JP2003026002A - ケーブル式ステアリング装置 - Google Patents

ケーブル式ステアリング装置

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JP2003026002A
JP2003026002A JP2001216210A JP2001216210A JP2003026002A JP 2003026002 A JP2003026002 A JP 2003026002A JP 2001216210 A JP2001216210 A JP 2001216210A JP 2001216210 A JP2001216210 A JP 2001216210A JP 2003026002 A JP2003026002 A JP 2003026002A
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JP2001216210A
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Koji Yamamura
光司 山村
Toshio Ohashi
利男 大橋
Takeshi Ogasawara
武 小笠原
Takeshi Sato
武 佐藤
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Marelli Corp
JTEKT Column Systems Corp
Original Assignee
Fuji Kiko Co Ltd
Calsonic Kansei Corp
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 ステアリングホィール21からの操舵力によ
って回転するステアリングシャフト23から伝達された
回転力を、ケーブル機構25によって転舵輪に伝達する
装置で、ケーブルワイヤーの耐久性の向上を図る。 【解決手段】ケーブル機構に設けられたストッパ機構2
6は、出力側プーリー37の筒部37a前端側下部に任
意の円弧角度で形成されたストッパ溝44と、ハウジン
グ29の底壁の前記ストッパ溝内を摺動するストッパピ
ン45とから構成されている。このストッパピンは、出
力側プーリーの回動に伴い前記ストッパ溝内を摺動しつ
つこの両端縁44a,44bが当接して出力側プーリー
の最大回動位置を強制的に規制するようになっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ステアリングホィ
ールの操舵力を、ケーブルワイヤーを用いたケーブル機
構を介して転舵輪側に伝達するケーブル式ステアリング
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】周知のように、車両のステアリング装置
としては、ステアリングホィールから転舵輪までの間の
操舵力伝達経路に、操舵機構のレイアウトの自由度など
を確保するために、ケーブルワイヤーを牽引してトルク
を伝達するようにしたケーブル機構を設けたものがあ
り、その一例として、特開2000−28451号公報
などに記載されているものが知られている。
【0003】図7及び図8に基づいて概略を説明すれ
ば、このケーブル式ステアリング装置は、ステアリング
ホィール1に連結されたステアリングシャフト2を有す
るステアリングコラムと、前記ステアリングシャフト2
の回転力が伝達されるケーブル機構3と、該ケーブル機
構3から伝達された回動力に応じてラック・ピニオンギ
ア4を介してフロント左右の転舵輪WR、WLに操舵ア
シスト力を付与するパワーステアリング機構5とから構
成されている。
【0004】前記ケーブル機構3は、ハウジング10内
に収容されて前記ステアリングシャフト2の先端部に結
合された出力側プーリー6と、パワーステアリング機構
5側に設けられて、同じくハウジング11内に収容され
た入力側プーリー7と、一対のアウターチューブ8a,
9aと該アウターチューブ8a,9aの内部に摺動自在
に設けられて両端部が前記各プーリー6、7にそれぞれ
接続された2本のケーブルワイヤー8b,9bとを有す
るケーブル8、9とから構成されている。
【0005】前記出力側プーリー6は、図7に示すよう
に、軸心方向から結合されたステアリングシャフト2の
軸線に対してほぼ直角方向に配置されていると共に、ス
テアリングシャフト2の先端部がハウジング10内に保
持された軸受11、12によって軸受けされている。ま
た、外周面に形成された5重のケーブル巻取り溝に前記
ケーブルワイヤー8b,9bの各一端部8c,9cが巻
回接続されている。一方、前記入力側プーリー7は、中
央に固定された図外の支軸の端部にラック4とピニオン
ギア14が連繋されており、車体幅方向に配設されたギ
アボックス13内のラック4とピニオン14は噛み合っ
ている。
【0006】そして、ステアリングホィール1を、例え
ば右方向へ旋回操作すると、ステアリングシャフト2を
介して出力側プーリー6が同方向に回動し、これによっ
て、一方のケーブルワイヤー8bを巻取り牽引して入力
プーリー7を左方向へ回動させる。これにより、パワー
ステアリング機構5のラック4を左方向に摺動させて、
転舵輪WR、WLを右方向に転舵させるようになってい
る。
【0007】なお、このとき、他方のケーブルワイヤー
9bは、同時に弛緩されて入力プーリー7に巻取られ
る。また、ステアリングホィール1を左に旋回操作すれ
ば、前述とは逆の作用によって転舵させることができ
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来のケーブル式ステアリング装置にあっては、ステアリ
ングホィール1の左右の旋回操作に伴って各プーリー
6、7が左右に回動して各ケーブルワイヤー8b,9b
を相対的に牽引、弛緩するようになっているものの、各
プーリー6、7の回動位置を直接規制するストッパ機構
を備えていない。このため、ステアリングホィール1の
左右の最大回転操作時には各プーリー6、7も同方向へ
自由に大きく回転して、各ケーブルワイヤー8b,9b
に過大な張力荷重が入力されてしまう。したがって、こ
の各ケーブルワイヤー8b,9bが伸び切って破断する
おそれがある。また、牽引側と弛緩側でケーブルワイヤ
ー9a,9bの移動量が異なって、弛緩側ではケーブル
ワイヤーがプーリーのワイヤー溝から外側に大きく広が
って該ケーブルワイヤーの外面とプーリーケースの内面
が接触して、ケーブルワイヤーに傷がつき易くなり、耐
久性が低下する、といった技術的課題を招来している。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記従来のケ
ーブル式ステアリング装置の技術的課題に鑑みて案出さ
れたもので、請求項1に記載の発明は、ステアリングホ
ィールからの操舵力によって回転するステアリングシャ
フトと、該ステアリングシャフトから伝達された回転力
を、ケーブルワイヤーと該各ケーブルワイヤーを相対的
に回動牽引する出力部材とによって転舵輪側に伝達する
ケーブル機構とを備えたケーブル式ステアリング装置に
おいて、前記出力部材と該出力部材を収容するハウジン
グとの間に、前記出力部材の回動位置を規制するストッ
パ機構を設けたことを特徴としている。
【0010】したがって、この発明によれば、ストッパ
機構によって出力側プーリーの最大回動位置を強制的に
規制できるため、牽引される側のケーブルワイヤーに対
する過大な引張荷重の発生が防止される。この結果、各
ケーブルワイヤーの伸びや破断などの発生が十分に防止
されて、耐久性の向上が図れる。
【0011】請求項2に記載の発明にあっては、前記ス
トッパ機構は、前記出力部材に回動方向に沿って円弧状
に形成されたストッパ溝と、前記ハウジング内の前記ス
トッパ溝に対応する位置に固設されて、前記出力部材の
回動に伴いストッパ溝の両端縁に当接して前記出力部材
の回動位置を規制するストッパピンとから構成したこと
を特徴としている。
【0012】請求項3に記載の発明にあっては、前記ス
トッパ機構は、前記ハウジングの内面に出力部材の回動
方向に沿って円弧状に形成されたストッパ溝と、前記出
力部材の外面の前記ストッパ溝に対応する位置に固設さ
れて、前記出力部材の回動に伴いストッパ溝の両端縁に
当接して前記出力部材の回動位置を規制するストッパピ
ンとから構成したことを特徴としている。
【0013】請求項4に記載の発明は、前記ストッパピ
ンを出力部材に一体に形成したことを特徴としている。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るケーブル式ス
テアリング装置の各実施形態を図面に基づいて詳述す
る。なお、この各実施形態では、チルト式ステアリング
コラムに適用したものである。
【0015】図1〜図4は本発明の第1の実施形態を示
し、ステアリングホィール21に連繋される円筒状のス
テアリングコラム22の内部に挿通配置された円筒状の
ステアリングシャフト23と、ステアリングコラム22
の先端側に設けられた減速機構24と、一端側が該減速
機構24に連繋され、他端側がラック・ピニオン式の転
舵輪側に連繋したケーブル機構25と、該ケーブル機構
25の最大回動を規制するストッパ機構26とから主と
して構成されている。
【0016】前記ステアリングシャフト23は、一端部
側がステアリングコラム22の後端内部に設けられたボ
ールベアリング27によって回転自在に支持されている
と共に、他端部側がステアリングコラム22の先端部に
有する円筒状の支持部材22aに支持されている。
【0017】前記減速機構24は、図1に示すようにス
テアリングコラム22の先端部にボルトによって固定さ
れたハウジング29内に設けられ、各歯部30a,31
aが互いに噛合した駆動傘歯車30と従動傘歯車31と
からなり、駆動傘歯車30は、外径がステアリングシャ
フト23の外径より若干大きく設定されて、その中央基
部の円筒部30bが前記ステアリングシャフト23の他
端部内ににセレーション結合されている。一方、前記従
動傘歯車31は、駆動傘歯車30の外径よりも十分に大
きく設定されてステアリングシャフト23との減速比を
大きくしていると共に、駆動傘歯車30の歯部30aに
対してほぼ90度の角度位置に配置されている。また、
この従動傘歯車31は、ケーブル機構25の後述する出
力側プーリー37を介して支軸32に回転自在に支持さ
れていると共に、該支軸32の一端部側に固定されたフ
ランジ部33によって上方への移動が規制されるように
なっている。
【0018】前記支軸32は、上下端部がハウジング2
9内に保持された上下のボールベアリング34、35に
回転自在に軸受されていると共に、ナット41の締付け
により、ボールベアリング35のアウターレースが上方
に押され、この結果、ボールベアリング35のボールと
アウターレースとインナーレースとのガタがなくなる。
さらに、支軸32が上方に押されるため、ボールベアリ
ング34のインナーレースが押され、この結果、ボール
ベアリング34のボールとアウターレース、インナーレ
ースとのガタがなくなり、支軸32の軸方向のガタ付き
が規制されるようになっている。
【0019】前記ケーブル機構25は、図1及び図3に
示すように、前記減速機構24側の出力部材である出力
側プーリー37と、転舵輪側の入力側プーリー38と、
該両プーリー37、38間に接続された一対のケーブル
ワイヤー39、40とから構成されている。
【0020】前記出力側プーリー37は、図1及び図2
に示すように、前記ハウジング29内にステアリングシ
ャフト23に対してほぼ平行で、かつ前上がりの傾斜角
度で配置収容されて、出力側プーリー37の横断面ほぼ
小判形状の筒部37aと従動傘歯車31の横断面ほぼ小
判形状の孔が結合されており、その幅長さ(厚さ)Wが
比較的小さく設定されて、外周面に2重のケーブル溝3
7b,37cが形成されていると共に、出力側プーリー
37の孔と支軸32が圧入固定されている。
【0021】さらに、この出力側プーリー37は、筒部
37aの下端部内周に円環状の保持溝42が形成されて
おり、この保持溝42内に前記下側のボールベアリング
35の上端部が収容されていると共に、該保持溝42の
底部内周に環状溝が形成され、この環状溝内に下面がボ
ールベアリング35のインナーレースに当接した弾性部
材である円環状のゴム部材43が嵌合保持されている。
このゴム部材43は、ナット41の締付けにより、支軸
32が上方に押圧され、従動傘歯車31が押されて駆動
傘歯車24との遊び(バックラッシ)を減らすようにな
っている。
【0022】前記ストッパ機構26は、該出力側プーリ
ー37の左右の最大回動位置を規制するものであって、
図1〜図3に示すように、前記出力側プーリー37とハ
ウジング29との間に設けられている。
【0023】具体的には、このストッパ機構26は、出
力側プーリー37の本体の前端側の下面に形成されたス
トッパ溝44と、ハウジング29の底壁のストッパ溝4
4に対応して突設されたストッパピン45とから構成さ
れている。前記ストッパ溝44は、出力側プーリー本体
の前端側に円周方向に沿った円弧状に形成されて、両端
縁44a,44b間の円弧角度αが前端側の中心から左
右に約±80°に設定されている。一方、前記ストッパ
ピン45は、図1に示すように、小径部45aと大径部
45bとからなり、小径部45aと大径部45bの基部
が前記ハウジング29の底壁内面に形成された段差径状
の固定孔29aに挿通固定されて、大径部45bの先端
部が前記ストッパ溝44に摺動可能に挿入配置されてい
る。そして、出力側プーリー37の回転に伴い、ストッ
パ溝44内を大径部45bの先端部が摺動しつつ一方の
あるいは他方の端縁44a、44bに当接した位置で、
出力側プーリー37の左右の最大回動位置を規制するよ
うになっている。
【0024】前記入力側プーリー38は、図4に示すよ
うに出力側プーリー37とほぼ同一の構造に形成され
て、転舵輪側のハウジング46内に収容保持されている
と共に、中央の筒部38a内に挿通された支軸47を介
してボールベアリング48,49によって回動自在に支
持されている。また、この入力側プーリー38は、その
幅長さ(厚さ)W1が比較的小さく設定されて、外周に
前記各ケーブルワイヤー39、40が巻回される2重の
ケーブル溝38b,38cが形成されている。
【0025】また、前記筒部38aの上端部外周には、
前記出力側の従動傘歯車と同じ構造の大径な傘歯車50
が固定されている。この傘歯車50は、出力側の駆動傘
歯車と同じ構造の図外の小径傘歯車が噛合されており、
この小径傘歯車が、ラック・ピニオン式のギア部に結合
されている。
【0026】前記一対のケーブルワイヤー39、40
は、両プーリー37、38の両側に一定の張力を掛けら
れながら平行に設けられ、各一端部39a、40aが前
記出力側プーリー37の各ケーブル溝37b,37cに
それぞれ反対方向から巻回されていると共に、各他端部
39b、40bが前記入力側プーリー38の各ケーブル
溝38b,38cに同じくそれぞれ反対方向から巻回さ
れている。また、各ケーブルワイヤー39、40のワイ
ヤーエンド39c,40cは、前記出力側プーリー37
の所定位置に形成された係止溝37d、37eに係止さ
れている。同様に入力側プーリーにも所定位置に係止溝
が形成されており、この係止溝にケーブルワイヤー3
9、40のワイヤーエンドが係止されている。
【0027】また、この各ケーブルワイヤー39、40
は、アウターチューブ51、51や各プーリー37、3
8側の筒状ガイド52、52によって摺動案内されるよ
うになっている。
【0028】したがって、この実施形態によれば、車両
走行時にステアリングホィール21を例えば右方向に旋
回操作するとステアリングシャフト23の同方向の回転
に伴い駆動傘歯車30が一方に回転して従動傘歯車31
を一方に回転させる。これにより出力側プーリー37が
支軸32を中心に一方向に回動して一方のケーブルワイ
ヤー39または40を牽引し、これによって入力側プー
リー38も同方向に回動して傘歯車50を回転させる。
このため、ラック・ピニオン式ギア部のピニオンギアが
回転する。
【0029】そして、この実施形態にあっては、前述の
ように、ステアリングシャフト23を右あるいは左方向
へ末きり近くまで大きく旋回操作すると、出力側プーリ
ー37が減速機構25を介して回動するが、±80°の
回動角度まで回動すると、ストッパ溝44のいずれが一
方の端縁44a,44bがストッパピン45の大径部4
5bの外面に当ってそれ以上の回動が強制的に規制され
る。このため、牽引される側のケーブルワイヤー39あ
るいは40に対する過大な引張荷重の発生が防止され
る。この結果、各ケーブルワイヤー39、40の伸びや
破断などの発生が十分に防止されて、耐久性の向上が図
れる。
【0030】また、このように、減速機構25を介する
と共に、出力側プーリー37の回動範囲が、ストッパ機
構26によって1回転以下のほぼ±80°に規制される
ことから、該出力側プーリー37の幅長さ(厚さ)Wを
十分に小さくして薄肉化を図ることができる。
【0031】この結果、出力側プーリー37が設けられ
る運転者側の足元スペースを広くすることが可能にな
り、運転操作性などが良好になる。
【0032】また、出力側プーリー37をステアリング
シャフト23に対して従来のように軸直角ではなく、ほ
ぼ平行あるいは軸方向の角度など自由に配置することが
できるため、これによってレイアウトの自由度が向上す
る。
【0033】しかも、減速機構24を傘歯車としたた
め、この傘歯車の特徴を生かして従動傘歯車31の軸角
をステアリングシャフト23に対してほぼ平行に配置設
定することができることから、装置を十分に平坦化する
ことができるため、さらにコンパクト化が図れる。
【0034】さらに、前記出力側プーリー37側の下側
ボールベアリング35が出力側プーリー37の保持溝4
2内に収容保持された形になっているため、装置全体コ
ンパクトを促進でき、この点でも足元スペースの拡大化
が図れる。
【0035】さらに、出力側プーリー37の回動範囲は
1回転以下に規制されるため、各ケーブル溝37b,3
7cの幅も大きく設定できる結果、各ケーブルワイヤー
39、40の太さを従来のものに比べて大きく設定する
ことができる。このため、ケーブルワイヤー39、40
の強度が高くなり、信頼性と耐久性の向上が図れる。し
かも、ケーブルワイヤー39、40の両プーリー37、
38に巻回される長さも短く、作動ストロークも短くな
るので、がた付きの発生も抑制できる。
【0036】図5及び図6は第2の実施形態を示し、出
力側のストッパ機構26を第1の実施形態とは逆の構造
にしたもので、ハウジング29の底壁上面に円弧状のス
トッパ溝64が形成され、出力側プーリー37の本体
に、ストッパ溝64に挿通されたストッパピン65が固
定されている。前記ストッパ溝64は、ハウジング29
の底壁の一部を下方へ円弧状に切り欠いて形成され、そ
の円弧角度αは前端側の中心から左右に±80°の角度
に設定されている。一方、ストッパピン65は、出力側
プーリー本体の下部に一体に形成されて、その外径がス
トッパ溝64の幅長さより僅かに小さく設定されて、摺
動可能に設けられている。
【0037】したがって、この実施形態も、前記第1の
実施形態と同様な作用効果が得られるばかりか、ストッ
パピン65を出力側プーリー37と一体に形成したた
め、第1の実施形態のように別体に形成した場合に比較
して、製造作業が容易になると共に、組付作業が不要に
なることから、全体に組立作業が容易になる。また、前
記第1の実施形態のように出力側プーリー37にストッ
パ溝44を形成する必要がないため、出力側プーリー3
7の剛性が高くなる。
【0038】本発明は、前記各実施形態の構成に限定さ
れるものではなく、第1の実施形態においてもストッパ
ピン45をハウジング29に一体に設けることも可能で
あり、また、車両の仕様や大きさなどに応じてストッパ
機構26構造や大きさ及びストッパ溝の円弧角度αなど
を任意に変更することができる。
【0039】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、請求項1
〜3に記載の発明によれば、ストッパ機構によって出力
側プーリーの最大回動位置を強制的に規制できるため、
牽引される側のケーブルワイヤーに対する過大な引張荷
重の発生が防止される。この結果、各ケーブルワイヤー
の伸びや破断などの発生が十分に防止されて、耐久性の
向上が図れる。
【0040】また、このように、出力側プーリーの回動
範囲が、ストッパ機構によって1回転以下にも規制する
ことができるから、プーリーの幅長さを十分に小さくし
て薄肉化を図ることができる。
【0041】請求項4に記載の発明によれば、ストッパ
ピンを出力側プーリーに一体に形成することによって、
製造作業が容易になると共に、組付作業が不要になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるケーブル式ステアリング装置の
第1の実施形態を示す要部縦断面図。
【図2】本実施形態のストッパ機構の作用を示す図1の
A−A線断面図。
【図3】同ストッパ機構の作用を示す図1のA−A線断
面図。
【図4】入力側のケーブル機構を示す縦断面図。
【図5】第2の実施形態を示す要部縦断面図。
【図6】同第2の実施形態を示す要部底面図。
【図7】従来のケーブル式ステアリング装置を示す全体
概略図。
【図8】従来のケーブル式ステアリング装置の要部縦断
面図。
【符号の説明】
21…ステアリングホィール 22…ステアリングコラム 23…ステアリングシャフト 24…減速機構 26…ストッパ機構 25…ケーブル機構 29…ハウジング 37…出力側プーリー 38…入力側プーリー 39・40…ケーブルワイヤー 44、64…ストッパ溝 45、65…ストッパピン
フロントページの続き (72)発明者 大橋 利男 東京都中野区南台5丁目24番15号 カルソ ニックカンセイ株式会社内 (72)発明者 小笠原 武 東京都中野区南台5丁目24番15号 カルソ ニックカンセイ株式会社内 (72)発明者 佐藤 武 東京都中野区南台5丁目24番15号 カルソ ニックカンセイ株式会社内 Fターム(参考) 3D030 DA00 DC00

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ステアリングホィールからの操舵力によ
    って回転するステアリングシャフトと、 該ステアリングシャフトから伝達された回転力を、ケー
    ブルワイヤーと該各ケーブルワイヤーを相対的に回動牽
    引する出力部材とによって転舵輪側に伝達するケーブル
    機構と、を備えたケーブル式ステアリング装置におい
    て、 前記出力部材と該出力部材を収容するハウジングとの間
    に、前記出力部材の回動位置を規制するストッパ機構を
    設けたことを特徴とするケーブル式ステアリング装置。
  2. 【請求項2】 前記ストッパ機構は、前記出力部材に回
    動方向に沿って円弧状に形成されたストッパ溝と、前記
    ハウジング内の前記ストッパ溝に対応する位置に固設さ
    れて、前記出力部材の回動に伴いストッパ溝の両端縁に
    当接して前記出力部材の回動位置を規制するストッパピ
    ンとから構成したことを特徴とする請求項1に記載のケ
    ーブル式ステアリング装置。
  3. 【請求項3】 前記ストッパ機構は、前記ハウジングの
    内面に出力部材の回動方向に沿って円弧状に形成された
    ストッパ溝と、前記出力部材の外面の前記ストッパ溝に
    対応する位置に固設されて、前記出力部材の回動に伴い
    ストッパ溝の両端縁に当接して前記出力部材の回動位置
    を規制するストッパピンとから構成したことを特徴とす
    る請求項1に記載のケーブル式ステアリング装置。
  4. 【請求項4】 前記ストッパピンを出力部材に一体に形
    成したことを特徴とする請求項3に記載のケーブル式ス
    テアリング装置。
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