JP2007080601A - 端子金具の製造方法及び該端子金具 - Google Patents

端子金具の製造方法及び該端子金具 Download PDF

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Abstract

【課題】安価でばらつきがなく性能が安定した端子金具と、該端子金具を製造する方法とを提供する。
【解決手段】雄型接触部10と、雌型接触部20と、電線を貫通して該電線の導体と接触するピアシング接続部30と、電線を圧接する圧接接続部40と、をそれぞれ別体に形成する。そして、雄型接触部10と雌型接触部20とのうち一つと、ピアシング接続部30と圧接接続部40とのうち一つを用途に応じて選択し、選択された電線接続部30,40の前側連結片34,45を、選択された電気接触部10,20の前側かしめ片17,27でかしめて電気的に接続させるとともに、選択された電線接続部30,40の後側連結片35,46を、選択された電気接触部10,20の後側かしめ片18,28でかしめて機械的に接続させて、両者を結合させる。
【選択図】図5

Description

本発明は、ワイヤハーネスに用いられる端子金具の製造方法、及び該端子金具に関する。
移動体としての自動車には、多種多様な電子機器が搭載される。前記自動車は、前記電子機器に電力や制御信号などを伝えるためにワイヤハーネスを配索している。ワイヤハーネスは、複数の電線と、複数のコネクタとを備えている。電線は、導電性の芯線と、該芯線を被覆する絶縁性の被覆部と、を備えた所謂被覆電線である。
コネクタは、互いに嵌合する一対の絶縁性のコネクタハウジングと、これらのハウジングに収容される導電性の端子金具と、を備えている。端子金具は、その一端に電線の端部などに取りつけられて前記芯線と電気的に接続する電線接続部と、他端に相手方の端子金具と接触する電気接触部とを備えている。前記ワイヤハーネスは、前記コネクタハウジング同士がコネクタ結合するなどして、前記電子機器に制御信号などを伝える。
ワイヤハーネスの製造工程では、接続処理方法や電線の種類に応じて電線接続部の形状が異なった端子金具が使い分けられており、これらの端子金具として、例えば、電線の被覆部が皮剥きされて露出した芯線をかしめる圧着接続部を有するもの(以下、圧着端子と呼び特許文献1に示す。)、電線の被覆部を切り込んで芯線と接触する圧接接続部を有するもの(以下、圧接端子と呼び特許文献2に示す。)、平型電線を貫通して芯線と接触するピアシング接続部を有するもの(以下、ピアシング端子と呼び特許文献3に示す。)などがある。
なお、圧着端子を用いた接続は高い接続信頼性が要求される電源線等の接続に適しており、圧接端子を用いた接続は製造工程の自動化に適している。また、ピアシング端子を用いた接続は平型電線の接続に適しているとともに配線スペースを縮小できるという利点がある。
さらに、これらの端子金具はそれぞれ、雄型の電気接触部(以下、雄型接触部と呼び特許文献4に示す。)を有するものと雌型の電気接触部(以下、雌型接触部と呼び特許文献5に示す。)を有するものがある。一方の端子金具の雄型接触部が他方の端子金具の雌型接触部内に収容されて両者が電気的に接続される。また、嵌合上の互換性を保つため、電線接続部の種類が異なる端子金具間においても、雄型接触部・雌型接触部はそれぞれ同形状に成形されている。
特開2004−193073号公報 特開2003−217698号公報 特開2002−194142号公報 特開平8−162191号公報 特開2002−63961号公報
前述した従来の端子金具は、導電性金属板を端子金具の品番ごとに設けられた金型で打ち抜いて得られた一枚の板金を折り曲げるなどして形成され、電線接続部と電気接触部とが一体成形されていた。即ち、同形状の部品が異なる金型によって製造されていたため、部品ごとに発生する公差による性能のばらつきが生じるとともに同形状の部品部分の金型に無駄が生じるという問題があった。
したがって本発明の目的は、安価でばらつきがなく性能が安定した端子金具と、該端子金具を製造する方法とを提供することをその目的とする。
上述した目的を達成するために、請求項1に記載の端子金具の製造方法は、電線が接続される電線接続部と、相手方の端子金具と電気的に接続されるとともに、電線をかしめることが可能なかしめ片を有する電気接触部と、を備えた端子金具の製造方法であって、互いに形状の異なる複数種の前記電線接続部と、互いに形状の異なる複数種の前記電気接触部とをそれぞれ別体で製造し、用途に応じて、前記電線接続部と前記電気接触部とのうちからそれぞれ一つずつを選択し、選択した一つの電線接続部を一つの電気接触部のかしめ片でかしめることによって前記端子金具を製造することを特徴としている。
請求項2に記載の端子金具の製造方法は、請求項1に記載の端子金具の製造方法において、前記電線接続部として、電線を突き破って該電線をかしめるピアシング接続部と、電線を圧接する圧接接続部とが設けられたことを特徴としている。
請求項3に記載の端子金具の製造方法は、請求項1または請求項2に記載の端子金具の製造方法において、前記電線接続部が、前記電気接触部に設けられたかしめ片によってかしめられる連結部を備えたことを特徴としている。
請求項4に記載の端子金具は、電線が接続される電線接続部と、相手方の端子金具と電気的に接続されるとともに、電線をかしめることが可能なかしめ片を有する電気接触部と、を備えた端子金具であって、互いに形状の異なる複数種の前記電線接続部と、互いに形状の異なる複数種の前記電気接触部とがそれぞれ別体で製造され、用途に応じて選択された一つの電線接続部が、用途に応じて選択された一つの電気接触部のかしめ片でかしめられることによって製造されることを特徴としている。
請求項5に記載の端子金具は、請求項4に記載の端子金具において、前記電線接続部として、電線を突き破って該電線をかしめるピアシング接続部と、電線を圧接する圧接接続部とが設けられたことを特徴としている。
請求項6に記載の端子金具は、請求項4または請求項5に記載の端子金具において、前記電線接続部が、前記電気接触部に設けられたかしめ片によってかしめられる連結部を備えたことを特徴としている。
請求項1に記載の端子金具の製造方法によると、異なる品番の端子金具間で部品の共通化を図ることができるので、部品ごとに発生する公差を最小限にすることが可能になるとともに、量産効果により端子金具の各部品のコストを低減できる。したがって、安価でばらつきがなく性能が安定した端子金具を製造することができる。また、電気接触部単体を圧着端子として使用することができるため、部品品番を減らすことができる。さらに、電気接触部と電線接続部との組み付け前に電線接続部のみの作業が可能になりワイヤハーネス製造工程における電気接触部の破損や変形を防止できる。
請求項2に記載の端子金具の製造方法によると、電気接触部とピアシング接続部とを連結させることによってピアシング端子を製造することができ、電気接触部と圧接接続部とを連結させることによって圧接端子を製造することができる。このようなピアシング端子と圧接端子とは、異なる品番の端子金具間で部品の共通化を図ることができるので、部品ごとに発生する公差を最小限にすることが可能になるとともに、量産効果により、端子金具の各部品のコストを低減できる。したがって、安価でばらつきがなく性能が安定した端子金具を製造することができる。また、電気接触部単体を圧着端子として使用することができるため、部品品番を減らすことができる。さらに、電気接触部と電線接続部との組み付け前に電線接続部のみの作業が可能になりワイヤハーネス製造工程における電気接触部の破損や変形を防止できる。
請求項3に記載の端子金具の製造方法によると、電線接続部の連結部を電気接触部に重ねて電気接触部に設けられたかしめ片でかしめることで、電線接続部と電気接触部とを強固に連結することができる。
請求項4に記載の端子金具によると、異なる品番の端子金具間で部品の共通化を図ることができるので、部品ごとに発生する公差を最小限にすることが可能になるとともに、量産効果により、端子金具の各部品のコストを低減できる。したがって、安価でばらつきがなく性能が安定した端子金具を製造することができる。また、電気接触部単体を圧着端子として使用することができるため、部品品番を減らすことができる。さらに、電気接触部と電線接続部との組み付け前に電線接続部のみの作業が可能になりワイヤハーネス製造工程における電気接触部の破損や変形を防止できる。
請求項5に記載の端子金具によると、電気接触部とピアシング接続部とを連結させることによってピアシング端子を製造することができ、電気接触部と圧接接続部とを連結させることによって圧接端子を製造することができる。このようなピアシング端子と圧接端子とは、異なる品番の端子金具間で部品の共通化を図ることができるので、部品ごとに発生する公差を最小限にすることが可能になるとともに、量産効果により、端子金具の各部品のコストを低減できる。したがって、安価でばらつきがなく性能が安定した端子金具を製造することができる。また、電気接触部単体を圧着端子として使用することができるため、部品品番を減らすことができる。さらに、電気接触部と電線接続部との組み付け前に電線接続部のみの作業が可能になりワイヤハーネス製造工程における電気接触部の破損や変形を防止できる。
請求項6に記載の端子金具によると、電線接続部の連結部を電気接触部に重ねて電気接触部に設けられたかしめ片でかしめることで、電線接続部と電気接触部とを強固に連結することができる。
以下、本発明の一実施の形態にかかる端子金具及び該端子金具の製造方法を図1ないし図5を参照して説明する。本実施形態の端子金具の製造方法は、雄型の電気接触部(以下、雄型接触部と呼ぶ)10を有したピアシング端子1A(図1に示す),雄型接触部10を有した圧接端子1B(図2に示す)及び雌型の電気接触部(以下、雌型接触部と呼ぶ)20を有したピアシング端子2A(図3に示す),雌型接触部20を有した圧接端子2B(図4に示す)を製造する方法である。
端子金具1A,1B,2A,2Bは、絶縁性の合成樹脂で構成される図示しないコネクタハウジング内に収容され、相手方のコネクタハウジング内に収容された端子金具と、図示しない電線とを互いに電気的に接続するために用いられる。また、本明細書中で用いる電線とは、導電性の金属からなる芯線を絶縁性の合成樹脂で被覆した断面形状が丸形の所謂被覆電線や、周知のフレキシブルフラットケーブル(Flexible Flat Cable:以下FFCと呼ぶ)などの平型の被覆電線を示す。
ピアシング端子1Aは、図1(a)に示すように、雄型接触部10と、電線が電気的に接続される電線接続部としてのピアシング接続部30とを備えている。
雄型接触部10は、導電性を有する金属などから構成され、図1(a)及び図1(b)に示すように、ピアシング接続部30と別体に製造され、相手方の端子金具の雌型接触部内に挿入される挿入子11と、本体部12と、連結部13とを備えている。
本体部12は、底壁14と、該底壁14の幅方向の両端部から立設した側壁15,15と、該側壁15,15と連なりかつ底壁14と互いに間隔をあけて配された天井壁16との4面の壁からなる中空角柱状に形成されている。本体部12は、その長手方向の一端部が挿入子11と連なり、他端部の底壁14が連結部13と連なっている。
挿入子11は、本体部12に連なりかつ、細長い角柱状に形成されている。挿入子11は本体部12より薄く形成されている。挿入子11は、相手方の端子金具の雌型接触部内に挿入されて、該相手方の端子金具と電気的に接続される。
連結部13は、本体部12の他端部の底壁14に連なりかつ、底壁14の幅方向の両端部から立設した一対の前側かしめ片17と、底壁14の幅方向の両端部から立設しかつ前側かしめ片17より本体部12から離れた側に設けられた一対の後側かしめ片18と、を備えている。連結部13は、後述のピアシング接続部30の連結部33と連結(接続)される。
前述した構成の雄型接触部10は、単体で電線との接続に用いることもできる。その場合、底壁14上に端部が皮剥きされて芯線が露出した状態の断面丸形の電線を載置した後、この電線の芯線部分を底壁14に向かって押しつける方向に一対の前側かしめ片17を曲げて、即ち一対の前側かしめ片17で電線の芯線部分をかしめて電線と電気的に接続される。また同様に、この電線の被覆部分を底壁14に向かって押しつける方向に一対の後側かしめ片18を曲げて、即ち一対の後側かしめ片18で電線の被覆部分をかしめて電線と固定される。
ピアシング接続部30は、導電性を有する金属などから構成され、図1(a)及び図1(b)に示すように、底壁31と、この底壁31の幅方向の両端部から立設した複数のピアシング片32と、連結部33と、を備えている。複数のピアシング片32はピアシング接続部30の長手方向に沿って並べられており、互いに相対する複数のピアシング片32は千鳥状に配されている。複数のピアシング片32は、FFCなどの平型の電線の導体を貫通して(突き破って)該導体と接触し、さらに貫通した複数のピアシング片32の先端部が互いに内向きに曲げられて、平型の電線をかしめる。このようにすることでピアシング接続部30と平型の電線とが電気的及び機械的に接続される。
連結部33は、底壁31に連なりかつ、底壁31の幅方向の両端部から立設した一対の後側連結片35と、底壁31の幅方向の両端部から立設しかつ後側連結片35よりピアシング片32から離れた側に設けられた一対の前側連結片34と、を備えている。即ち、ピアシング接続部30は、ピアシング片32と、後側連結片35と、前側連結片34とがピアシング接続部30の長手方向に沿って順に一列に配されている。一対の後側連結片35は、その先端が互いに内向きに曲げられて筒状をなしており、一対の前側連結片34は、互いに間隔を空けて相対している。このような連結部33は、前述した雄型接触部10の連結部13と連結(接続)される。
ピアシング端子1Aは、図1(b)に示すように、雄型接触部10の連結部13の底壁14上にピアシング接続部30の連結部33が重ねられ、かつ、一対の前側かしめ片17間に一対の前側連結片34が位置付けられるとともに、一対の後側かしめ片18間に一対の後側連結片35が位置付けられる。さらに、一対の前側連結片34が一対の前側かしめ片17にかしめられることで前側連結片34と前側かしめ片17とが電気的に接続され、一対の後側連結片35が一対の後側かしめ片18にかしめられることで後側連結片35と後側かしめ片18とが機械的に接続される。このようにして連結されたピアシング端子1Aは、挿入子11と、本体部12と、前側かしめ片17及び前側連結片34と、後側かしめ片18及び後側連結片35と、ピアシング片32とが順に一列に配されている。
圧接端子1Bは、図2(a)に示すように、雄型接触部10と、電線が電気的に接続される電線接続部としての圧接接続部40とを備えている。雄型接触部10は、前述したピアシング端子1Aの雄型接触部10と同一のものを用いている。なお、図1に示したピアシング端子1Aと同一構成部分には同一符号を付して説明を省略する。圧接端子1Bは、雄型接触部10の連結部13が、後述の圧接接続部40の連結部44と連結されている。
圧接接続部40は、導電性を有する金属などから構成され、図2(a)及び図2(b)に示すように、底壁41と、この底壁41の幅方向の両端部から立設した一対の圧接片42と、圧接接続部40の長手方向に沿って圧接片42と並んで設けられた一対のかしめ片43と、連結部44と、を備えている。圧接片42は、圧接片42から切り起こされて圧接接続部40の長手方向と交差する方向に配された圧接刃42aを複数備えている。一対の圧接片42間には、断面丸形の電線の端部が圧入されるとともに圧接刃42aが電線の被覆部を切り込んで芯線と接触し、電線と電気的に接続される。また、この電線を底壁41に向かって押しつける方向にかしめ片43を曲げることで、圧接接続部40が電線に機械的に固定される。
連結部44は、圧接片42よりかしめ片43から離れた側に設けられている。連結部44は、底壁41に連なりかつ、底壁41の幅方向の両端部から立設した一対の後側連結片46と、底壁41の幅方向の両端部から立設しかつ後側連結片46より圧接片42から離れた側に設けられた一対の前側連結片45と、を備えている。即ち、圧接接続部40は、かしめ片43と、圧接片42と、後側連結片46と、前側連結片45とが圧接接続部40の長手方向に沿って順に一列に配されている。一対の後側連結片46は、その先端が互いに内向きに曲げられて筒状をなしており、一対の前側連結片45は、互いに間隔を空けて相対している。このような連結部44は、前述した雄型接触部10の連結部13と連結(接続)される。
圧接端子1Bは、図2(b)に示すように、雄型接触部10の連結部13の底壁14上に圧接接続部40の連結部44が重ねられ、かつ、一対の前側かしめ片17間に一対の前側連結片45が位置付けられるとともに、一対の後側かしめ片18間に一対の後側連結片46が位置付けられる。さらに、一対の前側連結片45が一対の前側かしめ片17にかしめられることで前側連結片45と前側かしめ片17とが電気的に接続され、一対の後側連結片46が一対の後側かしめ片18にかしめられることで後側連結片46と後側かしめ片18とが機械的に接続される。このようにして連結された圧接端子1Bは、挿入子11と、本体部12と、前側かしめ片17及び前側連結片45と、後側かしめ片18及び後側連結片46と、圧接片42と、かしめ片43とが順に一列に配されている。
ピアシング端子2Aは、図3(a)に示すように、雌型接触部20と、電線が電気的に接続される電線接続部としてのピアシング接続部30とを備えている。ピアシング接続部30は、前述したピアシング端子1Aのピアシング接続部30と同一のものを用いている。なお、図1に示したピアシング端子1Aと同一構成部分には同一符号を付して説明を省略する。
雌型接触部20は、導電性を有する金属などから構成され、図3(a)及び図3(b)に示すように、ピアシング接続部30と別体に製造され、相手方の端子金具の挿入子を収容する筒部21と、図示しないばね片と、連結部23とを備えている。
筒部21は、底壁24と、該底壁24の幅方向の両端部から立設した側壁25と、該側壁25と連なりかつ底壁24と互いに間隔をあけて配された天井壁26との4面の壁からなる中空角柱状に形成されている。筒部21は、その長手方向の一端部に開口部を備え、該開口部から相手方の端子金具の挿入子が挿入される。そして、前記ばね片が、該挿入子を筒部21の内面に向かって付勢することで、雌型接触部20と相手方の端子金具とが電気的に接続される。筒部21はさらに、その長手方向の他端部の底壁24が連結部23と連なっている。
連結部23は、筒部21の他端部の底壁24に連なりかつ、底壁24の幅方向の両端部から立設した一対の前側かしめ片27と、底壁24の幅方向の両端部から立設しかつ前側かしめ片27より筒部21から離れた側に設けられた一対の後側かしめ片28と、を備えている。連結部23は、ピアシング接続部30の連結部33と連結(接続)される。
前述した構成の雌型接触部20は、前述した構成の雄型接触部10と同様に、圧着端子として単体で電線との接続に用いることもできる。
ピアシング端子2Aは、図3(b)に示すように、雌型接触部20の連結部23の底壁24上に、上述したピアシング接続部30の連結部33が重ねられ、かつ、一対の前側かしめ片27間に一対の前側連結片34が位置付けられるとともに、一対の後側かしめ片28間に一対の後側連結片35が位置付けられる。さらに、一対の前側連結片34が一対の前側かしめ片27にかしめられることで前側連結片34と前側かしめ片27とが電気的に接続され、一対の後側連結片35が一対の後側かしめ片28にかしめられることで後側連結片35と後側かしめ片28とが機械的に接続される。このようにして連結されたピアシング端子2Aは、筒部21と、前側かしめ片27及び前側連結片34と、後側かしめ片28及び後側連結片35と、ピアシング片32とが順に一列に配されている。
圧接端子2Bは、図4(a)に示すように、雌型接触部20と、電線が電気的に接続される電線接続部としての圧接接続部40とを備えている。雌型接触部20は、前述したピアシング端子2Aの雌型接触部20と同一のものを用いており、圧接接続部40は、前述した圧接端子1Bの圧接接続部40と同一のものを用いている。なお、図3に示したピアシング端子2A及び図2に示した圧接端子1Bと同一構成部分には同一符号を付して説明を省略する。
圧接端子2Bは、図4(b)に示すように、雌型接触部20の連結部23の底壁24上に、上述した圧接接続部40の連結部44が重ねられ、かつ、一対の前側かしめ片27間に一対の前側連結片45が位置付けられるとともに、一対の後側かしめ片28間に一対の後側連結片46が位置付けられる。さらに、一対の前側連結片45が一対の前側かしめ片27にかしめられることで前側連結片45と前側かしめ片27とが電気的に接続され、一対の後側連結片46が一対の後側かしめ片28にかしめられることで後側連結片46と後側かしめ片28とが機械的に接続される。このようにして連結された圧接端子2Bは、筒部21と、前側かしめ片27及び前側連結片45と、後側かしめ片28及び後側連結片46と、圧接片42と、かしめ片43とが順に一列に配されている。
上述した端子金具1A,1B,2A,2Bの製造方法を説明する。まず、図5に示すように、上述した雄型接触部10,雌型接触部20,ピアシング接続部30,圧接接続部40をそれぞれ別体で製造する。これらは、導電性金属板を金型で打ち抜いて得られた板金を折り曲げるなどして製造される。
次に、雄型接触部10と雌型接触部20のうち一つと、ピアシング接続部30と圧接接続部40のうち一つを用途に応じて選択し、選択した電気接触部10,20の連結部13,23と、選択した電線接続部30,40の連結部33,44とを重ね合わせ、さらに前側かしめ片17,27の先端部を互いに内向きに曲げて前側連結片34,45をかしめるとともに、後側かしめ片18,28の先端部を互いに内向きに曲げて後側連結片35,46をかしめる。こうして電気接触部10,20と電線接続部30,40とが電気的及び機械的に接続されて、本実施形態の端子金具1A,1B,2A,2Bが製造される。
このように、本実施形態の端子金具1A,1B,2A,2B、及び該端子金具1A,1B,2A,2Bの製造方法によると、異なる品番の端子金具1A,1B,2A,2B間で該端子金具1A,1B,2A,2Bを構成する部品10,20,30,40の共通化を図ることができるので、従来の端子金具で発生していた公差を最小限にすることが可能になるとともに、量産効果により、端子金具1A,1B,2A,2Bの製造コストを低減することができる。したがって、安価でばらつきがなく性能が安定した端子金具1A,1B,2A,2Bを製造することができる。また、電気接触部10,20単体を圧着端子として使用することができるため、部品品番を減らすことができる。
なお、上述した実施形態以外に、本発明では、電気接触部10,20の底壁14,24と電線接続部30,40の底壁31,41とを、超音波接合やスポット溶接などの方法を用いて接合させた後に、前側かしめ片17,27及び後側かしめ片18,28で前側連結片34,45及び後側連結片35,46をかしめることもできる。こうすることでさらに電気接触部10,20と電線接続部30,40との接続強度を上げることができる。
また、電気接触部10,20と電線接続部30,40との接続処理は、電線接続部30,40が電線と接続された後に行っても良く、電線と接続される前に行っても良く、電線と接続されるのと同時に行っても良い。なお、この連結処理を電線接続部30,40が電線と接続された後に行うことで、ワイヤハーネス製造工程における電線と電線接続部30,40との接続時に電気接触部10,20が破損・変形するのを防止することができる。
さらに、本発明の主旨は、部品を共通化して製品の性能を安定させることと、量産効果によるコスト低減にあり、必ずしも電気接触部10,20と電線接続部30,40とを製造しなくても良い。即ち、電気接触部10,20を1種類のみ、例えば雄型接触部10のみを製造し、該雄型接触部10と、電線接続部30,40から選択した任意の一つとを連結させても良く、雌型接触部20のみを製造し、該雌型接触部20と、電線接続部30,40から選択した任意の一つとを連結させても良い。また、電線接続部30,40を1種類のみ、例えばピアシング接続部30のみを製造し、該ピアシング接続部30と、電気接触部10,20から選択した任意の一つとを連結させても良い。その他、本実施形態で説明した電線接続部30,40と形状の異なる他の電線接続部を製造して、電気接触部10,20から選択した任意の一つと連結させても良いことは勿論である。
なお、前述した実施形態は本発明の代表的な形態を示したに過ぎず、本発明は、実施形態に限定されるものではない。即ち、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
図1(a)は、本発明の一実施形態にかかる雄型接触部を有するピアシング端子を示す斜視図であり、図1(b)は、図1(a)に示されたピアシング端子の分解斜視図である。 図2(a)は、本発明の一実施形態にかかる雄型接触部を有する圧接端子を示す斜視図であり、図2(b)は、図2(a)に示された圧接端子の分解斜視図である。 図3(a)は、本発明の一実施形態にかかる雌型接触部を有するピアシング端子を示す斜視図であり、図3(b)は、図3(a)に示されたピアシング端子の分解斜視図である。 図4(a)は、本発明の一実施形態にかかる雌型接触部を有する圧接端子を示す斜視図であり、図4(b)は、図4(a)に示された圧接端子の分解斜視図である。 図1ないし図4に示した端子金具の製造方法を説明する斜視図である。
符号の説明
1A ピアシング端子(端子金具)
1B 圧接端子(端子金具)
2A ピアシング端子(端子金具)
2B 圧接端子(端子金具)
10 雄型接触部(電気接触部)
17 前側かしめ片(かしめ片)
18 後側かしめ片(かしめ片)
20 雌型接触部(電気接触部)
27 前側かしめ片(かしめ片)
28 後側かしめ片(かしめ片)
30 ピアシング接続部(電線接続部)
33 連結部
40 圧接接続部(電線接続部)
44 連結部

Claims (6)

  1. 電線が接続される電線接続部と、相手方の端子金具と電気的に接続されるとともに、電線をかしめることが可能なかしめ片を有する電気接触部と、を備えた端子金具の製造方法であって、
    互いに形状の異なる複数種の前記電線接続部と、互いに形状の異なる複数種の前記電気接触部とをそれぞれ別体で製造し、
    用途に応じて、前記電線接続部と前記電気接触部とのうちからそれぞれ一つずつを選択し、選択した一つの電線接続部を一つの電気接触部のかしめ片でかしめることによって前記端子金具を製造することを特徴とする端子金具の製造方法。
  2. 前記電線接続部として、電線を突き破って該電線をかしめるピアシング接続部と、電線を圧接する圧接接続部とが設けられたことを特徴とする請求項1に記載の端子金具の製造方法。
  3. 前記電線接続部が、前記電気接触部に設けられたかしめ片によってかしめられる連結部を備えたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の端子金具の製造方法。
  4. 電線が接続される電線接続部と、相手方の端子金具と電気的に接続されるとともに、電線をかしめることが可能なかしめ片を有する電気接触部と、を備えた端子金具であって、
    互いに形状の異なる複数種の前記電線接続部と、互いに形状の異なる複数種の前記電気接触部とがそれぞれ別体で製造され、
    用途に応じて選択された一つの電線接続部が、用途に応じて選択された一つの電気接触部のかしめ片でかしめられることによって製造されることを特徴とする端子金具。
  5. 前記電線接続部として、電線を突き破って該電線をかしめるピアシング接続部と、電線を圧接する圧接接続部とが設けられたことを特徴とする請求項4に記載の端子金具。
  6. 前記電線接続部が、前記電気接触部に設けられたかしめ片によってかしめられる連結部を備えたことを特徴とする請求項4または請求項5に記載の端子金具。
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