JP4388320B2 - 電動パワーステアリング用ボールねじ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、自動車におけるラックアシスト式の電動パワーステアリングに用いられるボールねじに関する。
【0002】
【従来の技術】
電動パワーステアリングは、ハンドルの操舵力を電動モータで補うものであり、ハンドル操舵力のフィーリング特性が滑らかであることが要求される。この電動パワーステアリングには種々の形式のものがある。その一つとして、車輪の操舵機構に連結された進退自在な操舵軸に対して、ハンドルからラックピニオン機構を介して軸方向移動力を与えると共に、ハンドル操舵時の電気信号を受けて作動する電動モータの出力を、ボールねじを介して上記操舵軸に軸方向移動力として与えることにより、ハンドル操舵力のアシストをするようにしたラックアシスト式のものがある。このラックアシスト式の電動パワーステアリングの場合、特にボールねじの回転特性が重要で、ボールねじの回転トルクが重くなったり、トルクスパイクがあると、ドライバーのハンドル操舵性に影響を与える。また、タイヤから車軸を介してボールねじに推力が加わる場合にも、小さな力でボールねじを作動させる必要があり、ボールねじは高効率であることを要求される。
特に、ラックアシスト式の電動パワーステアリングでは、ハンル操舵時にラックを介してボールねじを駆動する場合も、タイヤから車軸を介してボールねじを駆動する場合も、共にボールねじは逆作動で使用されるので、電動パワーステアリング用ボールねじとしては、逆作動に適したものを用いることが重要である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
通常、ボールねじは、回転を推力に変える正作動でも、推力を回転に変える逆作動でも使用される。そのため、図8(B)や図9(B)に示すように、ボールねじのねじ溝(ナット25bのねじ溝27とねじ軸25aのねじ溝26)において、ナット25bのねじ溝27のボール28との接触角θ1 ,θ2 (θ1 =θ2 )と、ねじ軸25aのねじ溝26のボール28との接触角α1 ,α2 (α1 =α2 )とは、θ1 ,θ2 =α1 ,α2 となるように設計して製作される。また、ボールねじが回転する場合に、ボール28は、正作動時にはナット25b側へ、逆作動時にはねじ軸25a側へ移動するような力を受けることが明らかになっている。図8(B)は、図8(A)のようにねじ軸25aが右方向の推力を受ける逆作動時でのボール28とねじ溝26,27の関係を示す。また図9(B)は、図9(A)のようにねじ軸25aが左方向の推力を受ける逆作動時でのボール28とねじ溝26,27の関係を示している。このとき、図8(B)や図9(B)に示すように、ボール28はねじ軸25a側へ移動するような力Pを受ける。さらに、上記軸方向へ移動する力Pにより、ボール28がねじ溝26,27と接触する面は100%滑り摩擦となるので、効率の低下、およびトルク変動の原因となるという問題点を有する。
【0004】
この発明の目的は、逆作動時のトルク特性を改善できる電動パワーステアリング用ボールねじを提供することである。
この発明の他の目的は、逆作動時のトルク特性を改善できる電動パワーステアリング装置を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この発明の電動パワーステアリング用ボールねじは、操舵軸がボールねじのねじ軸およびラックを有し、電動モータの出力を、これらボールねじを介して操舵軸に軸方向移動力として与えることにより、ハンドル操舵力のアシストをするラックアシスト式の電動パワーステアリングに使用される上記ボールねじであって、上記ねじ軸のボールねじ溝の接触角とナットのボールねじ溝の接触角とを互いに異ならせ、その接触角の違いによってボールに発生する力が、逆作動時にボールを軸側へ移動させるように働く力と均衡を保つものとしたことを特徴とする。
この構成によると、ボールねじ溝のナットと軸の接触角を異ならせたため、その接触角の違いによってボールに発生する力が、逆作動時にボールを軸側へ移動させるように働く力と均衡を保つように作用する。そのため、トルク特性が改善される。
【0006】
この発明において、ナットのボールねじ溝の接触角に対し、ねじ軸のボールねじ溝の接触角を小さくすることが好ましい。このように、ねじ軸側の接触角を小さくすると、ボールねじを電動パワーステアリングに組上げる際に、ナットが傾いてミスアライメントが加わった場合でも、トルク変動を小さく抑えることができる。
【0007】
この場合、上記ナットのボールねじ溝の接触角に対し、ねじ軸のボールねじ溝の接触角を3°〜13°小さくするのが好ましい。この角度範囲であれば、トルク特性の改善の効果が期待できる。この範囲よりも大きくなっても、また小さくなっても、トルク特性の改善の効果が低い。
【0008】
この発明の電動パワーステアリング装置は、ハウジングと、車輪を操舵する操舵機構に連結され上記ハウジング内を貫通した操舵軸と、ハンドルから与えられる回転力を、上記操舵軸に設けられたラック部を介してこの操舵軸を軸方向に移動させる力に変換する変換機構と、上記操舵軸の一部がボールねじ軸となるボールねじとを備えたラックアシスト式の電動パワーステアリングであって、上記ボールねじに、上記発明のボールねじを用いたことを特徴とする。
この構成によると、この発明のボールねじにおける逆作動時のトルク特性の改善効果により、電動パワーステアリング装置のトルク特性が改善される。
【0009】
【発明の実施の形態】
この発明の一実施形態を図1ないし図6と共に説明する。図1は、この発明のボールねじが用いられる電動パワーステアリング装置の概略構成を示す。この電動パワーステアリング装置Aは、車輪1を操舵する操舵機構2に連結された操舵軸3と、モータ4の回転により操舵軸3を進退させるボールねじ5とを備える。操舵機構2は、車輪1を操舵自在に支持するナックルアーム等の支持部材からなり、この支持部材に連結された操舵軸3が、車体に設けられた支持手段(図示せず)に進退自在に支持されている。モータ4とボールねじ5とは、この実施形態では同軸に並べて設けられている。
【0010】
ボールねじ5は、図2に示すように操舵軸3の外周に設けられたねじ溝6と、操舵軸3に遊嵌するナット5bの内周に設けられ操舵軸3の前記ねじ溝6に対向するねじ溝7との間に複数のボール8を介在させたものであり、操舵軸3の一部または全体がねじ軸5aとなる。ボールねじ5は、ねじ溝6,7間に介在させたボール8を循環させる循環路(図示せず)を有している。この循環路は、ねじ溝6,7間で形成される螺旋状の転動路9を、その両端を連結して周回経路とするものであり、ナット5aに設けられた駒やリターンチューブ等の循環用部材(図示せず)により構成される。
【0011】
モータ4は、ロータ10とステータ11とからなり、ステータ11はハウジング12に設置されている。ロータ10は円筒状に形成されていて、スリーブ13の外周に、このスリーブ13と一体に回転するように取付けられる。このスリーブ13内に操舵軸3が遊嵌状態に貫通している。ロータ10にはナット5bが直結されている。なおモータ4は、直径する代わり、例えば遊星歯車式減速機などからなる減速機部を有し、ロータ10の回転をその減速機部で減速してモータ出力軸となるナット5bに伝達するものであっても良い。
【0012】
上記ハウジング12には、図3のようにその一端の近傍から斜め上方に延びるようにハンドル軸(図示せず)の挿通部12aが設けられ、上記ハンドル軸の上端にハンドルが連結される。ハンドル軸は回転自在に支持されていて、ハンドル軸の回転は、その下端から変換機構であるラックピニオン機構を介して操舵軸3に、軸方向の移動力として伝達される。ラックピニオン機構は、操舵軸3の長手方向の一部で形成されるラック部3aと、ハンドル軸の下端に設けられたピニオンとからなり、上記ピニオンは、ハウジング12内でラック部3aに噛み合う。また、ハンドル軸に対して、その操舵トルクを検出する操舵トルク検出器(図示せず)が設けられている。
【0013】
上記スリーブ13の一端部、この例ではハンドル軸側の端部は、軸受14によりハウジング12内に回転自在に支持されている。また、スリーブ13の他端部は、ボールねじ5のナット5bに嵌合しており、ナット5bはその外径部が軸受15でハウジング12内に回転自在に支持されている。
【0014】
ボールねじ5のねじ溝6,7の断面形状は、図4(B)および図5(B)に拡大して示すように、例えばゴシックアーチ形状(2つの円弧を溝底で組み合わせた形状)とされている。なお、図4(B)は、操舵軸3に図4(A)に矢印で示す右方向の推力が加ってボールねじ5のナット5bに回転力として伝達される逆動作時の場合を示し、図5(B)は、操舵軸3に図5(A)に矢印で示す左方向の推力が加わってボールねじ5のナット5bに回転力として伝達される逆動作時の場合を示す。これらねじ溝6,7は、次に説明するように、接触角が設定されている。
ボール8と操舵軸3のねじ溝6との接触角α1 ,α2 (α1 =α2 )は、ボール8とナット5bのねじ溝7との接触角θ1 ,θ2 (θ1 =θ2 )よりも小さくしてある。どの程度小さくするかは、求められる性能に応じて適宜設計される。接触角の大きさは、ねじ溝6,7の断面を構成する円弧の曲率を異ならせることにより、または2つの円弧の互いの開き角度を変えることなどで、適宜変えることができる。ここでは、軸側のねじ溝6の接触角α1 ,α2 を、ナット側のねじ溝7の接触角θ1 ,θ2 に比べて3°〜13°小さくしている。
【0015】
上記構成の動作および作用を説明する。車両が直線状態にあり、ハンドルの回転を停止しているときは、ハンドル軸の操舵トルク検出器(図示せず)からトルク信号が出力されず、モータ制御手段(図示せず)によりモータ4は回転停止状態とされる。したがって、この電動パワーステアリングはハンドル操舵力のアシストをしない状態にある。
ハンドルを操舵すると、ハンドル軸の操舵トルク検出器からトルク信号が出力され、モータ制御回路の制御により、モータ4はロータ10を回転させる。ロータ10が回転すると、ロータ10と共にボールねじ5のナット5bが回転し、一部がねじ軸5aとされる操舵軸3が軸方向に移動させられ、電動パワーステアリング装置がハンドル操舵力のアシストをする。
【0016】
この電動パワーステアリングに用いられるボールねじ5では、ナット5bのねじ溝7の接触角θ1 ,θ2 (θ1 =θ2 )に比べて、ねじ軸5aのねじ溝6の接触角α1 ,α2 (α1 =α2 )を小さくしているので、逆作動時のトルク特性が向上する。すなわち、ハンドル操舵時に操舵軸3が軸方向に駆動されてボールねじ5のナット5bが回転する逆作動時や、車輪1から車軸を介して操舵軸3に軸方向の推力が加わる逆作動時には、図4(B)および図5(B)に示すように、ボール8は軸側へ移動するような力P1を受ける。これとは別に上記接触角θ1 ,θ2 ,α1 ,α2 の大小関係の設定により、ボール8には上記の力P1と逆方向に働く力P2が加わる。このため、両方の力P1,P2が均衡し、逆作動時のトルク特性が向上する。
【0017】
この電動パワーステアリング用ボールねじ5の性能を確認するため、次の〔表1〕に挙げるボールねじの各試作サンプル▲1▼〜▲5▼を、電動パワーステアリング装置とに組上げて、トルク変動について調査した。
【0018】
【表1】
Figure 0004388320
【0019】
具体的には、上記試作サンプルを電動パワーステアリングに組上げる際に、ナット5bが傾いて取付けられることがあるため、ナット5bにミスアライメントを加え、ミスアライメント量とトルク変動との関係を調査した。その調査結果を図6のグラフに示す。
ここで、
(1) ▲1▼,▲2▼の試作サンプルは、ねじ軸5bのねじ溝6の接触角α1 ,α2 (α1 =α2 )を、ナット5aのねじ溝7の接触角θ1 ,θ2 (θ1 =θ2 )に比べて小さくしたもので、ここでは狙いを5°または10°小さくしている。
(2) ▲3▼の試作サンプルは、ねじ軸5bのねじ溝6の接触角α1 ,α2 (α1 =α2 )を、ナット5aのねじ溝7の接触角θ1 ,θ2 (θ1 =θ2 )と等しくしたものである。
(3) ▲4▼,▲5▼の試作サンプルは、ねじ軸5bのねじ溝6の接触角α1 ,α2 (α1 =α2 )を、ナット5aのねじ溝7の接触角θ1 ,θ2 (θ1 =θ2 )に比べて大きくしたものである。
【0020】
図6に示す調査結果から分かるように、▲3▼〜▲5▼の試作サンプル(θ1 ,θ2 =α1 ,α2 、またはθ1 ,θ2 <α1 ,α2 )では、ミスアライメントを付加すると、トルク変動が急激に大きくなる傾向にある。これに対して、▲1▼,▲2▼の試作サンプル(θ1 ,θ2 >α1 ,α2 )では、ミスアライメントが大きくなっても、トルク変動の大きさは▲3▼〜▲5▼の試作サンプルに比して小さくなっている。このことから、上記実施形態の電動パワーステアリング用ボールねじ5では、逆作動時のトルク特性が向上することが分かる。
なお、▲1▼,▲2▼の試作サンプルでは、ねじ軸5aのねじ溝6の接触角α1 ,α2 を、ナット5bのねじ溝7の接触角θ1 ,θ2 に比して、狙いを5°あるいは10°小さくしたが、製造されたサンプルは3°〜13°の範囲にばらついており、この範囲内であればトルク特性の改善に効果を期待できる。上記の角度範囲の下限の3°よりも小さくした場合は、接触角の違いによってボールに発生する力が小さく、逆作動時にボールを軸側へ移動させるように働く力と均衡を保つことが不十分となり、トルク特性の改善が十分に得られない。また、上記の角度範囲の上限の13°よりも大きくした場合は、接触角の違いによってボールに発生する力が大きく成り過ぎて、逆作動時にボールを軸側へ移動させるように働く力と均衡を保つことが不十分となり、トルク特性の改善が十分に得られない。
【0021】
図7は、上記ボールねじ5を用いた電動パワーステアリング装置の他の実施形態を示す。この電動パワーステアリング装置Bは、図3に示す実施形態の電動パワーステアリング装置Aにおいて、操舵軸3と平行にモータ4を設置したモータオフセット型のものである。モータ4の回転は、モータ4の出力軸4aに設けられたプーリ16と、ボールねじ5のナット5b外径部に設けられらプーリ17とにタイミングベルト18を掛装してなる減速機構19を介してボールねじ5に伝達される。その他の構成は図3の電動パワーステアリング装置Aの場合と略同じである。
【0022】
【発明の効果】
この発明の電動パワーステアリング用ボールねじは、操舵軸がボールねじのねじ軸およびラックを有し、電動モータの出力を、これらボールねじを介して操舵軸に軸方向移動力として与えることにより、ハンドル操舵力のアシストをするラックアシスト式の電動パワーステアリングに使用される上記ボールねじであって、上記ねじ軸のボールねじ溝の接触角とナットのボールねじ溝の接触角とを互いに異ならせ、その接触角の違いによってボールに発生する力が、逆作動時にボールを軸側へ移動させるように働く力と均衡を保つものとしたために、ナットのボールねじ溝の接触角に対し、ねじ軸のボールねじ溝の接触角を小さくすることにより、逆作動時のトルク特性を向上させることができる。
この発明の電動パワーステアリング装置は、ハウジングと、車輪を操舵する操舵機構に連結され上記ハウジング内を貫通した操舵軸と、ハンドルから与えられる回転力を、上記操舵軸に設けられたラック部を介してこの操舵軸を軸方向に移動させる力に変換する変換機構と、上記操舵軸の一部がボールねじ軸となるボールねじとを備えたラックアシスト式の電動パワーステアリングにおいて、ボールねじとして、この発明のボールねじを用いたために、電動パワーステアリング装置のトルク特性を改善することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態にかかるボールねじが用いられる電動パワーステアリング装置の構成説明図である。
【図2】同電動パワーステアリング装置におけるボールねじ設置部分の拡大断面図である。
【図3】同電動パワーステアリング装置の断面図である。
【図4】(A)は同電動パワーステアリング装置の操舵軸が右移動する逆作動時の説明図、(B)は同逆作動時のボールねじでのボールに掛かる力の説明図である。
【図5】(A)は同電動パワーステアリング装置の操舵軸が左移動する逆作動時の説明図、(B)は同逆作動時のボールねじでのボールに掛かる力の説明図である。
【図6】上記ボールねじを含む各試作サンプルを電動パワーステアリング装置に組上げて、ナットのクリアランス量とトルク変動との関係を調査した結果のグラフである。
【図7】この発明の一実施形態にかかるボールねじが用いられる電動パワーステアリング装置の他の構成例の断面図である。
【図8】(A)は電動パワーステアリングの操舵軸が右移動する逆作動状態の説明図、(B)は同逆作動時の従来のボールねじでのボールに掛かる力の説明図である。
【図9】(A)は電動パワーステアリング装置の操舵軸が左移動する逆作動状態の説明図、(B)は同逆作動時の従来のボールねじでのボールに掛かる力の説明図である。
【符号の説明】
A,B…電動パワーステアリング装置
1…車輪
3…操舵軸
3a…ラック部
5…ボールねじ
5a…ねじ軸
5b…ナット
6,7…ねじ溝
12…ハウジング
α1 ,α,θ1 ,θ2 …接触角

Claims (4)

  1. 操舵軸がボールねじのねじ軸およびラックを有し、電動モータの出力を、これらボールねじを介して操舵軸に軸方向移動力として与えることにより、ハンドル操舵力のアシストをするラックアシスト式の電動パワーステアリングに使用されるボールねじであって、上記ねじ軸のボールねじ溝の接触角とナットのボールねじ溝の接触角とを互いに異ならせ、その接触角の違いによってボールに発生する力が、逆作動時にボールを軸側へ移動させるように働く力と均衡を保つものとしたことを特徴とする電動パワーステアリング用ボールねじ。
  2. 請求項1において、ナットのボールねじ溝の接触角に対し、ねじ軸のボールねじ溝の接触角を小さくした電動パワーステアリング用ボールねじ。
  3. 請求項2において、ナットのボールねじ溝の接触角に対し、ねじ軸のボールねじ溝の接触角を3°〜13°小さくした電動パワーステアリング用ボールねじ。
  4. ハウジングと、車輪を操舵する操舵機構に連結され上記ハウジング内を貫通した操舵軸と、ハンドルから与えられる回転力を、上記操舵軸に設けられたラック部を介してこの操舵軸を軸方向に移動させる力に変換する変換機構と、上記操舵軸の一部がボールねじ軸となるボールねじとを備えたラックアシスト式の電動パワーステアリングにおいて、上記ボールねじに、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のボールねじを用いたことを特徴とする電動パワーステアリング装置。
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