JP2005030365A - プランジャポンプ - Google Patents

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Abstract

【課題】 小型軽量化が図れると共に、ポンプ稼動時の静粛性に優れたプランジャポンプを提供すること。
【解決手段】 シリンダ孔21の孔入口の閉鎖手段が、シリンダ孔21内に挿入し、一端をポンプハウジング20にかしめにより固定される筒状のアウタスリーブ60と、アウタスリーブ60に内挿され、金属板を冷間成形して形成した底部71が弾性変形可能な略球面形状を呈する閉鎖スリーブ70との二重筒体からなり、閉鎖スリーブ70を圧入または溶接によりアウタスリーブに固定した。
【選択図】 図1

Description

本発明は、スリップコントロール式の車両用ブレーキ液圧制御装置に内臓のプランジャポンプに関するものである。
車両ブレーキのアンチロックコントロールシステム(通称ABS)、トラクションコントロールシステム(通称TCS)、または電子スタビリティプログラム(通称ESP)などのスリップコントロール式ブレーキ液圧制御装置においては、1つまたは複数のホイールシリンダ内の圧力を制御するためにプランジャポンプを備えている。
この種のプランジャポンプは特許文献1に開示されている。
図4は上記公報に記載のプランジャポンプ80の断面図を示すもので、公知のプランジャポンプ80は少なくとも、ポンプハウジング(ハイドロリックブロック)81内に穿設された異径のシリンダ孔82と、シリンダ孔82の最も小径の孔に収容されているピストン83と、シリンダ孔82の最も径の大きい入口部を封鎖する閉鎖プラグ84と、ポンプ室85の上流側と下流側に配置された逆止弁構造の吸込バルブ86および吐出バルブ88を備えている。
ピストン83とシリンダ孔82の間は、シリンダ孔82内に収容したシールリング89によってシールされている。
また閉鎖プラグの肉厚を薄く形成したプランジャポンプは特許文献2に開示されている。このプランジャポンプ90は図5に示すように鋼板で製造した閉鎖プラグ91を備えている。
独国特許出願公開第10013858号明細書 特表2002−514712号公報
前記した従来のプランジャポンプには次のような問題点がある。
<1>特許文献1に記載のプランジャポンプ80にあっては、強度確保の要請から閉鎖プラグ84は所定の肉厚が要求される。そのため、シリンダ孔82の入口部が大径であるにも拘らず、閉鎖プラグ84の肉厚分だけ閉鎖プラグ84内に形成される高圧ダンパ室87の容積が小さいことから、液圧脈動の減衰効果が十分に発揮されない。
またプランジャポンプ80の全体が大径になるため、ハイドロリックブロック81全体が大きくなってコスト高となる問題や、ハイドロリックブロック81に組み込む他の機能要素のレイアウトの自由度が低くなるといった問題もある。
さらに吸込バルブ86と吐出バルブ88の構成部品が異なるため、各バルブ専用の組立設備を設けて対応しなければならず、しかも両バルブの構成部品が多種類となって部品管理が煩雑になる問題もある。
<2>特許文献2のプランジャポンプ90の場合、吐出バルブ92の構成部品であるスプリング93を閉鎖プラグ91の平面形状の底部で支持する構造になっているため、閉鎖プラグ91の内側に形成される高圧ダンパ室94内の高圧によって閉鎖プラグ91の底部が永久変形を起こす。閉鎖プラグ91の底部が永久変形すると、外観が悪くなるうえに、閉鎖プラグ91の底部に当接する吐出バルブ92のスプリング93の取付寸法が狂ってしまい、ポンプの吐出性能が低下する問題がある。
本発明の目的は、小型軽量化が図れると共に、ポンプ稼動時の静粛性に優れたプランジャポンプを提供することにある。
また本発明の目的は、部品の共有化を図り、製作が容易で低コスト化が図れる、プランジャポンプを提供することにある。
本発明は上記した何れかひとつのプランジャポンプを提供することを目的とする。
本発明は、ポンプハウジング内に形成したシリンダ孔と、シリンダ孔に収容され、シリンダ内を往復運動するピストンと、前記ピストンの往復運動に伴い容積が増減変化するポンプ室の上流側と下流側にそれぞれ設置した逆止弁構造の吸込バルブおよび吐出バルブとを備えた車両用ブレーキ液圧制御装置に内蔵するプランジャポンプであって、シリンダ孔の孔入口の閉鎖手段が、シリンダ孔内に挿入し、一端をポンプハウジングにかしめにより固定した筒状のアウタスリーブと、前記アウタスリーブに内挿され、金属板を冷間成形加工により底部が弾性変形可能な略球面形状に形成した閉鎖スリーブとの二重筒体からなり、前記閉鎖スリーブを圧入または溶接によりアウタスリーブに固定したことを特徴とする。
さらに本発明は、前記したプランジャポンプにおいて、アウタスリーブに設けた段差部と閉鎖スリーブの開口端との間に吐出バルブを挟んで固定し、前記吐出バルブで遮断した閉鎖スリーブの内部空間を、液圧脈動を減衰する高圧ダンパ室として形成したことを特徴とする。
さらに本発明は、前記した何れかのプランジャポンプにおいて、ピストンが、小径軸部を有するピストン本体と、前記小径軸部に外装したシール材と、前記小径軸部に嵌合し、ピストン本体との間でシール材を挟み込むピストンキャップとよりなるピストン組立体であって、前記ピストン組立体を直接シリンダ孔内に収容させたことを特徴とする。
さらに本発明は、前記した何れかのプランジャポンプにおいて、前記吐出バルブを吸込バルブと同一部品で構成することを特徴とする。
さらに本発明は、前記した何れかのプランジャポンプにおいて、前記閉鎖プラグの外側に防護カバーを取り付けたことを特徴とする。
本発明はつぎの特有の効果を得ることができる。
<1>小型軽量化が図れると共に、ポンプ稼動時の静粛性に優れたプランジャポンプを提供することができる。
<2>構成部品の共有化を図り、製作が容易で低コスト化が図れるプランジャポンプを提供することができる。
以下、図面を参照しながら本発明に係るプランジャポンプの一例について説明する。
<1>ハイドロリックブロック(ポンプハウジング)
図1はハイドロリックブロック20に内蔵されたプランジャポンプ10の断面図を示している。図面ではハイドロリックブロック20の一部だけを示しているが、ハイドロリックブロック20は、スリップ制御に用いられる電磁弁、リザーバ、ポンプを駆動する電動モータ等のハイドロリック構成エレメント(図示せず)を備えている。またハイドロリックブロック20と図示しないマスタシリンダの間と、ハイドロリックブロック20と図示しない単数または複数のホイールシリンダの間がそれぞれハイドロリック的に接続されている。
<2>シリンダ孔
ハイドロリックブロック20はプランジャポンプ10のポンプハウジングを兼ねているので、本発明においてはハイドロリックブロックをポンプハウジング20と呼んで説明する。
アルミ製のポンプハウジング20には異径のシリンダ孔21が開設されていて、このシリンダ孔21は、ピストン組立体30を収容する小径部21aと、ピストン組立体30の往復運動により容積が増減変化するポンプ室23を形成するための中径部21bと、孔入口側の大径部21cとを有し、これらの異径の孔21a〜21cは同一軸線上に形成されている。
シリンダ孔21の奥にはカム室22を形成していて、このカム室22内には電動モータにより回転駆動する偏心カム40を収容している。
またシリンダ孔21内の中径部21bと大径部21cの境界部には、円周方向に沿って段差部21dを形成している。
ポンプハウジング20には、シリンダ孔21に面して半径方向に向けて穿設した吸入流路25と吐出流路26を形成している。
吸入流路25の途中の段差部には、吸入流路25からポンプ室23内への流れのみを許容する吸込バルブ50を設置し、ポンプハウジング20を塑性変形させて形成したかしめ部21eにより固定する。
吸入流路25と吐出流路26の間には、容積が増減変化するポンプ室23と、ポンプ室23から吐出される液の脈動を減衰する高圧ダンパ室24を形成する。
<3>ピストン組立体
本発明に係るプランジャポンプ10では、直接シリンダ孔21の小径部21a内にピストン組立体30を収容した構造になっている。
すなわち、ピストン組立体30は、小径軸部31を有する金属製のピストン本体32と、このピストン本体32の小径軸部31に嵌合可能な凹部33を形成した樹脂製、または金属製のピストンキャップ34と、ピストン本体32の小径軸部31に外装するリング状のシールリング35およびバックアップリング36とにより構成する。
環状のシールリング35およびバックアップリング36は、ピストン本体32とピストンキャップ34の間に挟み込み、ピストン本体31の外周面とほぼ同一の面となるように装着するが、シールリング35とバックアップリング36が押し潰されて破損しないように、シールリング35とバックアップリング36の断面幅を考慮して小径軸部31と凹部33の嵌合深さを設定する。
シールリング35とバックアップリング36の外装作業は、ピストン本体32の小径軸部31に外装してピストンキャップ34を被せるだけの簡単な作業で済むため作業が簡単である。
ピストン組立体30を採用したのは、シリンダ孔21の中径部21bの径をできるだけ小さくするためと、ピストン組立体30を直接シリンダ孔21の小径部21a内に収容させるためである。
シールリング35はシリンダ孔21の小径部21aとポンプ室23の間をシールするために必須の部品であるが、高圧負荷時におけるシールリング35のはみ出し防止のために機能するバックアップリング36は必須の部品ではなく省略する場合がある。
ピストンキャップ34は、ピストン本体32の外径とほぼ同径に形成し、その右方はシリンダ孔21の小径部21a内に収容し、左方はポンプ室23に突出している。
ピストン戻しばね38はピストンキャップ34の凹部33の反対側に形成した段差部37と吐出バルブ51との間に縮設する。
ピストン組立体30はピストン戻しばね38のばね力を受けて偏心カム40の方向へ付勢され、またピストン本体32の右端面が偏心カム40に当接して支持されるから、ピストン組立体30はピストン本体31とピストンキャップ34の間を特別に固定しなくとも一体性を維持できる。したがって、ピストン組立体30は相互に部品が分離せずに一体性を保った状態で、シリンダ孔21内での往復運動が可能となる。
<4>シリンダ孔の閉鎖手段
本発明では、筒状のアウタスリーブ60とドーム状の閉鎖スリーブ70によって形成される二重筒体によってシリンダ孔21の開放された入口を閉鎖する構造を採用した。
アウタスリーブ60はシリンダ孔21の孔入口から中径部21bまでの範囲に亘り孔壁の内側を覆う筒体で、シール材としての機能と、閉鎖スリーブ70を補強する機能を併有する。
アウタスリーブ60は筒体の左半に形成した大径筒部61と、筒体の右半に形成した小径筒部62と、両筒部61,62の境界部に形成した段差部63と、大径筒部61の端部に外方へ屈曲して形成した環状のフランジ65とを有し、板厚の薄い金属等で製作する。
大径部61側の周面には、単数または周方向に沿って複数の貫通路64を設ける。
大径筒部61と小径筒部62の径差は大きく確保する必要はなく、段差部63で吐出バルブ51を支持できる程度の寸法差でよく、実用上はアウタスリーブ60の板厚程度でよい。
小径部62の外径は、シリンダ孔21の中径部21bに圧入して孔壁との間をシールできる寸法になっている。
閉鎖スリーブ70は、アウタスリーブ60に内挿してシリンダ孔21の入口をシールして閉鎖する蓋部材として機能することの他に、アウタスリーブ60の段差部63との間で吐出バルブ51を挟み込んで固定するための取付部材であると共に、吐出バルブ51で内部空間を遮断して内部に高圧ダンパ室24を形成するための部材であり、板厚の薄い金属板を冷間成形加工(深絞り加工)して形成する。
本発明では、閉鎖スリーブ70の開口部と反対側の底部71は、冷間成形加工により略球面状に形成することが肝要である。
「略球面状」とは、半径が一定の完全球面だけを意味するものではなく、図示するように楕円形状を含むものである。換言すれば、平面は含まず、外側へ突出したすべての湾曲面を含むものである。
閉鎖スリーブ70を冷間加工により略球面状に形成するのは、底部71を弾性変形させて高圧ダンパ室24内での液圧脈動減衰効果を高めるためと、底部71が永久変形しないだけの強度を確保するためである。
閉鎖スリーブ70の開口端部の周面には、単数または複数の溝または孔による貫通路72を設ける。
前記したアウタスリーブ60の貫通路64と閉鎖スリーブ70の貫通路72の形成位置は図示した形態に限定されるものではなく、高圧ダンパ室24の液を、閉鎖スリーブ70とアウタスリーブ60の周面を貫通して吐出流路26へ吐出できる位置に形成してあればよい。
アウタスリーブ60と閉鎖スリーブ70の重合する周面間は高いシール性を確保した状態で固着する。固着手段としては、例えば溶接、圧入、或いは螺着、接着の何れかひとつ、或いはこれらを適宜組み合わせて行ってもよい。
組立て精度と組立作業効率を考慮すると、シリンダ孔21の閉鎖手段はアウタスリーブ60内に吐出バルブ51をセットした後、アウタスリーブ60のフランジ65側から閉鎖スリーブ70を内挿して固定して、1つのユニットとして事前に製作しておくことが望ましい。
またユニット化せずに、シリンダ孔21内に上記した各部品を個別に組み付けてもよい。
またシリンダ孔21の閉鎖手段であるふたつのリーブ60,70を薄厚の金属板で製作したことに伴い、両スリーブ60,70の肉厚を薄くできるので高圧ダンパ室24の容積を大きくすることができて、液圧脈動の減衰性能がよくなる。
シリンダ孔21に挿入したアウタスリーブ60はフランジ65をシリンダ孔21の入口の周囲を環状に塑性変形させて形成したかしめ部21fによってシールして固定され、また両スリーブ60,70の周面間も高いシール性を確保して重合されるので、シリンダ孔21の入口は高いシール性を確保して閉鎖されることになる。
<5>バルブ
従来のプランジャポンプでは吸込バルブと吐出バルブが共にバルブの構成部品が異なっていた。
これに対して本発明では、逆止弁構造の吸込バルブ50と吐出バルブ51とに共通のバルブを使用してバルブの共有化を図るものである。バルブの共有化は構成部品の共通化により達成できる。
まず吸込バルブ50について説明する。
吸込バルブ50は、環状のバルブシート52と、バルブシート52の中央穴53を閉鎖するボール弁54と、バルブシート52に外装したポット形のケージ55と、ボール弁54とケージ55の間に縮設したばね56とからなり、ばね56のばね力によりボール弁54がバルブシート52の中央穴53に押圧されることで流路を閉鎖する構造になっている。
ケージ55の裾部はバルブレート52の側面を取り囲むようにして固着し、筒部は液の通過が可能な開口構造になっている。
吐出バルブ51は上記した吸込バルブ50と構造上も寸法上も同一であることから、図2において吸込バルブ50と対応する部品は同一の符号を付して、吐出バルブ51についての説明を省略する。
図2において符号39は吐出バルブ51のバルブシート52の片面に当接させて設けたばね受けで、必須の部品ではない。
また吐出バルブ51と吸込バルブ50の開弁圧力を夫々異なる値に設定したいときは、ばね56のみを相違させるだけで済む。
<6>プランジャポンプの組立て
プランジャポンプ10の組立て方法の一例について説明する。
図1において、シリンダ孔21の小径部21a内に、ピストン組立体30を挿入した後、シリンダ孔21内にピスン戻しばね38を挿入する。
つぎにピストン戻しばね38を収縮させながら、アウタスリーブ60、吐出バルブ51、閉鎖スリーブ70を1つのユニット化したシリンダ孔の閉鎖手段をシリンダ孔21内に押し込む。
そして、シリンダ孔21の入口の周囲を環状にかしめてアウタスリーブ60のフランジ65を固定することによって、シリンダ孔21の入口を高いシール性を確保した状態で閉鎖する。
最後にインナスリーブ60と閉鎖スリーブ70の重合体の外側に平板状の防護カバー27を取り付けて、図1に示すプランジャポンプ10を得る。
なお、防護カバー27は省略する場合がある。
従来のプランジャポンプはシリンダ孔内の少なくともピストン摺動範囲に亘ってライナーを配置し、このライナー内にピストンを収容させると共に、ライナー側にシール材を設置した構造であったため、シリンダ孔の径はライナーの板厚分とシール材の厚さ分を見込んだ大径寸法に設定しなければならなかった。
これに対して、本発明ではシールリング35を外装したピストン組立体30を採用して、ピストン組立体30を収容するシリンダ孔21の小径部21aの径をできるだけ小さくすることができたことと、シリンダ孔21の閉鎖手段であるアウタスリーブ60と閉鎖スリーブ70とを薄厚の材料で製作してシリンダ孔21の最大径を小さくすることができたこととに伴い、プランジャポンプ10の全体を小径に形成することができて、ハイドロリックブロック20の小型軽量化を実現することができると共に、ハイドロリックブロック20に組み込む他の機能要素のレイアウトの自由度が増すといった多くの利点がある。
<7>ポンプ作動
偏心カム40の偏心回転運動に伴い、ピストン組立体30がシリンダ孔21の小径部21a内を摺動する。
ピストン組立体30の往復運動と、ふたつのバルブ50,51の開閉弁作動に伴い、吸入流路25からポンプ室23内へ吸引した液を高圧ダンパ室24へ吐出し、さらに高圧ダンパ室24から閉鎖スリーブ70とアウタスリーブ60の貫通路72,64を通じて吐出流路26へ吐出することができる。
液圧の脈動はポンプ室23内の液が高圧ダンパ室24へ吐出したときに発生する。
本発明では閉鎖スリーブ70の容積が大きいことによる液圧脈動の減衰効果と、閉鎖スリーブ70の底部が弾性変形することによる液圧脈動の減衰効果のふたつの減衰効果を発揮するので、プランジャポンプ10の静粛性が向上する。
閉鎖スリーブ70の底部71は、弾性変形は許容するが、永久変形はしないので外観を損ねる心配がない。
また吐出バルブ51のばね56は底部71に接していないので、ポンプの吐出性能が低下する問題も起きない。
一般にポンプ効率(理論ポンプ吐出流量に対する実効吐出流量の比)は、ポンプ室23の容積が小さいほどポンプ工程圧縮比が上がってポンプ効率がよくなる。このため、本発明では、シリンダ孔21を小径に設計できてポンプ室23の容積を小さくできるので、ポンプ効率がよくなる。
また本発明のプランジャポンプ10はハイドロリックブロック20に対して複数組を配設してもよいことは勿論である。
本発明に係るプランジャポンプの断面図 吐出バルブ付近のプランジャポンプの部分拡大断面図 吸込バルブ付近のプランジャポンプの部分拡大断面図 本発明が前提とする従来のプランジャポンプの断面図 従来の他のプランジャポンプの断面図
符号の説明
10・・・プランジャポンプ
20・・・ポンプハウジング(ハイドロリックブロック)
21・・・シリンダ孔
21a・・・シリンダ孔の小径部
21b・・・シリンダ孔の中径部
21c・・・シリンダ孔の大径部
22・・・カム室
23・・・ポンプ室
24・・・高圧ダンパ室
25・・・吸入流路
26・・・吐出流路
30・・・ピストン組立体
31・・・小径軸部
32・・・ピストン本体
33・・・ピストン本体の凹部
34・・・ピストンキャップ
35・・・シールリング
36・・・バックアップリング
40・・・偏心カム
50・・・吸込バルブ
51・・・吐出バルブ
52・・・バルブシート
53・・・中央穴
54・・・ボール弁
55・・・ケージ
56・・・ばね
60・・・アウタスリーブ
61・・・大径筒部
62・・・小径筒部
63・・・段差部
64・・・アウタスリーブの貫通路
65・・・フランジ
70・・・閉鎖スリーブ
71・・・閉鎖スリーブの底部
72・・・閉鎖スリーブの貫通路

Claims (5)

  1. ポンプハウジング内に形成したシリンダ孔と、シリンダ孔に収容され、シリンダ内を往復運動するピストンと、前記ピストンの往復運動に伴い容積が増減変化するポンプ室の上流側と下流側にそれぞれ設置した逆止弁構造の吸込バルブおよび吐出バルブとを備えた車両用ブレーキ液圧制御装置に内蔵するプランジャポンプであって、
    シリンダ孔の孔入口の閉鎖手段が、シリンダ孔内に挿入し、一端をポンプハウジングにかしめにより固定した筒状のアウタスリーブと、
    前記アウタスリーブに内挿され、金属板を冷間成形加工により底部が弾性変形可能な略球面形状に形成した閉鎖スリーブとの二重筒体からなり、
    前記閉鎖スリーブを圧入または溶接によりアウタスリーブに固定したことを特徴とする、
    プランジャポンプ。
  2. アウタスリーブに設けた段差部と閉鎖スリーブの開口端との間に吐出バルブを挟んで固定し、前記吐出バルブで遮断した閉鎖スリーブの内部空間を、液圧脈動を減衰する高圧ダンパ室として形成したことを特徴とする、請求項1に記載のプランジャポンプ。
  3. ピストンが、小径軸部を有するピストン本体と、前記小径軸部に外装したシール材と、前記小径軸部に嵌合し、ピストン本体との間でシール材を挟み込むピストンキャップとよりなるピストン組立体であって、前記ピストン組立体を直接シリンダ孔内に収容させたことを特徴とする、請求項1また請求項2に記載のプランジャポンプ。
  4. 前記吐出バルブを吸込バルブと同一部品で構成することを特徴とする、請求項1乃至請求項3の何れかに記載のプランジャポンプ。
  5. 前記閉鎖プラグの外側に防護カバーを取り付けたことを特徴とする、請求項1乃至請求項4の何れかに記載のプランジャポンプ。
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