JP2003026608A - 皮膚外用剤組成物 - Google Patents
皮膚外用剤組成物Info
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Abstract
キ感、てかりを全くなくし、且つ伸びがあり、広範囲の
皮膚に良好に塗布することができ、しかも皮膚に対する
刺激感が低く、安定性も良好な皮膚外用剤組成物を提供
する。 【解決手段】皮膚外用剤100重量%中に、(A)成分
として白色ワセリン30〜85重量%、(B)成分とし
て化粧料粉末2〜25重量%、(C)成分としてホスホ
リルコリン類似基含有重合体0.005〜10重量%、
(D)成分として抗炎症剤又は殺菌剤0.01〜3.0
重量%を含有することを特徴とする皮膚外用剤組成物。
Description
に関する。更に詳細には、白色ワセリン、化粧料粉末、
ホスホリルコリン類似基含有重合体、抗炎症剤又は殺菌
剤とを特定量含有する皮膚外用剤組成物に関する。
の閉塞性を向上させるべく白色ワセリンが基剤として用
いられていた。白色ワセリンはペースト状で伸びが悪
く、白色ワセリン特有の塗布後のベタツキ感或いは、て
かりが顕著であり、従来の油性基剤を用いている白色ワ
セリン外用剤は皮膚の保湿という意味では十分なもので
はなかった。又、乳幼児においても顔面、口周り、手足
等に塗布した場合では、ベタツキ感、てかりが生じ、敏
感な皮膚に対する高い保湿性を有する外用剤が望まれて
いた。又、アトピー性皮膚炎患者においても塗布後のベ
タツキ感或いは、てかりが生じ、皮膚への保湿性の付与
が望まれていた。又、油性成分を含有する乳液、クリー
ム等に界面活性剤が一般的に用いられるが、乳幼児又
は、アトピー性皮膚炎患者をはじめ敏感な皮膚には、皮
膚刺激性を低減するべく、皮膚刺激性及び皮膚感作性の
低い界面活性剤を用いるか、或いは界面活性剤の使用量
を低く抑えるか、全く使用しないようにする必要があっ
た。しかしながら、皮膚刺激性及び皮膚感作性が低いと
報告されている界面活性剤においては乳化力の弱いもの
が多く、安定な乳化系が得られないことが多かった。
又、界面活性剤の使用量を低減した場合も同様に乳化安
定性の低下といった問題が生じていた。
については、従来から以下の[1]に挙げるように、皮膚
の保護やアトピー性皮膚炎の閉塞性を向上させる基剤と
して配合した化粧料全般(乳剤、クリーム、パック等)
或いは、皮膚外用剤(軟膏)に用いられている。 [1] 特開平09−227375号公報には、白色ワセ
リンを20〜94重量%を配合した皮膚疾患治療用外用
剤が開示されている。
無水ケイ酸、含水ケイ酸、ケイ酸カルシウムについて
は、従来から以下の[2]〜[6]に挙げるように粉末形態
の粉末でありながら使用時に塗擦すると、液化して乳液
様の特性が生じる粉末化粧料等に用いられている。 [2]特開平03−197412号公報には、平均粒径
0.1〜10μmの球状無水ケイ酸を水溶性高分子又は
疎水性高分子を用いて平均凝集粒径20〜200μmに
造粒してなる加圧崩壊性球状粉体、又、平均粒径0.1
〜10μmの球状無水ケイ酸と、これ以外の平均粒径
0.01〜20μmの化粧料用粉体が開示されている。 [3]特開2000−247823号公報、特開2000
−309505号公報には、無水ケイ酸の表面を疎水化
処理した疎水化無水ケイ酸を用いた粉末化粧料が開示さ
れている。 [4]特開2000−309506号公報には、疎水化無
水ケイ酸と無水ケイ酸を用いた粉末化粧料が開示されて
いる。 [5] 特開2000−256162号公報には、無水ケ
イ酸及びケイ酸カルシウムを用いたシート状パックが開
示されている。 [6] 特開2000−327527号公報には、疎水化
無水ケイ酸と球状シリカ(無水ケイ酸)と界面活性剤と
水を用いた固型油中水型乳化化粧料が開示されている。
重合体又は、MPCと疎水性モノマーとの共重合体につ
いては、従来から以下の[7]〜[8]に挙げるように2−
(メタ)アクリロイルオキシエチルホスホリルコリン
(以下、MPCと略す。)を構成単位として有する重合
体が化粧料や皮膚外用剤として優れていることは既に知
られている。 [7]特開平05−70321号公報には、MPCの共重
合体が吸湿性、保湿性に優れ、水分保持能の優れた化粧
料が開示されている。 [8] 特開2000−327570号公報には、尿素、
ホスホリルコリン類似基含有重合体を用いた皮膚外用剤
が開示されている。
殺菌剤については、従来から以下の [9]に挙げるように抗炎症剤としては、例えばグリチル
リチン酸塩又はその誘導体、アズレン類、アラントイン
類が、又、殺菌剤として塩化ベンザルコニウム、イソプ
ロピルメチルフェノール等が、化粧料や皮膚外用剤に使
用されている。 [9]特開2001−72581号公報には、グリチルリ
チン酸ジカリウムを用いた液状乳化型皮膚用組成物が開
示されている。
(A)成分白色ワセリン、(B)成分無水ケイ酸、含水
ケイ酸、ケイ酸カルシウム、二酸化チタン、ナイロン粉
末(C)成分ホスホリルコリン類似基含有重合体、
(D)成分グリチルリチン酸塩又はその誘導体、イソプ
ロピルメチルフェノールの4成分の配合により、ペース
ト状で伸びがよく、塗布後のベタツキ感或いはてかりが
全くなく、皮膚の保湿性を有するという、各成分それぞ
れの効果を上回る相乗効果を有する組成物を得られるこ
とは知られていない。
スト状で伸びがよく、塗布後のベタツキ感或いはてかり
が全くなく、皮膚の保湿性を有し、しかも皮膚に対する
刺激感が低く、安定性も良好な新規の皮膚外用剤組成物
を提供することにある。
題点に鑑み、無水ケイ酸と含水ケイ酸又はケイ酸カルシ
ウムの粒径の違いと配合量を種々検討した結果、(A)
成分として白色ワセリン、(B)成分として無水ケイ
酸、含水ケイ酸、ケイ酸カルシウム、(C)成分として
ホスホリルコリン類似基含有重合体、(D)成分として
グリチルリチン酸塩又はその誘導体又はイソプロピルメ
チルフェノールの1種以上を特定量配合した皮膚外用剤
が、各成分のそれぞれの効果を上回る相乗効果があるこ
とを見出し、本発明を完成するに至った。すなわち本発
明は、次の(1)及び(2)に示すとおりである。
(A)成分として白色ワセリン30〜85重量%、
(B)成分として化粧料粉末2〜25重量%、(C)成
分としてホスホリルコリン類似基含有重合体0.005
〜10重量%、(D)成分として抗炎症剤又は殺菌剤
0.01〜3.0重量%を含有することを特徴とする皮
膚外用剤組成物。
1〜30μmであって、無水ケイ酸、含水ケイ酸、ケイ
酸カルシウム、二酸化チタン、ナイロン粉末からなる群
より選択される1種以上であり、(C)成分のホスホリ
ルコリン類似基含有重合体が、2−(メタ)アクリロイ
ルオキシエチルホスホリルコリン単量体を含有する単量
体組成物を重合してなる重量平均分子量が5,000〜
5,000, 000の重合体であり、(D)成分の抗炎
症剤又は殺菌剤が、グリチルリチン酸塩又はその誘導
体、サリチル酸又はその誘導体、イソプロピルメチルフ
ェノール及び塩化ベンザルコニウムからなる群より選択
される1種以上である前記(1)に記載の皮膚外用剤組
成物。
分として白色ワセリン30〜85重量%、(B)成分と
して化粧料粉末2〜25重量%、(C)成分としてホス
ホリルコリン類似基含有重合体0.005〜10重量
%、(D)成分として抗炎症剤又は殺菌剤0.01〜
3.0重量%を含有することを特徴とする。本発明に用
いる(A)成分の白色ワセリンとしては、市販品(局
方)の白色ワセリン又は親水ワセリンが挙げられそのま
ま用いることができる。白色ワセリンの配合量は、30
〜85重量%、好ましくは40〜70重量%である。3
0重量%未満では硬くて伸びがない傾向が認められ、8
5重量%を越えるとペースト状で伸びはあるが、塗布後
のベタツキ感或いはてかりが生じる傾向が認められるの
で好ましくない。
粉末とは、化粧料及びパックなどの分野で使用されうる
ものを意味し、例えば、無水ケイ酸、含水ケイ酸、疎水
化ケイ酸、ケイ酸カルシウム等が挙げられる。その他の
化粧料粉末として二酸化チタン、酸化亜鉛、タルク、カ
オリン、マイカ、ナイロン粉末、ポリメタクリル酸メチ
ル粉末、雲母、シルク粉末、シリコン粉末等を挙げるこ
とができる。これらの中では無水ケイ酸、含水ケイ酸、
ケイ酸カルシウム、二酸化チタン、酸化亜鉛、ナイロン
粉末、ポリメタクリル酸メチル粉末から選ばれる1種以
上であることが好ましく、無水ケイ酸、含水ケイ酸、ケ
イ酸カルシウムを含有することが更に好ましい。前記無
水ケイ酸の市販品としては、例えば、ACEMATT
TS−100(デグッサ社製;平均粒径4μm)及びア
エロジル50(日本アエロジル社製;平均一次粒径30
nm)がそれぞれ市販品として挙げられる。又、含水ケ
イ酸の市販品としては、例えば、サイロページ720
(富士シリシア化学社製;平均粒径3.9μm)、サイ
リシア310−P(富士シリシア化学社製;平均粒径
2.7μm)、ファインシールX60(トクヤマ社製;
平均二次粒径6μm)、トクシールGUN(トクヤマ社
製;平均粒径13μm)、トクシールUSA(トクヤマ
社製;平均粒径10μm)が挙げられる。又、ケイ酸カ
ルシウムの市販品としては、例えば、フローライトR
(トクヤマ社製;平均粒径20〜30μm)、フローラ
イトRN(トクヤマ社製;平均粒径20〜30μm)が
挙げられる。さらに前記の無水ケイ酸の表面に疎水化処
理剤で処理した、例えば、オルガノシラン系化合物、シ
リコーン疎水化化合物等で覆うことにより調整した疎水
化無水ケイ酸を使用してもよい。無水ケイ酸とは、粒子
表面の付着水分及び−OH基が少ない、という程度の意
味である。一次粒径とは、ケイ酸のSi−O網目状構造
になっているがこの網目からなる粒の最小の単位のこと
でありその大きさを言う。一次粒径は一般に10〜50
nm程度であるが、二次粒径は1〜数百μmの広い範囲
に分布し、ファインシールX60は二次粒径の超微分含
水ケイ酸である。
等の点から無水ケイ酸、含水ケイ酸、ケイ酸カルシウム
等を単独或いは混合して配合してもよく、2〜25重量
%、好ましくは3〜20重量%、さらに好ましくは5〜
18重量%である。2重量%未満では外用剤が柔らかす
ぎて、白色ワセリン特有のてかりが多くなりベトベト感
が生じる。又、25重量%を越えると硬くなりすぎて、
伸びがなくなり使用感が悪く好ましくない。
リン類似基含有重合体は側鎖に次式[I]
〜8のアルキル基、R4は−(AO)m−A−基(ここ
で、Aは炭素数1〜20の2価の炭化水素基であり、m
は0〜10の整数を示す。)、又、R5は水素原子又は
メチル基である。]で表される基を有する重合体である
(以下、PC重合体と略す。)。前記重合体は、例えば
前記の式[I]で表される基を有する単量体を単独重合す
るか、前記単量体と他の単量体と共重合して得られる。
前記の式[I]で表される基を有する単量体(以下、PC
単量体と略す。)としては、分子中に重合性の二重結合
と前記の式[I] で表される基を有していればよい。
ば、2−(メタ)アクリロイルオキシエチル−2,−
(トリメチルアンモニオ)エチルホスフェート、3−
(メタ)アクリロイルオキシプロピル−2,− (トリメ
チルアンモニオ)エチルホスフェート、4,−(メタ)
アクリロイルオキシブチル−2,−(トリメチルアンモ
ニオ)エチルホスフェート、5−(メタ)アクリロイル
オキシペンチル−2,−(トリメチルアンモニオ)エチ
ルホスフェート、2−(メタ)アクリロイルオキシエチ
ル−2,−(トリエチルアンモニオ)エチルホスフェー
ト、3−(メタ)アクリロイルオキシプロピル−2,−
(トリエチルアンモニオ)エチルホスフェート、4−
(メタ)アクリロイルオキシブチル−2,−(トリエチ
ルアンモニオ)エチルホスフェート、5−(メタ)アク
リロイルオキシペンチル−2,−(トリエチルアンモニ
オ)エチルホスフェート、2−(メタ)アクリロイルオ
キシエチル−2,−(トリプロピルアンモニオ)エチル
ホスフェート、3−(メタ)アクリロイルオキシプロピ
ル−2,−(トリプロピルアンモニオ)エチルホスフェ
ート、4−(メタ)アクリロイルオキシブチル−2,−
(トリプロピルアンモニオ)エチルホスフェート、5−
(メタ)アクリロイルオキシペンチル−2,−(トリプ
ロピルアンモニオ)エチルホスフェート、
2,−(トリブチルアンモニオ)エチルホスフェート、
3−(メタ)アクリロイルオキシプロピル−2,−(ト
リブチルアンモニオ)エチルホスフェート、4−(メ
タ)アクリロイルオキシブチル−2,−(トリプロピル
アンモニオ)エチルホスフェート、5−(メタ)アクリ
ロイルオキシペンチル−2,−(トリブチルアンモニ
オ)エチルホスフェート、2−(メタ)アクリロイルオ
キシエチル−3,−(トリメチルアンモニオ)プロピル
ホスフェート、2−(メタ)アクリロイルオキシエチル
−4,−(トリメチルアンモニオ)ブチルホスフェー
ト、2−(メタ)アクリロイルオキシエチル−3,−
(トリエチルアンモニオ)プロピルホスフェート、2−
(メタ)アクリロイルオキシエチル−4,−(トリエチ
ルアンモニオ)ブチルホスフェート、2−(メタ)アク
リロイルオキシエチル−3,−(トリプロピルアンモニ
オ)プロピルホスフェート、2−(メタ)アクリロイル
オキシエチル−4,−(トリプロピルアンモニオ)ブチ
ルホスフェート、
3,−(トリブチルアンモニオ)プロピルホスフェー
ト、2−(メタ)アクリロイルオキシエチル−4,−
(トリブチルアンモニオ)ブチルホスフェート、3−
(メタ)アクリロイルオキシプロピル−3,−(トリメ
チルアンモニオ)プロピルホスフェート、3−(メタ)
アクリロイルオキシプロピル−4,−(トリエチルアン
モニオ)ブチルホスフェート、3−(メタ)アクリロイ
ルオキシプロピル−3,−(トリプロピルアンモニオ)
プロピルホスフェート、3−(メタ)アクリロイルオキ
シプロピル−4,−(トリプロピルアンモニオ)ブチル
ホスフェート、3−(メタ)アクリロイルオキシプロピ
ル−3,−(トリエチルアンモニオ)プロピルホスフェ
ート、3−(メタ)アクリロイルオキシプロピル−4,
−(トリエチルアンモニオ)ブチルホスフェート、
−3,−(トリブチルアンモニオ)プロピルホスフェー
ト、3−(メタ)アクリロイルオキシプロピル−4,−
(トリブチルアンモニオ)ブチルホスフェート、4−
(メタ)アクリロイルオキシブチル−3,−(トリメチ
ルアンモニオ)プロピルホスフェート、4−(メタ)ア
クリロイルオキシブチル−4,−(トリメチルアンモニ
オ)ブチルホスフェート、4−(メタ)アクリロイルオ
キシブチル−3,−(トリエチルアンモニオ)プロピル
ホスフェート、4−(メタ)アクリロイルオキシブチル
−3,−(トリエチルアンモニオ)ブチルホスフェー
ト、4−(メタ)アクリロイルオキシブチル−3,−
(トリプロピルアンモニオ)プロピルホスフェート、4
−(メタ)アクリロイルオキシブチル−4,−(トリプ
ロピルアンモニオ)ブチルホスフェート、4−(メタ)
アクリロイルオキシブチル−3,−(トリブチルアンモ
ニオ)プロピルホスフェート、4−(メタ)アクリロイ
ルオキシブチル−4,−(トリブチルアンモニオ)ブチ
ルホスフェートが挙げられる。さらには、前記の式[I]
で表される基が1〜2個エステル化されたマレイン酸、
フマル酸、イタコン酸の単量体の誘導体を挙げることが
できる。
てもよいし、2種以上を組み合わせて用いることもでき
る。入手性等の点から、下記の式[II]
なる基であって、炭素数1〜8のアルキル基、nは2〜
4の整数を示す。又、R6は、水素原子又はメチル基を
示す。)で示される単量体が好ましい。なかでも入手性
等の点から、前記の式[II]のR1=R2=R3がメチル
基、R6がメチル基、nが2である2−メタクリロイル
オキシエチル−2,−(トリエチルアンモニオ)エチル
ホスフェート(以下、MPCと略す。)が好ましい。
を有する単量体(a成分とする。)を100〜30モル
%と、他の単量体(b成分とする。)を0〜70モル%
を含む単量体混合物をラジカル重合して得られる。その
際に用いるa成分としては、具体的には例えば、メチル
(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、
n−ブチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル
(メタ)アクリレート、n−ドデシル(メタ)アクリレ
ート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート等のアルキ
ル(メタ)アクリレート;3−[(メタ)アクリロイル
オキシプロピル]トリメトキシシラン、3−[(メタ)ア
クリロイルオキシプロピル]トリエトキシシラン、3−
[(メタ)アクリロイルオキシプロピル]トリプロピルオ
キシシラン等のシリル基含有(メタ)アクリレート;2
−(ペルフルオロヘキシル)エチル(メタ)アクリレー
ト、2−(ペルフルオロオクチル)エチル(メタ)アク
リレート、1H,2H,5H−オクタフルオロペンチル
(メタ)アクリレート、1H,1H,7H−ドデカフルオ
ロヘプチル(メタ)アクリレート、2,2,2ートリフル
オロ−1−トリフルオロメチルエチル(メタ)アクリレ
ート等のフッ素系(メタ)アクリレート;2−ヒドロキ
シエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピ
ル(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールモノ
(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコールモノ
(メタ)アクリレート等の水酸基含有(メタ)アクリレ
ート;(メタ)アクリル酸アミド、N,N−ジメチル
(メタ)アクリル酸アミド等のアミド系単量体;(メ
タ)アクリル酸を挙げることができる。
ン、クロロメチルスチレン等の置換もしくは無置換のス
チレン系単量体;エチルビニルエーテル、ブチルビニル
エーテル等のビニルエーテル系単量体;酢酸ビニル等の
ビニルエステル系単量体;トリメトキシビニルシラン、
トリエトキシビニルシラン等のビニルシラン系単量体;
エチレン、プロピレンイソブチレン、塩化ビニル、塩化
ビニリデン等の置換もしくは無置換の炭化水素系単量
体;ジエチルフマレート、ジエチルマレエート等の二塩
基酸エステル系単量体;N−ビニルピロリドンを挙げる
ことができる。これらの単量体のうち、好ましくは、水
酸基含有(メタ)アクリレート、アルキル(メタ)アク
リレート、スチレン系単量体、ビニルシラン系単量体が
挙げられる。その中でも炭素数1〜8のアルキル基又
は、ヒドロキシアルキル基を有するメタクリル酸エステ
ルが特性上から好ましい。(C)成分のPC重合体の配
合量としては、0.005〜10重量%、より好ましく
は0.01〜5重量%であり、肌荒れ、艶不足を改善
し、水分の保持と蒸散を防止し美肌効果を有する。
応じて重量平均分子量を種々調整することができるが、
感触面、ゲル化能等を勘案した場合、通常はポリエチレ
ングリコール換算で好ましくは、5,000〜5,00
0,000であり、より好ましくは、50,000〜50
0,000である。又、共重合体中におけるホスホリル
コリン類似基含有重合体とその他の単量体に基づく構成
単位のモル比は、30:70〜100:0が好適であ
る。より好ましくは50:50〜97:3である。ホス
ホリルコリン類似基含有重合体とその他の単量体に基づ
く構成単位のモル比は、30:70よりPC単量体が少
なくなると、PC単量体に基づく保水効果や美肌の維持
の点から好ましくない。
は例えば、ケトプロフェン、イブプロフェンピコノー
ル、ベンザダック、インドメタシン、グリチルリチン
酸、グリチルリチン酸の塩又はその誘導体が挙げられ、
グリチルリチン酸誘導体としては、グリチルリチン酸ナ
トリウム、グリチルリチン酸カリウム、グリチルリチン
酸ステアリル、ステアリン酸グリチルレチニル、3−サ
クシニルオキシグリチルリチン酸二ナトリウム、グリチ
ルリチン酸、グリチルリチン酸ジカリウム、グリチルリ
チン酸モノアンモニウム等が挙げられる。さらに、酢酸
トコフェロール、酸化亜鉛、アズレン類、アラントイン
類等が挙げられる。好ましくはグリチルリチン酸ジカリ
ウムである。殺菌剤としては、具体的には例えば、グル
コン酸クロルヘキシジン、次亜塩素酸ナトリウム、イソ
プロピルメチルフェノール、塩化ベンザルコニウム等が
挙げられ、好ましくはイソプロピルメチルフェノールが
考えられる。抗炎症剤又は殺菌剤の配合量は、0.01
〜3.0重量%、好ましくは0.02〜2.0重量%、
より好ましくは0.05〜1.0重量%である。配合量
が0.01重量%未満では皮膚疾患の治療効果の向上が
認められない。
下の(1)〜(4)の工程で製造される。 (1)(C)成分のMPCと(D)成分のグリチルリチ
ン酸ジカリウムを溶解する。 (2)(D)成分のイソプロピルメチルフェノールとそ
の他成分溶解剤(ジプロピレングリコール)を約40℃
で溶解させる。 (3)上記(1)、(2)を混合しパドルミキサーで攪
拌しながら(B)成分の無水ケイ酸に添加し、混合す
る。 (4)上記(1)、(2)、(3)を混合したものを約
80℃に加温した(A)成分の白色ワセリンにパドルミ
キサーで攪拌しながら添加し約15分間攪拌後、冷却し
固まるまでよくかき混ぜることによって、白色の皮膚外
用剤組成物を製造することができる。
しては、その他に通常の皮膚外用基剤を用いて適当な剤
型にすることができる。すなわち、剤型としては、液
状、ペースト状、クリーム状あるいは固体状のものが挙
げられる。又、ファンデーション、保湿クリーム、コー
ルドクリーム、ハンドクリーム、マッサージ料等のスキ
ンケア化粧料に配合できる。一般的に用いられる外用基
剤、油脂類、保湿剤、安定剤、安定化剤、防腐剤、色素
や香料、清涼剤、増粘剤、酸化防止剤、美白剤、紫外線
吸収剤等の成分を配合できる。外用基剤としては、例え
ば、白色ワセリン、親水ワセリン、黄色ワセリン、流動
パラフィン、スクワレン、スクワラン、多価アルコール
脂肪酸エステル、脂肪酸エステル、中鎖脂肪酸トリグリ
セリド等が挙げられる。保湿剤としては、例えば、グリ
セリン、プロピレングリコール、ジプロピレングリコー
ル、ヒアルロン酸ナトリウム、コレステロールプルラン
等が挙げられる。
TA、クエン酸、クエン酸ナトリウム、L−アルギニ
ン、トコフェノール、シリコーン、ポリオキシエチレン
ソルビタン脂肪酸エステル等が挙げられる。防腐剤とし
ては、例えば、パラオキシ安息香酸エステル、ソルビン
酸、フェノール、フェノキシエタノール等が挙げられ
る。清涼剤としては、例えば、カンフル、メントール、
植物抽出フレーバー等が挙げられる。増粘剤としては、
例えば、アラビアゴム、グアガム、カラギーナン、カル
ボキシビニルポリマー、セルロース、ポリアクリル酸塩
等が挙げられる。酸化防止剤としては、例えば、ジブチ
ルヒドロキシトルエン、天然型ビタミンEが挙げられ
る。美白剤としては、例えば、アスコルビン酸及びその
誘導体又はコウジ酸及びその誘導体が挙げられる。紫外
線吸収剤としては、例えば、オクチルメトキシシンナメ
ートが挙げられる。
えば、通常の使用方法としては、ヒト皮膚に塗布し、健
常人或いは、肌荒れ、湿疹、かゆみ、ただれ等の症状を
有するヒトの患部の全体を覆うように広げて症状により
可能であれば軽く刷り込む。不可能であれば、およそ1
〜3回/日患部の症状に応じて必要量の皮膚外用剤組成
物を塗ったガーゼ等を患部にテープ等でとめるなどして
使用することが好ましい。
分の白色ワセリン、(B)成分の無水ケイ酸、含水ケイ
酸、ケイ酸カルシウム、(C)成分のホスホリルコリン
類似基含有単量体の単独重合体、又はホスホリルコリン
類似基含有単量体とその他の単量体との共重合体、
(D)成分の抗炎症剤又は殺菌剤を特定量含有してお
り、(A)成分が配合されていることによって皮膚を保
護する効果がある。(B)成分が配合されていることに
よって、皮膚に塗布後のベタツキ感或いはてかりが抑え
られる効果がある。さらに、(C)成分のホスホリルコ
リン類似基含有単量体の単独重合体、又はホスホリルコ
リン類似基含有単量体とその他の単量体との共重合体が
配合されていることによって、皮膚の保湿性を有する効
果がある。(D)成分の抗炎症剤又は殺菌剤が配合され
ていることによって、塗布後の皮膚のかゆみを低減し、
ヒリヒリ感を抑えられる効果がある。これら4成分を配
合することによって、各成分単独の効果にも増して、ペ
ースト状で伸びがよく、塗布後のベタツキ感或いはてか
りが全くなく、皮膚の保湿性を有し、しかも皮膚に対す
る刺激感が低く、安定性も良好な新規の皮膚外用剤組成
物を得ることができる。
お、配合量はすべて重量%で示す。表中の配合組成の
(A)〜(D)成分及びその他成分はすべて重量%で示
す。又、精製水残余は合計重量100%から配合成分を
除いた重量%を示す。本発明で用いた使用性試験法及び
長期保存安定性試験の評価法を説明する。 1.使用性試験 延べ49名の健常人で20代〜50代の男女パネルとし
て、実施例1〜42、比較例1〜7の配合処方で製造し
た皮膚外用剤組成物を用いて試験した。なお、肌荒れ、
湿疹、かゆみ、ただれ症状の被験者7名で前記と同様に
試験した。健常人の皮膚に皮膚外用剤組成物を1日2回
塗りで4週間連続塗布した。4週間後に皮膚外用剤組成
物のベタツキ感、てかり、伸び、かゆみの改善状況、使
用時の刺激感(ヒリヒリ感、ザラツキ感)について、表
1に示す評価基準に従って官能評価をさせて点数化す
る。個々の評価の平均値=(4名の合計点数/合計人
数)で示した。さらに総合評価の平均値=個々の評価の
平均値の合計点数/評価項目数で数値化し、表3〜12
に示した。次に示す総合評価基準に従って評価した。
又、前記使用性試験で使用性の優れた実施例について、
肌荒れ、湿疹、かゆみ、ただれ症状の被験者10名で試
験した。患部に1日2回塗りで4週間連続塗布した。2
週間後と4週間後に使用前後の肌荒れ等の症状の改善度
を肉眼で観察して判定した。4週間で改善効果を示した
ものをかなり改善として人数で示した。又、改善評価の
平均値=(やや改善の人数+かなり改善の人数)/合計
人数で数値化し、表16、17に示した。 (総合評価基準) 評価内容 ◎:総合評価の平均値が4.4以上〜5.0、 ○:総合評価の平均値が4.1以上〜4.4未満、 ×:総合評価の平均値が3.6以上〜4.1未満。
40℃で1ヶ月、3ヶ月、6ヶ月保存後(D)成分を溶
媒抽出し、(D)成分の残存量をHPLCにより測定
し、これから残存率を調べた。 <外観の変化>各実施例品、各比較例品について5℃、
室温、日光暴露下、40℃で6ヶ月間保存したサンプル
の40℃における黄変の有無を調べて下記基準により評
価した。評価の基準は、前記条件下に保存した白色ワセ
リンの黄変を対照とした。 (評価基準) 評価内容 0:皮膚外用剤組成物は殆んど変化しなかった。 1:皮膚外用剤組成物はわずかに黄変した。 2:皮膚外用剤組成物ははっきりと黄変した。
/BMA=50/50重合体) MPC14.85g(50mmol)、N−ブチルメタ
クリレート(BMA)7.1g(50mmol)をガラ
ス製重合管に秤量し、重合開始剤としてアゾビスイソブ
チルニトリル0.82gを加え、エタノール100ml
に溶解した。溶液中にアルゴンガスを5分間吹き込んだ
後、重合管を熔封し60℃で6時間重合反応を行った。
反応終了後、反応混合物をエーテル中に滴下し、沈殿し
た共重合体をろ別し、未反応の単量体を除去した後減圧
乾燥し、MPC−BMA共重合体を得た。以下、重合体
PC−1とする。MPCの組成比は得られた共重合体の
リン定量により求めた。さらにゲルパーミェーションク
ロマトグラフィー(GPC)により標準ポリエチレング
リコールを用いて分子量を求めた。結果を表2に示す。
/BMA=80/20重合体) 合成例1で用いたMPC14.85g(50mmol)
を23.80g(80mmol)23.80g(80m
mol)にBMA7.1g(50mmol)から2.8
2g(20mmol)に変更し、さらに反応時間、重合
開始剤を調整して合成例1と同様に反応を行い、MPC
−BMA共重合体を得た。以下、重合体PC−2とす
る。結果を表2に示す。
/BMA=100/0重合体) 表2で示したように、BMAを用いずに、合成例1で用
いたMPCの量を変更し、さらに反応時間、重合開始剤
を調整して合成例1と同様に反応を行い、MPC単独重
合体を得た。以下、重合体PC−3とする。結果を表2
に示す。
(MPC/EA、MPC/EHA、MPC/St、MP
C/EA重合体) 合成例1で用いたBMAの代わりに、エチルアクリレー
ト(EA)、2−エチルヘキシルアクリレート(EH
A)、スチレン(St)を表2に示したように用いて、
それぞれ重合した。以下、重合体PC−4〜7とする。
結果を表2に併せて示す。
皮膚外用剤組成物を得た。なお、(B)成分の無水ケイ
酸としては、ACEMATT TS−100(デグッサ
社製;平均粒径4μm)を用いた。 (製法1)実施例1の配合成分(C)成分(4)のPC
−2と(D)成分(5)のグリチルリチン酸ジカリウム
と(9)の精製水を混合溶解し、(D)成分(6)のイ
ソプロピルメチルフェノールとその他成分溶解剤(7)
のジプロピレングリコールを約40℃に加温溶解後、そ
の他成分溶解剤(8)のミリスチン酸イソプロピルと併
せてパドルミキサーで攪拌しながら(B)成分(2)の
無水ケイ酸ACEMATT TS−100に添加混合す
る。次いで、約80℃に加熱溶解した(A)成分(1)
の白色ワセリンに添加混合する。約15分間攪拌後、冷
却し固まるまでよくかき混ぜることによって、白色の皮
膚外用剤組成物を調製した。前記の試料を用いて、前記
の試験方法により使用性試験を行った。その結果を表3
に示す。なお、個々の評価項目については表14に示
す。又、前記の試料を用いて、前記の試験方法により長
期保存安定性試験を行った。なお、D成分残存量及び外
観の変化の結果を表13に示す。
ず、その量を水で調整した以外は実施例1と同様にして
白色の皮膚外用剤組成物を調製した。前記の試料を用い
て、同様に試験した。結果を表3に、個々の評価を表1
5に示す。なお、(D)成分残存量及び外観の変化の結
果を表13に示す。表3、13及び15の結果より、実
施例1の皮膚外用剤組成物は、比較例1に比べてベタツ
キ感、てかりがなく、やや伸びがないが良好な使用性を
示した。又、(D)成分の残存量及び外観の変化につい
て良好な保存安定性を示した。
膚外用剤組成物を得た。なお、(B)成分の無水ケイ酸
としては、アエロジル50(日本アエロジル社製;平均
一次粒径30nm)、含水ケイ酸としては、ファインシ
ールX60(トクヤマ社製;平均二次粒径6μm)、フ
ァインシールGUN(トクヤマ社製;平均粒径13μ
m)を用いた。又、含水ケイ酸のサイリシア310−P
(富士シリシア化学社製;平均粒径2.7μm)と、ケ
イ酸Ca(ケイ酸カルシウム)のフローライトRN(ト
クヤマ社製;平均粒径20〜30μm)を併せて用い
た。前記の試料を用いて、同様に試験した。結果を表
3、4に示す。個々の評価を表14、15に示す。又、
(D)成分残存量及び外観の変化の結果を表13に示
す。表3、4、13、14、及び15の結果より、実施
例2〜5の皮膚外用剤組成物は、比較例2〜5に比べて
ベタツキ感、てかりがなく、良好な使用性を示した。
又、(D)成分の残存量及び外観の変化について良好な
保存安定性を示した。
外用剤組成物を得た。なお、(A)成分の白色ワセリン
の量を変えて用いた。(B)成分の含水ケイ酸はファイ
ンシールX60(トクヤマ社製;平均二次粒径6μm)
を用いた。(C)成分はPC−2をPC−1に代えて用
いた。前記の試料を用いて、同様に試験した。結果を表
5に示す。個々の評価を表14に示す。表5、14の結
果より、実施例6〜10は白色ワセリンの量及びPC−
2をPC−1に代えても実施例1同様にベタツキ感、て
かりが全くなく、伸びがあり良好な使用性を示した。
外用剤組成物を得た。なお、(B)成分の含水ケイ酸は
ファインシールX60(トクヤマ社製;平均二次粒径6
μm)の量を変えて用いた。前記の試料を用いて、同様
に試験した。結果を表6に示す。個々の評価を表14に
示す。表6、14の結果より、実施例11〜15は含水
ケイ酸のファインシールX60の量を変えても実施例1
同様にベタツキ感、てかりが全くなく、伸びがあり良好
な使用性を示した。
外用剤組成物を得た。なお、(C)成分のPC−1の量
を変えて用いた。前記の試料を用いて、同様に試験し
た。結果を表7に示す。個々の評価を表14に示す。表
7、14の結果より、実施例16〜20はPC−1の量
を変えても実施例1同様にベタツキ感、てかりが全くな
く、伸びがあり良好な使用性を示した。
外用剤組成物を得た。なお、(C)成分のPC−2の量
を変えて用いた。前記の試料を用いて、同様に試験し
た。結果を表8に示す。個々の評価を表15に示す。表
8、15の結果より、実施例21〜25はPC−2の量
を変えても実施例1同様にベタツキ感、てかりが全くな
く、伸びがあり良好な使用性を示した。
外用剤組成物を得た。なお、(C)成分のPC−3の量
を変えて用いた。前記の試料を用いて、同様に試験し
た。結果を表9に示す。個々の評価を表15に示す。表
9、15の結果より、実施例26〜30はPC−3の量
を変えても実施例1同様にベタツキ感、てかりが全くな
く、伸びがあり良好な使用性を示した。
膚外用剤組成物を得た。なお、(D)成分のグリチルリ
チン酸ジカリウムの量を変えて用いた。前記の試料を用
いて、同様に試験した。結果を表10に示す。個々の評
価を表15に示す。表10、15の結果より、実施例3
1〜35はグリチルリチン酸ジカリウムの量を変えても
実施例1同様にベタツキ感、てかりが全くなく、伸びが
あり良好な使用性を示した。
膚外用剤組成物を得た。なお、(D)成分のイソプロピ
ルメチルフェノールの量を変えて用いた。前記の試料を
用いて、同様に試験した。結果を表11に示す。個々の
評価を表15に示す。表11、15の結果より、実施例
36〜40はイソプロピルメチルフェノールの量を変え
ても実施例1同様にベタツキ感、てかりが全くなく、伸
びがあり良好な使用性を示した。
膚外用剤組成物を得た。なお、(B)成分のナイロン粉
末は、オルガソール2002(岩瀬コスファー社製;平
均粒径6μm)を、二酸化チタンはTTO−55A (石
原産業社製;平均粒径6μm)を用いた。前記の試料を
用いて、同様に試験した。結果を表12に示す。個々の
評価を表15に示す。表12、15の結果より、実施例
41〜42は比較例6〜7に比べてベタツキ感、てかり
が全くなく、良好な使用性を示した。
定性試験における40℃×6ケ月保存後の(D)成分残
存量及び各保存条件下(5℃、室温、日光暴露下、40
℃)における外観の変化(黄変の有無)の結果を表13
に示す。その結果、40℃×6ケ月経過後も(D)成分
がほとんど残存しており、経時の安定性において問題の
ないものであった。又、外観の変化(黄変の有無)は、
各保存条件下で40℃×6ケ月経過後も皮膚外用剤組成
物の長期保存安定性のおいて問題のないものであった。
ワセリン、(B)成分の無水ケイ酸、含水ケイ酸、ケイ
酸カルシウム、二酸化チタン、ナイロン粉末、(C)成
分のホスホリルコリン類似基含有単量体の単独重合体と
ホスホリルコリン類似基含有単量体とその他の単量体と
の共重合体(D)成分の抗炎症剤のグリチルリチン酸ジ
カリウム又は殺菌剤のイソプロピルメチルフェノールを
配合した実施例1〜5、18、23、28及び38は各
成分が配合されていない比較例に比べて使用性が優れて
いることがわかる。又、肌荒れ、湿疹、かゆみ、ただれ
症状の被験者においても、前記同様実施例1〜5、1
8、23、28及び38は使用性に問題ないことがわか
る。
Claims (2)
- 【請求項1】皮膚外用剤100重量%中に、(A)成分
として白色ワセリン30〜85重量%、(B)成分とし
て化粧料粉末2〜25重量%、(C)成分としてホスホ
リルコリン類似基含有重合体0.005〜10重量%、
(D)成分として抗炎症剤または殺菌剤0.01〜3.
0重量%を含有することを特徴とする皮膚外用剤組成
物。 - 【請求項2】(B)成分の化粧料粉末が平均粒径1〜3
0μmであって、無水ケイ酸、含水ケイ酸、ケイ酸カル
シウム、二酸化チタン、ナイロン粉末からなる群より選
択される1種以上であり、(C)成分のホスホリルコリ
ン類似基含有重合体が、2−(メタ)アクリロイルオキ
シエチルホスホリルコリン単量体を含有する単量体組成
物を重合してなる重量平均分子量が5,000〜5,00
0, 000の重合体であり、(D)成分の抗炎症剤又は
殺菌剤が、グリチルリチン酸塩又はその誘導体、サリチ
ル酸又はその誘導体、イソプロピルメチルフェノール及
び塩化ベンザルコニウムからなる群より選択される1種
以上である請求項1記載の皮膚外用剤組成物。
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