JP5617722B2 - 電磁ポンプ - Google Patents

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Description

本発明は、シリンダと、該シリンダ内を往復動可能なピストンと、該ピストンを往動させる電磁部と、前記ピストンを復動させる付勢部材と、前記付勢部材を支持し前記シリンダと前記ピストンと共にポンプ室を区画する支持部材と、前記支持部材に組み込まれ吸入口から前記ポンプ室への作動流体の移動を許可し逆方向の移動を禁止する吸入用開閉弁と、前記ポンプ室から吐出口への作動流体の移動を許可し逆方向の移動を禁止する吐出用開閉弁と、を備える電磁ポンプに関する。
従来、この種の電磁ポンプとしては、シリンダと、ポンプ室を区画しシリンダ内を往復動するピストンと、ピストンを往動させるソレノイド部と、ピストンを復動させるスプリングと、吸入口からポンプ室への作動油の流れを許可し逆方向の流れを禁止する吸入用逆止弁と、ポンプ室から吐出口への作動油の流れを許可し逆方向の流れを禁止する吐出用逆止弁とを備えるものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。この電磁ポンプでは、吸入用逆止弁と吐出用逆止弁とがシリンダ内に収容されており、吸入用逆止弁は、ボールと、ボールを内部に収容しボールの外径よりも小さな内径で吸入口の開口部を形成すると共に軸中心に吸入口とポンプ室と連通させる中心孔が形成された中空円筒状の本体と、ボールを吸入口の開口部に対して吸入口から作動油が流れる方向とは逆方向に付勢するスプリングと、このスプリングを受けるスプリング受けとにより構成されている。
特開2011−21593号公報
上述した電磁ポンプでは、吸入用逆止弁や吐出用逆止弁のボールの位置決め(センタリング)が正しく行なわれないと、作動油の漏れが生じ、十分に性能を発揮できない場合が生じる。特に、逆止弁を内蔵するタイプの電磁ポンプでは、逆止弁をシリンダ内の限られたスペースに配置する必要上、逆止弁のサイズが小さくなるため、ボールを位置決めするための構造はより簡単な加工で実現できるようにすることが望ましい。
本発明の電磁ポンプは、簡易な構成により開閉弁のボールの位置決めをより正確にし、性能を十分に発揮させることを主目的とする。
本発明の電磁ポンプは、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
本発明の電磁ポンプは、
シリンダと、該シリンダ内を往復動可能なピストンと、該ピストンを往動させる電磁部と、前記ピストンを復動させる付勢部材と、前記付勢部材を支持し前記シリンダと前記ピストンと共にポンプ室を区画する支持部材と、前記支持部材に組み込まれ吸入口から前記ポンプ室への作動流体の移動を許可し逆方向の移動を禁止する吸入用開閉弁と、前記ポンプ室から吐出口への作動流体の移動を許可し逆方向の移動を禁止する吐出用開閉弁と、を備える電磁ポンプであって、
前記吸入用開閉弁は、ボールと、前記吸入口の開口部を形成する開口部材と、前記ボールを前記開口部に作動流体の移動方向とは反対側から押し付ける第2の付勢部材と、を有し、
前記開口部材は、前記ボールを受ける前記開口部の内周面がテーパ状に形成されてなる
ことを要旨とする。
この本発明の電磁ポンプでは、シリンダと、シリンダ内を往復動可能なピストンと、ピストンを往動させる電磁部と、ピストンを復動させる付勢部材と、付勢部材を支持しシリンダとピストンと共にポンプ室を区画する支持部材と、支持部材に組み込まれ吸入口からポンプ室への作動流体の移動を許可し逆方向の移動を禁止する吸入用開閉弁と、ポンプ室から吐出口への作動流体の移動を許可し逆方向の移動を禁止する吐出用開閉弁と、を備えるものにおいて、吸入用開閉弁を、ボールと、吸入口の開口部を形成する開口部材と、ボールを開口部に作動流体の移動方向とは反対側から押し付ける第2の付勢部材とにより形成し、ボールを受ける開口部材の開口部の内周面をテーパ状に形成する。これにより、開口部材のテーパ状の内周面でボールを受けるから、ボールの位置決めを正しい位置で行なうことができ、吸入用開閉弁での作動流体の漏れをより確実に抑制することができる。この結果、電磁ポンプの性能を十分に発揮させることができる。また、テーパ状の内周面を形成するだけでよいから、簡単な加工を施すだけで吸入用開閉弁における作動流体の漏れを抑制することができる。
こうした本発明の電磁ポンプにおいて、前記支持部材は、前記吸入口側が開口された開口部と、底部に前記ポンプ室と連通する連通孔と、を有する底付きの中空部が形成され、前記吸入用開閉弁は、前記支持部材に前記中空部の開口部から前記第2の付勢部材,前記ボール,前記開口部材の順に組み込まれてなるものとすることもできる。この態様の本発明の電磁ポンプにおいて、前記シリンダに前記ピストンと前記付勢部材と前記支持部材と前記吸入用開閉弁とがこの順に組み込まれた状態でシリンダ端面をカバーするカバー部材を備え、前記開口部材は、前記テーパ状の内周面が形成されると共に外周面が前記支持部材の中空部の内周面に嵌る筒状の筒部と、前記筒部の端縁から径方向に延伸され作動流体の移動方向側の面が前記支持部材の開口部側の端面に当接するフランジ部と、を有し、前記フランジ部は、作動流体の移動方向とは反対側の面にフィルタが配置され、前記カバー部材は、前記フランジ部との間で前記フィルタを挟むように取り付けられてなるものとすることもできる。こうすれば、電磁ポンプの組み付けをより容易なものとすることができる。さらにこの態様の本発明の電磁ポンプにおいて、前記フランジ部は、作動流体の移動方向とは反対側の面に前記開口部材の開口部を包含する所定範囲が窪んだ窪み部が形成され、前記フィルタは、前記窪み部に配置されてなるものとすることもできる。こうすれば、フィルタをより簡単に正しい位置に配置することができる。
本発明の一実施例としての電磁ポンプ20の構成の概略を示す構成図である。 シリンダ42と吸入用逆止弁60とシリンダカバー48の分解斜視図である。 プラグ68をポンプ室41側から見た斜視図である。 プラグ68を吸入ポート49側から見た斜視図である。 スプリング66によりボール64がプラグ68に押し付けられている様子を示す説明図である。 プラグ68にストレーナ47に配置されている様子を示す説明図である。
次に、本発明の実施の形態を実施例を用いて説明する。
図1は、本発明の一実施例としての電磁ポンプ20の構成の概略を示す構成図である。実施例の電磁ポンプ20は、図示するように、ピストン50を往復動させて作動油を圧送するピストンポンプとして構成されており、電磁力を発生させるソレノイド部30と、ソレノイド部30の電磁力により作動するポンプ部40と、を備える。この電磁ポンプ20は、例えば、自動車に搭載されるオートマチックトランスミッションが備えるクラッチやブレーキをオンオフするための油圧回路の一部としてバルブボディに組み込まれている。
ソレノイド部30は、底付き円筒部材としてのケース31に、電磁コイル32,可動子としてのプランジャ34,固定子としてのコア36が配置されており、電磁コイル32に電流を印加することにより磁束がケース31,プランジャ34,コア36を周回する磁気回路が形成されてプランジャ34が吸引され、プランジャ34の先端に当接するシャフト38を押し出す。
ポンプ部40は、ソレノイド部30に接合された中空円筒状のシリンダ42と、シリンダ42内を摺動可能に配置され基端面がソレノイド部30のシャフト38の先端に同軸上で当接するピストン50と、ピストン50に先端面に当接しソレノイド部30からの電磁力が作用する方向とは逆向きに付勢力を付与するスプリング46と、スプリング46をピストン50の先端面とは反対側から支持しポンプ室41への吸入する方向の作動油の流れを許可し逆方向の流れを禁止する吸入用逆止弁60と、ピストン50に内蔵されポンプ室41から吐出する方向の作動油の流れを許可し逆方向の流れを禁止する吐出用逆止弁70と、吸入用逆止弁60の上流側に配置されポンプ室41へ吸入される作動油に含まれる異物を捕捉するためのストレーナ47と、シリンダ42内にソレノイド部30とは反対側の開口部42aからピストン50と吐出用逆止弁70とスプリング46と吸入用逆止弁60とストレーナ47とがこの順に組み込まれた状態で開口部42aを覆うシリンダカバー48と、を備える。シリンダカバー48の内周面とシリンダ42の開口部42aの外周面には周方向に螺旋状の溝が形成されており、シリンダカバー48をシリンダ42の開口部42aに被せて締め付けることにより、シリンダカバー48がシリンダ42の開口部42aに取り付けられている。なお、ポンプ部40は、シリンダカバー48の軸中心に作動油を吸入するための吸入ポート49が形成され、シリンダ42の側面に吸入した作動油を吐出するための吐出ポート43が形成されている。
ピストン50は、円筒形状のピストン本体52と、ピストン本体52よりも外径が小さく端面がソレノイド部30のシャフト38の先端に当接された円筒形状のシャフト部54bとにより形成されており、ソレノイド部30のシャフト38に連動してシリンダ42内を往復動する。ピストン50は、軸中心に、吐出用逆止弁70を収容可能に円筒形状の底付き中空部52aが形成されている。ピストン50の中空部52aは、ピストン50の先端面からピストン本体52内部を貫通しシャフト部54内部の途中まで延伸されている。また、シャフト部54には、径方向に、互いに90度の角度で交差する2本の貫通孔54a,54bが形成されている。シャフト部54の周囲には吐出ポート43が形成されており、ピストン50の中空部52aは2本の貫通孔54a,54bを介して吐出ポート43と連通している。
吸入用逆止弁60は、シリンダ42の開口部42aの内周面に嵌挿され内部に底付きの中空部62aが形成されると共にこの中空部62aの底に軸中心で中空部62aとポンプ室41とを連通させる中心孔62bが形成された弁本体62と、ボール64と、ボール64に付勢力を付与するスプリング66と、ボール64とスプリング66とが弁本体62の中空部62aに組み込まれた状態で中空部62aの内周面に嵌挿されるプラグ68と、を備える。図2は、シリンダ42と吸入用逆止弁60とシリンダカバー48の分解斜視図である。吸入逆止弁60は、図示するように、弁本体62の中空部62aに対してスプリング66とボール64とプラグ68とをこの順に組み付けることにより形成される。
図3はプラグ68をポンプ室41側から見た斜視図であり、図4はプラグ68を吸入ポート49側から見た斜視図であり、図5はスプリング66によりボール64がプラグ68に押し付けられている様子を示す説明図であり、図6はプラグ68にストレーナ47に配置されている様子を示す説明図である。プラグ68は、図3および図5に示すように、一端側の端縁でボール64を受ける円筒部68aと、円筒部68aの他端側の端縁から径方向に延伸されたフランジ形状の台座部68bとからなり、軸中心にボール64の外径よりも小さな内径の中心孔69が形成されている。円筒部68aは、ボール64と当接する部分に図中下から上に向かって内径が徐々に大きくなるテーパ面69aが形成されており、テーパ面69aでボール64が位置決め(センタリング)されている。したがって、吸入用逆止弁60に若干の寸法誤差や組み付け誤差が生じるものとしてもボール64の位置ずれは生じない。また、プラグ68は、台座部68bの裏面に中心孔69を包含する円形の窪み部69bが形成されており、この窪み部69bにストレーナ47が配置されている。このストレーナ47は、図1に示すように、シリンダ42に吸入用逆止弁60とストレーナ47を配置してシリンダカバー48を取り付けたときに、ストレーナ47の周縁がシリンダカバー48と吸入用逆止弁60とに挟み込まれるようになっている。
この吸入用逆止弁60は、吸入ポート49側の圧力P1とポンプ室41側の圧力P2との差圧(P1−P2)がスプリング66の付勢力に打ち勝つ所定圧力以上のときには、スプリング66の収縮を伴ってボール64がプラグ68の中心孔69から離されることにより開弁し、上述した差圧(P1−P2)が所定圧力未満のときには、スプリング66の伸張を伴ってボール64がプラグ68の中心孔69に押し付けられて中心孔69を塞ぐことにより閉弁する。
吐出用逆止弁70は、ボール74と、ボール74に対して付勢力を付与するスプリング76と、ボール74の外径よりも小さな内径の中心孔79を有する環状部材としてのプラグ78とを備え、これらはピストン50の中空部52aに開口部52bからスプリング76,ボール74,プラグ78の順に組み込まれ、スナップリング79により固定されている。
この吐出用逆止弁70は、ポンプ室41側の圧力P2と吐出ポート側43の圧力P3との差圧(P2−P3)がスプリング76の付勢力に打ち勝つ所定圧力以上のときには、スプリング76の収縮を伴ってボール74がプラグ78の中心孔79から離されることにより開弁し、上述した差圧(P2−P3)が所定圧力未満のときには、スプリング76の伸張を伴ってボール74がプラグ78の中心孔79に押し付けられて中心孔79を塞ぐことにより閉弁する。
シリンダ42は、ピストン本体52が摺動する内壁42aとピストン本体52のスプリング46側の面と吸入用逆止弁50の弁本体62のスプリング46側の面とにより囲まれる空間によりポンプ室41を形成する。ポンプ室41は、スプリング46の付勢力によりピストン50が移動すると、ポンプ室41内の容積の拡大に伴って吸入用逆止弁60が開弁すると共に吐出用逆止弁70が閉弁して吸入ポート49を介して作動油を吸入し、ソレノイド部30の電磁力によりピストン50が移動すると、ポンプ室41内の容積の縮小に伴って吸入用逆止弁60が閉弁すると共に吐出用逆止弁70が開弁して吸入した作動油を吐出ポート43を介して吐出する。
また、シリンダ42は、ピストン本体52が摺動する内壁42aと、シャフト部54が摺動する内壁42bとが段差をもって形成されており、段差部分に吐出ポート43が形成されている。この段差部分は、ピストン本体52とシャフト部54との段差部分の環状の面とシャフト部54の外周面とにより囲まれる空間を形成する。この空間は、ピストン本体52を隔ててポンプ室41とは反対側に形成されるから、ポンプ室41の容積が拡大する際に容積が縮小し、ポンプ室41の容積が縮小する際に容積が拡大する。このとき、この空間の容積変化は、ピストン本体52のポンプ室41側からの圧力を受ける面積(受圧面積)が吐出ポート43側から圧力を受ける面積(受圧面積)よりも大きいため、ポンプ室41の容積変化よりも小さくなる。このため、この空間は第2のポンプ室56として機能する。即ち、ソレノイド部30の電磁力によりピストン50が移動すると、ポンプ室41の容積の縮小分と第2のポンプ室56の容積の拡大分との差分に相当する量の作動油がポンプ室41から吐出用逆止弁70を介して第2のポンプ室56に送り出されて吐出ポート43を介して吐出され、スプリング46の付勢力によりピストン50が移動すると、ポンプ室41の容積の拡大分に相当する量の作動油が吸入ポート49から吸入用逆止弁60を介してポンプ室41に吸入される一方で第2のポンプ室56の容積の縮小分に相当する量の作動油が第2のポンプ室56から吐出ポート43を介して吐出されることになる。したがって、ピストン50の一回の往復動で作動油が吐出ポート43から2回吐出されるから、吐出ムラを少なくし吐出性能を向上させることができる。
以上説明した実施例の電磁ポンプ20によれば、吸入用逆止弁60のボール64を支持するプラグ68を、軸中心にボール64の外径よりも小さな内径の中心孔69を有し、一端側の端縁でボール64を受ける円筒部68aと円筒部68aの他端側の端縁から径方向に延伸されたフランジ形状の台座部68bとにより形成し、円筒部68aを、ボール64と当接する部分にテーパ面69aを形成したから、テーパ面69aでボール64を位置決め(センタリング)することができる。この結果、吸入用逆止弁60に若干の寸法誤差や組み付け誤差が生じるものとしてもボール64の位置ずれが生じることはなく、吸入用逆止弁60の作動油漏れを抑止することができる。しかも、台座部68bの裏面に中心孔69を包含する円形の窪み部69bが形成してこの窪み部69bにストレーナ47を配置し、ストレーナ47の周縁をシリンダカバー48と吸入用逆止弁60とに挟み込むから、ストレーナ47も位置決めもより簡単に且つより正確に行なうことができる。こうした位置決めは、プラグ68にテーパ面69aや窪み部69bを形成するだけでよいから、その加工も容易に行なうことができる。
実施例の電磁ポンプ20では、吐出用逆止弁70をピストン50に内蔵するものとしたが、例えば、シリンダ42外のバルブボディに組み込むなど、ピストン50に内蔵しないものとしてもよい。
実施例の電磁ポンプ20では、台座部68bの裏面に中心孔69を包含する円形の窪み部69bが形成してこの窪み部69bにストレーナ47を配置し、ストレーナ47の周縁をシリンダカバー48と吸入用逆止弁60とに挟み込むものとしたが、台座部68bに窪み部69bを形成することなく平面とし、この平面上に載置するものとしてもよい。また、ストレーナ47を吸入用逆止弁60とシリンダカバー48との間とは異なる箇所に配置するものとしても構わない。
実施例の電磁ポンプ20では、ピストン50の一回の往復動で作動油を吐出ポート43から2回吐出するタイプの電磁ポンプとして構成するものとしたが、これに限定されるものではなく、ソレノイド部からの電磁力によりピストンを往動させる際に吸入ポートから作動油をポンプ室に吸入しスプリングの付勢力によりピストンを復動させる際にポンプ室内の作動油を吐出ポートから吐出するものとしたり、スプリングの付勢力によりピストンを復動させる際に吸入ポートから作動油をポンプ室に吸入しソレノイド部からの電磁力によりピストンを往動させる際にポンプ室内の作動油を吐出ポートから吐出するものとするなど、ピストンの往復動に伴って作動流体を吐出することができるものであれば、如何なるタイプの電磁ポンプとしても構わない。
実施例の電磁ポンプ20では、自動車に搭載されるオートマチックトランスミッションのクラッチやブレーキのオンオフするための油圧の供給に用いるものとしたが、これに限られず、例えば、燃料を移送したり、潤滑用の液体を移送するなど、如何なるシステムに適用するものとしてもよい。
ここで、実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係について説明する。実施例では、シリンダ42が「シリンダ」に相当し、ピストン50が「ピストン」に相当し、ソレノイド部30が「電磁部」に相当し、スプリング46が「付勢部材」に相当し、弁本体62が「支持部材」に相当し、吸入用逆止弁60を構成するボール64とスプリング66とプラグ68とが「吸入用開閉弁」に相当し、吐出用逆止弁70が「吐出用開閉弁」に相当する。また、ボール64が「ボール」に相当し、スプリング66が「スプリング」に相当し、プラグ68が「開口部材」に相当する。また、シリンダカバー48が「カバー部材」に相当し、プラグ68の円筒部68aが「筒部」に相当し、台座部68bが「フランジ部」に相当し、ストレーナ47が「フィルタ」に相当する。なお、実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係は、実施例が課題を解決するための手段の欄に記載した発明を実施するための最良の形態を具体的に説明するための一例であることから、課題を解決するための手段の欄に記載した発明の要素を限定するものではない。即ち、課題を解決するための手段の欄に記載した発明についての解釈はその欄の記載に基づいて行なわれるべきものであり、実施例は課題を解決するための手段の欄に記載した発明の具体的な一例に過ぎないものである。
以上、本発明の実施の形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
本発明は、電磁ポンプの製造産業などに利用可能である。
20 電磁ポンプ、30 ソレノイド部、31 ケース、32 電磁コイル、34 プランジャ、36 コア、38 シャフト、40 ポンプ部、41 ポンプ室、42 シリンダ、42a 開口部、42b,42c 内壁、43 吐出ポート、44 ピン溝、46 スプリング、47 ストレーナ、48 シリンダカバー、49 吸入ポート、50 ピストン、52 ピストン本体、52a 中空部、52b 開口部、54 シャフト部、54a,54b 貫通孔、56 第2のポンプ室、60 吸入用逆止弁、62 弁本体、62a 中空部、62b 中心孔、64 ボール、66 スプリング、68 プラグ、68a 円筒部、68b 台座部、69 中心孔、69a テーパ面、69b 窪み部、70 吐出用逆止弁、74 ボール、76 スプリング、78 プラグ、79 中心孔。

Claims (5)

  1. シリンダと、該シリンダ内を往復動可能なピストンと、該ピストンを往動させる電磁部と、前記ピストンを復動させる付勢部材と、前記付勢部材を支持し前記シリンダと前記ピストンと共にポンプ室を区画する支持部材と、前記支持部材に組み込まれ吸入口から前記ポンプ室への作動流体の移動を許可し逆方向の移動を禁止する吸入用開閉弁と、前記ポンプ室から吐出口への作動流体の移動を許可し逆方向の移動を禁止する吐出用開閉弁と、を備える電磁ポンプであって、
    前記支持部材は、前記吸入口側が開口された開口部と、底部に前記ポンプ室と連通する連通孔と、を有する底付きの中空部が形成され、
    前記吸入用開閉弁は、前記吸入口の開口部を形成する開口部材と、前記支持部材の中空部に組み込まれたボールと、前記ボールを前記開口部材の開口部に作動流体の移動方向とは反対側から押し付ける第2の付勢部材と、を有し、
    前記開口部材は、前記ボールを受ける前記開口部の内周面がテーパ状に形成されると共に外周面が前記支持部材の中空部の内周面に嵌る筒状の筒部と、前記筒部の端縁から径方向に延伸され作動流体の移動方向側の面が前記支持部材の開口部側の端面に当接するフランジ部と、を有する
    ことを特徴とする電磁ポンプ。
  2. 請求項1記載の電磁ポンプであって、
    記吸入用開閉弁は、前記支持部材に前記中空部の開口部から前記第2の付勢部材,前記ボール,前記開口部材の順に組み込まれてなる
    ことを特徴とする電磁ポンプ。
  3. 請求項2記載の電磁ポンプであって、
    前記シリンダに前記ピストンと前記付勢部材と前記支持部材と前記吸入用開閉弁とがこの順に組み込まれた状態でシリンダ端面をカバーするカバー部材を備え、
    記フランジ部は、作動流体の移動方向とは反対側の面にフィルタが配置され、
    前記カバー部材は、前記フランジ部との間で前記フィルタを挟むように取り付けられてなる
    ことを特徴とする電磁ポンプ。
  4. 請求項3記載の電磁ポンプであって、
    前記フランジ部は、作動流体の移動方向とは反対側の面に前記開口部材の開口部を包含する所定範囲が窪んだ窪み部が形成され、
    前記フィルタは、前記窪み部に配置されてなる
    ことを特徴とする電磁ポンプ。
  5. 請求項1ないし4いずれか1項に記載の電磁ポンプであって、
    前記シリンダは、前記支持部材が軸方向に組み込まれたときに、該支持部材の外周部における作動流体の移動方向側の面と当接する段部を有する
    ことを特徴とする電磁ポンプ。
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