JPH10178156A - 半導体メモリセル及びその作製方法、並びにダミーセル及びその作製方法 - Google Patents

半導体メモリセル及びその作製方法、並びにダミーセル及びその作製方法

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JPH10178156A
JPH10178156A JP9205797A JP20579797A JPH10178156A JP H10178156 A JPH10178156 A JP H10178156A JP 9205797 A JP9205797 A JP 9205797A JP 20579797 A JP20579797 A JP 20579797A JP H10178156 A JPH10178156 A JP H10178156A
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thin film
insulating layer
interlayer insulating
electrode
layer
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JP9205797A
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Akihiko Ochiai
昭彦 落合
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】半導体メモリセルの縮小化を図り、不揮発性半
導体メモリの高集積化を達成することを可能にする半導
体メモリセルを提供する。 【解決手段】半導体メモリセルは、(イ)MOS型トラ
ンジスタ素子と、(ロ)MOS型トランジスタ素子上に
形成された層間絶縁層20から突出し、且つ、層間絶縁
層20に形成された開口部22を通してMOS型トラン
ジスタ素子のソース・ドレイン領域15まで延びる下部
電極23と、(ハ)層間絶縁層20から突出した下部電
極23の部分23Aを被覆する強誘電体薄膜から成るキ
ャパシタ絶縁膜24と、(ニ)キャパシタ絶縁膜24上
に形成された上部電極25から成る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、強誘電体薄膜を用
いた半導体メモリセル及びその作製方法、更に詳しく
は、強誘電体薄膜を用いた不揮発性半導体メモリセル
(所謂FERAM)から成る半導体メモリセル及びその
作製方法に関する。本発明は、更に、かかる半導体メモ
リセルに記憶された情報の読み出しのための基準電圧を
ビット線に生成するためのダミーセル及びその作製方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、成膜技術の進歩に伴い強誘電体薄
膜を用いた不揮発性半導体メモリの応用研究が盛んに進
められている。この不揮発性半導体メモリは、強誘電体
薄膜の高速分極反転とその残留分極を利用する、高速書
き換えが可能な不揮発性半導体メモリである。現在研究
されている強誘電体薄膜を備えた不揮発性半導体メモリ
は、強誘電体キャパシタの蓄積電荷量の変化を検出する
方式と、強誘電体の自発分極による半導体の抵抗変化を
検出する方式の2つに分類することができる。本発明に
おける半導体メモリセルは前者に属する。
【0003】強誘電体キャパシタの蓄積電荷量の変化を
検出する方式の不揮発性半導体メモリセルは、基本的に
は、強誘電体キャパシタと選択トランジスタとから構成
されている。強誘電体キャパシタは、例えば、下部電極
と上部電極、及びそれらの間に挟まれた強誘電体薄膜か
ら構成されている。このタイプの不揮発性半導体メモリ
セルにおけるデータの書き込みや読み出しは、図9に示
す強誘電体のP−Eヒステリシスループを応用して行わ
れる。強誘電体薄膜に外部電界を加えた後、外部電界を
除いたとき、強誘電体薄膜は自発分極を示す。そして、
強誘電体薄膜の残留分極は、プラス方向の外部電界が印
加されたとき+Pr、マイナス方向の外部電界が印加さ
れたとき−Prとなる。ここで、残留分極が+Prの状態
(図9の「D」参照)の場合を「0」とし、残留分極が
−Prの状態(図9の「A」参照)の場合を「1」とす
る。
【0004】「1」あるいは「0」の状態を判別するた
めに、強誘電体薄膜に例えばプラス方向の外部電界を印
加する。これによって、強誘電体薄膜の分極は図9の
「C」の状態となる。このとき、データが「0」であれ
ば、強誘電体薄膜の分極状態は、「D」から「C」の状
態に変化する。一方、データが「1」であれば、強誘電
体薄膜の分極状態は、「A」から「B」を経由して
「C」の状態に変化する。データが「0」の場合には、
強誘電体薄膜の分極反転は生じない。一方、データが
「1」の場合には、強誘電体薄膜に分極反転が生じる。
その結果、強誘電体キャパシタの蓄積電荷量に差が生じ
る。選択されたメモリセルの選択トランジスタをオンに
することで、この蓄積電荷をビット線電位として検出す
る。データの読み出し後、外部電界を0にすると、デー
タが「0」のときでも「1」のときでも、強誘電体薄膜
の分極状態は図9の「D」の状態となってしまう。それ
故、データが「1」の場合、マイナス方向の外部電界を
印加して、「D」、[E」という経路で「A」の状態と
し、データ「1」を書き込む。
【0005】このような不揮発性半導体メモリの一種
(スタック型不揮発性半導体メモリセル)が、文献 "A
Half-Micron Ferroelectric Memory Cell Technology w
ith Stacked Capacitor Structure", S.Onishi, et a
l., IEDM 94-843 から公知である。この文献に開示され
た不揮発性半導体メモリセルの模式的な一部断面図を図
10に示す。この不揮発性半導体メモリセルは、選択ト
ランジスタであるMOS型トランジスタ素子と、下部電
極と、下部電極上に形成された強誘電体薄膜と、強誘電
体薄膜上に形成された上部電極と、プレート線から構成
されている。MOS型トランジスタ素子の一方のソース
・ドレイン領域は、ビット線に接続されている。下部電
極は、MOS型トランジスタ素子上に形成された層間絶
縁層の上に設けられており、MOS型トランジスタ素子
の他方のソース・ドレイン領域と接続孔を介して電気的
に接続されている。
【0006】不揮発性半導体メモリセルのセル面積を縮
小し、高集積化を図るためには、図11に回路図を示す
ような、1トランジスタ/1キャパシタ構成を有する折
り返しビット線型の不揮発性半導体メモリとすることが
望ましい。ビット線BL1に接続されたメモリセル内の
情報を読み出すためには、ビット線BL1を0ボルトに
プリチャージし、ワード線WL1を立ち上げて、選択ト
ランジスタをオン状態とする。この状態で、プレート線
PLに電圧を印加することによって、メモリセル内に記
憶された情報に対応した電流がビット線BL1に流れ、
ビット線BL1に電圧が観察される。メモリセル内に記
憶された情報は、ビット線BL0に基準電圧を発生さ
せ、ビット線BL1の電圧と基準電圧とをセンスアンプ
によって比較、増幅することによって検知することがで
きる。ここで、基準電圧は、ダミーセルのキャパシタ容
量(Cd)を調整することによって、ビット線BL1にて
観察される情報「1」に対応した電圧V1と情報「0」
に対応した電圧V0との中間の電圧[(V1+V0)/
2]となるように設定される。尚、このような技術は、
例えば、文献「強誘電体メモリ技術」, National Techn
ical Report Vol.41, No. 6,Dec. 1995 に開示されてい
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】最小加工寸法(線幅)
をFとしたとき、折り返しビット線型の不揮発性半導体
メモリの理想的なメモリセル寸法は、図12の(A)に
示すように、4F×2Fであり、下部電極の大きさは、
理想的には3F×1Fである。ところで、下部電極は、
MOS型トランジスタ素子の他方のソース・ドレイン領
域と、接続孔を介して電気的に接続されている。そし
て、下部電極と接続孔との接続を確実なものとするため
に、下部電極の形成時、フォトリソグラフィ技術におけ
るマスク合わせずれを考慮して、大きさ1F×1Fの接
続孔の上に形成する下部電極の大きさを3F×2Fとし
ている(図12の(B)参照)。従って、メモリセル寸
法は4F×3Fとなる。尚、このように、接続孔に対し
て下部電極の大きさを大きくすることを、下部電極に被
り余裕を持たせるという。しかしながら、半導体メモリ
セルの縮小化を図り、不揮発性半導体メモリの高集積化
を達成する上で、下部電極の大きさを出来るだけ小さく
することが好ましい。
【0008】図11に回路図を示した1トランジスタ/
1キャパシタ構成を有する折り返しビット線型の不揮発
性半導体メモリにおいては、ダミーセルのキャパシタ容
量(Cd)を調整することによって基準電圧を設定して
いる。ダミーセルに要求されるキャパシタ容量は、ビッ
ト線BL0の容量にも依存するが、通常、メモリセルの
キャパシタ容量(Cm)の3〜5倍である。然るに、上
記の文献には、ダミーセルのキャパシタ容量を如何にし
て大きくするか、また、ダミーセルのキャパシタ容量を
如何にして正確に制御するか、具体的な提言はなされて
いない。
【0009】従って、本発明の第1の目的は、半導体メ
モリセルの縮小化を図り、不揮発性半導体メモリの高集
積化を達成することを可能にする半導体メモリセル及び
その作製方法を提供することにある。また、本発明の第
2の目的は、半導体メモリセルに記憶された情報の読み
出しのための基準電圧をビット線に生成するために、大
きな且つ正確な値のキャパシタ容量を有し、しかも、半
導体メモリセルと同一作製プロセスで作製が可能なダミ
ーセル及びその作製方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の第1の目的を達成
するための本発明の半導体メモリセルは、(イ)MOS
型トランジスタ素子と、(ロ)MOS型トランジスタ素
子上に形成された層間絶縁層から突出し、且つ、層間絶
縁層に形成された開口部を通してMOS型トランジスタ
素子のソース・ドレイン領域まで延びる下部電極と、
(ハ)層間絶縁層から突出した下部電極の部分を被覆す
る強誘電体薄膜から成るキャパシタ絶縁膜と、(ニ)キ
ャパシタ絶縁膜上に形成された上部電極、から成ること
を特徴とする。
【0011】本発明の半導体メモリセルにおいては、下
部電極は、層間絶縁層に形成された開口部に対して自己
整合的に形成されているので、下部電極に被り余裕を持
たせる必要がなく、半導体メモリのセル面積の縮小化、
半導体メモリセルの高集積化を図ることができる。
【0012】本発明の半導体メモリセルにおいては、キ
ャパシタ絶縁膜のキャパシタ容量を増加させるために、
層間絶縁層から突出した下部電極の部分の水平方向断面
積を、開口部内の下部電極の部分の水平方向断面積より
も大きくする形態とすることができる。
【0013】上記の第2の目的を達成するための本発明
のダミーセルは、半導体メモリセルにビット線を介して
接続されている。この半導体メモリセルは、(イ)一方
のソース・ドレイン領域がビット線に接続されたMOS
型トランジスタ素子、及び、(ロ)MOS型トランジス
タ素子の他方のソース・ドレイン領域に接続され、強誘
電体薄膜を備えた強誘電体キャパシタ部、から成る1ト
ランジスタ/1キャパシタ構成の半導体メモリセルであ
る。ダミーセルは、半導体メモリセルに記憶された情報
の読み出しのための基準電圧をこのビット線に生成す
る。そして、ダミーセルは、(A)MOS型トランジス
タ素子と、(B)MOS型トランジスタ素子上に形成さ
れた層間絶縁層から突出し、且つ、層間絶縁層に形成さ
れた開口部を通してMOS型トランジスタ素子のソース
・ドレイン領域まで延びる下部電極と、(C)層間絶縁
層から突出した下部電極の部分を被覆する強誘電体薄膜
から成るキャパシタ絶縁膜と、(D)キャパシタ絶縁膜
上に形成された上部電極、から成り、強誘電体薄膜によ
って被覆された下部電極の部分の表面積が、所望の基準
電圧が得られるように設定されていることを特徴とす
る。
【0014】本発明のダミーセルにおいても、下部電極
は、層間絶縁層に形成された開口部に対して自己整合的
に形成されているので、下部電極に被り余裕を持たせる
必要がなく、ダミーセルの面積の縮小化を図ることがで
きるし、下部電極の部分の表面積が所望の基準電圧が得
られるように設定されているので、ダミーセルの有する
キャパシタ容量を大きく且つ正確な値とすることができ
る。尚、1つのダミーセルでダミーセルを構成するキャ
パシタ部のキャパシタ容量を最適化することができない
場合には、複数のダミーセルを並列に接続すればよい。
【0015】本発明のダミーセルにおいては、層間絶縁
層に形成された開口部の水平方向断面積を規定すること
により、強誘電体薄膜によって被覆された下部電極の部
分の表面積の設定を行うことが好ましい。これによっ
て、容易に且つ正確に強誘電体薄膜によって被覆された
下部電極の部分の表面積を設定することができる。場合
によっては、ダミーセルのキャパシタ部のキャパシタ容
量を増加させるために、層間絶縁層から突出した下部電
極の部分の水平方向断面積を、開口部内の下部電極の部
分の水平方向断面積よりも大きくする形態とすることが
できる。
【0016】上記の第1の目的を達成するための本発明
の第1の態様に係る半導体メモリセルの作製方法は、
(イ)MOS型トランジスタ素子を形成する工程と、
(ロ)MOS型トランジスタ素子上に層間絶縁層を形成
した後、層間絶縁層上にダミー層を形成する工程と、
(ハ)MOS型トランジスタ素子のソース・ドレイン領
域の上方のダミー層及び層間絶縁層に開口部を形成する
工程と、(ニ)開口部内を電極材料で埋め込む工程と、
(ホ)ダミー層を除去し、以て、電極材料から成り、M
OS型トランジスタ素子上に形成された層間絶縁層から
突出し、且つ、層間絶縁層に形成された開口部を通して
MOS型トランジスタ素子のソース・ドレイン領域まで
延びる下部電極を形成する工程と、(ヘ)全面に強誘電
体薄膜を成膜し、次いで、強誘電体薄膜上に電極薄膜を
成膜した後、電極薄膜及び強誘電体薄膜をパターニング
し、以て、層間絶縁層から突出した下部電極の部分を被
覆する強誘電体薄膜から成るキャパシタ絶縁膜、及び電
極薄膜から成る上部電極を形成する工程、から成ること
を特徴とする。
【0017】あるいは又、上記の第1の目的を達成する
ための本発明の第2の態様に係る半導体メモリセルの作
製方法は、上記の本発明の第1の態様に係る半導体メモ
リセルの作製方法における工程(ヘ)を、以下の2工程
に置き換えて成る。即ち、(ヘ)全面に強誘電体薄膜を
成膜した後、強誘電体薄膜をパターニングする工程、及
び、(ト)全面に電極薄膜を成膜した後、電極薄膜をパ
ターニングし、以て、層間絶縁層から突出した下部電極
の部分を被覆する強誘電体薄膜から成るキャパシタ絶縁
膜、及び電極薄膜から成る上部電極を形成する工程
【0018】本発明の第1若しくは第2の態様に係る半
導体メモリセルの作製方法においては、電極薄膜と強誘
電体薄膜のパターニングは、1つの下部電極を被覆する
ように電極薄膜と強誘電体薄膜とをパターニングしても
よいし、複数の下部電極を被覆するように電極薄膜と強
誘電体薄膜とをパターニングしてもよい。前者のパター
ニングの場合、上部電極には、例えばVss(V)若しく
はVcc(V)が印加される。一方、後者のパターニング
の場合、上部電極には、例えば(Vcc−Vss)/2
(V)の一定の電圧が印加される。
【0019】上記の第2の目的を達成するための本発明
の第1の態様に係るダミーセルの作製方法にて作製され
るダミーセルは、半導体メモリセルにビット線を介して
接続されている。この半導体メモリセルは、(A)一方
のソース・ドレイン領域がビット線に接続されたMOS
型トランジスタ素子、及び、(B)MOS型トランジス
タ素子の他方のソース・ドレイン領域に接続され、強誘
電体薄膜を備えた強誘電体キャパシタ部、から成る1ト
ランジスタ/1キャパシタ構成の半導体メモリセルであ
る。ダミーセルは、半導体メモリセルに記憶された情報
の読み出しのための基準電圧をこのビット線に生成す
る。そして、本発明の第1の態様に係るダミーセルの作
製方法は、(イ)MOS型トランジスタ素子を形成する
工程と、(ロ)MOS型トランジスタ素子上に層間絶縁
層を形成した後、層間絶縁層上にダミー層を形成する工
程と、(ハ)MOS型トランジスタ素子のソース・ドレ
イン領域の上方のダミー層及び層間絶縁層に開口部を形
成する工程と、(ニ)開口部内を電極材料で埋め込む工
程と、(ホ)ダミー層を除去し、以て、電極材料から成
り、MOS型トランジスタ素子上に形成された層間絶縁
層から突出し、且つ、層間絶縁層に形成された開口部を
通してMOS型トランジスタ素子のソース・ドレイン領
域まで延びる下部電極を形成する工程と、(ヘ)全面に
強誘電体薄膜を成膜し、次いで、強誘電体薄膜上に電極
薄膜を成膜した後、電極薄膜及び強誘電体薄膜をパター
ニングし、以て、層間絶縁層から突出した下部電極の部
分を被覆する強誘電体薄膜から成るキャパシタ絶縁膜、
及び電極薄膜から成る上部電極を形成する工程、から成
り、強誘電体薄膜によって被覆された下部電極の部分の
表面積が、所望の基準電圧が得られるように設定されて
いることを特徴とする。即ち、本発明の第1の態様に係
るダミーセルの作製方法は、基本的には、本発明の第1
の態様に係る半導体メモリセルの作製方法と同じであ
る。言い換えれば、本発明のダミーセルは、基本的に
は、本発明の半導体メモリセルと全く同一のプロセスで
作製することができる。
【0020】あるいは又、上記の第2の目的を達成する
ための本発明の第2の態様に係るダミーセルの作製方法
は、上記の本発明の第1の態様に係る半導体メモリセル
の作製方法における工程(ヘ)を、以下の2工程に置き
換えて成る。即ち、(ヘ)全面に強誘電体薄膜を成膜し
た後、強誘電体薄膜をパターニングする工程、及び、
(ト)全面に電極薄膜を成膜した後、電極薄膜をパター
ニングし、以て、層間絶縁層から突出した下部電極の部
分を被覆する強誘電体薄膜から成るキャパシタ絶縁膜、
及び電極薄膜から成る上部電極を形成する工程
【0021】尚、本発明の第2の態様に係るダミーセル
の作製方法は、基本的には、本発明の第2の態様に係る
半導体メモリセルの作製方法と同じである。
【0022】本発明の半導体メモリセルの作製方法ある
いはダミーセルの作製方法においては、ダミー層は、層
間絶縁層とエッチング選択比がある材料ならば、如何な
る材料から構成することもできるが、例えば、層間絶縁
層をSiO2から構成し、ダミー層を下からSiN層及
びSiO2層の2層から構成することが好ましい。尚、
ダミー層を構成するSiN層は、ダミー層を構成するS
iO2層をエッチングする際のエッチングストッパ層と
して機能する。
【0023】本発明の半導体メモリセルあるいはダミー
セルの作製方法にあっては、前記工程(ホ)と工程
(ヘ)の間において、全面に前記電極材料と同種又は異
種の電極材料から成る電極材料層を成膜した後、この電
極材料層をエッチバックし、以て、層間絶縁層から突出
した下部電極の部分の水平方向断面積を開口部内の下部
電極の部分の水平方向断面積よりも大きくする工程を含
むことができる。これによって、キャパシタ部のキャパ
シタ容量を増大させ得る。
【0024】本発明の半導体メモリセル及びその作製方
法、並びにダミーセル及びその作製方法においては、下
部電極は金属酸化物から構成することが好ましく、かか
る金属酸化物として、RuO2又はIrO2を挙げること
ができる。下部電極の形成は、例えばスパッタ法、反応
性スパッタ法、電子ビーム蒸着法、MOCVD法等にて
行うことができる。また、下部電極のパターニングは、
例えばRIE法にて行うことができる。また、本発明の
半導体メモリセルあるいはダミーセルにおいては、下部
電極の柱状形状として、下部電極を水平面で切断したと
き、円形、楕円形、丸みを帯びた角柱等を挙げることが
できる。
【0025】本発明の半導体メモリセルあるいはダミー
セルにおけるキャパシタ絶縁膜を構成する強誘電体薄膜
は、PbTiO3、PZT系化合物、又は層状構造を有
するBi系化合物から成ることが好ましい。PZT系化
合物として、ペロブスカイト型構造を有するPbZrO
3とPbTiO3の固溶体であるチタン酸ジルコン酸鉛
(PZT)、PZTにLaを添加した金属酸化物である
PLZT、あるいはPZTにNbを添加した金属酸化物
であるPNZTを挙げることができる。また、層状構造
を有するBi系化合物として、ペロブスカイト型構造を
有する、SrBi2Ta29、SrBi2Nb29、Ba
Bi2Ta29、SrBi4Ti415、Bi4Ti
312、SrBi2TaNbO9、PbBi2Ta29等を
例示することができる。強誘電体薄膜は、例えば、MO
CVD法、パルスレーザアブレーション法、スパッタ法
によって成膜することができる。また、強誘電体薄膜の
パターニングやエッチバックは、例えばRIE法にて行
うことができる。
【0026】本発明の半導体メモリセルあるいはダミー
セルにおける上部電極(電極薄膜)は、例えば、RuO
2、IrO2、Pt、Pd、Pt/Tiの積層構造、Pt
/Taの積層構造、Pt/Ti/Taの積層構造、La
0.5Sr0.5CoO3(LSCO)、Pt/LSCOの積
層構造、YBa2Cu37から作製することができる。
尚、積層構造においては、「/」の前に記載された材料
が上層を構成し、「/」の後ろに記載された材料が下層
を構成する。電極薄膜の成膜は、スパッタ法やパルスレ
ーザアブレーション法にて行うことができる。また、電
極薄膜のパターニングは、例えばイオンミーリング法や
RIE法にて行うことができる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、発明の実
施の形態(以下、実施の形態と略称する)に基づき本発
明を説明する。
【0028】(実施の形態1)実施の形態1の半導体メ
モリセルの模式的な一部断面図を、図1に示す。この半
導体メモリセルは、1トランジスタ/1キャパシタ構成
であり、一方のソース・ドレイン領域がビット線に接続
されたMOS型トランジスタ素子、及び、MOS型トラ
ンジスタ素子の他方のソース・ドレイン領域に接続さ
れ、強誘電体薄膜を備えた強誘電体キャパシタ部から構
成されている。具体的には、この半導体メモリセルは、
選択トランジスタとして機能するMOS型トランジスタ
素子と、MOS型トランジスタ素子上に形成された層間
絶縁層20から突出し、且つ、層間絶縁層20に形成さ
れた開口部22を通してMOS型トランジスタ素子のソ
ース・ドレイン領域15まで延びる下部電極23と、層
間絶縁層20から突出した下部電極23の部分23Aを
被覆する強誘電体薄膜から成るキャパシタ絶縁膜24
と、キャパシタ絶縁膜24上に形成された上部電極25
から成る。強誘電体キャパシタ部は、下部電極23、キ
ャパシタ絶縁膜24及び上部電極25から構成されてい
る。尚、上部電極25は絶縁層26によって覆われ、絶
縁層26上に形成された配線(プレート線)29は、コ
ンタクトプラグ28によって上部電極25と接続されて
いる。実施の形態1においては、半導体メモリセルの構
造を、所謂ペデステル型とした。
【0029】MOS型トランジスタ素子は、半導体基板
10に形成された素子分離領域11の間に形成されてお
り、半導体基板10の表面に形成されたゲート酸化膜1
2、ゲート電極13及びソース・ドレイン領域15から
構成されている。一方のソース・ドレイン領域15は、
ビット線17に接続されている。尚、ビット線17は、
図1の左右方向に、下部電極23と接触することなく延
びているが、この状態のビット線の図示は省略した。ゲ
ート電極13はワード線を兼ねている。配線(プレート
線)29にVss(V)を印加し、且つ、ビット線17に
cc(V)を印加することによって、あるいは又、配線
(プレート線)29にVcc(V)を印加し、且つ、ビッ
ト線17にVss(V)を印加することによって、強誘電
体薄膜から成るキャパシタ絶縁膜24に「0」又は
「1」の情報を書き込むことができる。尚、他方のソー
ス・ドレイン領域15は、層間絶縁層20に形成された
開口部22内を延びる下部電極23と接続されている。
【0030】図1に示した半導体メモリセルに記憶され
た情報の読み出しのための基準電圧を、図11に示した
ビット線BL0に生成するためのダミーセルの構造は、
図1に示した半導体メモリセルの構造と実質的に同一と
することができる。ダミーセルが半導体メモリセルと相
違する点は、ダミーセルにおいては、所望の基準電圧が
得られるように強誘電体薄膜によって被覆された下部電
極23の部分23Aの表面積が設定されている点にあ
る。具体的には、ダミーセルにおける強誘電体薄膜によ
って被覆された下部電極23の部分23Aの表面積は、
半導体メモリセルにおける強誘電体薄膜によって被覆さ
れた下部電極23の部分23Aの表面積よりも、数倍
(半導体メモリの構造等に依存し、例えば3〜5倍)大
きい。尚、ダミーセルにおいては、層間絶縁層20に形
成された開口部22の水平方向断面積を規定することに
より、強誘電体薄膜によって被覆された下部電極23の
部分23Aの表面積の設定を行うことができる。ダミー
セルのビット線17は、半導体メモリセルのビット線1
7と共通である。
【0031】所望の基準電圧が得られるように、ダミー
セルにおいて、強誘電体薄膜によって被覆された下部電
極23の部分23Aの表面積を設定する方法の概要を以
下に説明する。先ず、強誘電体薄膜によって被覆された
下部電極23の部分23Aの表面積を種々異ならせたダ
ミーセル、及び半導体メモリセルから構成されたサンプ
ルを作製する。そして、かかるサンプルのそれぞれにお
いて、キャパシタ部のP−Eヒステリシスループを求め
る。求められたP−Eヒステリシスループの一例を、図
13に示す。P−Eヒステリシスループの左端と接する
垂線LV0を作図する。また、半導体メモリセルのP−E
ヒステリシスループの+Pr及び−Prを通る水平線
H1,LH2が垂線LV0と交わる点をA1,A2とする。一
方、ダミーセルのP−Eヒステリシスループの−Pr
通る水平線LH3が垂線LV0と交わる点をA3とする。
【0032】点A1,A2を通り、ビット線BL0の容量
に対応する直線LC1,LC2が半導体メモリセルのP−E
ヒステリシスループと交わる点をB1,B2とする。点B
1,B2を通る垂線LV1,LV2が電圧を表す横軸と交わる
点V0,V1が、それぞれ、ビット線BL1にて観察され
る情報「0」に対応した電圧、及び情報「1」に対応し
た電圧である。
【0033】点A3を通り、ビット線BL0の容量に対応
する直線LC3がダミーセルのP−Eヒステリシスループ
と交わる点をB3とする。点B3を通る垂線LV3が横軸と
交わる点V2が、基準電圧である。この基準電圧V2
[(V1+V0)/2]となるようなダミーセルのP−E
ヒステリシスループが得られるように、ダミーセルにお
ける強誘電体薄膜によって被覆された下部電極23の部
分23Aの表面積を設定する。
【0034】以下、図2〜図4の半導体基板等の模式的
な一部断面図を参照して、本発明の第1の態様に係る半
導体メモリセルの作製方法を説明する。尚、以下の半導
体メモリセルの作製方法においては、ダミーセルも、同
時に、同様の方法で、且つ同一のプロセスにて作製す
る。尚、電極薄膜と強誘電体薄膜のパターニングにおい
ては、1つの下部電極を被覆するように電極薄膜と強誘
電体薄膜とをパターニングする。
【0035】[工程−100]先ず、半導体メモリセル
における選択トランジスタとして機能するMOS型トラ
ンジスタ素子、及びダミーセルを構成するMOS型トラ
ンジスタ素子を半導体基板10に形成する。そのため
に、例えばLOCOS構造を有する素子分離領域11を
公知の方法に基づき形成する。尚、素子分離領域は、ト
レンチ構造を有していてもよい。その後、半導体基板1
0の表面を例えばパイロジェニック法により酸化し、ゲ
ート酸化膜12を形成する。次いで、不純物がドーピン
グされた多結晶シリコン層をCVD法にて全面に成膜し
た後、多結晶シリコン層をパターニングし、ゲート電極
13を形成する。このゲート電極13はワード線を兼ね
ている。次に、半導体基板10にイオン注入を行い、L
DD構造を形成する。その後、全面にCVD法にてSi
2層を成膜した後、このSiO2層をエッチバックする
ことによって、ゲート電極13の側面にゲートサイドウ
オール14を形成する。次いで、半導体基板10にイオ
ン注入を施した後、イオン注入された不純物の活性化ア
ニール処理を行うことによって、ソース・ドレイン領域
15を形成する。
【0036】その後、SiO2から成る第1の層間絶縁
層をCVD法にて形成した後、一方のソース・ドレイン
領域15の上方の第1の層間絶縁層に開口部16をRI
E法にて形成する。そして、かかる開口部16内を含む
第1の層間絶縁層上に不純物がドーピングされた多結晶
シリコン層をCVD法にて成膜する。次に、第1の層間
絶縁層上の多結晶シリコン層をパターニングすることに
よって、ビット線17を形成する。尚、半導体メモリセ
ルを構成するビット線17と、ダミーセルを構成するビ
ット線17とは共通である。その後、SiO2から成る
第2の層間絶縁層をCVD法にて全面に形成する。必要
に応じて、例えば化学的・機械的研磨法(CMP法)に
て第2の層間絶縁層の頂面を化学的及び機械的に研磨
し、第2の層間絶縁層を平坦化することが望ましい。
尚、第1の層間絶縁層と第2の層間絶縁層を纏めて、以
下、単に層間絶縁層20と呼ぶ。
【0037】[工程−110]次に、層間絶縁層20上
にダミー層21を形成する。実施の形態1においては、
ダミー層21は、下からSiN層及びSiO2層の2層
から成る。これらの2層はCVD法にて成膜することが
できる。
【0038】[工程−120]次に、MOS型トランジ
スタ素子の他方のソース・ドレイン領域15の上方のダ
ミー層21及び層間絶縁層20に、RIE法にて開口部
22を形成する。こうして、図2の(A)に模式的な一
部断面図を示す構造を得ることができる。尚、図におい
ては、第1の層間絶縁層と第2の層間絶縁層を纏めて、
層間絶縁層20で表した。また、2層構成のダミー層2
1を1層で表した。ビット線17は第1の層間絶縁層上
を、図の左右方向に開口部22と接触しないように延び
ているが、かかるビット線の図示は省略した。
【0039】[工程−130]次に、開口部22内を電
極材料で埋め込む。電極材料として、実施の形態1では
RuO2を用いた。即ち、ターゲットとしてRu(ルテ
ニウム)を用い、プロセスガスとしてO2/Arを用い
たDCスパッタ法にて、開口部22内を含む層間絶縁層
20上にRuO2から成る電極材料層を成膜する。その
後、O2/Cl2系の混合ガスを用いて、層間絶縁層20
上の電極材料層をエッチバックする。これによって、開
口部22内は、RuO2から成る電極材料で埋め込まれ
る。こうして、図2の(B)に模式的な一部断面図を示
す構造を得ることができる。
【0040】[工程−140]その後、ダミー層21を
除去する。ダミー層21を構成するSiO2層はフッ酸
系溶液によって除去することができる。このとき、ダミ
ー層21を構成するSiN層は、エッチングストッパ層
として機能する。こうして、MOS型トランジスタ素子
上に形成された層間絶縁層20から突出し、且つ、層間
絶縁層20に形成された開口部22を通してMOS型ト
ランジスタ素子の他方のソース・ドレイン領域15まで
延びる下部電極23を形成することができる(図3の
(A)参照)。ダミー層21を構成するSiN層は、熱
燐酸にて除去することができる。尚、層間絶縁層20を
SiO2層とSiN層の積層構造とし、ダミー層21を
SiO2から構成し、この工程で、SiO2から構成され
たダミー層21を除去し、SiO2層とSiN層の積層
構造を有する層間絶縁層20を残してもよい。また、場
合によっては、ダミー層21をSiN単層としてもよ
い。このように、下部電極23は、層間絶縁層20に形
成された開口部22に対して自己整合的に形成されてい
るので、下部電極23を形成するためのパターニング用
マスクを用いる必要が無く、従って、下部電極に被り余
裕を持たせる必要が無くなる。
【0041】[工程−150]その後、MOCVD法に
よって、Bi系層状構造ペロブスカイト型の強誘電体材
料から成る強誘電体薄膜を全面に成膜する。例えばSr
Bi2Ta29の成膜条件を以下に例示する。
【0042】あるいは又、SrBi2Ta29から成る
強誘電体薄膜をパルスレーザアブレーション法にて全面
に形成することもできる。この場合の成膜条件を以下に
例示する。尚、SrBi2Ta29の成膜後、800゜
C×1時間、酸素雰囲気中でポストベーキングを行う。
ターゲット:SrBi2Ta29 使用レーザ:KrFエキシマレーザ(波長248nm、
パルス幅25n秒、5Hz) 成膜温度 :500゜C 酸素濃度 :3Pa
【0043】[工程−160]次いで、強誘電体薄膜上
に、[工程−130]と同様にして、RuO2から成る
電極薄膜を成膜する(図3の(B)参照)。
【0044】[工程−170]その後、電極薄膜及び強
誘電体薄膜をRIE法にてパターニングする。これによ
って、柱状の下部電極23の側面及び頂面を被覆した強
誘電体薄膜から成るキャパシタ絶縁膜24、及びキャパ
シタ絶縁膜24の上に形成され、RuO2から成る電極
薄膜から構成された上部電極25を形成することができ
る(図4参照)。
【0045】[工程−180]その後、全面に絶縁層2
6を堆積させ、上部電極25の上方のかかる絶縁層26
に開口部27をRIE法にて形成する。そして、開口部
27内を含む絶縁層26上に、例えばアルミニウム系合
金から成る金属配線材料層をスパッタ法にて形成し、金
属配線材料層をパターニングすることによって、配線
(プレート線)29を形成し、且つ、開口部27を配線
材料層で埋め込み、コンタクトプラグ28を形成する。
以上の[工程−100]〜[工程−180]により、半
導体メモリセル及びダミーセルが同時に作製される。
【0046】具体的には、絶縁層26との濡れ性改善の
ためのTi層をスパッタ法にて全面に成膜した後、例え
ばAl−0.5%Cuから成るアルミニウム系合金層を
このTi層上にスパッタ法にて成膜し、次いで、アルミ
ニウム系合金層及びTi層をパターニングすることによ
って配線(プレート線)29を形成し、併せてコンタク
トプラグ28を形成する。こうして、図1に模式的な一
部断面図を示した構造を得ることができる。Ti層及び
アルミニウム系合金層の成膜条件を以下に例示する。
尚、図においては、Ti層の図示を省略した。 Ti層の成膜条件 ターゲット : Ti プロセスガス: Ar=100sccm DCパワー : 4kW 圧力 : 0.4Pa 基板加熱温度: 150゜C 膜厚 : 30nm アルミニウム系合金層の成膜条件 膜厚 : 60nm プロセスガス : Ar=100sccm DCパワー : 10kW スパッタ圧力 : 0.4Pa 基板加熱温度 :150゜C 成膜速度 : 600nm/分
【0047】尚、1つのダミーセルでダミーセルを構成
するキャパシタ部のキャパシタ容量を最適化することが
できない場合には、複数のダミーセルを並列に接続すれ
ばよい。この場合には、図6に示すように、キャパシタ
絶縁膜24及び上部電極25が、複数の下部電極23を
被覆するダミーセル構造とすればよい。
【0048】(実施の形態1の変形)全面に絶縁層26
を堆積させた後、上部電極25の頂部が露出するように
絶縁層26をエッチバックし、若しくは化学的・機械的
研磨法(CMP法)にて絶縁層26を研磨し、上部電極
25の頂部を露出させる。次いで、露出した上部電極2
5の頂部を含む絶縁層26上に、例えばアルミニウム系
合金から成る金属配線材料層をスパッタ法にて形成し、
金属配線材料層をパターニングすることによって配線
(プレート線)29を形成することもできる。こうして
得られた構造を、図5に模式的な一部断面図で示す。図
5に示した構造においては、上部電極25はコンタクト
ホールを介することなく、直接、配線(プレート線)2
9に接続されている。
【0049】(実施の形態2)実施の形態2の半導体メ
モリセルの模式的な一部断面図を、図6に示す。この半
導体メモリセルの構造は、基本的には、実施の形態1に
て説明した半導体メモリセルの構造と同じである。実施
の形態2が実施の形態1と相違する点は、キャパシタ絶
縁膜24及び上部電極25が、複数の下部電極23を被
覆する構造である点にある。即ち、複数の半導体メモリ
セルから成るメモリブロックの1つに対して、その複数
の上部電極が1つのプレート電極として機能する。
【0050】このような構造のキャパシタ構造にあって
は、上部電極25を兼ねるプレート電極には、例えば
(Vcc−Vss)/2(V)の一定電圧が印加される。そ
して、ビット線17にVcc(V)を印加することによっ
て、あるいは又、Vss(V)を印加することによって、
強誘電体薄膜から成るキャパシタ絶縁膜24に「0」又
は「1」の情報を書き込むことができる。このような形
式の半導体メモリセルにおいては、複数の半導体メモリ
セル(メモリブロック)に対して1つのプレート電極を
設ければよいので、半導体メモリセルを縮小化でき、半
導体メモリの高集積化を図ることができる。
【0051】かかる実施の形態2の半導体メモリセルの
キャパシタ構造は、実施の形態1の[工程−170]に
おいて、複数(例えば8個)の下部電極23を被覆する
ように電極薄膜と強誘電体薄膜とをパターニングするこ
とによって、得ることができる。実施の形態1と異な
り、1つの下部電極を被覆するように電極薄膜と強誘電
体薄膜とをパターニングする必要はない。従って、半導
体メモリセルの縮小化、プロセスの簡素化を図ることが
できる。
【0052】(実施の形態3)実施の形態3は、実施の
形態1の変形である。図7に模式的な一部断面図を示す
ように、実施の形態3の半導体メモリセル及びダミーセ
ルにおいては、層間絶縁層20から突出した下部電極2
3の部分23Aの水平方向断面積は、開口部22内の下
部電極23の部分23Bの水平方向断面積よりも大き
い。下部電極23をこのような構造とすることによっ
て、キャパシタ部の蓄積電荷量を増大させることができ
る。
【0053】実施の形態3の半導体メモリセル及びダミ
ーセルは、[工程−140]と[工程−150]との間
において、例えばRuO2から成る電極材料から構成さ
れた電極材料層を全面にスパッタ法にて成膜した後(図
8の(A)参照)、この電極材料層をエッチバックする
ことによって得ることができる(図8の(B)参照)。
【0054】(実施の形態4)実施の形態4は、本発明
の第2の態様に係る半導体メモリセル及びダミーセルの
作製方法に関する。実施の形態4が実施の形態1と相違
する点は、下部電極23を形成した後、全面に強誘電体
薄膜を成膜し、次いで、電極薄膜をパターニングし、そ
の後、全面に電極薄膜を成膜した後、電極薄膜をパター
ニングする点にある。得られた半導体メモリセルの構造
は、キャパシタ絶縁膜24の側面が上部電極25で覆わ
れている点を除き、実施の形態1にて得られた半導体メ
モリセル及びダミーセルと同一である。
【0055】具体的には、実施の形態1の[工程−15
0]と同様に、MOCVD法やパルスレーザアブレーシ
ョン法にて、例えばSrBi2Ta29から成るBi系
層状構造ペロブスカイト型の強誘電体材料から構成され
た強誘電体薄膜を全面に成膜する。次いで、強誘電体薄
膜をRIE法にてパターニングする。その後、[工程−
130]と同様にして、RuO2から成る電極薄膜を全
面に成膜した後、電極薄膜をRIE法にてパターニング
する。これらの点を除く半導体メモリセルの作製方法の
各工程は、実施の形態1と同様とすることができるの
で、詳細な説明は省略する。
【0056】以上、本発明を、発明の実施の形態に基づ
き説明したが、本発明はこれらに限定されるものではな
い。ゲート電極13やビット線17は、ポリシリコン層
から構成する代わりに、ポリサイドや金属シリサイドか
ら構成することもできる。層間絶縁層20や絶縁層26
として、SiO2の代わりに、BPSG、PSG、BS
G、AsSG、PbSG、SbSG、SOG等の公知の
絶縁材料、あるいはこれらの絶縁材料を積層したものを
挙げることができる。ビット線17の形成手順は任意で
あり、例えば配線(プレート線)29を形成した後にビ
ット線を形成することも可能である(図10におけるビ
ット線の構造を参照)。
【0057】RuO2から成る電極材料層の成膜を、M
OCVD法にて行うこともできる。この場合には、原料
ガスとして、Ru(C5723、あるいはRu(C5
52を用い、酸素ガス雰囲気下で成膜を行えばよい。
【0058】強誘電体薄膜を、Bi系層状構造ペロブス
カイト型の強誘電体材料から構成する代わりに、PZT
あるいはPZLTから構成することもできる。マグネト
ロンスパッタ法によるPZTあるいはPZLTの成膜条
件を以下に例示する。 ターゲット :PZTあるいはPZLT プロセスガス :Ar/O2=90体積%/10体積% 圧力 :4Pa パワー :50W 成膜温度 :500゜C
【0059】あるいは又、PZTやPLZTをパルスレ
ーザアブレーション法にて形成することもできる。この
場合の成膜条件を以下に例示する。ターゲット:PZT
又はPLZT 使用レーザ:KrFエキシマレーザ(波長248nm、
パルス幅25n秒、3Hz) 出力エネルギー:400mJ(1.1J/cm2) 成膜温度 :550〜600゜C 酸素濃度 :40〜120Pa
【0060】上部電極25を白金から構成することもで
きる。RFマグネトロンスパッタ法によるPt膜の成膜
条件を以下に例示する。 アノード電圧:2.6kV 入力電力 :1.1〜1.6W/cm2 プロセスガス:Ar/O2=90/10sccm 圧力 :0.7Pa 成膜温度 :600〜750゜C 堆積速度 :5〜10nm/分
【0061】あるいは又、上部電極25を、例えばLS
COから構成することもできる。この場合のパルスレー
ザアブレーション法による成膜条件を以下に例示する。 ターゲット:LSCO 使用レーザ:KrFエキシマレーザ(波長248nm、
パルス幅25n秒、3Hz) 出力エネルギー:400mJ(1.1J/cm2) 成膜温度 :550〜600゜C 酸素濃度 :40〜120Pa
【0062】
【発明の効果】本発明の半導体メモリセルあるいはダミ
ーセルにおいては、パターニング用マスクを用いること
無く下部電極が自己整合的に形成されるので、下部電極
に被り余裕を持たせる必要がなく、半導体メモリのセル
面積の縮小化、半導体メモリセルの高集積化を図ること
ができるし、製造プロセスの簡素化を図ることができ
る。また、ダミーセルを半導体メモリセルと同一のプロ
セスで同時に作製することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】発明の実施の形態1の半導体メモリセル及びダ
ミーセルの模式的な一部断面図である。
【図2】発明の実施の形態1の半導体メモリセル及びダ
ミーセルの作製方法を説明するための半導体基板等の模
式的な一部断面図である。
【図3】図2に引き続き、発明の実施の形態1の半導体
メモリセル及びダミーセルの作製方法を説明するための
半導体基板等の模式的な一部断面図である。
【図4】図3に引き続き、発明の実施の形態1の半導体
メモリセル及びダミーセルの作製方法を説明するための
半導体基板等の模式的な一部断面図である。
【図5】発明の実施の形態1の半導体メモリセル及びダ
ミーセルの変形の模式的な一部断面図である。
【図6】発明の実施の形態2の半導体メモリセル及びダ
ミーセルの模式的な一部断面図である。
【図7】発明の実施の形態3の半導体メモリセル及びダ
ミーセルの模式的な一部断面図である。
【図8】作製途中の発明の実施の形態3の半導体メモリ
セル及びダミーセルの模式的な一部断面図である。
【図9】強誘電体のP−Eヒステリシスループ図であ
る。
【図10】従来の不揮発性メモリセルの模式的な一部断
面図である。
【図11】1トランジスタ/1キャパシタ構成を有する
折り返しビット線型の不揮発性半導体メモリの回路図で
ある。
【図12】半導体メモリセルの寸法を説明するための半
導体メモリセルの模式的な平面図である。
【図13】ダミーセルの方が、所望の基準電圧が得られ
るように、強誘電体薄膜によって被覆された下部電極の
部分の表面積を設定する方法の概要を説明するためのP
−Eヒステリシスループ図である。
【符号の説明】
10・・・半導体基板、11・・・素子分離領域、12
・・・ゲート酸化膜、13・・・ゲート電極、14・・
・ゲートサイドウオール、15・・・ソース・ドレイン
領域、16,22,27・・・開口部、17・・・ビッ
ト線、20・・・層間絶縁層、21・・・ダミー層、2
3・・・下部電極、24・・・キャパシタ絶縁膜、25
・・・上部電極、26・・・絶縁層、28・・・コンタ
クトプラグ、29・・・配線(プレート線)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H01L 29/788 29/792

Claims (28)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(イ)MOS型トランジスタ素子と、 (ロ)MOS型トランジスタ素子上に形成された層間絶
    縁層から突出し、且つ、層間絶縁層に形成された開口部
    を通してMOS型トランジスタ素子のソース・ドレイン
    領域まで延びる下部電極と、 (ハ)層間絶縁層から突出した下部電極の部分を被覆す
    る強誘電体薄膜から成るキャパシタ絶縁膜と、 (ニ)キャパシタ絶縁膜上に形成された上部電極、から
    成ることを特徴とする半導体メモリセル。
  2. 【請求項2】層間絶縁層から突出した下部電極の部分の
    水平方向断面積は、開口部内の下部電極の部分の水平方
    向断面積よりも大きいことを特徴とする請求項1に記載
    の半導体メモリセル。
  3. 【請求項3】下部電極は金属酸化物から成ることを特徴
    とする請求項1に記載の半導体メモリセル。
  4. 【請求項4】金属酸化物はRuO2又はIrO2から成る
    ことを特徴とする請求項3に記載の半導体メモリセル。
  5. 【請求項5】(イ)MOS型トランジスタ素子を形成す
    る工程と、 (ロ)MOS型トランジスタ素子上に層間絶縁層を形成
    した後、層間絶縁層上にダミー層を形成する工程と、 (ハ)MOS型トランジスタ素子のソース・ドレイン領
    域の上方のダミー層及び層間絶縁層に開口部を形成する
    工程と、 (ニ)開口部内を電極材料で埋め込む工程と、 (ホ)ダミー層を除去し、以て、電極材料から成り、M
    OS型トランジスタ素子上に形成された層間絶縁層から
    突出し、且つ、層間絶縁層に形成された開口部を通して
    MOS型トランジスタ素子のソース・ドレイン領域まで
    延びる下部電極を形成する工程と、 (ヘ)全面に強誘電体薄膜を成膜し、次いで、強誘電体
    薄膜上に電極薄膜を成膜した後、電極薄膜及び強誘電体
    薄膜をパターニングし、以て、層間絶縁層から突出した
    下部電極の部分を被覆する強誘電体薄膜から成るキャパ
    シタ絶縁膜、及び電極薄膜から成る上部電極を形成する
    工程、から成ることを特徴とする半導体メモリセルの作
    製方法。
  6. 【請求項6】ダミー層は、下からSiN層及びSiO2
    層の2層から成ることを特徴とする請求項5に記載の半
    導体メモリセルの作製方法。
  7. 【請求項7】前記工程(ホ)と工程(ヘ)の間におい
    て、全面に前記電極材料と同種又は異種の電極材料から
    成る電極材料層を成膜した後、該電極材料層をエッチバ
    ックし、以て、層間絶縁層から突出した下部電極の部分
    の水平方向断面積を開口部内の下部電極の部分の水平方
    向断面積よりも大きくする工程を含むことを特徴とする
    請求項5に記載の半導体メモリセルの作製方法。
  8. 【請求項8】電極材料は金属酸化物から成ることを特徴
    とする請求項5に記載の半導体メモリセルの作製方法。
  9. 【請求項9】金属酸化物はRuO2又はIrO2から成る
    ことを特徴とする請求項8に記載の半導体メモリセルの
    作製方法。
  10. 【請求項10】(イ)MOS型トランジスタ素子を形成
    する工程と、 (ロ)MOS型トランジスタ素子上に層間絶縁層を形成
    した後、層間絶縁層上にダミー層を形成する工程と、 (ハ)MOS型トランジスタ素子のソース・ドレイン領
    域の上方のダミー層及び層間絶縁層に開口部を形成する
    工程と、 (ニ)開口部内を電極材料で埋め込む工程と、 (ホ)ダミー層を除去し、以て、電極材料から成り、M
    OS型トランジスタ素子上に形成された層間絶縁層から
    突出し、且つ、層間絶縁層に形成された開口部を通して
    MOS型トランジスタ素子のソース・ドレイン領域まで
    延びる下部電極を形成する工程と、 (ヘ)全面に強誘電体薄膜を成膜した後、強誘電体薄膜
    をパターニングする工程と、 (ト)全面に電極薄膜を成膜した後、電極薄膜をパター
    ニングし、以て、層間絶縁層から突出した下部電極の部
    分を被覆する強誘電体薄膜から成るキャパシタ絶縁膜、
    及び電極薄膜から成る上部電極を形成する工程、から成
    ることを特徴とする半導体メモリセルの作製方法。
  11. 【請求項11】ダミー層は、下からSiN層及びSiO
    2層の2層から成ることを特徴とする請求項10に記載
    の半導体メモリセルの作製方法。
  12. 【請求項12】前記工程(ホ)と工程(ヘ)の間におい
    て、全面に前記電極材料と同種又は異種の電極材料から
    成る電極材料層を成膜した後、該電極材料層をエッチバ
    ックし、以て、層間絶縁層から突出した下部電極の部分
    の水平方向断面積を開口部内の下部電極の部分の水平方
    向断面積よりも大きくする工程を含むことを特徴とする
    請求項10に記載の半導体メモリセルの作製方法。
  13. 【請求項13】電極材料は金属酸化物から成ることを特
    徴とする請求項10に記載の半導体メモリセルの作製方
    法。
  14. 【請求項14】金属酸化物はRuO2又はIrO2から成
    ることを特徴とする請求項13に記載の半導体メモリセ
    ルの作製方法。
  15. 【請求項15】(イ)一方のソース・ドレイン領域がビ
    ット線に接続されたMOS型トランジスタ素子、及び、 (ロ)MOS型トランジスタ素子の他方のソース・ドレ
    イン領域に接続され、強誘電体薄膜を備えた強誘電体キ
    ャパシタ部、から成る1トランジスタ/1キャパシタ構
    成の半導体メモリセルに前記ビット線を介して接続さ
    れ、半導体メモリセルに記憶された情報の読み出しのた
    めの基準電圧を該ビット線に生成するためのダミーセル
    であって、 (A)MOS型トランジスタ素子と、 (B)MOS型トランジスタ素子上に形成された層間絶
    縁層から突出し、且つ、層間絶縁層に形成された開口部
    を通してMOS型トランジスタ素子のソース・ドレイン
    領域まで延びる下部電極と、 (C)層間絶縁層から突出した下部電極の部分を被覆す
    る強誘電体薄膜から成るキャパシタ絶縁膜と、 (D)キャパシタ絶縁膜上に形成された上部電極、から
    成り、 強誘電体薄膜によって被覆された下部電極の部分の表面
    積は、所望の基準電圧が得られるように設定されている
    ことを特徴とするダミーセル。
  16. 【請求項16】層間絶縁層に形成された開口部の水平方
    向断面積を規定することにより、強誘電体薄膜によって
    被覆された下部電極の部分の表面積が設定されているこ
    とを特徴とする請求項15に記載のダミーセル。
  17. 【請求項17】下部電極は金属酸化物から成ることを特
    徴とする請求項15に記載の半導体メモリセル。
  18. 【請求項18】金属酸化物はRuO2又はIrO2から成
    ることを特徴とする請求項17に記載の半導体メモリセ
    ル。
  19. 【請求項19】(A)一方のソース・ドレイン領域がビ
    ット線に接続されたMOS型トランジスタ素子、及び、 (B)MOS型トランジスタ素子の他方のソース・ドレ
    イン領域に接続され、強誘電体薄膜を備えた強誘電体キ
    ャパシタ部、から成る1トランジスタ/1キャパシタ構
    成の半導体メモリセルに前記ビット線を介して接続さ
    れ、半導体メモリセルに記憶された情報の読み出しのた
    めの基準電圧を該ビット線に生成するためのダミーセル
    の作製方法であって、 (イ)MOS型トランジスタ素子を形成する工程と、 (ロ)MOS型トランジスタ素子上に層間絶縁層を形成
    した後、層間絶縁層上にダミー層を形成する工程と、 (ハ)MOS型トランジスタ素子のソース・ドレイン領
    域の上方のダミー層及び層間絶縁層に開口部を形成する
    工程と、 (ニ)開口部内を電極材料で埋め込む工程と、 (ホ)ダミー層を除去し、以て、電極材料から成り、M
    OS型トランジスタ素子上に形成された層間絶縁層から
    突出し、且つ、層間絶縁層に形成された開口部を通して
    MOS型トランジスタ素子のソース・ドレイン領域まで
    延びる下部電極を形成する工程と、 (ヘ)全面に強誘電体薄膜を成膜し、次いで、強誘電体
    薄膜上に電極薄膜を成膜した後、電極薄膜及び強誘電体
    薄膜をパターニングし、以て、層間絶縁層から突出した
    下部電極の部分を被覆する強誘電体薄膜から成るキャパ
    シタ絶縁膜、及び電極薄膜から成る上部電極を形成する
    工程、から成り、 強誘電体薄膜によって被覆された下部電極の部分の表面
    積が、所望の基準電圧が得られるように設定されている
    ことを特徴とするダミーセルの作製方法。
  20. 【請求項20】ダミー層は、下からSiN層及びSiO
    2層の2層から成ることを特徴とする請求項19に記載
    のダミーセルの作製方法。
  21. 【請求項21】前記工程(ホ)と工程(ヘ)の間におい
    て、全面に前記電極材料と同種又は異種の電極材料から
    成る電極材料層を成膜した後、該電極材料層をエッチバ
    ックし、以て、層間絶縁層から突出した下部電極の部分
    の水平方向断面積を開口部内の下部電極の部分の水平方
    向断面積よりも大きくする工程を含むことを特徴とする
    請求項19に記載のダミーセルの作製方法。
  22. 【請求項22】電極材料は金属酸化物から成ることを特
    徴とする請求項19に記載のダミーセルの作製方法。
  23. 【請求項23】金属酸化物はRuO2又はIrO2から成
    ることを特徴とする請求項22に記載のダミーセルの作
    製方法。
  24. 【請求項24】(A)一方のソース・ドレイン領域がビ
    ット線に接続されたMOS型トランジスタ素子、及び、 (B)MOS型トランジスタ素子の他方のソース・ドレ
    イン領域に接続され、強誘電体薄膜を備えた強誘電体キ
    ャパシタ部、から成る1トランジスタ/1キャパシタ構
    成の半導体メモリセルに前記ビット線を介して接続さ
    れ、半導体メモリセルに記憶された情報の読み出しのた
    めの基準電圧を該ビット線に生成するためのダミーセル
    の作製方法であって、 (イ)MOS型トランジスタ素子を形成する工程と、 (ロ)MOS型トランジスタ素子上に層間絶縁層を形成
    した後、層間絶縁層上にダミー層を形成する工程と、 (ハ)MOS型トランジスタ素子のソース・ドレイン領
    域の上方のダミー層及び層間絶縁層に開口部を形成する
    工程と、 (ニ)開口部内を電極材料で埋め込む工程と、 (ホ)ダミー層を除去し、以て、電極材料から成り、M
    OS型トランジスタ素子上に形成された層間絶縁層から
    突出し、且つ、層間絶縁層に形成された開口部を通して
    MOS型トランジスタ素子のソース・ドレイン領域まで
    延びる下部電極を形成する工程と、 (ヘ)全面に強誘電体薄膜を成膜した後、強誘電体薄膜
    をパターニングする工程と、 (ト)全面に電極薄膜を成膜した後、電極薄膜をパター
    ニングし、以て、層間絶縁層から突出した下部電極の部
    分を被覆する強誘電体薄膜から成るキャパシタ絶縁膜、
    及び電極薄膜から成る上部電極を形成する工程、から成
    り、 強誘電体薄膜によって被覆された下部電極の部分の表面
    積が、所望の基準電圧が得られるように設定されている
    ことを特徴とするダミーセルの作製方法。
  25. 【請求項25】ダミー層は、下からSiN層及びSiO
    2層の2層から成ることを特徴とする請求項24に記載
    のダミーセルの作製方法。
  26. 【請求項26】前記工程(ホ)と工程(ヘ)の間におい
    て、全面に前記電極材料と同種又は異種の電極材料から
    成る電極材料層を成膜した後、該電極材料層をエッチバ
    ックし、以て、層間絶縁層から突出した下部電極の部分
    の水平方向断面積を開口部内の下部電極の部分の水平方
    向断面積よりも大きくする工程を含むことを特徴とする
    請求項24に記載のダミーセルの作製方法。
  27. 【請求項27】電極材料は金属酸化物から成ることを特
    徴とする請求項24に記載のダミーセルの作製方法。
  28. 【請求項28】金属酸化物はRuO2又はIrO2から成
    ることを特徴とする請求項27に記載のダミーセルの作
    製方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008072131A (ja) * 1998-08-07 2008-03-27 Toshiba Corp 半導体装置及びその製造方法
JP2020188038A (ja) * 2019-05-09 2020-11-19 富士通セミコンダクターメモリソリューション株式会社 半導体装置および半導体装置の製造方法
CN113782533A (zh) * 2020-06-10 2021-12-10 中国科学院微电子研究所 一种半导体器件及其制作方法、电子设备
CN113782532A (zh) * 2020-06-10 2021-12-10 中国科学院微电子研究所 一种半导体器件及其制作方法、电子设备

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