JP2003026870A - エチレン系樹脂組成物、発泡用エチレン系樹脂組成物および発泡体 - Google Patents

エチレン系樹脂組成物、発泡用エチレン系樹脂組成物および発泡体

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JP2003026870A
JP2003026870A JP2001221192A JP2001221192A JP2003026870A JP 2003026870 A JP2003026870 A JP 2003026870A JP 2001221192 A JP2001221192 A JP 2001221192A JP 2001221192 A JP2001221192 A JP 2001221192A JP 2003026870 A JP2003026870 A JP 2003026870A
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ethylene
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foaming
polyethylene resin
weight
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Akio Uemura
明夫 植村
Masako Yada
理子 矢田
Yoshiyuki Harada
嘉幸 原田
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Sumitomo Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】表面状態が良好で風合いに優れた発泡体の得ら
れるエチレン系樹脂、およびエチレン系樹脂を用いて得
られ、表面状態が良好で風合いに優れた発泡体を提供す
ること。 【解決手段】メルトフローレートが0.1〜80g/1
0分であり、スウェル比が1.2より大きいエチレンと
不飽和カルボン酸エステルとの共重合体樹脂(A)60
〜95重量%、およびエチレンと炭素数4〜18のα−
オレフィンとを共重合して得られ、密度が0.91g/
cm3未満であり、メルトフローレートが0.2〜50
g/10分であり、スウェル比が1.2以下であるエチ
レン系共重合体樹脂(B)5〜40重量%からなるエチ
レン系樹脂組成物。該エチレン系樹脂組成物100重量
部に対し、発泡剤を0.1〜10重量部添加してなる発
泡用エチレン系樹脂組成物。該発泡用エチレン系樹脂組
成物を成形して得られる発泡体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エチレン系樹脂組
成物、発泡用エチレン系樹脂組成物および発泡体に関す
る。
【0002】
【従来の技術】床材、壁材などの建築物内装材、包装
材、文具などに従来からポリ塩化ビニル系の発泡製品が
よく用いられてきた。しかし、ポリ塩化ビニル系の発泡
製品では、可塑剤の染み出しによる汚染問題や、燃焼時
に塩化水素ガス等を発生する危険性などの安全上好まし
くない問題等があった。これらの欠点を改良するために
ポリオレフィン系の発泡製品、特に低密度ポリエチレン
からなる発泡製品が開発されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、低密度ポリエ
チレンの発泡製品は上記汚染問題や塩化水素ガス等の発
生については改良されるものの、硬くごわごわした感触
があり、肌触りや風合いに優れたものが得られないとい
う問題がある。本発明の目的は、表面状態が良好で風合
いに優れた発泡体の得られるエチレン系樹脂、およびエ
チレン系樹脂を用いて得られ、表面状態が良好で風合い
に優れた発泡体を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、メルトフロー
レートが0.1〜80g/10分であり、スウェル比が
1.2より大きいエチレンと不飽和カルボン酸エステル
との共重合体樹脂(A)60〜95重量%、およびエチ
レンと炭素数4〜18のα−オレフィンとを共重合して
得られ、密度が0.91g/cm3未満であり、メルト
フローレートが0.2〜50g/10分であり、スウェ
ル比が1.2以下であるエチレン系共重合体樹脂(B)
5〜40重量%からなるエチレン系樹脂組成物にかかる
ものである。また本発明は、該エチレン系樹脂組成物1
00重量部に対し、発泡剤を0.1〜10重量部添加し
てなる発泡用エチレン系樹脂組成物にかかるものであ
り、該発泡用エチレン系樹脂組成物を成形して得られる
発泡体にかかるものである。以下、本発明を詳細に説明
する。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明において用いられる成分
(A)の樹脂はエチレンと不飽和カルボン酸エステルと
の共重合体樹脂である。不飽和カルボン酸エステルの具
体的な例としてはエチルアクリレート、メチルアクリレ
ート、2−エチルヘキシルアクリレート、ステアリルア
クリレート、グリシジルアクリレート、メチルメタクリ
レート、エチルメタクリレート、2−エチルヘキシルメ
タクリレート、ステアリルメタクリレート、グリシジル
メタクリレート等が挙げられる。
【0006】本発明において用いられる成分(A)のエ
チレン−不飽和カルボン酸エステル共重合体は、例えば
エチレンと不飽和カルボン酸エステルを有機過酸化物や
酸素等の遊離基発生剤を使用して重合することによって
得られる。重合反応は、通常130〜300℃の重合温
度下、500〜3000kg/cm2の重合圧力下で実
施される。
【0007】本発明で用いられる成分(A)のエチレン
と不飽和カルボン酸エステルとの共重合体樹脂のメルト
フローレートは0.1〜80g/10分であり、スウェ
ル比は1.2より大きい。
【0008】該メルトフローレートは、好ましくは0.
4〜30g/10分、さらに好ましくは0.5〜10g
/10分である。該メルトフローレートが低すぎると、
発泡成形時の流動性が悪く、高発泡にするのが困難であ
り、80g/10分を超えると発泡成形時の粘度が低く
て破泡しやすく、また得られる発泡体の耐衝撃性が低下
する。また該スウェル比が低いと破泡しやすくなり、発
泡倍率が高まらず、また表面外観に劣る。該スウェル比
として好ましくは1.4〜2.0であり、さらに好まし
くは1.5〜1.9である。
【0009】本発明で用いられる成分(B)のエチレン
系共重合体樹脂は、密度が0.91g/cm3未満であ
り、メルトフローレートが0.2〜50g/10分であ
り、スウェル比が1.2以下である。該密度は好ましく
は0.86〜0.91g/cm3、さらに好ましくは
0.87〜0.90g/cm3であり、該メルトフロー
レートは好ましくは0.5〜20g/10分、さらに好
ましくは0.7〜10g/10分である。該スウェル比
は好ましくは1.15以下である。該密度が高すぎると
発泡成形時の成形温度幅が狭くなり、また得られる発泡
体の柔軟性が悪くなり風合いに劣る。また該メルトフロ
ーレートが低すぎると、発泡成形時の流動性が悪く、高
発泡にするのが困難であり、逆に高すぎると、得られる
発泡体の耐衝撃性が低下する。該スウェル比が高いと、
得られる発泡体の表面外観や風合いが悪くなる。
【0010】本発明で用いられる成分(B)のエチレン
系共重合体樹脂は、エチレンと炭素数4〜18のα−オ
レフィンとを共重合して得られる樹脂である。該α−オ
レフィンとしては、例えばブテン−1、4−メチルペン
テン−1、ヘキセン−1、オクテン−1、デセン−1、
オクタデセン−1等の炭素数4〜18のα−オレフィン
が用いることができ、中でも炭素数4〜10のα−オレ
フィンが好ましい。これらα−オレフィンは一種のみな
らず二種以上用いることができる。α−オレフィンの共
重合組成は通常1〜15モル%である。通常α−オレフ
ィンの種類および共重合組成で密度はコントロールされ
る。
【0011】本発明で用いられる成分(B)のエチレン
系共重合体樹脂は、例えばエチレンと炭素数4〜18の
α−オレフィンとを旧来のマルチサイト触媒を使用して
共重合することによって得られる。重合反応は、通常3
0〜300℃の重合温度下、常圧ないし3000kg/
cm2の重合圧力下、溶媒の存在下または不存在下、気
−固、液−固または均一液相下で実施される。また重合
反応が130〜300℃の重合温度下、300〜300
0kg/cm2の重合圧力下の高圧バルク法で実施され
るのが好ましい。
【0012】上記マルチサイト触媒とは、古くから用い
られているチタン原子、マグネシウム原子およびハロゲ
ン原子を含有する固体触媒成分を用いるオレフィン重合
用触媒であり、元素周期表IVbおよび/またはVb族遷
移金属元素の化合物と元素周期表IIbおよび/またはII
Ia族金属元素の化合物とからなる触媒を用いることが
好ましい。遷移金属元素の化合物としては、チタン、ジ
ルコニウム、ハフニウム、バナジウム等のハロゲン化物
やアルコキシド等を用いることができる。また、このよ
うな遷移金属元素の化合物と塩化マグネシウム、塩化ア
ルミニウム等の元素周期表IIaおよび/またはIIIa族
典型金属元素のハロゲン化物との複合物も好適に用いる
ことができる。元素周期表IIbおよび/またはIIIa族
金属元素の化合物としては、亜鉛および/またはアルミ
ニウムの水素化物および/または有機金属化合物を好適
に用いることができる。これらのマルチサイト触媒の例
は、特開昭49−97088号公報、特開昭49−97
089号公報、特開昭50−50487号公報、特開昭
52−103485号公報、特開昭54−26889号
公報、特開昭54−146285号公報、特開昭56−
99209号公報、特開昭57−131208号公報、
特開昭57−145106号公報、特開昭58−277
06号公報、特開昭58−65708号公報、特開昭5
9−133210号公報等に具体的に記載されている。
【0013】本発明で用いられる成分(B)のエチレン
系共重合体樹脂としては、メタロセン触媒等のシングル
サイト触媒を使用してエチレンと炭素数4〜18のα−
オレフィンとを共重合して得られる樹脂も、得られる発
泡体の強度面で優れることから、好適に用いられる。か
かる樹脂としては、例えば特開平10−259211号
公報記載の方法で得られた樹脂があげられる。本発明に
おいては、成分(B)としてシングルサイト触媒を使用
して共重合して得られた樹脂を用いる場合には、その密
度として0.900g/cm3 未満がより好ましく、ま
た、そのスウェル比は1.1以下であることがより好ま
しく、さらに、DSCによる最高融解ピーク温度が高い
と発泡成形温度幅が狭くなる可能性があり、該最高融解
ピーク温度はより好ましくは100℃未満である。
【0014】本発明の成分(A)のエチレンと不飽和カ
ルボン酸エステルとの共重合体樹脂と成分(B)のエチ
レン系共重合体樹脂の配合量は、(A)60〜95重量
%、(B)5〜40重量%であり、(A)70〜90重
量%、(B)10〜30重量%であることが好ましく、
特に(A)75〜85重量%、(B)25〜15重量%
が好ましい。成分(B)のエチレン系共重合体樹脂の配
合量が少なすぎると発泡体の外観が悪く、また多すぎる
と発泡倍率を高めることが困難になる。なお、ここでの
重量%の表記は、成分(A)と成分(B)との合計を1
00重量%としたときの値を表すものとする。
【0015】本発明のエチレン系樹脂組成物を得るため
のブレンド方法は、特に限定されるものではなく、通常
の混合操作、例えば、タンブラーブレンダー法、ヘンシ
ェルミキサー法、バンバリーミキサー法または押出造粒
法等が挙げられる。
【0016】本発明の樹脂組成物は、中和剤、分散剤、
酸化防止剤、耐候性改良剤、帯電防止剤、顔料、フィラ
ー等の他の付加的成分を本発明の効果を阻害しない範囲
で配合することができる。また本発明のエチレン系樹脂
組成物は、架橋剤を用いずに無架橋発泡用エチレン系樹
脂組成物およびその発泡体とすることも、架橋剤を添加
して、架橋発泡用エチレン系樹脂組成物およびその発泡
体とすることもできる。架橋剤としては、例えばジクミ
ルパーオキシド、tert−ブチルクミルパーオキシ
ド、2,5−ジメチル−2,5−ジ(tert−ブチル
パーオキシ)ヘキサン、2,5−ジメチル−2,5(t
ert−ブチルパーオキシ)ヘキシン−3、1,3−ビ
ス(tert−ブチルパーオキシイソプロピル)ベンゼ
ンなどのような有機過酸化物などが挙げられる。
【0017】本発明の発泡用エチレン系樹脂組成物は、
前記エチレン系樹脂組成物100重量部に対し、発泡剤
を0.1〜10重量部添加してなる発泡用エチレン系樹
脂組成物である。ここで用いられる発泡剤としては、揮
発性発泡剤、無機または有機分解型発泡剤が挙げられ
る。
【0018】前記揮発性発泡剤としては、例えばプロパ
ン、ブタン、ペンタン、ヘキサン、ヘプタン等の脂肪族
炭化水素類、シクロブタン、シクロペンタン等の環式脂
肪族炭化水素類、およびトリクロロモノフルオロメタ
ン、ジクロロジフルオロメタン、ジクロロテトラフルオ
ロエタン、メチルクロライド、エチルクロライド、メチ
レンクロライド等のハロゲン化炭化水素類、窒素ガス、
炭酸ガス等が使用される。
【0019】有機分解型発泡剤としては、アゾジカルボ
ンアミド、アゾビスイソブチロニトリル、バリウムアゾ
ジカルボキシレート、N,N’−ジニトロソペンタメチ
レンテトラミン、p,p’−オキシビスベンゼンスルホ
ニルヒドラジド、パラトルエンスルホニルヒドラジドな
どが、無機分解型発泡剤としては、炭酸水素ナトリウ
ム、炭酸アンモニウム、ソジウムボロンハイドライド、
シリコンオキシハイドライドなどが挙げられ、これらの
うちの2種以上からなる複合発泡剤とすることも可能で
ある。
【0020】発泡剤の添加量は、上記本発明のエチレン
系樹脂組成物100重量部に対し、発泡剤0.1〜10
重量部の範囲内で、発泡剤のガス発生量や所望の発泡倍
率によって適宜選択される。上記添加量が多すぎると発
泡効率が悪くなると共に独立気泡の割合が少なくなり、
発泡製品の機械的特性、衝撃吸収性、防音性、断熱性等
の特性が低下し、また製品の表面状態が悪くなるばかり
でなく、不経済であるので好ましくない。また添加量が
少なすぎると良好な発泡体が得られず好ましくない。
【0021】本発明の発泡用エチレン系樹脂組成物は、
前記の本発明のエチレン系樹脂組成物および発泡剤か
ら、いかような手段によって製造してもよく、前記の本
発明のエチレン系樹脂組成物および発泡剤を通常の混合
操作、例えば、タンブラーブレンダー法、ヘンシェルミ
キサー法、バンバリーミキサー法または押出造粒法等に
より混合して得てもよいし、発泡成形の際に前記の本発
明のエチレン系樹脂組成物および発泡剤を発泡成形用溶
融混練機中に投入して製造してもよい。
【0022】また発泡剤は、前記成分(A)、前記成分
(B)または低密度ポリエチレンあるいはこれらの2種
以上の混合物中に、10〜50重量%の濃度で予めバン
バリーミキサー等を用いて発泡剤マスターバッチを製造
して、本発明の発泡用エチレン系樹脂組成物の製造に供
してもよい。
【0023】また本発明においては必要に応じてステア
リン酸亜鉛などの脂肪酸金属塩やケイ酸カルシウム、酸
化亜鉛などの無機粉末を気泡調整剤として用いることが
できる。さらに必要に応じて、炭酸カルシウムなどの炭
酸塩、硫酸カルシウムなどの無機粉末、タルク、雲母、
セライト、カオリン、アスベスト、ゼオライト、アルミ
ナ、シリカ、珪藻土などの充填剤を用いることができ
る。これらの気泡調整剤や充填剤は単独で使用しても、
2種以上併用してもよい。
【0024】本発明のエチレン系樹脂組成物を用いて発
泡体を得る方法は特に制限されず、公知の発泡方法を用
いることができる。例えば押出機中で溶融エチレン系樹
脂組成物に加圧された揮発系発泡剤を機械的に溶解し
て、大気圧下に押出して発泡体を製造する押出発泡法
や、加熱プレス中で分解型発泡剤をガス化し、除圧と同
時に発泡するプレス発泡法などを挙げることができる。
【0025】本発明のエチレン系樹脂組成物を用いた発
泡体は、床材、建装材、包装梱包材、自動車内装材、日
用雑貨品、マット、シート、スポーツ用品等に好適に用
いられる。
【0026】
【実施例】以下、本発明を実施例によって説明するが、
本発明はこれら実施例によって何ら限定されるものでは
ない。以下の実施例及び比較例における評価方法は次の
とおりである。
【0027】(1)メルトフローレート JIS K7210に準じて測定温度190℃、荷重
2.16kgの条件で測定した。
【0028】(2)スウェル比 メルトフローレート測定時にカットされたストランドに
ついて、ストランド最下端部から5mm上の部分の直径
を、90度異なる2つの方向でマイクロメーターを用い
て測定して平均値を計算した。3本のストランドについ
て、それぞれ同様に平均値を求め、3つの平均値をさら
に平均し、この平均値をオリフィスの内径で除した値を
スウェル比とした。
【0029】(3)密度 JIS K6760に基づき測定した。
【0030】(4)発泡体の表面状態および風合い 目視により発泡シートの表面状態を観察した。表面外観
が平滑であるものを優れるとし、表面荒れ等が見られる
場合を劣るとした。また風合いを手触りにより評価し
た。柔軟でしなやかな感触のものを優れるとし、ごわご
わした感触のものを劣るとした。
【0031】(5)発泡体の発泡倍率 発泡成形前のエチレン系樹脂組成物の比重と発泡体の比
重を比重計で測定し、両者の比を発泡倍率とした。
【0032】[実施例1]成分(A)のエチレン−不飽
和カルボン酸エステル共重合体樹脂として、エチレン−
メチルメタクリレート共重合体樹脂(住友化学工業
(株)製アクリフトWH202、メルトフローレート3
g/10分、スウェル比1.53)80重量%、および
成分(B)のエチレン系共重合体樹脂としてエチレン−
ブテン−1共重合体樹脂(住友化学工業(株)製エクセ
レン VL 100、メルトフローレート0.8g/1
0分、密度0.900g/cm3、スウェル比1.1
0)20重量%とからなるエチレン系樹脂組成物100
重量部に対し、三協化成(株)製発泡剤マスターバッチ
MB2043(低密度ポリエチレンをベースとするもの
で、p,p’−オキシビス(ベンゼンスルホニルヒドラ
ジド)、アゾジカルボンアミド、亜鉛化合物の複合発泡
剤を30重量%含有するもの)7重量部を添加した無架
橋発泡用エチレン系樹脂組成物を、田辺プラスチックス
機械製VS20−26押出機を用いて、100〜165
℃の温度で溶融混練し、リップ幅100mm、リップ厚
み0.3mmのコートハンガーダイから、約145℃
で、1.2kg/hの押出量でシート状に発泡押出しを
行ない、厚さ0.45mmの発泡シートを得た。得られ
た発泡シートの発泡倍率は2.0倍であり、シート表面
外観および風合いに優れるものであった。
【0033】[実施例2]成分(A)のエチレン−不飽
和カルボン酸エステル共重合体樹脂として、エチレン−
メチルメタクリレート共重合体樹脂(住友化学工業
(株)製アクリフトWH202、メルトフローレート3
g/10分、スウェル比1.53)80重量%、および
成分(B)のエチレン系共重合体樹脂として、メタロセ
ン触媒を用いて製造されたエチレン−ヘキセン−1共重
合体樹脂(住友化学工業(株)製CX2001、メルト
フローレート2g/10分、密度0.898g/c
3、スウェル比1.08)20重量%とからなるエチ
レン系樹脂組成物100重量部に対し、三協化成(株)
製発泡剤マスターバッチMB2043(低密度ポリエチ
レンをベースとするもので、p,p’−オキシビス(ベ
ンゼンスルホニルヒドラジド)、アゾジカルボンアミ
ド、亜鉛化合物の複合発泡剤を30重量%含有するも
の)7重量部を添加した無架橋発泡用エチレン系樹脂組
成物を、田辺プラスチックス機械製VS20−26押出
機を用いて、100〜165℃の温度で溶融混練し、リ
ップ幅100mm、リップ厚み0.3mmのコートハン
ガーダイから、約145℃で、1.2kg/hの押出量
でシート状に発泡押出しを行ない、厚さ0.45mmの
発泡シートを得た。得られた発泡シートの発泡倍率は
2.2倍であり、シート表面外観および風合いに優れる
ものであった。
【0034】[比較例1]成分(B)のエチレン系共重
合体樹脂を使用しなかったこと以外は実施例1と同様に
して発泡シートを得た。得られた発泡シートの発泡倍率
は2.3倍であったが、シートの表面はやや荒れてお
り、シート表面外観および風合いともに劣るものであっ
た。
【0035】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、表面
状態が良好で風合いに優れた発泡体の得られるエチレン
系樹脂、およびエチレン系樹脂を用いて得られ、表面状
態が良好で風合いに優れた発泡体が提供される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 原田 嘉幸 千葉県市原市姉崎海岸5の1 住友化学工 業株式会社内 Fターム(参考) 4F074 AA17 AA23 AB05 BA13 BA18 CA22 DA02 DA33 DA45 4J002 BB05X BB07W FD010 FD140 FD320 GC00 GG02 GL00 GN00

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】メルトフローレートが0.1〜80g/1
    0分であり、スウェル比が1.2より大きいエチレンと
    不飽和カルボン酸エステルとの共重合体樹脂(A)60
    〜95重量%、およびエチレンと炭素数4〜18のα−
    オレフィンとを共重合して得られ、密度が0.91g/
    cm3未満であり、メルトフローレートが0.2〜50
    g/10分であり、スウェル比が1.2以下であるエチ
    レン系共重合体樹脂(B)5〜40重量%からなるエチ
    レン系樹脂組成物。
  2. 【請求項2】請求項1記載のエチレン系樹脂組成物10
    0重量部に対し、発泡剤を0.1〜10重量部添加して
    なる発泡用エチレン系樹脂組成物。
  3. 【請求項3】請求項2記載の発泡用エチレン系樹脂組成
    物を成形して得られる発泡体。
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