JP2003022858A - ピアッシング端子 - Google Patents

ピアッシング端子

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JP2003022858A JP2001206373A JP2001206373A JP2003022858A JP 2003022858 A JP2003022858 A JP 2003022858A JP 2001206373 A JP2001206373 A JP 2001206373A JP 2001206373 A JP2001206373 A JP 2001206373A JP 2003022858 A JP2003022858 A JP 2003022858A
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Hiroki Kondo
弘紀 近藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 導体部の厚いフラット回路体であっても、フ
ラット回路体に対する貫通性を向上させることができ、
圧着信頼性が高いピアッシング端子を提供する。 【解決手段】 複数の爪片15,16,17の突出高さ
をそれぞれ相違させて電線圧着部20を形成する。複数
の爪片15,16,17の突出高さを、各一対ずつ相違
させて電線圧着部20を形成してもよい。基板11の長
手方向Xに隣接する複数の爪片15,16,17の間に
切欠部25を設ける。複数の爪片15,16,17を、
その頂点を連ねる仮想線が基板11の長手方向Xの端部
に向かうにしたがって漸次傾斜するように形成する。上
記構成によれば、複数の爪片15,16,17がある場
合であっても、背の高い順に爪片15,16,17がフ
ラット回路体に喰い突き、爪片当たりの剪断力が増加し
て、フラット回路体に対する爪片15,16,17の貫
通性が向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、平型の導体部の周
囲が絶縁体からなる被覆部で覆われた可撓性のフラット
回路体、例えば、FPC(フレキシブル・プリント・サ
ーキット)やFFC(フレキシブル・フラット・ケーブ
ル)に貫通して接続されるピアッシング端子に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のピアッシング端子に関連
する技術の一例として特公昭57−48833号公報に
記載されているものが知られている。
【0003】図6及び図7に示すように、ピアッシング
端子40は、ほぼ平らな基板41と、その両側から起立
する爪片42とを有する圧着接続部43を備えている。
爪片42は、基板41から起立しており、各爪片42
は、基板41に接合する幅広の基部42aと、基部42
aに続く幅狭の自由端部42bとから形成されている。
【0004】圧着接続部43に接続されるフラット回路
体46(図7)は、並設された帯状の導体部47の周囲
が絶縁体からなる被覆部48で覆われた可撓性の回路体
であり、FPC又はFFCと称される薄板の回路体であ
る。
【0005】ピアッシング端子40の長手方向に隣接す
る各爪片42は、相互に離隔しており、それらの間はテ
ーパ状の空間になっている。その根本側は基板41とそ
れぞれの爪片42との接合部まで延びている。
【0006】基板41の幅方向両側に設けられた各爪片
42は、長手方向に対して互い違いになっているため、
各爪片42の幅方向の反対側には、テーパ状の空間が対
向している。爪片42の先端部42cは、丸み形状を成
しているが、側面には鋭角な稜線部42dが含まれてい
る。
【0007】基板41の中央部には、長手方向に延在す
る突条接触部44が設けられている。また、この突条接
触部44に対して直交する方向には、溝部45が形成さ
れ、爪片42の内面にまで達している。
【0008】上記構成のピアッシング端子40は、フラ
ット回路体46の導体部47に爪片42を突き刺して取
付けられるようになっており、突出した爪片42の自由
端部42bは、クリンパ49の押圧面49aに沿って内
側に加締められて、フラット回路体46の被覆部48を
剥ぎ取ることにより導体部47に接触し、導通状態が得
られるようになっている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のピアッシング端子では、解決すべき以下の問題点が
ある。
【0010】一つには、複数の爪片42を設けているた
めに、フラット回路体46が厚くなると、フラット回路
体46に爪片42を貫通させることができなくなること
がある。逆に、爪片42の数を少なくすれば、接続不十
分となってピアッシング端子40がフラット回路体46
から外れることがある。
【0011】また、一つには、フラット回路体46の導
体部47の厚さが異なる場合には、サイズの異なる複数
のピアッシング端子40を用意しなければならないとい
う問題がある。すなわち、ピアッシング端子40が図示
しないアンビルとクリンパ49との間で圧着されると、
ピアッシング端子40はクリンパ49の形状に依存し
て、クリンプハイトを形成することになるが、フラット
回路体46又は導体部47が薄い場合には、爪片42の
先端が導体部47まで届かず接続不十分になったり、ま
た、逆にフラット回路体46又は導体部47が厚い場合
には、爪片42の突き出し長さが短くなり、爪片42を
カール状に加締めることができなくなることがある。
【0012】このような場合には、適切なサイズのピア
ッシング端子40を選択する必要があるが、部品点数が
多くなりコストの上昇を招くとともに、部品管理が複雑
化して作業性が悪くなってしまう。
【0013】さらには、フラット回路体46と爪片42
との接触面積が小さいという問題がある。これは、爪片
42の加締め形状に依存するものである。すなわち、爪
片42の加締め部の曲率半径が小さいためフラット回路
体46の導体部47との接触面積が小さく、良好な接触
状態を得ることができなくなる。従って、クリンパ49
で爪片42を加締めた際に、加工誤差等生じる場合に
は、導通不良を生ずる心配もある。
【0014】本発明は、上記した点に鑑み、複数の爪片
がある場合において、導体部の厚いフラット回路体であ
っても、フラット回路体に対する貫通性を向上させるこ
とができ、また、圧着信頼性が高いピアッシング端子を
提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明は、導電性の基板と、該基板の
幅方向両側から起立する複数の爪片とを備え、フラット
回路体に接続されるピアッシング端子において、前記複
数の爪片の突出高さがそれぞれ相違することを特徴とす
る。
【0016】上記構成のように、複数の爪片の突出高さ
を相違させることにより、背の高い順に爪片がフラット
回路体に喰い付き、突き刺さり、複数の爪片がある場合
であっても爪片当たりの剪断力が大きくなって、フラッ
ト回路体に対する貫通性が向上する。
【0017】また、請求項2記載の発明は、請求項1記
載のピアッシング端子において、相互に対向する前記複
数の爪片の突出高さが一対ずつ相違することを特徴とす
る。上記構成によれば、一度に一対の爪片がフラット回
路体に同時に喰い付いてバランス良くピアッシングを行
うことができる。
【0018】また、請求項3記載の発明は、請求項1又
は請求項2記載のピアッシング端子において、前記基板
の長手方向に隣接する前記複数の爪片の間に切欠部が設
けられたことを特徴とする。
【0019】上記構成のように、複数の爪片の間に切欠
部を設ければ、爪片の根本までフラット回路体が突き刺
さり、爪片とフラット回路体との接触面積が増加して、
密着不良を生ずることが防止される。
【0020】また、請求項4記載の発明は、請求項1〜
請求項3の何れかに記載のピアッシング端子において、
前記複数の爪片は、その頂点を連ねる仮想線が前記基板
の長手方向の端部に向かうにしたがって漸次傾斜するよ
うに形成されたことを特徴とする。
【0021】上記構成のように、複数の爪片の頂点を連
ねる仮想線を、漸次傾斜形成すれば、背の高い順に爪片
がフラット回路体に突き刺さり、そして、フラット回路
体から突出した爪片の先端をクリンパで押すことで、爪
片がカール状に加締められて、爪片の先端部と基板との
間にフラット回路体が堅固に挟持される。
【0022】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態の具体
例を図面を用いて詳細に説明する。図1〜図3は、本発
明に係るピアッシング端子の第一の実施形態を示すもの
である。
【0023】図1に示すように、ピアッシング端子10
は、導電性基板を打ち抜き加工および折り曲げ加工して
形成されるものであり、その長手方向Xの一方に電線圧
着部20、他方に相手方の図示しない雄型端子に対する
箱形の電気接触部21が形成されている。電気接触部2
1は、本実施形態に限定されるものではなく、後述する
第二の実施形態(図4及び図5)に示されるように、フ
ラット回路体30に対する音叉状の電気接触部38であ
ってもよい。また、長手方向Xの両端側に電線圧着部2
0が形成されたものであってよい(図示せず)。ピアッ
シング端子が対となるジョイント端子であってもよい。
【0024】片側に電気接触部21,38の形成された
ピアッシング端子10は、フラット回路体30と電装品
等とを接続する端末用の端子として機能し、両側に電線
圧着部20が設けられたピアッシング端子10は、フラ
ット回路体30の中継用の端子として機能する。
【0025】箱型の電気接触部21は、導電性の基板1
1を折り曲げて、その周壁22を構成し、内部に弾性接
触片23が切り起こして形成されており、端部の開口2
7から挿入された雄型端子の電気接触部を挟持すること
ができるようになっている。周壁22の上壁には、図示
しないコネクタハウジングに収容されたピアッシング端
子10の後抜けを防止するための、舌片状の係止片24
が切り起こして形成されている。この係止片24は、可
撓性を有しており、コネクタハウジングにピアッシング
端子10を挿入する際には、電気接触部21の内側に向
けて撓み、所定の位置までピアッシング端子10を押し
込んだ後は弾性復帰して、コネクタハウジングの内壁に
係止されるようになっている。
【0026】ここで、説明の都合上、ピアッシング端子
10の前後方向を次のように定めることとする。ピアッ
シング端子10をコネクタハウジングに挿入する側、こ
こでは電気接触部21の備わる側を前側と定め、フラッ
ト回路体30に接続する側を後側と定めることとする。
左右方向については、対称であるから、特別の場合を除
いて区別をしないこととする。上下方向は、基板11の
両側に結合する爪片15,16,17の起立する方向と
定めることとする。
【0027】電線圧着部20は、FFC等のフラット回
路体30(図3)の端部に電気的に接続する部分であ
り、導電性の基板11と、基板11の幅方向両側から起
立する爪片15,16,17とを備えており、基板11
に対向する上板側が開放して形成されている。
【0028】図3に示すように、フラット回路体30
は、薄板状又はフィルム状の可撓性の回路体であり、バ
ッテリやオルタネータからの電源をモータ等の負荷に供
給する電源系の電線として、又は電装品に接続されて電
気信号の送受信を行う信号系の電線として用いられてい
る。電源系の電線は、信号系の電線に比べると幅広かつ
肉厚に形成されている。電源系の電線には、バッテリ等
からの大電流が流れるため、肉厚等が薄くなると合成樹
脂等の絶縁体が溶融する心配があるためである。信号系
の電線は、大電流が流れることはないから、幅狭かつ肉
薄に形成されている。
【0029】上記フラット回路体30は、複数の導体部
31と、絶縁体である被覆部32とから構成されてい
る。各導体部31の周囲は、被覆部32で覆われて、絶
縁されている。導体部31の諸寸法は任意であり、所定
幅で所定厚みの帯状に形成されている。隣接する導体部
31は所定の間隔で並列している。このような構成から
なるフラット回路体30は、導体部31と被覆部32と
がインサート成形により一体的に形成されている。
【0030】再び図1に示すように、導電性の基板11
の上面11bには、一対の爪片15,16,17の間に
あってその幅方向中央部に、長手方向Xに延在する膨出
状の突条接触部18が形成されており、ピアッシング端
子10とフラット回路体30とが密着不良を起こさない
ようになっている。
【0031】突条接触部18は、プレス加工(張出し加
工)により、電線圧着部20の内側に弧状に張り出した
格好に形成されている。本実施形態では、この突条接触
部18は、基板11と一体化しているが、基板11と別
体に形成したり、突条接触部18を切り起こし自由端を
形成するなどして、可撓性を有するように形成してもよ
い。
【0032】突条接触部18が可撓性を有すれば、クリ
ンプハイトの寸法管理が不要となる利益がある。すなわ
ち、爪片15,16,17が高精度に形成されていなく
ても、ピアッシング端子10とフラット回路体30との
密着不良を生ずることなく、また、フラット回路体30
の導体部31を破損させる心配も少なくなる。
【0033】基板11の両側から起立し対向する一対の
爪片15,16,17は、鋸歯状をなしており、基板1
1に結合する基端部15a,16a,17aと、基端部
15a,16a,17aに連続する自由端部15b,1
6b,17bとを備えており、基板11に対して垂直に
立ち上がっている。また、爪片15,16,17は、そ
の中心軸CLに対して軸対称に形成されている。
【0034】長手方向Xに隣接する爪片15,16,1
7は、切欠部25を介して並んでおり、その基端部15
a,16a,17aは基板11の側面11aに結合して
いる。従って、隣合う爪片15,16,17間には、ス
ペース26が形成されて、爪片15,16,17の根本
までフラット回路体30を突き刺すことができ、密着不
良を生ずることが防止されている。
【0035】爪片15,16,17の自由端部15b,
16b,17bは、爪片15,16,17の上半分に相
当し、フラット回路体30を加締固定する圧着片でもあ
る。自由端部15b,16b,17bは、図示しないク
リンパ(上金型又は下金型)に押されて、カール状に加
締められるようになっている。
【0036】爪片15,16,17は、基板11の長手
方向Xに沿って全部で三対形成されている。しかし、爪
片15,16,17の数は任意であり、本実施形態に拘
泥することなく、二対であっても、四対以上の複数対で
あってもよい。各一対の爪片15,16,17は、幅方
向に対向して形成されている。
【0037】爪片15,16,17を対向させた場合
は、ピアッシング時のバランスが良くなり、喰い付き位
置精度が向上し、また、全長が短くなり、ピアッシング
端子10を小型化することができる。一方、爪片37を
互い違いに形成した場合(図4及び図5)は、フラット
回路体30の導体部31の幅が狭い場合であっても、爪
片37を重合させることなく、電気的接続を確実に行う
ことができる利益がある。
【0038】ピアッシング時の爪片15,16,17の
応力状態は、軸圧縮荷重を受ける柱と類似の応力状態と
なる。そして、この応力状態は、フラット回路体30の
材質、導体部31の厚さ、フラット回路体30に同時接
触する爪片15,16,17の数、または爪片15,1
6,17の形状などに依存して変化するものでもある。
以下に、爪片15,16,17の形状について説明す
る。
【0039】図2に示すように、爪片15,16,17
の形状については、上述したように、基板11に対して
概ね垂直に、中心軸CLに対して軸対称に形成されてい
るが、これは、ピアッシング時の爪片15,16,17
の横倒れや変形等を防止するためである。すなわち、爪
片15,16,17が基板11に対して傾斜していた
り、中心軸CLに対して非対称になっていると、圧縮力
のほかに横からの曲げが働いて、変形等を生ずるからで
ある。
【0040】さらに、爪片15,16,17の自由端部
15b,16b,17bには、先端に向かって漸次薄肉
となるテーパ部15d,16d,17dと、切れ刃15
e,16e,17eとが形成されており、これにより、
爪片15,16,17の喰い付き性が良くなるととも
に、スラスト力が低くなり、より一層スムーズにピアッ
シングを行うことができるようになっている。
【0041】爪片15,16,17の突出高さ(バレル
高さ)H1,H2,H3、爪幅L1,L2,L3、肉厚
及び頂角α1,α2,α3等の諸寸法は、ピアッシング
端子10のサイズによって変わり得るものであるため任
意である。爪片15,16,17の爪幅L1,L2,L
3及び肉厚は、爪片15,16,17の強度を決めるも
のであり、断面二次モーメント、細長比(爪片の高さ/
最小断面二次半径)等を考慮して決められている。爪片
15,16,17の頂角α1,α2,α3は、ピアッシ
ング時の切れ味を考慮して、20゜〜60゜に設定され
ている。
【0042】爪片15,16,17の突出高さH1,H
2,H3は、一対の爪片15,16,17毎に異なって
いる。爪片15,16,17を互い違いに形成した場合
は、一対ではなく各爪片15,16,17毎に突出高さ
H1,H2,H3を変えるようにする。
【0043】こうすることで、フラット回路体30に対
して同時接触する爪片15,16,17の数が減り、爪
片15,16,17当たりの剪断力が大きくなり、爪片
15,16,17の貫通性が向上する。本実施形態で
は、三対の爪片15,16,17の高さを、高い順にH
1、H2、H3としており、基板11に対しては、その
頂点15c、16c、17cを繋ぐ仮想線14を先端側
に向かって漸次下降するように形成している。仮想線1
4の傾斜方向は設計上の理由によるものであって、先端
側に向かって漸次上昇するように傾斜させてもよいし、
また、傾斜させずに三対の爪片15,16,17のうち
中間の一対を突出させてもよい。
【0044】各爪片15,16,17は、高い方から順
に、フラット回路体30に喰い付き、突き刺さる。対向
する一対の爪片15,16,17しか同時接触しないか
ら、接触面積当たりの剪断力が大きくなって切れ味が向
上する。
【0045】上述したピアッシング端子10は、図示し
ないクリンパにより加締められ、コネクタハウジングの
端子収容室に挿入されて雄型のコネクタを構成し、図示
しない雌型のコネクタの雄型端子と電気的に接続するこ
とができるようになっている。
【0046】図4は、本発明に係るピアッシング端子の
第二の実施形態を示すものである。図5は、ピアッシン
グ端子とフラット回路体とを圧着した状態を示す斜視図
である。以下、第一の実施形態と同一構成部分について
は、同一符号を付して説明をする。
【0047】図4及び図5に示すように、ピアッシング
端子10は、一方の側に電線圧着部20、他方の側に電
気接触部38が設けられている点、電線圧着部20が、
導電性の基板11と、基板11の両側から起立する複数
の爪片35,36,37とを備えている点で第一の実施
形態と共通する。他方、電線圧着部20の一対の爪片3
7が、長手方向Xに対して互い違いに形成されている
点、電気接触部38にフラット回路体30が接続される
点で相違する。
【0048】先端側の一対の爪片37を互い違いに形成
することで、各爪片37の幅方向の間隔を狭く形成する
ことができ、導体幅の狭いフラット回路体30であって
も加締圧着することができるようになっている。また、
互い違いに形成することで、カール状に加締められた爪
片37の先端が重合する事態が回避され、密着不良を生
じたり、爪片37の先端が変形等する事態を防止するこ
ともできる。
【0049】電気接触部38は、導電性の基板11を箱
状に折り曲げ加工した側壁に形成されている。両側の側
壁には、上下一対の梁状接触部39が音叉状に設けられ
ている。一対の梁状接触部39の間には、フラット回路
体30の収容空間38aが形成されており、収容空間3
8aは側壁の後端近くまで延びている。各梁状接触部3
9の先端には、爪部39aが形成されており、フラット
回路体30の導体部31を挟持することができるように
なっている。
【0050】
【発明の効果】以上の如く、請求項1記載の発明によれ
ば、複数の爪片の突出高さが相違しているから、複数の
爪片が同時にフラット回路体に喰い付き、ピアッシング
時の剪断力が分散することが防止され、爪片当たりの剪
断力を大きくすることができる。従って、導体部の厚い
フラット回路体に対する貫通性が向上し、圧着信頼性を
高めることができる。
【0051】また、請求項2記載の発明によれば、一対
の爪片を同時にフラット回路体に喰い付かせることで、
爪片の食い付き時のバランスが向上する。従って、請求
項1記載の効果に加えて、フラット回路体に対するピア
ッシング時の喰い付き位置精度が向上する。
【0052】また、請求項3記載の発明によれば、複数
の爪片の間に切欠部が設けられているから、フラット回
路体に対する爪片の貫通性及び貫通後の圧着性が向上す
る。従って、圧着後にフラット回路体が外れたり、導通
不良を生ずることが防止される。
【0053】また、請求項4記載の発明によれば、複数
の爪片の頂点を連ねる仮想線が、漸次傾斜形成している
から、爪片の背の高さが不揃いとなり、背の高い順に爪
片がフラット回路体に突き刺さり、爪片当たりの剪断力
が大きくなる。従って、導体部の厚いフラット回路体で
あっても、貫通性を向上することができ、圧着信頼性を
高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明に係るピアッシング端子の第一の実施
形態の斜視図である。
【図2】図1に示すピアッシング端子の側面図である。
【図3】図1に示すピアッシング端子のA−A線に沿う
断面図である。
【図4】本願発明のピアッシング端子の第二の実施形態
の斜視図である。
【図5】図4に示すピアッシング端子とフラット回路体
とを圧着接続した状態を示す斜視図である。
【図6】従来のピアッシング端子の一例を示す斜視図で
ある。
【図7】図6に示すピアッシング端子と、フラット回路
体と、クリンパの断面図である。
【符号の説明】
10 ピアッシング端子 11 基板 15,16,17 爪片 15a,16a,17a 基端部 15b,16b,17b 自由端部 15d,16d,17d テーパ部 20 電線圧着部 25 切欠部 30 フラット回路体 31 導体部 32 被覆部 CL 中心軸 H1,H2,H3 爪片の突出高さ L1,L2,L3 爪片の爪幅
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 村山 稔禎 静岡県榛原郡榛原町布引原206−1 矢崎 部品株式会社内 Fターム(参考) 5E012 AA24 5E077 BB05 BB11 BB32 DD11 FF08 JJ15

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導電性の基板と、該基板の幅方向両側か
    ら起立する複数の爪片とを備え、フラット回路体に接続
    されるピアッシング端子において、 前記複数の爪片の突出高さがそれぞれ相違することを特
    徴とするピアッシング端子。
  2. 【請求項2】 前記複数の爪片の突出高さが一対ずつ相
    違することを特徴とする請求項1記載のピアッシング端
    子。
  3. 【請求項3】 前記基板の長手方向に隣接する前記複数
    の爪片の間に切欠部が設けられたことを特徴とする請求
    項1又は請求項2記載のピアッシング端子。
  4. 【請求項4】 前記複数の爪片は、その頂点を連ねる仮
    想線が前記基板の長手方向の端部に向かうにしたがって
    漸次傾斜するように形成されたことを特徴とする請求項
    1〜請求項3の何れかに記載のピアッシング端子。
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