JP2003026032A - 走行装置 - Google Patents

走行装置

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JP2003026032A
JP2003026032A JP2001217093A JP2001217093A JP2003026032A JP 2003026032 A JP2003026032 A JP 2003026032A JP 2001217093 A JP2001217093 A JP 2001217093A JP 2001217093 A JP2001217093 A JP 2001217093A JP 2003026032 A JP2003026032 A JP 2003026032A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 副変速段の切換作動があっても旋回操作性が
良い走行ミッション基本伝動系と差動歯車装置を備えた
走行装置を提供すること。 【解決手段】 エンジンからの駆動力を変速した後、複
数段に副変速する副変速装置24と、該副変速後の駆動力
を左右一対の車軸11L、11Rへ断続的に伝動する左右のサ
イドクラッチ44L、44Rを含む変速用歯車機構を備えた走
行トランスミッション基本伝動系と差動伝動系を備え、
前記差動伝動系は、前記副変速装置24で副変速された後
の駆動力を伝動するカウンタ軸60と該カウンタ軸からの
駆動力をそれぞれ選択的に受けて回転する直進用クラッ
チ81と旋回時に動力伝動する旋回用クラッチ82と、該直
進用クラッチと旋回用クラッチを駆動させる同一の回転
軸からなるクラッチ軸70と、該クラッチ軸からの動力を
受けて回転する差動歯車装置6からなる走行装置であ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、クローラを走行手
段とする作業機などの走行装置に関する。
【0002】
【従来の技術】クローラを走行手段とする作業機などの
走行装置として、農業用のコンバインを例に従来の技術
を説明する。コンバインはクローラを構成する無限履帯
の接地面積を広くし、水田など軟弱な圃場でも自由に走
行して刈取作業などの農業作業を可能としている。
【0003】コンバインは動力源としてエンジンを搭載
し、エンジンの発生する動力をコンバインの走行、刈
取、脱穀などに使用するが、そのクローラは、エンジン
の動力を走行トランスミッションにより変速して駆動す
る。走行トランスミッションは、静油圧式無段変速装置
(以下、無段変速装置をHSTという)、歯車列機械的
変速手段、差動歯車装置、クラッチ手段、ブレーキ手段
などにより構成されている。
【0004】コンバインを直進走行させるときは、左右
一対のクローラを等速で駆動し、コンバインを左右に旋
回させるときは、左右のクローラに速度差を与えて駆動
し、高速側のクローラを外側に、低速側、停止側または
後退側のクローラを内側とする旋回が可能な構成として
いる。
【0005】コンバインを用いて圃場に植立する穀稈の
刈取及び脱穀などを行うことにより、収穫作業の省力化
と能率化が進展してきた。コンバインは走行装置として
クローラを用いるために、その運転操作は必ずしも容易
ではなかったが、コンバインの走行トランスミッション
に無段階変速できる走行用油圧無段変速装置(以下、走
行用HSTという)および旋回用の油圧無段変速装置
(以下、旋回用HSTという)を用いることにより、コ
ンバインの走行、操舵の運転操作はきわめて容易に行え
るようになる。
【0006】さらに従来の走行トランスミッション基本
伝動系を備えた走行系に、差動歯車装置を備えた走行ト
ランスミッション差動伝動系(補助伝動系)を加えた構
成を用いて微速前進時の旋回確実性を向上させたコンバ
インが提案されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、差動歯車装置
を備えた走行系を備えたコンバインでは、走行トランス
ミッション基本伝動系における副変速前の軸から、差動
伝動系と直進伝動機構とを分岐させて設けた場合、副変
速の切換によって巻回半径が変化してしまうという欠点
があった。
【0008】また差動歯車装置を備えた走行系を備えた
コンバインは、湿田等で急旋回(スピンターン)する
と、大きく沈下して走行不能となる状態が生じやすこと
も問題であった。
【0009】そこで、本発明の課題は、副変速段の切換
作動があっても旋回操作性が良い走行ミッション基本伝
動系と差動伝動系を備えた走行装置を提供することであ
る。
【0010】また、本発明の課題は、湿田などではブレ
ーキ旋回しかできないようにした走行ミッション基本伝
動系と差動伝動系を備えた走行装置を提供することであ
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の上記課題は次の
構成によって解決される。請求項1の発明は、エンジン
からの駆動力を入力した後、複数段に副変速する副変速
装置(24)と、副変速後の駆動力を左右一対の車軸
(11L、11R)へ断続的に伝動可能な左右のサイド
クラッチ(44L、44R)を含む変速用歯車機構を備
えた走行トランスミッション基本伝動機構と、前記左右
のサイドクラッチ(44L、44R)とそれぞれ連動す
る各ギア(48L、48R)を設け、該各ギア(48
L、48R)間に亘って設けられた差動変速機構を備え
た走行装置において、前記差動変速機構は、前記副変速
装置(24)で副変速された後の駆動力を伝動するカウ
ンタ軸(60)と該カウンタ軸(60)からの駆動力を
それぞれ選択的に受けて回転し、直進時の動力を伝動す
る直進用クラッチ(81)と旋回時に動力伝動する旋回
用クラッチ(82)と、該直進用クラッチ(81)と旋
回用クラッチ(82)を駆動させる同一の回転軸からな
るクラッチ軸(70)と、該クラッチ軸(70)からの
動力を受けて回転する差動歯車装置6からなる走行装置
である。
【0012】本発明の請求項1記載の発明によれば、副
変速後の伝動軸(カウンタ軸(60))から、差動伝動
機構と直進伝動機構とが分岐するため、副変速の切換作
動によって旋回半径が変わることがなく、旋回操作フィ
ーリングを一定に保つことができる。
【0013】また、請求項2の発明は、請求項1記載の
走行装置において、旋回用クラッチ(82)とカウンタ
軸(60)には、カウンタ軸(60)からの駆動力を旋
回用クラッチ(82)に複数段切り換えできる変速ギア
(62、63、73Ra、73Rb)をそれぞれ備え、
該変速ギア(62、63、73Ra、73Rb)は、該
変速ギアの切り換えにより、左右への旋回モードとして
進行方向内側の車輪が外側の車輪より緩やかに前転する
緩旋回から進行方向内側の車輪が停止するブレーキ旋回
までの旋回モード又は前記二種の旋回をする両モードに
加えて進行方向内側の車輪が外側の車輪とは逆方向に回
転する急旋回モードまで実行可能なギア比で構成されて
いる走行装置である。
【0014】本発明の上記請求項2記載の発明によれ
ば、例えば、湿田等でスピンターンすると、大きく沈下
して走行不能となる状態が生じやすいので、湿田等で
は、ブレーキターンまでしか実行できないようにするこ
とにより、旋回に起因する沈下を少なくし、走行状態を
良好に保つことができる。
【0015】
【発明の効果】本発明の請求項1記載の発明によれば、
副変速後に差動伝動機構と直進伝動機構とが分岐するた
め、旋回操作性が従来より良くなる。
【0016】また本発明の請求項2記載の発明によれ
ば、請求項1の発明の効果に加えて、湿田等でも旋回時
の沈下をなくし、走行状態を良好に保つことができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を用いて具体的に説明する。図1は本発明のコンバイン
の前面図であり、図2は本発明のコンバインの左側面図
である。
【0018】図1および図2に示すように、コンバイン
1の車体フレーム2の下部側に土壌面を走行する左右一
対の走行クローラ3を有する走行装置本体4を配設し、
車体フレーム2の前端側に分草具5を備えた刈取装置9
が設けられている。刈取装置9は車体フレーム2の上方
の支点を中心にして上下動する刈取装置支持フレーム
(図示せず)で支持されているので、コンバイン1に搭
乗したオペレータが操縦台20の操向レバー21を前後
に傾倒操作することにより、刈取装置支持フレーム(図
示せず)と共に上下に昇降する構成である。
【0019】車体フレーム2の上方には、刈取装置9か
ら搬送されてくる穀稈を引き継いで搬送して脱穀、選別
する脱穀装置10と該脱穀装置10で脱穀選別された穀
粒を一時貯溜するグレンタンク13が載置され、グレン
タンク13の後部にオーガ15を連接して、グレンタン
ク13内の穀粒をコンバイン1の外部に排出する構成と
している。
【0020】すなわち、コンバイン1はオペレータが操
縦台20において主変速HSTレバー23および副変速
レバー22を操作し、エンジン(図示せず)の動力を図
3、図4に示す走行トランスミッションケース12内の
主変速機の走行用HST18および副変速機24の歯車
変速手段を介して変速し、左右のクローラ3、3に伝動
して任意の速度で走行する。
【0021】また、コンバイン1は、オペレータが操縦
台20において操向レバー21を左右に傾倒操作するこ
とにより各種旋回走行することができる。すなわち、操
向レバー21をコンバイン1を旋回させようとする方向
に傾倒操作することにより、図3、図4に示す走行ミッ
ションケース12内のクラッチが作動し、左右のクロー
ラ駆動スプロケット(図示せず)に選択的に伝動される
ので、左右のクローラ3、3に速度差が与えられて走行
方向の変更が行われる構成としている。
【0022】本実施の形態のコンバインの走行ミッショ
ン装置14を展開して示す断面図を図3、図4に示し、
図5に走行ミッションケースの左側面図を示し、図6に
差動歯車装置のギアの回転数の関係図を示す。
【0023】走行ミッション装置14は、図3に示すa
〜e軸からなる走行トランスミッション基本伝動系と図
4に示すカウンタ軸60(A軸)、クラッチ軸70(B
軸)及び差動軸50L、50R(C軸)を備えた走行ミ
ッション差動伝動系(補助伝動系)を備えている。
【0024】本実施の形態のコンバインの走行ミッショ
ン装置14は図5の走行ミッションケースの左側面図に
示すようにカウンタ軸60(A軸)、クラッチ軸70
(B軸)及び差動軸50L、50R(C軸)からなる走
行ミッション差動伝動系とa軸〜e軸からなる走行ミッ
ション基本伝動系とをそれぞれグループ化して配置して
いる。
【0025】まず、走行ミッション装置14のa軸〜e
軸からなる走行トランスミッション基本伝動系を主に図
3で説明する。図示しないエンジンからの回転駆動力が
走行用HST18に伝動され、正・逆転の切換えや変速
回転動力が出力軸17(a軸)から出力される構成とし
ている。そして、主変速レバー23により走行用HST
18の増減速の変速と前後進(正・逆転の切換え)の切
換えができる構成としている。
【0026】そして、操向レバー21を操作して、後述
のサイドクラッチ44L、44Rの「入」・「切」と増
減速の変速操作により差動歯車装置6を駆動させて旋回
走行ができる構成としている。
【0027】走行ミッションケース12内には、副変速
装置24とサイドクラッチ装置7と差動歯車装置6と有
段変速装置19が設けられ、これらの装置の伝動下手側
の左右のホイールシャフト11L、11Rから図示しな
い駆動スプロケットを介して左右の走行クローラ3、3
を駆動する構成になっている。
【0028】副変速装置24は、走行用HST18の出
力軸17の広幅伝動ギア26からの動力が伝動される第
一副変速軸27(b軸)上に一体に設けられた大ギア2
8と中ギア29と小ギア30と第二副変速軸33(c
軸)上に設けられた変速大ギア34、変速中ギア35及
び変速小ギア36から構成される。第一副変速軸27上
に一体に設けられたギア28〜30は第一副変速軸27
の軸方向に摺動自在に軸装して変速可能に構成してい
る。そして、上記第一副変速軸27は、端部を走行ミッ
ションケース12から外側に延長して刈取伝動プーリ3
1(刈取PTOプーリ)を軸着して車速に同調した回転
動力を刈取装置6などの回転各部に入力できる構成とし
ている。
【0029】そして、第二副変速軸33は、前記第一副
変速軸27の伝動下手側に軸架し、変速大ギア34、変
速中ギア35、変速小ギア36及び伝動ギア37をそれ
ぞれ軸着している。第二副変速軸33の変速大ギア34
は前記第一副変速軸27の小ギア30に噛合し、変速中
ギア35は第一副変速軸27の中ギア29に噛合し、変
速小ギア36は第一副変速軸27の大ギア28に噛合
し、さらに伝動ギア37は後述のサイドクラッチ軸41
L、41R(d軸)に動力を伝動するセンターギア40
に常時噛合している。
【0030】サイドクラッチ装置7は、上記第二副変速
軸33の伝動下手側にセンターギア40を中心として、
その左右にサイドクラッチ軸41L、41Rを備えてい
る。サイドクラッチ軸41L、41R上にはそれぞれク
ラッチギア43L、43Rがスプライン係合しており、
前記センターギア40にはクラッチギア43L、43R
が係合、解放可能な内周ギアを備えている。また、クラ
ッチギア43L、43Rはスリーブ42L、42R上に
スプライン係合し、さらに、スリーブ42L、42Rは
左右のサイドクラッチ軸41L、41R上にそれぞれ遊
嵌している。
【0031】ギアドック式に噛合したクラッチギア43
L、43Rとセンタギア40の内周ギアからなる構成を
それぞれサイドクラッチ44L、44Rと呼ぶことにす
る。
【0032】また、サイドクラッチ軸41L、41R上
にはスリーブ42L、42Rがそれぞれ遊嵌しており、
スリーブ42L、42Rを介してクラッチギア43L、
43Rがホイールシャフトギア48L、48Rと常時係
合していて、ギア48L、48Rにそれぞれホイールシ
ャフト11L、11R(e軸)が固定され、該ホイール
シャフト11L、11Rの両端に図示しない駆動スプロ
ケットが固定され、該駆動スプロケットにそれぞれ固定
された左右の走行クローラ3、3が駆動可能になってい
る。
【0033】また、スリーブ42L、42Rと走行ミッ
ションケース12との間にそれぞれプッシュシリンダ4
9L、49Rが設けられ、このプッシュシリンダ49
L、49Rによりスリーブ42L、42Rは常時センタ
ーギア40側に付勢されているが、それぞれシフタ47
L、47Rでプッシュシリンダ49L、49Rの付勢力
に打ち勝つ方向に移動可能な構成になっている。
【0034】シフタ47L、47Rは直進走行時には作
動せず、サイドクラッチ44L、44Rが共に係合した
状態であるので、左右のクローラ3、3が等速回転す
る。また所望の旋回方向に操向レバー21を操作するこ
とでシフタ47L又は47Rが作動して、サイドクラッ
チ44L又は44Rの係合と解放が選択され、エンジン
動力が左又は右のクローラ3、3に伝達され、所望の方
向に回転する。
【0035】また、ホイールシャフトギア48L、48
Rは後述する差動歯車装置6のリングギア9L、9Rと
常時噛合している。
【0036】また、走行ミッション装置14のA軸〜C
軸から成る走行トランスミッション差動(補助)伝動系
を主に図4で説明する。
【0037】走行トランスミッション差動(補助)伝動
系は、前記副変速装置24の後段側に設けられるクラッ
チ軸70(B軸)上に設けられる直進用クラッチ81と
旋回用クラッチ82とカウンタ軸60(A軸)を備えた
有段変速装置19と作動軸50L、50R(C軸)を備
えた差動歯車装置6を備えている。
【0038】有段変速装置19のカウンタ軸60には直
進用クラッチ81に動力伝達するための出力ギア61が
固着されており、該出力ギア61の取り付け部とは反対
側のカウンタ軸60の側面側に径の互いに異なる出力ギ
ア62、63が設けられており、それぞれがスピンター
ン又はブレーキターン選択用の操向モード選択レバー2
5で操作されるスピン、ブレーキターン選択用シフタス
テー91によりシフトされて、後述の旋回用クラッチ8
2の円筒状回転体73Rの外周に設けられたギア73R
a、73Rbのいずれかと係合する。
【0039】図4、図5に示すように第一副変速軸27
とクラッチ軸70との間に設けた伝動軸90(x軸)に
前記出力ギア62、63のいずれかを選択して動力伝動
系に係合させるためのシフタステー91を摺動自在に設
けている。また、伝動軸90(x軸)には第一副変速軸
27の3つの変速ギア28、29、30のいずれかを選
択して動力伝動系に係合させる第一副変速軸27に噛合
する副変速シフタステー92も摺動自在に設ける。
【0040】有段変速装置19からの駆動力が直進用ク
ラッチ81に伝動されると、該駆動力は差動歯車装置6
のリングギア53、差動軸50L、50R(C軸)を経
由してサイドギア51L、51Rを同時に等速回転させ
て、さらにホイールシャフトギア48L、48Rとホイ
ールシャフト11L、11R(e軸)を経由して走行ク
ローラ3、3を等速回転させる。
【0041】また、前記副変速装置24及び有段変速装
置19からの回転伝動力が旋回用クラッチ82を経由す
る場合は、差動歯車装置6のサイドギア51L、51R
をそれぞれ所定の互いに異なる回転数で回転させ、左右
のクローラ3、3を経由して所望の方向に所望の旋回モ
ードでコンバインを旋回させるが、その詳細は後述す
る。
【0042】副変速レバー22の作動で副変速シフタス
テー92(図4)を介して副変速装置24の第一変速軸
27の三種類の変速ギア28、29、30と第二副変速
軸33の対応するギア36、35、34のいずれかの組
みを噛合させることで第二副変速軸33の伝動ギア37
に常時係合するカウンタ軸60(A軸)に固定された出
力ギア61を回転させ、該カウンタ軸60はその出力ギ
ア61を介して出力ギア61に常時噛合している円筒状
回転体72Lに設けられたギア72Laを介してクラッ
チ軸70を回転させる。
【0043】直進用クラッチ81と旋回用クラッチ82
を両側に備えたクラッチ軸70の中央部にはセンターギ
ア71が固定されている。ギア72Laはギア72Lと
一体であり、これらはクラッチ軸70に遊嵌している。
円筒状回転体73Lはクラッチ軸70にスプライン嵌合
している。
【0044】また、カウンタ軸60の出力ギア61が円
筒状回転体72Lのギア72Laに常時噛合し、カウン
タ軸60の出力ギア62がクラッチ軸70のギア73R
aと噛合可能であり、又はカウンタ軸60のギア63が
クラッチ軸70のギア73Rbと噛合可能な構成になっ
ている。
【0045】円筒状回転体72Lと円筒状回転体73L
にそれぞれスプライン係合している多数の摩擦板を設け
て直進用クラッチ81を構成し、円筒状回転体72Rと
円筒状回転体73Rにもそれぞれスプライン係合してい
る多数の摩擦板を設けて旋回用クラッチ82を構成して
いる。
【0046】直進用クラッチ81と旋回用クラッチ82
を同一軸であるクラッチ軸70に設けることにより両ク
ラッチ81、82を択一的に操作できるので、構成が簡
素化でき、安価になる。また両クラッチ81、82の切
り替えのタイミングを機械的に調整できるので複雑な制
御が不要となる。
【0047】また、センターギア71の両側に直進用ク
ラッチ係合用と旋回用クラッチ係合用の円筒状回転体7
4L、74Rがそれぞれクラッチ軸70に遊嵌して設け
られ、円筒状回転体74Lは円筒状回転体72Lと円筒
状回転体73Lとの間で圧縮バネ75により常時直進用
クラッチ81が係合(「入」)する方向に付勢されてい
る。
【0048】直進用クラッチ81と旋回用クラッチ82
において、操向レバー21が操作されないときは直進用
クラッチ81は常時「入」状態を保ち、旋回用クラッチ
82は常時「切」状態を保っている。クラッチ軸70は
スラストベアリング76でスラスト方向の支持がなされ
ているが、油口77から圧油の導入がない場合には圧縮
バネ75によって直進用クラッチ81が係合(「入」状
態)となり、油口77から圧油の導入があると、バネ7
5の付勢力に打ち勝ってクラッチ軸70とセンタギア7
1が図4の左側(矢印A方向)にシフトし、直進用クラ
ッチ81は解放(「切」状態)となり、旋回用クラッチ
82が係合(「入」状態)になる。
【0049】直進用クラッチ81が「入」の場合はカウ
ンター軸60の出力ギア61からの駆動力は円筒状回転
体72Lからクラッチ81、円筒状回転体73Lを回転
させ、該回転体73Lの駆動がクラッチ軸70を回転さ
せる、このため、該クラッチ軸70に固定されたセンタ
ギア71が回転して差動歯車装置6のリングギア53を
回転させる。このとき旋回用クラッチ82が「切」であ
るのでカウンター軸60の出力ギア62又はギア63か
らの駆動力は円筒状回転体73Rを空回りさせる。
【0050】また旋回用クラッチ82が「入」の場合
は、直進用クラッチ81が「切」となり、カウンター軸
60の出力ギア61からの駆動力は円筒状回転体72L
を空回りさせるが、このときカウンター軸60の出力ギ
ア62又はギア63からの駆動力が円筒状回転体73R
のギア73Ra又はギア73Rbをそれぞれ経由してク
ラッチ82、円筒状回転体72Rを回転させ、該回転体
72Rの回転でクラッチ軸70を駆動させる。この結
果、クラッチ軸70に固定されたセンタギア71が回転
して差動歯車装置6のリングギア53を回転させる。
【0051】差動歯車装置6には、中間ベベル歯車52
の外周に設けたデフケース54と一体のリングギア53
が設けられており、また、左右一組の差動軸50L、5
0Rには側部ベベル歯車51L、51Rがそれぞれ遊嵌
しており、また、側部歯車51L、51Rには左右のサ
イドギア9L、9Rがそれぞれ固定している。これらサ
イドギア9L、9Rはそれぞれホイールシャフトギア4
8L、48Rに常時係合している。リングギア53はク
ラッチ軸70のセンターギア71に常時係合している。
【0052】上記構成からなる走行ミッション装置14
のギア機構において、コンバインの直進時はサイドクラ
ッチ装置7の左右のサイドクラッチ44L、44Rが共
に係合したままであり、エンジン動力は副変速装置24
の第二副変速軸33の伝動下手側のサイドクラッチ軸4
1L、41Rと係合しているセンターギア40から左右
の走行系に動力がそれぞれ伝動される。左側の走行系で
はセンターギア40から伝動される動力はクラッチギア
43Lからホイールシャフトギア48L、ホイールシャ
フト11L及び図示しない駆動スプロケットを順次回転
させて左クローラ3を駆動する。同様に右側の走行系で
はセンターギア40の動力はクラッチギア43Rからホ
イールシャフトギア48R、ホイールシャフト11R及
び図示しない駆動スプロケットを順次回転させ右クロー
ラ3を駆動する。
【0053】副変速レバー22の作動で副変速シフタス
テー92が副変速装置24の第一副変速軸27のギア2
8、29、30とそれぞれ対応する第二副変速軸33の
ギア36、35、34のいずれかの組みのギア同士を噛
合させて、適切な速度段で直進走行ができる。
【0054】このとき直進用クラッチ81は「入」で、
旋回用クラッチ82は「切」であり、直進時の差動歯車
装置6の状態は次の通りである。
【0055】ホイールシャフトギア48L、48Rが
共に回転しているので、ホイールシャフトギア48L、
48Rがそれぞれ噛合しているサイドギア9L、9Rは
同じ方向に共に等速回転する。従って、サイドギア9
L、9Rとそれぞれ一体回転するサイドギア51L、5
1Rを介してデフケース54と該デフケース54と一体
のリングギア53も同じ方向に回転する。
【0056】さらに、第二副変速軸33の駆動力がカ
ウンタ軸60の出力ギア61、直進用クラッチ81の円
筒状回転体72Lのギア72La、直進用クラッチ8
1、円筒状回転体73L、クラッチ軸70、センタギア
71及びリングギア53に順次動力伝達される。
【0057】このようにリングギア53は上記、の
二系統から回動されるので上記、の二系統からのリ
ングギア53への変速比を同じに設定する。従ってサイ
ドクラッチ44L又は44Rを「切」にしたとき、上記
の伝動系統からの動力がリングギア53からサイドギ
ア9L、9Rとホイールシャフトギア48L、48Rに
それぞれ伝わるので、ショックが防止される。
【0058】次に前記ギア機構の左旋回時の作動につい
て説明する。操向レバー21を左側に傾斜させること
で、サイドクラッチ44Lを図3に示すように「切」に
すると、図示しない機構により油口77から圧油が導入
され、クラッチ軸70が図4の矢印A方向に移動する。
クラッチ軸70の矢印A方向への移動により直進用クラ
ッチ81を「切」として、旋回用クラッチ82を「入」
とする。そして操向モード選択レバー25の操作でシフ
タステー91を作動させてカウンタ軸60の出力ギア6
2又はギア63のいずれかを選択して、選択された出力
ギア62又は63を旋回用クラッチ82の円筒状回転体
73Rの外周に設けられた対応するギア73Ra又は7
3Rbのいずれかと係合させる。
【0059】より大径の出力ギア62がブレーキターン
用のギアであり、より小径の出力ギア63がスピンター
ン用のギアである。
【0060】旋回用クラッチ82のギア73Ra(又は
73Rb)とそれぞれ係合可能なカウンタ軸60の出力
ギア62(又は63)の変速比の関係によりリングギア
53の回転数が変化する。
【0061】これは出力ギア62(又はギア63)から
ギア73Ra(又はギア73Rb)及び円筒状回転体7
3Rを経由して旋回用クラッチ82の摩擦板、円筒状回
転体72R、カウンタ軸70及びセンターギア71を順
次経由してリングギア53を回転させるために、出力ギ
ア62(又はギア63)とギア73Ra(又はギア73
Rb)の変速比の関係によりリングギア53の回転数が
決まるからである。
【0062】ここで、旋回用クラッチ82の摩擦板を油
圧力の制御によって無段階的(連続的)に設定された旋
回モードまで制御することができる。なお、この旋回用
クラッチ82の摩擦板の油圧力の制御は操縦席20に設
けた図示しないポテンショメータ(操向レバー21に付
属する)で検出・出力される傾動角度の制御で行うこと
ができる。
【0063】これにより、有段変速装置19を高速側で
ある大径の出力ギア62に切り替えると、旋回用クラッ
チ82を完全に接続させても、リングギア53の回転は
サイドクラッチ44R側のリングギア9Rの回転数の1
/2までしか低下せず、ブレーキターン状態までしか至
らない。
【0064】一方、有段変速装置19の低速側である小
径の出力ギア63に切り替えると、旋回用クラッチ82
を完全に接続した場合、リングギア53の回転はサイド
クラッチ44Rのリングギア9Rの回転数の1/2を下
回り、スピンターン状態に至る。
【0065】すなわち、図6に示すように左旋回時には
サイドクラッチ44Rが「入」状態であるので、ホイー
ルシャフトギア48Rの回転がサイドギア9Rに伝動さ
れ、サイドギア9Rの回転数は一定となるが、リングギ
ア53の回転数が旋回用クラッチ82の摩擦力が強くな
るに従い減速して行くと、それに比例してサイドギア9
Lの回転数が減少していく。リングギア53の回転数が
サイドギア9Rの1/2になると、サイドギア9Lはゼ
ロ回転となり、サイドギア9Lからホイールシャフトギ
ア48Lを経由する駆動力がゼロになり、左クローラ3
にブレーキが利いているのではないが左クローラ3が回
転しない、いわゆるブレーキ旋回が行われる。
【0066】さらにリングギア53が減速していくと、
サイドギア9Rの回転方向に対してサイドギア9Lは逆
転回転をして左クローラ3が逆回転し、いわゆる急旋回
が行われる。
【0067】サイドギア9Rの回転数に対してサイドギ
ア9Lの逆転回転数は、ギア63とギア73Rbの変速
比を図6の点Xに設定しているので、サイドギア9Lが
サイドギア9Rに対して1/4スピンターンまで実行可
能な逆転回転数まで設定が可能である。
【0068】図7に示す操向レバー21の中立位置Nか
らB位置までの傾動角α分の傾倒操作でギア62とギア
73Raの噛合わせにより緩旋回が行われ、B点でブレ
ーキ旋回が行われる。また、さらに操向レバー21のB
点からS点までの傾動角β分でギア63とギア73Rb
の噛合わせで1/4までのスピンターンが行われる。
【0069】また、右旋回選択時はサイドクラッチ44
Rを「切」にすることで、前記左旋回と全く逆の作動が
走行ミッション装置14で行われる。
【0070】上記したような副変速装置24と旋回用ク
ラッチ82との間に有段変速装置19を介装し、該有段
変速装置19の変速切換により、ブレーキ旋回までしか
実行できない状態と1/4スピンターンまで実行可能な
状態とに切り替えられるようにした。そのため、例え
ば、スピンターンをするとコンバインが沈下するおそれ
がある湿田等では操向モード選択レバー25の選択でブ
レーキターンまでしか実行できないようにすることがで
きる。
【0071】また、図4に示すように副変速装置24用
のシフタステー92と有段変速装置19用のシフタステ
ー91を同軸である伝動軸90に設け、副変速装置24
用のシフタステー92の摺動によって有段変速装置19
のシフタステー91が連れ動かされるように設計しても
良い。
【0072】こうして、副変速装置24を高速側に切り
換えると、旋回用クラッチ82を完全に接続しても、デ
フケース54(リングギア53)の回転は「入」側のサ
イドリングギア9L又は9Rの回転数の1/2までしか
低下せず、ブレーキターン状態までしか至らない。
【0073】更に、旋回モードで走行中(直進用クラッ
チ81が「切」状態であるとき)に、旋回用クラッチ8
2の円筒状回転体73Rの外周に設けられたギア73R
aと73Rbのいずれにも有段変速装置19の出力ギア
62と出力ギア63が噛合うことがないようにシフタギ
ア91を操作する中立位置を設ける(旋回方向選択レバ
ーの操作位置に中立位置を設けることで行う)ことで旋
回用クラッチ82への動力伝動を遮断させることができ
る。
【0074】このように有段変速装置19を中立位置に
保持し、直進用クラッチ81及び旋回用クラッチ82を
切り、走行用HST18を駆動させることによって、車
体を停止維持させたまま、副変速前の第一副変速軸27
から刈取装置9を駆動させることができる。
【0075】こうして、例えば、畦際でコンバインを停
車させた状態で刈取装置9を駆動できるため、畦際付近
で刈り取った穀稈を刈取装置9から脱穀装置10に円滑
に供給して脱穀処理することができる。すなわち、穀稈
の畦際刈りが容易にできるようになる。
【0076】走行ミッション装置14のA軸〜C軸から
成る走行トランスミッション差動伝動系(補助伝動系)
をa軸〜e軸から成る直進伝動系(基本伝動系)の後側
に配置したので、該直進伝動系のサイドクラッチ軸41
L、41R(d軸)に作用するプッシュシリンダ49
L、49Rを走行ミッションケース12の前面側の比較
的高い位置に配置することができ、このプッシュシリン
ダ49L、49Rのメンテナンスを容易に行うことがで
きる。
【0077】例えば、走行ミッション装置14の副変速
装置24の前段の駆動軸(例えばHST18の出力軸1
7)から、差動伝動系と直進伝動系とを分岐させて設け
た場合、副変速装置24の副変速切換によって巻回半径
が変化してしまう。しかし、本実施の形態の構成では副
変速後の伝動軸である第二副変速軸33から、差動伝動
系と直進伝動系とが分岐するため、副変速装置24の変
速段切換作動によって旋回半径が変わることがなく、旋
回操作フィーリングを一定に保つことができる。
【0078】本実施の形態では直進用クラッチ81と旋
回用クラッチ82とを同軸であるクラッチ軸70上に設
け、図8に示すように該クラッチ軸70をクローラ3の
上面の上側に配置してある。このため、これら直進用ク
ラッチ81と旋回用クラッチ82との大半がクローラ3
の上面より高い位置に配置されることになる。
【0079】本実施の形態では両クラッチ81、82が
設けられたクラッチ軸70の両端には、該軸70を摺動
操作する図示しない油圧シリンダ及びカム式操作機構
(例えば後述の図9に示すカム94)を、走行ミッショ
ンケース12の外側へ突設している。
【0080】そのため、クローラ3、3が固定される駆
動スプロケット及び転輪群にクローラ3、3を巻回した
際、クラッチ軸70はクローラ3、3の巻回域上側部分
の上面より高い位置に配置される。このため、走行ミッ
ションケース12の外側へ突設した構成部分は、その大
半がクローラ3、3の上面より高い位置に配置されるこ
とになり、前記油圧シリンダ及びカム式操作機構等を走
行ミッションケース12の外側から容易にメンテナンス
することができる。
【0081】例えば、クローラ3、3の着脱作業を行う
場合には、左右一側のクローラ3を接地させて回転停止
状態を維持させ、左右他側のクローラ3を持ち上げて、
この持ち上げ側のクローラ3だけを駆動させることが必
要であるとされている。
【0082】これに対して本実施の形態の走行ミッショ
ン装置14では直進用クラッチ81と旋回用クラッチ8
2とを共に切ると、両クラッチ81、82を設けたクラ
ッチ軸70及びデフケース54へ駆動力が伝達されない
状態となる。この状態から左右一側のサイドクラッチ4
4L又は44Rを切り、走行用HST18を駆動するこ
とによって、左右他側のサイドクラッチ44L又は44
Rに対応するクローラ3が固定されるホイールシャフト
11L又は11R側の駆動スプロケットだけを駆動させ
ることができる。
【0083】例えば、クローラ3の着脱作業を行う場
合、接地側のホイールシャフト11L又は11R側の駆
動スプロケットを停止維持し、持ち上げ側のホイールシ
ャフト11L又は11R側の駆動スプロケットだけを駆
動することができるため、このクローラ3の着脱作業を
容易且つ安全に行うことができる。
【0084】上記構成の直進用クラッチ81と旋回用ク
ラッチ82は油圧式操作機構と圧縮バネ75によって択
一的に「入」作動させて車体を直進走行又は旋回走行さ
せることができるが、図9に示すように駐車ブレーキペ
タル96からなる機械式操作機構によって直進用クラッ
チ81と旋回用クラッチ82を共に「入」り作動させて
車体を停止維持させること構成にしても良い。
【0085】これは、油口77から圧油の導入をしない
で、駐車ブレーキペタル96を踏み込むことで直進用ク
ラッチ81側の側面にあるプレート97がクラッチ軸7
0を旋回用クラッチ82側(矢印Aの反対側の方向)に
押圧し、旋回用クラッチ82を作動させるができる。こ
のとき直進用クラッチ81は作動したままであるので、
直進用クラッチ81と旋回用クラッチ82とが共に
「入」り作動して、メカロックを起こして該両クラッチ
81、82を設けたクラッチ軸70の回転及びデフケー
ス54の回転が停止保持される。
【0086】このように直進用クラッチ81と旋回用ク
ラッチ82とを駐車ブレーキとしても利用することで、
特別に別途駐車ブレーキの構成を走行ミッション装置1
4の内部に設ける必要がなくなり、走行ミッション装置
14の構成を簡素化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態のコンバインの前面図を
示す。
【図2】 本発明の実施の形態のコンバインの左側面図
を示す。
【図3】 本発明の実施の形態のコンバインの走行トラ
ンスミッション装置の展開断面図の一部を示す。
【図4】 本発明の実施の形態のコンバインの走行トラ
ンスミッション装置の展開断面図の一部を示す。
【図5】 図3、図4に示す走行ミッションケースの左
側面図を示す。
【図6】 本発明の実施の形態のコンバインの走行ミッ
ション装置の差動歯車装置のギアの回転数の関係図を示
す。
【図7】 本発明の実施の形態のコンバインの操縦席の
一部を示す図である。
【図8】 本発明の実施の形態のコンバインの走行ミッ
ション装置部分の左側面図を示す。
【図9】 本発明の実施の形態のコンバインの直進用と
旋回用クラッチを共に「入」動作させる場合の構成図を
示す。
【符号の説明】
1 コンバイン 2 車体フレー
ム 3 クローラ 4 走行装置本
体 5 分草具 6 差動歯車装
置 7 サイドクラッチ装置 7L、7R サ
イドブレーキ 8L、8R 従動ギア 9 刈取装置 9L、9R リングギア 10 脱穀装置 11L、11R ホイ−ルシャフト 12 走行トランスミッションケース 13 グレンタ
ンク 14 走行ミッション装置 15 オーガ 17 出力軸(a軸) 18 走行用H
ST 19 有段変速装置 20 操縦室 21 操向レバー 22 副変速レ
バー 23 主変速レバー 24 副変速装
置 25 操向モード選択レバー 26 広幅伝動
ギア 27 第一副変速軸(b軸) 28 大ギア 29 中ギア 30 小ギア 31 刈取伝動プ−リ 33 第二副変
速軸(c軸) 34 変速大ギア 35 変速中ギ
ア 36 変速小ギア 37 伝動ギア 40 センタ−ギア 41L、41R サイドクラッチ軸(d軸) 42L、42R スリーブ 43L、43R
クラッチギア 44L、44R サイドクラッチ 47L、47R
シフター 48L、48R ホイールシャフトギア 49L、49R プッシュシリンダ 50L、50R
差動軸(C軸) 51L、51R 側部ベベル歯車 52 中間ベベ
ル歯車 53 リングギア 54 デフケー
ス 60 カウンタ軸(A軸) 61 出力ギア 62、63 出力ギア 70 クラッチ
軸(B軸) 71 センターギア 72L、72R
円筒状回転体 72La ギア 73L、73R
円筒状回転体 73Ra、73Rb ギア 74L、74R
回転体 75 圧縮バネ 76 スラスト
ベアリング 77 油口 81 直進用ク
ラッチ 82 旋回用クラッチ 90 伝動軸
(x軸) 91 シフタステー 92 副変速シ
フタステー 94 カム 96 駐車ブレ
ーキペタル 97 プレート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B62D 11/10 B62D 11/10 (72)発明者 廣田 幹司 愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機 株式会社技術部内 Fターム(参考) 2B043 AA03 AB08 BA02 BA05 BB14 DB04 DB05 DB06 DB18 DC01 2B076 AA03 CC02 DA03 DA15 DB04 DB06 DB08 DB09 3D039 AA02 AA03 AA04 AB13 AB22 AC03 AC04 AC24 AC37 3D042 AA03 AB07 AB10 AB11 CA03 CA06 CB20 3D052 AA02 BB19 DD04 EE01 FF02 GG04 HH02 JJ02 JJ14

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンからの駆動力を入力した後、複
    数段に副変速する副変速装置(24)と、副変速後の駆
    動力を左右一対の車軸(11L、11R)へ断続的に伝
    動可能な左右のサイドクラッチ(44L、44R)を含
    む変速用歯車機構を備えた走行トランスミッション基本
    伝動機構と、 前記左右のサイドクラッチ(44L、44R)とそれぞ
    れ連動する各ギア(48L、48R)を設け、該各ギア
    (48L、48R)間に亘って設けられた差動変速機構
    を備えた走行装置において、 前記差動変速機構は、前記副変速装置(24)で副変速
    された後の駆動力を伝動するカウンタ軸(60)と該カ
    ウンタ軸(60)からの駆動力をそれぞれ選択的に受け
    て回転する直進用クラッチ(81)と旋回用クラッチ
    (82)と、該直進用クラッチ(81)と旋回用クラッ
    チ(82)を駆動させる同一の回転軸からなるクラッチ
    軸(70)と、該クラッチ軸(70)からの動力を受け
    て回転する差動歯車装置6からなることを特徴とする走
    行装置。
  2. 【請求項2】 旋回用クラッチ(82)とカウンタ軸
    (60)には、カウンタ軸(60)からの駆動力を旋回
    用クラッチ(82)に複数段切り換えできる変速ギア
    (62、63、73Ra、73Rb)をそれぞれ備え、
    該変速ギア(62、63、73Ra、73Rb)は、該
    変速ギアの切り換えにより、左右への旋回モードとして
    進行方向内側の車輪が外側の車輪より緩やかに前転する
    緩旋回から進行方向内側の車輪が停止するブレーキ旋回
    までの旋回モード又は前記二種の旋回をする旋回モード
    に加えて進行方向内側の車輪が外側の車輪とは逆方向に
    回転する急旋回モードまで実行可能なギア比で構成され
    ていることを特徴とする請求項1記載の走行装置。
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