JP2003027592A - 耐震補強具 - Google Patents

耐震補強具

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JP2003027592A JP2001218811A JP2001218811A JP2003027592A JP 2003027592 A JP2003027592 A JP 2003027592A JP 2001218811 A JP2001218811 A JP 2001218811A JP 2001218811 A JP2001218811 A JP 2001218811A JP 2003027592 A JP2003027592 A JP 2003027592A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 補強金具自体に振動吸収機能を持たせること
によって、構造部材の接合部の十分な補強と衝撃力の吸
収緩和の両立を図ることが可能な構造部材緩衝補強装置
を提供することを目的とする。 【解決手段】 略L字状に折曲形成され外部側に配設さ
れるアウタープレート20、略L字状に折曲形成され上
記アウタープレート20の内部側に配設されるインナー
プレート10によって、振動の吸収が可能な重ね板ばね
緩衝体を形成する。アウタープレート20を構成する片
部20a、20bは、ともに板状部と該板状部に連設さ
れる折曲げ部と該折曲げ部に連設する板状部とを有して
いる。また、アウタープレート20に取り付けられるラ
バーマウント30の裏面には、格子状の溝部が設けられ
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、構造部材緩衝補強
装置に関するものであり、特に、木造建造物における構
造部材間の補強に用いられる構造部材緩衝補強装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、木造建造物の構造部材の接合部に
おいて、地震や台風或いは大型車両の通過などの振動に
よって接合部が外れたり変形してしまうのを防止すべ
く、構造部材の間に接合する補強金具が用いられてい
る。
【0003】この場合に、上記補強金具では、鋼材を略
L字状に折曲して両片部をそれぞれ直交する構造部材の
接合部内側に合わせて固定して、上記構造部材間の接合
を補強するものであった。また、そのような補強金具に
あっては補強強度を重要視しているため、L字状に折曲
する両片部の間を金具で斜めに接合して剛性を高めるな
どの対応がとられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、そのような補
強金具にあっては、振動の吸収面には考慮されないのみ
ならず、剛性を高めることによって却って衝撃をダイレ
クトに伝達してしまうため、直下型大地震時などの大入
力時においては壁のひび割れや構造部材の損傷を招いて
しまう虞があった。
【0005】そこで、本発明は、補強金具自体に振動吸
収機能を持たせることによって、構造部材の接合部の十
分な補強と衝撃力の吸収緩和の両立を図ることが可能な
構造部材緩衝補強装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記問題点を解
決するために創作されたものであって、第1には、耐震
補強具であって、第1片部と第2片部とを有し、該第1
片部と第2片部とで全体にL字状に形成された外側部材
であって、該第1片部が、該第1片部の両端部以外の位
置に折曲げ状に形成された折曲げ部と、該折曲げ部の両
側に連設された板状部とを有するとともに、該第2片部
が、該第2片部の両端部以外の位置に折曲げ状に形成さ
れた折曲げ部と、該折曲げ部の両側に連設された板状部
とを有する外側部材と、第3片部と第4片部とを有し、
該第3片部と第4片部とで全体にL字状に形成された内
側部材であって、該第3片部が、該第3片部の両端部以
外の位置に折曲げ状に形成された折曲げ部と、該折曲げ
部の両側に連設された板状部とを有するとともに、該第
4片部が、該第4片部の両端部以外の位置に折曲げ状に
形成された折曲げ部と、該折曲げ部の両側に連設された
板状部とを有する内側部材と、上記外側部材に取り付け
られる弾性部材と、を有することを特徴とする。
【0007】この第1の構成の耐震補強具においては、
この耐震補強具を交差する木材等の構造部材に取り付け
る。取付けは、ねじ、ボルト等の締付け部材等により締
め付けて行なう。つまり、内側部材は外側部材に対して
重ね合わせ可能となっていて、内側部材と外側部材とを
重ね合わせた状態で構造部材に取り付ける。構造部材に
取り付けられた状態では、弾性部材が該構造部材に接す
る態様とする。なお、該外側部材において、第1片部と
第2片部とは直角をなし、該内側部材において、第3片
部と第4片部とは直角をなすといえる。
【0008】この第1の構成の耐震補強具によれば、外
側部材と内側部材とが重ね合わされることにより、重ね
板ばね緩衝体として機能するので、構造部材を好適に補
強することができる。特に、上記耐震補強具において
は、外側部材のみならず、内側部材においても、各片部
が、折曲げ部と該折曲げ部の両側に連設された板状部と
を有するので、耐震補強具全体の強度を大きくすること
が可能となる。また、外側部材及び内側部材において、
各片部に折曲げ部が設けられているので、衝撃力を緩和
することができ、また、外側部材と内側部材とを重ね合
わせる際に、位置決めがしやすくなるという利点もあ
る。
【0009】また、第2には、上記第1の構成におい
て、上記弾性部材における所定の面であって、上記外側
部材の裏面側の面には、格子状の溝部が形成されている
ことを特徴とする。よって、弾性部材と該弾性部材が接
する構造部材との接触抵抗を大きくすることができ、こ
れにより、耐震補強具を構造部材に取り付けた際に、耐
震補強具を構造部材にしっかりと固定させることができ
る。
【0010】また、第3には、上記第1又は第2の構成
において、上記外側部材における折曲げ部の形成位置
と、上記内側部材における折曲げ部の形成位置は、内側
部材を外側部材に当接させた場合に、上記外側部材にお
ける折曲げ部と、上記内側部材における折曲げ部とが密
接して積層するような位置であることを特徴とする。つ
まり、上記外側部材における折曲げ部と、上記内側部材
における折曲げ部とが密接して重ね合うようにする。
【0011】また、第4には、上記第1から第3までの
いずれかの構成において、上記各折曲げ部は、一対の傾
斜板部であって、両側の板状部に対して折曲げ状に連設
された傾斜板部と、一対の傾斜板部間に配設された平行
板部であって、該一対の傾斜板部から折曲げ状に連設さ
れるとともに、該傾斜板部が連設された板状部と平行な
平行板部と、を有することを特徴とする。
【0012】この第4の構成においては、折曲げ部が全
体として角張った形状をしているので、外側部材と内側
部材とを正確に位置決めすることができ、また、耐震補
強具を構造部材に取り付けた後においても、外側部材と
内側部材とのずれを防止する一助とすることができる。
また、折曲げ部は、全体として角張った形状をしている
ので、耐震強度を大きく保つことができる。
【0013】また、第5には、上記第1から第4までの
いずれかの構成において、上記外側部材において、第1
片部が第2片部よりも短く形成され、かつ、上記内側部
材において、第3片部が第4片部よりも短く形成されて
いることを特徴とする。よって、状況に応じて、耐震補
強具の設置方向を任意に決めることができる。
【0014】また、第6には、上記第1から第5までの
いずれかの構成において、上記外側部材と上記内側部材
とは、それぞれ独立しており、耐震補強具を施工位置に
施工する際に、上記外側部材と上記内側部材とが重ね合
う(「積層する」「当接する」としてもよい)ように構
成されていることを特徴とする。これにより、耐震補強
具をねじで構造部材に取り付ける場合に、外側部材と内
側部材とが別体となっているので、ねじの締付け具合を
調整する等して、取付け状態を調整することが可能とな
る。
【0015】また、第7には、上記第1から第6までの
いずれかの構成において、上記第1片部において、折曲
げ部の長さが第1片部全体の長さの40%以下であり、
上記第2片部において、折曲げ部の長さが第2片部全体
の長さの40%以下であり、上記第3片部において、折
曲げ部の長さが第3片部全体の長さの40%以下であ
り、上記第4片部において、折曲げ部の長さが第4片部
全体の長さの40%以下であることを特徴とする。よっ
て、各片部において、板状部の長さを十分確保でき、耐
震補強具を構造部材にしっかりと固定することが可能と
なる。
【0016】また、第8には、耐震補強具であって、第
1片部と、該第1片部に直角に設けられた第2片部とを
有し、全体にL字状に形成された外側部材であって、該
第1片部が、該第1片部の両端部以外の位置に折曲げ状
に形成された折曲げ部と、該折曲げ部の両側に連設され
た板状部とを有するとともに、該第2片部が、該第2片
部の両端部以外の位置に折曲げ状に形成された折曲げ部
と、該折曲げ部の両側に連設された板状部とを有する外
側部材と、第3片部と、該第3片部に直角に設けられた
第4片部とを有し、全体にL字状に形成された内側部材
であって、該第3片部と第4片部ともに平板状を呈し、
該第3片部が、該第3片部の裏面が上記第1片部におけ
る板状部の裏面に接する状態で、該第1片部に固着さ
れ、かつ、該第4片部が、該第4片部の裏面が上記第2
片部における板状部の裏面に接する状態で、該第2片部
に固着されている内側部材と、上記外側部材に取り付け
られる弾性部材と、を有することを特徴とする。
【0017】この第8の構成の耐震補強具においては、
この耐震補強具を交差する木材等の構造部材に取り付け
る。取付けは、ねじ、ボルト等の締付け部材等により締
め付けて行なう。構造部材に取り付けられた状態では、
弾性部材が該構造部材に接する態様とする。なお、該外
側部材において、第1片部と第2片部とは直角をなし、
該内側部材において、第3片部と第4片部とは直角をな
すといえる。
【0018】この第8の構成の耐震補強具によれば、外
側部材と内側部材とが重ね合わされることにより、重ね
板ばね緩衝体として機能するので、構造部材を好適に補
強することができる。特に、内側部材が外側部材に固着
されているので、振動や揺れに対して十分な強度を得る
ことができる。
【0019】また、第9には、上記第8の構成におい
て、上記弾性部材における所定の面であって、上記外側
部材の裏面側の面には、格子状の溝部が形成されている
ことを特徴とする。よって、弾性部材と該弾性部材が接
する構造部材との接触抵抗を大きくすることができ、こ
れにより、耐震補強具を構造部材に取り付けた際に、耐
震補強具を構造部材にしっかりと固定させることができ
る。
【0020】また、第10には、上記第8又は第9の構
成において、上記各折曲げ部は、一対の傾斜板部であっ
て、両側の板状部に対して折曲げ状に連設された傾斜板
部と、一対の傾斜板部間に配設された平行板部であっ
て、該一対の傾斜板部から折曲げ状に連設されるととも
に、該傾斜板部が連設された板状部と平行な平行板部
と、を有することを特徴とする。
【0021】これにより、折曲げ部は、全体として角張
った形状をしているので、耐震強度を大きく保つことが
できる。
【0022】また、第11には、上記第8から第10ま
でのいずれかの構成において、上記外側部材において、
第1片部が第2片部よりも短く形成されていることを特
徴とする。よって、状況に応じて、耐震補強具の設置方
向を任意に決めることができる。
【0023】また、第12には、上記第8から第11ま
でのいずれかの構成において、上記第1片部において、
折曲げ部の長さが第1片部全体の長さの40%以下であ
り、上記第2片部において、折曲げ部の長さが第2片部
全体の長さの40%以下であることを特徴とする。よっ
て、各片部において、板状部の長さを十分確保でき、耐
震補強具を構造部材にしっかりと固定することが可能と
なる。
【0024】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態としての各実
施例を図面を利用して説明する。
【0025】まず、第1実施例について説明する。本発
明の第1実施例に基づく耐震補強具(構造部材緩衝補強
装置としてもよい)は、振動吸収可能な重ね板ばね緩衝
体によって振動の吸収を行う場合の例を示している。
【0026】本発明の耐震補強具としての耐震補強金具
(リーフスプリングとしてもよい)1は、図1に示され
るように、インナープレート(内側部材)10、アウタ
ープレート(外側部材)20、ラバーマウント(弾性部
材)30とを有している。
【0027】上記インナープレート10は、図2に示す
ように、片部(第1片部)10aと、片部(第2片部)
10bとを有し、厚さが約6mm程度の高張力鋼によっ
て略L字状に直交するように折曲形成した形状を有して
いる。該片部10aの長さは、図1、図2、図4、図5
等に示すように、片部10bの長さよりも短く形成され
ている。また、このインナープレート10は、全体に一
体に形成されている。
【0028】また、片部10aは、その長手方向の中央
付近に凸状の折曲げ部12aを有し、全体には、板状部
10a−1と、折曲げ部(「緩衝段差部」としてもよ
い)12aと、板状部10a−2とを有する構成となっ
ている。
【0029】この板状部10a−1は、長方形状の平板
状を呈している。また、折曲げ部12aは、傾斜板部1
2a−1と、平行板部12a−2と、傾斜板部12a−
3とを有している。この傾斜板部12a−1は、板状部
10a−1から折曲げ状に連設されていて、板状部10
a−1に対して傾斜した平板状を呈している。ここで、
折曲げ状とは、折り曲げたような形状、状態であること
を示す。また、平行板部12a−2は、該傾斜板部12
a−1から折曲げ状に連設されていて、板状部10a−
1に対して平行な平板状を呈している。また、傾斜板部
12a−3は、平行板部12a−2から折曲げ状に連設
されていて、該平行板部12a−2に対して傾斜した平
板状を呈している。
【0030】さらに、板状部10a−2は、折曲げ部1
2aの傾斜板部12a−3から折曲げ状に連設されてい
て、板状部10a−1や平行板部12a−2と平行な平
板状を呈している。この板状部10a−2の位置関係に
ついて説明すると、板状部10a−2は、板状部10a
−1の延長線上にあり、板状部10a−2の上面は、板
状部10a−1の上面と同一平面上にあり、板状部10
a−2の下面は、板状部10a−1の下面と同一平面上
にあるといえる。
【0031】つまり、この片部10aは、帯状の平板部
の略中央付近を折曲した形状で、該折曲して形成した折
曲げ部12aを台形形状の3辺をなすような形状を有す
るものであるといえる。また、折曲げ部12aは、いわ
ゆる角張った形状となっているといえる。
【0032】また、片部10aにおいて、板状部10a
−1の長さと板状部10a−2の長さの合計は、片部1
0a全体の長さにおける60%以上となっている。つま
り、図5に示すように、折曲げ部12aの長さe1は、
片部10a全体の長さe3における40%以下となって
いる。なお、好適には、35%以下である。
【0033】また、片部10bも上記片部10aと同様
の構成となっている。つまり、片部10bは、その長手
方向の中央付近に凸状の折曲げ部12bを有し、全体に
は、板状部10b−1と、折曲げ部(緩衝段差部として
もよい)12bと、板状部10b−2とを有する構成と
なっている。
【0034】この板状部10b−1は、長方形状の平板
状を呈している。また、折曲げ部12bは、傾斜板部1
2b−1と、平行板部12b−2と、傾斜板部12b−
3とを有している。この傾斜板部12b−1は、板状部
10b−1から折曲げ状に連設されていて、板状部10
b−1に対して傾斜した平板状を呈している。また、平
行板部12b−2は、該傾斜板部12b−1から折曲げ
状に連設されていて、板状部10b−1に対して平行な
平板状を呈している。また、傾斜板部12b−3は、平
行板部12b−2から折曲げ状に連設されていて、該平
行板部12b−2に対して傾斜した平板状を呈してい
る。
【0035】さらに、板状部10b−2は、折曲げ部1
2bの傾斜板部12b−3から折曲げ状に連設されてい
て、板状部10b−1や平行板部12b−2と平行な平
板状を呈している。この板状部10b−2の位置関係に
ついて説明すると、板状部10b−2は、板状部10b
−1の延長線上にあり、板状部10b−2の上面は、板
状部10b−1の上面と同一平面上にあり、板状部10
b−2の下面は、板状部10b−1の下面と同一平面上
にあるといえる。
【0036】つまり、この片部10bは、帯状の平板部
の略中央付近を折曲して、該折曲して形成した折曲げ部
12bを台形形状の3辺をなすような形状を有するもの
であるといえる。また、折曲げ部12bは、いわゆる角
張った形状となっているといえる。
【0037】また、片部10bにおいて、板状部10b
−1の長さと板状部10b−2の長さの合計は、片部1
0b全体の長さにおける60%以上となっている。つま
り、図5に示すように、折曲げ部12bの長さe2は、
片部10b全体の長さe4における40%以下となって
いる。なお、好適には、35%以下である。
【0038】また、片部10aと片部10bとは、板状
部10a−2と板状部10b−2を介して連設されてい
る。つまり、板状部10a−2は、板状部10b−2に
折曲げ状に連設されている。ここで、板状部10a−2
と板状部10b−2とは直角をなしている。
【0039】また、上記片部10a、10bのそれぞれ
において、孔部が設けられている。つまり、片部10a
においては、板状部10a−1には、孔部14aが設け
られ、板状部10a−2には、孔部14bが設けられ、
また、片部10bにおいては、板状部10b−1には、
孔部14dが設けられ、板状部10b−2には、孔部1
4cが設けられている。これらの各孔部は、ねじを通す
ためのものである。
【0040】なお、片部10の幅K1は、片部10の全
体にわたって同一に形成されている。また、上記板状部
10a−1、10a−2、10b−1、10b−2につ
いては、平板状であるので、平板状部と名付けてもよ
い。
【0041】上記アウタープレート20は、図2に示す
ように、上記インナープレート10と同様の構成である
が、各片部の長さが上記インナープレート10よりも長
く形成されており、また、各片部の幅がインナープレー
ト10よりも小さく形成されている点が異なる。
【0042】つまり、アウタープレート20は、図2に
示すように、片部(第3片部)20aと、片部(第4片
部)20bとを有し、厚さが約6mm程度の高張力鋼に
よって略L字状に直交するように折曲形成した形状を有
している。また、このインナープレート10は、全体に
一体に形成されている。
【0043】まず、片部20aは、その長手方向の中央
付近に凸状の折曲げ部22aを有し、全体には、板状部
20a−1と、折曲げ部(「緩衝段差部」としてもよ
い)22aと、板状部20a−2とを有する構成となっ
ている。
【0044】この板状部20a−1は、長方形状の平板
状を呈している。また、折曲げ部22aは、傾斜板部2
2a−1と、平行板部22a−2と、傾斜板部22a−
3とを有している。この傾斜板部22a−1は、板状部
20a−1から折曲げ状に連設されていて、板状部20
a−1に対して傾斜した平板状を呈している。ここで、
折曲げ状とは、折り曲げたような形状、状態であること
を示す。また、平行板部22a−2は、該傾斜板部12
a−1から折曲げ状に連設されていて、板状部20a−
1に対して平行な平板状を呈している。また、傾斜板部
22a−3は、平行板部22a−2から折曲げ状に連設
されていて、該平行板部22a−2に対して傾斜した平
板状を呈している。なお、この折曲げ部22aの形成位
置は、インナープレート10をこのアウタープレート2
0に当接させた時に上記折曲げ部12aと密接して積層
するように、該折曲げ部12aと対応する位置となって
いる。
【0045】さらに、板状部20a−2は、折曲げ部2
2aの傾斜板部22a−3から折曲げ状に連設されてい
て、板状部20a−1や平行板部22a−2と平行な平
板状を呈している。この板状部20a−2の位置関係に
ついて説明すると、板状部20a−2は、板状部20a
−1の延長線上にあり、板状部20a−2の上面は、板
状部20a−1の上面と同一平面上にあり、板状部20
a−2の下面は、板状部20a−1の下面と同一平面上
にあるといえる。
【0046】つまり、この片部20aは、帯状の平板部
の略中央付近を折曲した形状で、該折曲して形成した折
曲げ部22aを台形形状の3辺をなすような形状を有す
るものであるといえる。また、折曲げ部22aは、いわ
ゆる角張った形状となっているといえる。
【0047】また、片部20aにおいて、板状部20a
−1の長さと板状部20a−2の長さの合計は、片部2
0a全体の長さにおける60%以上となっている。つま
り、図5に示すように、折曲げ部22aの長さf1は、
片部20a全体の長さf3における40%以下となって
いる。なお、好適には35%以下である。
【0048】また、片部20bも上記片部20aと同様
の構成となっている。つまり、片部20bは、その長手
方向の中央付近に凸状の折曲げ部(「緩衝段差部」とし
てもよい)22bを有し、全体には、板状部20b−1
と、折曲げ部22bと、板状部20b−2とを有する構
成となっている。
【0049】この板状部20b−1は、長方形状の平板
状を呈している。また、折曲げ部22bは、傾斜板部2
2b−1と、平行板部22b−2と、傾斜板部22b−
3とを有している。この傾斜板部22b−1は、板状部
20b−1から折曲げ状に連設されていて、板状部20
b−1に対して傾斜した平板状を呈している。また、平
行板部22b−2は、該傾斜板部22b−1から折曲し
て連設されていて、板状部20b−1に対して平行な平
板状を呈している。また、傾斜板部22b−3は、平行
板部22b−2から折曲して連設されていて、該平行板
部22b−2に対して傾斜した平板状を呈している。な
お、この折曲げ部22bの形成位置は、インナープレー
ト10をこのアウタープレート20に当接させた時に上
記折曲げ部12bと密接して積層するように、該折曲げ
部12bと対応する位置となっている。
【0050】さらに、板状部20b−2は、折曲げ部2
2bの傾斜板部22b−3から折曲して連設されてい
て、板状部20b−1や平行板部22b−2と平行な平
板状を呈している。この板状部20b−2の位置関係に
ついて説明すると、板状部20b−2は、板状部20b
−1の延長線上にあり、板状部20b−2の上面は、板
状部20b−1の上面と同一平面上にあり、板状部20
b−2の下面は、板状部20b−1の下面と同一平面上
にあるといえる。
【0051】つまり、この片部20bは、帯状の平板部
の略中央付近を折曲した形状で、該折曲して形成した折
曲げ部22bを台形形状の3辺をなすような形状を有す
るものであるといえる。また、折曲げ部22bは、いわ
ゆる角張った形状となっているといえる。
【0052】また、片部20bにおいて、板状部20b
−1の長さと板状部20b−2の長さの合計は、片部2
0b全体の長さにおける60%以上となっている。つま
り、図5に示すように、折曲げ部22bの長さf2は、
片部20b全体の長さf4における40%以下となって
いる。なお、好適には35%以下である。
【0053】また、片部20aと片部20bとは、板状
部20a−2と板状部20b−2を介して連設されてい
る。つまり、板状部20a−2は、板状部20b−2に
折曲げ状に連設されている。ここで、板状部20a−2
と板状部20b−2とは直角をなしている。
【0054】また、上記片部20a、20bのそれぞれ
において、孔部が設けられている。つまり、片部20a
においては、板状部20a−1には、孔部24aが設け
られ、板状部20a−2には、孔部24bが設けられ、
また、片部20bにおいては、板状部20b−1には、
孔部24dが設けられ、板状部20b−2には、孔部2
4cが設けられている。これらの各孔部は、ねじを通す
ためのものである。
【0055】なお、このアウタープレート20の幅K2
は、インナープレート10の幅K1よりも大きくなって
いる。つまり、後述のように、ラバーマウント30が設
けられることから、ラバーマウント30におけるフック
34が邪魔にならないように、インナープレート10の
幅がアウタープレート20に対して小さく形成されてい
る。
【0056】なお、片部20の幅K2は、片部10の全
体にわたって同一に形成されている。また、上記板状部
20a−1、20a−2、20b−1、20b−2につ
いては、平板状であるので、平板状部と名付けてもよ
い。
【0057】また、図1、図4、図5に示すように、片
部10aの長手方向の長さは、片部20aの長手方向の
長さよりも短く形成されていて、また、片部10bの長
手方向の長さは、片部20bの長手方向の長さよりも短
く形成されている。
【0058】上記ラバーマウント30は、比較的ゴム硬
度の低いゴム部材によって図3に示す如き形状に加硫成
形される。具体的には、上記ラバーマウント30は平面
視略正方形状を呈しており、中央部に長穴の孔部32が
形成されている。また、上記ラバーマウント30の左右
端部には、上記孔部32の長手方向に向けて一対のフッ
ク34、34が形成されている。つまり、ラバーマウン
ト30は、方形状の板状を呈する本体部31と、該本体
部31の両側に設けられたフック34とを有している。
このフック34は、断面略L字状を呈し、本体部31と
一対のフック34とで囲まれるスペースにアウタープレ
ート20を配設することができ、フック34によってア
ウタープレート20から離脱するのを防止することがで
きるようになっている。つまり、該スペースが、上記ア
ウタープレート20の幅、厚さと略同一ないしは若干大
きめに形成されており、図4に示すように上記アウター
プレート20に上記フック34、34を嵌め込んで内包
することにより、上記ラバーマウント30を容易に上記
アウタープレート20に固着することができる。また、
図3及び図4に示すように、上記ラバーマウント30の
裏面側には、直線状の溝が縦横に直交する格子状溝30
aが形成されている。つまり、このように格子状の溝部
を設けることにより、構造部材にこの耐震補強金具1を
取り付けた際に、ラバーマウント30と構造部材との接
触抵抗を大きくでき、より耐震性を向上させることが可
能となる。
【0059】なお、上記インナープレート10とアウタ
ープレート20とを重ね合わせた際には、インナープレ
ート10のアウタープレート20側の面の全ての領域
は、アウタープレート20に対して密着するようになっ
ており、特に、角部においても、互いに密着していて隙
間は形成されないようになっている。すなわち、インナ
ープレート10の片部10aと片部10bとが接続され
ている部分の角部は、アウタープレート20にぴったり
と密着している。
【0060】なお、上記アウタープレート20とラバー
マウント30とで、外側部が構成される。
【0061】次に、本第1実施例による耐震補強金具1
の使用状態及び効果を説明する。
【0062】まず、図2に示すように、上記アウタープ
レート20の4ヶ所の孔部24a、24b、24c、2
4dと上記ラバーマウント30の孔部32との中心部が
略一致するように、上記ラバーマウント30の一対のフ
ック34を上記アウタープレート20の外側から嵌め込
んで、上記ラバーマウント30の裏面側が上記アウター
プレート20の外部側(裏面側)を向くように固定す
る。
【0063】続いて、上記アウタープレート20の内部
側に上記インナープレート10を配設し、上記折曲げ部
12aと上記折曲げ部22a、上記折曲げ部12bと上
記折曲げ部22bとが噛み合うように、上記アウタープ
レート20と上記インナープレート10とを重合して図
4の状態とする。そして、その状態で図6に示すよう
に、直交する構造部材Pの接合部内側に合わせて配設
し、コーチボルト(締付け部材)M1を上記インナープ
レート10の孔部14a、14b、14c、14dか
ら、上記アウタープレート20の孔部24a、24b、
24c、24d、上記ラバーマウント30の孔部32へ
挿通して上記構造部材Pへ締結し、図7に示す状態とす
る。
【0064】そのため、上記耐震補強金具1は、上記ア
ウタープレート20と上記インナープレート10とによ
って振動吸収可能な重ね板ばね緩衝体を形成することに
なる。そのため、上記重ね板ばね緩衝体の振動吸収機能
によって好適に衝撃力が緩和され、構造部材Pの接合部
の十分な補強と衝撃力の吸収緩和の両立を図ることが可
能になる。
【0065】具体的には、図8に示すように、上記耐震
補強金具1に地震や台風或いは大型車両の通過などによ
って下側の構造部材Pが揺動し、上記インナープレート
10の下側の片部10b及び上記アウタープレート20
の下側の片部20bに上下振動が入力されると、上記耐
震補強金具1の重ね板ばね緩衝体機能によってその振幅
に追従して上記片部10a、20aと上記片部10b、
20bとの間の角度が拡縮する。そのためその分だけ揺
動振動が吸収されるため、上記片部10b、20b側の
入力振幅α1よりも上記片部10a、20a側の伝達振
幅β1を小さくすることができ好適に衝撃力を緩和する
ことが可能になる。従って、本実施例では上記重ね板ば
ね緩衝体によって衝撃が緩和されるため、衝撃をダイレ
クトに伝達してしまう場合のように直下型大地震時など
の大入力時において壁のひび割れや構造部材Pの損傷を
招いてしまうのを防止することが可能になる。
【0066】また、上下方向のみならず、横方向やねじ
り方向においても、上記アウタープレート20と上記イ
ンナープレート10との重合による上記重ね板ばね緩衝
体によって、十分に衝撃を緩和することができる。
【0067】また、上記耐震補強金具1は上記アウター
プレート20と上記インナープレート10が重合して重
ね板ばね緩衝体となっているため、剪断強度、曲げ強
度、ねじり強度いずれにおいても十分な強度であり、上
記構造部材Pの接合部の補強強度は十分に高めることが
できるとともに、柔軟性をも兼ね備えたものとなる。
【0068】また、上記アウタープレート20と上記イ
ンナープレート10には、それぞれ内側に凸設する折曲
げ部12a、22a、12b、22bが形成されている
ため、振動入力時に上記折曲げ部12a、22a、12
b、22bが曲折することによってさらに衝撃力を緩和
することが可能となる。また、上記の折曲げ部12a等
が設けられていることにより、インナープレート10を
アウタープレート20に重ね合わせる際に位置決めがし
やすくなるという利点もある。特に、上記の折曲げ部1
2a、22a、12b、22bは、上記のように、平行
板部と該平行板部の左右に連設された、傾斜した板状部
とを有していて、全体として角張った形状をしているの
で、インナープレート10とアウタープレート20とを
正確に位置決めすることができ、また、耐震補強金具1
を構造部材Pに取り付けた後においても、インナープレ
ート10とアウタープレート20のずれを防止する一助
とすることができる。また、上記の折曲げ部12a、2
2a、12b、22bは、上記のように全体として角張
った形状をしているので、耐震強度を大きく保つことが
できる。
【0069】また、上記アウタープレート20の両片部
20a、20bは上記インナープレート10の両片部1
0a、10bよりも長くなるように形成されているた
め、振動により上記アウタープレート20と上記インナ
ープレート10との間で位置ずれが生じた場合であって
も、確実に上記アウタープレート20と上記インナープ
レート10との重なりが確保されるため、確実に重ね板
ばね緩衝体を構成することができる。
【0070】また、インナープレート10は、アウター
プレート20とほぼ同じ長さであり、特に、折曲げ部1
2a、12bと、板状部10a−1、10b−1とを有
しているので、耐震補強金具1全体の強度を大きくする
ことが可能となる。
【0071】また、インナープレート10においては、
片部10aが片部10bよりも短く、また、アウタープ
レート20においても、片部20aが片部20bよりも
短く形成されているので、状況に応じて使い分けするこ
とが可能となる。
【0072】また、インナープレート10における片部
10a、10b及びアウタープレート20における片部
20a、20bにおいて、上記のように、折曲げ部の長
さは、片部全体の長さにおける40%以下となっている
ので、片部における板状部の長さを十分確保でき、構造
部材にしっかり固定することが可能となる。
【0073】また、上記アウタープレート20に4個の
ラバーマウント30が接続されているため、上記ラバー
マウント30によってさらに衝撃力の緩和が可能とな
る。つまり、構造部材Pとの接触抵抗を大きくでき、こ
れにより、耐震補強具1を構造部材Pに取り付けた際
に、耐震補強金具1を構造部材Pにしっかりと固定させ
ることができる。
【0074】また、上記ラバーマウント30の裏面側に
格子状溝30aが形成されているため上記耐震補強金具
1の締結方向のみでなくスライド方向のばね定数も下げ
ることができるため、横揺れなどのスライド方向の振動
もさらに吸収可能となって、十分にスライド方向の衝撃
力を緩和することができる。
【0075】また、本実施例による上記耐震補強金具1
を構造部材Pの多数の接続部に適用することによって、
木造建造物全体の柔軟性を高めることができるため、よ
り耐震性の高い木造建造物とすることが可能になる。ま
た、この場合に上記耐震補強金具1は上記アウタープレ
ート20と上記インナープレート10との2枚重ねのも
のであるため、上述したように各方向に対する接合強度
も十分に高めることができる。
【0076】なお、本発明は、本実施例の構成のみに限
定されるものではなく、多様な態様が可能である。例え
ば、本実施例では上記耐震補強金具1は2枚のプレート
を重合して重ね板ばね緩衝体としているが、それのみに
限定されるものではなく3枚、4枚とさらに多数のプレ
ートからなる重ね板ばね緩衝体としてもよい。また、各
プレートのの板厚、材質等も、使用する態様に応じて適
宜選定されるものである。
【0077】次に、第2実施例について説明する。本発
明の第2実施例に基づく耐震補強具(構造部材緩衝補強
装置としてもよい)も、振動吸収可能な板ばね緩衝体に
よって振動の吸収を行う場合の例を示している。
【0078】本発明の耐震補強具としての耐震補強金具
(リーフスプリングとしてもよい)2は、図9に示され
るように、スプリングプレート(外側部材)40と、ロ
ッキングプレート(内側部材)50と、ラバーマウント
(弾性部材)30とを有している。この第2実施例の耐
震補強金具2は上記請求項8以降に対応している。
【0079】上記スプリングプレート40は、図10に
示すように、片部(第1片部)40aと、片部(第2片
部)40bとを有し、厚さが約6mm程度の高張力鋼に
よって略L字状に直交するように折曲形成した形状を有
している。該片部40aの長さは、図8〜図12に示す
ように、片部40bの長さよりも短く形成されている。
また、このスプリングプレート40は、全体に一体に形
成されている。
【0080】上記スプリングプレート40は、図9〜図
12に示すように、片部40aと、片部40bとを有
し、厚さが約6mm程度の高張力鋼によって略L字状に
直交するように折曲形成した形状を有している。該片部
40aの長さは、図9〜図12等に示すように、片部4
0bの長さよりも短く形成されている。また、このスプ
リングプレート40は、全体に一体に形成されている。
【0081】また、片部40aは、その長手方向の中央
付近に凸状の折曲げ部42aを有し、全体には、板状部
40a−1と、折曲げ部(「緩衝段差部」としてもよ
い)42aと、板状部40a−2とを有する構成となっ
ている。
【0082】この板状部40a−1は、長方形状の平板
状を呈している。また、折曲げ部42aは、傾斜板部4
2a−1と、平行板部42a−2と、傾斜板部42a−
3とを有している。この傾斜板部42a−1は、板状部
40a−1から折曲げ状に連設されていて、板状部40
a−1に対して傾斜した平板状を呈している。ここで、
折曲げ状とは、折り曲げたような形状、状態であること
を示す。また、平行板部42a−2は、該傾斜板部42
a−1から折曲げ状に連設されていて、板状部40a−
1に対して平行な平板状を呈している。また、傾斜板部
42a−3は、平行板部42a−2から折曲げ状に連設
されていて、該平行板部42a−2に対して傾斜した平
板状を呈している。
【0083】さらに、板状部40a−2は、折曲げ部4
2aの傾斜板部42a−3から折曲げ状に連設されてい
て、板状部40a−1や平行板部42a−2と平行な平
板状を呈している。この板状部40a−2の位置関係に
ついて説明すると、板状部40a−2は、板状部40a
−1の延長線上にあり、板状部40a−2の上面は、板
状部40a−1の上面と同一平面上にあり、板状部40
a−2の下面は、板状部40a−1の下面と同一平面上
にあるといえる。
【0084】つまり、この片部40aは、帯状の平板部
の略中央付近を折曲した形状で、該折曲して形成した折
曲げ部42aを台形形状の3辺をなすような形状を有す
るものであるといえる。また、折曲げ部42aは、いわ
ゆる角張った形状となっているといえる。
【0085】また、片部40aにおいて、板状部40a
−1の長さと板状部40a−2の長さの合計は、片部4
0a全体の長さにおける60%以上となっている。つま
り、図12に示すように、折曲げ部42aの長さh1
は、片部40a全体の長さh3における40%以下とな
っている。
【0086】また、片部40bも上記片部40aと同様
の構成となっている。つまり、片部40bは、その長手
方向の中央付近に凸状の折曲げ部42bを有し、全体に
は、板状部40b−1と、折曲げ部(緩衝段差部として
もよい)42bと、板状部40b−2とを有する構成と
なっている。
【0087】この板状部40b−1は、長方形状の平板
状を呈している。また、折曲げ部42bは、傾斜板部4
2b−1と、平行板部42b−2と、傾斜板部42b−
3とを有している。この傾斜板部42b−1は、板状部
40b−1から折曲げ状に連設されていて、板状部40
b−1に対して傾斜した平板状を呈している。また、平
行板部42b−2は、該傾斜板部42b−1から折曲げ
状に連設されていて、板状部40b−1に対して平行な
平板状を呈している。また、傾斜板部42b−3は、平
行板部42b−2から折曲げ状に連設されていて、該平
行板部42b−2に対して傾斜した平板状を呈してい
る。
【0088】さらに、板状部40b−2は、折曲げ部4
2bの傾斜板部42b−3から折曲げ状に連設されてい
て、板状部40b−1や平行板部42b−2と平行な平
板状を呈している。この板状部40b−2の位置関係に
ついて説明すると、板状部40b−2は、板状部40b
−1の延長線上にあり、板状部40b−2の上面は、板
状部40b−1の上面と同一平面上にあり、板状部40
b−2の下面は、板状部40b−1の下面と同一平面上
にあるといえる。
【0089】つまり、この片部40bは、帯状の平板部
の略中央付近を折曲して、該折曲して形成した折曲げ部
42bを台形形状の3辺をなすような形状を有するもの
であるといえる。また、折曲げ部42bは、いわゆる角
張った形状となっているといえる。
【0090】また、片部40bにおいて、板状部40b
−1の長さと板状部40b−2の長さの合計は、片部4
0b全体の長さにおける60%以上となっている。つま
り、図12に示すように、折曲げ部42bの長さh2
は、片部40b全体の長さh4における40%以下とな
っている。
【0091】また、片部40aと片部40bとは、板状
部40a−2と板状部40b−2を介して連設されてい
る。つまり、板状部40a−2は、板状部40b−2に
折曲げ状に連設されている。ここで、板状部40a−2
と板状部40b−2とは直角をなしている。
【0092】なお、片部40の幅K3は、片部40の全
体にわたって同一に形成されている。また、上記板状部
40a−1、40a−2、40b−1、40b−2につ
いては、平板状であるので、平板状部と名付けてもよ
い。
【0093】なお、折曲げ部42aと折曲げ部42bと
を比較すると、折曲げ部42bの長さの方が折曲げ部4
2aよりも長く形成されている。つまり、図12に示す
ように、折曲げ部42bの片部40bにおける長手方向
の長さh2は、折曲げ部42aの片部40aにおける長
手方向の長さh1よりも長く形成されている。
【0094】また、上記片部40a、40bのそれぞれ
において、孔部が設けられている。つまり、片部40a
においては、板状部40a−1には、孔部44aが設け
られ、板状部40a−2には、孔部44bが設けられ、
また、片部40bにおいては、板状部40b−1には、
孔部44dが設けられ、板状部40b−2には、孔部4
4cが設けられている。これらの各孔部は、ねじを通す
ためのものである。
【0095】上記ロッキングプレート50は、図10に
示すように、厚さが約6mm程度の高張力鋼によって略
L字状に折曲形成されて直交する片部(第3片部)50
aと片部(第4片部)50bとが形成されている。この
片部50a、50bは、上記折曲げ部42a、42bと
干渉しないように上記折曲げ部42a、42bの内側に
収まる略同一の長さに形成されている。つまり、片部5
0aは、片部50aの端部が片部40aにおける板状部
40a−2と折曲げ部42aとの境界位置よりも角部K
D側になるような長さを有していて、また、片部50b
は、片部50bの端部が片部40bにおける板状部40
b−2と折曲げ部42bとの境界位置よりも角部KD側
になるような長さを有している。つまり、図12に示す
ように、ロッキングプレート50における長さg1と、
スプリングプレート40における長さg11とを比較す
ると、g1<g11であり、ロッキングプレート50に
おける長さg2と、スプリングプレート40における長
さg12とを比較すると、g2<g12である。また、
上記片部50a、50bの略中央部には、それぞれ孔部
52a、52bが穿設されている。また、片部50a、
50bはともに平板状を呈している。なお、片部50の
幅K4は、片部50の全体にわたって同一に形成されて
いる。
【0096】なお、スプリングプレート40の幅K3
は、ロッキングプレート50の幅K4よりも大きくなっ
ている。つまり、後述のように、ラバーマウント30が
設けられることから、ラバーマウント30におけるフッ
ク34が邪魔にならないように、ロッキングプレート5
0の幅がスプリングプレート40に対して小さく形成さ
れている。
【0097】そして、ロッキングプレート50は、スプ
リングプレート40の内部側に固着されている。つま
り、ロッキングプレート50の外側面とスプリングプレ
ート40の内側面とが接するように配置した上で、ロッ
キングプレート50の端部とスプリングプレート40の
内側面とが溶接により固着されている。つまり、図8に
おける溶接部Y1、Y2により、ロッキングプレート5
0がスプリングプレート40に固着されている。
【0098】なお、ロッキングプレート50のスプリン
グプレート40側の面の全ての領域は、スプリングプレ
ート40に対して密着するようになっており、特に、角
部においても、互いに密着していて隙間は形成されない
ようになっている。すなわち、ロッキングプレート50
の片部50aと片部50bとが接続されている部分の角
部は、スプリングプレート40にぴったりと密着してい
る。
【0099】上記ラバーマウント30は、上記第1実施
例とものと同一なものであり図3に示す如き形状を呈し
ている。つまり、ラバーマウント30は、方形状の板状
を呈する本体部31と、該本体部31の両側に設けられ
たフック34とを有している。また、上記ラバーマウン
ト30の裏面側には、直線状の溝が縦横に直交する格子
状溝30aが形成されている。
【0100】次に、本第2実施例による耐震補強金具2
の使用状態及び効果を説明する。まず、図9及び図10
に示すように、上記スプリングプレート40の4ヶ所の
孔部44a、44b、44c、44dと上記ラバーマウ
ント30の孔部32との中心部が略一致するように、上
記ラバーマウント30の一対のフック34を上記スプリ
ングプレート40の外側から嵌め込んで、上記ラバーマ
ウント30の裏面側が上記スプリングプレート40の外
部側を向くように固定する。
【0101】そして、その状態で図11に示すように、
上記耐震補強金具2を直交する構造部材Pの接合部内側
に合わせて配設し、コーチボルトM1を上記ロッキング
プレート50の孔部52a、52b、及び上記スプリン
グプレート40の44a、44dから挿入し、それぞれ
上記ラバーマウント30の孔部32へ挿通して上記構造
部材Pへ締結し、図11に示す状態とする。
【0102】そのため、上記スプリングプレート40
は、図12に示すように、上記ロッキングプレート50
によって中央の曲折部が強固に固定されるため上記ロッ
キングプレート50から突出して開放されている上記片
部40a、40bの先端側のみが曲折可能となって板ば
ね緩衝体を形成することになる。そして、上記板ばね緩
衝体の振動吸収機能によって好適に衝撃力が緩和され、
構造部材Pの接合部の十分な補強と衝撃力の吸収緩和の
両立を図ることが可能になる。
【0103】具体的には、図12に示すように、上記耐
震補強金具2に地震や台風或いは大型車両の通過などに
よって下側の構造部材Pが揺動し、上記スプリングプレ
ート40の下側の片部40bに上下振動が入力される
と、その板ばね緩衝体機能によってその振幅に追従して
上記片部40aと上記片部40bとの間の角度が拡縮す
る。そのためその分だけ揺動振動が吸収されるため、上
記片部40b側の入力振幅α2よりも上記片部40a側
の伝達振幅β2を小さくすることができ好適に衝撃力を
緩和することが可能になる。従って、本実施例では上記
板ばね緩衝体によって衝撃が緩和されるため、衝撃をダ
イレクトに伝達してしまう場合のように直下型大地震時
などの大入力時において壁のひび割れや構造部材Pの損
傷を招いてしまうのを防止することが可能になる。
【0104】また、上下方向のみならず、横方向やねじ
り方向においても、上記板ばね緩衝体によって、十分に
衝撃を緩和することができる。
【0105】また、上記耐震補強金具2は上記スプリン
グプレート40に上記ロッキングプレート50が溶接し
て固着されているため、剪断強度、曲げ強度、ねじり強
度いずれにおいても十分な強度であり、上記構造部材P
の接合部の補強強度は十分に高めることができるととも
に、柔軟性をも兼ね備えたものとなる。
【0106】また、上記スプリングプレート40には、
それぞれ内側に凸設する折曲げ部42a、42bが形成
されているため、振動入力時に上記折曲げ部42a、4
2bが曲折することによってさらに衝撃力を緩和するこ
とが可能となる。また、上記折曲げ部42aは上記折曲
げ部42bよりも短く設定されており、上記折曲げ部4
2b側でより入力振動を吸収するようになされている。
また、上記の折曲げ部42a、42bは、上記のように
全体として角張った形状をしているので、耐震強度を大
きく保つことができる。
【0107】また、スプリングプレート40において
は、片部40aが片部40bよりも短く形成されている
ので、状況に応じて使い分けすることが可能となる。
【0108】また、スプリングプレート40における片
部40a、40bにおいて、上記のように、折曲げ部の
長さは、片部全体の長さにおける40%以下となってい
るので、片部における板状部の長さを十分確保でき、構
造部材にしっかり固定することが可能となる。
【0109】また、上記スプリングプレート40に4個
のラバーマウント30が接続されているため、上記ラバ
ーマウント30によってさらに衝撃力の緩和が可能とな
る。
【0110】また、上記ラバーマウント30の裏面側に
格子状溝30aが形成されているため上記耐震補強金具
2の締結方向のみでなくスライド方向のばね定数も下げ
ることができるため、横揺れなどのスライド方向の振動
もさらに吸収可能となって、十分にスライド方向の衝撃
力を緩和することができる。
【0111】また、本実施例による上記耐震補強金具2
を構造部材Pの多数の接続部に適用することによって、
木造建造物全体の柔軟性を高めることができるため、よ
り耐震性の高い木造建造物とすることが可能になる。ま
た、この場合に上記耐震補強金具2は上記スプリングプ
レート40に上記ロッキングプレート50が溶接された
2枚重ねのものであるため、上述したように各方向に対
する接合強度も十分に高めることができる。
【0112】なお、本発明は、本実施例の構成のみに限
定されるものではなく、多様な態様が可能である。例え
ば、本実施例では上記耐震補強金具1は1枚のスプリン
グプレート40の基部をロックして板ばね緩衝体として
いるが、それのみに限定されるものではなく2枚、3枚
とさらに多数のスプリングプレートを用いてその基部を
ロックした板ばね緩衝体としてもよい。また、各プレー
トのの板厚、材質等も、使用する態様に応じて適宜選定
されるものである。
【0113】
【発明の効果】本発明に基づく請求項1に記載の耐震補
強具によれば、外側部材と内側部材とが重ね合わされる
ことにより、重ね板ばね緩衝体として機能するので、構
造部材を好適に補強することができる。特に、上記耐震
補強具においては、外側部材のみならず、内側部材にお
いても、各片部が、折曲げ部と該折曲げ部の両側に連設
された板状部とを有するので、耐震補強具全体の強度を
大きくすることが可能となる。また、外側部材及び内側
部材において、各片部に折曲げ部が設けられているの
で、衝撃力を緩和することができ、また、外側部材と内
側部材とを重ね合わせる際に、位置決めがしやすくなる
という利点もある。
【0114】また、特に、上記弾性部材における所定の
面であって、上記外側部材の裏面側の面には、格子状の
溝部が形成されている場合には、弾性部材と該弾性部材
が接する構造部材との接触抵抗を大きくすることがで
き、これにより、耐震補強具を構造部材に取り付けた際
に、耐震補強具を構造部材にしっかりと固定させること
ができる。
【0115】また、特に、上記各折曲げ部は、一対の傾
斜板部であって、両側の板状部に対して折曲げ状に連設
された傾斜板部と、一対の傾斜板部間に配設された平行
板部であって、該一対の傾斜板部から折曲げ状に連設さ
れるとともに、該傾斜板部が連設された板状部と平行な
平行板部と、を有する場合には、折曲げ部が全体として
角張った形状をしているので、外側部材と内側部材とを
正確に位置決めすることができ、また、耐震補強具を構
造部材に取り付けた後においても、外側部材と内側部材
とのずれを防止する一助とすることができる。また、折
曲げ部は、全体として角張った形状をしているので、耐
震強度を大きく保つことができる。
【0116】また、特に、上記第1片部において、折曲
げ部の長さが第1片部全体の長さの40%以下であり、
上記第2片部において、折曲げ部の長さが第2片部全体
の長さの40%以下であり、上記第3片部において、折
曲げ部の長さが第3片部全体の長さの40%以下であ
り、上記第2片部において、折曲げ部の長さが第3片部
全体の長さの40%以下である場合には、各片部におい
て、板状部の長さを十分確保でき、耐震補強具を構造部
材にしっかりと固定することが可能となる。
【0117】また、本発明に基づく請求項8に記載の耐
震補強具によれば、外側部材と内側部材とが重ね合わさ
れることにより、重ね板ばね緩衝体として機能するの
で、構造部材を好適に補強することができる。特に、内
側部材が外側部材に固着されているので、振動や揺れに
対して十分な強度を得ることができる。
【0118】また、特に、上記弾性部材における所定の
面であって、上記外側部材の裏面側の面には、格子状の
溝部が形成されている場合には、弾性部材と該弾性部材
が接する構造部材との接触抵抗を大きくすることがで
き、これにより、耐震補強具を構造部材に取り付けた際
に、耐震補強具を構造部材にしっかりと固定させること
ができる。
【0119】また、特に、上記各折曲げ部は、一対の傾
斜板部であって、両側の板状部に対して折曲げ状に連設
された傾斜板部と、一対の傾斜板部間に配設された平行
板部であって、該一対の傾斜板部から折曲げ状に連設さ
れるとともに、該傾斜板部が連設された板状部と平行な
平行板部と、を有する場合には、折曲げ部は、全体とし
て角張った形状をしているので、耐震強度を大きく保つ
ことができる。
【0120】また、特に、上記第1片部において、折曲
げ部の長さが第1片部全体の長さの40%以下であり、
上記第2片部において、折曲げ部の長さが第2片部全体
の長さの40%以下である場合には、各片部において、
板状部の長さを十分確保でき、耐震補強具を構造部材に
しっかりと固定することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に基づく耐震補強金具の構
成を示す斜視図である。
【図2】本発明の第1実施例に基づく耐震補強金具の分
割状態を示す斜視図である。
【図3】本発明の第1実施例に基づくラバーマウントの
形状を示す斜視図である。
【図4】本発明の第1実施例に基づく耐震補強金具の裏
面側の構成を示す斜視図である。
【図5】本発明の第1実施例に基づく耐震補強金具の構
成を示す側面図である。
【図6】本発明の第1実施例に基づく耐震補強金具の組
付け手順を示す説明図である。
【図7】本発明の第1実施例に基づく耐震補強金具の組
付け後の状態を示す説明図である。
【図8】本発明の第1実施例に基づく構造部材緩衝補強
装置の作用を示す説明図である。
【図9】本発明の第2実施例に基づく耐震補強金具の構
成を示す斜視図である。
【図10】本発明の第2実施例に基づく耐震補強金具の
分解斜視図である。
【図11】本発明の第2実施例に基づく耐震補強金具の
裏面側の構成を示す斜視図である。
【図12】本発明の第2実施例に基づく耐震補強金具の
構成を示す側面図である。
【図13】本発明の第2実施例に基づく耐震補強金具の
組付け後の状態を示す説明図である。
【図14】本発明の第2実施例に基づく耐震補強金具の
作用を示す説明図である。
【符号の説明】
1、2 耐震補強金具 10 インナープレート 20 アウタープレート 30 ラバーマウント 30a 格子状溝 40 スプリングプレート 50 ロッキングプレート 10a、10b、20a、20b、40a、40b、5
0a、50b 片部 12a、12b、22a、22b、42a、42b 折
曲げ部 10a−1、10a−2、10b−1、10b−2、2
0a−1、20a−2、20b−1、20b−2、40
a−1、40a−2、40b−1、40b−2板状部 12a−1、12a−3、12b−1、12b−3、2
2a−1、22a−3、22b−1、22b−3、42
a−1、42a−3、42b−1、42b−1傾斜板部 12a−2、12b−2、22a−2、22b−2、4
2a−2、42b−2平行板部 P 構造部材

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 耐震補強具であって、 第1片部と第2片部とを有し、該第1片部と第2片部と
    で全体にL字状に形成された外側部材であって、該第1
    片部が、該第1片部の両端部以外の位置に折曲げ状に形
    成された折曲げ部と、該折曲げ部の両側に連設された板
    状部とを有するとともに、該第2片部が、該第2片部の
    両端部以外の位置に折曲げ状に形成された折曲げ部と、
    該折曲げ部の両側に連設された板状部とを有する外側部
    材と、 第3片部と第4片部とを有し、該第3片部と第4片部と
    で全体にL字状に形成された内側部材であって、該第3
    片部が、該第3片部の両端部以外の位置に折曲げ状に形
    成された折曲げ部と、該折曲げ部の両側に連設された板
    状部とを有するとともに、該第4片部が、該第4片部の
    両端部以外の位置に折曲げ状に形成された折曲げ部と、
    該折曲げ部の両側に連設された板状部とを有する内側部
    材と、 上記外側部材に取り付けられる弾性部材と、を有するこ
    とを特徴とする耐震補強具。
  2. 【請求項2】 上記弾性部材における所定の面であっ
    て、上記外側部材の裏面側の面には、格子状の溝部が形
    成されていることを特徴とする請求項1に記載の耐震補
    強具。
  3. 【請求項3】 上記外側部材における折曲げ部の形成位
    置と、上記内側部材における折曲げ部の形成位置は、内
    側部材を外側部材に当接させた場合に、上記外側部材に
    おける折曲げ部と、上記内側部材における折曲げ部とが
    密接して積層するような位置であることを特徴とする請
    求項1又は2に記載の耐震補強具。
  4. 【請求項4】 上記各折曲げ部は、 一対の傾斜板部であって、両側の板状部に対して折曲げ
    状に連設された傾斜板部と、 一対の傾斜板部間に配設された平行板部であって、該一
    対の傾斜板部から折曲げ状に連設されるとともに、該傾
    斜板部が連設された板状部と平行な平行板部と、を有す
    ることを特徴とする請求項1又は2又は3に記載の耐震
    補強具。
  5. 【請求項5】 上記外側部材において、第1片部が第2
    片部よりも短く形成され、かつ、上記内側部材におい
    て、第3片部が第4片部よりも短く形成されていること
    を特徴とする請求項1又は2又は3又は4に記載の耐震
    補強具。
  6. 【請求項6】 上記外側部材と上記内側部材とは、それ
    ぞれ独立しており、耐震補強具を施工位置に施工する際
    に、上記外側部材と上記内側部材とが重ね合うように構
    成されていることを特徴とする請求項1又は2又は3又
    は4又は5に記載の耐震補強具。
  7. 【請求項7】 上記第1片部において、折曲げ部の長さ
    が第1片部全体の長さの40%以下であり、上記第2片
    部において、折曲げ部の長さが第2片部全体の長さの4
    0%以下であり、上記第3片部において、折曲げ部の長
    さが第3片部全体の長さの40%以下であり、上記第4
    片部において、折曲げ部の長さが第4片部全体の長さの
    40%以下であることを特徴とする請求項1又は2又は
    3又は4又は5又は6に記載の耐震補強具。
  8. 【請求項8】 耐震補強具であって、 第1片部と第2片部とを有し、該第1片部と第2片部と
    で全体にL字状に形成された外側部材であって、該第1
    片部が、該第1片部の両端部以外の位置に折曲げ状に形
    成された折曲げ部と、該折曲げ部の両側に連設された板
    状部とを有するとともに、該第2片部が、該第2片部の
    両端部以外の位置に折曲げ状に形成された折曲げ部と、
    該折曲げ部の両側に連設された板状部とを有する外側部
    材と、 第3片部と第4片部とを有し、該第3片部と第4片部と
    で全体にL字状に形成された内側部材であって、該第3
    片部と第4片部ともに平板状を呈し、該第3片部が、該
    第3片部の裏面が上記第1片部における板状部の裏面に
    接する状態で、該第1片部に固着され、かつ、該第4片
    部が、該第4片部の裏面が上記第2片部における板状部
    の裏面に接する状態で、該第2片部に固着されている内
    側部材と、 上記外側部材に取り付けられる弾性部材と、を有するこ
    とを特徴とする耐震補強具。
  9. 【請求項9】 上記弾性部材における所定の面であっ
    て、上記外側部材の裏面側の面には、格子状の溝部が形
    成されていることを特徴とする請求項8に記載の耐震補
    強具。
  10. 【請求項10】 上記各折曲げ部は、 一対の傾斜板部であって、両側の板状部に対して折曲げ
    状に連設された傾斜板部と、 一対の傾斜板部間に配設された平行板部であって、該一
    対の傾斜板部から折曲げ状に連設されるとともに、該傾
    斜板部が連設された板状部と平行な平行板部と、を有す
    ることを特徴とする請求項8又は9に記載の耐震補強
    具。
  11. 【請求項11】 上記外側部材において、第1片部が第
    2片部よりも短く形成されていることを特徴とする請求
    項8又は9又は10に記載の耐震補強具。
  12. 【請求項12】 上記第1片部において、折曲げ部の長
    さが第1片部全体の長さの40%以下であり、上記第2
    片部において、折曲げ部の長さが第2片部全体の長さの
    40%以下であることを特徴とする請求項8又は9又は
    10又は11に記載の耐震補強具。
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