式的な一部断
面図である。
【図11】検出用トランジスタの一端が接続された配線
の所定の電位を0ボルトとした場合の、ビット線間に配
設された一種のスイッチ回路を示す回路図である。
【図12】図15に示した強誘電体型不揮発性半導体メ
モリの模式的な一部断面図である。
【図13】各種の強誘電体材料相転移温度Tcの値を示
すグラフである。
【図14】強誘電体のP−Eヒステリシスループ図であ
る。
【図15】米国特許第4873664号に開示された強
誘電体型不揮発性半導体メモリの回路図である。
【符号の説明】
M・・・不揮発性メモリ、MU・・・メモリユニット、
TR・・・選択用トランジスタ、MU・・・メモリユニ
ット、MC・・・メモリセル、BL・・・ビット線、W
L・・・ワード線、PL・・・プレート線、WD・・・
ワード線デコーダ/ドライバ、PD・・・プレート線デ
コーダ/ドライバ、SA・・・センスアンプ、TRS
・・検出用トランジスタ、TRR・・・読出用トランジ
スタ、TRW・・・書込用トランジスタ(選択用トラン
ジスタ)、10・・・半導体基板、11・・・素子分離
領域、12・・・ゲート絶縁膜、13・・・ゲート電
極、14・・・ソース/ドレイン領域、15・・・コン
タクトプラグ、16・・・絶縁層、17,17A,27
・・・開口部、18,18A,28・・・接続孔(コン
タクトプラグ)、20,30・・・密着層、21,21
A,21B,31・・・第1の電極、22,22A,2
2B,32・・・強誘電体層、23,33・・・第2の
電極、24・・・プレート線、25・・・接続用パッ
ド、26・・・層間絶縁層、26A,36A・・・絶縁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5F058 BA11 BC03 BF06 BF12 BF29 BF46 5F083 FR01 FR02 FR10 GA09 GA21 JA17 JA36 JA37 JA38 JA39 JA40 JA43 JA53 MA06 MA17 MA19 NA01 NA08 PR34 PR39

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A)ビット線と、 (B)選択用トランジスタと、 (C)メモリセルと、 (D)プレート線、から成り、メモリセルは、第1の電
    極と強誘電体層と第2の電極とから成り、 第1の電極は、選択用トランジスタを介してビット線に
    接続され、 第2の電極は、プレート線に接続されており、 メモリセルを構成する強誘電体層は、Bi3-X+dCaX-d
    Ti1-X(NbZ,Ta 1-Z1+X9結晶粒(但し、0<
    X<0.45,0≦d<0.1,X−d>0,0≦Z≦
    1)から構成されていることを特徴とする強誘電体型不
    揮発性半導体メモリ。
  2. 【請求項2】(A)ビット線と、 (B)選択用トランジスタと、 (C)M個(但し、M≧2)のメモリセルから構成され
    たメモリユニットと、 (D)M本のプレート線、から成り、各メモリセルは、
    第1の電極と強誘電体層と第2の電極とから成り、 メモリユニットにおいて、メモリセルの第1の電極は共
    通であり、該共通の第1の電極は、選択用トランジスタ
    を介してビット線に接続され、 メモリユニットにおいて、第m番目(但し、m=1,2
    ・・・M)のメモリセルの第2の電極は、第m番目のプ
    レート線に接続されており、 各メモリセルを構成する強誘電体層は、Bi3-X+dCa
    X-dTi1-X(NbZ,Ta1-Z1+X9結晶粒(但し、0
    <X<0.45,0≦d<0.1,X−d>0,0≦Z
    ≦1)から構成されていることを特徴とする強誘電体型
    不揮発性半導体メモリ。
  3. 【請求項3】Z=1であることを特徴とする請求項1又
    は請求項2に記載の強誘電体型不揮発性半導体メモリ。
  4. 【請求項4】Z=0であり、0<X<0.25を満足す
    ることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の強誘
    電体型不揮発性半導体メモリ。
  5. 【請求項5】(A)ビット線と、 (B)選択用トランジスタと、 (C)メモリセルと、 (D)M本のプレート線、から成り、 メモリセルは、第1の電極と強誘電体層と第2の電極と
    から成り、 第1の電極は、選択用トランジスタを介してビット線に
    接続され、 第2の電極は、プレート線に接続されており、 メモリセルを構成する強誘電体層は、Bi3-X+dSrX-d
    Ti1-X(NbZ,Ta 1-Z1+X9結晶粒(但し、0<
    X<0.3,0≦d<0.1,X−d>0,0≦Z≦
    1)から構成されていることを特徴とする強誘電体型不
    揮発性半導体メモリ。
  6. 【請求項6】(A)ビット線と、 (B)選択用トランジスタと、 (C)M個(但し、M≧2)のメモリセルから構成され
    たメモリユニットと、 (D)M本のプレート線、から成り、 各メモリセルは、第1の電極と強誘電体層と第2の電極
    とから成り、 メモリユニットにおいて、メモリセルの第1の電極は共
    通であり、該共通の第1の電極は、選択用トランジスタ
    を介してビット線に接続され、 メモリユニットにおいて、第m番目(但し、m=1,2
    ・・・M)のメモリセルの第2の電極は、第m番目のプ
    レート線に接続されており、 各メモリセルを構成する強誘電体層は、Bi3-X+dSr
    X-dTi1-X(NbZ,Ta1-Z1+X9結晶粒(但し、0
    <X<0.3,0≦d<0.1,X−d>0,0≦Z≦
    1)から構成されていることを特徴とする強誘電体型不
    揮発性半導体メモリ。
  7. 【請求項7】Z=1であることを特徴とする請求項5又
    は請求項6に記載の強誘電体型不揮発性半導体メモリ。
  8. 【請求項8】Z=0であり、0<X<0.15を満足す
    ることを特徴とする請求項5又は請求項6に記載の強誘
    電体型不揮発性半導体メモリ。
  9. 【請求項9】(A)ビット線と、 (B)選択用トランジスタと、 (C)メモリセルと、 (D)プレート線、から成り、 メモリセルは、第1の電極と強誘電体層と第2の電極と
    から成り、 第1の電極は、選択用トランジスタを介してビット線に
    接続され、 第2の電極は、プレート線に接続されており、 メモリセルを構成する強誘電体層は、Bi3-X+dCaX-d
    Ti1-X(NbZ,Ta 1-Z1+X9結晶粒(但し、0<
    X<0.45,0≦d<0.1,X−d>0,0≦Z≦
    1)から構成された強誘電体型不揮発性半導体メモリの
    製造方法であって、 (a)少なくともBi−Ca−(Nb,Ta)−Oを組
    成として有する種結晶層を形成する工程と、 (b)該種結晶層上に、Bi−Ti−(Nb,Ta)−
    Oを組成として有する前駆体層を形成する工程と、 (c)該種結晶層及び該前駆体層に熱処理を施し、強誘
    電体層を得る工程、を具備することを特徴とする強誘電
    体型不揮発性半導体メモリの製造方法。
  10. 【請求項10】(A)ビット線と、 (B)選択用トランジスタと、 (C)M個(但し、M≧2)のメモリセルから構成され
    たメモリユニットと、 (D)M本のプレート線、から成り、 各メモリセルは、第1の電極と強誘電体層と第2の電極
    とから成り、 メモリユニットにおいて、メモリセルの第1の電極は共
    通であり、該共通の第1の電極は、選択用トランジスタ
    を介してビット線に接続され、 メモリユニットにおいて、第m番目(但し、m=1,2
    ・・・M)のメモリセルの第2の電極は、第m番目のプ
    レート線に接続されており、 各メモリセルを構成する強誘電体層は、Bi3-X+dCa
    X-dTi1-X(NbZ,Ta1-Z1+X9結晶粒(但し、0
    <X<0.45,0≦d<0.1,X−d>0,0≦Z
    ≦1)から構成された強誘電体型不揮発性半導体メモリ
    の製造方法であって、 (a)少なくともBi−Ca−(Nb,Ta)−Oを組
    成として有する種結晶層を形成する工程と、 (b)該種結晶層上に、Bi−Ti−(Nb,Ta)−
    Oを組成として有する前駆体層を形成する工程と、 (c)該種結晶層及び該前駆体層に熱処理を施し、強誘
    電体層を得る工程、を具備することを特徴とする強誘電
    体型不揮発性半導体メモリの製造方法。
  11. 【請求項11】Z=1であり、 前記工程(a)においては、少なくともBi−Ca−N
    b−Oを組成として有する種結晶層を形成し、 前記工程(b)においては、Bi−Ti−Nb−Oを組
    成として有する前駆体層を形成することを特徴とする請
    求項9又は請求項10に記載の強誘電体型不揮発性半導
    体メモリの製造方法。
  12. 【請求項12】Z=0であり、0<X<0.25を満足
    し、 前記工程(a)においては、少なくともBi−Ca−T
    a−Oを組成として有する種結晶層を形成し、 前記工程(b)においては、Bi−Ti−Ta−Oを組
    成として有する前駆体層を形成することを特徴とする請
    求項9又は請求項10に記載の強誘電体型不揮発性半導
    体メモリの製造方法。
  13. 【請求項13】(A)ビット線と、 (B)選択用トランジスタと、 (C)メモリセルと、 (D)プレート線、から成り、 メモリセルは、第1の電極と強誘電体層と第2の電極と
    から成り、 第1の電極は、選択用トランジスタを介してビット線に
    接続され、 第2の電極は、プレート線に接続されており、 メモリセルを構成する強誘電体層は、Bi3-X+dSrX-d
    Ti1-X(Nb,Ta)1+X9結晶粒(但し、0<X<
    0.3,0≦d<0.1,X−d>0,0≦Z≦1)か
    ら構成された強誘電体型不揮発性半導体メモリの製造方
    法であって、 (a)少なくともBi−Sr−(Nb,Ta)−Oを組
    成として有する種結晶層を形成する工程と、 (b)該種結晶層上に、Bi−Ti−(Nb,Ta)−
    Oを組成として有する前駆体層を形成する工程と、 (c)該種結晶層及び該前駆体層に熱処理を施し、強誘
    電体層を得る工程、を具備することを特徴とする強誘電
    体型不揮発性半導体メモリの製造方法。
  14. 【請求項14】(A)ビット線と、 (B)選択用トランジスタと、 (C)M個(但し、M≧2)のメモリセルから構成され
    たメモリユニットと、 (D)M本のプレート線、から成り、 各メモリセルは、第1の電極と強誘電体層と第2の電極
    とから成り、 メモリユニットにおいて、メモリセルの第1の電極は共
    通であり、該共通の第1の電極は、選択用トランジスタ
    を介してビット線に接続され、 メモリユニットにおいて、第m番目(但し、m=1,2
    ・・・M)のメモリセルの第2の電極は、第m番目のプ
    レート線に接続されており、 各メモリセルを構成する強誘電体層は、Bi3-X+dSr
    X-dTi1-X(Nb,Ta)1+X9結晶粒(但し、0<X
    <0.3,0≦d<0.1,X−d>0,0≦Z≦1)
    から構成された強誘電体型不揮発性半導体メモリの製造
    方法であって、 (a)少なくともBi−Sr−(Nb,Ta)−Oを組
    成として有する種結晶層を形成する工程と、 (b)該種結晶層上に、Bi−Ti−(Nb,Ta)−
    Oを組成として有する前駆体層を形成する工程と、 (c)該種結晶層及び該前駆体層に熱処理を施し、強誘
    電体層を得る工程、を具備することを特徴とする強誘電
    体型不揮発性半導体メモリの製造方法。
  15. 【請求項15】Z=1であり、 前記工程(a)においては、少なくともBi−Sr−N
    b−Oを組成として有する種結晶層を形成し、 前記工程(b)においては、Bi−Ti−Nb−Oを組
    成として有する前駆体層を形成することを特徴とする請
    求項13又は請求項14に記載の強誘電体型不揮発性半
    導体メモリの製造方法。
  16. 【請求項16】Z=0であり、0<X<0.15を満足
    し、 前記工程(a)においては、少なくともBi−Sr−T
    a−Oを組成として有する種結晶層を形成し、 前記工程(b)においては、Bi−Ti−Ta−Oを組
    成として有する前駆体層を形成することを特徴とする請
    求項13又は請求項14に記載の強誘電体型不揮発性半
    導体メモリの製造方法。
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