JP2003022544A - 光学ピックアップ装置及び立上げミラーの取り付け方法 - Google Patents

光学ピックアップ装置及び立上げミラーの取り付け方法

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JP2003022544A
JP2003022544A JP2001207257A JP2001207257A JP2003022544A JP 2003022544 A JP2003022544 A JP 2003022544A JP 2001207257 A JP2001207257 A JP 2001207257A JP 2001207257 A JP2001207257 A JP 2001207257A JP 2003022544 A JP2003022544 A JP 2003022544A
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optical
rising mirror
mirror
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optical pickup
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Muneaki Takahashi
宗明 高橋
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Mitsumi Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光学ベースに対する立上げミラーの取り付け
位置精度を向上させた光学ピックアップ装置を提供す
る。 【解決手段】 立上げミラー(MIR’)は、半導体レ
ーザ(LD’)から出射されたレーザ光をその反射面で
反射して対物レンズ(OL’)によって光ディスク(D
isc)の信号記録面に集光させ、この信号記録面から
の戻り光をその反射面で反射して光検出器(PD)で検
出させる。立上げミラーはその反射面の立上げ角
(θ’)が光学ピックアップ装置の下面に対して45°
より小さくなるように配置されている。光学ベース(O
B)は、その下面側に立上げミラーを保持可能な開口
(OB−1)を有すると共に、この開口内で立上げミラ
ーをその反射面が光学ベースの下面に対して斜めになる
ようにして立上げミラーの反射面の一部を支持する支持
部SUPを有し、しかも立上げミラーの90°のコーナ
部に対応する領域に切り欠き部(OB−2)を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ディスク装置に
内蔵され、光学的記録媒体(光ディスク)の再生を行な
う光学ピックアップ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】周知のように、光学ピックアップ装置
は、光源である半導体レーザから出射されたレーザ光を
対物レンズによって光ディスクの信号記録面に集光し、
その信号記録面からの戻り光を光検出手段である光検出
器で検出する装置である。
【0003】図4、図5はそれぞれ、従来の光学ピック
アップ装置の光学系を示す平面図及び正面図である。
【0004】光学ピックアップ装置は、半導体レーザ
(レーザダイオード)LDと、回折格子GRTと、ビー
ムスプリッタBSと、コリメートレンズCLと、略三角
プリズム状の立上げミラーMIRと、対物レンズOL
と、凹レンズ(拡大レンズ)ELと、光検出器(受光素
子)PDと、フォワードセンサFSとを有する。なお、
Discは光ディスクである。
【0005】このような構成の光学ピックアップ装置に
おいて、手前に配置されている半導体レーザLDから水
平前方向へ出射された1本のレーザ光は、回折格子GR
Tで3本のレーザ光に分離され、ビームスプリッタBS
で直角に折り曲げられて水平左方向へ進む。尚、ビーム
スプリッタBSは、入射したレーザ光を反射光と透過光
に一定割合で分離し、例えば入射したレーザ光の80%
を反射し、20%を透過するように構成される。フォワ
ードセンサFSは、フロントモニタとも呼ばれ、このビ
ームスプリッタBSを透過してきたレーザ光の光量をモ
ニタするためのものである。この水平左方向へ進むレー
ザ光は、コリメートレンズCLで平行光にされた後、立
上げミラーMIRの反射面で反射されることにより直角
に折り曲げられて鉛直上方へ進み、対物レンズOLを介
して光ディスクDiscの信号記録面へ集光(照射)さ
れる。
【0006】光ディスクDiscの信号記録面からの反
射光(戻り光)は、鉛直下方向へ進み、対物レンズOL
を通過し、立上げミラーMIRの反射面で反射されるこ
とにより直角に折り曲げられて水平右方向へ進み、コリ
メートレンズCL、ビームスプリッタBS、凹レンズE
Lを通して光検出器PDで検出される。
【0007】なお、図5から明らかなように、半導体レ
ーザLD、ビームスプリッタBS、コリメートレンズC
L、立上げミラーMIR、及び光検出器PDは、光学ピ
ックアップ装置下面より上に配置されている。そして、
前に述べたように半導体レーザLD、回折格子GRT、
ビームスプリッタBS、コリメートレンズCL、立上げ
ミラーMIR、凹レンズEL、光検出器PD、及びフォ
ワードセンサFDなどの光学部品は、図示しない光学ベ
ースに保持されている。また、対物レンズOLは、レン
ズホルダ(図示せず)によって保持され、レンズホルダ
は、光学ベースに対して微動可能に支持されている。光
学ピックアップ装置の下面は、光学ベース下面である。
とにかく、従来の光学ピックアップ装置では、立上げミ
ラーMIRの反射面は、ピックアップ下面に対して45
°の角度をなす状態で配置されている。換言すれば、ピ
ックアップ下面に対する立上げミラーMIRの反射面の
立上げ角θは、45°である。
【0008】このような構成の光学ピックアップ装置
は、図示しないピックアップ駆動部によって、光ディス
クDiscに対して所定のディスク半径方向に移動され
る。すなわち、光学ピックアップ装置は、光ディスク装
置のシャーシ(図示せず)上に摺動可能に支持されてお
り、シャーシ上面とピックアップ下面とは互いにほんの
僅かな距離離間して配置されることになる。したがっ
て、上述した光学部品がピックアップ下面(光学ベース
下面)より下方へ突出することは好ましくない。また、
上述した光学部品としては、一般に市販されている汎用
的な光学部品を使用することができる。
【0009】近年、光ディスク装置の薄型化が進んでい
る。これに伴って、光学ピックアップ装置も薄型化する
ことが要求されている。なお、光学ピックアップ装置の
「高さ寸法」とは、光学ベース下面から光ディスクDi
scの下面までの寸法Hのことを言う。光学ピックアッ
プ装置を薄型化するためには、図5に示された各構成部
品を小形化すれば良いが、光検出器PDだけは小形化が
難しい。
【0010】光検出器PDを小型化できない理由につい
て図6を参照して説明する。図6において、(a)は光
検出器PDの正面図、(b)は光検出器PDの左側面図
である。
【0011】光検出器PDの取出端子(ピン)は金属製
で、その材料としてはアルミニウムなどが良く用いられ
る。この取出端子(ピン)は、図4に示されるように、
およそ90°に折り曲げられ、基板やフレキシブル基板
(FPC)に挟んで取り付けられる。
【0012】光学ピックアップ装置では、この光検出器
PDはFPC上の穴にこれら取付端子(ピン)を通し、
はんだ付けすることが多い。この場合、図7に示される
ように、FPCの穴径は、取付端子幅A(公差含む)
(図6参照)より大きくし、かつはんだが付く金属部分
が必要になる。
【0013】よって、隣接する取付端子間距離(ピッ
チ)を短くすると、FPCの金属部分(はんだが付く部
分)が重なってしまったり、はんだが隣接する取付端子
と接触したりして、短絡する可能性が高くなる。
【0014】一方、この取付端子の幅Aを短くすると、
取付端子が細くなり十分な強度が得られず、FPCには
んだ付けした後に軽微な力が加わっただけでも、ズレが
発生する可能性が高くなる。
【0015】以上述べたような理由から、簡単に取付端
子の幅Aや隣接する取付端子間距離(ピッチ)を短くし
て、光検出器PDの高さHPDを低くすることが出来な
い。
【0016】このような問題点を解消するために、本出
願人は図8に示すような光学ピックアップ装置を提案
(特願2000−第242648号)した。
【0017】図8を参照して、この光学ピックアップ装
置は、構成部品が図5に示されたものと同一であるが、
後述するように、立上げミラーMIR’の反射面の立上
げ角θ’が異なると共に、光学部品の配置の仕方が異な
る。
【0018】すなわち、光学ピックアップ装置下面に対
する立上げミラーMIR’の反射面の立上げ角θ’を4
5°より小さくしている。そして、図8に示されるよう
に、半導体レーザLD’、光検出器PD、回折格子(図
示省略)、コリメートレンズCL’、凹レンズEL’、
及びフォワードセンサ(図示省略)の光学部品を、光学
ピックアップ装置の下面から下方へはみださないよう
に、光学ベース(図示せず)に対して傾けた状態で配置
している。
【0019】図9に、図5における立上げミラーの反射
面の立上げ角θと図8における立上げミラーMIR’の
反射面の立上げ角θ’との関係を図示する。図5の場合
は、立上げミラーの反射面の立上げ角θが45°である
ので、立上げミラーに入射するレーザ光及びこの立上げ
ミラーから反射する戻り光の光軸は、光学ピックアップ
装置下面に対して平行である。一方、図8の場合は、立
上げミラーMIR’の反射面の立上げ角θ’は45°よ
り小さいので、立上げミラーMIR’に入射するレーザ
光及びこの立上げミラーMIR’から反射する戻り光の
光軸は、光学ピックアップ装置の下面に対して角度αだ
け上方に傾いている。この角度αは、α=90°−2
θ’で表される。
【0020】これにより、たとえ光検出器PDを小型化
することができなくとも、図8に示されるように、半導
体レーザLD’、光検出器PD、回折格子、コリメート
レンズCL’、凹レンズEL’、及びフォワードセンサ
の光学部品を、光学ピックアップ装置の下面から下方へ
はみださないように、光学ベースに配置することができ
る。従って、光学ピックアップ装置を薄型化することが
できる。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】図10、図11を参照
して、立上げミラーMIR’は、光学ベースOBの下面
側から設けられた開口OB−1内に装着される。つま
り、光学ベースOBは、その下面側に立上げミラーMI
R’を保持可能な開口OB−1を有すると共に、この開
口OB−1内で立上げミラーMIR’をその反射面が光
学ベースOBの下面に対して斜めになるようにして立上
がりミラーMIR’の反射面の一部、すなわちその周縁
部の一部を支持するための2つの支持部SUPを有す
る。支持部SUPは光学ベースOBの下面に対して44
°の角度をなしている。2つの支持部SUPの間は光を
通すために空洞となっている。光学ベースOBの下面に
はまた、立上げミラーMIR’を光学ベースOBに接着
するために接着剤の溜まり部となる凹部ADを2箇所に
設けている。
【0022】上記の2つの支持部SUPで規定される平
面は、立上がりミラーMIR’の取り付け基準面とな
る。そして、立上げミラーMIR’は、その90°のコ
ーナ部を形成している2つの面のうち一方が光学ベース
OBの下面側に面し、他方は光学ベースOBにおいて開
口OB−1を形成している壁部に接するようにした上で
接着される。開口OB−1を形成している壁部は、光学
ベースOBの下面に対して垂直である。
【0023】ところが、光学ベースOBの取り付け基準
面は光学ベースOBの下面、つまり光ディスクの信号記
録面と平行な面に対して44°の角度をなしている一
方、光学ベースOBにおいて開口OB−1を形成してい
る壁部は光学ベースOBの下面に対して90°の角度を
なしている。加えて、立上がりミラーMIR’は、略三
角プリズム状、つまり図10(c)のように、90°の
コーナ部と、45°の角度で形成された反射面とを持
つ。なお、三角プリズムというのは、通常、90°の角
度をなす2つの面と反射面と2つの側面とを持つ五面体
であるが、立上がりミラーMIR’は、図11(a)に
示すように1つのコーナ部分が切り落とされた六面体で
ある。そして、更に別のコーナ部分が切り落とされた七
面体の立上がりミラーが使用される場合もある。しか
し、立上がりミラーは三角プリズムの形状を基本として
いるので、本明細書では上記の六面体、七面体のものも
含めて、略三角プリズム状と呼ぶことにしている。
【0024】いずれにしても、上記のような構造である
ために、以下のような問題点が生ずる。つまり、光学ベ
ースOBの下面側から開口OB−1内に立上げミラーM
IR’を挿入し、開口OB−1から露出している立上げ
ミラーMIR’の面に対し、治具により光学ベースOB
の下面に垂直な方向から荷重を加えて接着を行わざるを
得ない構造であるために、荷重の向きが立上がりミラー
MIR’の取り付け基準面に対して垂直にならず、その
結果、立上げミラーMIR’の反射面と光学ベースOB
の支持部SUP、すなわち取り付け基準面との間に隙間
ができてしまうことがある。
【0025】これは、立上げミラーMIR’を開口OB
−1内に挿入する際に、立上げミラーMIR’の90°
のコーナ部を形成している他方の面が開口OB−1を形
成している壁部にならった状態で挿入されることが起こ
るからである。そして、上記の隙間は、特に光学ベース
OBの下面側において顕著となる。いずれにしても、こ
のような隙間は立上げミラーMIR’の取り付け位置精
度が低下することを意味する。
【0026】それ故に本発明の課題は、光学ベースに対
する立上げミラーの取り付け位置精度を向上させること
のできる光学ピックアップ装置における立上げミラーの
取り付け方法を提供することにある。
【0027】本発明の他の課題は、光学ベースに対する
立上げミラーの取り付け位置精度を向上させた光学ピッ
クアップ装置を提供することにある。
【0028】本発明の更に他の課題は、一般に市販され
ている汎用的な光学部品を使用して薄型化が可能な光学
ピックアップ装置を提供することにある。
【0029】
【課題を解決するための手段】本発明は、半導体レーザ
(LD’)から出射されたレーザ光を略三角プリズム状
の立上げミラー(MIR’)の反射面で反射して対物レ
ンズ(OL’)によって光ディスク(Disc)の信号
記録面に集光し、該信号記録面からの戻り光を前記立上
げミラーの反射面で反射して光検出器(PD)で検出す
る光学ピックアップ装置であって、前記半導体レーザ、
前記立上げミラー、前記対物レンズ、前記光検出器を光
学ベース(OB)に組み込んで成る光学ピックアップ装
置において、前記光学ベースは、その下面側に前記立上
げミラーを保持可能な開口(OB−1)を有すると共
に、該開口内で前記立上げミラーをその反射面が前記光
学ベースの下面に対して斜めになるようにして前記立上
げミラーの反射面の一部を支持する支持部(SUP)を
有し、しかも前記立上げミラーの90°のコーナ部に対
応する領域に切り欠き部(OB−2)を設けたことを特
徴とする。
【0030】なお、前記立上げミラーは、その反射面が
前記光学ベースの下面に対してなす角度が45°より小
さくなるように支持されている。また、前記立上げミラ
ーは、前記90°のコーナ部を形成している2つの面の
うち一方が前記光学ベースの下面に面し、他方は前記光
学ベースにおいて前記開口を形成している壁部に接し、
前記立上げミラーの前記反射面の周縁部の一部が前記光
学ベースに設けられた前記支持部に支持され、前記壁部
における前記立上げミラーの90°のコーナ部に対応す
る領域が切り欠かれている。
【0031】本発明によればまた、半導体レーザ(L
D’)から出射されたレーザ光を略三角プリズム状の立
上げミラー(MIR’)の反射面で反射して対物レンズ
(OL’)によって光ディスク(Disc)の信号記録
面に集光し、該信号記録面からの戻り光を前記立上げミ
ラーの反射面で反射して光検出器(PD)で検出する光
学ピックアップ装置であって、前記半導体レーザ、前記
立上げミラー、前記対物レンズ、前記光検出器を光学ベ
ース(OB)に組み込んで成る光学ピックアップ装置に
おける前記立上げミラーの取り付け方法において、前記
光学ベースには、その下面側に前記立上げミラーを保持
可能な開口(OB−1)を設けると共に、該開口内で前
記立上げミラーをその反射面が前記光学ベースの下面に
対して斜めになるようにして前記立上げミラーの反射面
の一部を支持する支持部(SUP)を設け、しかも前記
立上げミラーの90°のコーナ部に対応する領域に切り
欠き部(OB−2)を設け、前記支持部に前記開口を通
して前記立上げミラーを支持させるに際し、前記切り欠
き部を利用して前記立上げミラーの90°のコーナ部に
荷重を加えることにより、前記立上げミラーの反射面と
前記支持部の支持面とを密着させて接着するようにした
ことを特徴とする光学ピックアップ装置における立上げ
ミラーの取り付け方法が提供される。
【0032】本取り付け方法においても、前記立上げミ
ラーは、その反射面が前記光学ベースの下面に対してな
す角度が45°より小さくなるように支持されている。
また、前記立上げミラーは、前記90°のコーナ部を形
成している2つの面のうち一方が前記光学ベースの下面
側に面し、他方は前記光学ベースにおいて前記開口を形
成している壁部に接し、前記壁部における前記立上げミ
ラーの90°のコーナ部に対応する領域が前記切り欠き
部として切り欠かれており、該切り欠き部を通して前記
立上げミラーの90°のコーナ部から前記支持部の支持
面に対して垂直方向に荷重をかけることにより、前記立
上げミラーの反射面と前記支持部の支持面とを密着させ
るようにしたことを特徴とする。
【0033】なお、上記括弧内の参照符号は、理解を容
易にするために付したものであり、一例にすぎず、これ
らに限定されないのは勿論である。
【0034】
【発明の実施の形態】はじめに、図3を参照して本発明
が適用される光学ピックアップ装置の光学ベースについ
て簡単に説明する。図3では、フラットケーブルFC及
びプリント回路基板PCのみを装着した光学ベースOB
を、装置としての上面側から見ている。光学ベースOB
には、後述する立上げミラーMIR’を収容する空間を
確保するための開口OB−1と、対物レンズをその光軸
方向及びこれに直角な方向に変位可能に保持するレンズ
ホルダを収容する空間を確保するための開口OB−3を
有している。なお、レンズホルダに保持された対物レン
ズは、立上げミラーMIR’の真上、つまり開口OB−
1の領域に位置せしめられる。
【0035】図1、図2を参照して、本発明の実施の形
態について説明する。本形態における光学ベースOB
は、その下面側に立上げミラーMIR’を保持可能な開
口OB−1を有すると共に、この開口OB−1内で立ち
上げミラーMIR’をその反射面が光学ベースOBの下
面に対して斜めになるようにして立ち上げミラーMI
R’の反射面の一部を支持する支持部SUPを有する点
では図10、図11で説明した例と同じである。また、
立上げミラーMIR’は、その形状も含めてその反射面
が光学ベースOBの下面に対して45°より小さくなる
角度、特に44°の傾き角度で支持されている点も同じ
である。言い換えれば、支持部SUPが光学ベースOB
の下面に対してなす角度は44°である。
【0036】本形態の特徴は、光学ベースOBにおいて
立上げミラーMIR’の90°のコーナ部に隣接する領
域に、ざぐり加工等により切り欠き部OB−2を設けた
点にある。
【0037】立上げミラーMIR’は、その90°のコ
ーナ部を形成している2つの面のうち一方が光学ベース
OBの下面側に面し、他方は光学ベースOBにおいて開
口OB−1を形成している壁部に接し、立上げミラーM
IR’の反射面の周縁部の一部が光学ベースOBに設け
られた支持部SUPに支持されている。開口OB−1を
形成している壁部は、光学ベースOBの下面に対して9
0°の角度をなす。
【0038】上記のように、光学ベースOBにおける立
上げミラーMIR’の90°のコーナ部に対応する領域
が切り欠き部OB−2として切り欠かれていることによ
り、この切り欠き部OB−2を通して立上げミラーMI
R’の90°のコーナ部から治具により支持部SUPの
支持面に対して垂直方向に荷重をかけることができる。
その結果、立上げミラーMIR’の反射面と支持部SU
Pの支持面とを密着させることができる。これにより、
立上げミラーMIR’の反射面と支持部SUPの支持面
との間に、前に述べたようなような隙間が生じることが
無くなり、取り付け位置精度が向上する。
【0039】本発明は上述した実施の形態に限定され
ず、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の変更・変
形が可能なのは勿論である。すなわち、本発明による光
学ピックアップ装置は、半導体レーザと光検出器とが分
離して配置され、立上げミラー及び対物レンズを備えた
構造のものであれば、どのような構成でも良いので、光
学部品としては上述したものに限定されないのは勿論で
ある。また、上記の形態では立上げミラーMIR’の立
上げ角度θが44°の場合について説明したが、これは
最も好ましい例であり、立上げミラーMIR’の立上げ
角度θは44°に限定されるものではない。
【0040】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、光学ベースに対する立上げミラーの取り付け
位置精度を向上させることができる。特に、光学ピック
アップ装置の下面に対する立上げミラーの反射面の立上
げ角を45°より小さくしたので、たとえ光検出器の小
型化ができなくとも、光学ピックアップ装置を薄型化す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による立上げミラーの取り付け構造を光
学ベースの下面側から示した図である。
【図2】図1のY−Y線による断面図であり、本発明に
よる立上げミラーの取り付け構造を光学ベースの正面側
から示した断面図である。
【図3】本発明が適用される光学ピックアップ装置のう
ちの光学ベースを装置の上面側から見た図である。
【図4】従来の光学ピックアップ装置の光学系の構成を
示す平面図である。
【図5】図4に示す従来の光学ピックアップ装置の光学
系の構成を示す正面図である。
【図6】光学ピックアップ装置に使用される光検出器の
構成を示す図で、(a)は正面図、(b)は左側面図で
ある。
【図7】図6に示した光検出器の取出端子と、フレキシ
ブル基板(FPC)の穴径及びFPC金属部分を拡大し
て示す図である。
【図8】本出願人により提案されている光学ピックアッ
プ装置の光学系の構成を示す正面図である。
【図9】図5に示す立上げミラーの反射面の立上げ角と
図8に示す立上げミラーの反射面の立上げ角との関係を
示す図である。
【図10】従来の光学ベースに設けられる立上げミラー
保持用の開口を説明するための下面図(a)、図(a)
の線X−Xによる正面断面図(b)及び立上げミラーの
正面図(c)である。
【図11】図10による光学ベースの開口に立上げミラ
ーを取り付けた構造を光学ベースの下面側から見た図
(a)及び図(a)の線X−Xによる正面断面図(b)
である。
【符号の説明】
LD,LD’ 半導体レーザ(レーザダイオード) GRT 回折格子 BS,BS’ ビームスプリッタ CL,CL’ コリメートレンズ MIR,MIR’ 立上げミラー OL,OL’ 対物レンズ Disc 光ディスク EL,EL’ 凹レンズ(拡大レンズ) PD 光検出器(受光素子) FS フォワードセンサ θ,θ’ 立上げ角 OB 光学ベース OB−1 開口 OB−2 切り欠き部 AD 接着剤の溜まり部となる凹部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体レーザから出射されたレーザ光を
    略三角プリズム状の立上げミラーの反射面で反射して対
    物レンズによって光ディスクの信号記録面に集光し、該
    信号記録面からの戻り光を前記立上げミラーの反射面で
    反射して光検出器で検出する光学ピックアップ装置であ
    って、前記半導体レーザ、前記立上げミラー、前記対物
    レンズ、前記光検出器を光学ベースに組み込んで成る光
    学ピックアップ装置において、 前記光学ベースは、その下面側に前記立上げミラーを保
    持可能な開口を有すると共に、該開口内で前記立上げミ
    ラーをその反射面が前記光学ベースの下面に対して斜め
    になるようにして前記立上げミラーの反射面の一部を支
    持する支持部を有し、しかも前記立上げミラーの90°
    のコーナ部に対応する領域に切り欠き部を設けたことを
    特徴とする光学ピックアップ装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の光学ピックアップ装置に
    おいて、前記立上げミラーは、その反射面が前記光学ベ
    ースの下面に対してなす角度が45°より小さくなるよ
    うに支持されていることを特徴とする光学ピックアップ
    装置。
  3. 【請求項3】 請求項1あるいは2記載の光学ピックア
    ップ装置において、前記立上げミラーは、前記90°の
    コーナ部を形成している2つの面のうち一方が前記光学
    ベースの下面側に面し、他方は前記光学ベースにおいて
    前記開口を形成している壁部に接し、前記立上げミラー
    の前記反射面の周縁部の一部が前記光学ベースに設けら
    れた前記支持部に支持され、前記壁部における前記立上
    げミラーの90°のコーナ部に対応する領域が切り欠か
    れていることを特徴とする光学ピックアップ装置。
  4. 【請求項4】 半導体レーザから出射されたレーザ光を
    略三角プリズム状の立上げミラーの反射面で反射して対
    物レンズによって光ディスクの信号記録面に集光し、該
    信号記録面からの戻り光を前記立上げミラーの反射面で
    反射して光検出器で検出する光学ピックアップ装置であ
    って、前記半導体レーザ、前記立上げミラー、前記対物
    レンズ、前記光検出器を光学ベースに組み込んで成る光
    学ピックアップ装置における前記立上げミラーの取り付
    け方法において、 前記光学ベースには、その下面側に前記立上げミラーを
    保持可能な開口を設けると共に、該開口内で前記立上げ
    ミラーをその反射面が前記光学ベースの下面に対して斜
    めになるようにして前記立上げミラーの反射面の一部を
    支持する支持部を設け、しかも前記立上げミラーの90
    °のコーナ部に対応する領域に切り欠き部を設け、 前記支持部に前記開口を通して前記立上げミラーを支持
    させるに際し、前記切り欠き部を利用して前記立上げミ
    ラーの90°のコーナ部に荷重を加えることにより、前
    記立上げミラーの反射面と前記支持部の支持面とを密着
    させて接着するようにしたことを特徴とする光学ピック
    アップ装置における立上げミラーの取り付け方法。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の光学ピックアップ装置に
    おける立上げミラーの取り付け方法において、前記立上
    げミラーは、その反射面が前記光学ベースの下面に対し
    てなす角度が45°より小さくなるように支持されてい
    ることを特徴とする光学ピックアップ装置における立上
    げミラーの取り付け方法。
  6. 【請求項6】 請求項4あるいは5記載の光学ピックア
    ップ装置における立上げミラーの取り付け方法におい
    て、前記立上げミラーは、前記90°のコーナ部を形成
    している2つの面のうち一方が前記光学ベースの下面側
    に面し、他方は前記光学ベースにおいて前記開口を形成
    している壁部に接し、前記壁部における前記立上げミラ
    ーの90°のコーナ部に対応する領域が前記切り欠き部
    として切り欠かれており、該切り欠き部を通して前記立
    上げミラーの90°のコーナ部から前記支持部の支持面
    に対して垂直方向に荷重をかけることにより、前記立上
    げミラーの反射面と前記支持部の支持面とを密着させる
    ようにしたことを特徴とする光学ピックアップ装置にお
    ける立上げミラーの取り付け方法。
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