JP2021008154A - 電動パワーステアリング装置 - Google Patents

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亮太 伊藤
周平 中村
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Abstract

【課題】電動パワーステアリング装置の小型と、車室の静粛化と、の両立性を図ること。【解決手段】電動パワーステアリング装置10は、複数のはす歯72a付きの第1プーリ72と、片持ち支持された軸71に設けられている、複数のはす歯73a付きの第2プーリ73と、前記第1プーリ72と前記第2プーリ73との間に掛けられている、複数のはす歯74a付きのベルト74とを含む。前記第2プーリ73の前記複数のはす歯73aのなかの、1つを第1の歯73a1とし、次の歯を第2の歯73a2とする。前記第1の歯73a1に対する、前記ベルト74の1つ74a1のはす歯74aの掛かり終わりと、第2の歯73a2に対する、前記ベルト74の次の1つのはす歯74a74a2の掛かり始まりと、が連続するように、各プーリ72,73とベルト74の各はす歯72a,73a,74aの傾斜角θと、ベルト74の幅Wbとが、設定されている。【選択図】図2

Description

本発明は、歯付きベルト伝動装置を備えた電動パワーステアリング装置の改良技術に関する。
電動パワーステアリング装置のなかには、電動モータが発生した駆動トルクを、歯付きベルト伝動装置及びボールねじによって、転舵軸(ラック軸)に伝達する形式のものがある。歯付きベルト伝動装置は、電動モータの出力軸に設けられる入力プーリと、ボールねじ機構のボールナットに設けられる出力プーリと、入力プーリと出力プーリとの間に掛けられるベルトと、から成る。ボールねじは、歯付きベルト伝動装置の回転運動を直線運動に変換して、転舵軸に伝える。転舵軸は、車幅方向にスライドして転舵用車輪を転舵する。
近年、自動車等の車両は、車室の居住性を高めるために、静粛性を高める技術の開発が進められている。その一環として、電動パワーステアリング装置に備えている歯付きベルト伝動装置においても、各プーリとベルトとの歯の噛み合いによる振動や騒音の発生を抑制する技術の、開発が進められている。このような電動パワーステアリング装置の歯付きベルト伝動装置は、例えば特許文献1によって知られている。
特許文献1で知られている歯付きベルト伝動装置(減速機構)は、電動モータの出力軸にスプライン結合された入力軸と、この入力軸に設けられた入力プーリと、ボールナットに設けられた出力プーリと、入力プーリと出力プーリとの間に掛けられたベルトとから成る。入力プーリ及び出力プーリは、はす歯の歯付きプーリによって構成されている。ベルトは、はす歯の歯付きベルトによって構成されている。はす歯の傾斜角(ベルト幅方向に対する、はす歯の角度)は、5°〜10°に設定されている。入力軸を支持する構造は、この入力軸の両端部を軸受によって支持する、いわゆる両端支持構造である。両端支持構造では、歯付きベルト伝動装置の小型化を図る上で、不利である。
そこで、入力軸の支持構造を、片持ち支持構造とすることが考えられる。片持ち支持構造の歯付きベルト伝動装置を備えた電動パワーステアリング装置は、例えば特許文献2によって知られている。
特許文献2で知られている歯付きベルト伝動装置(動力伝達機構)は、電動モータの回転軸にセレーション結合された駆動軸と、この駆動軸に設けられた駆動側歯付プーリと、ボールナットに設けられた従動側歯付プーリと、駆動側歯付プーリと従動側歯付プーリとの間に掛けられた歯付ベルトと、から成る。駆動軸を支持する構造は、この駆動軸の一端部のみを、ころがり軸受によって支持する、いわゆる片持ち支持構造である。片持ち支持構造であるから、歯付きベルト伝動装置の小型化を図る上で、有利である。
歯付きベルト伝動装置を構成している全ての部品は、製造上の公差を有する。このため、歯付きベルト伝動装置には組立上の公差、つまりミスアライメントが必然的に生じ得る。従動側歯付プーリの回転中心線に対して、駆動側歯付プーリの回転中心線が平行ではなく、若干の傾きを有することになる。このような傾きの影響を考慮することが、歯付きベルト伝動装置の静粛性を一層高める上で、重要である。
従って、特許文献1で知られている両端支持構造において、歯付きベルトの、はす歯の傾斜角を5°〜10°に設定する技術に、特許文献2の技術で知られている片持ち支持構造の技術を、単に組み合わせるだけでは、静粛性を一層高めるには限界がある。
特許第4089781号公報 特開2013−226880号公報
本発明は、電動パワーステアリング装置の小型と、車室の静粛化と、の両立性を図ることができる技術を、提供することを課題とする。
以下、本発明について説明する。以下の説明では、本発明の理解を容易にするために添付図面中の参照符号を括弧書きで付記するが、それによって本発明は図示の形態に限定されるものではない。
本発明によれば、
車幅方向にスライドして転舵用車輪(31,31)を転舵する転舵軸(71)と、
回転運動が可能な回転体(63)を有しており、前記回転体(63)の回転運動を車幅方向の直線運動に変換して前記転舵軸(71)に伝える運動方向変換機構(60)と、
前記回転体(63)に設けられた、はす歯(72a)付きの第1プーリ(72)と、
一端(71a)が自由端で他端部(71b)のみが軸受(75,76)によって回転可能に支持されており、電動モータ(43)によって駆動される軸(71)と、
前記軸(71)のなかの、前記軸受(75,76)によって支持された部位(71b)と前記一端(71a)との間に設けられている、はす歯(73a)付きの第2プーリ(73)と、
前記第1プーリ(72)と前記第2プーリ(73)との間に掛けられている、複数のはす歯(74a)付きのベルト(74)と、を含み、
前記第2プーリ(73)の前記複数のはす歯(73a)のなかの、1つを第1の歯(73a1)とし、前記第1の歯(73a1)に対して前記第2プーリ(73)の回転方向(CCw,Cw)に次の歯を第2の歯(73a2)とし、
前記第1の歯(73a1)に対する、前記ベルト(74)の前記複数のはす歯(74a)の1つ(第1の歯74a1)の掛かり終わりと、
前記第2の歯(73a2)に対する、前記ベルト(74)の前記複数のはす歯(74a)の次の1つ(第2の歯74a2)の掛かり始まりと、が連続するように、
前記第1プーリ(72)と前記第2プーリ(73)と前記ベルト(74)の前記各はす歯(72a,73a,74a)の傾斜角(θ)と、前記ベルト(74)の幅(Wb)とが、設定されている、
ことを特徴とする電動パワーステアリング装置(10)が提供される。
本発明によれば、電動パワーステアリング装置の小型且つ構成の簡略化と、車室の静粛化と、の両立性を図ることができる
本発明による電動パワーステアリング装置の模式図である。 図1に示される第2伝動機構回りの断面図である。 図2に示される歯付きベルト伝動機構の構成図である。 図3に示される歯付きベルト伝動機構の模式的な説明図である。
本発明を実施するための形態を添付図に基づいて以下に説明する。添付図に示した形態は本発明の一例であり、本発明は当該形態に限定されない。
図1に示されるように、電動パワーステアリング装置10は、車両のステアリングホイール21から車輪31,31(転舵用車輪31,31)に至るステアリング系20と、このステアリング系20に補助トルクを付加する補助トルク機構40と、から成る。
ステアリング系20は、ステアリングホイール21と、このステアリングホイール21に連結されたステアリング軸22と、このステアリング軸22に自在軸継手23によって連結された入力軸24と、この入力軸24に第1伝動機構25によって連結された転舵軸26と、この転舵軸26の両端にボールジョイント27,27とタイロッド28,28とナックル29,29とを介して連結された左右(車幅方向両側)の転舵用車輪31,31と、から成る。
第1伝動機構25は、例えばラックアンドピニオン機構によって構成される。転舵軸26は、軸方向(車幅方向)へ移動可能であり、車幅方向にスライドして転舵用車輪31,31を転舵する
ステアリング系20によれば、運転者がステアリングホイール21を操舵することによって、操舵トルクにより第1伝動機構25と転舵軸26と左右のタイロッド28,28とを介して、左右の転舵用車輪31,31を操舵することができる。
補助トルク機構40は、操舵トルクセンサ41と制御部42と電動モータ43と第2伝動機構44とから成る。操舵トルクセンサ41は、ステアリングホイール21に加えられたステアリング系20の操舵トルクを検出する。制御部42は、操舵トルクセンサ41のトルク検出信号に基づいて制御信号を発生する。電動モータ43は、制御部42の制御信号に基づき、前記操舵トルクに応じたモータトルク(補助トルク)、つまり駆動力を発生する。第2伝動機構44は、電動モータ43が発生した補助トルクを前記転舵軸26に伝達する。
この電動パワーステアリング装置10によれば、運転者の操舵トルクに電動モータ43の補助トルクを加えた複合トルクにより、転舵軸26によって転舵用車輪31,31を転舵することができる。
第1伝動機構25は、車幅方向へ延びたハウジング50に収納されている。転舵軸26も、車幅方向(軸方向)へ移動可能にハウジング50に収納されている。電動モータ43は、ハウジング50に取り付けられている。この電動モータ43の出力軸43a(モータ軸43a)は、転舵軸26に対して平行に位置している。
このハウジング50について、詳しく説明する。図1及び図2に示されるように、ハウジング50は、第1ハウジング半体51と第2ハウジング半体52とに、車幅方向に二分割されるとともに、互いにボルト結合によって一体化されている。このハウジング50は、第1ハウジング半体51と第2ハウジング半体52との結合部分に、収納室53を有する。
図2に示されるように、第2伝動機構44は収納室53に収納されている。この第2伝動機構44は、運動方向変換機構60と、電動モータ43が発生した補助トルクを運動方向変換機構60に伝える歯付きベルト伝動機構70とから成る。
運動方向変換機構60は、回転運動が可能な回転体63を有しており、この回転体63の回転運動を車幅方向の直線運動に変換して転舵軸26に伝えるものである。この運動方向変換機構60は、例えば「ボールねじ」によって構成され、電動モータ43が発生した駆動力、つまり補助トルクを転舵軸26に伝達する。
以下、運動方向変換機構60のことを、適宜「ボールねじ60」と言い換える。このボールねじ60は、転舵軸26に形成されたネジ部61と、複数のボール62と、ネジ部61に複数のボール62を介して連結されたナット63(回転体63)とから成る。ナット63は、軸受64によってハウジング50に回転可能に支持されるとともに、軸受64に対して軸方向への相対移動を規制されている。
歯付きベルト伝動機構70は、電動モータ43によって駆動される軸71と、ナット63に設けられている第1プーリ72と、軸71に設けられている第2プーリ73と、第1プーリ72と第2プーリ73との間に掛けられているベルト74と、から成る。第1プーリ72の径に対して、第2プーリ73の径は小径である。従って、ベルト伝動機構70は、電動モータ43の回転速度を減速してボールねじ60に伝達する。
軸71(駆動軸71)は、転舵軸26に対して平行に位置しており、一端71aが自由端であり、他端部71bのみが2つの軸受75,76によって、ハウジング50に回転可能且つ軸方向への移動を規制されて支持されている。2つの軸受75,76同士は、軸71の軸方向に間隔を有して位置している。つまり、軸71の支持構造は、片持ち支持構造の構成である。
軸71は、電動モータ43の出力軸43aに対して同心上に位置している。軸71の他端部71bは、電動モータ43の出力軸43aに連結されている。例えば、この他端部71bは、電動モータ43の出力軸43aにセレーション結合またはスプライン結合されている。なお、軸71は、電動モータ43の出力軸43aと同一の部材によって構成することが可能である。つまり、軸71は出力軸43aを含む。
第1プーリ72は、ナット63とは別部材によって構成され、このナット63に対して取り外し可能に取り付けられている。この第1プーリ72の回転中心線L1は、転舵軸26及びナット63の回転中心線でもある。第2プーリ73は、軸71のなかの、軸受75,76によって支持された部位71b(他端部71b)と一端71aとの間の部位71c(自由端部位71c)に設けられている。この第2プーリ73は、軸71に対して、一体に構成または別部材によって構成されている。この第2プーリ73の回転中心線L2は、軸71の回転中心線でもある。
運転者がステアリングホイール21(図1参照)を操舵しているときのみ、電動モータ43は制御部42の制御信号に基づいて、第2プーリ73を回転させる。
図3(a)は、図2に示される歯付きベルト伝動機構70を軸方向から見た構成を表している。図3(b)は、図3(a)に示される第2プーリ73のはす歯73aを、b矢視方向から見た斜視図として表している。図3(c)は、図3(a)に示されるベルト74のはす歯74aを表している。
図2及び図3(a)〜(c)に示されるように、第1プーリ72(従動プーリ72)は、はす歯72a付きのプーリによって構成されている。第2プーリ73(駆動プーリ73)も、はす歯73a付きのプーリによって構成されている。ベルト74は、はす歯74a付きのベルトによって構成されている。
ここで、図3(c)に示されるベルト74の幅方向Arに延びる直線Lsのことを「ベルト幅方向基準線Ls」ということにする。各々の、はす歯72a,73a,74aの「歯すじTt」は、ベルト幅方向基準線Lsに対して、傾いている。各々の、はす歯72a,73a,74aの傾斜角(ねじれ角)、つまりベルト74のベルト幅方向Arに対する、はす歯72a,73a,74aの歯すじTtの角度は、θである。言い換えると、この傾斜角θは、ベルト幅方向基準線Lsと歯すじTtとがなす角度である。
ところで、従来の歯付きベルト伝動機構は、はす歯の傾斜角とベルトの幅とを個別に設定することによって、プーリとベルトとの歯の噛み合いによる振動や騒音の発生を、抑制することを念頭においていた。
本発明者らは、これだけでは、振動や騒音の発生を抑制するには限界があることを知見した。実際には、転舵軸26、ハウジング50、ボールねじ60、軸71、各プーリ72,73、各軸受75,76は、製造上の公差を有するからである。転舵軸26、ハウジング50、ボールねじ60及び歯付きベルト伝動機構70を組み立てる際には、組立誤差によるミスアライメントが発生する。
本発明者らは、このミスアライメントに起因して発生し得る、第1プーリ72の回転中心線L1に対する第2プーリ73の回転中心線L2の相対的な傾きを考慮して、各プーリ72,73とベルト74の各はす歯72a,73a,74aの傾斜角θと、ベルト74の幅Wb(ベルト幅Wb)とを、設定すればよいと知見した。
図4(a)は、上記図3(a)に示される歯付きベルト伝動機構70を再掲して表している。図4(b)は、図2に示される歯付きベルト伝動機構70を模式的に表している。なお、図4(b)は、図4(a)のb矢視方向から見た歯付きベルト伝動機構70に対応している。図4(c)は、図4(a)に示される第2プーリ73とベルト74との噛み合い構成を拡大した図である。
図4(a)に示されるように、第1プーリ72の回転中心線L1と第2プーリ73の回転中心線L2とを通る直線L3のことを、「基準線L3」ということにする。各プーリ72,73の回転方向CCw,Cwは、運転者が操舵するステアリングホイール21(図1参照)の操舵方向に従う。例えば、ステアリングホイール21を右操舵したときには、各プーリ72,73は右方向CCwに回転する。ステアリングホイール21を左操舵したときには、各プーリ72,73は左方向Cwに回転する。
図4(a),(b)に示されるように、第1プーリ72が右方向CCwへ回転するときに、ベルト74のはす歯74aが噛み合い始める第1プーリ72のはす歯72aの傾斜の向きは、軸71の一端71a側から他端部71b側へ向かって下り勾配となる向きである。第2プーリ73のはす歯73aの傾斜の向きは、第1プーリ72のはす歯72aの傾斜の向きと同じである。
図4(b)に示されるように、歯付きベルト伝動機構70のミスアライメントによる、第1プーリ72の回転中心線L1に対する第2プーリ73の回転中心線L2の傾き角は、αである。この傾き角αのことを、適宜「プーリ72,73同士の相対傾き角α」という。
詳しく述べると、第2プーリ73の回転中心線L2は、第1プーリ72の回転中心線L1に対して、軸71の一端71aが離れる方向へ傾いた場合に、線L2uまで傾く。以下、この線L2uのことを「離反方向の中心線L2u」という。回転中心線L2と離反方向の中心線L2uの成す傾き角αは正(+)の値、つまり+αである。傾き角が+αであって、各プーリ72,73が右方向CCwへ回転する場合のことを、「負(−)のアライメント」ということにする。
一方、第2プーリ73の回転中心線L2は、第1プーリ72の回転中心線L1に対して、軸71の一端71aが近付く方向へ傾いた場合に、線L2dまで傾く。以下、この線L2dのことを「接近方向の中心線L2d」という。回転中心線L2と接近方向の中心線L2dの成す傾き角αは負(−)の値、つまり−αである。傾き角が−αであって、各プーリ72,73が左方向Cwへ回転する場合のことを、「負(−)のアライメント」ということにする。
この相対傾き角αが過大であると、ベルト74のはす歯74aから第2プーリ73のはす歯73aへ作用する荷重f、つまり第2プーリ73の回転中心線L2に沿う方向への荷重fが過大になる。歯付きベルト伝動機構70が安定した動力の伝達をするには、相対傾き角αを適切に設定することが求められる。
ここで、図4(c)に示されるように、第2プーリ73の複数のはす歯73aのなかの、1つを第1の歯73a1とし、第1の歯73a1に対して第2プーリ73の回転方向CCw,Cwに次の歯を第2の歯73a2とする。
本発明では、第1の歯73a1に対する、ベルト74の複数のはす歯74aの1つ(第1の歯74a1)の掛かり終わりと、第2の歯73a2に対する、ベルト74の複数のはす歯74aの次の1つ(第2の歯74a2)の掛かり始まりと、が連続するように、図3に示されるように、第1プーリ72と第2プーリ73とベルト74の各はす歯72a,73a,74aの傾斜角θと、ベルト74の幅Wbとが、設定されている。
以上の説明をまとめると、次の通りである。
電動パワーステアリング装置10は、
車幅方向にスライドして転舵用車輪31,31を転舵する転舵軸71と、
回転運動が可能な回転体63(ナット63)を有しており、前記回転体63の回転運動を車幅方向の直線運動に変換して前記転舵軸71に伝える運動方向変換機構60(ボールねじ60)と、
前記回転体63に設けられた、複数のはす歯72a付きの第1プーリ72と、
一端71aが自由端で他端部71bのみが軸受75,76によって回転可能に支持されており、電動モータ43によって駆動される軸71と、
前記軸71のなかの、前記軸受75,76によって支持された部位71bと前記一端71aとの間に設けられている、複数のはす歯73a付きの第2プーリ73と、
前記第1プーリ72と前記第2プーリ73との間に掛けられている、複数のはす歯74a付きのベルト74と、を含み、
前記第2プーリ73の前記複数のはす歯73aのなかの、1つを第1の歯73a1とし、前記第1の歯73a1に対して前記第2プーリ73の回転方向CCw,Cwに次の歯を第2の歯73a2とし、
前記第1の歯73a1に対する、前記ベルト74の前記複数のはす歯74aの1つの掛かり終わりと、
前記第2の歯73a2に対する、前記ベルト74の前記複数のはす歯74aの次の1つの掛かり始まりと、が連続するように、
前記第1プーリ72と前記第2プーリ73と前記ベルト74の前記各はす歯72a,73a,74aの傾斜角θと、前記ベルト74の幅Wbとが、設定されている。
このように、軸71の支持構造が片持ち支持構造である、歯付きベルト伝動機構70のミスアライメントを考慮して、各はす歯72a,73a,74aの傾斜角θと、ベルト74の幅Wbとを設定している。このため、第2プーリ73のはす歯73aに対してベルト74のはす歯74aが噛み合うときの振動や騒音を抑制することができる。しかも、片持ち支持構造であるから、両端支持構造に比べて歯付きベルト伝動装置70の小型化且つ構成の簡略化を図ることができる。従って、電動パワーステアリング装置10の小型且つ構成の簡略化と、車室の静粛化と、の両立性を図ることができる
より好ましくは、前記第1プーリの回転中心線に対する、前記第2プーリの回転中心線の傾き角は、−0.15degから+0.15degまでの範囲に設定されている。このため、ベルト74のはす歯74aから第2プーリ73のはす歯73aへ作用する荷重fを極力抑制することができる。
さらには、ベルト74の幅Wbは、22mmから24mmまでの範囲に設定されている。このように、軸71の支持構造が片持ち支持構造である、歯付きベルト伝動機構70のミスアライメントを考慮して、ベルト74の幅Wbとを最適な値に設定することができる。
さらには、前記電動モータ43は、ステアリングホイール21に加えられた操舵トルクに応じた補助トルクを発生して、前記軸71を駆動するための、アシストモータである。つまり、電動パワーステアリング装置10は、補助トルクによって操舵トルクを補助する、いわゆるアシスト付きステアリング装置の形式である。各プーリ72,73とベルト40との、はす歯72a,73a,74aの噛み合いによる振動は、転舵軸26から第1伝動機構25とステアリング軸22とを介してステアリングホイール21へ伝わる。この振動は、車室の騒音の要因の一つとなり得る。
これに対して、本発明では、噛み合いによる振動を抑制することによって、転舵軸26から第1伝動機構25とステアリング軸22とを介してステアリングホイール21へ伝わる振動を抑制することができる。つまり、アシスト付きステアリング装置の静粛性を高めることができ、この結果、車室の静粛性を高めることができる。
なお、本発明による電動パワーステアリング装置10は、本発明の作用及び効果を奏する限りにおいて、実施例に限定されるものではない。
本発明の電動パワーステアリング装置10は、自動車に搭載するのに好適である。
10 電動パワーステアリング装置
21 ステアリングホイール
31 転舵用車輪
43 電動モータ
43a 出力軸(モータ軸)
50 ハウジング
60 ボールねじ(運動方向変換機構)
63 ナット(回転体)
70 歯付きベルト伝動機構
71 軸
71a 一端
71b 他端部(軸受によって支持された部位)
71c 自由端部位(他端部と一端との間の部位)
72 第1プーリ
72a はす歯
73 第2プーリ
73a はす歯
74 ベルト
74a はす歯
Ar ベルトの幅方向
L1 第1プーリの回転中心線
L2 第2プーリの回転中心線
Wb ベルトの幅(ベルト幅)
α 第1プーリの回転中心線に対する第2プーリの回転中心線の傾き角
θ はす歯の傾斜角

Claims (4)

  1. 車幅方向にスライドして転舵用車輪を転舵する転舵軸と、
    回転運動が可能な回転体を有しており、前記回転体の回転運動を車幅方向の直線運動に変換して前記転舵軸に伝える運動方向変換機構と、
    前記回転体に設けられた、複数のはす歯付きの第1プーリと、
    一端が自由端で他端部のみが軸受によって回転可能に支持されており、電動モータによって駆動される軸と、
    前記軸のなかの、前記軸受によって支持された部位と前記一端との間に設けられている、複数のはす歯付きの第2プーリと、
    前記第1プーリと前記第2プーリとの間に掛けられている、複数のはす歯付きのベルトと、を含み、
    前記第2プーリの前記複数のはす歯のなかの、1つを第1の歯とし、前記第1の歯に対して前記第2プーリの回転方向に次の歯を第2の歯とし、
    前記第1の歯に対する、前記ベルトの前記複数のはす歯の1つの掛かり終わりと、
    前記第2の歯に対する、前記ベルトの前記複数のはす歯の次の1つの掛かり始まりと、が連続するように、
    前記第1プーリと前記第2プーリと前記ベルトの前記各はす歯の傾斜角と、前記ベルトの幅とが、設定されている、
    ことを特徴とする電動パワーステアリング装置。
  2. 前記第1プーリの回転中心線に対する、前記第2プーリの回転中心線の傾き角は、−0.15degから+0.15degまでの範囲に設定されている、ことを特徴とする請求項1に記載の電動パワーステアリング装置。
  3. 前記ベルトの幅は、22mmから24mmまでの範囲に設定されている、ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の電動パワーステアリング装置。
  4. 前記電動モータは、ステアリングホイールに加えられた操舵トルクに応じた補助トルクを発生して、前記軸を駆動するための、アシストモータである、ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の電動パワーステアリング装置。
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