JP2003027701A - 出隅柱および該出隅柱を利用した出隅部施工構造 - Google Patents

出隅柱および該出隅柱を利用した出隅部施工構造

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JP2003027701A
JP2003027701A JP2001218639A JP2001218639A JP2003027701A JP 2003027701 A JP2003027701 A JP 2003027701A JP 2001218639 A JP2001218639 A JP 2001218639A JP 2001218639 A JP2001218639 A JP 2001218639A JP 2003027701 A JP2003027701 A JP 2003027701A
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projecting
projecting corner
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projected
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Morimichi Watanabe
守道 渡辺
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Nichiha Corp
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Nichiha Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 建物の出隅部において、出隅柱と外壁板との
外観意匠の連続性を確保するとともに、出隅柱と外壁板
との間にシーリング材を打設する作業を省略できるよう
にした改良された出隅柱をうる。 【解決手段】 隣接する外壁板20の端面21と突き付
け接合する側面当接部13を持つ窯業系出隅柱10にお
いて、その表面側に側面当接部13を越えて側方に張り
出す延長部15を一体成形する。好ましくは、延長部の
15側方端面は凹凸15a,15bを持つ形状とし、ま
た、側面当接部13には弾性シールPを挿入するための
凹溝14を設ける。出隅柱10と外壁板20との接合部
は出隅柱10の延長部15で覆われるので、外観意匠の
連続性が確保できるとともに、出隅柱と外壁板との間に
シーリング材を打設する作業も省略できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は出隅柱とそれを利用
した出隅部施工構造に関し、特に、出隅柱と隣接する外
壁板との接合部の外観意匠を改善することのできる出隅
柱とその施工構造に関する。
【0002】
【従来の技術】窯業系外壁板を建物の壁面に留め付け施
工する際に、建物出隅部での施工には出隅柱が用いられ
る。施工に際して、図9に示すように、建物の出隅部に
ある柱(角材)aに縦胴縁bを介して出隅柱1が取り付
けられ、その側面当接部2に沿って目地ジョイナーcを
配置し、そこに、所要の長さに切断した外壁板20がそ
の端面21を出隅柱1の側面当接部2に突き付けるよう
にして配置され、取り付けられる。そして、出隅柱1の
側面当接部2と外壁板20の端面21との突き付け接合
部の隙間部分には雨仕舞いのためにシーリング材dが打
設される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のような突き付け
接合方式による場合、図9に示すように、外壁板20に
設けた化粧横目地23に連続するようにして出隅柱1に
も化粧横目地3が形成されているとしても、出隅柱1と
外壁板20との間には必ず隙間ができ、かつ、そこにシ
ーリング材dが打設されることから、その部分で外壁意
匠が分断されるのを避けられない。さらに、打設された
シーリング材表面の風合いは、外壁面の風合いとは通常
異なる外観を呈しており、また、シーリング材の経年変
化による外観変化も生じることから、突き付け接合部が
壁面意匠を損なう一因となる場合も起こり得る。また、
突き付け接合部にシーリング材を打設する作業は熟練を
要する作業であり、出隅部での施工作業を複雑化してい
る。
【0004】本発明は、上記のような事情に鑑みてなさ
れたものであり、建物出隅部においても外観意匠を分断
させることなく、しかもシーリング作業を不要とした出
隅柱と、該出隅柱を使用した出隅部施工構造を提供する
ことを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明は、隣接する外壁板の端面と突き付け接合
する側面当接部を持つ窯業系出隅柱であって、出隅柱の
表面側には側面当接部を越えて側方に張り出す延長部が
一体成形されていることを特徴とする出隅柱を開示す
る。好ましくは、前記延長部の側方端面は凹凸を持つ形
状とされる。また、好ましくは、前記側面当接部には凹
溝が形成される。
【0006】本発明はさらに、上記の出隅柱を用いた出
隅部施工構造であって、建物の出隅部に上記の出隅柱
が、その側面当接部を隣接する外壁板の端面と突き付け
接合した状態で、かつ、その延長部が突き付け接合部に
形成される直線状の目地を表面から覆うようにして取り
付けられていることを特徴とする出隅部施工構造を開示
する。
【0007】本発明によれば、出隅柱と外壁板との間の
隙間(直線状の縦目地部分)は、出隅柱の表面に形成さ
れる前記延長部により覆われるので、従来のように目地
部分において外壁意匠が分断されることはない。そし
て、前記延長部の側方端面が外壁板との外観上の接続部
となるので、外観意匠の連続性を容易に確保することが
できる。例えば、前記延長部の側方端面を凹凸を持つ形
状、例えばジグザグ状とすることにより、外観意匠の連
続性を違和感のない状態で容易に確保することができ
る。
【0008】さらに、前記のように、出隅柱と外壁板と
の間の隙間は出隅柱の表面に形成される延長部により覆
われるので、従来のように、隙間(縦目地部分)にシー
リング材を打設しなくても、雨水の浸入は阻止できる。
出隅柱の前記側面当接部に凹溝を形成し、凹溝内に適宜
のシール部材を挿入した状態で、外壁板の取り付けを行
う場合には、一層確実に雨水の浸入を阻止することがで
きる。いずれにしても、従来のようにシーリング材を打
設する作業は省略可能であり、施工の簡素化、迅速化が
図られる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の出隅柱および該出
隅柱を利用した出隅部施工構造を実施の形態に基づき説
明する。図1および図2は、本発明の好ましい実施の形
態による出隅柱10の一例を示している。この例におい
て、出隅柱10は、外壁板20を構成する窯業材と同質
の窯業系薄板20a(図7参照)から造られている。出
隅柱10は、後に説明するように、左右の長尺状の出隅
基板10a、10bをほぼ90度の角度で接合して作ら
れており、上端には下実部11が形成され、下端部には
該下実部11に対応する形状の上実部12が形成されて
いる。各出隅基板10a、10bの裏面側の側端面1
3、13は平坦面となっており、隣接する外壁板20の
端面21と突き付け接合する側面当接部を構成する。ま
た、側端面(側面当接部)13、13には上下方向に凹
溝14,14が形成されている。側端面13、13にお
ける出隅柱10の表面側には、そこからさらに側方に張
り出す延長部15、15が一体成形されている。該延長
部15、15の裏面はほぼ平坦面であり、その厚みは数
mmあれば十分である。
【0010】延長部15、15の側方端面は直線状であ
ってもよいが、この例では、凸部15aと凹部15bと
が交互に形成されている。側端面13、13から凸部1
5aおよび凹部15bの先端までの距離は任意であり、
図示のようにそれぞれ異なっていてもよく、同じ距離で
あってもよい。また、凸部15aおよび凹部15bの上
下方向の幅は、同じであってもよく、図示のもののよう
に部分的に異なっていてもよい。いずれにしろ、それら
は、施工時に同時に用いる外壁板の表面意匠を考慮に入
れて、適宜設定すればよい。
【0011】図3、図4は、上記の出隅柱10を用いて
施工された出隅部施工構造を示す。従来工法と同様に、
建物出隅部の柱aに縦胴縁bを打ち付け、そこに従来知
られた留め付け金具50を用いて、上記の出隅柱aを取
り付ける。一方、出隅柱aの前記側端面13、13とほ
ぼ同じ厚みである外壁板20を寸法調整して所要の長さ
に切断し、その切断面である端面21を、取り付けてあ
る出隅柱10の側端面13、13に突き付けるようにし
て、建物壁面に取り付ける。外壁板20の留め付けに
は、必要に応じて、従来知られた留め付け金具60を使
用する。また、外壁板20の端面21を出隅柱10の側
端面13、13に突き合わせるときに、好ましくは、該
側端面13、13に形成した凹溝14,14に一部が入
り込むようにして、弾性シール材Pを挿入する。
【0012】図3、図4に示すように、本発明による出
隅柱10を用いる場合には、出隅柱10の側端面13、
13と外壁板20の端面21との間の隙間(直線状の目
地部分)は、出隅柱10の表面に形成される前記延長部
15、15により覆われるので、従来のように目地部分
において外壁意匠が分断されるのは回避される。そし
て、延長部15、15の側方端面が外壁板20の表面意
匠との外観上の接続部となるので、外観意匠の連続性を
容易に確保することができる。図示の例のように、延長
部15、15の側方端面を凸部15aと凹部15bとが
入りくんだジグザグ状に形成する場合には、違和感のな
い外観意匠の連続性を一層容易に確保することができ
る。
【0013】さらに、前記隙間は、出隅柱10の表面に
形成される延長部15、15により覆われているので、
従来のように、隙間(目地部分)にシーリング材を打設
しなくても、雨水の浸入は阻止できる。図示のように、
凹溝14,14に一部が入り込むようにして弾性シール
材Pを挿入する場合には、一層確実に雨水の浸入を阻止
することができる。そのために、従来のようにシーリン
グ材を打設する作業は省略可能であり、施工の簡素化、
迅速化を図ることができる。なお、図3において、30
は必要に応じて配置される防水紙であり、図4におい
て、31はやはり必要に応じて取り付けられる防水テー
プである。
【0014】図5は、本発明による他の形態の出隅柱1
0Aを用いて施工した出隅部施工構造を示す、前記図3
に相当する図である。この出隅柱10Aは、左右の長尺
状の出隅基板10a、10bの表面側が凹陥部16とさ
れている点でのみ図1、図2に示した出隅柱10と構成
が相違している。この出隅柱10Aでは、該凹陥部16
が見た目のアクセントは強くなり、左右の外壁板20と
の接合部を一層目立ちにくくすることができる。
【0015】図6は、本発明による他の形態の出隅柱1
0Bを用いて施工した出隅部施工構造を示す、前記図3
に相当する図である。この出隅柱10Bは、その側端面
13、13に弾性シール材Pを挿入するための凹溝1
4,14が形成されていない点で、図1、図2に示した
出隅柱10と構成が相違している。この出隅柱10Bを
用いる場合には、図示のように、目地板32を縦胴縁b
に打ち付け、かつ、出隅柱10Bの側端面13、13と
外壁板20の端面21との間の隙間に、防水性ゴム部材
のような適宜の弾性シール材P1を挟持させることが望
ましい。
【0016】次に、本発明による出隅柱の製造方法の一
例を、図1、図2に示した出隅柱10を例に取り説明す
る。図7は、その製造過程を示しており、最初に、外壁
板20を構成する窯業材と同質の窯業系薄板20aから
所要幅の長尺状の出隅基板10a、10bを切り出す。
切り出した出隅基板10a、10bに対して、図8aに
示すエンボス加工と、図8bに示す切削加工を行う。な
お、図8では一方の出隅基板10aのみを示すが、他方
の出隅基板10bについても同様の加工が行われる。
【0017】最初に、出隅基板10aに対して、表面に
適宜の模様をエンボス加工すると同時に、前記した凸部
15aおよび凹部15bが形成されるように、側方側に
対しても所定深さまでのエンボス加工を行う(図8
a)。次に、前記した側端面13と凹溝14とが形成さ
れるように、出隅基板10aの裏面側に対して切削加工
を行い、図8aで点々を付した領域10Sを除去する
(図8b)。そのようにして形成した出隅基板10a、
10bの他方側の側辺を45度にカットしたものが図7
bに示される。次に、該テーパカット部同志を接着およ
び必要に応じて鋲止め33して(図7c)、角度不変の
状態に一体化し(図7d)、さらに、必要に応じて、突
き合わせた稜線部分を平坦な面取部34とする(図7
e)ことにより、本発明による出隅柱10が作られる。
なお、上記の製造方法は例として示すものであり、他の
製造方法によっても製造できることはもちろんである。
【0018】
【発明の効果】上記のように、本発明による出隅柱およ
びそれを利用した出隅部施工構造によれば、出隅柱と外
壁板との間の隙間は、出隅柱の表面に形成される前記延
長部により覆われるので、従来のように目地部分におい
て外壁意匠が分断されることはない。そして、前記延長
部の側方端面が外壁板との外観上の接続部となるので、
外観意匠の連続性を容易に確保することができる。
【0019】さらに、従来のように、隙間(縦目地部
分)にシーリング材を打設しなくても、雨水の浸入は阻
止できるので、シーリング材を打設する作業は省略可能
であり、施工の簡素化、迅速化が図られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による出隅柱の一実施の形態を示す背面
図。
【図2】図1に示す出隅柱の正面図。
【図3】図1に示す出隅柱を用いて施工した出隅部施工
構造を示す水平方向断面図。
【図4】図3に示す出隅部施工構造を斜め上方から見た
図。
【図5】本発明による出隅柱の他の実施の形態を用いて
施工した出隅部施工構造を示す水平方向断面図。
【図6】本発明による出隅柱のさらに他の実施の形態を
用いて施工した出隅部施工構造を示す水平方向断面図。
【図7】図1に示す出隅柱の製造方過程を説明する図。
【図8】図1に示す出隅柱の製造方過程を説明する図。
【図9】従来の出隅柱を用いて施工した出隅部施工構造
を斜め上方から見た図。
【符号の説明】
a…建物出隅部の柱、b…縦胴縁、10…出隅柱、13
…出隅柱の側端面、14…出隅柱の側端面に設けた凹
溝、15…延長部、15a,15b…延長部の側方端面
に形成した凸部と凹部、20…外壁板、21…外壁板の
端面、50、60…留め付け金具、P…弾性シール材

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 隣接する外壁板の端面と突き付け接合す
    る側面当接部を持つ窯業系出隅柱であって、出隅柱の表
    面側には側面当接部を越えて側方に張り出す延長部が一
    体成形されていることを特徴とする出隅柱。
  2. 【請求項2】 延長部の側方端面は凹凸を持つ形状とさ
    れていることを特徴とする請求項1記載の出隅柱。
  3. 【請求項3】 側面当接部には凹溝が形成されているこ
    とを特徴とする請求項1または2記載の出隅柱。
  4. 【請求項4】 建物の出隅部において、請求項1ないし
    3いずれか記載の出隅柱が、その側面当接部を隣接する
    外壁板の端面と突き付け接合した状態で、かつ、その延
    長部が突き付け接合部に形成される直線状の目地を表面
    から覆うようにして取り付けられていることを特徴とす
    る出隅部施工構造。
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