JP2003024724A - 単段コルゲート除塵フィルター - Google Patents
単段コルゲート除塵フィルターInfo
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Abstract
を取る除塵フィルター機能を持つフィルターを狭い設置
スペースに設けることができる低圧力損失の除塵フィル
ターを提供することを目的とする。更には脱臭性能を付
与したり、該除塵フィルターを水で揉み洗いにより溜ま
った埃を除くことが出来るフィルターを提供することに
ある。 【解決手段】ライナー部が通気性ウレタンフォーム、コ
ルゲート部が除塵フィルターであること特徴する単段コ
ルゲート除塵フィルターにより解決することができた。
Description
関し、大きな埃を取る粗塵用除塵フィルターと細かい埃
を取る除塵フィルター関するものである。
りなどにより、家庭や職場において空気清浄化装置の普
及が進んでいる。この装置はタバコの煙や花粉、ダニの
死骸などの塵埃を除去、更にはタバコの臭いやペット臭
などの臭い脱臭する。その方法として、家庭用空気清浄
機に於いては除塵機能はHEPAフィルターやエレクト
レットフィルター、電気集塵方式、脱臭機能は活性炭フ
ィルター、オゾン、光触媒フィルターなどで実現してお
り、広く普及している。
空気清浄化機能を付加するケースが増加しており、ルー
ムエアコンにおいても除塵はHEPAフィルターやエレ
クトレットフィルター、電気集塵方式、脱臭には光触媒
フィルターやカテキンなどが採用されている。
PAフィルターやエレクトレットフィルター、電気集塵
方式が主に使われている。これら除塵方法は主に細かい
埃を取るのが目的であり、通常前段に粗塵用フィルター
が用いられる場合が多い。エアコンや掃除機等は空気清
浄機機能を狭いスペースに設置する必要があり、粗塵用
除塵フィルターと細かい埃を取る除塵フィルターの2個
を設けるには有る程度のスペース(厚み方向の空間)が
必要となる。また、この様な狭い場所には通常単板の除
塵フィルターが使用されており、これらは主に粗塵用で
ある。細かい埃を取る除塵フィルターの単板は圧力損失
が上昇するので、使用されていないのが現状である。
捨てあり、昨今のゴミ減量の方向に反している。この様
な除塵フィルターを水洗洗浄することにより、もう一度
使用出きるようになれば非常に有用である。通常、プリ
ーツ状に折られた除塵フィルターは枠に固定されてお
り、超音波洗浄機などの特殊な装置を使用すれば溜まっ
た埃を落とすことができるが、家庭ではこのような洗浄
方法は不可能なのが現状である。家庭で除塵フィルター
を洗浄する方法は押し洗いや揉み洗いであり、上記の様
な枠に固定されたフィルターはその様な洗い方が出来な
い。
点を解決するものであり、粗塵用除塵フィルター機能と
細かい埃を取る除塵フィルター機能狭い設置スペースに
設けることができる低圧力損失の除塵フィルターを提供
することを目的とする。更には脱臭性能を付与したり、
該除塵フィルターを水で揉み洗いにより溜まった埃を除
くことが出来るフィルターを提供する。
解決するために鋭意検討した結果、ライナー部が通気性
ウレタンフォーム、且つコルゲート部が除塵フィルター
であること特徴する単段コルゲート除塵フィルターによ
り解決することが判明した。
mm以下でコントロールすることができる。通常、プリ
ーツフィルター等は製造機械の制約があり、5mmの山
高さに折ることは難しいとされてきた。また、この折っ
たプリーツをリボンやフィルター枠で固定する必要があ
り、現実問題として5mm以下の厚みのプリーツフィル
ターは製造不可能であった。しかし、本発明は山高さを
5mm以下できるので、狭い設置スペース、特に薄い厚
み方向の設置場所に除塵フィルターを設置することがで
きるようになった。
除塵フィルターのライナー部に粗塵除塵機能を持たせる
ことにより、後段の細かい埃をとる除塵フィルターが直
ぐに目詰まりしない除塵フィルターが可能となった。
タンフォームであることにより、フレキシブルな除塵フ
ィルターが可能となり、掃除機など湾曲した面を持つ製
品などにピッタリと装着できるフィルターが提供可能に
なった。通常、プリーツフィルターは必ずフィルター枠
で固定するので、通常フレキシブルなフィルターが困難
であるのが現状である。また、ウレタンフォームの伸縮
性により、該フィルター厚みより若干狭い場所にも設置
が可能であり、寸法の融通性がある。この様に厚み狭い
場所に装着部分に沿った形で装着できるフィルターが提
供可能となった。
に脱臭性能を付与させることにより、除塵性能以外にも
脱臭性能が得られる。通常の不織布等に活性炭などの脱
臭剤を付着させるよりも、通気性ウレタンフォームは通
気性を低下させることなく大量に脱臭剤を付着させるこ
とができる。更に、通常フィルターの設置が難しい狭い
場所に祖塵除塵、細かい埃の除塵、脱臭機能など3つの
機能を持ったフィルターを設置、提供出来るようになっ
た。
るための接着剤が耐水性接着剤であることにより、押し
洗いや、手揉み洗い可能な単段除塵フィルターが提供可
能となった。この場合、柔軟性があり形状の自己復元性
のある通気性ウレタンフォームをライナー部に使用する
ことが必須である。この素材を使用することにより、押
し洗いや、手揉み洗いでクチャクチャになったコルゲー
ト部が、ライナー部の自己復元性と共に元のコルゲート
形状に戻ることができる。
どは、手揉み洗いによりクチャクチャになり、自己復元
できないのでその上に形成されているコルゲート部もク
チャクチャの状態でフィルターとして使用出来ない。
ーム、コルゲート部が除塵フィルターであること特徴す
る単段コルゲート除塵フィルター。
とは通常のウレタンフォームの膜の部分を溶かして、骨
格だけ残して通気性を確保しているものである。この様
なウレタンフォームとしては、エステル系、エーテル系
のものがあり、水洗可能な単段コルゲートフィルターに
は加水分解の少ないエーテル系の方が好ましい。また、
該ウレタンフォームのセルも様々な大きさがあり、厚み
との問題があるが通常8〜80個/25mmの大きさの
ものが好ましい。色に関しては祖塵除塵フィルターとし
て汚れの目立たない、黒色が好ましいが、意匠性も考慮
すると黄色や緑色でも好適である。更には、抗菌剤など
を練り込んだ該ウレタンフォームも問題なく使用でき
る。
は様々なものが使用できる。エレクトレットフィルタ
ー、HEPAフィルター、中性性能フィルターなど除塵
方式に係わりなくほとんど全てのフィルター濾材が使用
できる。基本的にコルゲート加工出来る堅さを持つ濾材
であればほとんど全て使用できる。その中でも、低圧力
損失のエレクトレットフィルターが好ましく用いること
が出来る。
に脱臭性能を付与させるには、様々な方法が可能であ
る。該ウレタンフォームに接着剤で脱臭剤や脱臭薬剤を
固定化する方法、構造体の空間に適度な粒径を持つ脱臭
剤を入れてやる方法などで脱臭性能を付与できる。この
様に用いられる脱臭剤の種類としては以下のものが挙げ
られる。ヤシ殻活性炭、木質活性炭など各種活性炭、ゼ
オライト、合成ゼオライト、ハイシリカゼオライトなど
多孔質系吸着剤、二酸化マンガン、二酸化鉄など触媒系
金属酸化物、白金、プラチナなど貴金属触媒、茶カテキ
ン、柿カテキンなどの天然抽出物消臭剤などが好まし
い。また、各種添着物や前記の触媒系金属酸化物や貴金
属触媒、天然抽出物消臭剤などを添着した添着活性炭、
ゼオライト、合成ゼオライト、ハイシリカゼオライト、
セルロースビーズなどが好ましい。
ルターを作製するための接着剤としては、さまざまなも
のが使用できる、水溶性のPVA系接着剤やセルロース
系接着剤、ラテックス系接着剤、有機溶剤系の接着剤な
どが用いることがでできる。また、水洗可能な単段コル
ゲート除塵フィルターに使用する耐水性接着剤も種々の
ものが使用できる。
耐水性接着剤としては以下のものが挙げられる。ユリア
樹脂系接着剤、メラミン樹脂系接着剤、フェノール樹脂
系接着剤、エポキシ樹脂系接着剤、アクリルエマルジョ
ン系接着剤、ポリウレタン系接着剤、レゾルシン系接着
剤、酢酸ビニル系接着剤、ホットメルト接着剤などが好
ましく用いることができる。その中でも、アクリル系接
着剤がハンドリング性、加工性の面から更に好ましく用
いることができる。
場合、様々なセルサイズのコルゲートが好ましく用いる
ことができる。フィルター設置場所によって、適宜セル
サイズを変更することが可能である。設置厚みが3mm
以下と非常に薄い場合にはセルサイズの小さいものを使
用し、5mm以上の場合は大きめセルサイズで対応でき
る。
するが、本発明は本実施例に限定されるものではない。
40個/25mm、厚さ3mmのエステル系の通気性ウ
レタンフォーム(イノアック社製:品番MF40)をラ
イナー部、エレクトレットフィルター濾材(東レ製:ト
レミクロンES040)をコルゲート部、接着剤にポリ
ビニルアルコール系接着剤使用して、ピッチ5.0m
m、高さ3.0mmのセルサイズの単段コルゲートを作
製する。これを使用する機器に合った寸法に裁断して単
段コルゲート除塵フィルター1とした。
40個/25mm、厚さ3mmのエステル系の通気性ウ
レタンフォーム(イノアック社製:品番MF40)をラ
イナー部、エレクトレットフィルター濾材(東レ社製:
トレミクロンES040)をコルゲート部、接着剤にポ
リビニルアルコール系接着剤使用して、ピッチ4.2m
m、高さ2.0mmのセルサイズの単段コルゲートを作
製する。これを使用する機器に合った寸法に裁断して単
段コルゲート除塵フィルター2とした。
20個/25mm、厚さ3mmのエステル系の通気性ウ
レタンフォーム(イノアック社製:品番MF20)にヤ
シ殻活性炭をエチレン−酢酸ビニル系バインダーを用い
て含浸加工を行う。固形分含浸量50g/m2の通気性
脱臭ウレタンフォームを作製する。次にこれをライナー
部、エレクトレットフィルター濾材(東レ社製:トレミ
クロンES040)をコルゲート部、接着剤にポリビニ
ルアルコール系接着剤使用して、ピッチ4.2mm、高
さ2.0mmのセルサイズの単段コルゲートを作製す
る。これを使用する機器に合った寸法に裁断して単段コ
ルゲート除塵フィルター3とした。
40個/25mm、厚さ3mmのエーテル系の通気性ウ
レタンフォーム(イノアック社製:品番CFH40)を
ライナー部、エレクトレットフィルター濾材(東レ社
製:トレミクロンES040)をコルゲート部、接着剤
にアクリル系接着剤(日本NSC社製:品番AD81
B)を使用して、ピッチ4.2mm、高さ2.0mmの
セルサイズの単段コルゲートを作製する。これを使用す
る機器に合った寸法に裁断して水洗可能な単段コルゲー
ト除塵フィルター4とした。
濾材(東レ社製:トレミクロンES040)の単板を使
用する機器に合った寸法に裁断する。さらに粗塵除塵フ
ィルターとしてサランネット(旭化成社製)と組み合わ
せて除塵フィルター1とした。
濾材(東レ社製:トレミクロンES040)をプリーツ
折り機で高さ5mmに折る。次にピッチ4mmでホット
メルト糊でリボンを掛けをしてフィルターとする。この
フィルターを使用する機器に合った寸法に裁断して、さ
らに粗塵除塵フィルターとしてサランネット(旭化成社
製)と組み合わせて除塵フィルター2とした。
社製:品番FL70)をライナー部、エレクトレットフ
ィルター濾材(東レ社製:トレミクロンES040)を
コルゲート部、接着剤にポリビニルアルコール系接着剤
使用して、ピッチ4.2mm、高さ2.0mmのセルサ
イズの単段コルゲートを作製する。これを使用する機器
に合った寸法に裁断して除塵フィルター3とした。
加工社製:品番FL70)にヤシ殻活性炭をエチレン−
酢酸ビニル系バインダーを用いて含浸加工する。固形分
含浸量50g/m2の脱臭性乾式不織布を作製する。こ
れをライナー部、エレクトレットフィルター濾材(東レ
社製:トレミクロンES040)をコルゲート部、接着
剤にポリビニルアルコール系接着剤使用して、ピッチ
4.2mm、高さ2.0mmのセルサイズの単段コルゲ
ートを作製する。これを使用する機器に合った寸法に裁
断して脱臭除塵フィルター4とした。
社製:品番FL70)をライナー部、エレクトレットフ
ィルター濾材(東レ社製:トレミクロンES040)を
コルゲート部、接着剤にアクリル系接着剤(日本NSC
社製:品番AD81B)を使用して、ピッチ4.2m
m、高さ2.0mmのセルサイズの単段コルゲートを作
製する。これを使用する機器に合った寸法に裁断して除
塵フィルター5とした。
産業社製:エオリアCS−Eシリーズ)に搭載されてい
る、厚さ5mmの光触媒フィルター収納ケースを用いて
狭い場所への設置性を比較確認した。各フィルターは
縦、横のサイズが収納ケースサイズに合致するようにカ
ットして評価した。
てしまう。 ×:ケースに収まるが、ケースの中でフィルターが動き
すぎてしまったり、ケースに収まらない場合。
評価した。
業社製:エオリアCS−Eシリーズ)に搭載されてい
る、厚さ5mmの光触媒フィルター収納ケースサイズに
カットした。流水にて該フィルターを手揉み洗いした
後、良く水を切り、洗濯バサミに挟んで、陰干しにて乾
燥させた。その後、収納ケースに収まるかどうかで水洗
性を評価した。
ルゲート除塵フィルターは狭い場所に設置できて、圧力
損失が低いことがわった。また、水洗可能な単段コルゲ
ート除塵フィルターは手揉み洗いしても、元の形に戻り
フィルターとして使用することができることがわかっ
た。
Claims (3)
- 【請求項1】 ライナー部が通気性ウレタンフォーム、
且つコルゲート部が除塵フィルターであること特徴する
単段コルゲート除塵フィルター。 - 【請求項2】 通気性ウレタンフォームに脱臭性能を付
与させたことを特徴とする請求項1記載の単段コルゲー
ト除塵フィルター。 - 【請求項3】 単段コルゲートを作製するための接着剤
が耐水性接着剤で水洗可能にしてなることを特徴とする
請求項1記載のな単段コルゲート除塵フィルター。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001214122A JP2003024724A (ja) | 2001-07-13 | 2001-07-13 | 単段コルゲート除塵フィルター |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001214122A JP2003024724A (ja) | 2001-07-13 | 2001-07-13 | 単段コルゲート除塵フィルター |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003024724A true JP2003024724A (ja) | 2003-01-28 |
JP2003024724A5 JP2003024724A5 (ja) | 2006-10-05 |
Family
ID=19048994
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001214122A Pending JP2003024724A (ja) | 2001-07-13 | 2001-07-13 | 単段コルゲート除塵フィルター |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003024724A (ja) |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001025668A (ja) * | 1999-07-13 | 2001-01-30 | Mitsubishi Paper Mills Ltd | 光触媒コルゲートフィルター |
JP2001087614A (ja) * | 1999-09-22 | 2001-04-03 | Mitsubishi Paper Mills Ltd | 空気清浄化フィルター |
-
2001
- 2001-07-13 JP JP2001214122A patent/JP2003024724A/ja active Pending
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001025668A (ja) * | 1999-07-13 | 2001-01-30 | Mitsubishi Paper Mills Ltd | 光触媒コルゲートフィルター |
JP2001087614A (ja) * | 1999-09-22 | 2001-04-03 | Mitsubishi Paper Mills Ltd | 空気清浄化フィルター |
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