JP2003023217A - 発光素子 - Google Patents

発光素子

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JP2003023217A
JP2003023217A JP2001206093A JP2001206093A JP2003023217A JP 2003023217 A JP2003023217 A JP 2003023217A JP 2001206093 A JP2001206093 A JP 2001206093A JP 2001206093 A JP2001206093 A JP 2001206093A JP 2003023217 A JP2003023217 A JP 2003023217A
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JP2001206093A
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Tomokimi Hino
智公 日野
Shigetaka Tomitani
茂隆 冨谷
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 クラッド層とガイド層との間に生じる歪み、
またはコンタクト層とクラッド層との間に生じる歪みを
緩和し、転位などの結晶欠陥の発生を抑制することがで
きる発光素子を提供する。 【解決手段】 n型AlGaN混晶よりなるクラッド層
14とn型GaNよりなるガイド層15との間に、アル
ミニウムの組成がクラッド層14とガイド層15との間
で、格子定数がクラッド層14とガイド層15との間の
中間層20を備えている。これにより、格子定数差およ
び熱膨張係数差によりクラッド層14とガイド層15と
の間に生じる歪みが緩和され、転位などの結晶欠陥の発
生が抑制される。よって、電圧の印加による劣化が起こ
りにくく、使用による動作電流の上昇が抑えられ、素子
寿命を長くすることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、窒化物半導体より
なるクラッド層およびガイド層を有する発光素子、また
は窒化物半導体よりなるコンタクト層およびクラッド層
を有する発光素子に関する。
【0002】
【従来の技術】GaN,AlGaN混晶あるいはAlG
aInN混晶などの窒化物半導体は、可視領域から紫外
領域までの発光を得ることができる発光素子の構成材料
として有望視されている。特に、窒化物半導体を用いた
発光ダイオード(LED;Light Emitting Diode)につ
いては既に実用化が図られており、大きな注目を集めて
いる。また、窒化物半導体を用いた半導体レーザ(L
D;Laser Diode )の実現も報告されており、光ディス
ク装置の光源を初めとした応用が期待されている。
【0003】ところで、窒化物半導体を用いた従来の発
光素子は、一般に、SCH(Separate Confinement Het
erostructure)構造を有している。例えば、半導体レー
ザの場合、基板の上に、n型GaNよりなるコンタクト
層,n型AlGaN混晶よりなるクラッド層,n型Ga
Nよりなるガイド層,InGaN混晶よりなる活性層,
p型GaNよりなるガイド層,p型AlGaN混晶より
なるクラッド層,p型GaNよりなるコンタクト層が順
次積層された構造を有している。
【0004】このような発光素子を製造する際、基板と
しては通常サファイア(α−Al23 )が用いられて
いるが、サファイアと窒化物半導体とでは格子定数差あ
るいは熱膨張係数差が大きく、半導体層中に歪みを緩和
するために貫通転位などの結晶欠陥が発生してしまい、
この結晶欠陥が寿命を悪化させる要因の一つとなってい
る。そこで、近年、貫通転位密度を低減する方法とし
て、横方向成長により半導体層を形成する技術が提案さ
れ、長寿命化が図られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
方法により製造した発光素子においても、場合によって
は、寿命が延びないという問題があった。そこで、その
原因を調査したところ、寿命の短い発光素子には、クラ
ッド層とガイド層との界面あるいはコンタクト層とのク
ラッド層との界面に格子定数差あるいは熱膨張係数差に
起因する歪みにより発生したと考えられる転位が、c面
内方向に延長させて存在することが分かった。長寿命の
発光素子にはこのような転位は存在しないことから、寿
命の悪化を律速している大きな要因の一つにこの転位な
どの結晶欠陥の存在が考えられる。
【0006】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
ので、その目的は、クラッド層とガイド層との間に生じ
る歪み、あるいはコンタクト層とクラッド層との間に生
じる歪みを緩和し、転位などの結晶欠陥の発生を抑制す
ることができる発光素子を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明による第1の発光
素子は、窒化物半導体よりそれぞれなるクラッド層およ
びガイド層を有するものであって、クラッド層とガイド
層との間に、クラッド層とガイド層との間に生じる歪み
を緩和する中間層を備えたものである。
【0008】本発明による第2の発光素子は、窒化物半
導体よりそれぞれなるクラッド層およびガイド層を有す
るものであって、クラッド層とガイド層との間に、クラ
ッド層の格子定数とガイド層の格子定数との間の格子定
数を有する中間層を備えたものである。
【0009】本発明による第3の発光素子は、窒化物半
導体よりそれぞれなるクラッド層およびガイド層を有す
るものであって、クラッド層はアルミニウム(Al)を
含有すると共に、クラッド層とガイド層との間に、アル
ミニウムの組成がクラッド層よりも小さくガイド層より
も大きい窒化物半導体よりなる中間層を備えたものであ
る。
【0010】本発明による第4の発光素子は、窒化物半
導体よりそれぞれなるクラッド層およびガイド層を有す
るものであって、クラッド層とガイド層との間に、イン
ジウム(In)を含有する窒化物半導体よりなる中間層
を備えたものである。
【0011】本発明による第5の発光素子は、窒化物半
導体よりそれぞれなるクラッド層およびガイド層を有す
るものであって、ガイド層は、アルミニウムを含有する
ものである。
【0012】本発明による第6の発光素子は、窒化物半
導体よりそれぞれなるコンタクト層およびクラッド層を
有するものであって、コンタクト層とクラッド層との間
に、コンタクトとクラッド層との間に生じる歪みを緩和
する中間層を備えたものである。
【0013】本発明による第7の発光素子は、窒化物半
導体よりそれぞれなるコンタクト層およびクラッド層を
有するものであって、コンタクト層とクラッド層との間
に、コンタクト層の格子定数とクラッド層の格子定数と
の間の格子定数を有する中間層を備えたものである。
【0014】本発明による第8の発光素子は、窒化物半
導体よりそれぞれなるコンタクト層およびクラッド層を
有するものであって、クラッド層はアルミニウムを含有
すると共に、コンタクト層とクラッド層との間に、アル
ミニウムの組成がコンタクト層よりも大きくクラッド層
よりも小さい窒化物半導体よりなる中間層を備えたもの
である。
【0015】本発明による第9の発光素子は、窒化物半
導体よりそれぞれなるコンタクト層およびクラッド層を
有するものであって、コンタクト層とクラッド層との間
に、インジウムを含有する窒化物半導体よりなる中間層
を備えたものである。
【0016】本発明による第1ないし第5の発光素子で
は、クラッド層とガイド層との間に中間層を備えている
ので、またはガイド層がアルミニウムを含有しているの
で、クラッド層とガイド層との間に生じる歪みが緩和さ
れ、転位などの結晶欠陥の発生が抑制される。
【0017】本発明による第6ないし第9の発光素子で
は、コンタクト層とクラッド層との間に中間層を備えて
いるので、コンタクト層とクラッド層との間に生じる歪
みが緩和され、転位などの結晶欠陥の発生が抑制され
る。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照して詳細に説明する。
【0019】(第1の実施の形態)図1は、本発明の第
1の実施の形態に係る発光素子である半導体レーザの構
成を表すものである。この半導体レーザは、基板11の
一面側に、離間して設けられた複数の種結晶層12と、
これらの種結晶層12を基礎として順次成長させたコン
タクト層13、クラッド層14、ガイド層15、活性層
16、ガイド層17、クラッド層18およびコンタクト
層19を有している。また、クラッド層14とガイド層
15との間には、中間層20が設けられている。
【0020】基板11は、例えば、積層方向における厚
さ(以下、単に厚さという)が80μm程度のサファイ
ア(α−Al2 3 )により構成されており、種結晶層
12およびコンタクト層13などはこの基板11のc面
に形成されている。
【0021】種結晶層12,コンタクト層13,クラッ
ド層14,中間層20,ガイド層15,活性層16,ガ
イド層17,クラッド層18およびコンタクト層19
は、窒化物半導体によりそれぞれ構成されている。な
お、窒化物半導体というのは、短周期型周期表における
3B族元素のうちの少なくとも1種と、短周期型周期表
における5B族元素のうちの少なくとも窒素(N)とを
含む化合物半導体のことをいう。
【0022】種結晶層12は、例えば、不純物が添加さ
れていないundope−GaNあるいはn型不純物と
してケイ素(Si)を添加したn型GaNにより構成さ
れている。この種結晶層12は、例えば、帯状(図1に
おいては紙面に対して垂直な方向に延長された帯状)と
されており、ストライプ状に配置されている。
【0023】コンタクト層13は、例えば、厚さが3μ
mであり、n型不純物としてケイ素を添加したn型Ga
Nにより構成されている。このコンタクト層13は、種
結晶層12の離間領域に対応して、種結晶層12の側壁
面を基礎として種結晶層12の配列方向(横方向)に成
長した横方向成長領域を有している。この横方向成長領
域は、種結晶層12からの貫通転位が伝播しにくく、転
位密度が低くなっている。これにより、コンタクト層1
3の上に積層されているクラッド層14からコンタクト
層19までの半導体層についても、横方向成長領域に対
応する転位密度が低くなっている。
【0024】クラッド層14は、例えば、厚さが1μm
であり、n型不純物としてケイ素を添加したn型AlG
aN混晶により構成されている。ガイド層15は、例え
ば、厚さが0.1μmであり、n型不純物としてケイ素
を添加したn型GaNにより構成されている。このガイ
ド層15は、クラッド層14のバンドギャップと活性層
16のバンドギャップとの間のバンドギャップを有して
いる。
【0025】活性層16は、例えば、厚さが30nmで
あり、組成の異なるGay In1-yN(但し、0≦y≦
1)混晶層を積層した多重量子井戸構造を有している。
この活性層16は、少なくとも一部が発光部として機能
する。
【0026】ガイド層17は、例えば、厚さが0.1μ
mであり、p型不純物としてマグネシウム(Mg)を添
加したp型GaNにより構成されている。クラッド層1
8は例えば、厚さが0.8μmであり、p型不純物とし
てマグネシウムを添加したp型AlGaN混晶により構
成されている。
【0027】コンタクト層19は、例えば、厚さが0.
5μmであり、p型不純物としてマグネシウムを添加し
たp型GaNにより構成されている。コンタクト層19
およびクラッド層18の一部は細い帯状(図1において
は紙面に対して垂直な方向に延長された帯状)とされて
いる。これにより、この半導体レーザでは電流狭窄を行
い、活性層16の、コンタクト層19に対応する領域が
発光部として機能するようになっている。
【0028】中間層20は、例えば、厚さが0.02μ
mであり、n型不純物としてケイ素を添加したn型Al
GaN混晶により構成されている。中間層20における
アルミニウムの組成は、クラッド層14よりも小さく、
ガイド層15よりも大きくなっている。具体的には、ク
ラッド層14におけるアルミニウムの組成の例えば半分
であることが好ましい。あるいは、クラッド層14とガ
イド層15との間で、クラッド層14の側からガイド層
15の側にかけて徐々に減少していてもよい。
【0029】図2はAlx Ga1-x N(但し、0≦x≦
1)混晶におけるアルミニウムの組成xと格子定数cと
の関係を表すものである(J. Vac. Technol. B, Vol.1
0, No.4, Jul/Aug (1992), 1253より引用)。なお、図
2に示したアルミニウムの組成xと格子定数cとの関係
は、予想線により表している。図2から分かるように、
AlGaN混晶では、アルミニウムの組成が大きくなる
と格子定数cが小さくなる傾向が見られる。なお、Al
GaN混晶におけるアルミニウムの組成xと格子定数a
との関係も、図2に準ずるものと考えられる。
【0030】すなわち、中間層20の格子定数は、クラ
ッド層14の格子定数とガイド層15の格子定数との間
の値を有している。具体的には、クラッド層14とガイ
ド層15との例えば中間値であることが好ましい。ある
いは、クラッド層14とガイド層15との間で、クラッ
ド層14の側からガイド層15の側にかけて徐々に増加
していてもよい。これにより、この半導体レーザでは、
格子定数差および熱膨張係数差によりクラッド層14と
ガイド層15との間に生じる歪みを緩和し、転位などの
結晶欠陥の発生を抑制するようになっている。
【0031】図1に戻って説明を続けると、この半導体
レーザでは、また、共振器方向に対して垂直な方向にお
けるコンタクト層13の幅が、クラッド層14、中間層
20、ガイド層15、活性層16、ガイド層17、クラ
ッド層18およびコンタクト層19の幅よりも広くなっ
ており、コンタクト層13の一部に、クラッド層14、
中間層20、ガイド層15、活性層16、ガイド層1
7、クラッド層18およびコンタクト層19が積層され
ている。
【0032】コンタクト層13からコンタクト層19の
表面には、例えば二酸化ケイ素(SiO2 )よりなる絶
縁膜21が形成されている。この絶縁膜21にはコンタ
クト層13およびコンタクト層19に対応して開口がそ
れぞれ設けられており、コンタクト層13およびコンタ
クト層19の上には、これらの開口に対応してn側電極
22およびp側電極23がそれぞれ形成されている。n
側電極22は、例えばチタン(Ti),アルミニウムお
よび金(Au)を順次積層して熱処理により合金化した
構造を有しており、コンタクト層13と電気的に接続さ
れている。p側電極23は、例えばパラジウム(P
d),白金(Pt)および金が順次積層された構造を有
しており、コンタクト層19と電気的に接続されてい
る。
【0033】更に、この半導体レーザでは、p側電極2
3の延長方向(すなわち共振器方向)において対向する
一対の側面が共振器端面となっており、一対の共振器端
面には図示しない一対の反射鏡膜がそれぞれ形成されて
いる。これら一対の反射鏡膜のうち一方は低反射率とな
るように、他方は高反射率となるように反射率がそれぞ
れ調整されている。これにより、活性層16において発
生した光は一対の反射鏡膜の間を往復して増幅され、低
反射率側の反射鏡膜からレーザビームとして出射するよ
うになっている。
【0034】このような構成を有する半導体レーザは、
例えば、次のようにして製造することができる。
【0035】まず、例えば、厚さ400μmのサファイ
アよりなる基板11を用意し、この基板11のc面上
に、MOCVD( Metal Organic Chemical Vapor Depo
sition; 有機金属化学気相成長)法により、undop
e−GaNよりなる図示しない結晶成長層を成長させ
る。そののち、例えば、この結晶成長層の上に図示しな
いマスク層を形成し、このマスク層を利用してRIE
(Reactive Ion Etching;反応性イオンエッチング)に
より結晶成長層を選択的に除去し、種結晶層12を形成
する。
【0036】その際、結晶成長層と共に基板11の一部
も選択的に除去し、結晶成長層の除去領域(すなわち種
結晶層12の離間領域)に対応して、基板11に凹部を
形成するようにすることが好ましい。後続のコンタクト
層13の形成工程において、コンタクト層13が基板1
1に接触して欠陥が発生してしまうことを防止するため
である。そののち、マスク層を除去する。
【0037】種結晶層12を形成したのち、例えば、M
OCVD法により種結晶層12を基礎としてn型GaN
よりなるコンタクト層13を成長させる。このとき、コ
ンタクト層13のうち横方向成長領域では、種結晶層1
2からの貫通転位があまり伝播されず、転位密度が低く
なる。
【0038】コンタクト層13を成長させたのち、コン
タクト層13の上に、例えば、MOCVD法により、n
型AlGaN混晶よりなるクラッド層14、n型AlG
aN混晶よりなる中間層20,n型GaNよりなるガイ
ド層15および不純物を添加しないundope−Ga
x In1-x N混晶よりなる活性層16、p型GaNより
なるガイド層17,p型AlGaN混晶よりなるクラッ
ド層18およびp型GaNよりなるコンタクト層19を
順次成長させる。
【0039】なお、MOCVDを行う際、ガリウムの原
料ガスとしては例えばトリメチルガリウム((CH3
3 Ga)、アルミニウムの原料ガスとしては例えばトリ
メチルアルミニウム((CH3 3 Al)、インジウム
の原料ガスとしては例えばトリメチルインジウム((C
3 3 In)、窒素の原料ガスとしては例えばアンモ
ニア(NH3 )をそれぞれ用いる。また、ケイ素の原料
ガスとしては例えばモノシラン(SiH3 )を用い、マ
グネシウムの原料ガスとしては例えばビス=シクロペン
タジエニルマグネシウム((C5 5 2 Mg)を用い
る。
【0040】コンタクト層19を成長させたのち、コン
タクト層19の上に図示しないマスク層を形成し、この
マスク層を利用してコンタクト層19およびクラッド層
18の一部を選択的に除去して、クラッド層18の上部
およびコンタクト層19を細い帯状とする。そののち、
図示しないマスク層を除去し、再び、全面(すなわちク
ラッド層18およびコンタクト層19の上)に図示しな
いマスク層を形成し、クラッド層18,ガイド層17,
活性層16,ガイド層15,中間層20、クラッド層1
4およびコンタクト層13の一部を選択的に除去して、
コンタクト層13の一部を表面に露出させる。
【0041】コンタクト層13の一部を表面に露出させ
たのち、図示しないマスク層を除去し、全面(すなわち
コンタクト層13,クラッド層18およびコンタクト層
19の上)に、例えば蒸着法により二酸化ケイ素よりな
る絶縁膜21を形成する。絶縁膜21を形成したのち、
絶縁膜21の上に、図示しないレジスト膜を塗布形成
し、このレジスト膜をマスクとして絶縁膜21を選択的
に除去し、コンタクト層13を露出させる。そののち、
全面(すなわちコンタクト層13および図示しないレジ
スト膜の上)に、例えば真空蒸着法によりチタン,アル
ミニウムおよび金を順次蒸着し、図示しないレジスト膜
をその上に形成された金属と共に除去(リフトオフ)し
て合金化し、n側電極22を形成する。
【0042】n側電極22を形成したのち、全面(すな
わち絶縁膜21およびn側電極22の上)に図示しない
レジスト膜を塗布形成し、このレジスト膜をマスクとし
て絶縁膜21を選択的に除去し、コンタクト層19を露
出させる。そののち、全面(すなわちコンタクト層19
およびレジスト膜の上)に、例えば、パラジウム,白金
および金を選択的に順次蒸着し、レジスト膜をその上に
積層された金属と共に除去(リフトオフ)し、p側電極
23を形成する。
【0043】p側電極23を形成したのち、基板11を
例えば80μm程度の厚さとなるように研削する。基板
11を研削したのち、基板11を所定の大きさに整え、
p側電極23の延長方向(すなわち共振器方向)におい
て対向する一対の共振器端面に図示しない反射鏡膜を形
成する。これにより、図1に示した半導体レーザが完成
する。
【0044】この半導体レーザは、次のように作用す
る。
【0045】この半導体レーザでは、n側電極22とp
側電極23との間に所定の電圧が印加されると、活性層
16に電流が注入されて、電子−正孔再結合により発光
が起こる。この光は、図示しない反射鏡膜により反射さ
れ、その間を往復し、レーザ発振を生じ、レーザビーム
として外部に出射される。ここでは、クラッド層14と
ガイド層15との間に、アルミニウムの組成がクラッド
層14とガイド層15との間で、格子定数がクラッド層
14とガイド層15との間の中間層20を備えているの
で、格子定数差および熱膨張係数差によりクラッド層1
4とガイド層15との間に生じる歪みが緩和され、転位
などの結晶欠陥の発生が抑制される。よって、電圧の印
加による劣化が起こりにくく、使用による動作電流の上
昇が抑えられ、素子の寿命が長くなる。
【0046】このように本実施の形態によれば、クラッ
ド層14とガイド層15との間に、アルミニウムの組成
がクラッド層14とガイド層15との間で、格子定数が
クラッド層14とガイド層15との間の中間層20を備
えるようにしたので、格子定数差および熱膨張係数差に
よりクラッド層14とガイド層15との間に生じる歪み
を緩和し、転位などの結晶欠陥の発生を抑制することが
できる。よって、電圧の印加による劣化が起こりにく
く、使用による動作電流の上昇が抑えられ、素子寿命を
長くすることができる。
【0047】(第2の実施の形態)図3は、本発明の第
2の実施の形態に係る半導体レーザの一部を拡大して表
すものである。この半導体レーザは、クラッド層14お
よび中間層20に代えて、クラッド層34および中間層
40を備えたことを除き、第1の実施の形態と同一の構
成,作用および効果を有しており、同様にして製造する
ことができる。よって、ここでは、同一の構成要素には
同一の符号を付し、同一部分についての詳細な説明を省
略する。
【0048】クラッド層34は、例えば、AlGaN混
晶層34A,34C,34Eと、GaN層34B,34
D,34Fとを、交互に積層した超格子構造を有してい
る。AlGaN混晶層34A,34C,34EおよびG
aN層34B,34D,34Fは、n型不純物が添加さ
れることにより共にn型とされていてもよく、また、い
ずれか一方のみにn型不純物が添加され、一方には不純
物が添加されていなくてもよい。このような超格子構造
とすれば、抵抗を低くすることができるので好ましい。
AlGaN混晶層34A,34C,34Eと、GaN層
34B,34D,34Fとの積層数は、図3では3層づ
つとしたがこれに限定されず、また互いに同一でなくて
もよい。
【0049】中間層40もまた、例えば、AlGaN混
晶層40A,40C,40Eと、GaN層40B,40
D,40Fとを、交互に積層した超格子構造を有してい
る。AlGaN混晶層40A,40C,40EおよびG
aN層40B,40D,40Fは、n型不純物が添加さ
れることにより共にn型とされていてもよく、いずれか
一方のみにn型不純物が添加され、一方には不純物が添
加されていなくてもよい。このような超格子構造とすれ
ば、抵抗を低くすることができるので好ましい。AlG
aN混晶層40A,40C,40Eと、GaN層40
B,40D,40Fとの積層数は、図3では3層づつと
したがこれに限定されず、また互いに同一でなくてもよ
い。
【0050】中間層40におけるアルミニウムの組成
は、第1の実施の形態と同様に、クラッド層34よりも
小さく、ガイド層15よりも大きくなっている。なお、
中間層40およびクラッド層34におけるアルミニウム
の組成は、層全体で平均した値を意味している。具体的
には、AlGaN混晶層40A,40C,40Eにおけ
るアルミニウムの組成を、AlGaN混晶層34A,3
4C,34Eにおけるアルミニウムの組成の例えば半分
とすることが好ましい。あるいは、AlGaN混晶層4
0A,40C,40Eにおけるアルミニウムの組成を、
クラッド層34の側よりもガイド層15の側がより小さ
くするようにしてもよい。
【0051】すなわち、中間層40の格子定数は、第1
の実施の形態と同様に、クラッド層34の格子定数とガ
イド層15の格子定数との間の値を有している。なお、
中間層40およびクラッド層34の格子定数は、層全体
で平均した値を意味している。具体的には、AlGaN
混晶層40A,40C,40Eの格子定数を、AlGa
N混晶層34A,34C,34Eとガイド層15との例
えば中間値とすることが好ましい。あるいは、AlGa
N混晶層40A,40C,40Eの格子定数を、クラッ
ド層34の側よりもガイド層15の側がより大きくなる
ようにしてもよい。
【0052】このように本実施の形態によれば、クラッ
ド層34および中間層40が超格子構造を有するように
したので、抵抗を低くすることができ、動作電圧を低く
することができる。なお、クラッド層34または中間層
40のどちらか一方のみを超格子構造としてもよい。
【0053】(第3の実施の形態)本実施の形態に係る
半導体レーザは、中間層20の構成材料が異なることを
除き、第1の実施の形態と同一の構成、作用および効果
を有しており、同様にして製造することができる。よっ
て、ここでは、図1を参照して、同一の構成要素には同
一の符号を付し、同一部分についての詳細な説明を省略
する。
【0054】中間層20は、例えば、n型不純物として
ケイ素を添加したn型AlGaInN混晶により構成さ
れている。中間層20におけるインジウムの組成は、層
内において一定でもよく、クラッド層14の側からガイ
ド層15の側にかけて徐々に大きくなっていてもよい。
中間層20におけるアルミニウムの組成は、クラッド層
14におけるアルミニウムの組成と同一でもよく、第1
の実施の形態と同様にクラッド層14よりも小さくガイ
ド層15よりも大きくてもよい。また、中間層20にお
けるアルミニウムの組成は、層内において一定でもよ
く、クラッド層14の側からガイド層15の側にかけて
徐々に小さくなっていてもよい。
【0055】表1にInN,GaNおよびAlNの格子
定数a,cをそれぞれ示す。表1から分かるように、I
nNはGaNおよびAlNに比べて、格子定数a,cが
大きい。よって、AlGaInN混晶は、アルミニウム
とインジウムとの組成に応じて、AlGaN混晶の格子
定数とGaNの格子定数との間の格子定数を有するもの
と推測される。従って、本実施の形態によっても、中間
層20の格子定数を、クラッド層14とガイド層15と
の間の値とすることができる。
【0056】
【表1】
【0057】なお、本実施の形態においても、第2の実
施の形態と同様に、クラッド層14および中間層20の
うちの少なくとも一方を超格子構造としてもよい。
【0058】(第4の実施の形態)図5は、本発明の第
4の実施の形態に係る半導体レーザの断面構成を表すも
のである。この半導体レーザは、中間層20が削除さ
れ、ガイド層15に代えて構成材料が異なるガイド層5
5を備えたことを除き、第1の実施の形態と同一の構
成,作用および効果を有しており、同様にして製造する
ことができる。よって、同一の構成要素には同一の符号
を付し、同一部分についての詳細な説明を省略する。
【0059】ガイド層55は、例えば、n型不純物とし
てケイ素を添加したn型AlGaN混晶により構成され
ている。すなわち、クラッド層14と同様にアルミニウ
ムを含むことにより、ガイド層55とクラッド層14と
の間の格子定数差および熱膨張係数差を小さくするよう
になっている。ガイド層55におけるアルミニウムの組
成はクラッド層14よりも小さく、ガイド層55はクラ
ッド層14と活性層16との間のバンドギャップを有し
ている。なお、アルミニウムの組成は、ガイド層55に
おいて一定でもよく、クラッド層14の側から活性層1
6の側にかけて徐々に小さくなっていてもよい。
【0060】このように本実施の形態によれば、ガイド
層55を、クラッド層14と同様にアルミニウムを含有
する窒化物半導体により構成するようにしたので、クラ
ッド層14とガイド層55との間の格子定数差および熱
膨張係数差を小さくすることができる。よって、第1の
実施の形態と同様に、クラッド層14とガイド層55と
の間に生じる歪みを緩和し、転位などの結晶欠陥の発生
を抑制することができる。
【0061】なお、本実施の形態においても、第2の実
施の形態と同様に、クラッド層14およびガイド層55
のうちの少なくとも一方を超格子構造としてもよい。
【0062】(第5の実施の形態)本実施の形態に係る
半導体レーザは、ガイド層55の構成材料が異なること
を除き、第4の実施の形態と同一の構成、作用および効
果を有しており、同様にして製造することができる。よ
って、ここでは、図4を参照して、同一の構成要素には
同一の符号を付し、同一部分についての詳細な説明を省
略する。
【0063】ガイド層55は、例えば、n型不純物とし
てケイ素を添加したn型AlGaInN混晶により構成
されている。すなわち、ガイド層55とクラッド層14
との間の格子定数差および熱膨張係数差を小さくすると
共に、インジウムを含むことにより、ガイド層55の光
学的特性を向上させることができるようになっている。
【0064】ガイド層55におけるアルミニウムの組成
は、クラッド層14におけるアルミニウムの組成と同一
でも、クラッド層14よりも小さくてもよく、また、層
内において一定でも、クラッド層14の側から活性層1
6の側にかけて徐々に小さくなっていてもよい。ガイド
層55におけるインジウムの組成は、層内において一定
でもよく、クラッド層14の側から活性層16の側にか
けて徐々に大きくなっていてもよい。
【0065】このように本実施の形態によれば、ガイド
層55を、アルミニウムおよびインジウムを含有する窒
化物半導体により構成するようにしたので、クラッド層
14とガイド層55との間の格子定数差および熱膨張係
数差を小さくすることができると共に、ガイド層55の
光学的特性を向上させることができる。
【0066】なお、本実施の形態においても、第2の実
施の形態と同様に、クラッド層14およびガイド層55
のうちの少なくとも一方を超格子構造としてもよい。
【0067】(第6の実施の形態)図5は、本発明の第
6の実施の形態に係る半導体レーザの断面構成を表すも
のである。この半導体レーザは、中間層20に代えて、
コンタクト層13とクラッド層14との間に中間層60
を備えたことを除き、第1の実施の形態と同一の構成を
有しており、同様にして製造することができる。よっ
て、同一の構成要素には同一の符号を付し、同一部分に
ついての詳細な説明を省略する。
【0068】中間層60は、例えば、厚さが0.02μ
mであり、n型不純物としてケイ素を添加したn型Al
GaN混晶により構成されている。中間層60における
アルミニウムの組成は、コンタクト層13よりも大き
く、クラッド層14よりも小さくなっている。具体的に
は、クラッド層14におけるアルミニウムの組成の例え
ば半分であることが好ましい。あるいは、コンタクト層
13とクラッド層14との間で、コンタクト層13の側
からクラッド層14の側にかけて徐々に増加していても
よい。
【0069】すなわち、中間層60の格子定数は、コン
タクト層13の格子定数とクラッド層14の格子定数と
の間の値を有している。具体的には、コンタクト層13
とガイド層14との例えば中間値を有することが好まし
い。あるいは、コンタクト層13とクラッド層14との
間で、コンタクト層13の側からクラッド層14の側に
かけて徐々に減少していてもよい。これにより、この半
導体レーザでは、格子定数差および熱膨張係数差により
コンタクト層13とクラッド層14との間に生じる歪み
を緩和し、転位などの結晶欠陥の発生を抑制するように
なっている。
【0070】このように本実施の形態によれば、コンタ
クト層13とクラッド層14との間に、アルミニウムの
組成がコンタクト層13とクラッド層14との間で、格
子定数がコンタクト層13とクラッド層14との間の中
間層60を備えるようにしたので、格子定数差および熱
膨張係数差によりコンタクト層13とクラッド層14と
の間に生じる歪みを緩和し、転位などの結晶欠陥の発生
を抑制することができる。よって、第1の実施の形態と
同様に、電圧の印加による劣化が起こりにくく、使用に
よる動作電流の上昇が抑えられ、素子の寿命が長くな
る。
【0071】なお、本実施の形態においても、第2の実
施の形態と同様に、クラッド層14および中間層60の
うちの少なくとも一方を超格子構造としてもよい。ま
た、第3の実施の形態と同様に、中間層60をAlGa
InN混晶により構成するようにしてもよい。
【0072】以上、実施の形態を挙げて本発明を説明し
たが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではな
く、種々変形可能である。例えば、上記実施の形態で
は、中間層20,40,60を構成する材料について具
体例を挙げて説明したが、格子定数がクラッド層とガイ
ド層との間の値あるいはコンタクト層とクラッド層との
間の値を有するもであれば、またはクラッド層とガイド
層との間に生じる歪みあるいはコンタクト層とクラッド
層との間に生じる歪みを緩和できるものであれば、他の
材料により構成するようにしてもよい。
【0073】また、上記実施の形態では、コンタクト層
13,クラッド層14,34,ガイド層15,55,活
性層16,ガイド層17,クラッド層18およびコンタ
クト層19を構成する材料について具体例を挙げて説明
したが、これら各層を他の材料により構成するようにし
てもよい。この場合、中間層を構成する材料は、コンタ
クト層,クラッド層およびガイド層の組成に応じて決定
される。例えば、格子定数がクラッド層とガイド層との
間の値あるいはコンタクト層とクラッド層との間の値を
有するもの、またはアルミニウムの組成がクラッド層よ
りも小さくガイド層よりも大きいものあるいはコンタク
ト層よりも小さくクラッド層よりも大きいもの、または
インジウムあるいはアルミニウムおよびインジウムを含
むものとされる。また、ガイド層を構成する材料も、ク
ラッド層の組成に応じて、アルミニウムあるいはアルミ
ニウムおよびインジウムを含むものとされる。
【0074】更に、上記実施の形態では、中間層20,
40,60におけるアルミニウムあるいはインジウムの
組成を調整することにより、中間層20,40,60の
格子定数をクラッド層14,34とガイド層15との間
の値あるいはコンタクト層13とクラッド層14,34
との間の値とするようにしたが、格子定数は必ずしもク
ラッド層とガイド層との間の値あるいはコンタクト層と
クラッド層との間の値でなくてもよい。中間層における
アルミニウムあるいはインジウムの組成を調整すること
により、クラッド層とガイド層との間に生じる熱膨張係
数差による歪みを緩和することができるからである。但
し、格子定数をクラッド層とガイド層との間の値あるい
はコンタクト層とクラッド層との間の値とするようにす
れば、熱膨張差による歪みに加えて格子定数差による歪
みも緩和することができるのでより好ましい。
【0075】加えて、上記実施の形態では、中間層2
0,40,60を、n型半導体よりなるクラッド層1
4,34とガイド層15との間、またはn型半導体より
なるコンタクト層13とクラッド層14,34との間に
設けるようにしたが、p型半導体よりなるクラッド層と
ガイド層との間、またはp型半導体よりなるコンタクト
層とp型クラッド層との間に設けるようにしてもよく、
これらの間のうちの2以上の間に設けるようにしてもよ
い。また、n型のガイド層55がアルミニウムあるいは
アルミニウムおよびインジウムを含むようにしたが、n
型のガイド層に代えててあるいはn型のガイド層と共
に、p型のガイド層を同様に構成するようにしてもよ
い。但し、基板側のクラッド層とガイド層との間あるい
はコンタクト層とクラッド層との間に中間層を設けるよ
うにすれば、また、基板側のガイド層を上述したように
構成するようにすれば、より高い効果を奏するので好ま
しい。
【0076】更にまた、上記実施の形態では、半導体レ
ーザの構成について具体的に例を挙げて説明したが、本
発明は、他の構造を有する半導体レーザについても同様
に適用することができる。例えば、活性層とp型半導体
よりなるガイド層との間に電流ブロック層を備えていて
もよい。また、p型半導体よりなるガイド層を細い帯状
とすること以外の他の構造により電流狭窄するようにし
てもよい。
【0077】加えてまた、上記実施の形態では、基板1
1をサファイアにより構成するようにしたが、窒化ガリ
ウム,炭化ケイ素(SiC),スピネル(MgAl2
4 )あるいはガリウムヒ素(GaAs)などの他の材料
により構成するようにしてもよい。基板を例えば不純物
を添加した窒化ガリウムなどの導電材料により構成する
場合には、n側電極をコンタクト層の上に直接設けるの
ではなく、基板の裏面側、すなわちp側電極と反対側に
設けるようにしてもよい。
【0078】更にまた、上記実施の形態では、発光素子
として半導体レーザを具体例に挙げて説明したが、本発
明は、発光ダイオード(Light Emitting Diode ;LE
D)などの他の発光素子についても適用することができ
る。
【0079】加えてまた、上記実施の形態では、窒化物
半導体を用いた発光素子について説明したが、本発明
は、他の半導体材料を用いた発光素子についても同様に
適用することができる。そのような発光素子としては、
例えば、アルミニウムとインジウムとを含むAlGaI
nP混晶あるいはAlGaInAs混晶などを用いたも
のが挙げられる。
【0080】
【発明の効果】以上説明したように請求項1ないし請求
項13のいずれか1項に記載の発光素子によれば、クラ
ッド層とガイド層との間に中間層を備えるようにしたの
で、またはガイド層がアルミニウムを含有するようにし
たので、クラッド層とガイド層との間に生じる歪みを緩
和することができ、転位などの結晶欠陥を抑制すること
ができる。よって、素子寿命を長くすることができる。
【0081】また、請求項14ないし請求項22のいず
れか1項に記載の発光素子によれば、コンタクト層とク
ラッド層との間に中間層を備えるようにしたので、コン
タクト層とクラッド層との間に生じる歪みを緩和するこ
とがで、転位などの結晶欠陥を抑制することができる。
よって、素子寿命を長くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る半導体レーザ
の構成を表す断面図である。
【図2】Alx Ga1-x N混晶におけるアルミニウムの
組成xと格子定数cとの関係を表す特性図である。
【図3】本発明の第2の実施の形態に係る半導体レーザ
の一部を拡大して表す断面図である。
【図4】本発明の第4の実施の形態に係る半導体レーザ
の構成を表す断面図である。
【図5】本発明の第6の実施の形態に係る半導体レーザ
の構成を表す断面図である。
【符号の説明】
11…基板、12…種結晶層、13,19…コンタクト
層、14,18,34…クラッド層、15,17,55
…ガイド層、16…活性層、20,40,60…中間
層、21…絶縁膜、22…n側電極、23…p側電極、
34A,34C,34E.40A,40C,40E…A
lGaN混晶層、34B,34D,34F.40B,4
0D,40F…GaN層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5F041 AA40 AA43 AA44 CA03 CA40 CA47 CA57 CA65 CA85 5F073 AA04 AA45 AA55 BA06 CA07 CB05 CB07 CB19 DA05 EA28

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 窒化物半導体よりそれぞれなるクラッド
    層およびガイド層を有する発光素子であって、 前記クラッド層と前記ガイド層との間に、前記クラッド
    層と前記ガイド層との間に生じる歪みを緩和する中間層
    を備えたことを特徴とする発光素子。
  2. 【請求項2】 前記クラッド層および前記ガイド層は、
    n型であることを特徴とする請求項1記載の発光素子。
  3. 【請求項3】 窒化物半導体よりそれぞれなるクラッド
    層およびガイド層を有する発光素子であって、 前記クラッド層と前記ガイド層との間に、前記クラッド
    層の格子定数と前記ガイド層の格子定数との間の格子定
    数を有する中間層を備えたことを特徴とする発光素子。
  4. 【請求項4】 前記クラッド層および前記ガイド層は、
    n型であることを特徴とする請求項3記載の発光素子。
  5. 【請求項5】 窒化物半導体よりそれぞれなるクラッド
    層およびガイド層を有する発光素子であって、 前記クラッド層はアルミニウム(Al)を含有すると共
    に、前記クラッド層と前記ガイド層との間に、アルミニ
    ウムの組成が前記クラッド層よりも小さく前記ガイド層
    よりも大きい窒化物半導体よりなる中間層を備えたこと
    を特徴とする発光素子。
  6. 【請求項6】 前記クラッド層および前記ガイド層は、
    n型であることを特徴とする請求項5記載の発光素子。
  7. 【請求項7】 窒化物半導体よりそれぞれなるクラッド
    層およびガイド層を有する発光素子であって、 前記クラッド層と前記ガイド層との間に、インジウム
    (In)を含有する窒化物半導体よりなる中間層を備え
    たことを特徴とする発光素子。
  8. 【請求項8】 前記中間層は、アルミニウム(Al)を
    更に含有することを特徴とする請求項7記載の発光素
    子。
  9. 【請求項9】 前記クラッド層および前記ガイド層は、
    n型であることを特徴とする請求項7記載の発光素子。
  10. 【請求項10】 クラッド層およびガイド層を有する発
    光素子であって、前記ガイド層は、アルミニウム(A
    l)を含有することを特徴とする発光素子。
  11. 【請求項11】 前記ガイド層は、更に、インジウム
    (In)を含有することを特徴とする請求項10記載の
    発光素子。
  12. 【請求項12】 前記クラッド層および前記ガイド層は
    窒化物半導体よりそれぞれなることを特徴とする請求項
    10記載の発光素子。
  13. 【請求項13】 前記ガイド層はn型であることを特徴
    とする請求項10記載の発光素子。
  14. 【請求項14】 窒化物半導体よりそれぞれなるコンタ
    クト層およびクラッド層を有する発光素子であって、 前記コンタクト層と前記クラッド層との間に、前記コン
    タクト層と前記クラッド層との間に生じる歪みを緩和す
    る中間層を備えたことを特徴とする発光素子。
  15. 【請求項15】 前記コンタクト層および前記クラッド
    層は、n型であることを特徴とする請求項14記載の発
    光素子。
  16. 【請求項16】 窒化物半導体よりそれぞれなるコンタ
    クト層およびクラッド層を有する発光素子であって、 前記コンタクト層と前記クラッド層との間に、前記コン
    タクト層の格子定数と前記クラッド層の格子定数との間
    の格子定数を有する中間層を備えたことを特徴とする発
    光素子。
  17. 【請求項17】 前記コンタクト層および前記クラッド
    層は、n型であることを特徴とする請求項16記載の発
    光素子。
  18. 【請求項18】 窒化物半導体よりそれぞれなるコンタ
    クト層およびクラッド層を有する発光素子であって、 前記クラッド層はアルミニウム(Al)を含有すると共
    に、前記コンタクト層と前記クラッド層との間に、アル
    ミニウムの組成が前記コンタクト層よりも大きく前記ク
    ラッド層よりも小さい窒化物半導体よりなる中間層を備
    えたことを特徴とする発光素子。
  19. 【請求項19】 前記コンタクト層および前記クラッド
    層は、n型であることを特徴とする請求項18記載の発
    光素子。
  20. 【請求項20】 窒化物半導体よりそれぞれなるコンタ
    クト層およびクラッド層を有する発光素子であって、 前記コンタクト層と前記クラッド層との間に、インジウ
    ム(In)を含有する窒化物半導体よりなる中間層を備
    えたことを特徴とする発光素子。
  21. 【請求項21】 前記中間層は、アルミニウム(Al)
    を更に含有することを特徴とする請求項20記載の発光
    素子。
  22. 【請求項22】 前記コンタクト層および前記クラッド
    層は、n型であることを特徴とする請求項20記載の発
    光素子。
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