JP2003028050A - プランジャポンプ - Google Patents

プランジャポンプ

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JP2003028050A
JP2003028050A JP2001211041A JP2001211041A JP2003028050A JP 2003028050 A JP2003028050 A JP 2003028050A JP 2001211041 A JP2001211041 A JP 2001211041A JP 2001211041 A JP2001211041 A JP 2001211041A JP 2003028050 A JP2003028050 A JP 2003028050A
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pump
plunger
valve
hole
suction
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JP2001211041A
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English (en)
Inventor
Isao Matsuno
功 松野
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Nissin Kogyo Co Ltd
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Nissin Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】偏心軸部を備える回転軸がポンプハウジングに
回転自在に支承され、前記回転軸の軸線を中心とした放
射状配置でポンプハウジングに設けられた複数の摺動孔
にそれぞれ摺動自在に嵌合されるプランジャの一端が前
記偏心軸部に連接され、各プランジャの他端を臨ませて
摺動孔内に形成されるポンプ室に作動液を導く吸入孔
が、前記摺動孔の軸線と直交する軸線を有して各ポンプ
室毎にポンプハウジングに設けられるプランジャポンプ
において、液圧発生状態にあるポンプ室の個数の変動を
抑え、吐出液圧の変動を小さく抑える。 【解決手段】吸入孔60からポンプ室59への作動液の
吸入開始時期が、ポンプ室59の容積を最小とするよう
にプランジャ14を上死点にもたらす位置から回転軸6
8の回転角度で一定角度だけ遅れて設定される。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、プランジャポンプ
に関し、特に、偏心軸部を備える回転軸がポンプハウジ
ングに回転自在に支承され、前記回転軸の軸線を中心と
した放射状配置でポンプハウジングに設けられた複数の
摺動孔にそれぞれ摺動自在に嵌合されるプランジャの一
端が前記偏心軸部に連接され、各プランジャの他端を臨
ませて摺動孔内に形成されるポンプ室に作動液を導く吸
入孔が、前記摺動孔の軸線と直交する軸線を有して各ポ
ンプ室毎にポンプハウジングに設けられるプランジャポ
ンプの改良に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、かかるプランジャポンプは、たと
えば特開平9−79134号公報等で既に知られてい
る。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】上記従来のプランジャ
ポンプでは、吸入孔がポンプ室に常時通じるようにして
ポンプハウジングに設けられており、プランジャがポン
プ室の容積を最小とする上死点からポンプ室の容積を増
大させる側に移動し始めると、吸入孔からポンプ室への
作動液の吸入が直ちに開始されるようになっている。 【0004】このため、ポンプ室からの作動液の吐出が
完了しないうちに吸入が開始され、液圧発生状態にある
ポンプ室の個数が一時的に減少することに起因して、プ
ランジャポンプの吐出液圧変動が大きくなる。 【0005】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
のであり、液圧発生状態にあるポンプ室の個数の変動を
抑え、吐出液圧の変動を小さく抑え得るようにしたプラ
ンジャポンプを提供することを目的とする。 【0006】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、偏心軸部を備える回転軸がポンプハウジ
ングに回転自在に支承され、前記回転軸の軸線を中心と
した放射状配置でポンプハウジングに設けられた複数の
摺動孔にそれぞれ摺動自在に嵌合されるプランジャの一
端が前記偏心軸部に連接され、各プランジャの他端を臨
ませて摺動孔内に形成されるポンプ室に作動液を導く吸
入孔が、前記摺動孔の軸線と直交する軸線を有して各ポ
ンプ室毎にポンプハウジングに設けられるプランジャポ
ンプにおいて、前記吸入孔からポンプ室への作動液の吸
入開始時期が、前記ポンプ室の容積を最小とするように
プランジャを上死点にもたらす位置から回転軸の回転角
度で一定角度だけ遅れて設定されることを特徴とする。 【0007】このような構成によれば、プランジャがポ
ンプ室の容積を増大する方向に移動し始めてもポンプ室
への吸入孔からの作動液の吸入が開始されず、プランジ
ャが上死点から所定距離だけ移動したときにポンプ室へ
の作動液の吸入が開始されるので、従来のプランジャポ
ンプに比べてポンプ室の液圧発生状態が長く保持される
ことになり、液圧発生状態にあるポンプ室の個数が一時
的に減少しないようにして、プランジャポンプの吐出液
圧変動を小さく抑えることができる。 【0008】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、添
付の図面に示した本発明の一実施例に基づいて説明す
る。 【0009】図1〜図7は本発明の一実施例を示すもの
であり、図1はブレーキ装置用液圧源の縦断側面図、図
2は図1におけるプランジャポンプ近傍の拡大図、図3
は図1の3−3線拡大断面図、図4は図1におけるリリ
ーフ弁および一方向弁近傍の拡大図、図5は吸入孔のポ
ンプ室への開口時期を説明するための断面図、図6は図
2の6−6線拡大断面図、図7は回転軸の回転角度に対
する各ポンプ室の液圧変化を示す図である。 【0010】先ず図1において、この液圧源は、たとえ
ば車両用アンチロックブレーキ制御装置や車両用トラク
ション制御装置等のブレーキ装置に用いられるものであ
り、プランジャポンプ5と、該プランジャポンプ5を駆
動する電動モータ6と、前記プランジャポンプ5から吐
出される液圧が設定圧以上になったときに開弁して一部
の作動液をプランジャポンプ5側に戻すリリーフ弁7
と、前記プランジャポンプ5からの吐出液圧を蓄圧する
アキュムレータ8と、プランジャポンプ5およびアキュ
ムレータ8間に介装される一方向弁9とが、車体に支持
される支持ブロック10に設けられて成る。 【0011】支持ブロック10には、その一側面に開口
した有底の第1装着孔11が設けられ、第1装着孔11
の開口端を塞ぐようにして電動モータ6のモータハウジ
ング12が支持ブロック10の前記一側面に締結され
る。 【0012】図2および図3を併せて参照して、プラン
ジャポンプ5は、支持ブロック10内に挿入、固定され
るポンプハウジング13と、該ポンプハウジング13に
摺動可能に挿入される複数たとえば5個のプランジャ1
4…と、ポンプハウジング13および各プランジャ14
…間にそれぞれ設けられる戻しばね15…と、各プラン
ジャ14…に個別に対応してポンプハウジング13に配
設される吐出弁16…と、各プランジャ14…毎にポン
プハウジング13に配設される吸入弁17…とを備え
る。 【0013】ポンプハウジング13は、第1装着孔11
の閉塞端との間にばね部材18を介在させて第1装着孔
11に挿入される。また第1装着孔11には、前記ばね
部材18とは反対側でポンプハウジング13に当接する
リング板状の押え板19が液密に嵌合されており、電動
モータ6のモータハウジング12が前記押え板19に外
方から当接するようにして支持ブロック10に締結され
ることにより、ポンプハウジング13が第1装着孔11
内に挿入、固定される。 【0014】しかもポンプハウジング13および押え板
19間で支持ブロック10内には環状の吸入室20が形
成される。また支持ブロック10には、吸入室20に内
端を通じさせる吸入路21が設けられており、この吸入
路21には図示しないリザーバが接続される。 【0015】ポンプハウジング13の外周には、軸方向
に間隔をあけた一対の環状のシール部材23,23が第
1装着孔11の内周面に弾発的に接触するようにして装
着されており、これらのシール部材23,23で両側を
規定される環状の吐出室24が、ポンプハウジング13
および支持ブロック10間に形成される。 【0016】図4を併せて参照して、支持ブロック10
には、第1装着孔11と平行にして支持ブロック10の
前記一側面に開口する第2装着孔25が吸入路21の中
間部を横切るようにして設けられており、第2装着孔2
5に挿入されるリリーフ弁7の弁ハウジング27と、弁
ハウジング27よりも外方で第2装着孔25に挿入され
る円盤状のスペーサ26とが、電動モータ6のモータハ
ウジング12および支持ブロック10間に挟持、固定さ
れる。 【0017】第2装着孔25の内面および弁ハウジング
27間には、吸入路21に通じる第1環状通路28が形
成されるとともに、支持ブロック10に設けられた連通
路29を介してプランジャポンプ5の吐出室24に連通
される第2環状通路30が形成される。しかも弁ハウジ
ング27の外周には、第1環状通路28の両側を規定す
る一対の環状のシール部材31,32が第2装着孔25
の内周面に弾発的に接触するようにして装着されるとと
もに、前記両シール部材31,32の一方32と共働し
て第2環状通路30の両側を規定する環状のシール部材
33が第2装着孔25の内周面に弾発的に接触するよう
にして装着される。 【0018】弁ハウジング27には、第1環状通路28
に通じる第1弁室34を弁ハウジング27との間に形成
する端壁部材35が液密に嵌合されており、この端壁部
材35は弁ハウジング27および前記スペーサ26間に
挟持される。 【0019】また弁ハウジング27には、第2環状通路
30に通じて軸方向に延びる通路36が設けられてお
り、該通路36の第1弁室34側への開口端に形成され
る第1弁座37に着座可能として第1弁室34に収容さ
れる球状の第1弁体38が、端壁部材35で軸方向摺動
可能に支承された弁軸39に同軸に固着され、端壁部材
35および弁軸39間には、第1弁体38を第1弁座3
7に着座させる方向に弁軸を付勢する第1弁ばね40が
設けられる。 【0020】このようなリリーフ弁7では、通路36す
なわち吐出室24の液圧が第1弁ばね40で定まる設定
圧未満の状態では第1弁体38を第1弁座37に着座さ
せた閉弁状態にあるが、通路36すなわち吐出室24の
液圧が第1弁ばね40で定まる設定圧以上となると、第
1弁体38を開弁側に押圧する液圧力が第1弁体38を
閉弁側に押圧する第1弁ばね40のばね力に打勝って開
弁し、通路36から第1弁室34、第2環状通路30お
よび吸入路21を経て一部の作動液が吸入室20側に戻
される。 【0021】一方向弁9は、リリーフ弁7と弁ハウジン
グ27を共用するものであり、弁ハウジング27内に形
成される第2弁室41側への前記通路36の開口端に形
成される第2弁座42と、第2弁座42に着座し得るよ
うにして第2弁室41に収容される球状の第2弁体43
と、第2弁体43を第2弁座42に着座させる方向に付
勢するばね力を発揮し得るようにして第2弁室41に収
容される第2弁ばね44とを備え、前記通路36から第
2弁室41側への作動液の流通のみを許容するように構
成されるものであり、第2弁室41は、第2装着孔25
の閉塞端側で弁ハウジング27に嵌合、固定されるプラ
グ45および弁ハウジング27間に形成される。 【0022】第2装着孔25の閉塞端寄りで弁ハウジン
グ27の外周および第2装着孔25の内周間には、第2
弁室41に通じる第3環状通路47が形成される。また
支持ブロック10には、通路孔48と、該通路孔48よ
りも小径に形成されて通路孔48および第3環状通路4
7間を結ぶ連通孔49とが同軸に設けられるとともに、
アキュムレータ8のハウジング50が取付けられてお
り、該ハウジング50が備える円筒状の突部50aが通
路孔48の外端に液密に嵌合される。 【0023】またアキュムレータ8内に一端を通じさせ
るパイプ51が前記突部50aを貫通するとともに前記
連通孔49に同軸に連なるようにして通路孔48内に同
軸に挿入されており、該パイプ51の他端には通路孔4
8および連通孔49間の段部に密接する鍔部51aが一
体に設けられる。しかも前記突部50aおよび鍔部51
a間にはばね52が縮設されており、パイプ51は、そ
の鍔部51aを通路孔48および連通孔49間の段部に
密接させようにばね付勢される。 【0024】前記通路孔48および連通孔49間の段部
とアキュムレータ8の突部50aとの間で通路孔48内
にはパイプ51を囲む環状の出力室53が形成され、支
持ブロック10には、出力室53に内端を通じさせる吐
出路54が設けられ、吐出路54の外端には、車輪ブレ
ーキ等に液圧を導くための図示しない管路が接続され
る。 【0025】またアキュムレータ8の前記突部50aを
含むハウジング50と、前記パイプ51との間には、ア
キュムレータ8内および出力室53間を結ぶ微小環状通
路55が形成される。したがってプランジャ14…ポン
プ5から吐出される作動液は、パイプ51を介してアキ
ュムレータ8に導かれ、このアキュムレータ8で脈動を
減衰された作動液が前記微小環状通路55から出力室5
3を経て吐出路54に導かれることになる。 【0026】再び図2および図3に注目して、ポンプハ
ウジング13には、電動モータ6の回転軸線と同軸の収
納孔56が設けられるとともに、該収納孔56の周方向
に等間隔をあけた3箇所以上の複数箇所たとえば5箇所
に一端をそれぞれ開口せしめて放射状に延びる複数たと
えば5つの摺動孔57…とが設けられる。 【0027】プランジャ14は、一端を閉じた有底円筒
状に形成されており、その閉塞端を収納孔56の内周面
から突出させるようにして各摺動孔57…にそれぞれ摺
動自在に嵌合される。 【0028】吐出弁16…は、各摺動孔57…の外端で
ポンプハウジング13に配設されるものであり、吐出弁
16…の弁ハウジング58…は、プランジャ14…との
間にポンプ室59…を形成するようにして摺動孔57…
の外端側に圧入される。この吐出弁16は、プランジャ
14がポンプ室59の容積を減少させる側に摺動する吐
出行程に在るときにはポンプ室59が増圧されることに
より開弁し、ポンプ室59からの作動液が吐出室24に
吐出される。またプランジャ14がポンプ室59の容積
を増大させる側に摺動する吸入行程に在るときにはポン
プ室59が減圧されることにより吐出弁16は閉弁す
る。 【0029】各ポンプ室59…内で吐出弁16…の弁ハ
ウジング58…およびプランジャ14…間に戻しばね1
5…がそれぞれ介設されており、これらの戻しばね15
…は、各プランジャ14…を軸方向一方側すなわち収納
孔56側に付勢するばね力を発揮する。 【0030】ポンプハウジング13には、各摺動孔57
…の軸線と直交する軸線を有する吸入孔60…が、各ポ
ンプ室59…に通じ得るようにしてポンプ室59…毎に
設けられており、これらの吸入孔60…および吸入室2
0間に介在するようにして吸入弁17…がポンプハウジ
ング13に配設され、該吸入弁17…の弁ハウジング6
1…は、前記吸入孔60…の吸入室20側端部に圧入さ
れる。この吸入弁17は、プランジャ14がポンプ室5
9の容積を増大させる側に摺動するのに応じてポンプ室
59が減圧されることにより開弁し、吸入室20からの
作動液がポンプ室59に吸入される。またプランジャ1
4がポンプ室59の容積を減少させる側に摺動するのに
応じてポンプ室59が増圧されることにより吸入弁17
は閉弁する。 【0031】ところで、前記吸入孔60は、ポンプ室5
9に常時通じるものではなく、図5(a)で示すよう
に、プランジャ14が上死点にあってポンプ室59の容
積が最小であるときには吸入孔60のポンプ室59への
開口端は、プランジャ14で閉じられている。また図5
(c)で示すように、プランジャ14が下死点にあって
ポンプ室59の容積が最大であるときには吸入孔60の
ポンプ室59への開口端は開放しており、図5(a)で
示す上死点から図5(c)で示す下死点までプランジャ
14が移動する間に、図5(b)で示すように、吸入孔
60のポンプ室59への開口端が開放される。すなわち
吸入孔60からポンプ室59への作動液の吸入は、プラ
ンジャ14を上死点にもたらす位置から回転軸68の回
転角度で一定角度αだけ遅れた時期に開始されることに
なる。而して前記角度αは、ポンプハウジング13に放
射状に配置されるプランジャ14…の個数に応じて設定
されるものであり、この実施例のように5個のプランジ
ャ14…がポンプハウジング13に放射状に配設されて
いる場合に前記角度αは38.2度に設定される。 【0032】収納孔56内には、偏心軸部68aを有す
る回転軸68が同軸に収納されるものであり、この回転
軸68の両端部はボールベアリング69,69を介して
ポンプハウジング13で回転自在に支承される。また偏
心軸部68aにはボールベアリング70が装着されてお
り、このボールベアリング70が備える外輪の外周面
に、各プランジャ14…の一端が摺接される。すなわち
各プランジャ14…の一端は、回転軸68の偏心軸部6
8aにボールベアリング70を介して連接される。 【0033】図6を併せて参照して、電動モータ6の出
力軸71は、前記回転軸68に軸継手72を介して連結
されるものであり、この軸継手72には、出力軸71の
軸線を含む平面に平行な一対の結合面73a,73aを
両側に有して出力軸71の一直径線に沿って長く延びる
第1嵌合孔73が両端面に開口するようにして設けられ
るとともに、第1嵌合孔73とは直交する方向に延びる
第2嵌合孔74が両端面に開口するようにして設けられ
る。 【0034】回転軸68の軸継手72側の端部には第1
嵌合突部75が突設されており、この第1嵌合突部75
は、第1嵌合孔73の両結合面73a,73aに沿う方
向での軸継手72との相対摺動を可能として第1嵌合孔
73に嵌合される。したがって第1嵌合孔73の長手方
向両端に第1嵌合突部75の長手方向両端が当接する範
囲内で、第1嵌合突部75すなわち回転軸68と軸継手
72とが相対摺動する。 【0035】また電動モータ6の出力軸71の軸継手7
2側の端部には、第2嵌合孔74に緊密に嵌合する第2
嵌合突部76が突設されており、軸継手72は出力軸7
1との相対摺動なしに該出力軸71とともに回転する。 【0036】すなわち回転軸68および出力軸71は、
出力軸71の軸線を含む平面に平行な一対の結合面73
a,73aでそれらの結合面73a,73aに沿う制限
された範囲での相対摺動を可能として連結されることに
なり、前記両結合面73a,73aは、各プランジャ1
4…のうち吐出行程にあるプランジャ14…の軸線に対
して前記吐出行程の一時期に平行となるように設定され
ている。 【0037】次にこの実施例の作用について説明する
と、プランジャポンプ5の各プランジャ14…のうち吐
出行程に在るプランジャ14から偏心軸部68aすなわ
ち回転軸68には反力が作用するが、その吐出行程の一
時期に当該プランジャ14の軸線に対して一対の結合面
73a,73aは平行になるので、回転軸68はプラン
ジャ14からの反力の作用に応じて前記結合面73a,
73aに沿う方向で電動モータ6の出力軸71に対して
相対摺動することになる。 【0038】したがって、回転軸68から出力軸71へ
の反力の伝達が小さく抑えられることになり、電動モー
タ6に作用する偏荷重が小さく抑えられるので、電動モ
ータ6の耐久性を向上することができる。 【0039】また各ポンプ室59…毎の吸入孔60…か
らポンプ室59…への作動液の吸入開始時期が、ポンプ
室59…の容積を最小とするようにプランジャ14…を
上死点にもたらす位置から回転軸68の回転角度で一定
角度αだけ遅れて設定されているので、プランジャ14
…がポンプ室59…の容積を増大する方向に移動し始め
てもポンプ室59…への吸入孔60…からの作動液の吸
入が開始されず、プランジャ14…が上死点から所定距
離だけ移動したときにポンプ室59…への作動液の吸入
が開始されることになり、従来のプランジャポンプに比
べてポンプ室59…の液圧発生状態が長く保持されるこ
とになる。 【0040】したがって図7の実線で示すように、第1
〜第5の各ポンプ室59…のうち常時3つのポンプ室5
9…が液圧発生状態にあるようにして、プランジャポン
プ5の吐出液圧変動を小さく抑えることができる。それ
に対し、図7の鎖線で示すように、プランジャ14…が
ポンプ室59…の容積を増大する方向に移動し始めると
直ちにポンプ室59…への作動液の吸入が開始されるよ
うにした従来のものでは、図7の鎖線で示すように各ポ
ンプ室の液圧が変化し、2つのポンプ室59…だけしか
液圧発生状態とならない期間ΔTが一時的に生じること
になり、プランジャポンプの吐出液圧変動が大きくなっ
てしまう。 【0041】以上、本発明の実施例を説明したが、本発
明は上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の
範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計
変更を行うことが可能である。 【0042】 【発明の効果】以上のように本発明によれば、ポンプ室
の液圧発生状態が長く保持されることになり、液圧発生
状態にあるポンプ室の個数が一時的に減少しないように
して、プランジャポンプの吐出液圧変動を小さく抑える
ことができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】ブレーキ装置用液圧源の縦断側面図である。 【図2】図1におけるプランジャポンプ近傍の拡大図で
ある。 【図3】図1の3−3線拡大断面図である。 【図4】図1におけるリリーフ弁および一方向弁近傍の
拡大図である。 【図5】吸入孔のポンプ室への開口時期を説明するため
の断面図である。 【図6】図2の6−6線拡大断面図である。 【図7】回転軸の回転角度に対する各ポンプ室の液圧変
化を示す図である。 【符号の説明】 5・・・プランジャポンプ 13・・・ポンプハウジング 14・・・プランジャ 57・・・摺動孔 59・・・ポンプ室 60・・・吸入孔 68・・・回転軸 68a・・・偏心軸部

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 偏心軸部(68a)を備える回転軸(6
    8)がポンプハウジング(13)に回転自在に支承さ
    れ、前記回転軸(68)の軸線を中心とした放射状配置
    でポンプハウジング(13)に設けられた複数の摺動孔
    (57)にそれぞれ摺動自在に嵌合されるプランジャ
    (14)の一端が前記偏心軸部(68a)に連接され、
    各プランジャ(14)の他端を臨ませて摺動孔(57)
    内に形成されるポンプ室(59)に作動液を導く吸入孔
    (60)が、前記摺動孔(57)の軸線と直交する軸線
    を有して各ポンプ室(59)毎にポンプハウジング(1
    3)に設けられるプランジャポンプにおいて、前記吸入
    孔(60)からポンプ室(59)への作動液の吸入開始
    時期が、前記ポンプ室(59)の容積を最小とするよう
    にプランジャ(14)を上死点にもたらす位置から回転
    軸(68)の回転角度で一定角度だけ遅れて設定される
    ことを特徴とするプランジャポンプ。
JP2001211041A 2001-07-11 2001-07-11 プランジャポンプ Pending JP2003028050A (ja)

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