JP4163677B2 - プランジャ型ポンプ装置 - Google Patents

プランジャ型ポンプ装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4163677B2
JP4163677B2 JP2004357759A JP2004357759A JP4163677B2 JP 4163677 B2 JP4163677 B2 JP 4163677B2 JP 2004357759 A JP2004357759 A JP 2004357759A JP 2004357759 A JP2004357759 A JP 2004357759A JP 4163677 B2 JP4163677 B2 JP 4163677B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bearing
drive shaft
pump
plunger
ball bearings
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2004357759A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006161772A (ja
Inventor
恒司 酒井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissin Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Nissin Kogyo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissin Kogyo Co Ltd filed Critical Nissin Kogyo Co Ltd
Priority to JP2004357759A priority Critical patent/JP4163677B2/ja
Priority to EP05026992A priority patent/EP1669597B1/en
Priority to DE602005001152T priority patent/DE602005001152T2/de
Priority to US11/297,355 priority patent/US7422421B2/en
Publication of JP2006161772A publication Critical patent/JP2006161772A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4163677B2 publication Critical patent/JP4163677B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Reciprocating Pumps (AREA)
  • Details Of Reciprocating Pumps (AREA)

Description

本発明は、回転駆動されるポンプ駆動軸に設けられる偏心カム部の外周に軸受手段が嵌装され、前記軸受手段に一端部を摺接せしめるプランジャが、前記ポンプ駆動軸の回転軸線に直交する軸線に沿う方向での往復摺動を可能としてポンプハウジングに嵌合されるプランジャ型ポンプ装置に関する。
軸受手段としてのニードルベアリングがポンプ駆動軸の偏心カム部に嵌装され、ニードルベアリングのプランジャの一端が摺接されるようにしたプランジャ型ポンプ装置が、たとえば特許文献1で既に知られている。
特開平2−249749号公報
ところで、ニードルベアリングは、ボールベアリングと比較すると、コスト高になるとともに振動や騒音が大きくなる傾向があり、そのような問題を解決するために、ニードルベアリングに代えてボールベアリングを用いたいと言う要望がある。一方、プランジャ型のポンプ装置では、効率や強度の観点からプランジャのポンプハウジングへの摺動嵌合部を極力小径としてストロークを長くすることが望まれる。
ところが、ニードルベアリングを単純に1つのボールベアリングで置き換えると、耐久性に問題が生じるものであり、ボールベアリングを用いるときには複数のボールベアリングを並列配置することが必要となる。しかるにポンプ駆動軸の偏心カム部に嵌装可能なサイズのボールベアリングでは、それらのボールベアリングのうち配列方向両端のボールベアリングのボール間の距離が比較的大きくなるので、小径のプランジャの一端部を複数のボールベアリングの外輪にそのまま当接させると、配列方向両端のボールベアリングのボールよりも内方で外輪外面にプランジャが当接し、ボールベアリングの外輪が軸線に対して傾斜して作動が不安定になるという問題が生じる。こうした問題は、一対のボールベアリングを並列配置し、その中間にプランジャを当接させる組合わせにおいて特に顕著である。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、ボールベアリングを用いることで振動や騒音を小さく抑えるとともにコスト低減を図りつつ、ポンプハウジングへの摺動嵌合部を極力小径としたプランジャを用いて安定的な作動を実現したプランジャ型ポンプ装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、回転駆動されるポンプ駆動軸に設けられる偏心カム部の外周に軸受手段が嵌装され、前記軸受手段に一端部を摺接せしめるプランジャが、前記ポンプ駆動軸の回転軸線に直交する軸線に沿う方向での往復摺動を可能としてポンプハウジングに嵌合されるプランジャ型ポンプ装置において、前記軸受手段は、前記ポンプ駆動軸の軸線方向に並列配置される複数のボールベアリングから成り、前記プランジャは、前記各ボールベアリングのうち配列方向両端のボールベアリングのボールの中心間の距離よりも小径にして前記ポンプハウジングに摺動自在に嵌合されるピストン部と、前記配列方向両端のボールベアリングのボールの中心よりも外側に前記ポンプ駆動軸の軸線に沿う両端を配置しつつ前記各ボールベアリングの外輪に摺接するようにして前記ピストン部に同軸に連接されるベアリング当接部とを備えることを特徴とする。
また請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明の構成に加えて、前記ベアリング当接部が前記ピストン部に一体に連設されることを特徴とする。
さらに上記目的を達成するために、請求項3記載の発明は、回転駆動されるポンプ駆動軸に設けられる偏心カム部の外周に軸受手段が嵌装され、前記軸受手段に一端部を摺接せしめるプランジャが、前記ポンプ駆動軸の回転軸線に直交する軸線に沿う方向での往復摺動を可能としてポンプハウジングに嵌合されるプランジャ型ポンプ装置において、前記軸受手段は、前記ポンプ駆動軸の軸線方向に並列配置される複数のボールベアリングと、それらのボールベアリングの外輪とともに回転するようにして各外輪を嵌合せしめる円筒状のブッシュとから成り、前記各ボールベアリングのうち配列方向両端のボールベアリングのボールの中心間の距離よりも小径にして前記ポンプハウジングに摺動自在に嵌合されるピストン部を有する前記プランジャの一端部が前記ブッシュに摺接されることを特徴とする。
請求項1記載の発明によれば、ポンプ駆動軸の偏心カム部に嵌装される軸受手段が、並列配置される複数のボールベアリングから成り、プランジャが備えるベアリング当接部が各ボールベアリングの外輪に摺接するので、振動や騒音を小さく抑えるとともにコスト低減を図ることが可能となる。しかもプランジャのピストン部が、配列方向両端のボールベアリングのボールの中心間の距離よりも小径であっても、そのピストン部に同軸に連接されるベアリング当接部が、配列方向両端のボールベアリングのボールの中心よりも外側にポンプ駆動軸の軸線に沿う両端を配置しつつ各ボールベアリングの外輪に摺接するので、ボールベアリングの外輪が軸線に対して傾斜することを防止し、安定作動を実現することができる。
また請求項2記載の発明によれば、プランジャを構成する部品点数を少なくすることができ、組立工数の増加を回避することができる。
さらに請求項3記載の発明によれば、ポンプ駆動軸の偏心カム部に嵌装される軸受手段が、並列配置される複数のボールベアリングと、それらのボールベアリングの外輪とともに回転するようにして各外輪を嵌合せしめる円筒状のブッシュとから成るので、振動や騒音を小さく抑えるとともにコスト低減を図ることが可能となる。しかも配列方向両端のボールベアリングのボールの中心間の距離よりも小径にしてポンプハウジングに摺動自在に嵌合されるピストン部を有するプランジャの一端部がブッシュに摺接されるので、ピストン部を小径とすることを可能としつつ、ボールベアリングの外輪が軸線に対して傾斜することを防止し、安定作動を実現することができる。
以下、本発明の実施の形態を、添付の図面に示した本発明の実施例に基づいて説明する。
図1〜図3は本発明の第1実施例を示すものであり、図1はプランジャ型ポンプ装置の縦断面図であって図2の1−1線に沿う断面図、図2は図1の2−2線断面図、図3は図2の要部拡大図である。
先ず図1および図2において、このプランジャ型ポンプ装置は、第1〜第3ポンプP1〜P3と、それらのポンプP1〜P3を駆動する共通な電動モータ11と、各ポンプP1〜P3の吐出側に共通に接続されるアキュムレータ12とが、たとえばアルミニウム合金等により形成されるボディ13に設けられて成り、たとえば車両用ブレーキ装置の液圧源として用いられるものであり、その場合、たとえば前記電動モータ11の回転軸線を水平とした姿勢で車両に搭載される。
前記ボディ13は、平坦な上面13aと、該上面13aと直交する平坦な第1側面13bと、第1側面13bとは反対側の第2側面13cと、第1および第2側面13b,13c間を結ぶ第3および第4側面13d,13eとを有するものであり、上面13aにはアキュムレータ12が取付けられ、第1側面13bには電動モータ11が取付けられる。また第2〜第4側面13c〜13eには、円筒状のマウントラバー14…を嵌合する有底の取付け穴15…がそれぞれ設けられており、各マウントラバー14…の外端に当接係合する鍔部16a…を中間部に有するマウント軸16…の一端側が各マウントラバー14…に嵌合され、図示しない車体に取付けられる固定の支持板17…に挿通される前記マウント軸16…の他端側に、前記鍔部16a…との間に支持板17…を挟むようにしたナット18…がそれぞれ螺合される。
前記電動モータ11のモータケース20は、有底円筒状のケース本体21と、該ケース本体21の開放端を閉じるように配置される蓋体22とから成るものであり、蓋体22の中央部には、ボディ13側に突出する円筒状の軸受ハウジング22aが一体に設けられており、電動モータ11の回転軸23のボディ13側の端部は第1ボールベアリング24を介して前記軸受ハウジング22aで回転自在に支承される。
ボディ13の第1側面13bには嵌合凹部25が設けられており、前記軸受ハウジング22aが中央部を貫通するモータアダプタ26が環状のシール部材27を介して嵌合凹部25に嵌合され、軸受ハウジング22aおよびモータアダプタ26間には環状のシール部材28が介装される。またモータケース20を協働して構成する前記ケース本体21および蓋体22は、蓋体22およびボディ13間に前記モータアダプタ26を挟むようにしてボディ13の第1側面13bに複数のねじ部材29…により締結される。
ボディ13には、電動モータ11の回転軸23と同軸であって電動モータ11とは反対側を閉じる有底の挿入穴30が、その開口端を前記軸受ハウジング22aに対向させるようにして穿設されており、該挿入穴30に、前記回転軸23に連結軸31を介して相対回転不能にかつ同軸に連結されるポンプ駆動軸32が挿入される。
図3を併せて参照して、前記ポンプ駆動軸32は、前記回転軸23の軸線を中心とする円形の外周面を有して軸方向両端に配置される第1および第2支持軸部32a,32bと、前記回転軸23の軸線から偏心した軸線を中心とした円形の外周面を有して第1および第2支持軸部32a,32b間に配置される偏心カム部32cと、第1支持軸部32aおよび偏心カム部32c間を結ぶ第1連結軸部32dと、第2支持軸部32bおよび偏心カム部32c間を結ぶ第2連結軸部32eとを一体に有するものであり、第1支持軸部32aが連結軸31を介して電動モータ11の回転軸23に同軸に連結される。
一方、ボディ13に設けられる前記挿入穴30は、前記電動モータ11の軸受ハウジング22a側に一端を開口したシール孔部30aと、該シール孔部30aよりも小径に形成されてシール孔部30aの他端に一端が同軸に連なる第1支持孔部30bと、第1支持孔部30bよりも大径に形成されて第1支持孔部30bの他端に一端が同軸に連なる大径孔部30cと、大径孔部30cよりも小径に形成されて大径孔部30cの他端に一端が同軸に連なる第2支持孔部30dと、電動モータ11側に臨むようにして第2支持孔部30dの他端に直角に連なる環状段部30eとを有するものであり、シール孔部30aおよび第1支持孔部30bはポンプ駆動軸32の第1支持軸部32aにほぼ対応した位置に配置され、大径孔部30cはポンプ駆動軸32の偏心カム部32cにほぼ対応した位置に配置され、第2支持孔部30dおよび環状段部30eはポンプ駆動軸32の第2支持軸部32bにほぼ対応した位置に配置される。
前記挿入穴30における第1支持孔部30bの内面ならびにポンプ駆動軸32の第1支持軸部32aの外面間には第2ボールベアリング35が介装され、前記挿入穴30における第2支持孔部30dの内面およびポンプ駆動軸32の第2支持軸部32bの外面間には第3ボールベアリング36が介装される。第2および第3ボールベアリング35,36の内輪はポンプ駆動軸32の第1および第2支持軸部32a,32bに圧入され、第2および第3ボールベアリング35,36の外輪は挿入穴30の第1および第2支持孔部30b,30dに隙間ばめされる。また第2ボールベアリング35の外輪外端に当接する止め輪37が第1支持孔部30bの内面に装着され、第3ボールベアリング36の外輪および環状段部30e間にはウェーブワッシャ38が介装される。
また前記挿入穴30のシール孔部30aには、ポンプ駆動軸32における第1支持軸部32aの外面に全周にわたって密接するオイルシール39が装着されており、このオイルシール39で挿入穴30の開口端部およびポンプ駆動軸32間がシールされることにより、偏心カム部32cを含むポンプ駆動軸32の大部分とボディ13との間には、第1〜第3ポンプP1〜P3に共通な吸入室40が形成される。
ところで、ポンプ駆動軸32の偏心カム部32cには、複数たとえば一対のボールベアリング42,42が並列配置されて成る軸受手段41Aが嵌装されるものであり、偏心カム部32cおよび第1支持軸部32a間の第1連結軸部32dには、軸受手段41Aのボールベアリング42および第2ボールベアリング35の内輪間に介装される第1スペーサ43が嵌装され、偏心カム部32cおよび第2支持軸部32b間の第2連結軸部32eには、軸受手段41Aのボールベアリング42および第3ボールベアリング36の内輪間に介装される第2スペーサ44が嵌装される。
第1ポンプP1は、前記挿入穴30における大径孔部30cに対応する位置で挿入穴30すなわちポンプ駆動軸32の軸線に直交して下方に延びるように構成されるものであり、前記大径孔部30cに内端を開口するとともにボディ13の下面13fに外端を開放するようにしてボディ13に設けられる取付け孔45に軸方向外方側から嵌入、固定されるポンプハウジング46と、該ポンプハウジング46内に摺動可能に嵌合されるとともに一端部が前記軸受手段41Aに摺接されるプランジャ50Aとを備え、取付け孔45の外端はプラグ51で閉じられる。
取付け孔45はポンプ駆動軸32の軸線と直交する方向に延びるものであり、この取付け孔45は、その外端側から内端側に向けて順に、ボディ13の下面13fに外端を開口するねじ孔部45aと、ねじ孔部45aよりも小径にしてねじ孔部45aの内端に外端が同軸に連なる第1孔部45bと、第1孔部45bよりも小径にして第1孔部45bの内端に外端が同軸に連なる第2孔部45cとから成り、第1および第2孔部45b,45c間には、取付け孔45の軸方向外方側に臨む環状の段部45dが形成される。
ポンプハウジング46は、半径方向内方に張出す内向き鍔47aを外端中央部に有するとともに前記取付け孔45の段部45dに軸方向外方から当接する係合鍔部47bを中間部外周に有する円筒状のシリンダ体47と、該シリンダ体47の外端部にかしめ結合される有底円筒体48とから成る。而して取付け孔45の第2孔部45cにシリンダ体47を嵌入するとともに第1孔部45bに有底円筒体48を嵌入した状態で有底円筒体48の外端に当接するプラグ51を取付け孔45のねじ孔部45aに螺合して締めつけることにより、ポンプハウジング46が段部45dおよびプラグ51間に挟持されるようにして取付け孔45内でボディ13に固定される。
シリンダ体47および有底円筒体48間との間には吐出室52が形成され、第1孔部45b内には前記吐出室52に通じる環状吐出室53が、シリンダ体47および有底円筒体48の連結部を囲むように形成される。しかも有底円筒体48およびシリンダ体47の外周には、前記環状吐出室53を軸方向両側からシールするようにして第1および第2孔部45b,45cの内面に弾発的に接触する環状のシール部材54,55が装着される。
シリンダ体47がその外端部中央部に備える内向き鍔47aの吐出室52に臨む内周部には、吐出室52内に収容される球状の吐出弁56を着座させ得る弁座57が形成されており、吐出弁56は、有底円筒体48との間に縮設される弁ばね58で前記弁座57に着座する方向に付勢される。
プランジャ50Aは、前記ポンプハウジング46のシリンダ体47に摺動自在に嵌合されるピストン部61と、前記軸受手段41Aを構成する一対のボールベアリング42,42の外輪に摺接するようにしてピストン部61に連接されるベアリング当接部62とを備えるものであり、ピストン部61が連結杆部63を介してベアリング当接部62に連接される。
前記ピストン部61は、軸方向全長にわたる吸入路65を内部に形成するものであり、前記軸受手段41Aを構成するようにして並列配置される一対のボールベアリング42,42のボールの中心間の距離Lよりも小径の外径を有して円筒状に形成され、前記シリンダ体47の内向き鍔47aとの間にポンプ室67を形成するようにしてシリンダ体47に液密にかつ摺動可能に嵌合される。
このピストン部61の前記ポンプ室67側端部中央には、前記吸入路65のポンプ室67側開口端を囲むようにして環状の弁座68が形成されており、該弁座68に着座可能な球状の吸入弁69がポンプ室67に収容され、シリンダ体47の内向き鍔47aおよび吸入弁69間には、吸入弁69を前記弁座68に着座させる側に付勢する弁ばね70が縮設される。
連結杆部63はピストン部61の吸入路65を吸入室40に通じさせる連通路66を形成してピストン部61に一体に連設されるものであり、この連結杆部63の先端部に、ピストン部61および連結杆部63とは別体であるシュー形のベアリング当接部62が嵌合され、ピストン部61およびベアリング当接部62間には、プランジャ50Aの一端部すなわちベアリング当接部62を軸受手段41A側に付勢するばね64が縮設される。
しかもベアリング当接部62は、軸受手段41Aを構成する一対のボールベアリング42,42のボールの中心よりも外側にポンプ駆動軸32の軸線に沿う両端を配置しつつ各ボールベアリング42,42の外輪に摺接するように形成される。
このような第1ポンプP1では、電動モータ11の作動によってポンプ駆動軸32が回転するのに応じて偏心カム部32cを介して軸受手段41Aに偏心運動が与えられることにより、プランジャ50Aがポンプハウジング46内で往復駆動され、吸入室40およびポンプ室67間の連通・遮断がポンプ室67の減・増圧に応じて吸入弁69により切換えられ、ポンプ室67および吐出室52間の連通・遮断がポンプ室67の増・減圧に応じて吐出弁56により切換えられることになる。
第2および第3ポンプP2,P3は、上記第1ポンプP1と基本的に同一の構成を有するものであり、第1〜第3ポンプP1〜P3は、ポンプ駆動軸32の軸線まわりの周方向に沿う相互の間隔を同一として、前記挿入穴30の周囲に放射状に配置される。
前記ボディ13には、第1〜第3ポンプP1〜P3の環状吐出室53…を相互に結ぶ吐出連通路71,72,73が設けられ、第2および第3ポンプP2,P3の環状吐出室53…を結ぶ吐出連通路73の中間部に通じて上方に延びる通路74が、上面13aに開口するようにしてボディ13に設けられる有底のアキュムレータ取付け穴75の閉塞端に開口される。
前記アキュムレータ12が備えるケーシング76は、前記アキュムレータ取付け穴75に液密にねじ込まれる接続管部76aを一体に有しており、該接続管部76a内には、入口通路78を形成する入口管77が接続管部76aの内面との間に環状の出口通路79を形成するようにして挿入される。しかも入口管77は、接続管部76aおよびアキュムレータ取付け穴75の閉塞端間に挟まれる拡径部77aを一体に有しており、この拡径部77aは、前記通路74を入口通路78に連通させるとともに、出口通路79に通じる出口室80をボディ13との間に形成する。またボディ13には出口室80に通じる出口側接続通路81が設けられており、アキュムレータ12からの液圧を導くための図示しない管路が出口側接続通路81に接続される。
而して各ポンプP1〜P3から吐出される作動液はアキュムレータ12を経由して出口側接続通路81から吐出されることになるが、各ポンプP1〜P3の環状吐出室53…が相互に連通されているので、各ポンプP1〜P3間の吐出脈の相互作用により各ポンプP1〜P3の効率低下を防止する効果を得ることができる。
またボディ13には、吸入室40に連通路83を介して連通する入口側通路82が設けられており、入口側通路82に挿入されるフィルタ84を備える入口側接続管85が、入口側通路82の外端部に接続され、この入口側接続管85は図示しないリザーバに接続される。
次にこの第1実施例の作用について説明すると、第1〜第3ポンプP1〜P3が配設されるボディ13の挿入穴30には、各ポンプP1〜P3に共通なポンプ駆動軸32が挿入されており、そのポンプ駆動軸32に設けられた偏心カム部32cの外周に嵌装される軸受手段41Aはポンプ駆動軸32の軸線方向に並列配置される複数のボールベアリング42,42から成り、それらのボールベアリング42,42の外輪外面に、各ポンプP1〜P3におけるプランジャ50A…の一端部が摺接されるので、振動や騒音を小さく抑えるとともにコスト低減を図ることが可能となる。
しかもプランジャ50Aは、軸受手段41Aを構成する一対のボールベアリング42,42のボールの中心間の距離Lよりも小径にしてポンプハウジング46に摺動自在に嵌合されるピストン部61と、各ボールベアリング42,42の外輪に摺接するようにしてピストン部61に同軸に連接されるベアリング当接部62とを備えるものであり、ピストン部61を小径として効率や強度の観点からプランジャ50Aのポンプハウジング46への摺動嵌合部を極力小径とし、ストロークを比較的長くすることが可能となる。
さらにピストン部61に同軸に連接されるベアリング当接部62が、一対のボールベアリング42,42のボールの中心よりも外側にポンプ駆動軸32の軸線に沿う両端を配置しつつ各ボールベアリング42,42の外輪外面に摺接するので、ボールベアリング42,42の外輪が軸線に対して傾斜することを防止して、安定作動を実現することができる。
図4は本発明の第2実施例を示すものであり、第1実施例と同様の構成要素には同一の参照符号を付して図示するのみとし、詳細な説明は省略する。
プランジャ50Bは、ポンプハウジング46のシリンダ体47に摺動自在に嵌合されるピストン部61と、軸受手段41Aを構成する一対のボールベアリング42,42の外輪に摺接するようにしてピストン部61に連接されるベアリング当接部62′とを備えるものであり、ピストン部61がベアリング当接部62′に一体に連設される。
しかもピストン部61は、軸受手段41Aを構成するようにして並列配置される一対のボールベアリング42,42のボールの中心間の距離Lよりも小径の外径を有してようにして円筒状に形成され、シリンダ体47に液密にかつ摺動可能に嵌合されるものであり、ベアリング当接部62′は、軸受手段41Aを構成する一対のボールベアリング42,42のボールの中心よりも外側にポンプ駆動軸32の軸線に沿う両端を配置しつつ各ボールベアリング42,42の外輪に摺接するように形成される。
この第2実施例によれば、上記第1実施例と同様の効果を奏することができるのに加えて、プランジャ50Bを構成する部品点数を少なくすることができ、組立工数の増加を回避することができる。
図5は本発明の第3実施例を示すものであり、第1および第2実施例と同様の構成要素には同一の参照符号を付して図示するのみとし、詳細な説明は省略する。
ポンプ駆動軸32に設けられる偏心カム部32cの外周に嵌装される軸受手段41Bは、ポンプ駆動軸32の軸線方向に並列配置される複数たとえば一対のボールベアリング42,42と、それらのボールベアリング42,42の外輪とともに回転するようにして各外輪を嵌合せしめる円筒状のブッシュ88とから成る。
一方、ポンプハウジング46との間に縮設されるばね64′で軸受手段41B側に付勢されるプランジャ50Cは、軸受手段41Bの一部を構成するボールベアリング42,42のボールの中心間の距離Lよりも小径にしてポンプハウジングに摺動自在に嵌合されるピストン部61と、該ピストン部61に同軸に連なる押圧杆部89とを一体に備え、プランジャ50Cの一端部すなわち押圧杆部89がブッシュ88に摺接される。
この第3実施例によれば、軸受手段41Bが、並列配置される一対のボールベアリング42,42と、それらのボールベアリング42,42の外輪とともに回転するようにして各外輪を嵌合せしめる円筒状のブッシュ88とから成るので、振動や騒音を小さく抑えるとともにコスト低減を図ることが可能となる。
しかも両ボールベアリング42,42のボールの中心間の距離Lよりも小径にしてポンプハウジング46に摺動自在に嵌合されるピストン部61を有するプランジャ50Cの一端部がブッシュ88に摺接されるので、ピストン部61を小径とすることを可能としつつ、ボールベアリング42,42の外輪が軸線に対して傾斜することを防止し、安定作動を実現することができる。
以上、本発明の実施例を説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計変更を行うことが可能である。
たとえば上記各実施例では、ポンプ駆動軸32の偏心カム部32cに並列配置される一対のボールベアリング42,42が嵌装されるようにしたが、3以上の複数のボールベアリングが並列配置された状態で前記偏心カム部32cに嵌装されるようにしてもよい。この場合、プランジャのピストン部は、各ボールベアリングのうち配列方向両端のボールベアリングのボールの中心間の距離よりも小径にしてポンプハウジングに摺動自在に嵌合されるものであり、プランジャの一端部のベアリング当接部が各ボールベアリングの外輪に直接摺接する場合には、駆動軸の軸線に沿うベアリング当接部の両端が、配列方向両端のボールベアリングのボールの中心よりも外側に配置されるようにベアリング当接部が形成されればよい。
第1実施例のプランジャ型ポンプ装置の縦断面図であって図2の1−1線に沿う断面図である。 図1の2−2線断面図である。 図2の要部拡大図である。 第2実施例の図3に対応した断面図である。 第3実施例の図3に対応した断面図である。
符号の説明
32・・・ポンプ駆動軸
32c・・・偏心カム部
41A,41B・・・軸受手段
42・・・ボールベアリング
46・・・ポンプハウジング
50A,50B,50C・・・プランジャ
61・・・ピストン部
62,62′・・・ベアリング当接部
88・・・ブッシュ

Claims (3)

  1. 回転駆動されるポンプ駆動軸(32)に設けられる偏心カム部(32c)の外周に軸受手段(41A)が嵌装され、前記軸受手段(41A)に一端部を摺接せしめるプランジャ(50A,50B)が、前記ポンプ駆動軸(32)の回転軸線に直交する軸線に沿う方向での往復摺動を可能としてポンプハウジング(46)に嵌合されるプランジャ型ポンプ装置において、前記軸受手段(41A)は、前記ポンプ駆動軸(32)の軸線方向に並列配置される複数のボールベアリング(42)から成り、前記プランジャ(50A,50B)は、前記各ボールベアリング(42)のうち配列方向両端のボールベアリング(42)のボールの中心間の距離よりも小径にして前記ポンプハウジング(46)に摺動自在に嵌合されるピストン部(61)と、前記配列方向両端のボールベアリング(42)のボールの中心よりも外側に前記ポンプ駆動軸(32)の軸線に沿う両端を配置しつつ前記各ボールベアリング(42)の外輪に摺接するようにして前記ピストン部(61)に同軸に連接されるベアリング当接部(62,62′)とを備えることを特徴とするプランジャ型ポンプ装置。
  2. 前記ベアリング当接部(62′)が前記ピストン部(61)に一体に連設されることを特徴とする請求項1記載のプランジャ型ポンプ装置。
  3. 回転駆動されるポンプ駆動軸(32)に設けられる偏心カム部(32c)の外周に軸受手段(41B)が嵌装され、前記軸受手段(41B)に一端部を摺接せしめるプランジャ(50C)が、前記ポンプ駆動軸(32)の回転軸線に直交する軸線に沿う方向での往復摺動を可能としてポンプハウジング(46)に嵌合されるプランジャ型ポンプ装置において、前記軸受手段(41B)は、前記ポンプ駆動軸(32)の軸線方向に並列配置される複数のボールベアリング(42)と、それらのボールベアリング(42)の外輪とともに回転するようにして各外輪を嵌合せしめる円筒状のブッシュ(88)とから成り、前記各ボールベアリング(42)のうち配列方向両端のボールベアリング(42)のボールの中心間の距離よりも小径にして前記ポンプハウジング(46)に摺動自在に嵌合されるピストン部(61)を有する前記プランジャ(50C)の一端部が前記ブッシュ(88)に摺接されることを特徴とするプランジャ型ポンプ装置。
JP2004357759A 2004-12-10 2004-12-10 プランジャ型ポンプ装置 Expired - Fee Related JP4163677B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004357759A JP4163677B2 (ja) 2004-12-10 2004-12-10 プランジャ型ポンプ装置
EP05026992A EP1669597B1 (en) 2004-12-10 2005-12-09 Plunger pump apparatus
DE602005001152T DE602005001152T2 (de) 2004-12-10 2005-12-09 Pumpvorrichtung mit Tauchkolbenpumpe
US11/297,355 US7422421B2 (en) 2004-12-10 2005-12-09 Plunger pump apparatus

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004357759A JP4163677B2 (ja) 2004-12-10 2004-12-10 プランジャ型ポンプ装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006161772A JP2006161772A (ja) 2006-06-22
JP4163677B2 true JP4163677B2 (ja) 2008-10-08

Family

ID=36664049

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004357759A Expired - Fee Related JP4163677B2 (ja) 2004-12-10 2004-12-10 プランジャ型ポンプ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4163677B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5343864B2 (ja) * 2010-01-06 2013-11-13 株式会社島津製作所 送液ポンプ

Also Published As

Publication number Publication date
JP2006161772A (ja) 2006-06-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4296436B2 (ja) タイヤ空気圧導入装置
EP1669597B1 (en) Plunger pump apparatus
JP4163677B2 (ja) プランジャ型ポンプ装置
JP2012522928A (ja) 輪郭加工された逆止弁ディスク及び逆止弁ディスクを組み込んだスクロール圧縮機
WO2018070187A1 (ja) ポンプ装置及びブレーキ装置
JP6733991B2 (ja) プランジャポンプ及びブレーキ装置
KR20150070392A (ko) 액압 회전기에 구비되는 피스톤 및 액압 회전기
JPH03502722A (ja) 低騒音形ポンプ組立体
US7578660B2 (en) Hermetic compressor
US6158994A (en) Grooved rotor for an internal gear pump
JP4296437B2 (ja) タイヤ空気圧導入装置
JP4052580B2 (ja) プランジャポンプ
CN104389754A (zh) 一种端面配油的液压补偿式径向柱塞泵
JP7228249B2 (ja) 油圧装置
JP2587712Y2 (ja) ラジアルプランジャポンプのピントル固定構造
JP5050297B2 (ja) ラジアルプランジャポンプ
JP2021025573A (ja) 減速機付液圧モータ
JP6825576B2 (ja) ポンプ装置
JP4058792B2 (ja) プランジャポンプ
JP2016017429A (ja) 液圧回転機
JP4303675B2 (ja) プランジャ型ポンプ装置
JP2003028051A (ja) プランジャポンプ
JP4188306B2 (ja) プランジャ型ポンプ装置
JP2017008892A (ja) ポンプ装置
JP4618416B2 (ja) ラジアルプランジャポンプ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070130

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080613

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080702

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080724

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110801

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120801

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130801

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

R371 Transfer withdrawn

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R371

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees