JP2003027059A - ソイルセメント用硬化剤及びソイルセメントの製造方法 - Google Patents

ソイルセメント用硬化剤及びソイルセメントの製造方法

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JP2003027059A JP2001218187A JP2001218187A JP2003027059A JP 2003027059 A JP2003027059 A JP 2003027059A JP 2001218187 A JP2001218187 A JP 2001218187A JP 2001218187 A JP2001218187 A JP 2001218187A JP 2003027059 A JP2003027059 A JP 2003027059A
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cement
chloride
water
curing agent
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Masakazu Shimizu
正和 清水
Kenji Matsumoto
賢治 松本
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Sanritsu KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 土壌が有機物を含有していても、その土壌を
使用した強固なソイルセメントが得られるようにする。 【解決手段】 塩化カルシウムが8〜12重量%、塩化
マグネシウムが5〜9重量%、塩化カリウムが3〜4重
量%、塩化アルミニウムが3〜4重量%、塩化コバルト
が3〜6重量%、水が65〜78重量%の水溶液からな
るソイルセメント用硬化剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、土壌とセメント
と水を混合して固めた固化物であるソイルセメントを製
造する際に、土壌とセメントと水の混合物に混入するソ
イルセメント用硬化剤及びこれを使用したソイルセメン
トの製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のソイルセメント用硬化剤として
は、二液系のものと、粉末状のものが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、二液形のもの
は、費用が高くつき、得られるソイルセメントの強度が
劣る。
【0004】一方の粉末状のものには、次のような問題
点がある。
【0005】(1)ソイルセメントの組成分である土壌
が腐植酸等の有機物を含有した有機質土壌であると、こ
れを硬化させることが困難である。一時的に固化するこ
とはあっても、強度が出ず、経時変化によって崩れやす
くなる。
【0006】これは、土壌内の有機物の活性分が、遊離
状態にあるセメントのCaイオンを吸着してしまい、セ
メントの水和反応を妨げ、土粒子の凝結作用を弱めるた
めである。
【0007】このため、有機物や重金属類等の有害物質
を多量に含んだ産業廃棄物、あるいは、砂、コンクリー
トの粉砕粒、焼却灰などの骨材を、土壌とセメントと水
の混合物の中に混入して硬化剤で硬化させても、産業廃
棄物や骨材をソイルセメントの中に強固に封じ込んで保
持することができない。
【0008】(2)粉末であるため、土壌とセメントと
水に添加、混合した場合、充分な混合が困難で、粉末の
分布が不均一になり、ソイルセメントの強度にむらが生
じる。
【0009】(3)使用量は、組成分であるセメント重
量の15〜30%重量%で、多量である。このため、重
くて容積をとり、保管、輸送にコストがかかる。それだ
けでなく、現場における土壌とセメントと水への添加、
混合作業に多大な負荷がかかり、作業効率が悪くなる。
【0010】この発明は、このような従来の問題点に着
目してなされたもので、(1)ソイルセメントの組成分
である土壌とセメントと水のうちの土壌が腐植酸等の有
機物を含有していても、また、その他の組成分として土
壌とセメントと水に混入する産業廃棄物等が有機物を含
有していても、それらの混合物に混入したとき、土壌と
セメントと水の混合物を強固に固化したソイルセメント
とすることができ、(2)ソイルセメントの組成分の混
合物に混入したとき、その中に均一に分散し、部分的に
強度のむらが生じないソイルセメントを得ることがで
き、(3)組成分であるセメントに対する使用量が塩化
物の量で1〜2%と少なくて済み、したがって、保管、
輸送にコストがかからず、かつソイルセメントの組成分
の混合物への添加、混合作業を効率よく行うことができ
る、ソイルセメント用硬化剤とこれを使用したソイルセ
メントの製造方法を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明が提供するソイ
ルセメント用硬化剤は、次の(1)〜(4)に記載のも
のである。
【0012】(1)アルカリ土類金属の塩化物と、アル
カリ金属の塩化物と、土類金属の塩化物と、鉄族元素の
塩化物を水に溶解してなるソイルセメント用硬化剤。
【0013】(2)上記(1)のソイルセメント用硬化
剤におけるアルカリ土類金属の塩化物が塩化カルシウム
と塩化マグネシウムであり、アルカリ金属の塩化物が塩
化ナトリウムまたは塩化カリウムであり、土類金属の塩
化物が塩化アルミニウムであり、鉄族元素の塩化物が塩
化コバルトであるソイルセメント用硬化剤。
【0014】(3)塩化カルシウムが8〜12重量%、
塩化マグネシウムが5〜9重量%、塩化カリウムが3〜
4重量%、塩化アルミニウムが3〜4重量%、塩化コバ
ルトが3〜6重量%、水が65〜78重量%の水溶液か
らなるソイルセメント用硬化剤。
【0015】(4)上記(3)のソイルセメント用硬化
剤に塩化ナトリウム及び/または塩化アンモニウムが添
加されているソイルセメント用硬化剤。
【0016】また、この発明が提供するソイルセメント
の製造方法は、次の(5)及び(6)に記載のものであ
る。
【0017】(5)土壌とセメントと水を混合してソイ
ルセメントを製造する際に、前記混合工程において、土
壌とセメントと水の混合物に、上記(1)、(2)、
(3)または(4)に記載のソイルセメント用硬化剤を
混入することを特徴とするソイルセメントの製造方法。
【0018】(6)上記(5)のソイルセメントの製造
方法における混合工程において、土壌とセメントと水の
混合物に、産業廃棄物、骨材、焼却灰、顔料のうちの少
なくとも1つを混入することを特徴とするソイルセメン
トの製造方法。
【0019】
【作用】腐植酸等の有機物を含有する有機質土壌とセメ
ントと水の混合物に、この発明のソイルセメント用硬化
剤を添加、混合したとき、その混合物が強固に固まって
容易に崩れない固化物(ソイルセメント)になる理由
は、次のように説明できる。
【0020】土粒子周囲には腐植が分解され、大量に吸
着されている。この腐植は、フミン酸を核とし陰イオン
・陽イオンの結合による分子、原子団となっている。土
壌とセメントと水の混合物を固化させる場合、セメント
液層のカルシウム陽イオンと土粒子表面の陰イオンとの
接触を阻害するのが上記フミン酸である。
【0021】いま、土壌とセメントと水の混合物に、こ
の発明のソイルセメント用硬化剤を添加すると、これが
フミン酸を含む水分の双極モーメントを還元し、水素イ
オンと水酸基イオンに分裂が生じる。その結果、土粒子
表面の陰イオンと水溶液であるソイルセメント用硬化剤
中の陽イオンとセメント液層中の陽イオンが活発に機
能、結合し、セメント液層のカルシウム陽イオンと土粒
子表面の陰イオンとの接触を阻害する帯電が弱まり(フ
ミン酸の負の働きが弱まり)混合物の固化現象が生じ
る。
【0022】このようにして、ソイルセメント用硬化剤
は、土粒子表面を露出させ、土粒子間へのCa+4の侵入
を容易にし、セメントの溶解成分Ca+4が粒子間にいき
わたるのを容易にする。
【0023】その結果、粒子の隙間は狭まり、電位の低
下と同時に土粒子の団粒現象が発生する。またpH10
以上のアルカリ液層ができ、セメントの水和反応で生成
されるカルシウムシリケート水和物が土粒子間に胚種を
発生させて針状結晶となる。その結果、土粒子が結合し
て土壌が固化する。
【0024】土粒子間に発生した針状結晶は、その中に
産業廃棄物(その中の重金属類)、骨材を封じ込める。
そして、重金属類の溶出を阻止する。
【0025】
【発明の実施の形態】〔A〕ソイルセメント用硬化剤の
使用分野 この発明に係るソイルセメント用硬化剤(以下、硬化剤
という)は、例えば、次の3つの分野で使用できる。
【0026】(1)路盤、地盤、軟弱土壌、高有機質土
壌などの固化安定化(以下、使用分野1という)。
【0027】(2)産業廃棄物、骨材、焼却灰、顔料等
を混入したソイルセメント製品の製造(以下、使用分野
2という)。
【0028】ここにいう産業廃棄物は、例えば、建設廃
材、焼却灰、生コンスラッジ、石材スラッジ、金属スラ
ッジ、石炭灰であり、骨材は、例えば、砂、礫、コンク
リート粉砕粒である。
【0029】ソイルセメント製品とは、例えば、レン
ガ、タイル、ブロック、パネルである。
【0030】(3)産業廃棄物を含む土壌や有害(化
学)物質によって汚染された土壌などの汚染土壌の固化
による無害化(以下、使用分野3という)。
【0031】〔B〕硬化剤の調製 下記の実施例で使用した硬化剤の組成比率は、次のとお
りである。実施例で使用した硬化剤の組成比率は、硬化
対象物の性質に合わせて、上記範囲内で決定した。
【0032】
【表1】 〔C〕硬化剤の使用量の決定 下記の実施例で使用した硬化剤の使用量は、次の手順で
決定した。
【0033】(1)セメントと水と固化剤の添加混合に
よって硬化させようとする硬化対象物(土壌、または土
壌と産業廃棄物、骨材、焼却灰、顔料など)の総容積を
計算する。
【0034】(2)硬化対象物の総容積に対するセメン
ト使用量を、硬化対象物の性質に合わせて、次の算定式
で計算する。
【0035】セメント使用量=硬化対象物の総容積×2
0〜25%(硬化対象物の総容積が1m3であれば、セ
メント使用量は約200〜250kgとなる。) (3)セメント使用量に基づき硬化剤使用量(塩化物の
使用量)を、次の算定式で計算する。
【0036】硬化剤使用量=セメント使用量×約1〜2
%(上記設例で言えば、セメント使用量が約200〜2
50kgであるから、硬化剤使用量は約2〜4kgとな
る。) 〔D〕実施例の概要 下記実施例1及び2は、使用分野1の路盤の固化安定化
の実施例である。実施例3及び4は使用分野2のソイル
セメント製品の製造の実施例である。使用分野3の実施
例は、記載しないが、実施例1〜3に準じてそれらの実
施例と同様に説明できる。
【0037】
【実施例1】この実施例は、火山灰土を主成分とする有
機質土壌からなる道路施工用地の路盤を、路上混合工法
によって施工してソイルセメントの路盤とした例であ
る。
【0038】ここにいう路上混合工法は、施工用地の土
壌を置き換えることなく、その土壌に所定量のセメント
と硬化剤と水を添加、混合して攪拌し、転圧してソイル
セメントの路盤に仕上げる工法である。
【0039】以下、上記路盤の施工を、工程順に説明す
る。
【0040】(1)不陸整正(その1) 異物を撤去し、路盤表面の凹凸を均して整正した。
【0041】(2)掘削、かき起こし 路表を整正した路盤を、スタビライザーで約50cm掘
削してかき起こし、土壌が粉体化するまで攪拌を繰り返
した。
【0042】(3)不陸整正(その2) 攪拌して粉体化した土層をブルドーザーで均し、タイヤ
ローラーで仮転圧した。
【0043】(4)セメントの散布 仮転圧した路盤に、土壌1m3当り約200kgのセメ
ントを散布した。
【0044】(5)セメントの攪拌混合 散布したセメントと土壌を、両者が充分混ざるように、
スタビライザーで3回以上繰り返し混合した。
【0045】(6)硬化剤の散布 セメントを均一に混合した土壌に、表2の組成比率の硬
化剤を、手撒きによって均一に含浸させた。硬化剤の手
撒き量(使用量)はセメント使用量の約1%とした。す
なわち、セメント少量約200kgの1%である2kg
とした。
【0046】
【表2】 硬化剤散布後の土壌の含水比率は、「やや重」、すなわ
ちスランプ値2〜4程度とし、散布後の土壌を手で握っ
たとき、ボロボロ崩れ落ちない程度とした。
【0047】(7)土壌とセメントと固化剤の攪拌混合 固化剤を含浸させた土壌とセメントの混合物を、スタビ
ライザーで3回繰り返し攪拌混合した。
【0048】(8)不陸整形(その3) 土壌とセメントと固化剤の混合物をグレーダーで均し、
均し面の平滑性を出し、その勾配を決めた。
【0049】(9)締め固めと仕上げ転圧 平滑性を出し、勾配を決めた路盤を振動ランマーを用い
て締め固め、ついでタイヤローラーで転圧した。締め固
めは、固化剤散布後2時間以内に行なった。
【0050】(10)散水と養生 仕上げ転圧完了後、4〜6時間以内に転圧した路盤に手
撒きで散水した。散水後、約24時間養生した。養生後
は、乗用車の通行は可能であった。
【0051】
【実施例2】この実施例は、腐植土壌と礫と砂を主成分
とする有機質土壌からなる道路施工用地の路盤を、ミキ
シング転圧工法によって施工してソイルセメントの路盤
とした例である。
【0052】ここにいうミキシング転圧工法は、施工用
地の土壌を、硬化を予定する厚さ相当分だけ鋤き取り、
その土壌にセメントと固化剤を添加混合し、得られた混
合物を路床の上に打設し、均して転圧してソイルセメン
トの路盤に仕上げる工法である。
【0053】以下、上記路盤の施工を、工程順に説明す
る。
【0054】(1)不陸整正 異物を撤去し、路盤表面の凹凸を均して整正した。
【0055】(2)掘削と鋤き取り 不陸整正された路盤より、硬化を予定する厚さ20cm
相当分の土壌を、ハンドドーザーで掘削して鋤き取り、
予め待機させているミキサーの近くに集積してミキシン
グに備えた。
【0056】(3)路床の不陸整正と転圧 鋤き取り後の路床の不陸整正をグレーダーで行い、不陸
整正後の転圧を振動ローラーで行った。この不陸整正と
転圧は、後述のミキシング工程において調製した路床用
混合物が所定の施工厚で均一に打設できるようにするた
めに行うものである。
【0057】(4)散水 不陸整正と転圧が完了した路床に、タイヤローラー・エ
ンジンスプレーヤーで飽和するまで散水した。
【0058】この工程は、後述するミキシング工程で得
られる路床用混合物を路床に打設する際に、同混合物を
路床になじみ易くするためのもので、散水した水が路床
と混合物の接着剤的機能を果す。
【0059】(5)ミキシング ミキサーに、鋤き取った道路施工用地の有機質土壌と
土質調整のための砂利と砕石を投入、混合して土質調整
混合物を得た。砂利と砕石の投入量は、有機質土壌の約
10%とした(なお、道路施工用地の土壌が粘性度の高
い土壌であれば、通常、山砂や川砂を10%以上添加混
合する。)。
【0060】ついで、得られた土質調整混合物に、セ
メントと硬化剤を、この順序で投入し、これらを混合し
て路床用混合物を調製した。
【0061】セメントの投入量(使用量)は、路床用混
合物1m3当り、約220kgとした。また、硬化剤
は、表3の組成比率のものを使用し、その使用量はセメ
ント使用量の約2%とした。すなわち、セメント使用量
約220kgの2%である4.4kgとした。スランプ
値は3程度とした。
【0062】
【表3】 (6)敷き均し(打設) ミキシングによって調製した路床用混合物を、散水して
湿潤状態にある路床に敷き均し(打設し)、グレーダー
で勾配を出しながら平滑にした。
【0063】(7)締め固めと仕上げ転圧 路床用混合物を敷き均した後、これを2時間以内に、ま
ずマカダムローラーで締め固め、つづいてタイヤローラ
ーを用いて転圧して路盤を形成した。
【0064】(8)散水と養生 仕上げ転圧して形成した路盤に、転圧後4〜5時間以内
に、タイヤローラーを用いて散水し、その後、約4時間
養生した。4時間後には、自動車の通行が可能になっ
た。
【0065】
【実施例3】この実施例は、沖縄の赤土と、建築廃材の
焼却灰と、コンクリート粉砕粒と、セメントと、硬化剤
とを混合して硬化させてソイルセメントのブロックを製
造した例である。
【0066】以下、このブロックの製造を、工程順に説
明する。
【0067】(1)混合 赤土と建築廃材の焼却灰とコンクリート粉砕粒を、容積
比3:1:1の割合で、ミキサーに投入して充分に混合
し、約1m3の混合物を調製した。
【0068】(2)セメントと硬化剤の添加と混練 得られた混合物に、セメントと硬化剤を、この順序で投
入し、これらを充分に混練してブロック用混練物を調製
した。
【0069】セメントの投入量(使用量)は、混合物1
3に対し、約250kgとした。また、硬化剤は、表
4の組成比率のものを使用し、その使用量はセメント使
用量の約2%とした。すなわち、セメント使用量約25
0kgの2%である5kgとした。スランプ値は、2程
度となるように、適宜、水を添加して調整した。
【0070】
【表4】 (3)成形 調製したブロック用混練物を、1時間以内に、ブロック
用型枠に充填して成形した。
【0071】(4)乾燥 成形後、5時間を経過したところで、脱型してブロック
を取り出した。得られたブロックは、通常のコンクリー
トブロックに比べ硬く、ハンマーで強く叩いても、簡単
には崩れないものであった。
【0072】
【実施例4】この実施例は、赤土と、産業廃棄物の焼却
灰と、生コンスラッジと、セメントと、硬化剤とを混合
して硬化させてソイルセメントのレンガを製造した例で
ある。
【0073】以下、このレンガの製造を、工程順に説明
する。
【0074】(1)混合 赤土と生コンスラッジを、容積比2:1の割合で、ミキ
サーに投入して充分混合し、約1m3の混合物を調製し
た。
【0075】(2)セメント硬化剤の添加と混練 得られた混合物に、セメントと硬化剤を、この順序で投
入し、これらを充分に混練してレンガ用混練物を調製し
た。
【0076】セメントの投入量(使用量)は、混合物1
3に対し約250kgとした。また、硬化剤は、表5
の組成比率のものを使用し、その使用量はセメント使用
量250kgの2%である5kgとした。スランプ値
は、2程度となるように、適宜、水を添加して調整し
た。
【0077】
【表5】 (3)成形 調製したレンガ用混練物を、1時間以内に、レンガ用型
枠に充填して成形した。
【0078】(4)乾燥 成形後、5時間を経過したところで、脱型してレンガを
取り出した。得られたレンガは、通常のレンガと比較
し、強度、色調とも遜色のないものであった。
【0079】
【発明の効果】以上説明したように、この発明のソイル
セメント用硬化剤によれば、上述の各種塩化物を水に溶
解して得られる、それら塩化物の水溶液であるので、次
の効果を奏する。
【0080】(1)ソイルセメントの組成分である土壌
とセメントと水のうちの土壌が腐植酸等の有機物を含有
していても、また、その他の組成分として土壌とセメン
トと水に混入する産業廃棄物等が有機物を含有していて
も、この発明の硬化剤をそれらの混合物に混入すれば、
これが土粒子表面を露出させ、土粒子間へのCa+4の侵
入を容易にし、セメントの溶解成分Ca+4が粒子間にい
きわたるのを容易にする。
【0081】このため、この発明の硬化剤は、有機物を
含んだ土壌であっても、セメントとともに添加混合する
ことによって、これを強固に硬化したソイルセメントと
することができる。
【0082】(2)この発明の硬化剤は、上述のよう
に、強固に硬化したソイルセメントの形成を可能にする
ので、このソイルセメントに産業廃棄物、骨材、焼却
灰、各種スラッジなどの廃材をあらかじめ混入した場合
には、それらの廃材を再利用したレンガ、タイル、ブロ
ック、パネル等のソイルセメント製品の製造を可能にす
る。
【0083】(3)この発明の硬化剤は、組成分である
セメントに対する使用量が塩化物の量で1〜2%と少な
くて済み、したがって、保管、輸送にコストがかから
ず、かつソイルセメントの組成分の混合物への添加、混
合作業を容易にする。
【0084】(4)この発明の硬化剤は、ソイルセメン
トの組成分の混合物に混入したとき、その中に均一に分
散し、部分的に強度のむらが生じないソイルセメントの
形成を可能にする。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) //(C04B 28/02 C04B 22:12 22:12 18:10 18:10 14:02 A 14:02 18:04 18:04) 111:70 111:70 C09K 103:00 C09K 103:00 Fターム(参考) 4G012 PA02 PA04 PA25 PB09 PC04 PC06 PC11 PE04 4H026 CA01 CB01 CB02 CB04 CB05 CB07 CC01 CC02

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アルカリ土類金属の塩化物と、アルカリ
    金属の塩化物と、土類金属の塩化物と、鉄族元素の塩化
    物を水に溶解してなるソイルセメント用硬化剤。
  2. 【請求項2】 アルカリ土類金属の塩化物が塩化カルシ
    ウムと塩化マグネシウムであり、アルカリ金属の塩化物
    が塩化ナトリウムまたは塩化カリウムであり、土類金属
    の塩化物が塩化アルミニウムであり、鉄族元素の塩化物
    が塩化コバルトである請求項1記載のソイルセメント用
    硬化剤。
  3. 【請求項3】 塩化カルシウムが8〜12重量%、塩化
    マグネシウムが5〜9重量%、塩化カリウムが3〜4重
    量%、塩化アルミニウムが3〜4重量%、塩化コバルト
    が3〜6重量%、水が65〜78重量%の水溶液からな
    るソイルセメント用硬化剤。
  4. 【請求項4】 塩化ナトリウム及び/または塩化アンモ
    ニウムが添加されている請求項3記載のソイルセメント
    用硬化剤。
  5. 【請求項5】 土壌とセメントと水を混合してソイルセ
    メントを製造する際に、前記混合工程において、土壌と
    セメントと水の混合物に、請求項1,2,3または4に
    記載のソイルセメント用硬化剤を混入することを特徴と
    するソイルセメントの製造方法。
  6. 【請求項6】 前記混合工程において、土壌とセメント
    と水の混合物に、産業廃棄物、骨材、焼却灰、顔料のう
    ちの少なくとも1つを混入することを特徴とする請求項
    5記載のソイルセメントの製造方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007314377A (ja) * 2006-05-26 2007-12-06 Aoyama Eco System:Kk 壁材
JP2013032233A (ja) * 2011-08-01 2013-02-14 Gecoss Corp セメント組成物及び該セメント組成物を用いたソイルセメント、地盤改良工法
WO2014007610A1 (en) * 2012-07-02 2014-01-09 Powercem Technologies B.V. Use of an additive composition for cementing bore wells

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