JP2003026192A - 液体収容袋 - Google Patents

液体収容袋

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JP2003026192A
JP2003026192A JP2002105714A JP2002105714A JP2003026192A JP 2003026192 A JP2003026192 A JP 2003026192A JP 2002105714 A JP2002105714 A JP 2002105714A JP 2002105714 A JP2002105714 A JP 2002105714A JP 2003026192 A JP2003026192 A JP 2003026192A
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Shiyou Obara
▲しょう▼ 小原
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Hosokawa Yoko KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 手を汚したり、内容物を飛び散らせて衣服を
汚すことなく、不本意な開封を防止しつつ容易に開封で
き、しかも材料費を低廉に抑えることができる液体収容
袋を提供する。 【解決手段】 液体を密封して収容する液体収容袋1で
あって、アルミ箔層を含まないプラスチック積層フィル
ムの両側端同士を夫々の両側縁から一定幅重ね合わせ、
この重なり合った部分を前記側縁に沿って融着した背シ
ール部4と、この液体収容袋1の上端及び下端を密封す
るヒートシール部5,6とを有し、この液体収容袋1の
上部または下部の少なくとも一方に、外面から微細な不
貫通孔を複数散在させて形成される切裂き開始部7を設
ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、酸素バリヤー性に
優れ、かつ容易に開封可能な液体収容袋に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、醤油、マヨネーズ、ケチャッ
プ等の液体調味料、ゼリー状の飲料等を収容する収容袋
として、図16に示すように、その周縁の3辺80a‥
80aがヒートシールされた袋体80が知られている。
この袋体80は、プラスチックフィルムの基材に酸素バ
リヤー性を有する層を設けたプラスチック積層フィルム
から構成されており、矩形状の1枚のプラスチック積層
フィルムを2つ折りにした後、開放された3辺をヒート
シールして形成される。また、図17に示すように、周
縁の3辺80a‥80aがヒートシールされた袋体80
において、袋体80の上部を幅広にヒートシールし、そ
の一部に注出口部80bが形成された三方シール袋体も
知られている。さらに、図18に示すように、矩形状の
2枚のプラスチック積層フィルムを重ね合わせ、その周
縁の4辺81a‥81aをヒートシールして形成される
袋体81についても従来から知られている。このように
して形成された液体収容袋80,81は、その開封を容
易にするためにヒートシール部80a,81aにノッチ
を付けたり疵を意図的に付けて、切り口82,83を設
けていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、袋の3
辺、4辺の所定幅をヒートシールすれば、図16又は図
18に示すようにノッチを形成したり、あるいは、図1
7に示すように変形シール部の注出口部80bを形成す
るために、余分なシールしろを設ける必要があり、その
分材料費が嵩む。また、ヒートシール部は硬化している
ため、内部にゼリー飲料等を収容し、飲食する際に開封
部分に直接口を付けて内部の飲料を吸い出すタイプのも
のでは、袋体端部のヒートシール部の先端で口を傷付け
る恐れもあった。また、3辺をヒートシールするタイプ
の袋では、充填包装適性の点で折れ曲がり部と反対側の
シール部80aとでシール圧バランスが悪く、内容物が
洩れやすい。また、内容物の粘性は、収容された内容物
の種類や注出速度が異なるにも関わらず、開封口の大き
さを選択することができず不便な点もあった。
【0004】さらには、袋体はその袋体を構成する積層
フィルム材の強度を高く保つにも限界がある。かかる積
層フィルム材を使用した袋体では、鋭利に尖った物が当
接すると特に孔が開きやすく、不本意に開封されること
もある。
【0005】本発明は、上記問題点に鑑みなされたもの
であり、不本意に開封されることを防止し、内容物の種
類に応じて適切な大きさに開封でき、しかも部分的な不
貫通孔加工のために高い酸素バリヤー性を維持しつつ袋
強度の劣化を最小限に止め、さらに材料費を低廉に抑え
ることができる液体収容袋を提供する。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明では、内部に液体
を密封して収容するための液体収容袋であって、この液
体収容袋は、アルミ箔層を含まないプラスチック積層フ
ィルムの両側端同士が夫々の両側縁から一定幅重ね合わ
され、この重なり合った部分をその側縁に沿って融着さ
れた背シール部と、この液体収容袋の上端及び下端を密
封するヒートシール部とを有し、この液体収容袋の側部
または背シール部の少なくとも一方には、この液体収容
袋の上部または下部の一部分に外面から微細な不貫通孔
を複数散在させて形成される切裂き開始部が設けられて
いる液体収容袋により上記課題を解決する。
【0007】本発明によれば、液体収容袋を構成するプ
ラスチック積層フィルムがアルミ箔層を含まないので、
液体収容袋を低廉な材料費で製造できる。また、プラス
チック積層フィルムの両側端同士をヒートシールして背
シール部に対して左右対称となるように一旦筒体を形成
してから液体収容袋を形成するので、左右のバランスが
安定し、漏れの生じない良好な内容物の充填性を得るこ
とができる。さらに、4辺シールの袋体に比し、ヒート
シール部の占める割合を小さくでき、材料を有効に活用
できる。
【0008】なお、本発明の液体収容袋に収容される液
体とは、醤油等の粘性の低い液体だけでなく、マヨネー
ズ、ケチャップ等の粘性の高い流動体をも含んでいる。
また、ゼリー状の物質も本液体収容袋に収容する物質の
対象である。
【0009】上記液体収容袋において、前記切裂き開始
部は、液体収容袋の上端又は下端を密封する前記ヒート
シール部と上下方向において重なり合うようにして形成
してもよく、上下端に形成されたヒートシール部より当
該液体収容袋の上下方向の中央側に形成してもよい。
【0010】また、上記液体収容袋において、前記液体
収容袋における液体が収容される収容部は、前記切裂き
開始部の設けられた液体収容袋の少なくとも上端又は下
端に向けてその幅が漸次狭くなるように、この液体収容
袋の少なくとも上端又は下端の前記ヒートシール部が形
成されている。
【0011】この場合、液体収容袋の左右方向の中央部
に向けて収容部の幅が漸次狭くなるように形成するのみ
ならず、少なくとも上端又は下端を密封する一方の前記
ヒートシール部に関し、液体収容袋の上下方向における
内縁端が、この液体収容袋の一方の側縁から他方の側縁
に向かうにつれ液体収容袋の内方へ漸次張り出すように
形成されるように構成してもよい。
【0012】内部に収容される液体の粘性は、その種類
により異なる。醤油等の粘性の低い液体は、液体収容袋
から注出する際に、開封口が小さくとも円滑に注出させ
ることが十分に可能である。一方、ケチャップ等の粘性
の高い流動体は、開封口が小さいと円滑に注出させるこ
とが困難であり、注出の際にはできるだけ大きな開封口
を形成させることが好ましい。他方、内容物の種類に応
じて開封口の大きさの異なる袋を製造するとなると、そ
の分、生産管理や在庫管理が繁雑になり好ましいことで
はない。
【0013】このような問題点を一掃するのが本発明で
あり、一つの形状の袋で、粘性の異なる内容物や注口の
要求に対応できる。
【0014】即ち、開封させたい液体収容袋の上部又は
下部に関し、ヒートシール部が、液体収容袋の左右方向
の中央部に向けて収容部の幅が漸次狭くなるように形成
される構成、あるいは、この液体収容袋の一方の側縁か
ら他方の側縁に向かうにつれ液体収容袋の内方へ漸次張
り出すように形成される構成を採用することで、このヒ
ートシール部の形成されている範囲において、当該液体
収容袋を開封する位置を変えることで、開封口の大きさ
を変化させることができる。
【0015】なお、このようにヒートシール部を設けた
場合、前記切裂き開始部が前記一方の側縁に沿って、少
なくとも、前記ヒートシール部の内縁端が最も内方に張
り出す先端部に対応する位置まで延びるように構成する
とよい。切裂き開始部をこのように設けることで、切裂
き開始部の形成されている範囲内ではどの位置から開封
させても良好な手切れ性を確保できる。
【0016】また、本発明では上記液体収容袋におい
て、前記プラスチック積層フィルムは、前記液体収容袋
の外層側に延伸プラスチックフィルム層が、内層側に未
延伸プラスチック樹脂層が配されてなり、前記切裂き開
始部は、前記延伸プラスチックフィルム層に形成されて
いることを特徴とする。
【0017】本発明によれば、切裂き開始部を構成する
微細な孔が液体収容袋の内外を貫通すること無く形成さ
れているので、内容物を洩らすことなく良好な手切れ性
を確保できる。
【0018】さらに、本発明では上記液体収容袋におい
て、前記延伸プラスチックフィルム層は、その内層側が
ポリ塩化ビニリデンの皮膜層により被覆されていること
を特徴とする。
【0019】本発明にかかる液体収容袋には上述のよう
にアルミ箔層がないため、アルミ箔層を有する袋体に比
べ、バリヤー性が若干劣る。本発明では、酸素バリヤー
性をプラスチック積層フィルムに与えているポリ塩化ビ
ニリデンの皮膜層が延伸プラスチックフィルム層の内層
側に設けられているので、良好な酸素バリヤー性を確保
できる。そして、ポリ塩化ビニリデンの皮膜層は、中間
層として保護されているため、この皮膜層の損傷が無
く、長期に亘り高い酸素バリヤー性を維持する。
【0020】被覆層としては、さらに、本発明では上記
液体収容袋において、前記延伸プラスチックフィルム
層、その内層側が金属蒸着加工で蒸着層により被覆され
ていることを特徴とする。
【0021】本発明によれば、内層部に、例えば酸化ア
ルミ等で形成される蒸着層を設けることで、アルミ箔層
を有しなくても高いバリヤー性を得ることができる。ま
た、蒸着層を中間層として設けるので、この皮膜層の損
傷が無く、長期に亘り高い酸素バリヤー性を維持する。
【0022】そして、上記液体収容袋において本発明で
は、液体収容袋の上端及び下端を密封する前記ヒートシ
ール部は、その上下のいずれもの端縁が、凹凸の無い平
坦なフラット状に形成されている。
【0023】一般に、内容物が充填された液体収容袋
は、箱などの内部に無造作に積み重ねられるようにして
保存されることが多い。この場合、液体収容袋の上端縁
及び下端縁に凹凸を形成すると、これらの部分の凸部が
他の液体収容袋を損傷させてしまう。これによって、液
体収容袋に収容された内容物が漏れてしまうこともり、
これを防止する目的で層構成を厚くして(丈夫にして)
対応することも有るが、コストアップとなってしまう。
【0024】本発明では、前記ヒートシール部の上下い
ずれもの端縁が、凹凸の無い平坦なフラット状に形成さ
れているので、他の液体収容袋を傷つけてしまうことが
無く、孔を開けてしまったり、不本意に液体収容袋を引
き裂いてしまうことを確実に防止することができる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら説明する。
【0026】図1は本発明の一実施形態にかかる液体収
容袋1を示している。この液体収容袋1は、1枚のプラ
スチック積層フィルムの両側端同士を夫々の両側縁から
一定幅重ね合わせ、この重なり合った部分をプラスチッ
ク積層フィルムの側縁に沿ってヒートシールし、さら
に、この液体収容袋1の上端及び下端についてもヒート
シールして構成されている。以下、本図に表されている
面を背面2、図の裏側に位置する面を前面3とすれば、
ヒートシール部4は背面2の幅方向の中央で当該液体収
容袋1の上下方向に沿って外側に張り出すように設けら
れている(以下、このヒートシール部を背シール部とい
う)。
【0027】この液体収容袋1の上端縁及び下端縁は、
図1から明らかなように、ギャザーカット等、凹凸のな
い平坦なフラット状に形成されている。この液体収容袋
1は内容物が充填された状態で、箱などの梱包容器の中
に集積されるようにして保管されることが多い。かかる
場合に、上下の端縁がこの液体収容袋1のように平坦な
フラット状に形成されていることで、他の液体収容袋を
損傷させることを防止している。
【0028】そして、この液体収容袋1には、側面上端
側のヒートシール部5の下側にヒートシール部5に隣接
するようにして切裂き開始部としての粗面部7が形成さ
れている。この粗面部7は、袋1の上部を切裂いて開封
する際、当該粗面部7を起点として袋1の上端部を切り
離しやすくするために設けられたものである。また、図
2に示すように、背シール部4の根元にもヒートシール
部5の下側に粗面部8が形成されている。この粗面部8
は背シール部4で切断が止まってしまうのを防止するた
めのものである。このため、粗面部8は、切裂き開始部
としての粗面部7とは逆の側端側に形成されている。こ
れら粗面部7及び粗面部8は、液体収容袋1を構成する
プラスチック積層フィルムに微細な不貫通孔を複数散在
させて形成されたものである。液体収容袋は、切裂き開
始部としての粗面部7から切裂かれ、背シール部4につ
いても粗面部8により容易に切裂かれて、開封される。
(図3参照)。ただし、背シール部4に形成された粗面
部8を切裂き開始部として使用することを妨げるもので
はない。
【0029】なお、図1及び図2では、説明の便宜のた
め、粗面部7,8に形成された微細な不貫通孔を強調し
て示しているが、実際には、肉眼で粗面部7,8を容易
に認識できないように設けられていて、外観を損なうこ
とはない。なお、上記説明ではプラスチック積層フィル
ムの両側縁同士を突き合わせて合掌貼りにより背シール
部を形成した例を示したが、両端同士を重ね合わせた封
筒貼りとしてもよい。
【0030】この液体収容袋1を構成するプラスチック
積層フィルムは、プラスチックフィルムを積層して構成
されている。この液体収容袋1に収容されるものは、醤
油等の粘性の低い液体、並びにソース、マヨネーズ、ケ
チャップ、味噌ルー、各種のタレ等の粘性の高い流動性
を有する液体であって空気中の酸素により酸化され変質
しやすい液体である。そのため、本液体収容袋1には良
好な酸素バリヤー性、及び防湿性が確保されていること
が必要であるが、この液体収容袋では、後述するように
アルミ箔層が含まれていないため、袋体を透明にでき、
内容物の状態を目視で確認できる。
【0031】図4(a)は、プラスチック積層フィルム
10の構成の一例を示しており、袋の外層側にプラスチ
ック積層フィルムの基材となるPET(ポリエチレンテ
レフタレート)フィルム11が、内層側にPE(ポリエ
チレン)フィルム15が配され、これらが接着剤14で
接着されて積層されている。外層をなすPETフィルム
11の内面には、PVDC(ポリ塩化ビニリデン)のコ
ート12が施され、酸素バリヤー性をプラスチック積層
フィルム10に与えている。また、PVDCコート12
の内側には、当該液体収容袋に文字や図柄を描くための
印刷インキの層13が設けられている。PETフィルム
11とPEフィルム15とを接着している接着剤14は
印刷インキ層13とPEフィルム15との間に設けられ
ている。
【0032】外層をなすPETフィルム11は膜厚が1
2μmに形成された2軸延伸のPETが使用され、約3
μmの膜厚のPVDCがPETフィルム11の内面にコ
ートされている。一方、内層をなすPEフィルム15は
膜厚が70μmのPEが使用されている。そして、外層
と内層とを接着している接着剤14は、ドライラミネー
ト接着剤または無溶剤の接着剤が使用されている。
【0033】なお、この図ではPETフィルム11の内
層側にPVDCコート12を施したものを示したが、P
VDCコート12に換えてAL23、SiO2等の金属
をPETフィルム11の内面に蒸着して蒸着層を設けて
も高いバリヤー性を得ることができる。
【0034】図4(b)は、切裂き開始部としての粗面
部7のプラスチック積層フィルムの拡大断面図である。
この粗面部7に形成される粗面部は、#80〜#180
のサンドペーパーを積層前のプラスチックフィルムの外
面側から押圧して形成されるもので、少なくとも内層で
あるPEフィルム15を残し不貫通孔17‥17とし、
PEフィルム15より外側の層に形成されている。
【0035】図5は本発明にかかる液体収容袋を構成す
るプラスチック積層フィルムを形成するための装置20
の概略を示している。このプラスチック積層フィルム形
成装置20は基材としての帯状PETフィルム50の片
面50aを印刷する印刷装置21と、印刷された面50
aと逆側の面50bに粗面部を形成する粗面形成装置2
5と、この帯状PETフィルム50に内層としての帯状
PEフィルム51を積層して接着するラミネート装置2
9とから構成されている。基材として使用される帯状P
ETフィルム50は帯状のフィルムシートであり、この
帯状PETフィルム50をその長手方向に搬送させて印
刷、粗面形成及びラミネートが順に行われる。
【0036】図5の左側から送られた帯状PETフィル
ム50は、先ずその片面50aに文字や図柄が印刷装置
21により印刷される。使用されている印刷装置21は
グラビア印刷装置であり、上部に位置する圧胴ローラー
23と、タンク22内のインキに浸漬された版胴ローラ
ー24との間を通過する間に印刷される。
【0037】片面が印刷された帯状PETフィルム50
は、その後、乾燥装置30を通過し、ガイドローラー3
1,32に案内されて粗面形成装置25へ搬送される。
粗面形成装置25は、図6に示すように、上部に配され
たゴム胴ローラー26と、このゴム胴ローラー26の下
端に上端が接している粗面形成ローラー27とから構成
されている。粗面形成ローラー27の周面には、ローラ
ーの軸方向3箇所に所定間隔毎に矩形状のサンドペーパ
ー28‥28が貼りつけられている。
【0038】粗面形成装置25に搬送された帯状PET
フィルム50は、印刷された面50aと逆側の面50b
が粗面形成ローラー27の周面と接触してこの粗面形成
ローラー27の下側から巻き付けられる。そして、帯状
PETフィルム50は本図において反時計回りに粗面形
成ローラー27の周面に沿って案内され、粗面形成ロー
ラー27の上端でゴム胴ローラー26との間に挟み込ま
れる。粗面形成ローラー27が回転してこのローラー2
7に設けられたサンドペーパー28‥28が上端に達し
たときに、帯状PETフィルム50がサンドペーパー2
8‥28とゴム胴ローラー26の周面とに挟み込まれ、
その片面50bに粗面部が形成される。このため、帯状
PETフィルム50の片面50bには、その幅方向の所
定の位置に、フィルムの長手方向について一定の間隔ご
とに粗面部が形成される。
【0039】なお、粗面形成ローラーに取付けるサンド
ペーパーとしては、溶融アルミナが散在されて形成され
たもので、その粒度が#100〜#120のサンドペー
パーを使用するよい。溶融アルミナの他、炭化珪素、炭
化ホウ素、エメリー粉、砂等で微細な突起を複数散在さ
せたものを用いてもよい。また、粗面部を形成するため
の部材はサンドペーパーに限定されるものではなく、微
細な不貫通孔を散在するように形成できるものであれ
ば、例えば、複数の突起が表面に形成された金属板を粗
面形成ローラー27の周面に部分的に取付ける等、その
他の部材を用いても構わない。
【0040】帯状PETフィルム50の片面50bに粗
面部が形成された後、この帯状PETフィルム50は案
内ローラー31,32に案内されてラミネート装置29
に搬送される。搬送された帯状PETフィルム50は、
印刷された面50aが、別ルートから搬送された帯状P
Eフィルム51と重ね合わされ、これらが層を成すよう
にして接合されて1枚の帯状のプラスチック積層フィル
ムが形成される。
【0041】以上のようにして形成された帯状のプラス
チック積層フィルム52は、その後、図7に示すよう
に、その幅方向に3等分されるように切断スリットされ
る。この際、帯状プラスチック積層フィルム52に形成
された粗面部7が、スリットされた各帯状プラスチック
積層フィルム53‥53の各側端部54a‥54aから
所定の距離Lにそれぞれ位置するようにスリットされ
る。この所定距離Lの位置は、液体収容袋が形成された
際に袋の側部に対応している。スリットされた帯状プラ
スチック積層フィルム53は、図8に示すように、その
両側端54,54が突き合わされるようにして丸められ
る。そして、側端部54,54が合掌貼りになるように
両側縁から一定幅フィルム53の長手方向に沿ってヒー
トシールされ、長い筒体60が形成される。ヒートシー
ルされた部分4は、形成された筒体60の半径方向外側
に張り出している。
【0042】その後、図9に示すように、筒体60は、
その軸方向を一定間隔毎に上下からプレスされるように
して背面部と前面部とがさらにヒートシールされる。筒
体60の軸方向の所定間隔毎に行うヒートシールは、各
粗面部7‥7のやや先方の位置で筒体60の軸方向に直
交するように行われる。
【0043】このようにして形成されたヒートシール部
6‥6が、形成される液体収容袋の底面部となる。な
お、上述のスリット工程で、粗面部7がスリットされた
プラスチック積層フィルムの側縁から所定の距離に位置
するように切断されているので、粗面部7は、形成され
る液体収容袋の側面部に位置している。
【0044】ヒートシールが行われた後、図10に示す
ように、筒体60は、底面部に相当するヒートシール部
6‥6と粗面部7‥7との間でヒートシール部6‥6に
平行に順次切断される。図11は図10のA部を拡大し
たもので、切断される部分の詳細を示している。切断
は、本図に示すように、ヒートシール部6と粗面部7と
の間であって、ヒートシール部6の後端から微小距離δ
だけ離れた位置で行われる。この際、ヒートシール部6
を切断すると、後続側の袋体はその先端部分にヒートシ
ール部が付されたものになる。本工程では、このように
上部の閉塞され、内容物を充填することのできない不良
品が形成されることのないように、切断刃を降下するタ
イミングと筒体の搬送速度とが厳格に管理されている。
【0045】この筒体60を切断するに当たり、切断に
使用されるカッター65は、刃先が直線上に延びるよう
に形成されたものが使用される。このように刃先が直線
上に形成されたカッター65を使用することで、切り口
を凹凸のない平坦なフラット状に形成することができ
る。このように、上端縁及び下端縁をフラット状に形成
することで、これら上端縁及び下端縁が他の液体収容袋
を損傷させることがない。他方、図12に示すように刃
先67の形状が、刃幅方向にジグザクに形成されたカッ
ター66を使用し、製造される液体収容袋の上端縁5A
及び下端縁6Aにギャザーを形成すると、凸状の部分が
他の液体収容袋を損傷させてしまう。これにより、液体
収容袋に孔が形成されたり、開封されてしまうことがあ
る。上下の端縁を平坦なフラット状に形成することで、
かかる不都合な自体が発生することを確実に阻止するこ
とができる。
【0046】この切断された各部61‥61が上部の開
封された液体収容袋である。切断された後、各袋に、醤
油、ケチャップ等の液体が内部に充填され、その後、上
端が更にヒートシールされて袋の上部の側部に切裂き開
始部としての粗面部が設けられた液体収容袋が完成され
る。
【0047】そして、図3で説明したように、液体収容
袋1の側部に設けられた切裂き開始部としての粗面部7
から袋の上部を切り離せば、内部に充填された醤油等を
取出すことができる。
【0048】以上、製袋機による製袋方法について説明
したが、本発明の液体収容袋は、内容物を充填しつつ製
袋する自動充填方式による製袋方法で袋を形成してもよ
いことは勿論である。また、切裂き開始部としての粗面
部を袋の側部及び背シール部の双方に設けたものについ
て説明したが、粗面部を側部のみに設けたり、背面に形
成された背シール部のみに設けてもよい。なお、内層と
してPEフィルムを用いたものについて説明したが、一
般に用いられるEVAやL−LDPEを用いてもよく、
これらを押出しラミネートで設けてもよい。
【0049】次に、液体収容袋の少なくとも上部または
下部の一方のヒートシール部が、この液体収容袋の一方
の側縁から他方の側縁に向かうにつれ液体収容袋の内方
へ漸次張り出すように形成された液体収容袋について説
明する。
【0050】図13は、ヒートシール部104の内縁が
斜めに液体収容袋100を直線状に横断するように形成
されたものの一例である。この図13に示す液体収容袋
100は対向する一対の平面部を有し、この平面部10
1のうち、背面部に背シール102部が形成されてい
る。液体収容袋100は、1枚のプラスチック積層フィ
ルムの両側端同士を夫々の両側縁から一定幅重ね合わ
せ、この重なり合った部分をプラスチック積層フィルム
の側縁に沿ってヒートシールされた背シール部102が
形成され、この液体収容袋100の上端及び下端につい
ても平面部101の対向する内面同士をヒートシールし
て構成されている。
【0051】液体収容袋100の下部を密封するヒート
シール部103は、下縁から一定の幅を保つようにして
下縁に沿って形成されている。その一方で、上部を密封
するヒートシール部104は、この液体収容袋100の
一方の側縁から他方の側縁に向かうにつれ液体収容袋1
00の内方へ漸次張り出しており、その内縁端が、段差
のない連続的な直線状に形成されている。このため、内
容物が充填される収容部分の上部は、液体収容袋100
の上方部に向かうにつれ、図13の右側に片寄りながら
先細り状に形成されている。また、液体収容袋100の
一方の側縁には、切裂き開始部としての粗面部105が
ヒートシール部104と重なり合うように形成されてい
る。この粗面部105は、液体収容袋100の上端から
側縁に沿って、上部のヒートシール部104の内縁端が
最も内方に張り出す先端部に対応する位置(Aの位置)
よりやや下側(Bの位置)まで延びている。
【0052】液体収容袋100の上部を密封するヒート
シール部104、及び粗面部105が形成されているの
で、この液体収容袋100は開封位置に対応して開封口
の大きさが変化する。図13の符号105a、符号10
5bで示された、液体収容袋100の比較的上縁に近い
部分を側縁から水平に開封すれば、小さな開封口が形成
される一方、符号105c〜105eに示すように、液
体収容袋100の内方側を開封すれば、大きな開封口が
形成される。しかも、ヒートシール部104の内縁端が
段差のない直線状に形成されているので、液体収容袋1
00の幅の範囲で開封口の大きさを自在に形成させるこ
とができる。
【0053】なお、この図13に示す実施の形態では、
粗面部とヒートシール部とが重なり合うように、粗面部
が図13の左側縁に設けられているが、これとは逆に右
側縁に設けても構わない。
【0054】また、上部のヒートシール部を図14に示
す液体収容袋110のように形成してもよい。この液体
収容袋110は、下部のヒートシール部113が一定の
幅にて下縁に沿って形成されているのに対し、上部のヒ
ートシール部114は図14の右側から左側に向かうに
つれ、ステップ状に袋の内側に向けて張り出すように形
成されている。このため、液体収容袋110の上部で
は、内容物が収容される収容部分が上方に向かうにつ
れ、段階的に図14の右側へ片寄せられてその幅が狭め
られている。なお、この図14に示す液体収容袋110
ではヒートシール部114が2段のステップ状に形成さ
れているが、これに限定されるものではなく、3段以上
のステップ状に形成しても構わない。
【0055】また、液体収容袋110の一方の側縁部に
は、切裂き開始部としての粗面部115が上端から側縁
に沿ってヒートシール部114と重なり合うように形成
されている。この粗面部115の下端(Dの位置)は、
ヒートシール部114の内縁端が最も内方に張り出す先
端部に対応する位置(Cの位置)よりもやや下方まで延
びている。
【0056】このように上部のヒートシール部114及
び粗面部115を形成することで、上縁に最も近い第1
段目に対応する部分115a、ヒートシール部114の
中央部の第2段目に対応する部分115b、ヒートシー
ル部より内方部115cというように、開封位置に応じ
て開封口の大きさを3段階に形成できる。なお、この図
14に示す実施の形態では、粗面部とヒートシール部と
が重なり合うように、粗面部が図14の左側縁に設けら
れているが、これとは逆に右側縁に設けても構わない。
【0057】但し、図15に示すように液体収容袋を形
成してもよい。
【0058】図15に示す液体収容袋120は、液体が
収容される収容部の幅が、上端に向かうにつれ左右方向
の中心に向けて狭められるように形成されたものであ
る。この液体収容袋120についても、1枚のプラスチ
ックフィルムの側縁同士がヒートシールされることで形
成されていて、対向する一対の平面部121を有し、こ
の平面部121のうち、背面部に背シール部122が形
成されている。
【0059】液体収容袋120の下部を密封するヒート
シール部123は、下縁から一定の幅を保つようにして
下縁に沿って形成されている。その一方で、上部を密封
するヒートシール部124は、その内縁端が液体収容袋
120両側部から上部へ向けて直線状に延びて、液体収
容袋120の両隅を斜めに横切るように形成されてい
る。このため、内容物が充填される収容部の上部は、液
体収容袋120の上方部に向かうにつれ、左右の中心に
向けて先細り状に形成されている。また、液体収容袋1
20の両側縁には、切裂き開始部としての粗面部125
がそれぞれ形成されている。これら粗面部125は、液
体収容袋120の上端から側縁に沿って、上部のヒート
シール部124の内縁端が最も内方に張り出す先端部に
対応する位置(Eの部分)よりやや下側(Fの部分)ま
で延びている。
【0060】液体収容袋120に関しても、上部を密封
するヒートシール部124、及び粗面部125が形成さ
れているので、この液体収容袋120は開封位置に対応
して開封口の大きさが変化する。図15の符号125a
で示された、液体収容袋120の比較的上縁に近い部分
を側縁から水平に開封すれば、小さな開封口が形成され
る。そして、開封位置を125b、125cと液体収容
袋120の下部に移動させるにつれ、大きな開封口が形
成される。なお、この液体収容袋120についても、ヒ
ートシール部124の内縁端が段差のない直線状に形成
されているので、液体収容袋120の幅の範囲で開封口
の大きさを自在に形成させることができる。
【0061】これら、図13〜図15に示した液体収容
袋100,110,120のようにヒートシール部を形
成することで、粘性が異なる液体を袋体毎に収容する場
合でも、1つの形状である当該液体収容袋100,11
0,120で、収容される液体の粘性に応じた大きさに
開封できる。例えば、醤油等の粘性の低い液体について
は、上縁に比較的近い部分を開封して注出させる。粘性
の低い液体の場合、比較的小さく開封口を形成すること
で、円滑に液体収容袋100,110,120から注出
させることができる。一方、ケチャップやマヨネーズ等
のように粘性の高い液体の場合には、小さな開封口では
円滑に液体収容袋100,110,120から注出させ
ることができない。このような粘性の高い液体について
は、液体収容袋の内方部に比較的近い部分を開封して、
開封口を大きくすることで円滑に注出させることができ
る。
【0062】その一方で、液体収容袋100,110,
120の一方の側縁に、切裂き開始部としての粗面部を
上端から側縁に沿って、ヒートシール部の最も内方に張
り出す先端部よりやや下方まで延ばして形成している。
このため、液体収容袋100,110,120を開封す
る際に、この粗面部の形成された範囲内であればどの位
置についても、良好な手切れ性を確保でき、容易に開封
させることができる。
【0063】なお、図13〜図15に示した液体収容袋
100,110,120では、上部ヒートシール部10
4,114,124を利用して開封口の大きさを自在に
変更させるようにしているが、下部のヒートシール部を
同様な態様で形成しても構わない。また、上下いずれに
もこの構成を採用しても構わない。
【0064】なお、図13〜図15に示す液体収容袋に
おいて、各々の背シール部102,112,122に設
けられる粗面部は図2に示す液体収容袋の粗面部8と同
様に、液体収容袋100,110,120の側縁部に設
けられた切裂き開始部105,115,125とは逆サ
イドの側縁部側にて、この部分に対応するヒートシール
部104,114,124の下端縁より下方まで延びる
ように形成されている。
【0065】
【発明の効果】以上、本発明によれば、液体収容袋を構
成するプラスチック積層フィルムには、アルミ箔層が含
まれていないので、低廉な費用で袋体を形成できる。ま
た、同一の表面積を有するプラスチック積層フィルムで
同一の内容積を得る場合には、3辺シールの袋や4辺シ
ールの袋を形成する場合に比し、シールする面積が少な
くてすみ、特にスティック状の小袋においてはプラスチ
ック積層フィルムを有効に利用できる。さらに、アルミ
箔層を設けた場合に近い良好な酸素バリヤー性を確保で
きる。
【0066】また、ヒートシール部は、この液体収容袋
の一方の側縁から他方の側縁に向かうにつれ液体収容袋
の内方へ漸次張り出すように形成されることで、内容物
の粘性に応じて開封口を適宜な大きさで開封させること
ができる。なお、切裂き開始部が、一方の側縁に沿っ
て、少なくと、ヒートシール部の内縁端が最も内方に張
り出す先端部に対応する位置まで延びているよう形成さ
れることで、当該切裂き開始部が形成された範囲ないで
あれば、どの位置においても容易に液体収容袋を開封さ
せることができる。
【0067】さらに、上下の端縁を平坦なフラット状に
形成することで、周囲に存在する他の液体収容袋を損傷
させることのない液体収容袋を形成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態にかかる液体収容袋の斜視
図。
【図2】図1に示す液体収容袋の背シール部に形成され
た粗面部を示す斜視図。
【図3】図1に示す液体収容袋の上部を開封した状態を
示す正面図。
【図4】図1の液体収容袋を構成するプラスチック積層
フィルムの拡大断面図。
【図5】プラスチック積層フィルムを形成する装置の概
略を示す図。
【図6】図5の装置に組み込まれてPETフィルムに粗
面部を形成する装置を示す斜視図。
【図7】形成されたプラスチック積層フィルムをその長
手方向に沿ってスリットする工程を示す図。
【図8】長手方向に切断されたプラスチック積層フィル
ムから筒体を形成する工程を示す図。
【図9】筒体を形成される液体収容袋の長さに対応させ
てその長手方向に直交する方向にヒートシールする工程
を示す図。
【図10】ヒートシールされた筒体をその後端直近で切
断する工程を示す図。
【図11】図10に示すA部の拡大図。
【図12】刃先が刃幅方向にジグザクに形成されたカッ
ター、及びその切り口の形状を示す図。
【図13】開封口の大きさを自在に変更させることが可
能な液体収容袋の一実施形態を示す正面図。
【図14】図13の液体収容袋とは別の実施形態にかか
る液体収容袋の正面図。
【図15】さらに、別の実施形態にかかる液体収容袋の
正面図。
【図16】従来から使用されている、3辺がヒートシー
ルされた袋体の斜視図。
【図17】従来から使用されている、注出口部が変形シ
ールされた三方シール袋体の斜視図。
【図18】従来から使用されている、4辺がヒートシー
ルされた袋体の斜視図。
【符号の説明】
1,100,110,120 液体収容袋 4 ヒートシール部 7,8,105,115,125 切裂き開始部(粗面
部) 10 プラスチック積層フィルム 11 PET(ポリエチレンテレフタレート)フィルム 12 PVDC(ポリ塩化ビニリデン)コート層 13 印刷インキ層 14 接着剤 15 PE(ポリエチレン)フィルム 17 不貫通孔 20 プラスチック積層フィルム製造装置 21 印刷装置 25 粗面形成装置 29 ラミネート装置 50 帯状PETフィルム 52 帯状プラスチック積層フィルム 60 筒体 104,114,124 ヒートシール部

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に液体を密封して収容するための液
    体収容袋であって、この液体収容袋は、アルミ箔層を含
    まないプラスチック積層フィルムの両側端同士が夫々の
    両側縁から一定幅重ね合わされ、この重なり合った部分
    をその側縁に沿って融着された背シール部と、この液体
    収容袋の上端及び下端を密封するヒートシール部とを有
    し、 この液体収容袋の側部または背シール部の少なくとも一
    方には、この液体収容袋の上部または下部の一部分に外
    面から微細な不貫通孔を複数散在させて形成される切裂
    き開始部が設けられていることを特徴とする液体収容
    袋。
  2. 【請求項2】 前記切裂き開始部は、この液体収容袋の
    上端又は下端を密封する前記ヒートシール部より、この
    液体収容袋の上下方向における中央側に形成されている
    ことを特徴とする請求項1記載の液体収容袋。
  3. 【請求項3】 前記液体収容袋における液体が収容され
    る収容部は、前記切裂き開始部の設けられた液体収容袋
    の少なくとも上端又は下端に向かうにつれ、その幅が漸
    次狭くなるように、この液体収容袋の少なくとも上端又
    は下端の前記ヒートシール部が形成されていることを特
    徴とする請求項1に記載の液体収容袋。
  4. 【請求項4】 少なくとも上端又は下端を密封する一方
    の前記ヒートシール部は、この液体収容袋の一方の側縁
    から他方の側縁に向かうにつれ、液体収容袋の内方へ漸
    次張り出すように形成されていることを特徴とする請求
    項3記載の液体収容袋。
  5. 【請求項5】前記切裂き開始部が、前記一方の側縁に沿
    って、少なくとも、前記ヒートシール部の内縁端が最も
    内方に張り出す先端部に対応する位置まで延びているこ
    とを特徴とする請求項4記載の液体収容袋。
  6. 【請求項6】 前記プラスチック積層フィルムは、前記
    液体収容袋の外層側に延伸プラスチックフィルム層が、
    内層側に未延伸プラスチック樹脂層が配されてなり、前
    記切裂き開始部は、前記延伸プラスチックフィルム層に
    形成されていることを特徴とする請求項1〜請求項5い
    ずれかに記載の液体収容袋。
  7. 【請求項7】 前記延伸プラスチックフィルム層は、そ
    の内層側がポリ塩化ビニリデンの皮膜層により被覆され
    ていることを特徴とする請求項6記載の液体収容袋。
  8. 【請求項8】 前記延伸プラスチックフィルム層は、そ
    の内層側が金属蒸着加工で蒸着層により被覆されている
    ことを特徴とする請求項6記載の液体収容袋。
  9. 【請求項9】 液体収容袋の上端及び下端を密封する前
    記ヒートシール部は、その上下のいずれもの端縁が、凹
    凸の無い平坦なフラット状に形成されていることを特徴
    とする請求項1〜請求項8いずれかに記載の液体収容
    袋。
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