JP2003027123A - 転炉操業方法 - Google Patents

転炉操業方法

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JP2003027123A
JP2003027123A JP2001219947A JP2001219947A JP2003027123A JP 2003027123 A JP2003027123 A JP 2003027123A JP 2001219947 A JP2001219947 A JP 2001219947A JP 2001219947 A JP2001219947 A JP 2001219947A JP 2003027123 A JP2003027123 A JP 2003027123A
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JP
Japan
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converter
furnace
lance
metal
dust
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Application number
JP2001219947A
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English (en)
Inventor
Koichi Torii
孝一 鳥井
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Nippon Steel Corp
Original Assignee
Sumitomo Metal Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ランスへの地金付着と系外へのダストロスを
抑制すること。 【解決手段】 転炉操業に際し、送酸流量をF(Nm3
/時間)、炉口径をD(m)とした場合に、Q=(1/
1413)×F/D2 で求められる排ガス線流速Qが
4.0m/秒未満となるように炉口径を管理する。 【効果】 操業を阻害したり、作業を行う上で危険を伴
うことなく、ランスへの付着地金を抑制でき、かつ、系
外へのダストロスによる歩留まり低下も効果的に抑制で
きる。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、転炉操業におい
て、操業中の炉口径を管理することにより、ランスへの
地金の付着と系外へのダストロスを抑制する転炉操業方
法に関するものである。 【0002】 【従来の技術】転炉操業においては、スプラッシュによ
る地金飛散により、炉口部に地金が堆積する。この結
果、操業中に炉口径が小さくなって排ガス線流速が上昇
することに起因して発生するランスへの地金付着や系外
へのダストロスによる歩留り低下などの問題が生じてい
た。 【0003】そこで、従来は、送酸速度を低減させた
り、また、加圧式転炉の場合には圧力を付与すること
で、炉口部への地金堆積を抑制するようにしていた。例
えば特開2000−129330号では、加圧式転炉に
おける炉内発生ガス流量をQ’、炉内圧力をP、転炉内
断面積をAとした場合に、パラメータS(=(Q’/P
/A1.51.5 )が10〜90となるように、炉内圧力
P及び/又は上吹き送酸速度F’を制御することで、炉
口部への地金堆積を抑制する方法が提案されている。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
炉口部への地金堆積抑制技術では、以下のような問題が
ある。先ず、送酸速度を低減する手段では吹錬時間が増
加するので、生産性が低下するという操業阻害が生じ
る。また、炉口圧を付与する手段では、炉口圧の付与時
に異常反応等が発生すると、排ガス発生量が急激に増加
し、作業を行う上で非常な危険を伴うことになる。 【0005】本発明は、上記した従来の問題点に鑑みて
なされたものであり、操業を阻害したり、作業を行う上
で危険を伴うことなく、ランスへの地金付着と系外への
ダストロスを抑制可能な転炉操業方法を提供することを
目的としている。 【0006】 【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、本発明に係る転炉操業方法は、転炉操業に際
し、後述する数式1で求められる排ガス線流速Qが4.
0m/秒未満となるように炉口径を管理することとして
いる。そして、このようにすることで、ランスへの地金
付着頻度を低減し、かつ、ダストの発生を効果的に抑制
できるようになる。 【0007】 【発明の実施の形態】炉口部に堆積する地金の起源は、
上吹き酸素が湯面に吹き付けられる時に発生する粗粒ダ
ストであり、この粗粒ダストがバブルバーストによって
微細粒子となり、排ガスを媒体として系外に排出される
時に炉口部に付着する。 【0008】この時、炉口径が小さいと排ガス線流速が
速くなり、ダストとランスの接触頻度が高くなるため、
ランスへ付着する地金量が増加する。また、系外へのダ
ストロスも増加し、歩留まりが低下する。 【0009】本発明者は、これらの知見に基づき、図1
に示したように、ランス1から転炉2内の溶銑3に酸素
ガス4を吹き付けて精錬した際の、2C+O2 →2CO
なる化学反応、送酸流量F(Nm3 /時間)及び炉口径
D(m)により下記の数式1で求められる排ガス線流速
Q(m/秒)の変化と、ダスト発生量及びランスへの地
金の付着頻度について調査した。 【0010】 【数1】 Q={F/(60×60)}×〔1/{π×(D/2)2 }〕×2 =(1/1413)×F/D2 【0011】上記調査の結果、排ガス線流速Qを4.0
m/秒未満とすることで、ダスト発生量の抑制と相まっ
て、ランスへの地金付着頻度を大幅に低減できることが
判明した。 【0012】本発明に係る転炉操業方法は、上記した知
見を考慮して本発明者が行った各種の実験より得られた
結果に基づいてなされたものであり、転炉操業に際し、
送酸流量をF(Nm3 /時間)、炉口径をD(m)とし
た場合に、上記数式1によって求められる排ガス線流速
Qが4.0m/秒未満となるように炉口径を管理するも
のである。本発明に係る転炉操業方法における炉口径の
管理は炉口部に付着堆積した地金を除去することによっ
て行う。 【0013】本発明に係る転炉操業方法によれば、操業
を阻害することなく、また、作業に危険を伴うことな
く、ランスへの地金付着と系外へのダストロスを効果的
に抑制することができるようになる。 【0014】 【実施例】以下、本発明に係る転炉操業方法の効果を、
図2及び図3に示した実験結果に基づいて説明する。図
2及び図3は炉口径が3.9mの転炉内に装入した溶銑
に、65000(Nm3 /時間)の流量でO2 ガスを吹
き付けて精錬した場合に、操業中徐々に炉口部に付着堆
積した地金によって炉口径が3.0mまで縮小した際
の、操業中におけるダスト発生量(kg/分)とランス
への地金の付着頻度((ランス地金付着チャージ/全溶
製チャージ)×100%)を、前述の数式1で求められ
る排ガス線流速Q(m/秒)の変化をとって調査した結
果を示したものである。 【0015】この図2より明らかなように、排ガス線流
速Qが4.0未満の場合には、ダスト発生量が抑制で
き、このダスト発生量の抑制と相まって、図3のように
ランスへの地金の付着頻度が急激に低減している。 【0016】これら、図2及び図3より、転炉操業中、
排ガス線流速Qが常に4.0m/秒未満を維持するよう
に転炉炉口部に付着堆積した地金を除去することで、ラ
ンスへの地金の付着と系外へのダストロスを抑制できる
ことが確認された。 【0017】 【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る転炉
操業方法では、炉口部に付着堆積する地金を除去し、常
に排ガス線流速Qが4.0m/秒未満を維持した状態で
操業することにより、操業を阻害したり、作業を行う上
で危険を伴うことなく、ランスへの付着地金を抑制で
き、かつ、系外へのダストロスによる歩留まり低下も効
果的に抑制することができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】上吹き転炉の概略説明図である。 【図2】排ガス線流速Qとダスト発生量の関係を示した
図である。 【図3】排ガス線流速Qとランスへの地金の付着頻度の
関係を示したである。 【符号の説明】 1 ランス 2 転炉 3 溶銑 4 酸素ガス

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 転炉操業に際し、送酸流量をF(Nm3
    /時間)、炉口径をD(m)とした場合に、下記の数式
    で求められる排ガス線流速Qが4.0m/秒未満となる
    ように炉口径を管理することを特徴とする転炉操業方
    法。 Q=(1/1413)×F/D2
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007077492A (ja) * 2005-08-17 2007-03-29 Kobe Steel Ltd 転炉の吹錬方法

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